骨スト ワイドパンツ|太ももの張りが前か横かで、広がる位置を決める

**骨格ストレートでワイドパンツが太く見える原因は、幅ではありません。**広がり始める位置が、自分の太ももの張りの場所と合っていないことです。張りが前にある人と、横にある人で、合う位置が反対になります。
いま履いているパンツを見てください。**前の太ももに横向きのシワが寄る人は、張りが前です。**腰骨から真っ直ぐ落ちる幅で、股上の深いものを選びます。前の張りが生地の中に収まり、シワが消えます。
**ポケットの口が開く、腰の横の縫い目が引っ張られて光る人は、張りが横です。**腰骨から下7〜10cmまで体に沿わせてから広がる形で、ポケットは縫い目の中にあるものを選びます。横の張りが生地を外に押さなくなります。両方出る人は、座ったときに先に苦しくなる側で決めてください。以下、見分け方、それぞれの選び方、数字、秋冬の生地の順に書きます。
結論:広がり始める位置を、張りの場所で決める
| 張りが前の人 | 張りが横の人 | |
|---|---|---|
| 手持ちのパンツに出る印 | 前の太ももに横シワ | ポケットの口が開く、横の縫い目が光る |
| 広がり始める位置 | 腰骨からすぐ、真っ直ぐ落ちる | 腰骨から下7〜10cmは体に沿い、そこから広がる |
| 股上 | 深い(おへそが隠れる) | 普通〜やや深い |
| ポケット | 斜めの切り込みでよい | 縫い目の中、または無し |
| 生地 | 重く、真っ直ぐ落ちる | 張りがあり、形を保つ |
| 裾幅の上限 | 膝幅+10cm | 膝幅+8cm |
骨格ストレートは腰の位置が高く、太ももに厚みが出る体です。厚みがどこに出るかで、生地がどこで引っ張られるかが変わります。**引っ張られる場所に生地の余裕があれば、ワイドパンツは太く見えません。**この表の自分の列だけを読んでください。
見分け方|手持ちのパンツのシワの向き
新しいものを買う前に、いま持っているパンツで分かります。細めでもワイドでも構いません。履いて、立ったまま鏡から腕1本ぶん離れます。
**前の太ももに、横向きのシワが寄る人。**張りが前にあります。前の生地が太ももの前面に引っ張られ、余った分が横に折れています。前から見ると太ももが短く見え、横から見ると前に出ています。
**ポケットの口が開いて中の布が見える、または腰の横の縫い目が引っ張られて筋のように光る人。**張りが横にあります。太ももの外側が生地を外へ押しています。前から見ると腰から太ももにかけて幅が出ています。
両方出る人は、椅子に座ります。座ったときに先に苦しくなるのが前なら前、横なら横。座った姿勢では、張りの強い側が先に生地に当たります。
張りが前の人|腰骨からすぐ、真っ直ぐ落とす
前に張りがある人は、生地が前で止まります。だから、腰骨の高さから、もう幅が始まっているものを選びます。腰で体に沿わせてから広がる形は、沿わせた部分が前の張りに当たって、そこで横シワが出ます。
股上は深く。おへそが隠れる深さなら、腰骨から裾までが一本の線になり、前の張りが線の中に入ります。股上が浅いと、ウエストの位置で一度区切られ、その下に前の張りが出て、張りの部分だけが太く見えます。
タックは、前に1本。腰骨の真下で1本のタックが開くと、前の張りの分の生地が最初から用意されます。2本以上のタックは、前に生地が集まりすぎて、張りの上で膨らみます。タック無しのフラットな前は、生地が重ければ履けますが、軽い生地だと横シワが戻ります。
ポケットは斜めの切り込みで構いません。前の人は横の縫い目に力がかからないので、ポケットの口は開きません。
張りが横の人|腰骨から7〜10cm沿わせて、そこから広げる
横に張りがある人は、生地が外へ押されます。腰骨からすぐ広がる形は、押された分が横に膨らんで、腰から太ももまでが一枚の面になります。だから、腰骨から下7〜10cmまでは体に沿わせ、太ももの張りが終わる所から広がる形を選びます。
この7〜10cmが、横の張りの縦の長さです。鏡の前で横を向いて、腰骨の位置と、太ももの外側のいちばん張っている所の位置を見てください。その差がおおよそ7〜10cmです。沿わせる部分がこの長さより短いと、張りの途中で広がって、張りが強調されます。長いと、張りの下まで細いままで、ワイドではなくなります。
