長さだしのやり方|浮く・折れる・厚いを、起きた日と場所で直す

**長さだしが崩れたのが、付けてから何日目だったかを思い出してください。**3日以内なら、原因は付け方にあります。1〜2週目なら、厚みを置いた場所です。3週目以降なら、自爪が伸びた分の重さです。
長さだしがもたないとき、多くの人は「やり方そのもの」を変えようとします。ジェルからチップに、チップからフォームに。けれど崩れた爪を順に見ていくと、原因はたいてい工程の1か所だけです。やり方を丸ごと替えると、うまくいっていた工程まで手放すことになります。
この記事では、崩れた日と、崩れた場所の2つで、直す工程を1つに絞ります。はじめての長さだしで、どれだけ足すかでやり方を選ぶ段階なら、先に長さ出しのやり方|何mm足すかで方法を決める記事を読んでください。ここはその次、1回やってみてうまくいかなかった人のための記事です。
結論:起きた日で、原因の段階が分かれる
まず、崩れた日で大まかな原因の段階を決めます。場所はそのあとで見ます。
| 崩れた日 | 原因になりやすい段階 | 次の1回で見る場所 |
|---|---|---|
| 当日〜3日以内 | 付ける前の下準備と、根元・先端の塗り方 | 根元の隙間、先端の封じ、油分の残り |
| 1〜2週目 | 厚みを置いた位置と量 | 横から見た、いちばん厚い場所 |
| 3週目以降 | 自爪が伸びて重心が前に移ったこと | 付け替えまでの日数と、足した長さ |
**3日以内の崩れは、ほぼ付け方です。**付けた直後から弱い場所があり、日常の動きで3日もしないうちに表に出ます。1〜2週目の崩れは、付けた時点では問題なかったものが、力のかかり方で少しずつ傷んだものです。3週目以降は、やり方の問題というより、付け替えの時期を過ぎていることが多くなります。
日にちの区切りは目安です。2日目と4日目でどちらの段階か迷ったら、崩れた場所のほうを優先してください。根元からの浮きや先端の欠けは付け方の段階、境目の折れや厚みは厚みの段階、根元に塗られていない自爪が見えてからの崩れは付け替えの段階、と場所でも見分けられます。日にちと場所が同じ段階を指していれば、原因はほぼそこで決まりです。
ここで日にちを決めたら、次は場所を見ます。
先に記録する|何日目・どの指・どこから
直す場所を絞るために、崩れたときに3つだけ書き留めてください。手帳でも携帯のメモでもかまいません。
- 付けてから何日目か
- どの指か(右手の親指、左手の人差し指、のように)
- 爪のどこから始まったか(根元・先端・自爪との境目・横の縁)
あわせて、崩れた爪を横から1枚写真に撮っておくと、厚みの位置があとで確かめやすくなります。真上から撮ると厚みが見えないので、爪の横から、机と平行に撮ってください。
1本だけ崩れたときも、記録は残しておいてください。2回目、3回目と同じ指の同じ場所で崩れるなら、それはやり方ではなく、その指の使い方に原因があります。違う指で違う場所が崩れるなら、工程のどこかが毎回少しずつぶれています。
たとえば、こんな書き方で十分です。「1回目:4日目・右の親指・先端の角」「2回目:9日目・右の人差し指・境目」「3回目:3日目・左の小指・根元」。3回分並べると、崩れた日がばらばらなのか、同じ時期に集まっているのか、同じ指に偏っているのかが、ひと目で分かるようになります。
記録を残すときに、その週にしたことも1行添えておくと、さらに原因が絞りやすくなります。段ボールをたくさん開けた、大掃除をした、手袋をして出かける日が続いた。崩れた日の前後にあった手の使い方は、工程の失敗と見分けるための手がかりになります。
3日以内に根元から浮いた|下準備と、根元の隙間
付けてから3日以内に、根元から浮いてきた。いちばん多い崩れ方です。原因は2つに分かれます。
