顔タイプフェミニンのパンツ|直線が顔に近い人ほど裾幅を広げる

**顔タイプフェミニンでパンツがしっくりこないなら、見るのはパンツの形ではなく、パンツの直線が顔からどれだけ離れているかです。**あご先からパンツの上端(トップスの下から見えている位置)までの距離を、顔の縦の長さで割ってください。
**2.5倍以上なら、直線は顔から遠い。**裾の細いパンツでも顔とぶつからないので、形は自由に選べます。**2倍未満なら、直線が顔の隣に来ている。**裾幅を広げて布に揺れを作り、直線を弱めてください。2〜2.5倍の人は、トップスを出すか入れるかで倍率が動くので、着方のほうで決まります。
曲線で成り立っている顔の隣に、硬い直線が来ると、顔のやわらかさがそこで切れます。パンツは服の中でいちばん長い直線を持つ品です。だから「似合わない」のではなく、直線を顔から離すか、直線を弱めるかのどちらかをすればいい。この記事は、その境目を測れる数で置きます。
結論:倍率で3つに分かれる
| あご先〜パンツ上端 ÷ 顔の縦の長さ | 直線と顔の距離 | 裾幅 | 生地 |
|---|---|---|---|
| 2.5倍以上 | 遠い | 細くてよい | 硬めでも揺れる生地でもどちらでも |
| 2〜2.5倍 | 着方で変わる | トップスを出す日は細く、入れる日は広く | 入れる日はやわらかく |
| 2倍未満 | 近い | 広げる | 持ち上げて離すと1秒以上揺れるもの |
裾幅を広げる理由は、布を揺らして直線を弱めるためです。だから、幅だけ広くて生地が硬いものは、ここでは「広い」に入りません。幅と硬さは別に見ます。
なぜ直線の「距離」なのか
顔タイプフェミニンの顔は、頬・あご・目の形が丸みで成り立っています。人の目は、顔を見るとき、顔の周りまでを1つの面として受け取ります。その面の中に硬い直線が入ると、丸みがそこで途切れて見えます。
パンツの直線が顔の近く、たとえばあご先のすぐ下から始まっていると、その直線は顔と同じ面の中にあります。遠く、たとえば腰の位置から始まっていれば、顔とは別の面です。別の面にある直線は、顔の丸みを邪魔しません。
つまり同じパンツでも、トップスの丈と着方で直線の始まりが動けば、合う日と合わない日が出ます。「このパンツは似合わない」と感じていた日は、たいてい短いトップスか、インして着た日です。
測り方|顔の縦の長さと、あご先から上端まで
用意するのは物差しか、長さを写し取れる紙だけです。
- 顔の縦の長さ:髪の生え際からあご先まで。17〜21cmの人が多い
- あご先からパンツの上端まで:いつもの着方で、パンツの上端がトップスの下から見えている位置まで。トップスを出す人はトップスの裾の位置、入れる人はウエストの位置
- 2を1で割る
全身を正面から撮った写真の上で数えても構いません。顔の長さを1として、あご先から上端までが「顔いくつ分」かを数えます。鏡では自分の顔を大きく見てしまうので、写真のほうが数がぶれません。
出た数で、以下の3つの節のどこに進むかが決まります。
2.5倍以上の人|直線は遠い。裾は細くてよく、形は自由
身長が高めで胴が長い人、トップスを出して着る人、丈の長いニットが多い人は、ここに入ることが多いです。
**直線は顔から十分に離れているので、裾の細いパンツも、センタープレスの入ったパンツも、顔とぶつかりません。**フェミニンだからパンツは避ける、という判断は要りません。
ここで気をつけるのは1つだけ。**上端から下の直線を、途中で切らないこと。**トップスを出す着方で裾がウエストより下にあるなら、トップスの裾の線が、パンツの直線の始まりになります。その線がまっすぐ横に切れていると、そこに新しい直線が顔の近くに生まれます。トップスの裾は、丸く落ちているものか、脇が少し開いているものを選ぶと、直線の始まりがやわらぎます。
2倍未満の人|直線が近い。裾幅を広げて、布を揺らす
身長が低めで胴が短い人、トップスを入れて着る人、丈の短いニットが多い人は、ここに入ります。
**裾幅を広げてください。**目安は、足を閉じて立ったとき、裾の端が足の外側より3cm以上外に出る幅です。ただし幅だけでは足りません。生地が揺れることが条件です。裾を手で持ち上げて離し、布が1秒以上揺れてから止まるなら合格、すぐ止まる硬い生地は、幅が広くても直線のまま立つので、この節の人には向きません。
丈は、靴の甲に触れる長さまで取ります。裾が足首より上で止まると、広い裾の下に脚の細い部分が見えて、そこで切れます。靴の甲に触れていれば、布がそのまま床へ流れて切れ目が出ません。
