メグラシ
自分を知る

首が詰まった服が似合わないのは骨格のせいか|首の見え幅を測って、骨格と顔のどちらに従うか決める

メグラシ編集部//読了 11分
首元の見え方を鏡で確かめ、襟の高さを比べている場面

先に切り分けだけ書きます。顎の下から鎖骨のくぼみまでを測り、服を着た状態で見えている縦幅が、その3分の1を切っているかどうか。

切っているなら骨格側の問題です。襟を下げれば直ります。 足りているのに詰まって見えるなら顔まわり側です。下げても直りません。

この2つは対処が逆向きなので、切り分けずに直そうとすると、片方の処方がもう片方を悪化させます。

測り方|1回測れば、あとは使い回せる

顎の先ではなく、顎の下の骨が終わるところから、鎖骨の中央のくぼみまで縦に測ります。頭は正面のまま、上げ下げしません。上を向くと数センチ伸びます。

この長さを1つ持っておくと、襟の高さをあと何センチ下げれば足りるかが計算できます。季節ごとに測り直す必要はありません。

測った数字そのものに意味はありません。長い短いを判定するための数字ではなく、割り算の分母として使うだけです。同じ長さでも、着ている服によって見えている縦幅は毎回変わります。変わるほうを測るために、変わらないほうを先に確定させておく、という順序です。

鏡越しに測ると、首を伸ばした姿勢になりがちです。正面を向いたまま、手元で測ってください。 姿勢が変わると2センチ前後ずれ、それがそのまま判定を動かします。

判定の比|3分の1という境目

服を着た状態で、首の肌が縦にどれだけ見えているかを測ります。測った長さで割ります。

見えている縦幅判定最初にやること
3分の1未満骨格側襟を下げる/縦の抜けを作る
3分の1〜2分の1中間帯襟の形だけ振る
2分の1以上顔まわり側襟の形を反対に振る

印象で決めないのは、直したかどうかを判定するためです。 数字なら、直った状態がその場で確認できます。

骨格側だったとき①|襟を下げる量を計算する

3分の1に足りていないぶんだけ下げます。感覚で「少し開ける」と決めると、たいてい足りません。

計算は単純です。測った長さの3分の1から、今見えている縦幅を引きます。その差が、下げるべきセンチです。2センチ足りないなら、2センチ深い襟を探します。

店頭では、襟の深さを目で測る必要はありません。手持ちの中で落ち着く一着の襟の深さを1回測っておき、その数字を基準にします。 平置きにして、肩の縫い目を結んだ線から襟の底までを測ります。この数字を覚えていれば、店頭では比べるだけで済みます。

注意点が1つあります。同じ深さの襟でも、開き方が横に広いと縦幅は増えません。 見るのは縦の深さで、横の広がりではありません。横に広い襟は、首元の面積は増えても縦の抜けを作らないので、判定は変わらないままです。

骨格側だったとき②|下げられない服の扱い

冬の厚い上着や、仕事の決まりで襟を下げられない場合があります。このときは縦幅を諦めて、縦方向の情報を別の場所で足します。

  • 前を開けた羽織りで、縦線を2本通す
  • 首から下に細い縦のラインを落とす
  • 髪を上げて、首の側面を見せる

このうち2つまで。 3つ全部やると縦が過剰になり、今度は上半身が細長く見えます。

3つのうちどれを選ぶかは、その日の手数で決めて構いません。いちばん効きが大きいのは、髪を上げて首の側面を出すことです。正面の縦幅は増えなくても、首まわり全体の見える量が増えるので、詰まって見える度合いが下がります。

前を開けた羽織りは、縦線が2本同時に入るので効きが強い代わりに、扱いを間違えると縦が過剰になります。羽織りを使う日は、これ1つで打ち止めと決めておくのが安全です。

3分の1に届かないまま着る日の点検

条件を足して着た日は、鏡の前で1つだけ確認します。顎を引いた姿勢で、首元がどう見えるか。 立っているときは足りていても、座って下を向いた瞬間に縦幅が消えることがあります。

長い時間座っている日は、判定を座った姿勢で行ってください。立ち姿で判定した服が、座ると別の見え方になるのは珍しくありません。判定する姿勢を、その日の過ごし方に合わせます。

顔まわり側だったとき|襟の形を反対に振る

縦幅が足りているのに詰まって見えるなら、襟の形と顔の輪郭が競合しています。

輪郭に丸みがあるところへ丸い襟を重ねると、同じ形が二重になり、首元が短く見えます。輪郭に角があるところへ角ばった襟を重ねても同じです。

対処は形を反対側に振ること。 高さを下げることではありません。ここで下げ続けると、首元が空きすぎて上半身の情報が減ります。

振り方の目安を置きます。輪郭の下半分に丸みがあるなら、襟は角のある形か、縦に割れる形へ。輪郭に角があるなら、襟は丸い形か、なだらかに落ちる形へ。判定は鏡を1メートル離れて見て、顎の線をなぞるだけで足ります。

