骨格ストレートの見分け方と似合う服|3か所を触って決める基準


骨格ストレートは、体の厚みが胸と腰の前後に出やすく、肌と筋肉にハリがあり、鎖骨や手首の骨が目立ちにくい骨格タイプです。似合うのは、ジャストサイズ・ハリのある素材・まっすぐ落ちる線の3条件がそろった服で、シャツやテーラードジャケット、センタープレスのパンツ、膝丈のタイトスカートが代表例になります。「骨スト」と略して呼ばれることもありますが、指しているタイプは同じです。
似合う服かどうかの境目は、自分の手で測れます。服と体のすき間が指1本分に収まること、生地をつまんで離したとき2秒以内に元へ戻ること、裾が広がらずにまっすぐ落ちること。この3点がそろえば、骨格ストレートの体の立体感をそのまま活かせます。どれか1つが外れると、服が体の厚みに重なって見えやすくなります。
自分が骨格ストレートかどうかは、鏡の前で鎖骨・二の腕・腰の3か所を見れば絞れます。2か所以上がストレート寄りなら、この記事の基準で服を選んで構いません。1か所だけ、あるいは判定が割れるときは、上半身と下半身で基準を分けるのがいちばん失敗の少ない決め方です。その分け方は、この記事のなかほどで詳しく扱います。
まず全体の傾向を知りたい人は、メグラシの無料の骨格診断で、質問に答えて自分のタイプを確かめてから読み進めると、各章の目安がそのまま使えます。
骨格ストレートかを3か所で確かめるセルフチェック
骨格タイプを自分で見分けるときは、体全体の印象ではなく、場所を決めて1か所ずつ見ます。印象で決めると、その日の服や姿勢に引っ張られるからです。鏡の前で、薄手のTシャツか、体のラインがわかる服で確かめてください。
1か所目:鎖骨の見え方
正面を向いて肩の力を抜き、鎖骨がどう見えるかを確認します。鎖骨の両端が浮き出ず、うっすら見える程度ならストレート寄りです。くっきりと線が出て、鎖骨の上にくぼみができる場合はウェーブかナチュラル寄りになります。指で鎖骨をなぞって、骨の太さがはっきり感じられるかどうかも手がかりです。
2か所目:二の腕の質感
二の腕の外側を軽くつまみ、離したときの戻り方を見ます。押し返すようなハリがあり、すぐに戻るならストレート寄りです。やわらかく伸び、戻るまでに少し時間がかかる場合はウェーブ寄り、筋や骨の感触が先に来る場合はナチュラル寄りの目安になります。
3か所目:腰骨から上の厚み
横向きに立ち、腰骨から指2〜3本分上のあたりを鏡で見ます。前後に厚みがあり、お尻の位置が高めで丸みが上にあるならストレート寄りです。横から見たときに体が薄く、腰の位置が低めならウェーブ寄り、骨盤の骨が横に張り出して見えるならナチュラル寄りになります。
判定の数え方
3か所のうち2か所以上がストレート寄りなら、骨格ストレートの基準で服を選んで構いません。3か所ともそろう人は多くなく、2か所でも十分です。1か所だけ、あるいはどれも決めきれない場合は、後の章「どちらとも取れるときの決め方」を先に読んでください。
骨格ストレートの体の特徴は「厚みの出る場所」で読む
骨格ストレートの体を一言で表すと、厚みが体の前後に出るタイプです。正面から見るよりも、横から見たときに特徴がわかりやすくなります。
胸の位置が高めで、上半身に立体感があります。首はやや短めに見えることが多く、肩には丸みがあります。手首や膝などの関節は小さめで、骨が表に出にくいのも特徴です。肌には弾力があり、筋肉がつきやすい傾向があります。
これらは体重とは別の話です。体重が増えても減っても、厚みが前後に出るという傾向そのものは大きく変わりません。骨格タイプは骨の形と、筋肉や脂肪がどこにつきやすいかの傾向で分けるため、一度見分けておけば長く使える基準になります。