1つ目は、爪の上に薄い皮が残っていることです。甘皮のまわりには、透明で薄い皮が爪の表面に貼りついていることがあり、その上から塗ると、皮ごと浮いてきます。付ける前に、根元から爪の4分の1くらいの範囲を、明るい光の下で斜めから見てください。光が鈍く反射している場所があれば、そこに皮が残っています。
2つ目は、根元に塗りすぎていることです。根元の皮膚にかかるほど塗ると、皮膚の動きで端が持ち上がり、そこから浮きが広がります。根元は、皮膚から0.5〜1mmほど塗らない隙間を残してください。紙1枚の厚さを3〜4枚重ねたくらいの幅です。
どちらが原因かは、浮いた形で見分けられます。根元の端から一直線に浮いているなら、塗りすぎの可能性が高いです。根元の一部から、まだらに浮いているなら、皮の残りか、油分の拭き残しの可能性が高いです。
次の1回では、このどちらか1つだけを変えてください。両方を一度に変えると、どちらが効いたのかが分からなくなります。
3つ目の原因として、油分の拭き残しもあります。保湿したあとや、ハンドクリームを塗ったあとに、拭き取りが足りないまま塗ると、爪の表面に残った油分の上で層が密着せず、数日で浮いてきます。付ける直前の30分は、ハンドクリームを塗らない、手を洗ったら水気を完全に乾かしてから始める、の2つを守ってください。手を洗ってすぐの爪は、表面に水分を含んでいて、見た目より乾いていません。
3日以内に先端が欠けた|先端の封じと、角の形
3日以内に、先端の角が欠けた、先端の縁から薄く剥がれてきた。これも付け方の段階の崩れです。
いちばん多い原因は、先端の断面まで塗っていないことです。長さを足した爪は、先端の断面がむき出しになりやすく、そこから水や力が入って欠けます。仕上げの塗りのときに、筆を先端の断面にそっと沿わせて、断面を包むように塗ってください。これを「先端を封じる」といいます。
2つ目の原因は、角を尖らせすぎていることです。四角い形で角が直角に近いと、物にぶつかったときに力が角1点に集まります。欠けやすい人は、角を0.5mmほど丸く落としてください。四角い形のままでも、角だけ丸くするとぶつけたときの欠け方が変わります。
左右どちらの手が欠けたかも見ておいてください。利き手の先端が欠けやすいのは、使う回数が多いから自然なことです。利き手と反対の手の先端が欠けたなら、それは先端の封じが足りていない可能性が高くなります。
1〜2週目に、自爪との境目で折れた|いちばん厚い場所がずれている
1〜2週目に、自爪と足した部分の境目で、ぽきっと折れた。または、境目に線のようなひびが入った。この崩れ方は、厚みを置いた位置に原因があります。
長さを足した爪は、いちばん厚い場所が、自爪の白い部分が始まるあたりに来ているのが基本の形です。横から見たとき、ゆるやかな山のいちばん高い場所が、自爪の先端より少し根元寄りにある形です。
折れる人の爪を横から見ると、いちばん高い場所が、自爪の先端より前、つまり足した部分の上に寄っていることがよくあります。こうなると、先端に力がかかったとき、境目がてこの支点になり、そこに力が集まって折れます。
次の1回では、いちばん厚い場所を、2〜3mm根元側にずらすことだけを意識してください。量は変えず、置く場所だけを変えます。厚みを足す工程で、筆を置く位置を少し根元寄りにし、そこから先端に向かって薄く伸ばすようにすると、山の位置が根元側に移ります。
折れたのが特定の指だけなら、その指の使い方も見てください。缶を開ける、箱のテープをはがす、鍵を回す。爪の先で何かをこじる動きをいつもする指は、境目にくり返し力がかかります。
境目のひびは、折れる前のしるしでもあります。爪を横から光にかざして、境目に細い線が見えたら、その爪はまだ折れていなくても、厚みの位置がずれているサインです。線が見えた時点で、その爪だけ上から薄く補強しておくと、次の付け替えまで持たせやすくなります。そのうえで、次の1回では厚みの位置を根元側にずらしてください。
