手袋の選び方|通勤・自転車・運転・式の日で、指先と素材を替える

**手袋をしていて、いちばん外したくなる瞬間を思い出してみてください。**スマートフォンを触るとき、自転車のブレーキを握るとき、財布から小銭を出すとき。その瞬間が、あなたの手袋選びの出発点です。
手袋は、暖かさより先に、その日いちばん長く手でしている動きで選ぶと外れません。電車でスマートフォンを触る日は指先、自転車や車の日は手のひら、何度も外す日は口の作り。**予定によって、見る場所が変わります。**暖かさは、その次に見れば足ります。
手のひらの一周と指の長さでサイズを決める方法は手袋のサイズの選び方に、袖口との重なりは手袋は袖口と3〜6cm重ねるにあります。この記事は、秋から冬の予定ごとに、どの作りの手袋を選ぶかの話です。
結論|その日いちばん長く手でしている動きで選ぶ
予定ごとに、いちばん長い手の動きと、選ぶ手袋をまとめます。
| 予定 | いちばん長い手の動き | 選ぶ手袋 |
|---|---|---|
| 電車で通勤する日 | スマートフォンを触る、つり革を持つ | 薄手で、指先が画面に反応するもの |
| 自転車で送り迎え・通勤 | ハンドルを握る、ブレーキをかける | 手のひらに滑り止めがある5本指 |
| 車で出かける日 | ハンドルを回す | 薄手で、手のひらが滑らないもの |
| 子どもの送り迎え・公園 | 何度も外す、子どもの手を引く | 口がゆるめで、洗えるもの |
| 犬の散歩 | リードを握る、袋を扱う | 指先が出せるもの |
| 式・法事 | 移動中だけ着ける | 黒か濃い色の無地 |
| 冬の行事で外に長くいる | 手を動かさずに立っている | 厚手、またはミトン |
| 雪の降る地方への旅行 | 雪に触る、手すりを持つ | 表地に撥水があるもの |
**1日に予定が2つあるときは、長いほうの動きに合わせます。**決め方は後半の「どちらとも取れるとき」に書きます。
この表の中に、自分の予定がいくつ入っているかを数えてみてください。1つだけなら、その予定に合う1双があれば冬を越せます。2つ以上入っているなら、予定ごとに向く作りが違うので、2双に分けたほうが外す回数が減ります。手袋が合わないと感じていた人の多くは、手袋そのものより、予定と作りが合っていなかっただけ、ということがよくあります。
予定で替えるのは、4つの作り
手袋は、どれも同じように見えて、作りの違いが4か所あります。予定によって、どこを優先するかが変わります。
| 作り | 選べるもの | 効く予定 |
|---|---|---|
| 指先の形 | 5本指、指先なし、ミトン、指先だけ外せる | スマートフォン、散歩、外に長くいる日 |
| 手のひらの素材 | 表地と同じ、滑り止めつき、革 | 自転車、運転 |
| 口の長さと締まり | 短い、手首まで、袖に入る長さ、ゴム入り | 何度も外す日、風の強い日 |
| 表地の素材 | ニット、革、フリース、ナイロン、ウール | 暖かさ、雨や雪、式 |
**最初に決めるのは、指先の形と手のひらの素材です。**この2つは、手でする動きに直接かかわります。口の長さと表地の素材は、そのあとで、寒さや場面に合わせて決めます。
売り場では、表地の色や素材が先に目に入りますが、まず裏返して手のひらの側を見てください。手のひらに滑り止めがあるか、表地と同じ素材のままか。次に指先を見て、画面に反応する作りかどうかを確かめます。この2か所を見てから表地を選ぶと、家に帰ってから予定に合わなかった、ということが減ります。
10月下旬から2月まで、手袋を出す順番
手袋は、寒くなってから慌てて出すより、予定に合わせて出す順番を決めておくと迷いません。
| 時期 | 朝の空気 | 増える予定 | 出す手袋 |
|---|---|---|---|
| 10月下旬 | 自転車の朝が冷え始める | 送り迎え、自転車の通勤 | 薄手の5本指 |
| 11月 | 朝晩が冷える | 通勤、紅葉の行楽、七五三 | スマートフォンに反応する薄手 |
| 12月 | 日中も冷える | 年末の行事、帰省、外での待ち時間 | 厚手、または重ねられる薄手 |
