ジェルネイル フレンチのやり方|先端を塗る順番は爪の白い幅で決める

**爪の白い部分の幅を、定規で測ってください。**2mmに届かないなら、先端の色を先に塗って上から透ける色を重ねる順番が合います。2mmから4mmなら、地のジェルのあとに先端を最後に乗せる、いちばんよく知られた順番で仕上がります。4mmを超えるなら、地色を全体に塗ってから先端を細く引く順番にしてください。ジェルでフレンチを塗るとき、仕上がりを左右するのは筆の腕前より、この順番の選び方です。
フレンチの線を左右の端でそろえる引き方はフレンチネイルのやり方|出来を決めるのは線の高さではなく、左右の端がそろっているかに書いてあります。この記事は、その手前の話です。ジェルはマニキュアと違い、1層ごとに固めて重ねていくので、どの色をどの順番で重ねるかで、先端の見え方と持ちが大きく変わります。同じ線を引いても、順番が爪に合っていないと、先端が重く見えたり、爪が短く見えたりします。
順番を選ぶのに、特別な道具はいりません。定規が1本あれば足ります。フレンチ用の型紙や、線を引くための道具を買い足す前に、まず手持ちの筆とジェルで、順番だけを変えて試してみてください。
結論:白い部分の幅で、3つの順番から選ぶ
先に、3つの順番を並べておきます。
| 白い部分の幅 | 塗る順番 | 仕上がりの見え方 |
|---|---|---|
| 2mm未満 | 下地 → 先端の色 → 透ける色を全体に → 仕上げ | 線がなじみ、爪が長く見える |
| 2〜4mm | 下地 → 透ける色 → 先端の色 → 仕上げ | 線がくっきり出る |
| 4mm超 | 下地 → 地色を全体に → 先端を細く → 仕上げ | 先端が軽く、地色が主役になる |
2つ目の順番が、多くの手順書に載っている形です。白い部分の幅がちょうど2mmから4mmの人は、この順番で白い部分の境目をなぞるだけで、自然な位置に線が出ます。
困るのは、その範囲から外れる人です。白い部分の幅が狭い短い爪で2つ目の順番を使うと、先端の色を乗せる場所が足りず、線を爪の中ほどまで下げることになります。すると、先端の色が爪の半分近くを占めて、爪が短く、重く見えます。逆に白い部分の幅が広い長い爪では、白い部分をそのまま先端の色で覆うと、色の面積が大きくなりすぎます。
順番を変えれば、この2つの困りごとはどちらも片付きます。筆の練習を重ねる前に、まず自分の爪がどの範囲に入るかを確かめてください。
白い部分の幅を、定規で測る
測り方は簡単です。爪を正面から見て、指先から伸びている白い部分の、いちばん長いところの幅を定規で当てます。目盛りが1mm刻みの定規なら十分です。
測るのは、ふだんの長さに整えたあとにしてください。伸びた状態で測ると、フレンチを塗る日の長さと違ってしまいます。やすりで形を整えてから、5本の指をそれぞれ測ります。
指によって幅が違うのは普通のことです。親指は広く、小指は狭くなりがちです。多くの指が入る範囲を、その手の順番として選んでください。たとえば親指だけが4mmを超え、ほかの4本が2mmから4mmなら、2つ目の順番を選びます。親指だけ先端を少し細めに引けば、全体がそろって見えます。
あわせて、爪の根元から先までの全体の長さも測っておくと、あとで線の高さを決めるときに使えます。根元は、甘皮のきわの、爪が見え始める位置から測ってください。
測った幅は、スマートフォンのメモでも紙でもよいので、指ごとに書き留めておいてください。塗っている途中で、どの指をどの順番にするかを迷わずに済みます。慣れてくると、定規を当てなくても目で見て2mmか4mmかがわかるようになりますが、最初の数回は必ず測ってください。目で見た幅は、思っているより広く見積もりがちです。
白い部分の境目がはっきりしない爪もあります。境目がぼんやりしている場合は、指先を下から軽く押して、爪の下の肌が白く変わる位置を見ると、境目がわかりやすくなります。
順番A|白い部分が2mm未満なら、先端を先に塗る
短い爪に合うのは、先端の色を先に塗って固め、その上から透ける色を全体に重ねる順番です。
- 下地のジェルを塗って固める
- 先端の色を、白い部分より少し上まで、爪の長さの2割ほどの幅で塗って固める
