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色黒さんに似合う色|明るさではなく肌との「コントラスト差」で決める

メグラシ編集部//読了 12分
深みのある肌色に映えるオフホワイトとテラコッタを合わせた装い

白いシャツを着ると服だけが浮いて見え、黒を着ると平坦に見える。色黒さんの色選びで起きるのは、たいていこの2つです。どちらも「その色が似合わない」のではありません。肌と服の明るさの差が、広すぎるか狭すぎるかというだけです。差は段で数えられます。数えられれば、手持ちの服のまま調整できます。

明るさを10段で置いて、自分の肌が何段かを決める

最初に自分の肌の位置を決めます。白を10、黒を0とした10段です。

顔を正面から撮った写真を、白黒に変換してください。加工アプリでなくても、写真アプリの彩度をゼロにするだけで足ります。頬の面が10段のどこにあるかを見ます。

  • 明度6〜7:明るめ
  • 明度4〜5:中間
  • 明度2〜3:深め

手の甲ではなく頬で測るのが要点です。手の甲は日に当たる時間が長く、顔より1〜2段暗く出ます。顔まわりに置く色は、頬と比べるべきです。

数えたら、その数字を覚えておいてください。以降の判断はすべてこの数字からの引き算になります。

差を2段・4段・6段のどれにするかを先に決める

肌の明度が4だとします。合わせる服の明度は、次のように読めます。

服の明度見え方向く日
2段2または6輪郭がやわらぎ、肌と服が地続きになる落ち着いて見せたい日
4段0または8顔と服が分かれ、姿勢がまっすぐ見える標準。迷ったらここ
6段10境目が強く立ち、服のほうが前に出る意図して主役を服にする日

迷ったら4段です。 2段は静かにまとまる代わりに平坦に見えやすく、6段は強く出るぶん服が主役になります。4段は顔と服が釣り合う幅です。

肌の明度が2の方なら、4段差は明度6。肌の明度が6の方なら、4段差は明度2か10。同じ「4段」でも、選ぶ色は人によって変わります。 ここが、色の一覧表では答えが出ない理由です。

白が浮くときに起きていること

「白が似合わない」という感覚は、正確には差が開きすぎているという現象です。肌の明度が3で、純白(明度10)を着ると差は7段。この幅になると、目は先に服を見ます。

対処は3つあります。

1つめ、白を半段落とす。 純白ではなくオフホワイト(明度9)、生成り(明度8.5)、アイボリー(明度8.5)へ。数字では0.5〜1.5段の違いですが、顔の下で見ると印象が変わります。

2つめ、白の面積を絞る。 白シャツを全面で着るのではなく、ジャケットやカーディガンを重ねて白の見え幅を3割に。差が7段でも、面積が3割なら服は主役になりません。

3つめ、間に1段はさむ。 白と肌の間に、明度6前後の色を細く入れます。ベージュのスカーフ、グレージュのネックレス台座、ライトブラウンの襟。幅3〜5cmで足ります。 7段の差が「4段+3段」に分解され、目が処理しやすくなります。

パステルが浮くのは、差ではなく彩度の問題

白と似ているようで、原因が違います。パステルカラーは明度8〜9で彩度が低い色です。差は開くのに、色そのものの力が弱い。結果として、服だけが色として浮き、顔と釣り合いません。

対処は、同じ色みのまま彩度を上げることです。

浮きやすい淡色置き換え先何が変わるか
ベビーピンクコーラル、サーモン明度はほぼ同じ、色の力が増す
水色ターコイズ、ブルーグリーン顔と釣り合う
クリームイエロー山吹、マリーゴールド差はそのまま、主張が対等になる
ラベンダー藤紫、モーヴやわらかさを残して力が出る

深みのある肌色の強みは、彩度の高い色に負けないことです。 鮮やかな色を着ると色に飲まれる、という悩みが出にくい側にいます。これは弱点ではなく、選べる幅が広いということです。

黒を着るときの1点

黒は肌との差が小さくなるため、輪郭がやわらかくまとまります。落ち着いた場ではむしろ扱いやすい色です。

ただし顔まわりが全部黒だと、明るさの段差が消えて平坦に見えます。顔から20cm以内に、次のどれか1つを入れてください。

  • 明度7以上の色を2〜3cm(インナー、襟の内側、細いネックレス)
  • 光る点を1つ(金具、石、艶のあるボタン)
  • 素材の差(マットな黒に光沢のある黒を重ねる)

