キツネ顔のマフラー・ストール|顔の横に出す布の幅と色で選ぶ

**目尻が上がっているキツネ顔のあなたは、あごの下に布を溜めて、顔のまわりに丸い面を足してください。**顔の横に出す布は耳たぶの下まで、色は頬より明るい色を顔の近くに置くのが出発点です。
キツネ顔は、目尻が上がり、輪郭がすっきりしていて、頬に薄さのある顔立ちです。直線的で知的な印象があり、それ自体が魅力です。ただ、秋冬にマフラーやストールを巻くと、その印象が思った以上に強く出たり、逆にぼやけたりします。
巻きものは、顔のすぐ下に面を作る小物です。だからこそ、布をどの高さまで溜めるか、顔の横にどれくらい出すか、顔の近くに何色を置くかで、顔の印象がはっきり変わります。この3つを、自分の目尻の傾きと首の長さから決めていけば、手持ちのマフラーでも印象を思いどおりに動かせます。
この記事では、鏡の前で指を当てるだけでできる測り方を軸に、布の高さ、幅、厚み、色、柄の大きさを順に決めていきます。キツネ顔の見分け方そのものに迷っている人は、キツネ顔の輪郭と直線の見分け方を先に読んでおくと、ここから先がわかりやすくなります。
結論:見る場所は、布の高さ・幅・色の3つ
キツネ顔の人が巻きものを選ぶとき、見る場所は3つに絞れます。
| 見る場所 | 自分の顔で測るところ | やわらかく見せたい日 | シャープさを生かす日 |
|---|---|---|---|
| 布の高さ | あご先との距離 | あご先から指2本以内まで溜める | 鎖骨の上で止め、首を見せる |
| 布の幅 | 耳たぶの高さ | 耳たぶの下まで顔の横に出す | 顔の横には出さない |
| 色 | 頬の明るさ | 頬より明るい色を顔の近くに | 濃い色を首に沿わせる |
どちらの日も、キツネ顔の魅力を生かす選び方です。やわらかく見せたい日は布で曲線を足し、シャープさを生かす日は布で直線を重ねます。この記事では、相談の多い「やわらかく見せたい日」を中心に書き、そのあとでシャープさを生かす日の選び方も書いていきます。
測り方|鏡の前で、3か所に指を当てる
用意するのは、顔から胸までが映る鏡と、細いペンか定規です。髪は耳にかけるか、後ろでまとめて、輪郭と首が見える状態にしてください。
目尻の傾き
鏡に正面を向いて、目頭と目尻を結ぶ線の上に、ペンを横にして当てます。ペンが水平からどれくらい傾いているかを見てください。
- 目尻が目頭より、黒目の半分以上高い位置にある人は、上がりが強めです
- 黒目の4分の1くらい高い人は、ゆるやかな上がりです
- ほぼ水平の人は、キツネ顔の中でも目元のやわらかさがある人です
上がりが強いほど、顔の中に斜めの直線が強く入っています。巻きもので曲線を足す効果も、それだけ大きく出ます。
あご先から鎖骨のくぼみまで
あご先に人差し指の先を置き、そこから下へ、指をそろえて横に当てていきます。鎖骨の内側の端がつくるくぼみまで、指何本ぶんあるかを数えてください。
- 指2本以下なら、首は短めです
- 指3本くらいなら、標準的です
- 指4本以上なら、首は長めです
この距離が、布をどの高さまで溜められるかを決めます。
耳たぶの高さと頬の幅
正面から見て、耳たぶのいちばん下の高さが、あご先からどれくらい上にあるかを見ます。それから、黒目の外側の端から、耳の付け根までの距離を指で測ってください。キツネ顔の人は、この距離に対して頬の肉づきが薄めで、顔の横に余白が見えやすい傾向があります。この余白を、布で埋めるかどうかが、印象を分けるポイントになります。
測るときに起きやすいずれ
