ブルベ冬 赤リップ|浮くか古く見えるかで、青みと塗る量を分ける

**ブルベ冬で赤リップが似合わないと感じたら、まず鏡から一歩下がって、何が目立っているかを見てください。**口だけが顔から飛び出して見えるなら「浮く」側、顔全体が一昔前の写真のように重く見えるなら「古く見える」側です。この2つは、直し方が逆になります。
浮く人は、髪・眉と肌の明暗差が小さい人です。**青みの強い赤を選び、指で薄く透けさせて、塗る量を減らします。**古く見える人は、唇の縁が肌より暗い人です。赤の深さはそのままにして、艶を足し、輪郭を取らずに内側だけに塗ります。
どちらも起きない人は、深い真紅を輪郭まで塗って大丈夫です。どちらとも取れる人は、後半の「どちらとも取れる場合」で、片側ずつ試す順番を書きました。赤そのものを何本も買い替える前に、この順で確かめてください。
先に結論|ブルベ冬の赤リップは3通りに分かれる
ブルベ冬に似合う赤は、ひと言で言えば「青みの赤」です。ただ、同じ青みの赤でも、どこまで濃く、どれだけの量を、どんな艶で塗るかは、顔の明暗と唇の状態で変わります。
| 起きていること | 見分ける場所 | 赤の選び方 | 塗り方 |
|---|---|---|---|
| 口だけ浮く | 髪・眉と肌の明暗差が小さい | 青みの強い赤。やや明るめ | 指で中央に置き、縁へぼかす |
| 顔ごと古く見える | 唇の縁が肌より暗い | 深さはそのまま。艶のあるもの | 輪郭の内側だけ。縁は取らない |
| どちらも起きない | 明暗差が大きく、縁も明るい | 深い真紅か黒みの赤 | 輪郭まで、くっきり |
表は「どこを見て決めるか」を示すためのものです。自分がどの行かは、次の2つの測り方で決めてください。
測り方1|髪・眉と肌の明暗差
自然光の入る窓辺で、前髪を上げて鏡を見ます。目を細めて、顔の輪郭がぼやけるくらいにしてください。細めた目で見ると、色ではなく明るさの差だけが残ります。
このとき、髪と眉が肌から「黒い線」として残るか、肌に溶けて消えるかを見ます。
- 髪も眉も黒い線として残る → 明暗差が大きい
- 髪は残るが、眉が消える → 明暗差は中くらい
- 髪も眉もぼんやりする → 明暗差が小さい
髪を明るく染めている人は、生え際の地毛ではなく、いまの髪の色で判断します。赤リップは「いまの顔」と釣り合えば成り立つので、染めた髪の明るさが答えに入ります。眉を描いている人は、描いた後の眉で見てください。
明暗差が小さいほど、深い赤を唇に置いたとき、顔の中で唇だけが濃い場所になります。それが「口だけ浮く」の正体です。
測り方2|唇の地の色と縁の濃さ
次に、何も塗っていない唇を見ます。見るのは中央ではなく、唇の輪郭のすぐ内側、3ミリほどの帯です。
この帯が唇の中央より暗く、肌との境目に茶色や紫の線が見える人は、縁が暗いタイプです。中央と縁の色がほとんど同じで、肌との境目がやわらかい人は、縁が明るいタイプです。
縁が暗い唇に深い赤を輪郭まで塗ると、縁の暗さが赤の下から透けて、唇の外周に黒っぽい輪ができます。この輪が顔に影を足し、「古い」「疲れて見える」という印象になります。赤が似合わないのではなく、縁の暗さを赤が強調しているのです。
唇の地の色で赤の透け方がどう変わるかは、唇の色から口紅を選ぶ方法でも詳しく扱っています。
口だけ浮く人|青みの赤を透けさせ、塗る量を減らす
明暗差が小さいブルベ冬は、2番目の季節が夏寄りであることが多く、深い真紅を受け止めるだけの「顔の黒さ」がありません。ここで赤を黄みに寄せると、今度は顔色が黄ばみます。替えるのは赤の色相ではなく、濃さと量です。

選ぶのは、青みがはっきりした赤で、真紅より一段明るいものです。手の甲に塗って、ラズベリーのような冷たい赤に見えれば合っています。
塗り方は次のとおりです。
- 唇の中央、上下が合わさる部分に、口紅を直接2回だけ置く
- 薬指で、中央から外へ向かって叩いて広げる
- 輪郭まで届かせない。縁の2ミリは素の唇を残す
- ティッシュを1回軽く当てて、表面の油分を取る
こうすると、唇の中央は赤、縁へ行くほど自分の唇の色になり、肌との境目がなくなります。顔の中に「濃い面」ができないので、口だけが浮くことがありません。
それでも浮くと感じたら、眉を1段濃くしてください。眉が線として残ると、顔の中に唇以外の濃い場所ができ、赤が孤立しなくなります。
