骨格と顔タイプでパンツが割れる|太さと腰は体、折り目と色は顔で決める

**骨格と顔タイプで似合うパンツが食い違うなら、太さと腰の位置は骨格で、折り目・表面・色は顔タイプで決めてください。**ストレートはまっすぐな太さ、ウェーブは高い腰、ナチュラルは余裕のある太さを選び、そのうえで直線の顔なら折り目と深い色、曲線の顔なら折り目のない柔らかい表面を選びます。
パンツは顔からいちばん遠い服なので、形の良し悪しは体の線で決まります。一方で、中央の折り目や生地の艶、色は、全身を見たときに顔と同じ印象の仲間として目に入ります。骨格が見ている場所と、顔タイプが見ている場所が違うので、場所で分ければ2つの診断はぶつかりません。
どちらとも取れる人や、骨格と顔の答えが逆になる人は、形を骨格に預け、顔に近い上半身側を顔タイプに合わせてください。パンツの中で顔の答えを出しきれないときは、トップスと上着で補います。以下、骨格と顔の順に整理します。
先に決める:体の答えと顔の答え
まず、自分の骨格で決まる「太さと腰」と、顔で決まる「折り目と色」を1つずつ書き出します。
| 骨格 | 太さ | 腰の位置 |
|---|---|---|
| ストレート | 太ももから裾までまっすぐ | おへその少し下 |
| ウェーブ | 細身か、裾に向かって広がる | おへその上 |
| ナチュラル | 太ももにも裾にも余裕 | おへその高さか少し下 |
顔のほうは、目と眉と輪郭に直線が多いか曲線が多いか、顔の大きさや目鼻の配置が子供顔寄りか大人顔寄りかの2つを見ます。直線か曲線かで折り目と表面が、子供顔か大人顔かで丈と色の深さが決まります。
なぜ体と顔で分けるのか
骨格診断は、体の厚みや骨の太さ、筋肉と脂肪のつき方から、体の線に合う服の形を見る診断です。顔タイプ診断は、顔の形やパーツの配置から、顔と同じ印象の服を見る診断です。
パンツの場合、太さと腰の位置は体の線にそのまま重なります。ここがずれると、脚が太く見えたり、腰が落ちて見えたりと、すぐに違和感が出ます。一方、折り目の有無や生地の艶、色は、体の線を変えるほどの力はなく、全身の印象を決める役割を持っています。
だから、形は骨格、印象は顔、と分けるのが合理的です。2つの診断のどちらを優先するか全般の考え方は顔タイプと骨格診断の優先順位にまとめています。
ストレート:太さはまっすぐ、腰は普通の高さ
ストレートの人は、体に厚みがあり、太ももの前側に張りが出やすいタイプです。太ももに沿う細いパンツは張りを拾い、裾が大きく広がるパンツは腰から下が重く見えます。
太ももから裾までまっすぐ落ちる太さを選んでください。試着したら、横から見て、太ももの前で生地が引っ張られていないか、裾がくるぶしの上でまっすぐ落ちているかを確かめます。
腰の位置は、おへその少し下が目安です。高すぎるとお腹まわりに厚みが集まり、低すぎると腰が落ちて見えます。生地は、張りがあって体の線を拾わないものが合います。
ウェーブ:腰を高く、太さは細身か裾広がり
ウェーブの人は、上半身が薄く、腰から下に重心があるタイプです。腰の位置が低いパンツは重心をさらに下げ、脚が短く見えます。
腰の位置は、おへその上にしてください。トップスを中に入れるか、短い丈のトップスを合わせて、ウエストの位置が見えるようにすると、脚が長く見えます。
太さは、足首に向かって細くなる細身か、膝から下で広がる形が合います。太ももまわりに余分な生地が溜まる形は避けます。生地は、柔らかく落ちるものを選ぶと、腰まわりの曲線が自然に出ます。
ナチュラル:太さは余裕、丈は長め
ナチュラルの人は、骨や関節がしっかりしていて、体に四角い枠のあるタイプです。体に沿う細いパンツをはくと、膝や腰の骨が目立ちます。