1〜2週目に、横から見て厚い・ぼてっとする
崩れてはいないけれど、1〜2週たつと厚みが気になる。横から見るとぼてっとして、指が太く見える。これも厚みの段階の問題です。
目安は、横から見て、自爪の厚みの2倍を超えていたら厚すぎです。自爪の厚みは、先端の白い部分の断面で確かめられます。
厚くなる原因は、重ねる回数か、1回の量か、のどちらかです。見分け方は、表面の形で分かります。表面がなめらかで山がなだらかなのに全体が厚いなら、重ねる回数が多すぎます。表面にうねりや段差があって厚いなら、1回の量が多すぎて、流れて固まっています。
直し方は、重ねる回数は変えずに、1回の量を半分にすることから始めてください。回数を減らすと、強度が足りない場所が出てきます。量を半分にして全体を薄くしたうえで、いちばん厚くしたい場所、つまり自爪の白い部分が始まるあたりにだけ、1回足します。こうすると、必要な場所の強さを保ったまま、全体の厚みが減ります。
厚みを測るときは、定規より、厚さが分かっている紙やカードを使うと簡単です。爪の横に名刺くらいの厚さのカードを並べて、横から見比べてください。自爪の先端の厚みと、いちばん厚い場所の厚みを、同じカードと比べると、2倍を超えているかどうかが目で分かります。毎回測る必要はなく、厚いと感じた1回だけ測れば、自分がどのくらい盛りがちかの感覚がつかめます。
厚みが気になって上から削る人もいますが、削りすぎると、いちばん厚くしたい場所まで薄くなり、次は境目で折れやすくなります。削って厚みを整えるのは、表面の段差をならす程度にとどめ、厚みそのものは次の1回の量で調整してください。
3週目以降に浮いた・重く感じる|伸びた分で重心が前に移る
3週目以降に、根元が浮いてきた、なんとなく先が重い、ぶつけやすくなった。この時期の崩れは、やり方の失敗というより、付け替えの時期を過ぎたことのほうが大きな原因です。
自爪は伸び続けるので、3週もたつと、付けた部分全体が先端側に移動します。その結果、いちばん厚い場所が前にずれ、根元には何も塗られていない自爪が見えてきます。重心が前に寄るので、境目に力がかかりやすく、引っかけたときの崩れも増えます。
ここで大事なのは、3週目以降の崩れで、やり方を変えないことです。付けた時点では正しかった形が、時間で崩れただけなので、変えるべきは付け替えまでの日数です。
付け替えの目安は、根元に塗られていない自爪が1.5mmほど見えてきたときです。爪の伸びる速さは人によって違うので、日数ではなく、根元の隙間の幅で決めてください。秋冬は夏より伸びがゆっくりに感じる人もいるので、同じ日数でも隙間の幅で確かめるほうが確実です。
たとえば、付けた日から2週目までは崩れずにいたのに、19日目に根元が浮き、22日目に境目が折れた、という流れなら、2回目のやり方は変えずに、付け替えを18日目までに早めるだけで十分です。やり方が安定していると、崩れる日はだいたい同じ時期にそろってきます。その時期の少し手前を、自分の付け替えの日にしてください。
指ごとに違うとき|親指と、利き手の人差し指
崩れる指に偏りがあるなら、その指の役目から考えます。
親指は、爪の面が広く、カーブがゆるやかです。そのため、他の指と同じ量で塗ると相対的に薄くなり、先端が欠けやすくなります。親指だけ欠けるなら、親指だけ1回の量を少し多めにするか、先端の封じを丁寧にしてください。
利き手の人差し指と中指は、物をつまむ、押す、こじる動きが多く、境目に力がかかりやすい指です。この2本だけ折れるなら、長さを他の指より1mm短くする、という手もあります。全部の指を同じ長さにそろえなくても、見た目の差はほとんど気づかれません。
親指は、指の腹で物を押す動きも多い指です。ボタンを押す、袋の口を押さえる、といった動きで、先端に下からの力がかかります。先端の封じを丁寧にしても欠けるなら、先端の角だけでなく、先端の縁全体を少し丸く整えると、下からの力が1点に集まりにくくなります。