一方で、同じ骨格ストレートでも厚みの出方には個人差があります。胸まわりに厚みが集まる人もいれば、腰まわりに出やすい人もいます。自分の厚みがどこに出ているかで、服の選び方の細かい調整が変わります。6か所を測って4つの型に分ける方法は骨格ストレートの厚みは出る場所で4型で詳しく扱っています。
似合う服の3条件:サイズ・素材・線
骨格ストレートに似合う服は、3つの条件で説明できます。
1つ目はサイズです。体に沿うジャストサイズの服は、体の立体感をそのまま見せます。大きすぎる服は、体の厚みの上にさらに布の厚みが重なり、上半身が実際より大きく見えます。
2つ目は素材です。ハリのある生地は、それ自体が形を保つので、体の厚みに沿ってすっきり落ちます。やわらかすぎる生地は、体の凹凸を拾い、しわが寄りやすくなります。
3つ目は線です。上から下へまっすぐ落ちる直線のシルエットは、体の厚みを縦の線に変えてくれます。フリルやギャザーのように横に広がる装飾は、厚みのある場所にさらにボリュームを足してしまいます。
この3条件は「すべて満たさないとだめ」ではありません。3つのうち2つがそろえば、多くの服はきれいに着られます。大事なのは、手に取った服がどの条件を満たし、どの条件が外れているかを自分で言えることです。次の3章で、それぞれの境目を測れる形にします。
サイズの境目:服と体のすき間を指で測る
ジャストサイズといっても、ぴったり張りつく服が良いわけではありません。目安は、服と体のすき間が指1本分です。
試着したら、脇の下、胸の下、腰骨の横の3か所に人さし指を差し入れてみてください。指1本がすっと入り、2本入れると少しきつい程度なら、骨格ストレートにとってのジャストサイズです。指2本以上が楽に入るなら大きすぎ、指1本も入らないなら小さすぎます。
肩線も確認します。服の肩の縫い目が、自分の肩の骨の端と同じ位置にあるのが理想です。縫い目が肩の端から指1本分以上外側に落ちるドロップショルダーは、肩の丸みと重なって上半身が広く見えやすくなります。
袖丈は、腕をおろしたときに手首の骨が隠れる長さが基準です。七分袖や半袖なら、袖口が二の腕のいちばん太いところより上か下にずれる位置で止まると、腕がすっきり見えます。袖口がちょうど太いところで止まると、そこに視線が集まります。
素材の境目:つまんで2秒で戻るか
素材は、品質表示よりも手で確かめるほうが確実です。同じ綿100%でも、織り方や糸の太さでハリはまったく変わります。
確かめ方は簡単です。生地の端を親指と人さし指で軽くつまみ、くしゃっと握って離します。2秒以内にほぼ元の形に戻れば、骨格ストレートに似合うハリのある生地です。しわが残る、あるいはくたっと垂れ下がるなら、やわらかすぎる生地になります。
もう1つの目安は、生地を光にかざしたときの透け具合です。向こうがはっきり透ける薄手の生地は、体のラインを拾いやすくなります。透けても裏地があれば問題ありません。
ハリのある素材の代表は、目の詰まった綿のシャツ地、ウールのギャバジンやサージ、厚手のリネン、表面がなめらかなレザーです。ニットなら、ハイゲージで編み目が細かく、表面がつるりとしたものが合います。ざっくりした太い糸のローゲージは、編み目の凹凸が厚みに重なりやすくなります。ニットの選び方は骨格ストレートのニットの選び方が詳しいです。
線の境目:首元・ウエスト・裾の3か所
シルエットは、首元、ウエスト、裾の3か所で決まります。
首元は、開きが鎖骨の下まで届くVネックや、深めのUネックが合います。胸の厚みの上に縦長の空きができ、首から胸にかけてすっきり見えます。目安は鎖骨の下指3本分程度の開きです。首の詰まったハイネックやタートルネックは、首と胸の距離が詰まって見えやすいので、着るなら首元から生地が離れるデザインを選びます。開きの深さの見方はVネックが似合う骨格ストレートにまとめています。
