メガネが似合う人と自分の違い|浮く・暗い・目が小さく見えるを直す

**いま掛けているメガネを掛けたまま、鏡の前で眉を軽く上げ下げしてみてください。**眉の下の線が、枠の上辺とほぼ平行に動いて見えるなら、眼鏡はもう顔に沿って掛かっています。眉が枠の中に入り込んだり、枠の上に大きく離れたりするなら、似合って見える人との差は、まずそこにあります。
メガネが似合う人と、似合わない気がする自分。その差は、顔立ちよりも、眼鏡と顔の重なり方にあります。**似合って見える人は、特別な顔をしているのではなく、眼鏡と顔の線や色がそろっている人です。**だから、そろっていない所を見つければ、手持ちの1本でもかなり近づけます。
似合う形を選ぶ手順は眼鏡の似合う形を、いまの1本と比べて選ぶに、店頭で見る所はメガネフレームの選び方にまとめてあります。この記事は、掛けてみて「似合わない」と感じたときに、どこが外れているかを見つけて直す側の話です。
結論|似合う人は、眼鏡と顔の重なり方がそろっている
メガネが似合って見える人に共通しているのは、顔の形ではありません。眼鏡の線と色が、顔の線と色に重なってそろっていることです。
| 似合って見える人の条件 | 見る場所 | 外れるとどう見えるか |
|---|---|---|
| 上辺が眉の下の線と平行 | 眉と枠の上辺 | きつい、驚いた顔に見える |
| 枠の色が髪か眉の色に近い | 枠・髪・眉 | 眼鏡だけ浮く |
| 枠の横幅が顔の幅とほぼ同じ | こめかみ | 顔が広く、または眼鏡が小さく見える |
| 目がレンズの中心近くにある | 黒目の位置 | 寄り目や離れ目に見える |
| レンズの映り込みが少ない | レンズの表面 | 目が見えず、表情が消える |
| 左右が水平に掛かっている | 枠の下端 | 顔が傾いて見える |
**6つのうち、外れているのが1つか2つなら、手持ちの1本で直せることがほとんどです。**3つ以上外れているときは、その1本は顔に合っていない可能性が高いので、替える側を考えます。
自分の1本を、6つで点検する|鏡の前で3分
点検は、鏡から1m離れて立ち、正面を見た状態で行います。近づくと、眼鏡と顔の大きさの関係が実際とずれて見えるからです。
| 順番 | 見ること | そろっている | 外れている |
|---|---|---|---|
| 1 | 上辺と眉の下の線 | 平行で、間が眉の太さくらい | 眉が枠に入る、または指1本以上離れる |
| 2 | 枠の色と、髪・眉の色 | どちらかに近い | どちらからも離れている |
| 3 | 枠の端とこめかみ | 枠の端がこめかみの幅とそろう | 5mm以上はみ出す、または内側に入る |
| 4 | 黒目とレンズの中心 | 黒目がレンズの中心から横3mm以内 | 内側か外側に寄る |
| 5 | レンズの映り込み | 照明が小さく映るだけ | 白い面が目を覆う |
| 6 | 枠の下端の傾き | 左右の高さがそろう | 片方が2mm以上下がる |
1つずつ見て、外れている番号に丸を付けてください。丸の付いた番号が、この先の悩みのどれにつながっているかで、直し方が決まります。
悩み①|眼鏡だけ浮いて見える
顔はいつもどおりなのに、眼鏡だけが顔の上に乗っているように見える。いちばん多い悩みです。
浮いて見えるとき、多くは枠の色が、髪の色とも眉の色とも離れています。眼鏡は顔の中で目のすぐ近くにあるので、色が周りと離れていると、そこだけ別の物に見えます。似合って見える人の眼鏡は、髪か眉のどちらかと色がつながっていて、顔の中に収まっています。
浮いているかどうかは、目を細めて鏡を見ると分かりやすくなります。目を細めると細かい形がぼやけて、色と明るさの差だけが残ります。そのとき、眼鏡の枠が顔の中でいちばん先に目に入るなら、枠は周りから浮いています。髪や眉と一緒にひとかたまりに見えるなら、顔の中に収まっています。似合って見える人の顔をこの見方で見ると、眼鏡が目立つのではなく、目元全体がまとまって見えているはずです。
浮きの原因の切り分け