あごを引きすぎると、あご先から鎖骨までの距離が短く見えます。あごを上げると長く見えます。鏡の中の自分の目をまっすぐ見て、首をまっすぐ立てた状態で測ってください。目尻の傾きは、笑ったときと真顔のときで変わるので、真顔で測ります。マフラーを巻くと、人と話している間も真顔に近い時間が長いからです。
布の高さ|あご先から指2本以内まで溜める
やわらかく見せたい日に、いちばん効くのが布の高さです。
**あご先から指2本以内の高さまで布を溜めてください。**あごのすぐ下に丸い布のふくらみができると、すっきりした輪郭のすぐ下に曲線の面が加わります。目尻の斜めの線と、あごの細い線が、丸い面に受け止められて、顔全体の印象がやわらぎます。
布があご先から指3本以上離れていると、あごと布の間に首の肌が見え、輪郭の直線がそのまま残ります。首の前に縦の線が出るので、すっきりした印象はむしろ強まります。
首が長い人
あご先から鎖骨までが指4本以上ある人は、布を首の上のほうまで持ち上げてください。幅の広いストールを1回だけ巻いて、余った部分をあごの下でふくらませるのがおすすめです。巻き数を増やして高さを出そうとすると、首のまわりに厚い輪が重なり、顔が布の上に乗っているように見えることがあります。
首が標準の人
指3本くらいの人は、首にひと巻きして、前で布をゆるく交差させると、自然にあごの下に溜まりができます。結び目を作るなら、あご先から指2本下くらいの位置にすると、結び目の丸みが顔のまわりの曲線として働きます。
首が短い人
指2本以下の人は、布をあごの下まで溜めると、首が埋もれて顔が大きく見えることがあります。この場合は、布の溜まりを鎖骨の高さに下げ、首の前にVの形のすき間を残してください。曲線を足す役目は、布の高さではなく、次に書く色と布の端の形で補います。
あごの下に溜める巻き方を3つ
布の高さを出すための巻き方を、首の長さ別にひとつずつ書いておきます。どれも、鏡を見ながら1分あればできるものです。
首が長い人には、幅の広いストールを首の後ろからかけ、前で一度だけゆるく交差させて、交差した布をあごの下へ押し上げる巻き方が合います。交差したところに布がふくらみ、あご先のすぐ下に丸い面ができます。両端は肩の後ろへ流すと、顔の下だけに布が集まります。
首が標準の人には、マフラーを首にひと巻きして、前に垂れた両端を軽くひと結びし、結び目をあご先から指2本下までずらす巻き方が合います。結び目の丸みが、顔のすぐ下の曲線になります。結び目をきつく締めすぎると、布が細くなって直線に戻るので、指が1本入るくらいのゆるさを残してください。
首が短い人には、ストールを肩に羽織るようにかけ、前で布を重ねて鎖骨の高さで留める巻き方が合います。首の前にVのすき間が残るので、首が埋もれません。布の重なりが胸の上で丸く見えるように、重ねる部分をすこしたるませておきます。
布の幅|顔の横に出すのは耳たぶの下まで
次に見るのが、顔の横に出す布の幅です。
顔の横に出る布は、耳たぶの下の高さまでを目安にします。正面から見て、顔の両側に布のふくらみが少しだけ見えると、頬の横の余白が埋まり、顔の横幅にやわらかさが出ます。キツネ顔の人は頬に薄さがあるので、この少しの布が、頬のふっくら感の代わりをしてくれます。
布が耳たぶより上まで出ると、顔が布に包まれて小さく見えすぎたり、顔と布の境目がはっきりして、輪郭がかえって強調されたりします。耳より上まで布をかぶせる巻き方は、寒さ対策としては心強いのですが、印象を整えたい日には控えめにしてください。
頬の余白が大きい人
黒目の外側から耳の付け根までの距離が指3本以上ある人は、顔の横に余白が見えやすいタイプです。布を顔の横に少しふくらませて出すと、余白が布で埋まり、顔の中心に目が集まります。ストールを首にかけて、両端を前に垂らすのではなく、片方を肩にかけて顔の横に布を立たせるような巻き方が合います。