ウエストは、本来のウエスト位置で軽く区切るのが基本です。高すぎるハイウエストは胸と区切りが近くなり、低すぎるローウエストは腰まわりに視線が下がります。
裾は、広がらずにまっすぐ落ちるものが合います。スカートなら膝の皿が半分隠れる丈から膝下指2本分まで、パンツならくるぶしにかかる長さが目安です。裾がふわりと広がるフレアやティアードは、腰の厚みの下にさらに横幅を足すので、着るなら生地にハリがあり広がりが控えめなものを選びます。
似合いにくい服が重く見える理由:厚み・余り・ふくらみ
骨格ストレートに似合いにくいとされる服には、共通点があります。体の厚みの上に、布の厚み、布の余り、装飾のふくらみのどれかを重ねてしまう服です。
布の厚みを重ねるのは、ざっくりしたローゲージニットや毛足の長い素材です。布の余りを重ねるのは、オーバーサイズのシャツやドロップショルダーのトップスです。装飾のふくらみを重ねるのは、胸元の大きなフリル、パフスリーブ、腰まわりのギャザーやペプラムです。
ただし、これらは着てはいけない服ではありません。重なりが起きる場所を外せば着られます。たとえばフリルなら、胸元ではなく袖口や裾に小さく入っているものは問題になりにくいです。ペプラムなら、フレアの分量が少なく、切り替え位置が本来のウエストにあるものは合わせやすくなります。分量と切り替え位置の見方は骨格ストレートにペプラムは似合う?で詳しく扱っています。
似合う服と似合わない服を分ける条件を、もっと細かく知りたい場合は骨格ストレートの似合う服と似合わない服を分けるのは3つの条件を読んでください。
ウェーブ・ナチュラルと迷うときの分け方
セルフチェックでいちばん迷うのが、ウェーブとの境目、次がナチュラルとの境目です。
ウェーブとの違いは、厚みが上にあるか下にあるかです。骨格ストレートは胸の位置が高く上半身に厚みがあり、ウェーブは上半身が薄く、腰から下に重心があります。横から見て胸の厚みがはっきりあるならストレート、胸よりも腰まわりに丸みを感じるならウェーブ寄りです。素材でいえば、ストレートはハリのある生地が合い、ウェーブはやわらかく体に沿う生地が合います。比べ方の手順は骨格ストレートとウェーブの見分け方にまとめています。
ナチュラルとの違いは、骨が表に出るかどうかです。骨格ストレートは関節が小さく骨が目立ちにくい一方、ナチュラルは鎖骨や手首、膝の骨がしっかりしていて、骨格のフレームそのものが目立ちます。手首の骨を指で囲んでみて、骨の出っ張りがはっきりわかるならナチュラル寄りです。ナチュラルはゆとりのあるサイズや粗い素材が合うので、選ぶ服の方向がストレートとは逆になります。詳しくは骨格ストレートと骨格ナチュラルの違いを参照してください。
どちらとも取れるときの決め方
セルフチェックで判定が割れる人は少なくありません。そのときは、次の順に決めていきます。
鎖骨と腰の2か所を優先する
二の腕の質感は日によって感じ方が変わりやすいので、最後の判断材料に回します。鎖骨と腰の2か所が両方ストレート寄りなら、ストレートの基準で選んで問題ありません。
上半身と下半身で基準を分ける
鎖骨はストレート寄り、腰はウェーブ寄りというように割れる場合は、部位ごとに基準を変えます。トップスはハリのある生地のジャストサイズを選び、ボトムスはやわらかい生地で、裾に少し動きのあるものを選びます。逆に、上半身がウェーブ寄りで下半身がストレート寄りなら、トップスはやわらかい素材で首元に装飾があっても構わず、ボトムスはセンタープレスのパンツやタイトスカートでまっすぐの線を作ります。
1着で試して鏡で決める
それでも決めきれないときは、ハリのある白いシャツをジャストサイズで1枚着てみてください。鏡で見て、首から胸にかけてすっきりしていればストレート寄りです。シャツの中で体が泳いで見えたり、胸元が寂しく見えたりするなら、ウェーブ寄りの基準も試してみる価値があります。