浮きの原因は色だけではありません。どこから来ているかを切り分けます。
| 見え方 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 枠の色だけが目に入る | 色が髪・眉から離れている | 眉の色に近い枠にする |
| 眼鏡が顔より大きく見える | 横幅が顔の幅を超えている | 幅を5mm狭める |
| 眼鏡が顔の中に小さく見える | 横幅が足りない | 幅を5mm広げる |
| 枠が光って見える | 枠の表面の艶が強い | 艶を抑えた仕上げにする |
| 眼鏡の線と顔の線がぶつかる | 角の形と顔の線の向きが違う | 角の丸さを1段変える |
| 服と合わない日だけ浮く | 服の色と枠の色が離れている | 服に枠と同じ系統の色を1か所 |
最後の行は、眼鏡そのものではなく、その日の服の問題です。眼鏡は同じでも、服の色によって浮く日と浮かない日があります。秋冬の服との合わせ方はメガネコーデ レディースにまとめてあります。
悩み②|顔が暗く、地味に見える
眼鏡を掛けると、顔の明るさが落ちて見える。表情が硬く、地味な印象になる。これは、枠の色が重すぎるか、枠の下端が目の下に影を作っているかのどちらかです。
暗さの原因がどちらかは、眼鏡を外して同じ位置から写真を撮り、掛けた写真と並べると分かります。掛けた写真だけ顔全体が暗いなら枠の色、目の下だけが暗いなら下端の影です。
黒の太い枠は、顔の中でいちばん濃い色になります。髪が明るい人や、肌が明るい人の顔では、枠だけが強く見えて、顔全体が沈みます。反対に、髪も眉も濃い人が淡い色の枠を掛けると、眼鏡がぼやけて表情の芯がなくなり、それも地味に見える原因になります。
枠の色と、髪・眉・肌の関係
枠の色は、髪と眉と肌のどれに寄せるかで決まります。
| 髪と眉の色 | 合わせやすい枠の色 | 重く見えやすい色 | 軽すぎて見えやすい色 |
|---|---|---|---|
| 黒髪・濃い眉 | 黒、濃い茶、濃い紺 | ― | 透明、淡い金 |
| 黒髪・眉を明るく描く | 濃い茶、べっ甲 | 太い黒 | 透明 |
| 茶髪・茶の眉 | 茶、べっ甲、ベージュ | 太い黒 | ― |
| 明るい茶髪 | 明るい茶、淡いべっ甲 | 黒 | ― |
| 白髪が混ざる | グレー、銀、淡い茶 | 太い黒 | ― |
| 髪と眉の色が大きく違う | 眉の色に近い枠 | 髪の色に合わせた枠 | ― |
| 肌の明るさが際立つ | 肌に近い明るい色、細い金属 | 太い黒 | ― |
**迷ったら、髪ではなく眉の色に合わせてください。**眉は眼鏡のすぐ上にあるので、眉と枠の色がつながっていると、顔の中で一本の線のように見えます。
枠の色を替えられないときは、口元か首元に明るい色を1か所置くと、目線が下にも分かれて、顔の暗さが和らぎます。
悩み③|目が小さく見える・大きく見える
度の強いレンズを入れると、レンズ越しの目が小さく見える。遠視用のレンズでは、反対に大きく見える。これは顔立ちではなく、レンズの性質です。
近視用のレンズは、度が強くなるほど、レンズの向こうの物を小さく映します。目も同じように小さく映るので、裸眼のときと比べて目の印象が変わります。さらに、レンズの外側では、顔の輪郭が内側へずれて見えます。似合って見える人が度の弱い人に多く見えるのは、このレンズの性質の差でもあります。
度とレンズで変わる見え方
| レンズの種類と度 | 目の見え方 | 枠で差を縮める方法 |
|---|---|---|
| 近視・弱い度 | ほとんど変わらない | 気にしなくてよい |
| 近視・中くらいの度 | 少し小さく見える | 枠を小さめにする |
| 近視・強い度 | はっきり小さく見え、輪郭がずれる | 小さめの枠、縁を少し太く |
| 遠視・老眼用 | 少し大きく見える | 枠を小さめにして面積を減らす |
| 遠近両用 | 下の部分で目が大きく見える | レンズの縦を確保しつつ幅を抑える |