この振り替えは、高さを一切変えずに行えます。同じ高さの襟の中で、形だけを入れ替える。 冬の上着のように高さを動かせない場面でも、この処理なら使えます。

なぜ「下げれば直る」が通用しないのか

首が詰まって見える、という同じ言葉が、2つの別々の現象を指しています。

骨格側は面積の不足です。肌の見える縦幅が足りていません。 顔まわり側は形の重複です。面積は足りているのに、同じ形が二重に並んでいます。

面積の処方を形の問題に当てても効きません。逆も同じです。言葉が同じでも、中身が違います。

中間帯(3分の1〜2分の1)の決め方

このあたりは、どちらの症状も弱く出ます。決め方は1つです。襟の形だけを変えて、高さは動かさないでください。

丸い襟なら角のある襟に、角のある襟なら丸い襟に。1回入れ替えて、鏡で見比べます。変化があれば顔まわり側、なければ骨格側です。判定のための入れ替えでもあります。

両方に当てはまるとき|骨格側を先に

順番は固定します。骨格側から。

理由は判定できるからです。縦幅は測れるので、直ったかどうかがその場で分かります。顔まわり側は見た印象で判断するため、骨格側が残ったまま触ると、どちらが効いたのか区別できません。

3分の1を確保したうえで、それでも残る違和感だけを顔まわり側として扱います。

よくある誤解|「詰まった襟は避けるべき」ではない

避けるのではなく、条件を揃えれば着られます。

縦幅が足りない状態でも、縦の情報を2つ足せば釣り合います。形が重複している状態でも、襟の形を振れば解けます。避ける服のリストを増やすほど、着られる服は減ります。

避けるリストが増えると、もう1つ困ったことが起きます。避ける理由が記憶されず、結論だけが残ることです。「詰まった襟は避ける」とだけ覚えていると、条件が変わっても結論が動かなくなります。髪の長さを変えた、体の状態が変わった、といった変化があっても、判定をやり直す機会が来ません。

だから覚えるのは結論ではなく、3分の1という比のほうにしてください。比を覚えていれば、条件が変わったときに自分で判定し直せます。

首元と重ねる小物の扱い

首元に小物を足すときは、縦幅の判定をやり直します。 小物が肌の見える面積を隠すためです。

判定で3分の1ぎりぎりだった服に小物を足すと、その時点で3分の1を割ります。足すなら、縦に落ちる形のものを選んで、横に広がる形は避けます。横に広がる形は、隠す面積が大きく出ます。

縦に落ちる形でも、厚みのあるものは横幅として効きます。 首の側面に厚みが出ると、正面の縦幅は残っていても詰まって見えます。薄くて縦に長いものが、いちばん判定を崩しません。

小物を足したあとは、もう一度だけ鏡で縦幅を見てください。足す前の判定は、足したあとには使えません。 判定のやり直しは10秒で済みます。

髪の位置も判定に含める

髪を下ろすと、首の側面が隠れます。正面の縦幅は変わらなくても、首まわり全体の見える量は減ります。

判定はいつも同じ条件で行ってください。髪を下ろした状態で測るなら、いつも下ろした状態で。条件を揃えないと、日によって答えが変わります。

髪型を大きく変えた日は、判定をやり直す価値があります。 長さを肩より上に変えた、下ろしていた髪を上げるようになった。こうした変化があると、同じ服の見え方が変わります。これまで詰まって見えていた襟が成立するようになる、という方向の変化も起きます。

やり直しに必要なのは、手持ちの2着を着て縦幅を測るだけです。分母の長さは変わらないので、測るのは見えている縦幅のほうだけで足ります。5分で済みます。

上に重ねる服がある日の判定

上着や羽織りを重ねると、首元の判定が変わります。外側の襟が内側の襟より高い場合、見えている縦幅は外側で決まるからです。

判定はいちばん外側の襟で行います。 内側がどれだけ開いていても、外側が閉じていれば縦幅は確保できません。逆に、内側が詰まっていても外側が大きく開いていれば、判定は足りている場合があります。

外側を脱ぐ予定がある日は、脱いだ状態でも判定を通しておいてください。 屋外と室内で見え方が変わる服は、片方でしか成立していないことがあります。両方で通るなら、その日は迷わずに済みます。

