イエベの喪服で顔色が悪い|春は黒との差を詰め、秋は顔に深さを足す

**喪服を着て鏡を見たとき、顔が白く浮いて見えるならイエベ春、顔が暗く沈んで見えるならイエベ秋の直し方です。**どちらも「顔色が悪い」と感じますが、起きていることは逆なので、直し方も逆になります。
春の人は、黒と顔の明るさの差が大きすぎて、顔だけが切り抜かれたように白く見えます。直すのは、黒と顔の距離を詰めることです。襟あきを狭くして、メイクで顔の明るさをほんの少しだけ黒の側へ寄せます。
秋の人は、黒が顔の深さを吸い取って、顔の輪郭がぼやけます。直すのは、黒を顔から離して、顔の側に深さを足すことです。喪服の黒そのものは変えられません。変えられるのは、首元・メイク・髪の3か所だけです。
結論:喪服の黒は変えず、黒と顔のあいだを直す
| イエベ春 | イエベ秋 | |
|---|---|---|
| 起きること | 顔が白く浮く | 顔が暗く沈む |
| 首元 | 襟あきを狭く、黒を顔に近づける | 丸く広めに、黒を顔から離す |
| 真珠 | 白の中でも黄みの照り | 照りの穏やかな白か灰色 |
| メイク | 頬に薄い血色で明るさを寄せる | 眉と目もとで深さを足す |
弔事の装いは、決まりの範囲が狭い場面です。ここで書くのは、その範囲を出ないで顔色だけを整える方法です。
先に見分ける|黒をあごの下に当てて、輪郭を見る
春か秋か、自分のタイプがはっきりしていない人も多いはずです。喪服の場面だけなら、黒い布で確かめられます。
昼の窓ぎわで、黒いTシャツやストールなど、喪服に近い黒の布をあごの下に当てます。鏡から1m離れて、顔の輪郭を見てください。
輪郭がくっきりと白く、顔だけが前に出て見えるなら、春の直し方です。輪郭がぼやけ、ほうれい線やくまが濃く見えるなら、秋の直し方です。夜の電灯の下では見え方が変わるので、必ず昼の光で見てください。
イエベ春|顔が白く浮く人は、黒との差を詰める
イエベ春の人の肌は、明るく、黄みがあり、透けるような軽さがあります。喪服の深い黒は、その反対の端にある色です。並べると差が大きすぎて、顔が白く浮きます。
差を詰めるには、黒と顔のあいだにある肌の面積を減らします。首から胸元の肌が広く見えるほど、黒と顔の対比がはっきりして、顔が浮きます。
もう1つは、顔の明るさを黒の側へほんの少しだけ寄せることです。下地を明るくすると逆効果で、さらに浮きます。
イエベ春の首元|鎖骨のくぼみより上で閉じる
喪服のワンピースやアンサンブルは、襟の形が何種類かあります。春の人は、襟あきが鎖骨のくぼみより上で閉じる形を選んでください。のどの下に指2本ぶんの肌が見える程度が目安です。
真珠は、白の中でも黄みのある照りのものが合います。ピンクや青みの照りが強い真珠は、肌の黄みとぶつかって顔をさらに白く見せます。粒は7〜8mmの一連が、控えめで顔との距離も詰められる大きさです。
真珠を持っていない人は、無理に足さなくてかまいません。襟あきを狭くするだけでも、浮きはかなり収まります。
イエベ秋|顔が沈む人は、顔の側に深さを足す
イエベ秋の人の肌は、黄みがあり、少し濁りと深さがあります。喪服の黒の横では、その深さが黒に吸い取られて、顔の輪郭がぼやけます。目の下のくまや口もとの影も、黒に引っ張られて濃く見えます。
直し方は、黒を顔から少し離すことと、顔の側に深さを少しだけ足すことです。明るくしようとして下地を白くすると、黄みの肌の上で白浮きして、かえって土色に見えます。
イエベ秋の首元|丸い襟あきで、黒を顔から離す
秋の人は、詰まった襟より、丸く少し広めの襟あきが合います。鎖骨のくぼみが見えるくらいまで開いていると、黒が顔から離れ、首の肌が顔と黒のあいだの段になります。
立ち上がりのある襟やスタンドカラーは、黒があごのすぐ下まで来るので、沈みやすくなります。手持ちがそれしかない場合は、髪をまとめて首を出し、首の肌で距離を作ってください。
真珠は、照りの穏やかな白か、灰色の真珠が合います。照りの強い白い真珠は、すぐ横の肌の黄みを目立たせることがあります。
生地の黒の深さ|春は深いほど浮き、秋は浅いほど濁る
喪服の黒は、生地によって深さが違います。光を吸い込むような深い黒と、少し灰色がかって見える浅い黒があります。
春の人は、深い黒ほど顔との差が開きます。深い黒の喪服を着る場合は、首元で差を詰める直し方をしっかり行ってください。
秋の人は、浅い黒のほうが沈みそうに思えますが、実際には灰色がかった黒が肌の黄みと混ざって、顔が濁って見えることがあります。秋の人は、深い黒のほうがかえって顔と黒の境目がはっきりして、沈みにくい場合があります。
メイク|控えめの範囲で、春は明るさ、秋は深さ
弔事のメイクは控えめが基本です。ラメ、艶の強い下地、赤みの強い口紅は使いません。その範囲の中で、少しだけ調整します。
春の人は、頬の内側に肌より少しだけ赤みのあるベージュを薄くのせます。顔の明るさが黒の側へわずかに寄り、白く浮く感じがやわらぎます。口紅は、唇の色に近いベージュを薄く。
秋の人は、眉を地毛の色に合わせてしっかり描き、目のきわに肌より1段深いブラウンを細く入れます。顔に線が戻ると、輪郭が黒に溶けなくなります。口紅は、少し深みのあるベージュを薄く。
髪|明るい髪は黒の留め具で線を作る
