スカルプネイルのやり方|フォームの角度は、爪の横顔を見て合わせる

**机に手を置いて、目の高さまで顔を下げ、人差し指の爪を真横から見てください。**爪の先は、指の線に沿って下がっていますか。まっすぐ前に出ていますか。それとも少し上に反っていますか。
この3つのどれかで、フォームの付け方が変わります。下がっている爪なら、フォームの先を少し持ち上げる。まっすぐな爪なら、そのまま続ける。反っている爪なら、フォームの先を少し下げる。スカルプのやり方で最初に決めるのは、ジェルの量ではなくフォームの角度です。
ネイルのスカルプは、爪の下に紙や薄い板のフォームを差し込み、その上にジェルなどで爪の先を作って長さを出すやり方です。爪の形に合わせて先を作れるので、チップよりも横から見た線が自然に続きます。その代わり、フォームの角度を間違えると、仕上がりの先が下がったり反ったりして、そこから折れます。
この記事では、爪を横と先から見る方法、フォームの付け方、頂点を置く場所、先端の厚み、寒い季節の塗り方、そして指ごとに形が違う人の決め方を順に書きます。ジェルネイルそのものの塗り方はセルフジェルネイルのやり方、チップかジェルかの分け方は長さ出しのやり方にまとめています。
結論:フォームは爪の横顔の延長に、先端だけ合わせて直す
| 爪の横顔 | 真横から見たとき | フォームの付け方 |
|---|---|---|
| 下がる | 爪の先が指の腹の方へ向かって下がっている | 先を少し持ち上げ、伸ばす部分がまっすぐ前に出るようにする |
| まっすぐ | 爪の根元から先まで、ほぼ一直線 | 爪の面をそのまま延ばす角度で付ける |
| 反る | 爪の先が少し上を向いている | 先を少し下げ、伸ばす部分が上へ逃げないようにする |
フォームは、爪の面からそのまま続く「床」です。この床が爪の面より上に向いていれば、伸ばした先は上へ反ります。下に向いていれば、先は下がります。
大事なのは、直すのは伸ばす部分の向きだけということです。自爪の形そのものを変えようとして、フォームを大きく傾けないでください。自爪と伸ばした先の間に段差ができ、そこが折れる場所になります。傾ける幅は、横から見て1〜2mmの範囲で十分です。
横顔を見る|机に手を置いて、目の高さで3秒
横顔の見方を、もう少し詳しく書きます。
- 机に手のひらを下にして置き、指を軽く伸ばす
- 顔を机の高さまで下げて、爪を真横から見る
- 甘皮のあたりから爪の先まで、目で線をなぞる
このとき、爪の先が指の腹の線より下へ曲がっていれば「下がる」、甘皮から先までほぼ一直線なら「まっすぐ」、先だけが上へ持ち上がっていれば「反る」です。
見るのは、甘皮から爪の先までの線です。爪の表面にある細かな凹凸は見なくて構いません。全体として、線がどちらへ向かっているかだけを見ます。
スマートフォンで真横から写真を撮っておくと、あとでフォームを付けたときと見比べられます。フォームを付けたら同じ角度でもう1枚撮り、爪の線とフォームの線がつながっているかを確かめてください。
先から見る|カーブの深さを時計の文字盤で測る
横顔の次は、爪を先から見ます。爪を正面から、指の先の方からのぞき込むように見てください。爪の左右がアーチになって見えるはずです。このアーチの深さを、時計の文字盤に置き換えて測ります。
- アーチが10時から2時くらいの範囲に収まる:浅い
- 9時から3時くらいまで回り込む:中くらい
- 8時から4時くらいまで深く回り込む:深い
フォームは、このアーチに合わせて丸めます。浅い爪に深く丸めたフォームを付けると、伸ばした先の両端が下がって、先から見たときに急な山形になります。深い爪に平らなフォームを付けると、爪の両端とフォームの間に隙間ができ、そこへジェルが流れ込みます。
フォームを差し込む前に、フォームを指で軽くつまんで丸め、爪の先に当てて先からのぞいてください。爪のアーチとフォームの丸みが、同じ線でつながっていればちょうどです。
スカルプに向く爪、向かない爪
スカルプは、どの爪でもできるわけではありません。次の3つを見て、今日やるかどうかを決めます。