- 透ける色のジェルを、爪全体に薄く塗って固める
- 仕上げのジェルを塗って固める
この順番の良いところは、3つ目の透ける色が、先端の色と地の境目をやわらかくぼかしてくれることです。線が多少ゆがんでいても、上から透ける色が乗ると目立たなくなります。そのうえ、先端の色が少し沈んで見えるので、爪の地と先端の差が小さくなり、爪全体が長く見えます。
先端の色は、白い部分の境目ではなく、爪の長さの2割を目安にした位置に線を置いてください。白い部分が1mmしかない爪で、その境目に線を引くと、先端の色がほとんど見えません。爪の長さが10mmなら、先から2mmほどの位置が目安です。
透ける色は、薄く1回だけ塗ってください。2回重ねると、先端の色が見えにくくなり、フレンチではなく単色に近い仕上がりになります。
順番Aで先端の色を塗るときは、線をきっちり引くことにこだわらなくてかまいません。上から透ける色が乗るので、線の端が少し揺れていても、仕上がりではほとんど見えなくなります。慣れないうちは、先端の色を少し太めに塗っておき、上から重ねる透ける色の濃さで見え方を調整するほうが、線を細く引こうとして何度も塗り直すより、ずっと楽に仕上がります。
透ける色を選ぶときは、手持ちの色を爪の上に1回だけ塗って、素肌の色と比べてください。素肌より少し明るく、先端の色がうっすら透けて見える濃さが、順番Aにいちばん合います。
順番B|白い部分が2〜4mmなら、先端を最後に乗せる
もっともよく知られた順番です。白い部分の幅がこの範囲に入る人は、白い部分の境目をそのまま線の位置にできます。
- 下地のジェルを塗って固める
- 透ける色のジェルを全体に塗って固める(省いてもよい)
- 先端の色を、白い部分の境目に沿って塗って固める
- 仕上げのジェルを塗って固める
この順番では、先端の色が一番上に出るので、線がくっきりと見えます。きりっとした印象にしたい人や、先端に濃い色を使いたい人に向いています。
そのぶん、線のゆがみは隠れません。先端の色を塗るときは、1回で厚く乗せようとせず、薄く2回に分けて塗り、それぞれ固めてください。1回で厚く塗ると、固めるまでの間にジェルが流れて、線がにじみます。
2つ目の透ける色は、爪の地の色ムラが気になるときだけ入れてください。地の色が均一なら、省いてもフレンチとして十分に仕上がります。
順番Bで先端の色を塗るときは、まず爪の左右の端に小さな点を打ち、その2点を結ぶように線を引くと、高さがそろいやすくなります。線を引いたら、線から先の部分を塗りつぶしてから固めます。線と塗りつぶしを別々に固めると、境目に段差ができやすいので、線を引いたらそのまま先まで塗って、1回で固めてください。
順番C|白い部分が4mmを超えるなら、地色を先に全体へ
長い爪に合うのは、地色を全体に塗ってから、先端を細く引く順番です。
- 下地のジェルを塗って固める
- 地色を全体に塗って固める
- 先端に、細い筆で幅1〜2mmの線を引いて固める
- 仕上げのジェルを塗って固める
白い部分が広い爪では、白い部分全体を先端の色で覆うと、色の面積が大きすぎて重く見えます。地色を先に全体へ塗ってしまえば、白い部分の幅に関係なく、先端の線を好きな太さで引けます。
この順番は、地色を主役にして、先端は縁取りのように細く添える仕上がりになります。秋冬の深い地色に、明るい色や金色の細い線を添えるような組み合わせが作りやすい順番です。
先端の線は、筆を寝かせて爪の先の縁に沿わせると、細く均一に引けます。筆を立てて引くと、線の太さが揺れやすくなります。
順番Cで地色を選ぶときは、白い部分が透けて見えない濃さを選んでください。地色が薄いと、白い部分が透けて、先端の線と白い部分の境目が二重に見えてしまいます。薄い色を地色にしたい場合は、2回重ねて塗り、白い部分が隠れたことを確かめてから、先端の線を引きます。
先端の線の高さは、爪の長さの何割かで決める
白い部分の幅とは別に、先端の色が爪全体のどれくらいを占めるかも、見え方を左右します。目安は、爪の根元から先までの長さを10としたとき、先端の色の幅を2から3に収めることです。