目が小さく見えることを、似合わない理由だと決めてしまう必要はありません。人が顔を見るときは、目の大きさよりも、目と眉の間、目と枠の間がそろっているかを見ています。レンズで目が小さく映っていても、枠の上辺と眉が平行で、黒目がレンズの中心にあれば、顔はまとまって見えます。
差を縮める方法は3つです。枠を小さめにしてレンズの面積を減らすこと、目の中心がレンズの中心に来る枠を選ぶこと、そしてレンズを薄くできる加工について眼鏡店で相談すること。縁を少し太めにすると、レンズの外側で輪郭がずれる境目が目立ちにくくなります。
悩み④|きつく見える・怖く見える
眼鏡を掛けると、表情がきつく見える。怒っているように見られる。これは、枠の上辺の線と、眉の線の関係から来ます。
きつく見えるかどうかは、無表情のときより、少し笑ったときにはっきり出ます。笑うと眉は少し上がり、頬は上に動きます。そのとき上辺と眉の間が広がりすぎる、または頬が枠の下端を押し上げるなら、表情の動きと眼鏡の線が合っていません。
上辺が眉より角度のついた吊り上がった線だと、表情が鋭く見えます。上辺が眉と大きく離れて、眉と上辺の間に肌が広く見えると、驚いたような、緊張した表情に見えます。反対に、上辺が眉に重なって眉が枠の中に入ると、眉が二重に見えて表情が読みにくくなります。
上辺の線と眉
| 上辺と眉の関係 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 平行で、間が眉の太さくらい | 自然 | 直さない |
| 上辺が眉より吊り上がる | 鋭い、きつい | 上辺の角度が平らな枠へ |
| 上辺が眉より下がる | 困った表情 | 上辺の外側が少し上がる枠へ |
| 眉と上辺が指1本以上離れる | 驚いた、緊張した表情 | 鼻の当たりを調整して枠を上げる |
| 眉が枠の中に入る | 眉が二重に見える | 枠を下げるか、縦の短い枠へ |
| 眉を描く位置で毎日変わる | 日によってきつく見える | 眉を上辺に沿って描く |
**最後の行は、眼鏡ではなく眉の描き方で直せます。**眼鏡を掛ける日は、眉の下の線を枠の上辺に沿わせて描くと、表情のきつさが和らぎます。上辺と眉の距離の測り方はメガネフレームの選び方にも書いてあります。
悩み⑤|顔がぼやける・眼鏡に存在感がない
細い金属の枠や、ふちなし、透明の枠を選んだら、顔がぼんやりして、眼鏡を掛けているのかどうかも分かりにくい。印象が薄く見える。これは、枠の太さが、顔のパーツの太さに対して細すぎるためです。
| 眉と目の印象 | 合う縁の太さ | 細すぎるとき | 太すぎるとき |
|---|---|---|---|
| 眉が太く、目の輪郭がはっきり | 太め | 眼鏡が消えて顔だけ残る | ― |
| 眉が細く、目の輪郭が柔らかい | 細め | ― | 眼鏡だけが強く見える |
| 眉は太いが、目の輪郭が柔らかい | 中くらい | ぼやける | 目が埋もれる |
| 眉は細いが、目の輪郭がはっきり | 中くらい | ぼやける | 眉より枠が勝つ |
| 眉を描かない日がある | 中くらいの茶 | 眉のない日にぼやける | 眉のない日に枠が勝つ |
ぼやけるかどうかは、眼鏡を掛けた顔を1m離れた写真で見て、眼鏡の枠がすぐに見つかるかで決まります。探さないと枠が見つからないなら、枠の存在感が顔に対して足りていません。
細い枠でぼやけるときは、枠を替えなくても、眉を少し太く描くか、枠と同じ色を口元か耳元に1か所置くと、顔に芯が戻ります。丸い枠やふちなしが合うかの分かれ目は丸メガネ・ふちなしが決まるかで、眉と目のあいだの距離から見ています。
悩み⑥|目の下が暗く、疲れて見える
眼鏡を掛けると、目の下に影ができて疲れて見える。夕方になると、とくに目の下の暗さが目立つ。これは、枠の下端の位置と、レンズの縦の長さから来ます。
| 枠の下端の位置 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 目の下の骨より上で終わる | 影が出にくい | 直さない |