| 1月〜2月 | いちばん冷える | 雪の地方への旅行、新年の行事 | 撥水の表地、ミトン |
**最初に出番が来るのは、自転車に乗る人の手です。**自転車は走っている間ずっと風を受けるので、歩く人より2〜3週間早く手が冷えます。10月の下旬から朝に自転車に乗る予定があるなら、その時期に薄手の1双を出しておきます。電車の通勤だけなら、11月に入ってからで間に合います。
電車で通勤する日|スマートフォンとつり革
電車で通勤する日は、駅まで歩き、改札を通り、電車の中でスマートフォンを触り、つり革を持ちます。手袋を外したくなるのは、スマートフォンを触るときです。
| 電車の中ですること | 選ぶ指先 |
|---|---|
| 地図や時刻を見るだけ | 親指と人差し指が画面に反応するもの |
| メッセージを打つ | 薄手で、5本の指先が反応するもの |
| 本を読む・ページをめくる | 指先が薄いもの、または指先だけ外せるもの |
| つり革を持って立っている | 手のひらが滑らないもの |
**電車で文字を打つことが多い人は、薄手で、よく使う指の先が反応するものを選びます。**厚手の手袋は、画面に反応する作りでも、指先が太くなって隣の文字を押しやすくなります。駅まで歩く時間が長く、寒さが気になる日は、薄手の手袋の上からもう1枚重ねられる大きさのものを選んでおくと、電車に乗ったら外側の1枚だけを外せます。
電車の中は暖房が効いていて、混んだ車内では手袋をしたままだと手が汗ばむこともあります。乗ったら外して、降りる前に着け直す、という流れにする人は、外した手袋をコートのポケットに入れやすい薄さかどうかも見ておきます。厚手の手袋はポケットに入れると膨らんで、つり革を持つときに体に当たります。
改札・財布・カード|外さずに済むか
電車の通勤では、改札を通るときにカードやスマートフォンを出します。帰りに買い物をする日は、財布から小銭を出すこともあります。
| 場面 | 手袋のままでできるか | 選び方 |
|---|---|---|
| 改札でカードをかざす | できる | カードをコートのポケットに入れておく |
| 財布からカードを出す | 薄手ならできる | 指先が薄いもの |
| 小銭を出す | 外したほうが早い | 片手だけ外す |
| レジで袋に詰める | 薄手ならできる | 手のひらが滑らないもの |
**小銭を出すときは、利き手の手袋だけを外します。**両方を外すと、片方をどこかに置き忘れやすくなります。外した手袋は、もう一方の手袋の手首の口に差し込んでおくと、片方だけなくすことが減ります。改札は、カードをコートの決まったポケットに入れておけば、手袋のままでも通れます。
自転車で送り迎え・通勤|ハンドルとブレーキ
自転車に乗る日は、ハンドルを握り続け、ブレーキを何度もかけます。手袋選びで、いちばん作りの違いが出る予定です。
| 作り | 自転車での使いやすさ |
|---|---|
| 手のひらに滑り止めがある5本指 | 握りやすく、ブレーキもかけやすい |
| ニットの5本指(滑り止めなし) | ハンドルの上で滑ることがある |
| ミトン | ブレーキのレバーに指がかけにくい |
| 厚手の5本指 | 暖かいが、握る感覚が分かりにくい |
**自転車の日は、ミトンを避けて、指が1本ずつ分かれた手袋にします。**ブレーキは、人差し指と中指をレバーにかけて引きます。ミトンだと指をそろえたまま引くことになり、細かく効かせにくくなります。買う前に、売り場で手袋をはめて、こぶしを握ったり開いたりしてみて、指の付け根が突っぱらないかを確かめてください。
雨の日に自転車に乗ることがある人は、手のひらの素材が濡れても滑りにくいかも見ておきます。ニットの手のひらは濡れるとハンドルの上で滑りやすくなるので、雨の多い時期の送り迎えには、撥水の表地で手のひらに滑り止めがある1双を用意しておくと、天気によって手袋を替えずに済みます。