1つで足ります。2つ以上入れると、今度は視線が散ります。

金と銀、どちらを顔まわりに置くか

濃いめの肌では、どちらも成立します。決め手は光の返り方です。

  • ゴールド系:肌の黄み側と地続きになり、まとまって見える
  • シルバー系:肌との明度差が出て、顔まわりが締まって見える

判定は片方ずつ、耳元で行ってください。両方を同時につけると比較になりません。鏡から1m離れて、頬の面が均一に見えるほうを選びます。至近距離では金属の質感しか見えず、顔映りは判定できません。

イエベ・ブルベの判定が、濃い肌ではぶれる理由

肌の濃さ(明度)と、青み黄み(色み)は別の軸です。ところがドレープを顔の下に当てる判定では、濃さのほうが先に目に入り、色みの差が読みにくくなります。

濃いめの肌で色みを確かめるなら、次の2か所を見てください。

  1. 手首の内側の血管:青緑に見えるなら黄み側、青紫に見えるなら青み側の傾向
  2. 口の内側の粘膜:オレンジ寄りのサーモンなら黄み側、ピンク寄りなら青み側の傾向

どちらも日焼けの影響を受けにくい場所です。頬で判定すると、季節によって結論が動きます。

タイプの位置関係そのものはイエベ・ブルベの違いに、判定がどうしても定まらないときの読み方はパーソナルカラー診断が当たらないときにまとめています。

どちらとも取れるとき──差3段の帯の扱い

いちばん迷うのが、差が3段前後のときです。2段でも4段でもなく、まとまって見える日と、ぼやける日が両方あります。ここを厚く書きます。

方法A:面積を7対3にする。 5対5では差が読めません。どちらかを7割にして主役を決めます。肌に近い明度を7割にすると落ち着き、離れた明度を7割にすると立ちます。

方法B:素材で0.5段動かす。 マットな面は光を吸うため、同じ色でも0.5〜1段暗く見えます。光沢面は逆です。差3段が読めないときは、明るい側を光沢に、暗い側をマットにすると、実質4段の見え方に寄ります。

方法C:柄で分解する。 無地で差3段は読みにくいのですが、細かい柄が入ると目が段差を気にしなくなります。ストライプ、ドット、杢調。柄は「明度の中間を作る」働きをします。

方法D:時間で決める。 差3段は、光の強い日中では読めても、夕方の弱い光では消えます。日中の予定が長い日は3段のまま、夜が中心の日は4段以上に開いてください。

方法E:2日測って一致したものだけ採る。 顔色は睡眠と時間帯で1段ぶん動きます。1日の印象で「この色は合わない」と決めると、翌週に逆の結論が出ます。判定は必ず日を分けてください。

日焼けの前後で、置ける色は動きます

季節で肌の明度が1〜2段動く方は珍しくありません。そのぶん、同じ服でも差が変わります。

  • 肌が1段暗くなった:これまで4段差だった明度8の服が、5段差になる。半段落として明度7へ
  • 肌が1段明るくなった:4段差だった服が3段差に。読みにくい帯へ入るので、面積を7対3に

服を買い替える必要はありません。 組み合わせの相手を1段ずらすだけです。クローゼットを季節で入れ替えている方は、そのタイミングで一度測り直すと、以降の1シーズンが安定します。

金属と石も、差の話で読める

アクセサリーで迷うときも、見るのは同じ軸です。肌との明度差を、面積の小さい光の点で作れるかどうか。

  • ゴールド系:肌と同じ暖かい側なので、地続きに見える。まとまりが出る
  • シルバー系:肌との差が出るため、点として立つ。顔まわりが締まる
  • 淡い石・パール調:明度が高く、小さくても差が大きい。1点で効く
  • 黒・濃い石:肌との差が小さい。まとまるが、締まりは出にくい

濃いめの肌では、シルバー系と淡い石が「点」としてよく働きます。 面積が小さいので、差が7段あっても服のように浮きません。白い服が浮くのに、白い石は浮かないのはこのためです。