| 目の下の骨にかかる | 下端の影が骨の上に乗る | 縦の短いレンズへ |
| 頬の上まで下がる | 頬に影が出て、顔が下がって見える | 縦を3mm短く |
| 下端の縁が太く濃い | 目の下に線が引かれて見える | 下だけ細い枠か、下端の縁がない枠 |
| 夕方だけ下がる | 鼻の当たりがゆるんで枠が落ちる | 鼻の当たりを調整する |
目の下の影は、照明の位置でも強くなります。上からの光が強い部屋では、枠の下端の影がそのまま頬に落ちます。家では気にならないのに職場で疲れて見えるなら、枠だけでなく、その場所の照明の向きも理由の一つです。
**夕方だけ疲れて見えるなら、枠が下がっていることがほとんどです。**朝と夕方に同じ位置から写真を撮り、下端の高さを比べてください。下がっているなら、次の悩み⑦の直し方がそのまま効きます。
映り込みで、表情が消えるとき
正面から見ると、レンズに照明や窓が白く映って、目がよく見えない。写真に撮ると、レンズの部分だけ白く光って、表情が分からない。これは点検の5番目、映り込みが外れている状態です。
似合って見える人の眼鏡は、レンズ越しに目がはっきり見えています。目は表情のいちばん大きな手がかりなので、レンズが光って目が見えないと、どんなに枠が合っていても、顔から表情が抜けて見えます。
映り込みが強くなるのは、次のようなときです。
- 天井の照明の真下に立ったとき。上からの光がレンズの上半分に映る
- 窓を背にした人と話すとき。窓の明るさがレンズ全体に映る
- 画面の前に座ったとき。画面の光がレンズに四角く映る
- レンズの表面に指紋や皮脂の汚れがあるとき。汚れが光を散らして、白くかすむ
**いちばん手軽に直せるのは、汚れです。**レンズを拭くだけで、映り込みのかすみは大きく減ります。眼鏡を掛ける前に毎朝拭く、昼に一度拭く、と決めておくだけで、写真での見え方が変わります。照明や窓の映り込みは、レンズの表面の加工で減らせるので、次にレンズを作り直すときに眼鏡店で相談してください。枠の傾きが強すぎても上からの光を拾いやすくなるので、悩み⑦の調整で傾きを少し起こすだけでも、映り込みが減ることがあります。
目がレンズの中心から外れているとき
点検の4番目、黒目とレンズの中心の位置は、自分ではいちばん気づきにくい条件です。鏡で見ても、目と眼鏡の位置関係は見慣れているからです。
黒目がレンズの中心より内側に寄っていると、目と目の間が狭く見え、外側に寄っていると、目と目の間が広く見えます。どちらも、眼鏡を外した顔とは少し違う印象になるので、「眼鏡を掛けると自分の顔ではない気がする」という違和感につながります。
確かめ方は、鏡から1m離れて正面を見て、スマートフォンで顔を撮り、画面を拡大して黒目の位置とレンズの中心を比べることです。横方向に3mm以上ずれているなら、枠の横幅か、左右のレンズの間の幅が顔に合っていません。この幅は調整では変えられないので、次の1本を選ぶときに、黒目がレンズの中心に来るかを店頭で確かめてください。似合って見える人の多くは、正面から見て、黒目がレンズのほぼ真ん中にあります。
悩み⑦|まっすぐ掛からない・すぐ下がる
左右の高さが違う、気づくと鼻の上をずり落ちている。こうした掛け方のずれは、似合って見えるかどうかに大きく関わります。似合って見える人の眼鏡は、たいてい水平に、同じ位置に止まっています。
眼鏡は、鼻・こめかみ・耳の3点で顔に乗っています。どこか1点がずれると、ほかの2点の位置も変わります。
傾きは、自分では気づきにくいずれです。人の顔はもともと左右で少しずつ違うので、眼鏡がわずかに傾いていても、鏡では見慣れた顔として見えてしまいます。確かめるときは、正面から撮った写真の上に、枠の下端に沿って定規を当ててみてください。左右で2mm以上の差があるなら、似合わない違和感の一部はそこから来ています。耳の高さが左右で違う人は多く、そのぶんをつるの角度で調整してもらうと、枠は水平に戻ります。接点ごとのずれ方は似合うメガネ診断の結果と、実際にかけた顔の違いに詳しく書いてあります。
掛け方で直るもの