子どもを乗せて送り迎えをする日は、乗せ降ろしのたびに手袋を外すかどうかで迷います。子どものヘルメットの留め具を留める、シートベルトを締めるといった細かい作業は、手袋のままだとやりにくいので、口がゆるめで、片手ですぐに外せるものを選ぶと手間が減ります。
車の運転|ハンドルで滑らないか
車で出かける日は、寒い朝にハンドルが冷たく、手袋をしたまま運転したくなります。
| 手袋 | 運転での使いやすさ |
|---|---|
| 薄手の革 | 手のひらがなじみやすく、握りやすい |
| 手のひらに滑り止めがある薄手 | 握りやすい |
| ニット | ハンドルの上で滑ることがある |
| 厚手のフリース・中綿 | 握る感覚が分かりにくい |
**運転するときに着けるなら、乗る前にハンドルを握って回してみてください。**手のひらが滑る、握った感覚が分かりにくい、と感じる手袋は、運転の間は外しておくほうが落ち着いて運転できます。車内が暖まるまで手袋をして待ち、暖まったら外して運転する、という分け方もあります。
車で出かける予定が多い人は、車の中に薄手の1双を置いておくと便利です。歩いて出かけるときの厚手の手袋を、そのまま運転に使わずに済みます。
車を降りて駐車場から目的地まで歩く時間が長い日は、車用の薄手の上に、歩く用の厚手を重ねる方法もあります。車に乗るときは厚手だけを外して助手席に置き、降りたらもう一度重ねます。厚手を車の中に置き忘れないように、降りるときにバッグの持ち手と一緒に手に取る習慣をつけておきます。
子どもの送り迎えと公園|何度も外す日
子どもの送り迎えや公園で過ごす日は、子どもの手を引いたり、上着のファスナーを上げたり、水筒のふたを開けたりと、手袋を外す回数が多くなります。
| 手の動き | 選び方 |
|---|---|
| 子どもの手を引く | 手のひらがやわらかいもの |
| ファスナーやボタンを留める | 指先が薄いもの、または外しやすいもの |
| 砂や泥に触れる | 洗えるもの |
| ベンチで長く座って見守る | 厚手、または重ねられるもの |
**何度も外す日は、口がゆるめで、引っぱるとすぐ抜けるものが便利です。**口がきつい手袋は、暖かい代わりに、外すたびに指先を一本ずつ引っぱることになります。公園では、砂場の砂や遊具の泥がつくこともあるので、家で洗える素材を選んでおくと、帰ってからすぐに洗えます。洗えるかどうかは、洗濯表示で確かめてください。
送り迎えの時間に急いでいる朝は、手袋を探す時間も惜しくなります。子どもの上着と自分の手袋を同じ場所に掛けておくと、子どもに上着を着せるついでに自分の手袋も手に取れます。子ども用の手袋も一緒に並べておけば、出かける前の確認が1か所で済みます。
犬の散歩|リードと袋を持つ朝
毎朝犬の散歩に出かける人は、リードを握り続け、途中で袋を扱います。秋から冬の朝の散歩は、まだ暗い時間に出ることも増えます。
| 散歩ですること | 選び方 |
|---|---|
| リードを握る | 手のひらが滑らないもの |
| 袋を開ける・結ぶ | 指先が出せるもの、または指先だけ外せるもの |
| 暗い時間に歩く | 明るい色、または光を返す飾りがあるもの |
| 犬をなでる・拭く | 洗えるもの |
**散歩の日に向いているのは、指先だけを外せる作りです。**ミトンのふたがついていて、ふたを外すと指先が出るもの、あるいは指先のない手袋の上にミトンを重ねる作りなら、袋を扱うときだけ指先を出せます。暗い時間に歩くことが多い人は、手袋の色を明るくしておくと、手を上げたときに周りから気づかれやすくなります。
リードを強く引かれる犬と歩く人は、手のひらの素材がすり切れにくいかも見てください。ニットの手のひらは、リードとこすれる場所から毛玉ができ、薄くなっていきます。手のひらに当て布や革がついているもの、または表地がしっかり詰まったものを選ぶと、ひと冬もちます。
買い物の日|袋と財布を持つ
週末にまとめて買い物をする日は、重い袋を持って歩き、レジで財布を出し、車や自転車に荷物を積みます。
| 場面 | 選び方 |
|---|---|
| 重い袋を持って歩く | 手のひらが厚めで、持ち手が食い込みにくいもの |
| レジで財布を出す | 指先が薄いもの |