爪の長さが12mmなら、先端の色の幅は2.4mmから3.6mmです。白い部分の幅がこの範囲に入っていれば、白い部分の境目に線を置けば済みます。入っていなければ、白い部分より上か下に線をずらして、比率のほうに合わせてください。
比率を3より大きくすると、先端の色が主役になり、元気な印象になります。2より小さくすると、先端が控えめになり、落ち着いた印象になります。仕事で手元を見られる機会が多い人は2寄りに、休日だけ楽しむ人は3寄りにするなど、場面で決めてもかまいません。
線の高さを左右でそろえる引き方は、フレンチネイルのやり方に詳しく書いてあります。比率で高さを決めてから、左右の端に点を打って線をつなぐと、まっすぐな線が引きやすくなります。
比率を測るのが面倒な人は、爪の長さをおおまかに3つに分けて考えても足ります。根元から3分の2までが地、先の3分の1弱が先端の色、という配分にすれば、多くの爪で比率の目安に収まります。爪の上に目で3本の線を引くつもりで見て、一番先の区画に先端の色を置くと考えてください。
線の高さを決めたら、5本すべてを同じ比率で塗る前に、まず中指で1本だけ試してください。中指は爪の長さが手の中でいちばん平均に近く、比率の見え方を確かめやすい指です。中指で納得のいく高さが見つかったら、その比率をほかの指に当てはめていきます。
ジェルならではの手順|1本ずつ固める、先端の断面を包む
ジェルでフレンチを塗るとき、マニキュアと違って気をつけたいことが2つあります。
1つ目は、先端の色は1本ずつ固めることです。5本まとめて塗ってから固めようとすると、最初に塗った指のジェルが、固めるまでの間に流れて線が下がります。とくに先端の色は、爪の先の丸みに沿って流れやすいので、1本塗ったらすぐ固める、を繰り返してください。下地や仕上げのような全体に塗る層は、2本か3本まとめてもかまいません。
2つ目は、各層を塗るたびに、爪の先の断面にジェルを回すことです。筆を爪の先の縁に沿わせ、断面をなでるように軽く塗ると、ジェルが先端を包む形になります。断面を包んでおかないと、先端から浮いてきて、そこから欠けます。
固める時間は、使うジェルと照射する機器によって違います。必ず、ジェルの説明書きにある時間を守ってください。固める時間が足りないと、表面は固まったように見えても、中が柔らかいまま残り、浮きやすくなります。
先端の色を塗る前に、筆についたジェルの量を調整しておくのも大切です。容器のふちで筆をしごき、筆先にジェルが少し残る程度にしてから塗ると、線がにじみません。
固め終わったあと、表面がべたつくジェルを使っている場合は、仕上げのあとに拭き取りが必要です。拭き取りの液を含ませた綿で、根元から先へ一方向に拭いてください。往復させると、先端の色が地の側に引きずられて、境目がぼやけることがあります。
どちらとも取れる場合の決め方
白い部分の幅がちょうど境目にある人や、指によって幅がばらばらな人は、どの順番を選ぶか迷うと思います。迷いやすい4つの場合について、決め方を書いておきます。
**白い部分の幅がちょうど2mm前後の人。**順番AとBのどちらでも仕上がりますが、迷ったら順番Aを選んでください。順番Aは線のゆがみが隠れるので、慣れないうちは失敗が少なくなります。くっきりした線が好みなら、慣れてきてから順番Bに移ればよいのです。
**白い部分の幅がちょうど4mm前後の人。**順番BとCのどちらでも仕上がります。この場合は、先端に使う色で決めてください。白や淡い色を先端に使うなら順番Bで、白い部分の形を生かします。深い色や金色を先端に使うなら順番Cで、地色を先に整えてから細く引くほうが、色の面積が大きくなりすぎません。
**指によって白い部分の幅がばらばらな人。**親指は5mm、小指は1mmというように、指ごとに大きく違う人は、指ごとに順番を変えてもかまいません。ただし、仕上がりの見え方が指ごとに変わると、並べたときに落ち着かなくなります。手順を増やしたくない人は、5本のうち3本以上が入る範囲の順番に合わせ、残りの指は線の高さを比率で調整してください。
**爪を伸ばしている途中の人。**今は2mmだけれど、1か月後には4mmになる、という人です。この場合は、塗る日の幅で選んでください。ジェルは3週間から4週間で付け替える人が多いので、付け替えるたびに測り直して順番を変えれば、そのときの長さに合った仕上がりになります。伸ばしている途中は、順番Aから順番B、順番Cへと、付け替えのたびに移っていくことになります。
どの順番か決めきれないときは、利き手でないほうの手の、いちばん塗りやすい指1本で試してください。2つの順番を左右の手で1本ずつ試し、並べて見比べると、自分の爪に合うほうがはっきりします。