重ねる順番も効きます。内側の襟を、外側の襟より低くする。 この一点を守ると、外側を開けたときに内側の襟が邪魔をせず、縦の抜けがそのまま出ます。

記録の残し方|3つの数字だけ

①顎の下から鎖骨までの長さ。②手持ちで落ち着く服の見えている縦幅。③落ち着かない服の縦幅。

この3つがあれば、店頭で襟の深さを見た瞬間に判定できます。分類名より、この3行のほうが直接使えます。

余裕があれば4行目を足します。顔まわり側だと判定された襟の形です。丸だったのか角だったのか、1語で足ります。骨格側は数字で管理でき、顔まわり側は形の名前で管理する。管理の仕方が違うので、行を分けて書きます。

この4行は、季節をまたいでも使えます。冬に高い襟を選ぶときも、夏に開いた襟を選ぶときも、判定の基準は同じ比です。季節ごとに基準を作り直す必要はありません。

まとめ|同じ言葉の中に、2つの原因がある

  • 顎の下から鎖骨までを測り、見えている縦幅が3分の1を切るかで切り分ける
  • 切っているなら骨格側。足りないぶんのセンチだけ襟を下げる
  • 足りているのに詰まって見えるなら顔まわり側。形を反対に振る。下げても直らない
  • 両方なら骨格側から。数字で直ったか確認できるほうを先に処理する

似合わない襟があるのではなく、条件が揃っていない着方があるというだけです。

関連記事

— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 首が詰まった服が似合わないのは、骨格ストレートだからですか
そう言われることは多いのですが、原因はそこだけではありません。判定は数字で分けられます。顎の下から鎖骨中央のくぼみまでを測り、服を着た状態で見えている縦幅がその3分の1を切っているなら、首元の面積が足りていない状態です。これは骨格側の問題で、襟を下げれば直ります。3分の1が確保できているのに詰まって見えるなら、原因は襟の形と顔の輪郭の相性側にあります。
Q. 首の長さは、どこからどこまで測りますか
顎の先ではなく、顎の下の骨が終わるところから、鎖骨の中央にあるくぼみまでを縦に測ります。頭は正面を向いたまま、上げ下げしないでください。上を向くと数センチ伸びます。測るのは1回でよく、季節ごとに測り直す必要もありません。この長さを1つ持っておくと、襟の高さを何センチ下げれば足りるかが計算できます。
Q. 3分の1を確保しても、まだ詰まって見えます
その場合は顔まわり側です。襟の形と顔の輪郭が競合しています。輪郭に丸みがあるところへ丸い襟を重ねると、同じ形が二重になって首元が短く見えます。輪郭に角があるところへ角ばった襟を重ねても同じです。対処は襟の形を反対側に振ることで、高さを下げることではありません。ここで下げ続けると、今度は首元が空きすぎます。
Q. 高い襟をどうしても着たい日はどうしますか
襟を下げずに縦の抜けを別の場所で作ります。前を開けた羽織りで縦線を2本通す、細い縦のラインを首から下に落とす、髪を上げて首の側面を出す。このうち2つを組み合わせれば、見えている縦幅が足りなくても縦方向の情報が補われます。3つ全部やると今度は縦が過剰になるので、2つまでにしてください。
Q. 骨格側と顔まわり側、両方に当てはまる場合は
骨格側を先に直します。理由は判定できるからです。縦幅は測れるので、直ったかどうかがその場で確認できます。顔まわり側は見た印象で判断するため、骨格側の問題が残ったまま触ると、どちらが効いたのか分からなくなります。縦幅を3分の1まで確保したうえで、それでも残る違和感だけを顔まわり側として扱ってください。

— メグラシ編集部

Next Read·次に読みたい3記事
試着室の鏡の前で、着た一着をどう判断するか迷っている場面Pick

自分を知る

洋服診断の答えが3つそろっても決まらないとき|試着室の30秒で、どの軸を優先させるか場面で決める

形・色・雰囲気の3つの答えを持っているのに、試着室では決まらない。3つを同時に満たす一着がめったにないからです。この記事は優先順位を固定しません。その服を着る日の距離と時間で、その場で決めます。相手との距離が1.5メートル以内なら色、3メートル以上なら形。滞在が30分を超えるなら雰囲気。30秒で終わる裁定です。

続きを読む
診断の結果を並べて、鏡の前で服と顔まわりの釣り合いを確かめている場面

自分を知る

自分に似合う服がわからない(男性)|体の答えと顔の答えがぶつかったら、動かせるほうを動かす

男性の「似合う服がわからない」は、体の厚みが出す答えと、顔まわりの印象が出す答えが逆を向いているときに起きます。この記事は服を顔に合わせません。動かせない体の答えを先に固定し、髪の見え幅・眼鏡の枠幅・襟の開きという動かせる3か所を動かして釣り合わせます。判定は肩幅と首まわりの比、髪の見え幅のセンチで置きました。