| 荷物を車や自転車に積む | 手のひらが滑らないもの |
**重い袋を持つ日は、手のひらの厚みを見ます。**薄手の手袋で重い袋を持つと、持ち手が細い線になって指に当たります。手のひらに少し厚みがあるか、滑り止めが当て布のように広くついているものなら、持ち手が当たる面が広がります。レジで財布を出すときは、前の節と同じように、利き手だけを外します。
ゴミ出しや近所への用事|玄関に置く1双
朝のゴミ出し、郵便受けまで、近所の店までといった短い用事は、手袋をするかどうか迷っているうちに出かけてしまいがちです。冬の朝の数分でも、ゴミ袋の口を持つ指先は冷えます。
| 用事 | 選び方 |
|---|---|
| ゴミ出し | 汚れても洗える薄手 |
| 郵便受け・回覧板 | 外さずに紙をつかめる薄手 |
| 近所の店まで | 通勤に使う1双でよい |
**近所の用事には、玄関に置いたままにする1双を決めておきます。**通勤用の手袋をそのつど出すより、玄関の羽織りのポケットに薄手の1双を入れっぱなしにしておくほうが、迷わず手に取れます。ゴミ袋を持つ日は汚れやすいので、家で洗える素材にしておき、週末にまとめて洗います。
外回り・人と会う仕事|名刺を渡す前に外す
仕事で外を回る日、人と会う予定がある日は、移動中は手袋をして、相手と会う前に外します。
| 場面 | 手袋 |
|---|---|
| 訪問先までの移動 | 着けてよい |
| 受付や玄関に入る | 外してコートのポケットへ |
| 名刺を渡す、書類を受け取る | 外した状態で |
| 帰りの移動 | もう一度着ける |
**人と会う仕事の日は、外して片付けやすいことを優先します。**コートのポケットに入る薄さで、色はコートかバッグになじむ無地にしておくと、外して手に持っていても目立ちません。革の手袋は、薄くてポケットに収まりやすく、スーツやきれいめのコートに合わせやすい素材です。訪問先の玄関で慌てないように、建物に入る数歩手前で外しておきます。
式や法事の日|移動中だけ着ける
秋から冬にかけての式や法事の日は、会場までの移動中に手袋をして、会場に入ったら外します。
| 場面 | 選び方 |
|---|---|
| 弔事の移動 | 黒か濃い色の無地、光る飾りや毛足の長い飾りがないもの |
| 結婚式の移動 | ドレスやコートに合う無地 |
| 受付の前 | 外してバッグかコートのポケットへ |
| 屋外で見送る、待つ | 着けてよい。合掌や焼香の前に外す |
**弔事の日の手袋は、黒か濃い色の無地で、飾りのないものを1双決めておきます。**冬の葬儀や法事は急に入ることが多いので、喪服と一緒にしまっておくと、出かける前に探さずに済みます。屋外で出棺を見送るときや、寒い屋外で待つ時間は着けていて構いませんが、合掌や焼香の前には外します。
結婚式の日は、受付で記帳したりご祝儀を渡したりする前に外しておくと、手元で慌てません。式の日の小物全体の考え方は結婚式の小物と羽織ものにもあります。
七五三や入園の説明会など、式ほど改まらない家族の行事の日は、ふだんの通勤の手袋で構いません。ただし、写真を撮る場面や、人と挨拶する場面の前には外しておくと、手元で慌てずに済みます。
紅葉や冬の行事で、外に長くいる日
紅葉の行楽、子どもの屋外の行事、年末のイベントなど、外に長くいる日は、手を動かさずに立っている時間が長くなります。
| 外にいる時間 | 選び方 |
|---|---|
| 1時間以内 | 薄手の5本指 |
| 1〜3時間 | 厚手、または薄手を2枚重ねる |
| 3時間以上 | ミトン、または厚手の上にミトンを重ねる |
**手を動かさずに立っている日は、ミトンが向いています。**指が1本ずつ分かれた手袋より、指をまとめて包むミトンのほうが、指どうしで温め合えます。写真を撮る、子どもに飲み物を渡すといった細かい作業がある日は、薄手の5本指の上にミトンを重ねて、作業のときだけミトンを外す方法が便利です。
11月の七五三や、家族の行事で写真を撮る日は、写真に手元が写ることもあります。この日は、厚手のミトンより、服の色になじむ薄手の5本指を着けておき、写真を撮る前にさっと外してバッグに入れるほうが、写真の中で手元だけが目立ちません。待ち時間が長い日は、移動中だけ厚手を重ねておきます。