ポケットは縫い目の中か、無し。斜めの切り込みは、横の張りに押されて口が開きます。横の人のワイドパンツで、ポケットが開いていないものは、それだけで半分は合っています。
センタープレスがあると、横に押された生地の中に縦の線が1本立って、幅の印象が割れます。横の人は、プレスのあるものを優先してください。
裾幅と丈の数字
裾幅は、自分の膝の幅と比べます。膝のいちばん広い所をメジャーで一周ではなく、正面から見た幅で測ります。**張りが前の人は膝幅に10cmを足した数字まで、横の人は8cmを足した数字まで。**膝幅が38cmなら、前の人は48cm、横の人は46cmまでです。
前の人のほうが広げられるのは、腰骨から真っ直ぐ落ちる形は、裾幅が同じでも腰からの線が一本になって、幅が目に残りにくいからです。横の人は、途中から広がる形なので、広がった分がそのまま幅として見えます。
丈は、床から2〜3cm上。骨格ストレートは重心が上にあるので、裾が床に着くと重心が下がって、上半身の厚みが目立ちます。靴を履いた状態で、甲にかぶらず、甲のすぐ上で止まる長さです。**裾を折って調整するのは、前の人は1回まで、横の人はしないでください。**折り返しの厚みが、横の人は裾の幅をさらに広げて見せます。
秋冬の生地|前の人は重さ、横の人は張り
これからの季節に手に取る生地で、2人の選び方は分かれます。
**張りが前の人は、重い生地。**目の詰まったウール、厚手のツイル、ノンストレッチの厚いデニム。生地の重さが前の張りを押さえ、横シワを伸ばします。毛足のある起毛やコーデュロイは、前の張りの上で光を集めて厚みを見せるので、避けるか、畝の細いものだけに。
**張りが横の人は、張りのある生地。**ギャバジン、ハリのあるツイル、綾の立った厚手の綿、張りのあるウール。生地が自分で形を保つので、横の張りが外へ押しても負けません。柔らかく落ちる生地は、横の張りの形をなぞります。コーデュロイは横の人なら使えますが、畝は太いほうが、縦の線が立って幅を割ります。
どちらの人も、**薄くて柔らかい生地のワイドパンツは、張りの形がそのまま出ます。**生地を持ち上げて、手の形が透けるほど薄いものは、季節に関わらず外してください。
トップスの丈|腰骨で区切るか、隠すか
ワイドパンツの幅を受け止めるのは、トップスの丈です。
**張りが前の人は、トップスを入れるか、腰骨の高さで止めます。**腰骨から真っ直ぐ落ちる線の始まりを見せると、幅が「上から続いている」と伝わり、太ももだけが太く見えません。長いトップスで腰骨を隠すと、どこから幅が始まっているか分からなくなり、裾幅だけが目に残ります。
**張りが横の人は、トップスを腰骨から下7〜10cmの範囲で止めます。**沿わせた部分の終わり、つまり広がり始める位置のすぐ上で止めると、横の張りが隠れ、広がりだけが見えます。トップスを入れると、沿わせた部分の横の張りがそのまま出ます。
どちらの人も、トップスの裾が広がり始める位置より下に来ると、幅の上に幅が重なって、全身が一枚の面になります。トップスの裾は、パンツが広がり始める位置より上。これだけ守れば、幅は怖くありません。
試着で見る3秒
試着室で履いたら、3つだけ見ます。
- 立って正面。前の太ももに横シワが出ていないか、ポケットの口が閉じているか
- 横を向く。腰骨から裾までの線が、途中で折れていないか
- 座る。前か横か、先に苦しくなる側の生地に、余裕が残っているか
**3つが通れば、幅が自分の目に太く見えても、人の目には太く見えていません。**自分の目で太く見えるのは、細いパンツに慣れた目が幅を測っているだけです。3秒で3か所を見て、通ったら鏡を離れてください。長く見ると、幅だけが目に残って判断が鈍ります。
似合わないと感じた1本を、直せるか
買ったあとで太く見える1本があるなら、捨てる前に3つを確かめます。
**前に横シワが出ているなら、張りが前の人が、沿わせる形を買っています。**股上の浅さが原因なら、トップスを入れずに腰骨まで下ろして、ベルトで腰骨の位置に固定すると、シワが減ることがあります。それでも残るなら、その1本は横の人向けです。
**ポケットが開いているなら、張りが横の人が、腰骨からすぐ広がる形を買っています。**ポケットの口を内側から縫い留めると、開きは止まります。それでも腰から太ももが一枚の面に見えるなら、その1本は前の人向けです。
**シワもポケットも問題なく、それでも太く見えるなら、裾幅か丈です。**裾幅が膝幅+10cmを超えているか、裾が床に着いているか。丈は直せます。裾幅は、裾だけ詰めると形が崩れるので、直すより次に選ぶときの数字にしてください。
両方出る人|座って決めて、次に強い側で選ぶ