迷った1着は3点で決める
骨格タイプが決めきれなくても、目の前の1着を判断することはできます。すき間は指1本分か、生地は2秒以内に戻るか、裾はまっすぐ落ちるか。この3点のうち2点を満たせば、多くの場合きれいに着られます。タイプの名前より、目の前の服の条件で決めるほうが、毎日の服選びでは役に立ちます。
タイプの名前より「重なり」を見る理由
骨格診断の結果は、服選びの近道になる一方で、名前に縛られると選べる服が狭くなります。「ストレートだからフリルは着られない」と覚えてしまうと、袖口だけの小さなフリルまで避けてしまいます。
大切なのは、体の厚みの上に何を重ねているかを見ることです。重なる場所に布の厚みや余りやふくらみを置かなければ、ストレートに似合いにくいとされる服でも着こなせます。反対に、ストレートに似合うとされる服でも、サイズが大きすぎれば重なりが起きます。
この見方を身につけると、新しいデザインの服に出会ったときも、自分で判断できるようになります。タイプの名前は入口として使い、最終的な判断は鏡の前で、重なりがあるかどうかで決めてください。
トップスの選び方
トップスは、首元の開きと生地の厚みで決まります。
シャツは、目の詰まった綿のシャツ地で、肩線が肩の端に合うものが基本です。第一ボタンを外し、第二ボタンまで開けると、首元に縦の空きができます。ブラウスは、とろみのある生地よりも、ハリのあるものか、適度な重みがあってまっすぐ落ちるものが合います。ボタンなどの留め具の位置で見え方が変わるので、骨格ストレートのブラウスも参考にしてください。
ニットは、ハイゲージで首元がVかUに開いたものが使いやすいです。Tシャツは、首元が詰まりすぎない少し厚手の生地を選ぶと、体のラインを拾いすぎません。
トップスの丈は、腰骨にかかる程度が目安です。それより長いと腰まわりに布が重なり、短いと腰の厚みが目立ちやすくなります。迷ったらボトムスにタックインして、ウエストで区切ってください。衿ぐりの深さと生地の厚みの組み合わせは骨格ストレートのトップスに詳しくまとめています。
ボトムスの選び方
パンツは、センタープレスの入ったストレートシルエットが基本です。プレスの線がそのまま縦の線になり、腰から足先までがまっすぐにつながります。腰まわりにタックが多いものは布が余りやすいので、タックなしか、浅いタック1本のものを選びます。丈はくるぶしにかかる長さか、靴の甲にかかる長さが目安です。詳しくは骨格ストレートに似合うパンツを参照してください。
デニムは、厚手でハリのある生地の、まっすぐなシルエットを選びます。膝から下が細くなるスキニーよりも、腰から裾まで同じ幅で落ちるストレートデニムのほうが、腰の厚みと脚の線がつながります。
スカートは、膝丈のタイトスカートが定番です。生地にハリがあり、腰から裾へまっすぐ落ちるものを選びます。スリットが入っていると歩きやすく、縦の線も強調されます。丈と生地の選び方は骨格ストレートのタイトスカートが詳しいです。
ワンピースの選び方
ワンピースは、骨格ストレートにとって選び方の差が出やすいアイテムです。
基本は、ウエストに切り替えがないIラインか、本来のウエスト位置で切り替えのあるものです。切り替えの位置が胸のすぐ下にくるハイウエストのワンピースは、胸の厚みのすぐ下で布が広がるため、上半身が大きく見えやすくなります。
生地は、ハリがあってまっすぐ落ちるものを選びます。シャツワンピースは、ベルトでウエストを区切ると縦の線と横の区切りが両方つくれます。ラップワンピースは、首元にV字の空きができるので、生地が薄すぎなければ合わせやすい形です。
丈は、膝の皿が半分隠れる丈から膝下指2本分までが目安です。それより長いロング丈を着るなら、裾が広がらないものを選びます。胸の頂点からの距離で見た選び方は骨格ストレートのワンピースで扱っています。