雪の降る地方への旅行
冬に雪の降る地方へ旅行する予定があるなら、手袋は雪や雨に濡れることを前提に選びます。
| 旅行先ですること | 選び方 |
|---|---|
| 雪の積もった街を歩く | 表地に撥水があるもの |
| 手すりや雪に触る | 手のひらが滑らず、濡れても冷たくなりにくいもの |
| 温泉街を散策する | 外しやすく、乾きやすいもの |
| 宿で乾かす | 中まで乾きやすい薄手を2双 |
**雪の地方への旅行では、ニットの手袋だけで出かけないようにします。**ニットは雪に触れると水を含んで、かえって手が冷えます。表地がナイロンや撥水加工のもの、または革のものを1双持っていきます。連泊の旅行なら、宿で乾かしているあいだに使う替えの1双があると、翌朝も乾いた手袋で出かけられます。
雪の地方では、建物に入るたびに暖房の効いた室内と寒い外を行き来します。入るたびに外して、出るたびに着けるので、口がゆるめで着けやすいものが便利です。濡れた手袋をそのままバッグに入れると、ほかの荷物まで湿ってしまうので、小さな袋を1つ持っていき、濡れたときはそこに入れておきます。
素材ごとの、向いている予定
ここまでの予定を、表地の素材ごとにまとめます。
| 素材 | 向いている予定 | 向いていない予定 |
|---|---|---|
| ニット | 電車の通勤、近所への外出 | 雪の日、運転 |
| 革 | 人と会う仕事、運転、式の移動 | 雪で濡れる日、洗いたい日 |
| フリース | 外に長くいる日、送り迎え | 運転、式 |
| ナイロン・撥水 | 雪の日、自転車、旅行 | 式、人と会う仕事 |
| ウール | 通勤、外に長くいる日 | 雪の日、汚れる日 |
**1つの素材で、すべての予定に向くものはありません。**自分の予定でいちばん多いものを1つ選び、その予定に向いた素材を1双目にします。
2双目を選ぶときは、1双目が「向いていない予定」の列に入っている予定を見ます。1双目がニットなら、運転と雪の日が苦手です。車に乗る予定が多いなら薄手の革を、雪の地方へ行く予定があるならナイロンや撥水を2双目にすると、2双で予定のほとんどをまかなえます。
指先の形を、予定で選ぶ
指先の形も、予定によって向き不向きがあります。
| 指先の形 | 向いている予定 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 5本指 | 自転車、運転、通勤 | 指が冷えやすい |
| 指先なし | 散歩、細かい作業 | 指先は冷える |
| ミトン | 外に長くいる日、雪の日 | ブレーキや細かい作業がしにくい |
| 指先だけ外せる | 散歩、写真を撮る日、子どもと出かける日 | ふたの留め具が外れやすいものがある |
**迷ったら5本指を1双目にします。**自転車、運転、通勤と、多くの予定に使えるからです。外に長くいる日が多い人は、2双目にミトンか、指先だけ外せる作りを足してください。
手首側の長さは、上着の袖で決める
手首側の長さは、予定よりも、その日に着る上着の袖で決まります。
| 上着の袖口 | 手首側の長さ |
|---|---|
| 袖口が細いコート | 短め。袖の中に入れる |
| 袖口が広いコート | 長め。袖の外にかぶせる |
| ダウンや中綿の上着 | 袖口のゴムに届く長さ |
腕を前に伸ばしたときに、袖と手袋の間が開かない長さが目安です。重なりの測り方は手袋は袖口と3〜6cm重ねるに詳しくまとめてあります。腕時計を着ける日は、時計と袖と手袋の重なり方も変わるので、秋冬に腕時計が袖に引っかかるもあわせて見てください。
色は、コートとバッグのどちらに寄せるか
手袋の色は、コートかバッグのどちらかに寄せると、手元だけが浮いて見えません。
| 寄せる先 | 向いている人 |
|---|---|
| コートの色 | コートを1〜2着で着回す人 |