**爪の先に白い部分が1mmほどあるか。**フォームは、爪の先の下に差し込んで固定します。白い部分がほとんど無いと、差し込む場所が無く、フォームと爪の間に隙間ができます。白い部分が0.5mmより短いなら、1mmほど伸びるまで待つか、チップで長さを出すほうが仕上がりが安定します。
**爪の表面がはがれていないか。**爪の先が薄く層になってはがれている場合は、その上にスカルプを乗せても、はがれた層ごと浮きます。はがれている部分が先の白いところだけなら、そこを短く整えてから始めます。
**指先の皮膚に傷や赤みがないか。**甘皮のまわりや爪の横に傷があるときは、その日はやめてください。ジェルが傷に触れると、しみたり、かゆみが出たりすることがあります。
3つとも問題がなければ、スカルプに向いた爪です。
下準備|甘皮まわりと表面の油分で、持ちの半分が決まる
スカルプが浮く原因の多くは、塗る前にあります。下準備は時間がかかっても省かないでください。
- 甘皮を押し上げ、爪の表面に乗っている薄い皮を取る。爪の根元に皮が残っていると、その上に乗ったジェルが浮く
- 爪の表面を目の細かいファイルで軽くこすり、つやを消す。削るのではなく、表面のつやが消えればそれで十分
- ほこりを払い、表面の油分を拭き取る。拭いたあとは、指で爪の表面に触れない
**爪の表面を削りすぎないでください。**つやを消すのは、ジェルが引っかかる細かな傷をつけるためです。爪を薄くする必要はありません。削りすぎると、爪がやわらかくなり、スカルプの重さを支えられなくなります。
下準備が終わったら、ベースを薄く塗って硬化させます。ベースは、爪の端から0.5mm内側までにとどめ、皮膚に触れないようにします。
フォームの付け方|隙間ゼロ、ねじれゼロ
フォームは、スカルプの仕上がりを半分以上決める部品です。付けるときに見る場所は3つあります。
1. 爪の下に隙間がないか フォームの切り込みを爪の先の下に差し込み、爪とフォームの間に隙間が無いところまで寄せます。指を裏返し、爪の下からのぞいて、光が漏れていないかを確かめてください。隙間があると、そこへジェルが流れ込み、硬化したあとに爪の裏側へ固まりが残ります。
2. 中心が指の中心と合っているか フォームの中心線を、爪の中心ではなく指の中心に合わせます。爪が少し斜めに生えている人は多く、爪の中心に合わせると、伸ばした先が指から外れて斜めに伸びます。指の中心に合わせると、先が指の延長線上にまっすぐ伸びます。
3. 横顔と先から見て線がつながっているか 最初に見た横顔とアーチに合わせて、フォームの角度と丸みを整えます。下がる爪なら先を少し持ち上げ、反る爪なら少し下げます。先からのぞいて、爪のアーチとフォームの丸みが続いているかも見ます。
最後に、フォームの留め具を指の下でしっかり留めます。留めたあとでフォームを軽く押して、動かないかを確かめてください。少しでも動くなら、塗っている間にずれます。
長さの決め方|自爪のピンクの半分までなら折れにくい
初めてのスカルプでは、伸ばす長さを控えめにします。目安は、自爪のピンクの部分の長さの半分までです。ピンクの部分が10mmなら、伸ばすのは5mmまでにします。
ピンクの部分は、爪が指にしっかりついている部分です。伸ばした先の重さを支えるのはこの部分なので、ピンクに対して先が長すぎると、てこの原理で根元に力がかかり、浮いたり折れたりします。
暮らしの中で指先を使う場面も考えます。
- キーボードを長く打つ:先が当たる音と衝撃が増えるので、3mm以内
- コンタクトレンズを毎日着ける:目のまわりに触れるので、3mm以内で先を丸く
- 冬のニットやマフラーをよく着る:先の角が編み目に引っかかるので、角を丸く整える
長さを伸ばしたい気持ちがあっても、1回目は控えめにして、2回目、3回目で少しずつ伸ばしてください。1回目で頂点の位置と厚みのつかみ方が分かれば、長くしても崩れにくくなります。何mm足すかの考え方は長さ出しのやり方でも詳しく書いています。
骨組みを置く|先端から先に、根元は最後