太ももにも裾にも余裕のある太さを選んでください。ワイドパンツや、まっすぐで太めのパンツが合います。丈は長めにし、靴の甲に少し生地がかかる程度にすると、骨の目立つ足首が隠れます。
生地は、少し表情のある素材が合います。ざっくりしたウールや、畝のはっきりしたコーデュロイなど、平らすぎない表面を選んでください。
直線の顔:折り目と深い色
目の形や眉、輪郭に直線が多い人は、パンツの中央にくっきりした折り目があると、顔の直線と同じ方向の線が全身に入ります。顔と服の印象がそろうので、すっきり見えます。
色は、黒、濃紺、炭色、深い茶色など、深い色が合います。直線の顔に淡い色のパンツを合わせると、顔だけが強く残りやすくなります。淡い色をはきたいときは、折り目を入れて線で釣り合わせてください。
表面は、艶が少しあるか、目の詰まった平らなものが合います。
曲線の顔:折り目なしと柔らかい表面
目が丸く、眉が弧を描き、頬や輪郭に丸みがある人は、くっきりした折り目が顔より硬く見えることがあります。折り目のないパンツか、折り目が柔らかく消えかけているものを選んでください。
表面は、起毛した柔らかいものや、光を柔らかく返すものが合います。色は、生成り、灰色がかったベージュ、くすんだ茶色など、少し温かみのある中くらいの色が合わせやすくなります。
黒をはきたいときは、表面に起毛のある黒を選ぶと、顔とぶつかりません。
子供顔と大人顔:丈と色の深さ
子供顔寄りの人は、パンツの丈をくるぶしが少し見える短めにすると、全身が軽くなり顔と釣り合います。色は、深い色より、少し明るさを含んだ色が合います。
大人顔寄りの人は、丈を長めにし、靴の甲にかかるくらいにすると落ち着いて見えます。色は、深い色をそのまま使えます。
この丈の話は、骨格の答えと重なることがあります。ナチュラルで子供顔の人のように、骨格は長め、顔は短めと割れる場合は、次の項目で扱います。
ぶつかる人①:ウェーブ×直線の顔
ウェーブの体に直線の顔の人は、骨格では柔らかい生地と高い腰、顔では折り目と深い色、と答えが割れます。形は骨格に預け、腰の高い細身か裾広がりの形を選んでください。
そのうえで、生地は柔らかいまま、中央に折り目の入ったものを選びます。柔らかい生地の折り目は、張りのある生地ほど硬くならず、顔の直線とも合います。色は濃紺や炭色にしてください。
上半身は、顔に近いのでより顔タイプ寄りにします。シャツ襟や直線的な首元のトップスを合わせると、パンツで出しきれなかった直線が補えます。
ぶつかる人②:ストレート×曲線の顔
ストレートの体に曲線の顔の人は、骨格では張りのあるまっすぐな形、顔では折り目なしの柔らかい表面、と答えが割れます。
形は骨格に従い、太ももから裾までまっすぐな太さにします。そのうえで、中央の折り目のないものを選び、生地は張りがありながら表面にわずかに起毛のあるものにしてください。張りで体の線を整え、表面で顔の柔らかさに寄せます。
色は、温かみのある中くらいの色にします。上半身は、丸い首元や柔らかい色のトップスで、顔の曲線を受け止めてください。
ぶつかる人③:ナチュラル×子供顔
ナチュラルの体に子供顔の人は、骨格では長めの丈と余裕のある太さ、顔では短めの丈と軽さ、と丈で答えが割れます。
太さは骨格に従って余裕を持たせ、丈だけ顔に寄せてくるぶしの少し上にしてください。太いパンツを短めにはくと、足首が見えて全身が軽くなり、顔の幼さと釣り合います。骨の目立つ足首が気になる人は、厚手の靴下や足首まで覆う靴で埋めます。
色は、深すぎない中くらいの色にします。生地の表情は骨格に合わせて少しざっくりさせてかまいません。
骨格がどちらとも取れる人
骨格診断で2つのタイプの間と言われた人は、太さと腰の位置のうち、どちらが強く違和感として出るかを見てください。