髪色が明るい春の人は、黒い喪服との差で顔まわりがさらに軽く見えます。まとめ髪にして、黒い留め具で一本の線を作ると、髪と服がつながって顔の浮きが収まります。
秋の人は、髪が暗いと顔まわりが黒一色になりやすくなります。顔の横の髪を耳にかけて、頬の輪郭を出してください。前髪がある人は、少し分けて額を見せると、顔の面積が広がって沈みにくくなります。
ストッキングと足元|顔色には効かない
黒のストッキングや靴、バッグは、顔から遠いので、顔色にはほとんど影響しません。ここは決まりどおりにそろえて、迷わなくてかまいません。
顔色が気になると、全身の黒を少しでも減らしたくなりますが、効くのは顔から胸元までです。手を入れるのはそこだけにしてください。
通夜と告別式|光の色で見え方が変わる
通夜は夜、告別式は昼に行われることが多く、会場の光の色が違います。
暖かい色の照明の下では、春の人の浮きはやわらぎ、秋の人の沈みは強くなります。白い照明の下では、その逆が起きやすくなります。
確かめるなら、出かける前に、会場の光に近い照明の下で鏡を見てください。夜の通夜に出る秋の人は、昼より少しだけ目もとの深さを足しておくと安心です。
両方起きる人|顔は浮くのに、口もとや目の下が沈む
黒を当てると、顔の輪郭は白く浮くのに、目の下や口もとの影だけが濃く見える人がいます。春と秋の中間にいる人や、肌は明るいのに顔に影の出やすい人です。
この場合は、首元は春の直し方、メイクは秋の直し方を組み合わせてください。襟あきを狭くして全体の浮きを抑え、目の下の影には肌より少しだけ明るい色をごく薄く置き、眉で顔の線を足します。
どちらに寄せるか迷ったら、写真で決めます。スマートフォンで正面から1枚撮り、白黒にして見てください。顔の輪郭がはっきりしすぎていれば春寄りに、顔の中の影が目立てば秋寄りに直します。
立場で変わる範囲|喪主や親族は、足すより引く
喪主や近い親族の立場では、装いの決まりがより厳しくなります。真珠をつけない、メイクをさらに控える、という選択をする人もいます。
その場合でも、襟の形と髪のまとめ方は使えます。春の人は襟あきの狭い形を、秋の人は丸く広めの形を選ぶだけで、足すものがなくても顔色はかなり変わります。
次に喪服を選ぶとき
これから喪服を用意する人は、売り場で黒をあごの下に当てて、輪郭を見てから選んでください。春の人は襟あきが狭い形を、秋の人は丸く広めの形を優先します。
生地の黒の深さは、窓の光で見比べます。春の人は首元で差を詰められる形なら深い黒でもかまいません。秋の人は、灰色がかった黒より、深く澄んだ黒を選ぶほうが顔が沈みにくくなります。
急に必要になった日|手持ちの喪服で今夜できること
喪服は、選び直す時間のないまま着る日のほうが多いものです。手持ちの1着しかないときは、形を変えずにできる順に直してください。
春の人は、まず髪をまとめて黒い留め具で留めます。次に、襟あきが広い形なら、喪服に合わせる黒のインナーを1枚重ねて、のどの下の肌を指2本ぶんまで減らします。最後に頬に薄く血色を足します。この3つで、白く浮く感じはかなり収まります。
秋の人は、まず眉を地毛の色に合わせて描き、目のきわに細く深さを足します。次に、詰まった襟なら髪をまとめて首を出し、黒と顔のあいだに首の肌の段を作ります。最後に、真珠の照りが強すぎると感じたら、外してかまいません。真珠をつけないのは、弔事では失礼にあたりません。
どちらの人も、鏡は出かける前に一度、玄関の明かりではなく窓ぎわか白い照明の下で見てください。そこで顔が浮きすぎず、沈みすぎていなければ、会場でも大きくは崩れません。
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よくある問い
- Q. イエベ春ですが、喪服を着ると顔が真っ白に見えます。どうすればいいですか
- 黒と顔の明るさの差が大きすぎて、顔だけが浮いている状態です。襟あきを鎖骨のくぼみより上で閉じる形にして、黒と顔のあいだの肌の面積を減らしてください。メイクは下地を一段明るくするのではなく、頬に薄い血色を足して、顔の明るさを黒の側へ少しだけ近づけます。
- Q. イエベ秋で、喪服だと顔が土色に見えます。真珠をつければ明るくなりますか
- 白い真珠の照りが強いと、隣の肌の黄みがかえって目立つことがあります。黒を顔から離す丸い襟あきにして、真珠は照りの穏やかなもの、または灰色の真珠を選んでください。メイクは眉と目もとに少しだけ深さを足すと、顔の輪郭が戻り、黒に沈みにくくなります。
- Q. 喪服でメイクを工夫するのは失礼になりませんか
- 弔事のメイクは控えめが基本で、艶や華やかな色は避けます。ここで書いているのは、その範囲の中で顔色が悪く見えすぎないようにする調整です。ラメや光る下地、赤みの強い口紅は使わず、肌の色に近い色で明るさか深さを少しだけ足すにとどめてください。
- Q. 春か秋か自分でわかりません。どちらの直し方をすればいいですか
- 黒い布をあごの下に当てて、昼の窓ぎわで鏡を見てください。顔の輪郭がくっきり白く切り抜かれたように見えるなら春の直し方、輪郭がぼやけて顔全体が暗く見えるなら秋の直し方です。両方が少しずつ起きる人は、本文の「両方起きる人」の章を参考にしてください。
— メグラシ編集部