**左右の手で白い部分の幅が違う人。**利き手のほうの爪がよく当たって短くなり、反対の手のほうが白い部分が広い、という人は少なくありません。この場合は、左右で順番を変えてもかまいませんが、並べたときの見え方をそろえるために、先端の色の比率だけは左右で同じにしてください。比率がそろっていれば、順番が違っても、両手を並べたときに違いはほとんど目に入りません。
失敗の形から、順番が合っていたかを見直す
一度フレンチを塗ってみて、仕上がりに納得がいかなかったときは、失敗の形から、順番が爪に合っていたかを見直せます。
先端の色が爪の半分近くを占めて、爪が短く見える場合は、白い部分の幅が狭いのに順番Bを使ったことが多い原因です。次は順番Aに替えて、先端の色を先に塗り、上から透ける色を重ねてください。線の位置は、白い部分の境目ではなく、爪の長さの2割を目安にします。
先端の色の面積が大きすぎて、手元が重く見える場合は、白い部分の幅が広いのに、白い部分全体を先端の色で覆ったことが原因です。順番Cに替えて、地色を先に全体へ塗り、先端は細い線で添えてください。
線がにじんで、境目がぼやける場合は、順番の問題ではなく、先端の色を厚く塗りすぎたか、固めるまでに時間がかかりすぎたことが原因です。薄く2回に分けて塗り、1本ずつすぐ固めてください。にじみを逆に生かしたいなら、順番Aに替えると、透ける色が境目をぼかして、にじみが自然なぼかしに見えます。
先端の線は整っているのに、なんとなく落ち着かない場合は、先端の色の比率が指ごとにばらばらになっていることが多くあります。5本の爪の長さと先端の色の幅をそれぞれ測り、比率がそろっているかを確かめてください。比率がそろえば、線の高さが指ごとに違っても、並べたときに落ち着いて見えます。
失敗の形を見るときは、写真を撮っておくと便利です。塗った直後に、5本の指を並べて正面から1枚撮っておくと、次に塗るときに、どこを変えればよいかが見比べやすくなります。
秋冬に先端が欠けやすい理由と、塗り足し
秋冬は、フレンチの先端が欠けやすい季節です。理由は2つあります。
1つ目は、手袋の脱ぎ着です。指先から手袋を引き抜くたびに、爪の先が手袋の内側にこすれます。1日に何度も脱ぎ着をすると、先端の断面から少しずつジェルが削れていきます。
2つ目は、乾燥です。空気が乾く季節は、爪そのものもしなりにくくなり、物に当たったときの衝撃を逃がせません。ジェルが乗っている表面と、乾いた爪との間にずれが生まれ、先端から浮いてきます。
対策は、先ほど書いた先端の断面を包むことに加えて、爪の根元と先端に保湿の油を毎日塗ることです。寝る前に1回塗るだけでも、爪がしなやかになり、欠けにくくなります。
先端が少し欠けたときは、付け替えまで待たずに塗り足せます。欠けた部分の表面を軽くやすりで整え、先端の色を少しだけ乗せて固め、その上から仕上げのジェルを塗って固めてください。先端の色が一番上にある順番Bなら、塗り足しの跡がほとんど目立ちません。順番Aでは、透ける色の下に先端の色があるので、塗り足すと少し色が濃く見えます。気になる場合は、上から透ける色も薄く重ねてください。
欠けやすさは、順番によっても少し違います。先端の色が一番上に出る順番Bは、先端の色が直接物に当たるので、色の部分から削れていきます。先端の色の上に透ける色が重なる順番Aは、透ける色が一枚かぶさっているぶん、先端の色そのものは削れにくくなります。手袋の脱ぎ着が多い人や、手をよく使う仕事の人は、白い部分の幅が2mmを少し超えていても、順番Aを選ぶと持ちがよくなることがあります。
秋冬の色で、フレンチを組む
秋冬のフレンチは、地と先端の色の組み合わせで、印象が大きく変わります。順番ごとに合わせやすい組み合わせを挙げておきます。