| ずれ方 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 片方が下がる | つるの開きか、耳に掛かる高さが左右で違う | 眼鏡店で調整してもらう |
| 鼻の上でずり落ちる | 鼻の当たりが合っていない | 鼻の当たりを狭めてもらう |
| 下を向くと落ちる | 耳の後ろの曲がりが浅い | 耳の後ろの曲がりを深くしてもらう |
| こめかみが押される | 枠の幅が足りない | 幅の広い枠へ。調整では限界がある |
| 鼻に跡が残る | 重さが鼻に集中している | 軽い枠か、鼻の当たりの面を広く |
| 枠が頬に当たる | 枠の傾きが強い | 傾きを起こしてもらう |
**掛け方のずれの多くは、眼鏡店で数分の調整で直ります。**買った店でなくても受けてもらえることが多いので、似合わないと感じたら、枠を替える前に一度調整を頼んでください。
髪型で、似合って見える度合いが変わる
同じ眼鏡でも、髪型で似合って見える度合いが変わります。眼鏡のつるはこめかみと耳の上を通るので、その周りの髪の量と向きが、眼鏡の見え方を左右します。
| 髪型 | 眼鏡の見え方 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 前髪が枠の上辺にかかる | 上辺と前髪が重なり、目元が暗い | 前髪を枠より上で止める |
| 前髪なし、額を出す | 眼鏡が顔の中心になる | 枠の色を眉に合わせる |
| こめかみに髪がかぶる | つるが隠れて、枠が浮く | 耳に髪を掛けてつるを見せる |
| 耳に髪を掛ける | つるが見えて、顔の中に収まる | 枠の色と髪の色を近く |
| まとめ髪 | 眼鏡の存在感が強まる | 太すぎない枠を |
| 顔まわりに毛先が多い | 眼鏡と毛先がぶつかる | 毛先を顎より下に |
**こめかみの髪は、眼鏡を掛ける日だけでも耳に掛けてみてください。**つるが見えると、眼鏡が顔の横までつながって、顔の上に乗っている感じが消えます。髪型との合わせ方はメガネが似合う髪型にもまとめてあります。
服の首まわりと色でつなぐ
眼鏡は顔の中だけでなく、服とのつながりでも似合って見えるかが変わります。
| 服 | 眼鏡との関係 | つなぎ方 |
|---|---|---|
| 首の詰まったニット | 顔まわりに物が集まる | 枠を細めか淡い色に |
| 首の開いたシャツ | 顔と眼鏡が独立して見える | 枠の色をボタンか柄で拾う |
| 黒い服 | 黒い枠と上下でつながる | 黒い枠がなじむ |
| 明るい服 | 濃い枠だけが強く見える | 茶か淡い色の枠に |
| 柄の服 | 眼鏡と柄が競う | 枠の色を柄の中の1色に |
秋冬は、マフラーやハイネックで首元に厚みが出て、顔まわりに物が重なります。その日の首まわりの決め方はメガネに合うマフラーとハイネックの選び方に書いてあります。
秋冬に「似合わない」と感じやすくなる理由
夏には気にならなかった眼鏡が、10月ごろから急に似合わない気がしてくることがあります。眼鏡が変わったのではなく、周りが変わったからです。
一つは、服の色が濃くなることです。夏の白や淡い色の服では目立たなかった枠の色が、濃い服の中では位置が変わって見えます。もう一つは、首元と頭まわりに物が増えることです。ハイネック、マフラー、帽子が顔の周りに来ると、眼鏡と重なる線が増えて、顔まわりが混み合います。そして、日差しが弱くなって室内で過ごす時間が増えると、上からの照明がレンズに映り込みやすくなります。
髪型が変わる季節でもあります。夏のあいだ結んでいた髪を下ろす、伸ばしていた前髪を切る。こうした変化で、こめかみと額の見え方が変わると、同じ眼鏡でも顔の中での収まり方が変わります。
**秋冬に違和感が出たら、眼鏡を替える前に、その日の首元と帽子を外して鏡を見てください。**外して違和感が消えるなら、眼鏡ではなく、重ねている物の側を整えれば済みます。
直せるもの、買い替えるもの
7つの悩みのうち、手持ちの1本のまま直せるものと、替えたほうが早いものがあります。