太ももに張りが出やすく腰の位置は気にならないならストレート寄り、腰の位置が低いと脚が短く見えるならウェーブ寄り、膝や腰の骨が目立つならナチュラル寄りです。いちばん違和感が強い場所を1つだけ骨格の答えで直し、それ以外は顔タイプの答えを優先して選ぶと、迷いが少なくなります。
冬の素材:ウール・コーデュロイ・裏起毛
冬のパンツは素材が厚くなるので、骨格の答えがより目立ちます。ストレートの人は、張りのある目の詰まったウールが合います。ウェーブの人は、薄手で落ち感のあるウールや、柔らかく起毛したものが合います。ナチュラルの人は、畝の太いコーデュロイや、ざっくりしたツイードのような表情のある生地が合います。
顔のほうは、直線の顔なら平らな表面のウール、曲線の顔なら起毛や細い畝の柔らかい表面と考えてください。裏起毛のパンツは厚みが出るので、ウェーブやストレートの人は太ももまわりにゆとりがある形を選びます。
冬の足元とパンツの裾
冬はブーツと合わせる日が増えます。裾を中に入れる細身のパンツは、ウェーブの人に合います。ストレートとナチュラルの人は、裾をブーツの上にかぶせると、脚の線が途切れずまっすぐ見えます。
顔の側では、直線の顔なら先の細いブーツ、曲線の顔なら先の丸いブーツが、パンツの印象とそろいます。上着まで含めた体と顔の分け方は骨格と顔タイプでコートが割れるも参考になります。
試着室で確かめる順番
試着室では、体の答えから先に確かめます。最初に正面ではなく横を向き、太ももの前で生地が引っ張られていないか、腰の位置が自分の骨格の目安の高さにあるかを見てください。ここが合わないパンツは、色や折り目がどれだけ顔に合っていても候補から外します。
次に、鏡から2歩下がって全身を正面から見ます。ここで見るのは顔との釣り合いです。顔より先にパンツの折り目や色に目が行くなら、顔に対して強すぎます。逆に、パンツの存在がまったく目に入らず全身がぼやけて見えるなら、顔に対して弱すぎます。
最後に、実際にはく靴に近い高さで裾の位置を確かめます。冬はブーツと合わせる日が多いので、試着室にある靴が合わない場合は、つま先立ちをして裾の落ち方を見ると、ヒールのある靴をはいたときの見え方がおおよそわかります。
まとめ:形は体、印象は顔
骨格と顔タイプで似合うパンツが食い違うときは、太さと腰の位置は骨格、折り目・表面・色は顔タイプで決めてください。答えがぶつかる組み合わせは、形を骨格に預け、パンツで出しきれない顔の答えを上半身で補います。
売り場では、まず太さと腰の位置で候補を絞り、そのあと折り目と色で1本に決める順番にすると、試着の数が減ります。掛け合わせの考え方の全体像は骨格ストレート×顔タイプフェミニンの構成も参考になります。
よくある問い
- Q. 骨格と顔タイプ、パンツはどちらを優先すればいいですか
- 形は骨格を優先してください。パンツは顔から一番遠い服なので、体の線に合っているかが見た目を大きく左右します。そのうえで、折り目の有無、生地の表面、色を顔タイプに合わせると、体と顔の両方に合ったパンツになります。
- Q. 骨格ウェーブで顔が直線的です。ワイドパンツは着られますか
- 腰の位置が高く、生地が柔らかく落ちるものなら着られます。ウェーブの人がワイドパンツをはくときは、ウエストをおへその上に置き、太ももで生地が広がらない落ち感のある素材を選びます。顔の直線には、中央の折り目と深めの色で応えてください。
- Q. センタープレスのパンツが似合わない気がします
- 曲線の顔の人や、子供顔の人は、くっきりした折り目が顔の印象より硬く見えることがあります。折り目のないパンツか、折り目が柔らかく消えかけている生地を選んでください。体に合う太さはそのままで大丈夫です。
— メグラシ編集部