| バッグの色 | バッグを毎日同じものにしている人 |
| 靴の色 | 手袋とバッグと靴をまとめたい人 |
**コートを1着で着回すなら、コートの色に寄せます。**手袋はコートの袖口と並ぶので、色が近いと腕から手までが1本につながって見えます。コートを何着か替える人は、毎日持つバッグの色に寄せると、どのコートの日でも手元がまとまります。
式や法事の予定がある時期は、ふだんの手袋とは別に、黒か濃い色の1双を持っておきます。ふだんの手袋が明るい色や柄物の人ほど、急な予定のときに合わせる1双がなくて困ります。喪服や式の服と一緒にしまっておけば、色で迷う場面が1つ減ります。
どちらとも取れるとき①|自転車で駅まで行き、電車に乗る
自転車で駅まで行って、電車に乗り換える日は、ハンドルを握る時間と、スマートフォンを触る時間の両方があります。
| 時間の割合 | 決め方 |
|---|---|
| 自転車が10分、電車が40分 | 電車に合わせて、指先が反応する薄手 |
| 自転車が20分以上、電車が20分 | 自転車に合わせて、滑り止めのある5本指 |
| 同じくらい | 滑り止めがあり、指先が反応する薄手 |
**迷ったら、滑り止めがあって指先が画面に反応する薄手の5本指を選びます。**両方の予定に、少しずつ足りる作りです。自転車の時間が長い日の朝が冷える場合は、駐輪場で外す厚手の1枚を上から重ね、電車では内側の薄手だけにします。
どちらとも取れるとき②|1双で全部の予定をまかないたい
手袋は1双だけで済ませたい、という人もいます。その場合は、いちばん多い予定に合わせて、残りの予定は外して持つ前提にします。
| いちばん多い予定 | 1双目 | 残りの予定での使い方 |
|---|---|---|
| 電車の通勤 | 指先が反応する薄手のニット | 自転車や運転の日は外す |
| 自転車 | 滑り止めのある5本指 | スマートフォンは外して触る |
| 車 | 薄手の革 | 雪の日は使わない |
**1双で済ませるなら、薄手の5本指が使える範囲がいちばん広くなります。**厚手やミトンは、向いている予定がはっきりしているぶん、合わない予定では使えません。1双で冬を過ごして、外したくなる場面が週に何回もあったら、その場面に合わせた2双目を考えてください。
外したくなった場面は、その日のうちに手帳の予定の横に書き留めておくと、2双目を選ぶときに役立ちます。「自転車・ブレーキ」「電車・文字を打つ」というように、場面と動きを1行で書いておけば、売り場で何を見ればいいかがはっきりします。
どちらとも取れるとき③|スマートフォンも運転もある日
車で出かけて、着いた先で地図や連絡のためにスマートフォンを触る日は、運転と画面の操作の両方があります。
| 場面 | 決め方 |
|---|---|
| 運転が長く、画面は着いてから | 運転に合わせて、手のひらが滑らない薄手 |
| 運転は短く、着いた先で歩き回る | 画面に反応する薄手 |
| どちらも長い | 運転中は外し、歩くときに着ける |
**運転と画面の操作が両方長い日は、運転中は外すと決めてしまうほうが迷いません。**車内が暖まれば、手袋がなくても手は冷えません。降りてから歩くときに、画面に反応する薄手を着けます。
なくさない・置き忘れないために
手袋は、外したときに置き忘れやすい小物です。予定が多い日ほど、外す回数が増えて、なくしやすくなります。
| 置き忘れやすい場所 | 決めておくこと |
|---|---|
| 電車の座席や網棚 | 外したらすぐコートのポケットへ |
| 店のレジやカウンター | 外した片方を、もう片方の口に差し込む |
| 公園のベンチ | バッグの外ポケットに入れる |
| 式の会場 | バッグの内ポケットに入れる |
**外した手袋を入れる場所を、1か所に決めておきます。**コートのポケットなら、いつも同じ側のポケットです。決めておくと、帰りに手袋を着けるときにも探さずに済みます。片方だけ外したときは、もう片方の手袋の口に差し込んで、2つを1つにまとめておきます。
手入れと、季節の終わりの仕舞い方