顔ごと古く見える人|艶を足し、縁を取らない
縁が暗いタイプは、赤の深さを落とす必要はありません。深い赤は、ブルベ冬の黒い髪や白い肌とよく釣り合います。問題は、縁の暗さと、赤のマットな質感が重なることです。
直すのは2か所です。
1つ目は艶です。マットな赤は表面で光を返さないので、唇が平らな面に見え、縁の暗さがそのまま残ります。艶のある赤、またはマットな赤の上に透明な艶を中央だけ重ねると、唇の中央に光が乗り、立体が戻ります。
2つ目は輪郭です。リップライナーで縁を取ると、暗い縁の上にさらに線を引くことになります。輪郭の1〜2ミリ内側までを塗り、縁は口紅が自然にかかる程度に留めてください。気になるなら、塗る前に縁にだけコンシーラーを薄く叩き、暗さを肌の色に寄せます。
古く見える人が避けたいのは、茶みの強い赤と、輪郭をくっきり取った塗り方の組み合わせです。どちらか一方なら成り立ちますが、両方そろうと影が強くなります。
どちらも起きない人|真紅をそのまま輪郭まで
髪も眉も黒い線として残り、唇の縁も明るい人は、ブルベ冬の典型です。深い真紅、黒みのある赤、青みの強いワインレッドまで、輪郭までくっきり塗ってかまいません。
むしろこのタイプは、赤を薄く透けさせると、顔の明暗に対して唇が弱くなり、「何か足りない」顔になります。塗るなら、1回で色が出る発色の強いものを、輪郭に沿ってはっきり塗ってください。
このタイプが気をつけるのは、顔以外に強い色を重ねすぎないことです。赤い唇、黒い髪、黒い服、さらに鮮やかな色のアクセサリーまで足すと、強い色が4か所に散ります。強い色は唇を含めて2か所までを目安にします。
どちらとも取れる場合|片側ずつ試して決める
測り方1で「中くらい」、測り方2で「縁がやや暗い」と出た人は、浮く側と古く見える側の両方に少しずつ当てはまります。ここがいちばん迷う場所です。
このときは、一度に両方を直そうとせず、片側ずつ試します。
- 手持ちの赤リップを、いつもどおり輪郭まで塗る
- 鏡から1メートル離れて、正面の顔を見る
- 目が最初に唇へ行くなら「浮く」が強い。唇の縁や口角の影に目が行くなら「古く見える」が強い
最初に目が行った側だけ、先に直します。浮くが強ければ、同じ赤を中央だけに置いてぼかす。古く見えるが強ければ、同じ赤のまま輪郭の内側に塗り、中央に艶を足す。赤を替えるのは、この塗り方で2日試してからにしてください。
もう1つの見分け方は、時間です。朝は浮いて見えて、夕方には古く見える人がいます。朝は唇が乾いて色がそのまま出るので浮き、夕方は中央の色が落ちて縁だけ残るので影になります。このタイプは、朝は中央だけに薄く、昼に1回、縁を避けて中央に塗り足すと、1日の中で両方が起きにくくなります。
それでも決まらない人は、赤の青みを1段強くしてください。青みの強い赤は、浮く側では顔色を白く見せ、古く見える側では茶色い影を打ち消します。両方に少しずつ効くので、迷ったときの逃げ道になります。
質感を選ぶ|マット・艶・透けで、同じ赤が別の顔になる
赤リップは、色と同じくらい質感で顔の印象が変わります。ブルベ冬の3通りそれぞれに、向く質感が違います。

| 質感 | 光の返り方 | 向くタイプ | 避けたいタイプ |
|---|---|---|---|
| マット | ほとんど返さない | どちらも起きない人 | 古く見える人 |
| 艶 | 中央で強く返す | 古く見える人 | 浮く人が濃い赤で使うとき |
| 透け(色付きの艶) | 唇の地の色が出る | 浮く人 | 縁がとても暗い人 |
浮く人が艶の強い濃い赤を塗ると、唇の面に光が集まり、口元がさらに目立ちます。浮く人は透けるもの、または艶を抑えたものを選んでください。
古く見える人が透けるタイプを選ぶと、縁の暗さが透けて出ます。古く見える人は、色がしっかり乗るものに、中央だけ艶を重ねるのがいちばん安定します。
どちらも起きない人がマットを選ぶと、顔の明暗に対して唇がはっきり釣り合い、ブルベ冬らしい強さが出ます。乾燥が気になる日は、塗る前に保湿だけしておけば、マットでも縦じわが目立ちにくくなります。
昼の職場で赤を付けたい日
職場では、赤そのものより「唇だけが目立つ」ことが気になる人が多いはずです。どのタイプでも、職場の日は塗る量を一段減らすと決めておくと迷いません。
- 浮く人:中央に1回だけ置いて指でぼかす。輪郭まで届かせない