小指は、爪の幅が狭く、カーブが強い指です。根元から浮きやすいなら、根元の隙間を他の指より少し広めに残してください。カーブが強い分、根元の端が皮膚に触れやすいからです。
秋冬に起きやすいこと|乾燥・室温・手袋・ニット
秋冬は、夏とは違う崩れ方が出やすい季節です。
手の乾燥が進むと、自爪も乾いて、わずかにしなりにくくなります。しなりにくい自爪の上の長さだしは、ぶつけたときに力を逃がしにくく、境目で折れやすくなります。付ける前日と当日は、爪のまわりを保湿しておき、付ける直前に油分だけをしっかり拭き取ってください。保湿して拭く、の順です。
部屋が寒いと、ジェルが流れにくく、思った以上に厚く盛り上がることがあります。また、固める前に表面が落ち着くまでの時間も長くなります。室温が低い日は、ボトルを手で少し温めてから使う、1回の量を減らす、の2つを意識してください。
手袋の脱ぎ着は、先端に引っかかる力がかかります。指先から引っ張って脱ぐ癖があると、先端の欠けや、境目の折れにつながります。手袋は手首側をつまんで裏返すように脱ぐと、爪の先に力がかかりません。
ニットやストールの糸は、先端の角に引っかかります。引っかけて欠けたときは、角を0.5mm丸く落とす直し方がそのまま効きます。
爪の先で物を扱う作業が増えるのも、秋冬の特徴です。衣替えで箱を開ける、暖房器具の包装をはがす、年末に向けて掃除が増える。こういう作業のある週は、作業のあいだだけ薄い手袋をはめるか、爪の先ではなく指の腹で扱うように意識するだけで、境目の折れと先端の欠けがかなり減ります。記録に作業のことを1行添えておくと、崩れが季節の作業によるものか、工程によるものかが見分けやすくなります。
どちらとも取れるとき①|浮いたのか、欠けたのか分からない
先端のあたりが白っぽくなっている、触ると少し段差がある。それが浮きなのか、欠けなのか、判断がつかないことがあります。
見分けるときは、**明るい光の下で、爪を斜めから見てください。**浮いているなら、自爪と塗った層のあいだに空気が入り、白っぽく光が反射します。欠けているなら、塗った層そのものがなくなっていて、光の反射が途切れます。
それでも分からないときは、指の腹で先端の縁をそっとなでてみてください。浮きなら、縁が少し持ち上がっていて引っかかりを感じます。欠けなら、縁が段になっていて、なでる方向によって引っかかり方が変わります。
どちらとも決められない場合は、**浮きとして扱ってください。**浮きを欠けと思って上から塗り足すと、浮いた部分の下に水が入りやすくなり、崩れが広がります。浮きとして削って直すほうが、結果として安全です。
どちらとも取れるとき②|2つの崩れが同時に起きた
根元が浮いて、同じ爪の先端も欠けた。1本の爪で2つの崩れが同時に起きることもあります。
この場合は、**早く起きたほうを先に直してください。**記録を見て、根元の浮きが3日目、先端の欠けが10日目なら、まず根元の浮き、つまり付け方の段階を見直します。根元が浮くと、塗った層全体が少しずつ動き、そのせいで後から先端が欠けることがあるからです。
同じ日に両方起きた、どちらが先か分からない、というときは、**根元から直してください。**根元は塗った層の土台なので、ここが安定すれば、先端の崩れが自然に減ることがよくあります。先端から直しても、根元が浮いたままなら、また先端が崩れます。
いずれにしても、次の1回で変えるのは1か所だけです。根元を直した回で先端も崩れたら、その次の回で先端を直します。2回かかりますが、どちらが効いたかが分かるので、3回目以降が安定します。
どちらとも取れるとき③|毎回、違う指で違うことが起きる
1回目は右の親指が欠け、2回目は左の中指が浮き、3回目は右の人差し指が折れた。毎回違う指で違う崩れ方をするときは、特定の工程の失敗ではなく、工程の順番か、かけている時間がぶれている可能性が高くなります。