ジェルを塗る順番は、先端から根元へ、です。
1回目:先端の形を作る フォームの上に、伸ばしたい長さまでジェルを薄く置き、先端の形を決めます。左右の端は、爪の両側の線をまっすぐ延ばした位置にそろえます。ここで先端の形がゆがんでいると、あとで削っても直しきれません。形が決まったら、仮に硬化させます。
2回目:頂点を作る ピンクと白の境目のあたりに、少し多めにジェルを置きます。置いたら筆で根元の方と先の方へ薄く広げ、自然になだらかな山になるようにします。指を裏返して数秒待つと、ジェルが重さで中央へ寄り、山の形が整います。
3回目:表面を整える 全体を薄くつなぐように、もう一度ジェルを重ねます。根元は甘皮から0.5mm内側で止め、皮膚には触れさせません。
硬化させるときは、**熱いと感じたらすぐにライトから手を出してください。**ジェルは固まるときに熱を出し、厚く置いた場所ほど熱くなります。数秒おいてから戻せば、熱さは落ち着きます。一度に厚く置かず、2〜3回に分けて重ねるのはこのためでもあります。
頂点を確かめる|いちばん厚い場所は、ピンクと白の境目
硬化させる前に、指を真横から見て頂点の位置を確かめます。いちばん厚い場所が、自爪のピンクと白の境目のすぐ根元側にあれば合っています。
この場所は、伸ばした先に力がかかったとき、いちばん曲がろうとする場所です。ここが厚ければ、先に何かが当たっても曲がらず、折れにくくなります。
頂点がずれたときの見え方も書いておきます。
- 頂点が先の方にある:横から見て先が重たく下がって見える。先に力がかかると、ピンクと白の境目で折れる
- 頂点が根元の方にある:根元が盛り上がり、甘皮のあたりが厚くなる。根元から浮きやすい
- 頂点が無い:全体が同じ厚さで平ら。ピンクと白の境目で曲がりやすい
先から見たときも、左右の中央がいちばん高くなっているかを見ます。片側に寄っていたら、筆で反対側へ少し寄せてから硬化させます。
フォームを外して削る|先端の厚みは名刺2枚ぶん
硬化が終わったら、フォームの留め具を外し、フォームを下へ引いて外します。爪の裏側に、ジェルの固まりや流れ込んだ跡がないかを見て、あればファイルで取ります。
次に、形と厚みを整えます。
左右の側面:爪の両側の線を延ばした位置で、まっすぐに削ります。先が広がっていたり、すぼまっていたりすると、横から見たときに不自然に見えます。
先端の厚み:名刺を2枚重ねたくらい、0.5mm前後まで削ります。厚すぎると、先から見たときに重たく見え、指先が太く感じられます。薄すぎると、先が欠けやすくなります。
表面:頂点の山を残したまま、表面のでこぼこを整えます。頂点まで削り落とさないよう、横から何度か確かめながら進めてください。
最後に、トップを塗って硬化させ、未硬化のジェルを拭き取ります。拭き取ったあと、甘皮のまわりにオイルを塗って終わりです。
どちらとも取れる場合|迷う爪の決め方
横顔もアーチも、きれいに3つに分けられる爪ばかりではありません。迷ったときの決め方を置きます。
下がるのか、まっすぐなのか分からない 迷ったら「まっすぐ」として付けます。下がる爪にまっすぐの角度で付けても、伸ばした先は少し下がるだけで、自然に見える範囲に収まります。反対に、まっすぐな爪に持ち上げる角度で付けると、先が上へ反って目立ちます。迷う場合は、角度を変えない方が外れにくくなります。
指ごとに形が違う これはよくあることです。親指は平らで幅が広く、小指は下がっていて細い、という人は珍しくありません。フォームの角度は、**指1本ずつ横から見て決めます。**5本を同じ角度でそろえようとしないでください。仕上がりで線がそろって見えるのは、角度を指ごとに変えたときです。
左右の手で形が違う 利き手の方が、爪の先がすり減って短く、形も平らになりがちです。利き手の側は伸ばす長さを1mm短くし、反対の手とそろえて見えるようにします。
アーチが左右で非対称 爪の片側だけが深く回り込んでいる場合は、フォームを深い側に合わせて丸めます。浅い側には少し隙間ができるので、そこは指で押さえて寄せます。中心は、変わらず指の中心に合わせます。