秋から冬に何度も使った手袋は、季節の終わりに手入れをしてから仕舞うと、次の秋も同じように使えます。
| 素材 | 季節の終わりにすること |
|---|---|
| ニット・フリース | 洗濯表示に沿って洗い、平らに干す |
| 革 | 汚れを拭き取り、形を整えて陰干し |
| ナイロン・撥水 | 汚れを落とし、よく乾かす |
| ウール | 防虫剤と一緒に仕舞う |
**仕舞う前に、指先と手のひらのすり切れを見ておきます。**自転車や運転で握り続けた手袋は、手のひらの当たる場所から薄くなります。薄くなっていたら、次の秋に新しい1双を用意する予定を、手帳に書いておきます。ウールの手袋は虫に食われやすいので、ほかの冬物と一緒に、防虫剤を入れて仕舞ってください。
予定の前の晩に
翌日に手袋を使う予定がある日は、前の晩に1つだけ決めておきます。
| 確かめること | どうするか |
|---|---|
| 翌日いちばん長い手の動き | 指先と手のひらで1双を選ぶ |
| 着ていく上着 | 手首側の長さが合うかを見る |
| 外した手袋を入れる場所 | ポケットかバッグのどこかを決める |
選んだ1双は、上着のポケットに入れて玄関に掛けておきます。朝になってから探すと、結局いつもの1双を着けて、自転車でブレーキが握りにくい、電車でスマートフォンを触るたびに外す、ということになりがちです。
まとめ
- 手袋は、その日いちばん長く手でしている動きで選ぶ。暖かさはその次に見る
- 予定で替えるのは、指先の形・手のひらの素材・口の長さ・表地の素材の4つ
- 電車の通勤は指先が反応する薄手、自転車は滑り止めのある5本指、運転は手のひらが滑らない薄手
- 子どもの送り迎えは口がゆるめで洗えるもの、外に長くいる日はミトン、雪の地方は撥水の表地
- 式や法事は、黒か濃い色の無地を移動中だけ着け、会場に入ったら外す
- 1双で済ませるなら薄手の5本指。外したくなる場面が週に何回もあったら2双目を足す
今週の予定を見て、手袋をしていたら外したくなりそうな場面を1つ選んでみてください。その場面で手がしている動きが、次に選ぶ1双の作りを決めてくれます。
関連記事
よくある問い
- Q. 手袋は何双あればいいですか
- 予定の種類で数えてください。電車で通勤してスマートフォンを触る日と、自転車や車でハンドルを握る日の両方があるなら、指先の操作に向いた薄手の1双と、握っても滑らない1双の2双あると、ほとんどの予定に足ります。雪の降る地方へ出かける予定や、外に長くいる冬の行事があるなら、厚手の1双を足して3双です。式や法事の予定がある年は、黒の無地の1双を別に持っておくと慌てません。
- Q. スマートフォン対応の手袋は、どれも同じように使えますか
- 反応する場所と、指先の厚みで使い心地が変わります。親指と人差し指だけが反応するもの、5本の指先すべてが反応するものがあり、厚手の手袋ほど細かい文字を打ちにくくなります。電車で文字を打つことが多いなら、薄手で、よく使う指の先が反応するものを選んでください。地図を見る程度なら、親指と人差し指が反応すれば足ります。買う前に、売り場で自分の画面を触って確かめられると安心です。
- Q. 式や法事の日に、手袋をしていっても構いませんか
- 会場までの移動中に手袋をするのは構いません。会場に入ったら外して、バッグかコートのポケットに入れます。弔事の日は、黒か濃い色の無地で、光る飾りや毛足の長い飾りがないものにしておくと、移動中も落ち着いて見えます。結婚式の移動中も、ドレスやコートに合う無地のものを選び、受付の前に外しておくと、記帳やご祝儀を渡すときに慌てません。
- Q. 車を運転するとき、手袋はしたほうがいいですか
- 寒い朝にハンドルが冷たいときに手袋をする人は多いですが、手袋によってはハンドルの上で滑るものがあります。運転するときに着けるなら、乗る前にハンドルを握って回してみて、手のひらが滑らないかを確かめてください。滑る手袋しかないときや、厚手で握る感覚が分かりにくいときは、車内が暖まるまで待ってから外して運転するほうが落ち着いて運転できます。
— メグラシ編集部