- 古く見える人:輪郭の内側に塗り、艶は抑えめ。中央の光は小さく
- どちらも起きない人:真紅を指でぼかして、輪郭を少しだけ柔らかくする
職場では、唇と同じくらいの強さの色が他の場所にあると、赤が浮きません。黒か濃い紺の上着、または黒い眉と黒髪のまとまりがあれば、それが唇の相手になります。
着ている服の色で、赤の量を変える
同じ赤でも、首から下に何色があるかで、顔の中の赤の見え方が変わります。

| 服の色 | 赤の量 | 理由 |
|---|---|---|
| 黒・濃い紺 | 多くてよい | 服の暗さが赤の相手になる |
| 真っ白・氷のような淡色 | 中くらい | 赤が引き立つ。量を増やすと唇だけになる |
| 灰色 | 少なめ | 灰が赤を孤立させる |
| 茶・キャメル | 少なめ。青みを強く | 茶と赤が並ぶと黄みが寄って見える |
灰色を着た日は、浮く人でなくても赤が目立ちます。灰色の服とブルベ冬の釣り合いはブルベ冬 グレーが地味に見えるときで扱っています。黒が強く見える日の首元の整え方はウィンターの黒と白の使い方も参考になります。
頬と目元は、赤に合わせて引く
赤リップの日は、顔の中で赤を1か所にまとめるのが基本です。
チークは、付けないか、赤と同じ青みのごく淡いピンクを頬の高い位置に1回だけにします。頬にも赤を入れると、唇と頬の2か所が赤くなり、顔が火照って見えます。
目元は、黒か濃い灰色の細い線で目の形をはっきりさせる程度に留めます。色のあるアイシャドウを重ねるより、まつげと眉を整えるほうが、赤とぶつかりません。浮く人は特に、眉を整えることが赤を落ち着かせる近道です。
青みのピンクを頬に入れるときの濃さはブルベ冬のピンクの選び方の明暗差の考え方がそのまま使えます。
赤リップが合わないとき、ブルベ冬を疑うべきか
ここまで試して、それでも黄みの赤やオレンジ寄りの赤のほうが顔色が良いと感じるなら、そこで初めて診断を見直します。
見直す目安は、次の2つが同時に起きるときです。
- 青みの赤を中央に薄く塗っても、口のまわりが青白く、くすんで見える
- 黄みの赤を同じ量で塗ると、頬に血色が戻り、歯の黄みも気にならない
片方だけなら、塗り方か赤の濃さで直ることがほとんどです。両方そろったら、イエベとブルベの境目を確かめるところから始めてください。イエベかブルベか分からないときに、手持ちのものでできる見分け方があります。
ブルベ冬のリップ全般の色選びはブルベ冬に似合うリップ、2番目の季節が夏寄りの人はブルベ夏の赤リップの透かし方も合わせて読むと、塗る量の感覚がつかみやすくなります。
今日やること
- 窓辺で目を細め、髪と眉が黒い線として残るかを見る
- 素の唇の、輪郭の内側3ミリが中央より暗いかを見る
- 手持ちの赤を輪郭まで塗り、1メートル離れて、最初に目が行く場所を確かめる
- 目が唇に行くなら中央だけに置いてぼかす。縁の影に行くなら内側に塗って艶を足す
- この塗り方で2日試してから、赤を替えるかどうかを決める
赤を買い足すのは、最後で間に合います。
よくある問い
- Q. ブルベ冬なのに赤リップが似合わないのは、診断が間違っているからですか
- 多くの場合、診断ではなく赤の種類か塗り方が合っていません。口だけが浮くなら青みの赤を指で薄く、古く見えるなら艶のある赤を輪郭の内側だけに塗ってみてください。それでも黄みの赤のほうが顔色が良く見えるなら、そのときに初めて診断を疑います。
- Q. 職場に赤リップを付けて行っても浮きませんか
- 唇の中央だけに置いて指でぼかし、縁に向かって薄くすれば、正面から見て「血色の良い唇」の範囲に収まります。輪郭まで塗るのは、服に黒か濃い紺が入る日だけにすると、顔の中で赤だけが目立つことはありません。
- Q. 赤リップを塗ると歯が黄色く見えます
- オレンジ寄りの赤を使っていると、歯の黄みが引き立ちます。ブルベ冬なら青みの強い赤に替えてください。青みの赤は歯を白く見せる側に働きます。艶の強いものより、少し抑えた艶のほうが歯との対比が穏やかです。
- Q. 赤リップのときチークは付けますか
- 付けるなら、赤と同じ青みのごく淡いピンクを頬の高い位置に薄く1回だけ。頬にも赤を入れると、顔の中に赤が2か所並んで強く見えます。迷ったら付けずに、眉と目元を少し整えるほうが赤が浮きません。
— メグラシ編集部