順番Aでは、先端に深い色を塗り、上から透けるベージュや淡い茶色を重ねると、先端の色が少し沈んで、秋らしい落ち着いた仕上がりになります。深い赤や、こげ茶、深い緑が合わせやすい色です。
順番Bでは、地を素肌に近い透ける色にして、先端にくっきりした色を乗せます。秋冬なら、白よりもグレーやベージュ、くすんだ赤を先端に使うと、装いの重さとつり合います。
順番Cでは、地に深い色を全体に塗り、先端に細い金色や明るいベージュの線を添えます。地色が主役なので、装いの色と地色を合わせると、手元が服から浮きません。
秋冬の色選び全体の考え方は、秋冬のネイルの色の選び方にまとめてあります。地色を選ぶときの手がかりにしてください。
短い爪で、フレンチを長く見せる工夫
白い部分の幅が狭い短い爪は、フレンチが難しいと思われがちですが、順番Aを使えば、むしろ爪を長く見せる仕上げにできます。順番に加えて、いくつか工夫を足すと、さらに長く見えます。
1つ目は、先端の色を淡くすることです。先端に濃い色を使うと、その部分が目立って爪の先が強調され、短さがかえって目につきます。淡いベージュや透けるピンクのように、地の色との差が小さい色を先端に使うと、境目がなじんで、爪全体がひと続きに見えます。
2つ目は、先端の線の弧を浅くすることです。弧を深く引くと、爪の両端で先端の色が下まで下がり、爪の幅が強調されます。弧を浅くして、ほぼまっすぐに近い線にすると、縦の長さのほうが目に入ります。
3つ目は、爪の形を整えることです。やすりで爪の先の角を少し丸め、両脇をまっすぐ整えると、縦の線が強調されて、爪が長く見えます。四角く整えると、横の線が強調されて、短く見えやすくなります。
4つ目は、上から重ねる透ける色を、素肌より少しだけ明るい色にすることです。地の爪が明るく見えると、先端との差が小さくなり、爪全体が明るく、長く見えます。
この4つは、どれも道具を増やさずにできる工夫です。ひとつずつ試して、自分の爪に効くものを見つけてください。
短い爪のフレンチは、仕事の場でも控えめに見えるので、毎日の手元として続けやすい仕上げです。長さを出すことにこだわらず、いまの長さのまま、順番と色の選び方で整えていけば、伸ばしている途中の爪でも、そのたびに落ち着いた手元になります。
手元の印象と、装いのつり合い
フレンチの仕上がりは、爪だけで決まるものではありません。その日の装いとつり合っているかで、手元の印象は大きく変わります。
秋冬は、装いの色が深く、素材も厚くなります。袖口から出る手元が、夏と同じ淡い色のままだと、服の重さに対して手元だけが軽く浮いて見えることがあります。そうしたときは、順番Cで地色を深くするか、順番Bで先端に深い色を乗せると、装いとつり合います。
反対に、白やベージュの明るい装いが多い人は、地色を深くしすぎると、手元だけが重く見えます。順番Aで、先端に淡い色を使い、上から透ける色を重ねると、明るい装いになじみます。
袖口の長さも、手元の見え方に関わります。秋冬は袖が長くなり、手の甲の半分ほどが袖に隠れることもあります。袖から出るのが指先だけになると、先端の色が手元の印象の多くを担うことになります。先端の色は、袖の色と同じ系統にするか、袖の色を引き立てる反対の色にするかを、意識して選んでください。
色を選ぶときは、ジェルを容器の中で見るのではなく、1本の爪に試しに塗って固めてから判断してください。容器の中の色と、爪の上で固めたあとの色は、思っているより違って見えます。とくに深い色は、固めると一段暗く見えることが多く、先端に乗せたときの重さも変わります。
先端と地の色の組み合わせに迷ったら、同じ系統の色で濃さだけを変える組み合わせから始めると失敗がありません。淡いベージュの地に、こげ茶の先端、というように、色みをそろえて濃さで差をつけると、秋冬の装いにもなじみます。慣れてきたら、地と先端で色みを変える組み合わせを試してください。
よくある行き違い
ジェルのフレンチについて、よく聞く思い込みをいくつか挙げておきます。