アウターの選び方
アウターは、体の厚みの上に重ねる最後の1枚なので、サイズの影響がいちばん大きく出ます。
ジャケットは、テーラードジャケットのように肩線がはっきりしたものが合います。肩の縫い目が肩の端に合い、前を閉めたときに胸元に指1本分のすき間がある程度が目安です。着丈は腰骨が隠れるくらいが使いやすく、ヒップの半分を覆う長さまでなら縦の線を保てます。
コートは、チェスターコートやステンカラーコートのように、直線的なシルエットのものを選びます。厚手のコートほどサイズ選びが大切で、中にニットを着た状態で試着して、すき間が指1本分になるかを確かめてください。生地はウールのメルトンやギャバジンのような、表面がなめらかでハリのあるものが合います。コート選びの詳しい基準は骨格ストレートのコートにあります。
小物の選び方:バッグ・靴・アクセサリー・タイツ
小物は、服の3条件をそのまま小さな面積に当てはめて考えます。
バッグは、形がしっかりしたスクエア型や台形型が合います。くたっとやわらかい素材のバッグよりも、自立するハリのあるものが、服の直線とつながります。大きさは、底の横幅が肩幅の半分程度が目安です。骨格タイプごとの違いは骨格3タイプのバッグで比べています。
靴は、つま先がポインテッドかアーモンド型のパンプス、甲の浅いローファーなど、すっきりした形が合います。ヒールは高さよりも、細すぎず太すぎない中くらいの太さのものが、脚の線とつながります。
アクセサリーは、小ぶりで光沢のあるシンプルなものが合います。ネックレスは鎖骨の下に落ちる長さで、首元のV字の空きを強調するものを選びます。タイツは、厚みとデニールで脚の見え方が変わるので、骨格ストレートのタイツを参考にしてください。
手持ちの服での組み方
新しい服を買わなくても、手持ちの服の組み方で、骨格ストレートの良さは引き出せます。
3条件を満たす1着を主役にする
全身のなかで、3条件を満たす服を1着だけ主役に置きます。たとえば、ハリのあるシャツが1枚あれば、ボトムスが少しやわらかい素材でも全体はまとまります。主役が1着あれば、他の服は多少条件が外れていても構いません。
やわらかい服は羽織りにする
とろみのあるシャツやロングカーディガンなど、やわらかい服は、前を開けて羽織りとして使います。中にジャストサイズのハリのあるインナーを着れば、縦に長い空きができて、体の厚みの上に布が重なりにくくなります。
ベルトで区切りを作る
オーバーサイズのシャツやワンピースは、本来のウエスト位置でベルトを締めると、布の余りが上下に分かれ、骨格ストレートの得意な形に近づきます。ベルトは細すぎず、幅2〜3センチ程度のものが使いやすいです。
似合いにくい服の手放し方
それでも着るたびに違和感が残る服は、無理に着る必要はありません。手放す前に、何が合わなかったのかを3条件のどれかに当てはめて書き残しておくと、次の買い物で同じ迷いを繰り返さずに済みます。着る機会が減った服の活かし方は骨格ストレートの立て直しスタイリングでも扱っています。
季節ごとの調整
骨格ストレートの3条件は1年を通じて変わりませんが、季節によって気をつける点が変わります。
春は、薄手の生地が増える季節です。透けにくく、ハリのある綿やリネンを選び、羽織りはジャストサイズのジャケットかトレンチコートでまっすぐの線を保ちます。
夏は、生地が薄くなり、体の線を拾いやすくなります。目の詰まった綿や、シャリ感のある麻を選び、袖は二の腕のいちばん太いところを避けた位置で止めます。夏の軽さの作り方は骨格ストレートが、夏に軽さを作る方法にまとめています。
秋は、重ね着が始まる季節です。重ねる枚数が増えるほど厚みが出るので、内側ほど薄く、外側ほどハリのあるものにします。素材の厚みと重ね枚数の考え方は骨格ストレートの秋服で詳しく扱っています。