たとえば、10本を順番に塗るとき、最初の指と最後の指で、塗ってから固めるまでの時間が違っていることがあります。最後の指ほど待ち時間が長く、ジェルが流れて厚みの位置がずれます。また、片手ずつ仕上げるのか、10本をまとめて1工程ずつ進めるのかでも、指ごとの差が出ます。
こういうときは、**1回に仕上げる指の数を減らしてください。**片手5本ずつ、さらに難しければ2〜3本ずつ、塗って固めるまでを区切ります。時間はかかりますが、指ごとの差がなくなり、どこで崩れているのかが見えるようになります。
指の数を減らすのと同時に、塗る順番を毎回同じにすることも効きます。たとえば、いつも小指から親指へ、左手から右手へ、と決めておくと、崩れた指が工程のどの位置にあったかを記録から読み取れるようになります。毎回、最後に塗った指ばかり崩れているなら、待ち時間のあいだに流れて厚みがずれている可能性が高い、と原因を絞ることができます。
違う指で違う崩れ方が3回続いたら、その3回の記録を並べて、崩れた日だけを見てください。日にちが3日以内に集まっていれば、指や場所が違っても、付け方の段階に共通の原因があります。1〜2週目に集まっていれば、厚みの段階です。指や場所がばらばらでも、日にちがそろっていれば、直す段階は1つに決まります。
直す順番|一度に変えるのは1か所だけ
ここまで、崩れた日と場所ごとに直し方を書いてきました。最後に、直すときの順番だけまとめておきます。
- 記録を見て、いちばん早く崩れた日を決める
- その日の段階(付け方・厚み・付け替え時期)で、変える工程を1つ選ぶ
- 次の1回は、その工程だけを変える。他の工程は前回と同じにする
- 次に崩れた日と場所を、また記録する
- 崩れる日が後ろにずれていれば、その直し方は効いている。次に早く崩れた場所に進む
**変えるのは1回に1か所です。**根元の隙間を広げる、と決めたら、厚みの位置も量も前回と同じにしてください。2か所を同時に変えると、うまくいったときにどちらが効いたのか分からず、崩れたときにどちらを戻せばいいかも分からなくなります。
崩れる日が、3日目から10日目、10日目から3週目へと後ろにずれていけば、やり方は確実に安定してきています。セルフのジェルで、1回目の失敗から2回目に変える順番の考え方は、ジェルネイルの仕方|1回目の失敗を見て2回目に変える順番でも書いています。
1か所を変えて次の1回を試すときは、変えた内容も記録に書き添えてください。「4回目:根元の隙間を1mmに広げた」のように1行で十分です。崩れる日が後ろにずれたのか、変わらなかったのかを、変えた内容と並べて見られるようになると、自分に効く直し方が少しずつ手元に残っていきます。次に同じ崩れ方が出たときにも、その1行を見ればすぐに直す場所が分かります。
上から補修するか、外して付け直すか
崩れた爪をどう扱うかは、崩れた範囲で決めてください。
**上から補修してよいのは、**崩れたのが1本か2本で、浮きや欠けの範囲が爪の4分の1より小さいときです。浮いた部分だけを目の細かいやすりで薄く削り、段差をなくしてから、その部分にだけ塗り直します。浮いた部分の端を指で剥がすのは避けてください。自爪の表面ごと持っていかれて、次に付けたときに浮きやすくなります。
**外して付け直すほうがいいのは、**浮きの範囲が4分の1を超えている、3本以上同時に崩れた、境目に線のようなひびが入っている、のどれかに当てはまるときです。この状態で上から補修しても、補修した場所の下でまた崩れが進みます。外すときは、上の層を削って薄くしてから、無理に剥がさずに落としてください。
補修の手順は、次の順にしてください。浮いた部分の縁を、目の細かいやすりで、まわりの層と段差がなくなるまで薄く削る。削った粉を乾いた筆か布で払う。油分を拭き取る。削った場所にだけ薄く塗り、まわりの層との境目をなだらかにつなげてから固める。最後に爪全体の表面に薄く1回重ね、先端の断面を封じ直す。補修した場所だけが厚くならないよう、塗るのは削った範囲の内側にとどめるのがこつです。