爪が薄いが、長さがほしい 1回目は長さを控えめにし、頂点を少しだけ高くします。先端の厚みは0.5mmより下げないでください。薄い爪の上に長いスカルプを乗せると、根元に力がかかって浮きやすくなります。2回目以降で、爪の状態を見ながら伸ばします。
白い部分が短く、フォームが浅くしか入らない 白い部分が0.5mm以上あるなら、フォームの切り込みを少し深く切って、爪の下に寄せます。0.5mmより短いなら、その日はチップに切り替えるか、白い部分が伸びるまで待ってください。無理に差し込むと、隙間から流れ込んだジェルが爪の裏で固まります。
両端が深く巻き込んでいる 先から見たアーチが8時から4時よりもさらに深く回り込む爪は、フォームを深く丸めても、両端に隙間が残りやすくなります。この場合は、伸ばす長さを2mmほどに抑え、両端は無理に平らにしないでください。指先に痛みや赤みがあるときは、スカルプを乗せずに医療機関で相談してください。
ピンクと白の境目が斜めになっている 境目が左右で高さの違う斜めの線になっている爪は、頂点をどちらに合わせるか迷います。**境目のいちばん根元側に合わせてください。**先の側に合わせると、根元側の境目が頂点より根元に取り残され、そこで曲がりやすくなります。
利き手に塗るのが難しい 利き手でない方の手で筆を持つと、先端の形を作るところで手が震えます。利き手の側は、伸ばす長さを1mm短くし、ジェルを置く回数を1回増やして薄く重ねてください。肘を机について、筆を持つ手の小指を机に添えると、筆先が安定します。
前回のスカルプが残っていて、根元が伸びてきた 自爪が伸びると、スカルプ全体が先へ押し出され、頂点の位置も先へ移ります。根元の伸びた部分だけを埋めると、頂点が先寄りのまま残り、折れやすくなります。根元を埋めるときは、表面を薄く削ってから、頂点をピンクと白の境目のすぐ根元側に作り直してください。目安として、根元が2mmほど伸びたら作り直しどきです。
仕事で短くしなければいけない日がある はじめから長さを控えめにして、先だけ短く削れる余裕を持たせておきます。頂点がピンクと白の境目にあれば、先を1〜2mm削っても強さは変わりません。先を削ったあとは、角を丸めて先端の厚みが0.5mm前後か確かめてください。
どの迷い方でも、最初に戻るのは爪を真横から見る3秒です。迷ったときほど、横顔を見直してください。
寒い季節に持たせるコツ|部屋の温度とジェルの固さ
秋から冬にかけて、スカルプが急にやりにくくなったと感じたら、部屋の温度を疑ってください。
ジェルは、寒いと固くなります。部屋が寒いと、筆で伸ばしたときにムラが出たり、伸びずに途中で引っかかったりします。気泡も残りやすくなります。
- 部屋を20度以上にしてから始める
- ジェルのボトルを手で包んで1〜2分温めてから取る
- ライトも、使う前に一度点けて温めておく
乾燥も、寒い季節に浮きやすくなる原因です。甘皮のまわりの皮膚が乾いてささくれると、そこからジェルとの境目が持ち上がります。スカルプをしたあとは、朝と夜に甘皮のまわりへオイルを塗ってください。手を洗ったあとにハンドクリームを塗るとき、爪の根元にも少し伸ばしておくと、境目が乾きにくくなります。
手袋を着けるときは、先の角が手袋の内側の縫い目に引っかからないか、一度確かめてください。角を少し丸めておくと、手袋の出し入れで先を欠くことが減ります。秋冬に合う色の選び方は秋冬のネイルの色の選び方にまとめています。
浮いたとき・折れたとき|どこから浮いたかで原因が分かる
スカルプが浮いたり折れたりしたら、その場所を見て原因を探します。次の回で直す場所が分かります。
| 起きた場所 | 考えられる原因 | 次の回で直すこと |
|---|---|---|
| 根元から浮く | 甘皮まわりの皮が残っていた、皮膚にジェルが触れていた | 下準備で皮を取り、根元は0.5mm内側で止める |
| 横から浮く | 両側の塗りが薄い、はみ出して皮膚に触れていた | 両側は薄くせず、端から0.5mm内側まで塗る |