冬は、ニットとコートの組み合わせが中心になります。ニットはハイゲージ、コートは表面のなめらかな生地を選び、首元にはVの空きを作るか、マフラーを縦に垂らして縦の線を足します。
顔タイプとの掛け合わせ:8タイプへの地図
骨格診断で体に似合う形がわかったら、次は顔の印象と合わせて考えます。骨格は服のサイズや素材や線を決め、顔タイプは色の強さや柄の大きさ、甘さや辛さの度合いを決めます。2つを掛け合わせると、似合う服がさらに具体的になります。
| 顔タイプ | 骨格ストレートと重なる点 | 調整する軸 |
|---|---|---|
| キュート | ジャストサイズのきちんと感 | 丸みのある小物で甘さを足す |
| アクティブキュート | ハリ素材のはつらつ感 | 小さめの柄で動きを出す |
| フレッシュ | シンプルな直線 | 明るい色で軽さを足す |
| クールカジュアル | 直線のシャープさ | 素材のメリハリで辛さを出す |
| フェミニン | 上質な素材感 | 素材の光沢で華やかさを出す |
| ソフトエレガント | きちんとした品 | 色を穏やかにして柔らかさを出す |
| エレガント | 存在感のある直線 | 大きめの柄や光沢で華を足す |
| クール | シャープなIライン | 濃い色と直線で強さを出す |
表は、骨格ストレートとそれぞれの顔タイプが、どこで重なり、どこを調整するかを比べたものです。具体的な組み合わせは、顔タイプごとの記事で扱っています。
- 骨格ストレート×顔タイプキュート
- 骨格ストレート×顔タイプアクティブキュート
- 骨格ストレート×フレッシュ
- 骨格ストレート×顔タイプクールカジュアル
- 骨格ストレート×フェミニン
- 骨格ストレート×ソフトエレガント
- 骨格ストレート×顔タイプエレガント
- 骨格ストレート×顔タイプクール
顔タイプで迷うときの決め方
顔タイプも、骨格と同じように、どちらとも取れることがあります。そのときは、骨格の3条件を先に固定し、顔タイプは色と柄と小物で調整すると考えると迷いが減ります。
たとえば、キュートとフレッシュで迷う場合は、服の形は骨格ストレートのジャストサイズのまま、小物を丸みのあるものにするか、色を明るくするかを試します。鏡で見て、顔の印象と服がなじむほうを選べば十分です。
骨格の条件は服の形と素材を決めるので、変えると全体が崩れます。顔タイプの条件は色や小物で調整できるので、試しながら決められます。迷ったら、変えにくい骨格を先に固め、変えやすい顔タイプを後から合わせてください。
パーソナルカラーとの掛け合わせ
骨格ストレートの服の形が決まったら、色はパーソナルカラーで選びます。骨格は形と素材、パーソナルカラーは色の明るさや鮮やかさや温かみを決めるので、役割が重なりません。
イエベ春の人は、明るく澄んだ色をジャストサイズで着ると、軽やかさと骨格の安定感が両立します。夏服の組み方は骨格ストレート・イエベ春の夏コーデで扱っています。
ブルベ夏の人は、やわらかい淡い色を、ハリのある素材で着ると、やさしい色と直線の線のバランスが取れます。骨格ストレート・ブルベ夏向けの夏のコーデが参考になります。
イエベ秋の人は、深みのある色をハリのある厚手の素材で着ると、色の深さと骨格の厚みが調和します。顔タイプエレガントと掛け合わせた例はイエベ秋×ストレート×エレガント顔にあります。
ブルベ冬の人は、コントラストのはっきりした色を、直線的なシルエットで着ると、骨格の個性が引き立ちます。顔タイプクールと掛け合わせた例はブルベ冬×ストレート×クール顔で扱っています。
シーン別の組み方:通勤・休日・式
骨格ストレートの3条件は、どのシーンにもそのまま使えます。シーンによって変わるのは、どの条件を前に出すかです。