ウエストの位置は、体のいちばん細いところに置いてください。広い裾は腰の下から広がり始めるので、ウエストが低いと広がりの始まりが下がり、脚の長さの印象を削ります。細い位置から広がれば、むしろ長く見えます。
2〜2.5倍の人|どちらとも取れる。トップスを出すか入れるかで決める
倍率がこの帯の人は、パンツの形で決めようとすると迷い続けます。決めるのは着方です。
- トップスを出して着る日:直線の始まりがトップスの裾まで下がり、倍率が2.5倍側へ動く。裾の細いパンツでよい
- トップスを入れて着る日:直線の始まりがウエストまで上がり、倍率が2倍側へ動く。裾幅の広いやわらかいパンツにする
だから、この帯の人は**パンツを2本持つと秋から冬を通せます。**細い裾の1本と、広くてやわらかい裾の1本。その日のトップスを決めてから、どちらを履くかを決めてください。パンツを先に決めてトップスを探すと、着方の自由がなくなります。
どちらの着方をするか迷う日は、鏡から2歩引いて、目が先に顔に行くか、腰のあたりに行くかを見てください。腰に行くなら直線が強すぎるので、裾の広いほうに替えるか、トップスを出します。
生地の硬さは、幅と別に見る
裾幅の話をすると「ワイドパンツを持っている」で終わりがちですが、**幅が広くても硬い生地は直線のままです。**揺れないからです。
| 持ち上げて離したときの揺れ | 直線が近い人 | 直線が遠い人 |
|---|---|---|
| 1秒以上揺れてから止まる | 向く | 向く |
| すぐ止まる | 向かない。トップスを出す日に回す | 向く |
直線が近い人が硬い生地のパンツを持っているなら、手放す必要はありません。**トップスを出して着る日に回してください。**その日は直線が遠くなるので、硬さがぶつかりません。
直線が遠い人は、硬さを気にせず選べます。むしろ硬めの生地はセンタープレスの線がきれいに立つので、下半身の面が整って見えます。
裾の丈と靴|直線の終わりをどこで切るか
パンツの直線は、裾でもう一度切れます。裾の切れ方が横一直線だと、そこにも直線が生まれます。
直線が近い人は、裾を靴の甲に触れる長さにして、布が靴の上でたわむようにしてください。たわみが直線を崩します。靴は、甲の丸い形のものだと、裾のたわみと靴の丸みが続いて見えます。
直線が遠い人は、裾を足首の骨の位置で止めても構いません。ただし、そのとき見える足首から靴までの間が、もう1本の短い直線になります。靴の甲が低くて足の甲が見えるものだと、直線がさらに伸びます。甲が覆われる靴か、足首に丸い飾りのある靴で、直線の終わりに丸みを置くと落ち着きます。
秋から冬の重ね着で、倍率は上がる方向に動く
秋から冬にかけては、トップスの丈が短くなるか、ニットを入れて着るか、コートで上端が隠れるか、どれかが起きます。
**ニットを入れる・短い丈のニットを着る日は、倍率が下がり、直線が顔に近づきます。**この日は裾の広いやわらかいパンツに替えてください。
**コートを着た状態で見られる日は、コートの裾がパンツの上端の役をします。**コートの丈が膝上なら、あご先からコートの裾までを測り直してください。たいていは3倍を超えるので、コートの下のパンツは細くて構いません。室内でコートを脱ぐ時間が長い日は、脱いだ状態の倍率で決めます。
厚手のニットを出して着る日は、トップスの裾が横にまっすぐ切れやすくなります。裾のリブが強いニットは、裾が横一直線になるので、直線が近い人は裾のゆるいニットを選ぶか、前だけ少し入れて裾の線を斜めに崩してください。
手持ちのパンツ3本で確かめる
買う前に、手持ちで確かめられます。この秋に履いた、または履こうとしてやめたパンツを3本出してください。
- 1本ずつ、いつもの着方で履いて、あご先から上端までを測り、倍率を出す
- 裾を持ち上げて離し、揺れが1秒以上残るかを見る
- 足を閉じて立ち、裾の端が足の外側より3cm以上出ているかを見る
| 倍率 | 揺れ | 幅 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 2.5倍以上 | どちらでも | どちらでも | そのまま履ける |