頬の余白が小さい人
指2本くらいの人は、顔の横に布を出しすぎると、顔のまわりが詰まって見えます。この場合は、布を顔の横には出さず、あごの下だけに溜めてください。高さで曲線を足せば、横に出さなくても印象はやわらぎます。
布の厚み|頬の薄さを補うなら指3本ぶん
布の厚みも、顔の印象を左右します。
巻いたときの布の厚みが、指3本ぶんくらいになると、頬の薄さとつり合いが取れます。ふっくらした布の厚みが、顔のすぐ下に立体の面を作り、すっきりした頬を自然に見せてくれます。
薄手のストールを1枚だけ首に沿わせると、布の厚みが指1本ぶんもないことがあります。この場合、布は首の線をなぞるだけになり、輪郭の直線はそのまま残ります。秋の立ち上がりで薄手の布を使う日は、布を2回巻くか、ゆるく結んで結び目に厚みを集めてください。
厚手の布を使えば、指3本ぶんの厚みは自然に出ます。ただし、首が短めの人は、厚みが指4本を超えると首が埋もれるので、巻き数を1回に抑えて調整します。
素材の手ざわり
厚みと合わせて、素材の表面も見ておくと選びやすくなります。表面に毛足のある起毛の素材は、光をやわらかく散らすので、顔のまわりに丸い印象が出ます。表面が平らで光沢のある素材は、光をまっすぐ跳ね返すので、すっきりした印象が強まります。やわらかく見せたい日は、毛足のある素材を顔の近くに置いてください。
色|頬より明るい色を顔の近くに置く
色は、高さや幅と同じくらい、印象を動かします。
顔のすぐ下に置く色は、頬より明るい色を出発点にしてください。明るい色の面が顔の下にあると、光が顔に返り、頬がふっくら明るく見えます。キツネ顔の人は頬に影が出やすいので、この明るさの効果がとくに大きく出ます。
頬の明るさの測り方
白い紙を顔の横に当てて、頬の色と比べてみてください。頬が紙よりかなり暗く見える人は、生成りや淡いベージュ、淡い灰色のように、紙と頬の間くらいの明るさの色が合います。頬が紙に近い明るさの人は、白に近い色や、淡い水色、淡い桃色のような、はっきり明るい色でも顔になじみます。
濃い色を使いたい日
黒や紺、濃い茶色の巻きものは、秋冬のコートと合わせやすく、持っている人も多いと思います。濃い色を顔のすぐ下に置くと、輪郭の線がはっきり出て、すっきりした印象が強まります。
やわらかく見せたい日に濃い色を使うなら、顔に触れる部分だけ明るい色を挟んでください。濃い色のマフラーの下に、明るい色のタートルネックを着る。リバーシブルのストールの明るい面を内側に折り返して、顔の近くに出す。こうすると、濃い色の落ち着きを残したまま、顔のすぐ下に明るさを置けます。
パーソナルカラーとの関係
パーソナルカラーがわかっている人は、その中の明るい色を顔の近くに選ぶと、肌のなじみも良くなります。ただ、キツネ顔の印象を整える目的なら、色の種類よりも、頬との明るさの差を優先してください。明るさの差が合っていれば、色の種類が多少ずれても、顔の印象はやわらぎます。
2色づかいの巻きもの
片面ずつ色の違うリバーシブルや、端だけ色が切り替わる巻きものは、キツネ顔の人にとって使い勝手のいい1本です。明るい面を顔側に、濃い面を外側にして巻けば、顔のすぐ下は明るく、全体は落ち着いた印象にまとまります。日によって面を入れ替えれば、やわらかく見せる日とシャープさを生かす日を、1本で行き来できます。
選ぶときは、2色の明るさの差を見てください。差が大きすぎると、首まわりに明るい帯と暗い帯がくっきり分かれて、横の線が強く出ます。差が中くらいのものを選ぶと、2色が自然につながって、顔のまわりがやわらかく見えます。