通勤では、サイズと線を前に出します。ジャストサイズのジャケットとセンタープレスのパンツ、あるいはタイトスカートの組み合わせは、骨格ストレートのきちんと感がいちばん出る形です。カジュアルが許される職場なら、ジャケットをハリのあるカーディガンに替えても、すき間と線の条件を守れば崩れません。オフィスカジュアルの組み方は骨格ストレートのオフィスカジュアルにあります。
休日は、素材で楽さを出します。厚手のTシャツとストレートデニム、ハリのあるシャツワンピースなど、ハリがありながら動きやすい素材を選びます。
結婚式などの式では、線を前に出します。Iラインのワンピースや、本来のウエストで切り替えたドレスが基本です。光沢のある生地は、ハリがあるものを選ぶと上品にまとまります。式服の選び方は骨格ストレートのフォーマルドレスで扱っています。
年代で変わること・変わらないこと
骨格タイプそのものは、年齢を重ねても大きくは変わりません。変わるのは、体のサイズや、肌や筋肉の質感です。
年齢とともに、肌のハリの感じ方は少しずつ変わります。そのため、若いころに似合っていた生地が、少し硬く感じられることがあります。そのときは、ハリの強さを一段階やわらげ、つまんで3秒程度で戻る生地まで範囲を広げてみてください。条件を少し緩めても、ジャストサイズとまっすぐな線を守れば、骨格ストレートの良さは残ります。
サイズも、今の体で測り直すのが大切です。以前と同じ号数でも、すき間が指1本分にならないことがあります。号数ではなく、試着したときのすき間で選ぶ習慣をつけると、年代を問わず失敗が減ります。
もう1つ変わりやすいのが、似合う色の濃さと、首元の開きの好みです。若いころは詰まった首元でも気にならなかった人が、首元に縦の空きを作ったほうがすっきり感じるようになることがあります。その変化は体の否定ではなく、選ぶ基準を今の自分に合わせ直す合図です。3条件はそのままに、首元の開きと生地のハリの強さだけを1段階ずつ動かして、鏡で確かめてください。動かす場所を1つに絞れば、何が合っているのかを自分で判断しやすくなります。
よくある思い込みと、実際の見分け方
骨格ストレートについては、広く知られている言い方のなかに、そのまま当てはめると迷いやすいものがいくつかあります。
「体に厚みがある=骨格ストレート」とは限らない
厚みがあるかどうかではなく、厚みがどこに、どう出るかで見分けます。骨格ストレートは胸と腰の前後に厚みが出て、肌にハリがあります。厚みが腰から下に集まり、肌がやわらかいならウェーブ寄り、骨の太さや関節の大きさが先に目に入るならナチュラル寄りです。体の大きさや体重は判定の材料になりません。
「ストレートはシンプルな服しか似合わない」わけではない
似合いにくいのは、装飾そのものではなく、厚みのある場所に重なる装飾です。袖口や裾に小さく入ったフリル、胸から離れた位置のリボン、ハリのある生地で作られたプリーツは、骨格ストレートでもきれいに着られます。装飾の位置と分量を見れば、選べる服はかなり広がります。
「ジャストサイズ=体にぴったり」ではない
ぴったり張りつく服は、体の凹凸をそのまま拾うので、かえって厚みが目立つことがあります。ここでいうジャストサイズは、すき間が指1本分ある状態です。張りつかず、余らない。この中間に収まるサイズが、骨格ストレートにとっての正解です。
試着室で確かめる5つの手順
ここまでの目安を、試着室でそのまま使える順番にまとめます。
- 正面を向き、肩の縫い目が肩の端に合っているかを見る
- 脇の下、胸の下、腰骨の横に指を入れ、すき間が指1本分かを確かめる
- 生地の端をつまんで離し、2秒以内に戻るかを確かめる
- 横を向き、裾が広がらずにまっすぐ落ちているかを見る
- 腕を上げ下げして、袖口や裾が体の太いところで止まっていないかを見る