| 先端の裏に固まりがある | フォームとの隙間にジェルが流れ込んだ | 指を裏返して、隙間が無いか確かめてから塗る |
| ピンクと白の境目で折れる | 頂点が先の方にある、または頂点が無い | 境目のすぐ根元側に頂点を作る |
| 先が欠ける | 先端が薄すぎる、角が尖っている | 先端は名刺2枚ぶんを残し、角を丸める |
浮いた部分を見つけたら、そのままにせず早めに手を入れてください。浮いた隙間に水が入ると、中で爪の表面がやわらかくなり、浮きが広がります。
オフの考え方|無理にはがさない
スカルプを落とすときは、**浮いたところから引っぱってはがさないでください。**ジェルと一緒に、自爪の表面の層まではがれます。はがれた爪は薄く、次のスカルプを乗せても浮きやすくなります。
落とす順番は次の通りです。
- 伸ばした部分を、ファイルで先から削って短くする
- 表面を削って、全体の厚みを薄くする
- 使ったジェルに合った方法で、残りを落とす
スカルプ用の硬いジェルは、溶かして落とすのが難しいものが多くあります。**削って落とす前提で考えてください。**自分で削るのが不安なら、伸ばした部分を短くしたところで、ネイルサロンでオフだけ頼むという方法もあります。
オフのあとは、爪の表面が乾いてやわらかくなっています。次のスカルプまで、数日はオイルで休ませてください。
休ませている間に、爪の状態を見ておきます。
- 爪の表面に白い筋や斑点が出ていないか:削りすぎたり、はがしたりしたあとに出やすい跡です。跡が消えるまでは、次のスカルプを急がないでください
- 爪がしなるほどやわらかくなっていないか:指で爪の先を軽く押して、しなるようなら、もう数日休ませます
- 甘皮のまわりが乾いていないか:乾いてささくれていると、次のスカルプが根元から浮きます
付け替えの間隔は、根元の伸びで決めます。自爪は少しずつ伸びるので、根元に2mmほどの隙間が見えてきたら、根元を埋めるか、オフして作り直すかを決めるときです。どちらにするかは、頂点の位置で判断します。頂点がまだピンクと白の境目の近くにあるなら根元を埋め、先の方へずれていたら作り直します。
スカルプを続けるか、しばらく休むかで迷うときは、オフしたあとの爪の先を見てください。白い部分がまっすぐ伸びていて、表面に跡がなければ続けて構いません。白い部分が欠けていたり、表面に跡が残っていたりするなら、ひと月ほど何も乗せずに過ごしてから始め直すと、次のスカルプが安定します。
道具と練習|自分の爪に乗せる前にそろえること
スカルプは、道具の選び方で難しさが変わります。値段や名前ではなく、次の場所を見てそろえてください。
フォーム
フォームには、使い捨ての紙のものと、何度も使える薄い板のものがあります。はじめは紙のフォームが扱いやすいです。指の形に合わせて切ったり丸めたりでき、爪の下の隙間も寄せやすいからです。
紙のフォームを選ぶときは、裏の粘着がしっかりしているか、表面にまっすぐな目盛りの線が入っているかを見ます。目盛りがあると、伸ばす長さを左右でそろえやすくなり、フォームを指の中心に合わせるときの目印にもなります。
切り込みの形は、自分の爪の先の丸みに合わせて、はさみで少し広げて構いません。切り込みが爪の先より狭いと、差し込んだときにフォームが浮きます。
ジェル
スカルプには、ボトルを傾けても流れにくい、固めのジェルを使います。やわらかいジェルは、フォームの上で先端の形を作る前に広がってしまいます。
固さは、ボトルの中で筆を持ち上げたときの様子で分かります。筆から糸を引くようにゆっくり落ちるなら固め、すぐに流れ落ちるならやわらかめです。はじめは固めを選び、慣れたら少しやわらかいものも試すと、表面をなめらかに仕上げやすくなります。
筆
先が平らで、毛の長さが中くらいの筆が扱いやすいです。毛が長すぎると、ジェルを置いたときに筆がしなって、置きたい場所に止まりません。短すぎると、先端の形を作るときに筆の跡が残ります。
使ったあとは、毛についたジェルを拭き取り、光の当たらない場所にしまいます。光に当たると、毛の中に残ったジェルが固まります。