季節の進み方で替える
秋の立ち上がりは、まだ日差しが強い日もあるので、薄手で明るい色の布を軽く巻くくらいがちょうどよく、顔のすぐ下に明るさを置く効果がいちばん感じやすい時期です。冬が深まると、コートの色が濃くなり、巻きものの厚みも増えます。この時期は、厚手の布でもあごの下の溜まりがつぶれないよう、ハリのある起毛の素材を選ぶと、丸い面がきれいに保てます。
柄の大きさ|黒目より大きい柄を選ぶ
柄のある巻きものを選ぶときは、柄の大きさを黒目の大きさと比べてください。
黒目より大きい柄のほうが、キツネ顔の人には合わせやすいです。目尻の上がった目元はそれだけで印象がはっきりしているので、細かい柄だと顔に負けて、柄が背景のように見えてしまいます。
- チェック柄は、四角の一辺が手のひらくらいの大きさのものが、輪郭の直線とつり合います
- 花柄やペイズリーのような曲線の柄は、顔のまわりに曲線を足す効果が大きく、やわらかく見せたい日に向いています
- ストライプやボーダーは、線の向きが顔の印象に影響します。縦の線はすっきり、横の線はやわらかく見えます
柄と地の色の差も見ておきます。差が大きい柄は顔の近くで目立ち、差が小さい柄はなじみます。初めて柄を選ぶなら、地の色と柄の色の差が小さいものから試すと、顔とのつり合いがとりやすいです。
布の端の形|フリンジと切りっぱなし
意外と印象を左右するのが、布の端の形です。
フリンジ(房飾り)のある巻きものは、端が細かくほどけて揺れるので、直線の印象をやわらげます。前に垂らしたときに、フリンジが胸の前で揺れると、縦の線の終わりがやわらかくなります。
端がまっすぐ切りそろえられた巻きものや、縫い目で始末された巻きものは、端がはっきりした直線になります。シャープさを生かしたい日には、こちらが合います。
首が短めで、布の高さで曲線を足せない人は、フリンジのある巻きものを選んで、端の揺れで曲線を足すと、首を埋めずに印象をやわらげられます。
どちらとも取れる場合|判断が割れたときの決め方
ここが、検索しても答えが出てこない部分です。キツネ顔の人でも、顔の部分ごとに判断が割れることはよくあります。
目尻は上がっているが、頬はふっくらしている人
目尻の上がりは強いのに、頬に肉づきがある人は、キツネ顔とタヌキ顔の両方の要素を持っています。この場合は、布の高さは目尻の傾きで、布の幅と厚みは頬の余白で決めてください。目尻の上がりがあるので、あごの下には布を溜めます。頬はふっくらしているので、顔の横には布を出さず、厚みも指2本ぶんくらいに抑えます。
目尻はゆるやかだが、輪郭がシャープな人
目尻の上がりがゆるやかで、あごや頬の線がすっきりしている人は、輪郭のほうを優先します。顔の横に布を少し出して、輪郭の線を布で隠すと、やわらかい印象になります。色は頬より明るいものを選び、高さはあご先から指2〜3本くらいにとどめます。
首は長いが、顔が小さい人
首が長いので布を高く溜めたいけれど、顔が小さいので布に包まれすぎてしまう、という人もいます。この場合は、布の厚みを指2本ぶんに抑えて、高さだけを出してください。薄めの布をゆるく2回巻いて、あごの下に軽い溜まりを作ると、首の長さはやわらぎつつ、顔が布に埋もれません。
メガネをかけている人
メガネをかけている人は、目元にフレームの線が加わるので、目尻の上がりが目立ちにくくなることがあります。フレームが目尻の線を覆っているなら、布の高さは目尻の傾きではなく、輪郭のシャープさで決めてください。フレームの色が濃い人は、顔の上半分に濃い線があるので、顔の下に置く巻きものは明るい色にすると、顔の上下の釣り合いがとれます。反対に、フレームが細く淡い色の人は、巻きものの色を選ぶ幅が広がります。