前の横シワとポケットの開き、両方が出る人は、骨格ストレートの中でも太もも全体に厚みがある人です。座ったときに先に苦しくなる側で主軸を決めます。
**主軸が前なら、前の人の選び方で、ポケットだけ横の人の条件を足します。**腰骨から真っ直ぐ落ちる幅、深い股上、前に1本のタック、そしてポケットは縫い目の中。
**主軸が横なら、横の人の選び方で、股上だけ前の人の条件を足します。**腰骨から7〜10cm沿わせてから広がる形、縫い目ポケット、センタープレス、そして股上はおへそが隠れる深さ。
両方の条件を全部そろえようとすると、1本も見つかりません。主軸の側を4つ、もう一方から1つで足ります。パンツ全般の測り方は骨格ストレート 似合うパンツの見分け方に、ロングスカートで同じ張りの問題を扱った話は骨格ストレートのロングスカートにあります。
手順を1枚にまとめる
- 手持ちのパンツを履き、前の横シワかポケットの開きか、出ている側を見る
- 両方出たら座って、先に苦しくなる側を主軸にする
- 前の人は、腰骨からすぐ広がる幅、深い股上、前に1本のタック、重い生地
- 横の人は、腰骨から7〜10cm沿わせてから広がる形、縫い目ポケット、センタープレス、張りのある生地
- 裾幅は膝幅+10cm(前)か+8cm(横)まで、丈は床から2〜3cm
- トップスの裾は、パンツが広がり始める位置より上で止める
骨格ストレートにワイドパンツが合わないのではなく、自分の張りと反対の位置から広がる1本を履いていただけです。シワの向きで見分けて、広がる位置を合わせれば、幅は味方になります。
よくある問い
- Q. 骨格ストレートはワイドパンツを履かないほうがいいですか
- 履いて構いません。骨格ストレートに合わないのはワイドパンツという品目ではなく、広がり始める位置が自分の張りの場所と合っていない1本です。太ももの張りが前にある人は、腰骨から真っ直ぐ落ちる幅で、股上の深いものを選ぶと、前の張りが生地の中に収まります。張りが横にある人は、腰骨から下7〜10cmまで体に沿ってから広がる形で、ポケットが縫い目の中にあるものを選ぶと、横の張りが引っ張らずに落ちます。幅の広さではなく、どこから広がるかで選べば、履けるワイドパンツはあります。
- Q. 張りが前か横か、自分では分かりません
- いま持っているパンツを履いて、立ったまま鏡を見てください。前の太ももに横向きのシワが寄るなら、張りは前です。前の生地が張りに引っ張られて、余った分が横に折れています。ポケットの口が開いて中が見える、または腰の横の縫い目が引っ張られて光るなら、張りは横です。横の張りが生地を外へ押しています。両方出る人は、椅子に座ってみてください。座ったときに先に苦しくなるのが前なら前、横なら横です。座った姿勢では、張りの強い側が先に生地に当たります。
- Q. 裾幅は何cmまでなら太く見えませんか
- 裾幅は、自分の膝の幅と比べます。膝のいちばん広い所の幅をメジャーで測り、その幅に8cmを足した数字までが、骨格ストレートの裾幅の目安です。膝幅が38cmなら、裾幅は46cmまで。これを超えると、腰から裾までが一枚の面になって、重心が下がります。ただし、腰骨から真っ直ぐ落ちる幅のものは、裾幅が同じでも太く見えにくいので、張りが前の人は膝幅に10cm足した数字まで広げられます。張りが横の人は8cmまでに留めてください。
- Q. 秋冬のワイドパンツは、どの生地を選べばいいですか
- 張りが前の人は、重みがあって真っ直ぐ落ちる生地を選びます。目の詰まったウール、厚手のツイル、ノンストレッチの厚いデニム。生地の重さが前の張りを押さえて、横シワを伸ばします。毛足のある起毛やコーデュロイは、前の張りの上で光を集めて厚みを見せるので、前の人は避けるか、畝の細いものだけにしてください。張りが横の人は、張りのある生地を選びます。ギャバジン、ハリのあるツイル、綾の立った厚手の綿。生地自体が形を保つので、横の張りが外へ押しても生地が負けません。柔らかく落ちる生地は、横の張りの形をなぞってしまいます。
— メグラシ編集部