| 悩み | 手持ちで直せるか | 直し方 | 替えるなら |
|---|---|---|---|
| 眼鏡だけ浮く(服との差) | 直せる | 服に枠の色を1か所 | ― |
| 眼鏡だけ浮く(色) | 一部直せる | 眉の色を枠に寄せる | 眉の色に近い枠 |
| 顔が暗い | 一部直せる | 口元か首元に明るい色 | 明るい色の枠 |
| 目が小さく見える | 一部直せる | ― | 小さめの枠、薄いレンズ |
| きつく見える | 直せることが多い | 眉の描き方、枠の高さの調整 | 上辺の平らな枠 |
| 疲れて見える | 下がりなら直せる | 鼻の当たりの調整 | 縦の短い枠 |
| すぐ下がる | 直せる | 眼鏡店で調整 | 調整で直らなければ幅の合う枠 |
**枠の横幅が顔の幅から5mm以上外れているときだけは、調整や合わせ方では直りません。**その場合は、いまの1本を基準にして幅を動かした1本を探してください。比べ方は眼鏡の似合う形を、いまの1本と比べて選ぶに書いてあります。
どちらとも取れるとき①|写真では似合うのに、鏡では違和感がある
写真に撮ると悪くないのに、鏡で見ると落ち着かない。この場合は、写真の判断を優先してください。
鏡は、左右が反転した顔を、近い距離で見ています。人が見ているのは、反転していない顔を、1mほど離れた距離で見た姿です。写真はその見え方に近いので、写真で違和感がなければ、人からは似合って見えています。鏡で落ち着かないのは、見慣れていないことが理由の場合がほとんどで、1〜2週間掛け続けると気にならなくなります。
反対に、鏡では悪くないのに写真では違和感があるときは、写真の判断のほうを信じて、6つの条件を一つずつ点検してください。写真は、自分が見慣れた鏡の顔とは逆の向きで写るので、見慣れによる補正が効かず、外れている所がそのまま見えます。
どちらとも取れるとき②|人に褒められるが、自分では落ち着かない
人からは似合うと言われる。でも、自分ではしっくりこない。このときは、何が落ち着かないのかを1つだけ言葉にしてみてください。
「顔が暗い」「眼鏡が目立ちすぎる」「自分らしくない」。言葉にできたら、それが6つの条件のどれに当たるかを見ます。暗いなら色、目立ちすぎるなら太さか幅、自分らしくないなら、いつもの服や髪型と眼鏡の線がそろっていない可能性があります。**言葉にできないなら、眼鏡は合っていて、まだ慣れていないだけです。**その場合は、しばらく掛け続けてから判断してください。
どちらとも取れるとき③|2本のどちらを普段用にするか
手持ちに2本あって、どちらも悪くない。どちらを普段の1本にするかで迷う。このときは、6つの条件の点検を2本ともやって、外れている数を比べます。
| 比べ方 | 普段用に向く側 |
|---|---|
| 6つの条件で外れている数 | 少ないほう |
| よく着る服の色との相性 | 枠の色が服の色とつながるほう |
| 夕方の下がり方 | 下がりにくいほう |
| 帽子やマフラーとの重なり | 顔まわりが混み合わないほう |
| 写真での見え方 | 1m離れた写真で違和感のないほう |
比べるときは、同じ日の同じ時刻、同じ服で2本を掛け替えて撮ってください。日や服が違うと、眼鏡ではなく服や光の差を比べてしまいます。外れている数が同じだったときは、夕方の写真で比べます。朝はどちらも整って見えても、一日掛けたあとの下がり方や、疲れて見えるかどうかで差が出るからです。
普段用に選ばなかった1本は、休日や、気分を変えたい日の1本として残しておくと、2本の役目が分かれて、どちらも活きます。
似合って見える人が、毎日していること
似合って見える人は、眼鏡選びがうまいだけではありません。掛けたあとの扱い方にも、共通していることがあります。
一つは、レンズをこまめに拭いていることです。映り込みのかすみがないので、目がはっきり見えます。二つ目は、ずれたらすぐ直していることです。鼻の上でずり落ちた眼鏡は、上辺と眉の関係も、下端の位置も、一度に崩します。下がったと感じたら、つるを両手で持って元の位置に戻す。片手で真ん中を押し上げるより、左右の高さがそろいます。