寒さを優先したい日
とても寒い日は、印象よりも暖かさを優先したいこともあります。顔の横や耳まで布で覆う巻き方をする日は、色だけは頬より明るいものにしてください。布の量が多くても、顔のすぐ下が明るければ、顔がうずもれて暗く見えることはありません。屋内に入ったら、顔の横の布だけを下ろして、あごの下の溜まりだけを残すと、すぐに印象を整えられます。
判断が割れたときの優先順位
高さ・幅・色の3つで判断が割れたら、色をいちばんに、次に高さ、最後に幅の順で優先してください。色は顔全体の明るさに効くので、どの巻き方でも効果が出ます。高さは首の長さに左右されますが、効果が大きい場所です。幅は頬の余白によって合う・合わないがはっきり分かれるので、最後に調整します。
シャープさを生かす日の選び方
やわらかく見せたい日ばかりではありません。仕事で知的な印象を出したい日や、すっきりした装いでまとめたい日は、キツネ顔の直線の魅力をそのまま生かす選び方が合います。
布の高さ
布は鎖骨の上で止めて、首の肌を見せてください。あごの下と布の間に首が見えると、顔からあご、首へと縦の線がつながり、すっきりした印象が強まります。
布の幅と巻き方
顔の横には布を出しません。幅が手のひら1枚ぶんくらいのマフラーを、首にひと巻きして前で平らに重ねるか、片方の端を輪にくぐらせて胸の前に縦に垂らします。布の線が縦に通ると、目尻の斜めの線と、すっきりした輪郭がそろって見えます。
色と素材
濃い色や、灰色のような中間色が合います。表面が平らで、わずかに光沢のある素材を選ぶと、輪郭の直線と布の質感がつり合います。柄を入れるなら、細い縦の線のストライプや、線のはっきりした小さめのチェックが向いています。
場面ごとの使い分け
仕事で人と向き合う日は、初対面の相手が多いかどうかで選び方を変えます。初対面の人が多い日は、やわらかく見せる側に寄せて、明るい色をあごの下に溜めると、話しかけやすい印象になります。会議で意見をはっきり伝えたい日や、資料を前に説明する日は、シャープさを生かす側に寄せて、濃い色を縦に通すと、言葉に落ち着きが出ます。
休みの日に家族や友人と過ごすときは、やわらかく見せる側が合います。厚手のストールをたっぷり溜めて、顔のまわりに曲線を足すと、写真に写ったときにも表情がやわらかく見えます。
学校行事や親族の集まりのように、きちんと感とやわらかさの両方が欲しい日は、色だけをやわらかく、巻き方はすっきりさせるのがおすすめです。明るい色のマフラーを首にひと巻きして、前で平らに重ねると、首まわりは整って見えつつ、顔のすぐ下は明るくなります。
マフラー・ストール・スヌードの違い
マフラーは幅が狭く、首に沿わせる巻き方が中心になるので、シャープさを生かす日に向いています。ストールは幅が広く、布をたっぷり溜められるので、やわらかく見せたい日に向いています。スヌードは輪になっているので、首にかけるだけで自然にあごの下に溜まりができます。巻き方に自信がない人は、スヌードから試すと、布の高さの効果をすぐに確かめられます。
スヌードを選ぶときは、輪の長さに注意してください。輪が短いと首にぴったり沿って直線に戻り、輪が長いと胸の前まで垂れて高さが出ません。首にかけたとき、布の溜まりがあご先から指2本以内に来る長さのものを選びます。
秋冬のコートとの合わせ方
巻きものは、コートの襟と重なって印象が決まります。
襟の大きいコート
テーラードカラーやショールカラーのように襟が大きいコートは、それだけで顔の下に面ができます。巻きものを重ねると、顔のまわりが布でいっぱいになりやすいので、巻きものはコートの襟の内側に収めるか、襟の外に出すなら薄手のものを選んでください。やわらかく見せたい日は、襟の内側に明るい色の布を入れると、顔のすぐ下に明るさが置けます。