試着室の照明は上から当たることが多く、生地の影が実際より濃く出ます。裾や首元の見え方に迷ったら、試着室の外の鏡で、少し離れた位置から全身を見直してください。2メートルほど離れると、すき間や裾の線が、人から見える距離での印象に近くなります。
5つのうち4つを満たせば、骨格ストレートにとって似合いやすい1着です。3つ以下なら、どの条件が外れているかを確認し、サイズを変えるか、別の生地を試すかを決めます。
診断結果を服選びにつなげるために
骨格診断の結果は、知っただけでは服選びは変わりません。毎日の服選びにつなげるには、3条件を自分のクローゼットで確かめるのがいちばん早い方法です。
まず、よく着る服を3着選び、試着室の5つの手順で確かめてみてください。よく着る服ほど、3条件を満たしていることが多いはずです。反対に、あまり着ない服は、どこかの条件が外れていることが多くなります。
次に、条件が外れている服を、羽織りにする、ベルトを使う、インナーを替えるのどれかで組み直します。それでもしっくりこない服は、次に買う服の参考として、何が合わなかったかを書き残します。
自分で選び続けるのが難しいと感じたら、第三者の目を借りるのも1つの方法です。骨格タイプを踏まえて服を選んでもらうと、自分では手に取らなかった1着から、似合う範囲が広がることがあります。
この記事から次に読む記事
骨格ストレートの全体像がつかめたら、気になるところから詳しい記事に進んでください。
- 自分のタイプを確かめる:無料の骨格診断
- 似合う服をアイテム別に知る:骨格ストレートに似合う服|アイテム別の選び方
- 似合う服と似合わない服の境目:骨格ストレートの似合う服と似合わない服を分けるのは3つの条件
- 自分の厚みの出方を知る:骨格ストレートの厚みは出る場所で4型
- ウェーブと迷う:骨格ストレートとウェーブの見分け方
- ナチュラルと迷う:骨格ストレートと骨格ナチュラルの違い
- 顔タイプと掛け合わせる:骨格ストレート×フレッシュほか、上の8タイプの地図から
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 骨格ストレートかどうかは、自分で確かめられますか?
- 確かめられます。鏡の前で鎖骨の見え方、二の腕をつまんだときの戻り方、腰骨から上の厚みの3か所を見ます。2か所以上がストレート寄りなら、ストレートの基準で服を選んで問題ありません。1か所だけのときは、上半身と下半身で基準を分けて選びます。
- Q. 骨格ストレートに似合う服は何ですか?
- ジャストサイズで、生地にハリがあり、上から下へまっすぐ落ちる服です。目安は、服と体のすき間が指1本分、生地をつまんで離すと2秒以内に戻ること、裾が広がらずに落ちることの3点です。シャツ、テーラードジャケット、センタープレスのパンツ、膝丈のタイトスカートが代表例です。
- Q. ストレートとウェーブのどちらとも取れる場合は、どうすればいいですか?
- 鎖骨と腰の2か所を優先して見ます。両方ストレート寄りならストレートの基準で選びます。上半身だけストレート寄りなら、トップスはハリ素材のジャストサイズ、ボトムスは少しやわらかい素材で裾に動きのあるものを選ぶと、どちらの良さも残ります。
- Q. 体型が変わると骨格タイプも変わりますか?
- 骨格タイプは骨の形や関節の大きさ、筋肉や脂肪のつき方の傾向で分けるため、体重が変わっても大きくは変わりません。ただし、服のサイズは変わるので、すき間や丈の目安は今の体で測り直すのがおすすめです。
- Q. 似合わないと言われる服を、もう持っている場合は?
- 手放す前に、羽織りとして使う、ウエストにベルトで区切りを作る、下にハリのあるインナーを重ねる、の3つを試してください。主役をストレートに似合う1着に任せれば、やわらかい服も脇役として活かせます。
— メグラシ編集部