三つ目は、眼鏡を掛ける日と掛けない日で、眉や髪を分けていることです。眼鏡の日は眉を上辺に沿って描き、こめかみの髪を耳に掛ける。掛けない日はいつもどおりにする。眼鏡を顔の一部として扱うので、眼鏡を掛けた日の顔として、まとまって見えます。
そして、年に一度は眼鏡店で調整を受けていることです。つるや鼻の当たりは、毎日掛け外しするうちに少しずつゆるみます。買ったときの掛け心地に戻すだけで、似合って見える度合いが戻ることは珍しくありません。
よくある行き違い
| 思われていること | 実際 |
|---|---|
| メガネが似合うのは顔立ちで決まる | 多くは眼鏡と顔の重なり方で決まる |
| 黒い枠はどんな顔にも合う | 髪や肌が明るいと、枠だけ強く見える |
| 細い枠なら目立たず無難 | 眉や目がはっきりしていると、ぼやける |
| 目が小さく見えるのは仕方ない | 枠の大きさと目の位置で差は縮む |
| ずれるのは顔の形のせい | 多くは眼鏡店の調整で直る |
| 似合わない眼鏡は替えるしかない | 掛ける高さ・眉・髪・服で直るものが多い |
まとめ
- メガネが似合って見える人は、顔立ちではなく、眼鏡と顔の重なり方がそろっている
- 見るのは、上辺と眉・枠の色・横幅・目の位置・映り込み・傾きの6つ
- 眼鏡だけ浮くなら色を、きつく見えるなら上辺と眉を、疲れて見えるなら下端と下がりを見る
- 目が小さく見えるのはレンズの性質。枠を小さくし、目をレンズの中心に寄せる
- 手持ちで直せないのは、横幅が顔から5mm以上外れているときだけ
今日、眼鏡を掛けたら、鏡から1m離れて、6つのうちどれが外れているかを数えてみてください。1つか2つなら、いまの1本のまま近づけます。
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よくある問い
- Q. メガネが似合う人には、どんな特徴がありますか
- 顔の形や目の大きさより、眼鏡と顔の重なり方がそろっていることが共通しています。枠の上辺が眉の下の線とほぼ平行に並んでいる、枠の色が髪か眉の色に近い、枠の横幅が顔の幅とほぼ同じ、目がレンズの中心近くにある、レンズに照明が強く映り込まない、左右が水平に掛かっている。この6つがそろっていると、どんな顔立ちでも眼鏡が顔の一部に見えます。逆に、顔立ちが整っていても、このどれかが大きく外れていると、眼鏡だけが浮いて見えます。
- Q. メガネを掛けると顔が暗く、地味に見えます
- 枠の色が髪や肌より重い場合と、枠の下端が目の下に影を作っている場合があります。黒の太い枠は、髪が明るい人や肌の明るい人の顔では、枠だけが強く見えて顔全体が沈みます。眉の色に近い茶や、肌に近い明るい色の枠に替えると、顔の明るさが戻ります。枠を替えられないときは、口元か首元に明るい色を1か所置くと、目線が下にも分かれて暗さが和らぎます。
- Q. 度の強いレンズで、目が小さく見えるのが気になります
- 近視用のレンズは、度が強くなるほど、レンズ越しの目を小さく映す性質があります。これは顔立ちの問題ではなく、レンズの性質です。差を縮めるには、枠を小さめにしてレンズの面積を減らすこと、目の中心がレンズの中心に来る枠を選ぶこと、レンズを薄くできる加工について眼鏡店で相談すること、の3つが効きます。縁を少し太めにすると、レンズの外側との境目が目立ちにくくなります。
- Q. 人には似合うと言われるのに、自分では落ち着きません
- 人が見ているのは少し離れた正面の顔で、自分が見ているのは鏡に近づいた顔であることが多いからです。1m離れた位置から写真を撮り、正面と斜めの2枚を見てください。写真で違和感がなければ、眼鏡は似合っています。落ち着かないのは、見慣れていないことが理由の場合が多く、1〜2週間掛け続けると気にならなくなります。それでも写真で違和感があるなら、6つの条件のどれが外れているかを確かめます。
— メグラシ編集部