襟のないコート
ノーカラーのコートは、首のまわりに面がないので、巻きものの効果がそのまま出ます。やわらかく見せたい日は、ここで布をあごの下に溜めて、顔のまわりに曲線を足すのがいちばん効きます。
ダウンや中綿のアウター
ダウンや中綿のアウターは、首のまわりに厚みが出ます。この上に厚手の巻きものを重ねると、首が埋もれやすくなります。首が短めの人は、巻きものを外すか、薄手のものを首の内側に入れるだけにしてください。首が長めの人は、ダウンの襟の上に布を溜めても、首の長さとつり合います。
髪型との合わせ方
巻きものは、髪と顔の横で重なります。キツネ顔の人の髪型の選び方はキツネ顔の秋冬の髪型に詳しく書いていますが、巻きものとの関係で見ておきたいのは、髪の毛先の位置です。
髪の毛先があごから肩の間にある人は、巻きものの上に髪をかぶせると、顔の横の布と髪が重なって、横幅が出すぎることがあります。やわらかく見せたい日でも、髪は巻きものの外に出すか、後ろに流してください。
髪をまとめている人は、首まわりがすっきりするので、巻きものの効果がそのまま出ます。やわらかく見せたい日は、後れ毛を少しだけ出すと、布の曲線と毛先の曲線が重なって、さらにやわらかい印象になります。
髪が肩より長い人は、巻きものの内側に髪を入れると、首の後ろにふくらみができて、顔の横に布と髪の両方の面ができます。顔の横の余白が大きい人には合いますが、余白が小さい人は、髪を巻きものの外に出したほうがすっきりします。
メイクとの合わせ方
メイクで目尻を強調している日は、巻きもので曲線を足すと、目元の印象と顔のまわりのやわらかさがつり合います。目元のメイクの選び方はキツネ顔のメイクを参考にしてください。
頬にチークを入れる日は、巻きものの色をチークの色と同じ系統にすると、顔の下半分にまとまりが出ます。淡い桃色のチークなら、淡い桃色や生成りの巻きもの、淡いオレンジ系のチークなら、淡いベージュや明るい茶色の巻きものが合います。
服全体との合わせ方
巻きものは、顔のすぐ下の小物ですが、服全体とのつながりも大事です。キツネ顔の人の秋冬の服の選び方はキツネ顔に似合う秋冬の服に書いています。巻きものと服を合わせるときは、巻きものの色を、服のどこか1か所と同じ系統にそろえてください。靴やバッグ、ボトムのどれかと色がつながると、巻きものだけが浮きません。
年齢とともに変わること
年齢とともに、頬の高いところの位置が少しずつ下がり、顔の横の余白の見え方が変わってくることがあります。以前は布を顔の横に出さなくても釣り合っていた人が、頬の横に影を感じるようになったら、顔の横に少しだけ布を出す巻き方に替えてみてください。首まわりの肌の質感が気になってきた人は、あごの下に布を溜める巻き方が、そのまま首元を自然に覆ってくれます。色は、以前より半段明るいものに替えると、顔のすぐ下に返る光が増えて、頬が明るく見えます。
1本目に選ぶなら
これから巻きものを1本だけ買うなら、幅が広めで、頬より明るい色の、毛足が少しある無地のストールをおすすめします。幅が広ければ、たっぷり溜めてやわらかく見せる日にも、細くたたんで首に沿わせてシャープに見せる日にも使えます。明るい色の無地なら、どのコートの襟とも合わせやすく、顔のすぐ下にいつも明るさを置けます。2本目は、濃い色で表面が平らなマフラーを選ぶと、シャープさを生かす日の選択肢がそろいます。
売り場での確かめ方|鏡の前で見る4つのこと
巻きものを試すときは、次の4つを順に確かめてください。
- 布の溜まりが、あご先から指何本ぶん下にあるか