ファイル
形を整えるときは目の粗いファイル、表面を整えるときは目の細かいファイルを使います。粗いファイルで表面まで削ると、細かな傷が深く残り、トップを塗っても消えません。
ファイルは、爪に対して一方向に動かします。往復させると、先端が欠けたり、側面の線が波打ったりします。
練習のしかた
はじめから自分の爪に乗せず、練習用のチップを指に見立てて1本作ってみると、頂点と厚みのつかみ方が早く分かります。チップを台に固定し、その先にフォームを付けて、先端・頂点・表面の順に重ねます。できあがったら真横から見て、頂点の位置を確かめてください。
3本ほど作ると、置くジェルの量と、筆で広げる幅の感覚がそろってきます。そのあとで、自分の人差し指か中指に1本だけ乗せます。
時間の目安も持っておくと、焦らずに進められます。はじめての1本は、下準備からトップまでで30分ほどかかっても普通です。急いで頂点を作ると、横から確かめる手間を省いてしまいます。1本に時間をかけるほど、次の1本は早くなります。
はじめての一本を仕上げるまでの順番
最後に、はじめてスカルプをする日の順番を並べておきます。
- 机に手を置いて、爪を真横から見る。下がる・まっすぐ・反るのどれかを決める
- 爪を先から見て、アーチの深さを時計の文字盤で測る
- 白い部分が1mmほどあるか、表面がはがれていないかを確かめる
- 甘皮まわりを整え、表面のつやを消し、油分を拭く
- フォームを指の中心に合わせ、隙間ゼロで付ける。横顔に合わせて角度を直す
- 先端の形、頂点、表面の順にジェルを重ねる
- 頂点がピンクと白の境目のすぐ根元側にあるか、真横から確かめる
- フォームを外し、側面をまっすぐ、先端を名刺2枚ぶんに整える
はじめは1本の指だけで試すのもよいやり方です。人差し指か中指で1本仕上げて、数日使ってみてください。浮かなかったら、残りの指も同じ順番で進めます。
ジェルネイルをまだ塗ったことがない人は、先にセルフネイルのやり方で塗り方に慣れておくと、スカルプでの筆の動かし方がつかみやすくなります。アクリルで作る場合の考え方はアクリルネイルのやり方に分けてあります。フォームの角度さえ合っていれば、ジェルは思ったとおりの線に乗ってくれます。
よくある問い
- Q. スカルプと長さ出しのチップは、どちらが向いていますか
- 爪の先に白い部分が1mmほどあり、フォームを差し込める人はスカルプが向きます。爪の形に合わせて先を作れるので、横から見た線が自然に続きます。白い部分がほとんど無い人や、まず手早く長さを試したい人はチップが向きます。何mm足すかでの分け方は長さ出しのやり方の記事にまとめています。
- Q. 初めてなら、どのくらいの長さまで伸ばしていいですか
- 伸ばす長さは、自爪のピンクの部分の長さの半分までにしてください。ピンクが10mmなら5mmまでです。これより長くすると、頂点の位置を少し間違えただけで折れやすくなります。慣れてから少しずつ伸ばすほうが、結果的にきれいに保てます。
- Q. 硬化中に指先が熱くなります。大丈夫ですか
- ジェルは固まるときに熱を出します。厚く塗るほど熱くなるので、熱いと感じたらすぐにライトから手を出し、数秒おいてから戻してください。一度に厚く塗らず、薄く2〜3回に分けて重ねると熱を抑えられます。
- Q. スカルプはどうやってオフしますか
- 伸ばした部分を先に削って短くし、表面を薄くしてから、使ったジェルに合った方法で落とします。スカルプ用の硬いジェルは溶かしにくいものが多いので、削って落とす前提で考えてください。浮いたところから無理にはがすと、自爪の表面まで一緒にはがれます。
- Q. スカルプのあとに指先がかゆくなりました
- すぐに使うのをやめてください。ジェルが固まる前に皮膚へついたまま硬化させると、かゆみや赤みが出ることがあります。症状が続く場合は皮膚科で相談してください。再開するなら、甘皮や指の横の皮膚にジェルがつかないよう、塗る幅を0.5mm内側にとどめます。
— メグラシ編集部