外して付け直すときは、間に1〜2日、何も塗らない日をはさむと、自爪の表面が落ち着いて、次の1回が安定しやすくなります。爪やまわりの皮膚に痛みや赤みが出ているときは、付け直しを急がず、落ち着くまで待ってください。続くようなら、自己判断せずに専門の人に相談してください。
よくある行き違い
**「もっと厚くすれば折れない」。**厚くしても、厚みの位置がずれていれば、境目に力が集まる点は変わりません。むしろ重くなって、引っかけたときの力が大きくなります。折れるときは、量ではなく位置を見直してください。
**「チップに替えれば丈夫になる」。**チップは長さを安定させやすい方法ですが、根元の浮きや先端の封じ不足は、チップでも同じように起きます。3日以内の崩れなら、方法を替える前に、付け方の1か所を直してください。
**「同じ長さにそろえないと変に見える」。**折れやすい指だけ1mm短くしても、見た目の差はほとんど気づかれません。全部の指をそろえることより、崩れずに保つことを優先してください。
**「崩れたら、すぐ全部やり直す」。**崩れが1〜2本で範囲が小さいなら、部分の補修で十分です。全部やり直すと、うまくいっていた指の記録まで失われます。直すのは崩れた指だけにして、他の指はそのまま次の付け替えまで保ってください。
**「長さを足すほど、折れやすくなるのは仕方ない」。**長くなるほど力はかかりやすくなりますが、折れる場所が境目に集まっているなら、それは長さではなく厚みの位置の問題です。長さを変えずに、いちばん厚い場所を根元側にずらすだけで、同じ長さのまま折れにくくなることはよくあります。
**「秋冬は崩れやすいから仕方ない」。**乾燥や手袋で崩れやすくなるのは確かですが、崩れる場所と日にちを記録すると、季節のせいにしていた崩れの多くが、付け方の1か所で説明できます。季節のせいにする前に、記録を3回分見てください。
セルフネイルの基本的な道具と流れはセルフネイルのやり方に、長さだしに使えるもう1つの方法はアクリルネイルのやり方にまとめています。
よくある問い
- Q. 長さだしをしても、3日くらいで根元から浮いてしまいます
- 3日以内の根元の浮きは、長さの足し方より、付ける前の下準備と根元の塗り方に原因があることがほとんどです。甘皮まわりの薄い皮が爪の上に残っていないか、根元の0.5〜1mmに塗らない隙間を残せているか、の2つを次の1回で見直してください。根元に皮膚がかかるほど塗ると、そこから浮きが始まります。
- Q. 自爪と足した部分の境目で、いつも折れます
- いちばん厚い場所が、自爪の先端より前に寄っていることが多いです。長さを足した爪を横から見て、いちばん盛り上がっている場所が、自爪の白い部分が始まるあたりに来ているかを確かめてください。境目より前に厚みが寄っていると、てこのように境目に力が集まって折れます。
- Q. 長さを出すと、どうしても厚く見えてしまいます
- 厚みは、重ねる回数と1回の量のどちらかが多すぎることが原因です。横から見て、自爪の厚みの2倍を超えていたら厚すぎる目安です。次の1回では、重ねる回数は変えずに1回の量を半分にして、量が少なくて強度が足りない場所だけに1回足してください。
- Q. 崩れた爪は、上から直してもいいですか。それとも全部外すべきですか
- 浮きや欠けが1本か2本で、浮いている範囲が爪の4分の1より小さいなら、その部分だけ削って上から補修してかまいません。浮いている範囲が4分の1を超える、3本以上同時に崩れた、境目に線のような割れが入った、のどれかに当てはまるなら、一度外してから付け直すほうが早く安定します。
— メグラシ編集部