- 顔の横に出ている布が、耳たぶの下の高さを越えていないか
- 顔のすぐ下に置いた色が、頬より明るいか
- 首の前に、首が埋もれていないか(首が短めの人はVのすき間が残っているか)
ふだん着ているコートを着たまま試すと、実際の着こなしに近い状態で確かめられます。薄手の服の上から試すと、コートの襟と重なったときの印象がわかりにくいので注意してください。
鏡の前では、正面だけでなく、斜め前からも見ておきます。人と話すとき、相手から見える顔はたいてい斜め前からです。斜めから見たとき、あごの下の布の溜まりが顔の輪郭にかかっているか、首の横に布がふくらんでいるかを確かめると、実際に人から見える印象に近づきます。スマートフォンで斜め前から写真を撮って、正面の写真と並べて見比べるのも確実な方法です。
まとめ|布の高さと色で、キツネ顔の印象は自由に動く
キツネ顔の人の巻きものは、顔のすぐ下に面を作る小物です。だから、布の高さと幅と色で、印象をやわらかくもシャープにも動かせます。
**やわらかく見せたい日は、あご先から指2本以内まで布を溜め、頬より明るい色を顔の近くに置く。**顔の横に出す布は耳たぶの下まで、厚みは指3本ぶんを目安にします。シャープさを生かしたい日は、布を鎖骨の上で止めて首を見せ、濃い色を縦に通します。
判断が割れたら、色、高さ、幅の順に優先してください。目尻の上がった、すっきりした輪郭は、巻きもの1本で印象をいちばん大きく動かせる顔立ちです。手持ちのマフラーを1本出して、鏡の前で布の高さを変えてみるところから始めてみてください。
よくある問い
- Q. キツネ顔にはマフラーとストール、どちらが似合いますか
- どちらも似合いますが、布の幅で選ぶと失敗しにくいです。顔のまわりに曲線を足したい日は、幅が広く、たっぷり溜められるストールが向いています。輪郭のすっきりした感じを生かしたい日は、幅が手のひら1枚ぶんくらいのマフラーを、首に沿わせて巻くと合います。迷ったら、幅の広いストールを1本持っておくと、巻き方で両方に寄せられます。
- Q. マフラーを巻くと顔がきつく見えると言われます
- 濃い色の布を首にぴったり沿わせて巻いていると、輪郭の直線と布の直線が重なって、すっきりした印象が強く出ます。あごの下に布を溜めて丸い面を作るか、顔に触れる部分だけ明るい色にすると、印象がやわらぎます。どちらか一方だけでも変わるので、手持ちのマフラーで先に試してみてください。
- Q. 首が長いのですが、どのくらい布を溜めればいいですか
- あご先から鎖骨のくぼみまでが指4本以上ある人は、布を首の上のほうまで溜めて、あご先から指2本以内まで届かせると、首の長さと顔の縦の線がやわらぎます。巻き数を増やすより、幅の広い布を1回だけ巻いて、余りをあごの下にふくらませるほうが、厚みが出すぎずに高さを出せます。
- Q. 首が短いと、ボリュームのあるストールは合いませんか
- 合わないわけではありません。あご先から鎖骨のくぼみまでが指2本以下の人は、布を首の上に溜めず、鎖骨の高さで結び目や溜まりを作ってください。首の前にVの形のすき間を残すと、ボリュームのある布でも首が埋もれません。顔の横には布を出さず、肩に流すように巻くのがおすすめです。
- Q. 柄のあるストールを選ぶときのコツはありますか
- 柄の大きさを黒目の大きさと比べてください。キツネ顔の人は、黒目よりはっきり大きい柄のほうが、顔の近くでも柄が負けません。細かい柄は顔から離れて見えるので、顔のまわりに曲線を足す働きは弱くなります。チェック柄なら、線が細く、四角の大きさが手のひらくらいのものが、輪郭の直線とつり合いやすいです。
— メグラシ編集部