判定は片方ずつ、鏡から1m離れて行ってください。至近距離では金属の質感しか見えず、顔映りの判定になりません。

柄物は「平均の明るさ」で数える

無地なら明度は1つですが、柄物は複数の明るさが混ざります。数え方は簡単で、目を細めて見たときに残る明るさが、その布の平均です。

  • 白地に細い黒のストライプ:目を細めると明度7前後。明るい側
  • 黒地に白の大きなドット:明度3前後。暗い側
  • 中間の色どうしの柄:明度5前後。読みにくい帯

柄物は、平均の明るさで肌との差を数えれば、無地と同じように扱えます。そのうえで、柄物には無地に無い利点があります。 差が3段前後の読みにくい帯でも、柄が入ると目が段差を気にしません。濃いめの肌で差が読めない色があるなら、その色を柄で持つと収まります。

手持ちを仕分ける20分

  1. 白黒写真で自分の頬の明度を1つ決める
  2. 手持ちのトップスを、明るい/中間/暗いの3つに分ける
  3. それぞれ肌との差が何段かを書き出す
  4. 差4段のグループを「標準」の棚へ
  5. 差6段以上のグループは「面積3割で使う」棚へ

外す棚は作りません。 差が大きい服は主役にする日の服、差が小さい服は落ち着かせる日の服です。どちらも役割があります。色の一覧を覚えるより、この棚分けのほうが毎朝の判断は速くなります。

場面別に、差の大きさを決めておく

棚分けが済んだら、場面ごとに使う棚を決めておくと迷いません。

  • 人前で話す日、写真に写る日:差6段。服が前に出るぶん、姿勢と輪郭がはっきりします
  • 通常の仕事の日:差4段。顔と服が釣り合う標準
  • 落ち着いて聞く側に回る日:差2段。輪郭がやわらぎ、静かにまとまります
  • 屋外で長く過ごす日:差4段。強い光では差が読みにくくなるので、狭めないほうが安全

その日にどう見えたいかで差を選ぶ、という考え方に変えると、色そのものの悩みが減ります。同じ服でも、相手を替えれば差は動きます。

髪の明るさも、差の一部です

顔まわりでいちばん面積の大きい色は、服ではなく髪です。髪の明度も、差の計算に入れてください。

  • 髪が明度2以下(真っ黒に近い):肌との差が大きく、それだけで顔まわりに段差があります。服は差4段で十分
  • 髪が明度4〜5(明るい茶):肌との差が小さく、髪と顔が一体に見えます。服の側で差を作る必要があります
  • 髪が明度6以上:髪自体が明るい面として働きます。服は差2段でもまとまります

髪を明るくすると顔が明るく見えるのは、顔のすぐ横に明るい面ができるからです。服で同じことをするなら、襟元に明度7以上を2〜3cm。効果の出方は近いものになります。

— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 色黒だと明るい色は似合わないのですか
明るい色が問題なのではなく、差の大きさです。肌の明度が4なら明度9の白との差は5段で問題なく成立しますが、明度10に近い純白は差が開きすぎて服だけが前に出ます。オフホワイトや生成りへ半段落とすと収まります。
Q. 自分の肌の明るさは、どう数えればいいですか
顔を撮った写真を白黒に変換し、頬の面が10段のどこにあるかを見ます。灰色の真ん中あたりなら5、そこから一段暗ければ4です。手の甲ではなく頬で測ってください。顔まわりの色は頬の明るさと比べられます。
Q. パステルカラーが浮いてしまいます
パステルは明度が8〜9で彩度が低いため、肌との差は開くのに色の主張が弱く、服だけが浮いて見えます。同じ色みで彩度を上げる(淡いピンクをコーラルへ、水色をターコイズへ)と、差はそのままで色が顔と釣り合います。
Q. 色黒はイエベとブルベのどちらになりやすいですか
濃さと色みは別の軸なので、どちらにもなります。肌が濃いと青み黄みの判定が見えにくくなるため、頬ではなく手首の内側と口の内側の粘膜で確かめてください。血管が青緑に見えるか青紫に見えるかが手がかりです。
Q. 黒い服は避けたほうがいいですか
避ける必要はありません。差が2段以下になるため輪郭がやわらぎ、落ち着いてまとまります。ただし顔まわりが全部黒だと平坦に見えるので、襟元に明度7以上を2〜3cm入れるか、光る小物を1点足してください。

— メグラシ編集部

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