続きを読む

Try the Diagnosis

文章で読んだら、次は 自分で試してみる。

骨格・パーソナルカラー・セルフイメージを組み合わせた、装い直結の無料診断へ。

無料で診断してみる

無料 / 10分程度 / airClosetサイト

あわせて読みたい

洋服診断の答えが3つそろっても決まらないとき|試着室の30秒で、どの軸を優先させるか場面で決める

自分を知る

洋服診断の答えが3つそろっても決まらないとき|試着室の30秒で、どの軸を優先させるか場面で決める

形・色・雰囲気の3つの答えを持っているのに、試着室では決まらない。3つを同時に満たす一着がめったにないからです。この記事は優先順位を固定しません。その服を着る日の距離と時間で、その場で決めます。相手との距離が1.5メートル以内なら色、3メートル以上なら形。滞在が30分を超えるなら雰囲気。30秒で終わる裁定です。

メグラシ編集部読了 11分
自分に似合う服がわからない(男性)|体の答えと顔の答えがぶつかったら、動かせるほうを動かす

自分を知る

自分に似合う服がわからない(男性)|体の答えと顔の答えがぶつかったら、動かせるほうを動かす

男性の「似合う服がわからない」は、体の厚みが出す答えと、顔まわりの印象が出す答えが逆を向いているときに起きます。この記事は服を顔に合わせません。動かせない体の答えを先に固定し、髪の見え幅・眼鏡の枠幅・襟の開きという動かせる3か所を動かして釣り合わせます。判定は肩幅と首まわりの比、髪の見え幅のセンチで置きました。

メグラシ編集部読了 11分
骨格ドラマティックに似合う服|大きさの指示と形の指示に分けて、形だけを3タイプに翻訳する

自分を知る

骨格ドラマティックに似合う服|大きさの指示と形の指示に分けて、形だけを3タイプに翻訳する

ドラマティックという呼び名は、ストレート・ウェーブ・ナチュラルの3タイプとは別の分類体系の言葉です。だから3タイプの記事をそのまま読んでも噛み合いません。この記事は翻訳の手順を置きます。言われた項目を大きさ・形・色の3群に仕分け、大きさの群は3タイプに渡さず服の寸法としてそのまま使う。形の群だけを直線の語と曲線の語で数え、直線側なら服が体に接している縦の長さで、ストレートかナチュラルかを分けます。一致数で採否を決めるところまで。

メグラシ編集部読了 12分
骨格ストレートに似合う服が、ぽっちゃりサイズだと見つからないとき|1サイズ上げて一緒に動く寸法の差を測る

自分を知る

骨格ストレートに似合う服が、ぽっちゃりサイズだと見つからないとき|1サイズ上げて一緒に動く寸法の差を測る

骨格ストレートの判定は出ているのに、そのとおりの服が自分のサイズだと見つからない。原因は判定の間違いではなく、既製服の寸法が連動して動くことにあります。1サイズ上げると、合わせたい寸法だけでなく肩幅も着丈も袖丈も一緒に伸びる。この記事は基準の一着を1枚決めて4つの寸法を測り、合わせたい寸法を1つだけ選び、残り3つの差の合計が2cm以内かどうかで、直して回収するか型を替えるかを決める手順を置きました。サイズを上げても動かない位置の見方まで。

メグラシ編集部読了 12分
骨格クラシックに似合う服|直線と曲線の答えが半々のとき、素材の硬さ1点で決める

自分を知る

骨格クラシックに似合う服|直線と曲線の答えが半々のとき、素材の硬さ1点で決める

クラシックと呼ばれる分類は、直線の答えと曲線の答えが半々で出ます。だから形の話をいくら足しても決まりません。この記事は判断を素材の硬さ1つに絞ります。布をつかんで離し、しわが消えるまでの秒数を数える。2秒以上戻らないなら硬い側、1秒以内で消えるなら柔らかい側。半々の人が服の前で止まらないための裁定を置きました。

メグラシ編集部読了 11分
自分に似合う服の色診断|色の答えと形の答えが割れたら、面積の広いほうに色を譲る

自分を知る

自分に似合う服の色診断|色の答えと形の答えが割れたら、面積の広いほうに色を譲る

色診断で出た色が、形の判定に合う服では見つからない。逆に形は完璧なのに色が外れている。この行き違いは、色と形のどちらかを諦める話ではありません。全身に占める面積で担当を割ります。60パーセント以上を占める1枚は形の判定に従い、色はその上に載る狭い面積で回収する。割合の数え方から置きました。

メグラシ編集部読了 11分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込