**「線は白い部分の境目に引くもの」**とは限りません。白い部分の幅が狭すぎる、または広すぎる爪では、境目に引くと先端の比率が崩れます。境目より、爪の長さの比率を優先してください。
**「先端の色は最後に乗せるもの」**というのも、順番Bの場合だけです。短い爪では、先に塗って上から透ける色を重ねたほうが、きれいに仕上がります。
**「厚く塗れば欠けにくい」**ということもありません。厚く塗ると、固めるまでの間に流れて線がにじむうえ、固めたあとも中が柔らかく残りやすくなります。薄く塗って1層ずつ固め、先端の断面を包むほうが、欠けにくくなります。
**「筆の練習をすれば線がまっすぐ引ける」**のは本当ですが、順番が爪に合っていなければ、線がまっすぐでも先端が重く見えます。練習の前に、まず順番を確かめてください。
フレンチに限らず、セルフのジェルは、塗る回数を重ねるほど手が慣れていきます。最初の数回は、仕上がりに満足できなくても気にしないでください。順番と比率が合っていれば、線が多少揺れていても、離れて見たときの印象は十分に整います。
落とすとき、付け替えの間隔
ジェルのフレンチを落とすときは、無理に剥がさないでください。表面をやすりで軽く削ってから、落とす液を含ませた綿を乗せて包み、ジェルが柔らかくなるのを待って、木の棒でやさしく押し出します。無理に剥がすと、爪の表面まで一緒に剥がれて、次に塗ったときの持ちが悪くなります。
付け替えの間隔は、3週間から4週間が目安です。爪が伸びると、根元に地の爪が出てきて、フレンチの比率も変わります。付け替えるときに白い部分の幅を測り直し、そのときの長さに合う順番を選び直してください。
塗る前の準備や、ジェル全体の基本の手順は、セルフジェルネイルのやり方とセルフネイルの手順|秋冬は爪の乾きと縦すじで下地を足し引きするに書いてあります。フレンチを始める前に、下地の段階でつまずいていないか確かめておくと、先端の仕上がりも安定します。
付け替えのたびに、白い部分の幅と順番を小さな紙に書き留めておくと、自分の爪の伸び方と、合う順番の移り変わりがわかってきます。何回か続けると、どのくらいの日数で順番Aから順番Bへ移るのかが見えてきて、塗る前に迷うことが減ります。爪の伸びる速さは季節でも少し変わるので、秋冬と春夏で記録を見比べてみるのも、次の色選びの手がかりになります。
落としたあとの爪は、乾きやすく、表面が荒れていることがあります。次に塗るまでに1日か2日空けて、保湿の油を塗って休ませると、次のフレンチの持ちがよくなります。続けて塗る場合も、表面を軽く整え、油分を拭き取ってから下地を塗ってください。
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よくある問い
- Q. ジェルのフレンチは、先端の色を最初に塗ってもいいのですか
- かまいません。白い部分の幅が2mmに届かない短い爪では、先端の色を先に塗り、上から透ける色を全体に重ねたほうが、線がなじんで爪が長く見えます。最後に先端を乗せる順番だと、短い爪では線の位置が低くなりすぎて、爪の半分近くが先端の色に見えてしまうことがあるためです。
- Q. 先端の線の高さは、どのくらいにすればいいですか
- 爪の根元から先までの長さを10として、先端の色が占める幅を2から3に収めると、多くの爪で落ち着いて見えます。白い部分の幅がその範囲に入っていれば、白い部分の境目をなぞるだけで済みます。入っていなければ、白い部分より少し上か下に線を置いて、比率のほうに合わせてください。
- Q. 秋冬にフレンチの先だけが欠けるのはなぜですか
- 先端は手袋の脱ぎ着や鞄の出し入れで最も当たりやすい場所で、乾燥した季節は爪そのものもしなりにくくなります。ジェルを爪の表面だけに塗っていると、先端の断面から浮きやすくなります。各層を塗るたびに、筆を爪の先の断面に軽く回して包んでおくと、欠けにくくなります。
- Q. 線がガタガタになったとき、固める前に直せますか
- 固める前なら、細い筆にジェルを落とす液を少しだけ含ませて、はみ出した部分をなぞれば消せます。線全体がゆがんでいるなら、その爪だけ拭き取って塗り直すほうが早く片付きます。固めたあとに気づいた場合は、上から同じ色で線を少し高く引き直すと、ゆがみが隠れます。
— メグラシ編集部