| 2倍未満 | 1秒以上 | 3cm以上 | そのまま履ける |
| 2倍未満 | すぐ止まる | どちらでも | トップスを出す日に回す |
| 2倍未満 | 1秒以上 | 3cm未満 | 丈を靴の甲まで下げて、ウエストを細い位置に上げてもう一度見る |
| 2〜2.5倍 | どちらでも | どちらでも | トップスを入れる日と出す日で2回測る |
「似合わない」と思っていたパンツの多くは、3つめか4つめの行に入ります。手放すのではなく、着る日とトップスを変える側で直せます。
それでも落ち着かない日は、首元で曲線を1つ足す
倍率も幅も揺れも整えたのに落ち着かない日は、パンツではなく上を見てください。パンツの直線が弱まっても、顔の周りに曲線が1つもないと、顔だけが丸く浮きます。
首元の開きを丸くする、丸い形の耳飾りを1つ置く、首にやわらかい布を巻く。どれか1つで足ります。2つ以上足すと、今度は顔の周りが甘くなりすぎて、パンツの直線との釣り合いがまた崩れます。足すのは1つ、顔のすぐ隣に。
顔タイプフェミニンの首元や襟の決め方は、コートの襟・前の合わせ・ボタンの曲線で選ぶにまとめてあります。パンツで作った直線との釣り合いを、襟の側からも見てください。
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よくある問い
- Q. 顔タイプフェミニンにパンツは似合わないのですか
- 似合わないのではなく、パンツの直線が顔のすぐ隣に来ると曲線の顔とぶつかるだけです。直線が顔から離れていれば、どんな形でも問題は起きません。離れているかどうかは、あご先からパンツの上端(トップスの下から見えている位置)までの距離で測れます。その距離が顔の縦の長さの2.5倍以上あれば、直線は顔と別の面として見られるので、裾の細いパンツも違和感なく着られます。2倍を切る人は直線が顔の隣に来るので、裾幅を広げて布に揺れを作ると、直線が弱まって顔と釣り合います。
- Q. 顔の縦の長さは、どこからどこまで測りますか
- 髪の生え際からあご先までを、物差しか紙を顔に当てて測ってください。目安は17〜21cmの人が多いです。次に、あご先から、いつもの着方でパンツの上端が見える位置までを測ります。トップスを出して着るならトップスの裾の位置、入れるならウエストの位置です。この2つめの長さを顔の長さで割った数が、記事で使う倍率です。測りにくいときは、全身を正面から撮った写真の上で、顔の長さを1として、あご先から上端までが顔いくつ分かを数えても構いません。
- Q. 裾幅を広げると、脚が短く見えないか心配です
- 裾幅を広げるときは、丈を靴の甲に触れる長さまで取ってください。裾が足首より上で止まると、広い裾の下に脚の細い部分が見えて、そこで切れます。靴の甲に触れていれば、裾の布がそのまま床の方向へ流れて、切れ目が出ません。もう1つは、ウエストの位置を体のいちばん細いところに置くこと。広い裾は腰の下から広がるので、ウエストの位置が低いと広がりの始まりが下がって、脚が短く見えます。細い位置から広がり始めれば、むしろ長く見えます。
- Q. 秋冬にニットを出して着ると、倍率が変わってしまいます
- 変わって構いません。倍率は『そのパンツを、その着方で着る日』の数なので、同じパンツでも着方で裾幅の正解が変わります。ニットを出して着る日は、パンツの上端が隠れて直線が顔から遠くなるので、細い裾でよい。ニットを入れる日や短い丈のニットの日は、直線が顔に近づくので、裾幅の広いパンツに替える。この組み合わせを2通り持っておくと、秋から冬の着方の変化に、パンツ2本で対応できます。
- Q. ワイドパンツは手持ちにありますが、落ち着かない日があります
- 広い裾でも落ち着かないなら、生地の硬さを見てください。裾幅が広くても生地が硬いと、布が揺れずに直線のまま立つので、顔の隣に来たときのぶつかり方は細い裾と変わりません。手で裾を持ち上げて離したとき、布が1秒以上揺れてから止まるか、すぐ止まるかで分けられます。すぐ止まる硬い生地は、直線が遠い日(トップスを出す日)に回してください。揺れが残るやわらかい生地は、直線が近い日に着ます。幅と硬さは別の要素なので、両方を見ます。
— メグラシ編集部





