ジェルネイル マーブルのやり方|混ぜすぎは引く回数と待つ秒数で止める

**ジェルのマーブルが濁るなら、引く回数が多すぎます。**模様がぼやけて霞になるなら、引き終えてから硬化させるまでの秒数が長すぎます。
先に結論を置きます。固めていない下地の上に、色の点を2〜3つ置きます。細い棒で、爪の根元から先へ向かって引きます。引くのは2〜3回で止めてください。引き終えたら、筋をくっきり残したいなら5秒以内に、やわらかくにじませたいなら15秒前後待ってから、ライトに入れて固めます。
この記事は、この2つの数字、引く回数と待つ秒数を中心に、ジェルのマーブルを作る手順を書きます。どこで止めればいいかが分かると、整えようとして引き続け、気づいたら全体が濁っていた、ということがなくなります。
マニキュアで作るマーブルや、ラップと筆を使う大理石風の作り方は、マーブルネイル・大理石のやり方に分けてあります。ジェルを塗る基本の手順はセルフジェルネイルのやり方を見てください。
結論:混ざり具合は「引く回数」と「待つ秒数」の2つで止める
ジェルのマーブルは、固まっていないジェル同士が混ざり合う性質を使った模様です。下地のジェルの上に色のジェルを落とすと、色はその場で少しずつ広がります。そこに棒を通すと、棒が通った方向に色が引き伸ばされて、筋になります。
この模様は、2つのことで決まります。1つは、棒で何回引いたか。もう1つは、引き終えてから固めるまでに、どれだけ時間がたったかです。
引く回数が増えるほど、色は細かく分かれていきます。最初は1本の線、次に枝分かれした線、そして霞のような広がり。ここまではマーブルらしく見えますが、さらに引くと、色同士が溶け合って区別がつかなくなり、濁った1色に近づきます。
待つ秒数が長いほど、引いた筋はゆっくり太り、輪郭がにじみます。数秒ならくっきりした筋のまま、十数秒でやわらかくにじみ、30秒を超えると筋の形がほとんど残らなくなります。
つまり、マーブルを作るときに決めておくのは、「何回引いたら止めるか」と「何秒で固めるか」の2つだけです。この2つを先に決めてから始めると、手が止めどころを知っている状態で作業できます。
マニキュアで作ったことがある人ほど、ジェルでは引きすぎる傾向があります。マニキュアでは乾く前に急いで仕上げる必要があったので、時間内にできるだけ整えようとする癖がついているからです。ジェルは急がなくていいぶん、手を止める合図が自分の中にありません。回数を数えながら引くと、その合図を外に置けます。
用意するもの
特別な道具は要りません。ジェルネイルを塗れる一式に、細い棒が1本あれば作れます。
まず、ベースのジェルとトップのジェル、それに硬化用のライトです。これは普段のジェルネイルと同じものを使います。次に、マーブルの下地にする色のジェルを1色。白、ベージュ、透明のどれかが扱いやすいです。そして、模様にする色のジェルを2〜3色。最後に、引くための先の細い棒です。ネイル用の細い筆、先が丸い点を打つ棒、つまようじのどれでも構いません。
ほかに、棒の先を拭くための綿や布、はみ出したジェルを取るための細い棒か綿棒があると、作業が途切れません。
ライトに当てる時間は、手持ちのライトの説明に合わせる
硬化させる時間は、ライトの種類とジェルの種類で違います。普段のジェルネイルで使っている時間をそのまま使って構いません。マーブルで気をつけたいのは、固める時間そのものより、固め始めるまでの時間です。ライトの電源を入れてから光が出るまでに間があるものは、先に電源を入れておくか、引き終えるより前にスイッチを押せるように手元に置いておきます。くっきりした筋を狙うときに、この数秒の差が仕上がりに出ます。
色のジェルの硬さも、少し気にしておくと仕上がりが安定します。容器を傾けたときにゆっくり流れる程度のやわらかさなら、下地の上でほどよく広がります。容器を逆さにしても動かないほど硬いものは、置いた点が広がらず、引いても筋が途切れがちです。逆に水のようにさらさらしたものは、置いた瞬間に流れて、点の形が保てません。
初めてなら、いきなり自分の爪で作らず、透明の練習用の爪か、固めたジェルを塗った紙の上で一度試すと安心です。引く回数ごとの変化と、待つ秒数でのにじみ方を、自分の手持ちのジェルで一度見ておくと、本番の爪で迷いません。練習の1枚目は、1回引くごとに固めて、回数ごとの模様を並べて残しておくと、見本として何度でも見返せます。
下地は「固めない1層」を薄く塗る
ジェルのマーブルは、固めていない下地の上で作ります。ここがマニキュアとの大きな違いです。
手順としては、まずベースを塗って固めます。その上に、下地にする色を1回塗って固めます。ここまでは普段どおりです。そして、もう1回同じ下地の色、または透明のジェルを薄く塗り、こちらは固めずに残します。この固めていない1層の上に、色の点を置いていきます。
固めない1層の厚さは、薄くしてください。目安は、爪を横から見たときに、ジェルの厚みが目で分からない程度です。厚く塗ると、置いた色の点が下地ごと流れて、爪の脇や先からこぼれます。また、厚みがあるぶん色が沈み込み、引いた筋が太くなります。
薄く塗るこつは、筆についたジェルを容器の口でしっかりしごいてから塗ることです。筆にたっぷりついたまま塗ると、どうしても厚くなります。
固めない1層は、爪の際まで塗り広げず、皮膚との境目から0.5mmほど内側で止めてください。際まで塗ると、色の点を置いて引いたときに、ジェルが皮膚の側へ流れ出します。そのまま固めると、皮膚の上で固まったジェルが浮いて、そこから剥がれが始まります。境目に少し余白を残しておけば、流れても爪の上で止まります。
下地の色は、模様の色より明るいものを選ぶと、筋が浮き上がって見えます。白やベージュは、どの色を置いても筋がはっきり見えます。透明の下地は、模様の色が透けて軽く見えるので、秋冬の深い色を使っても重くなりすぎません。
迷ったときは、手持ちの服の色で選ぶと外れません。白い下地は、明るい色の服が多い人の手元になじみます。ベージュの下地は、茶色や生成りの服、ニットなど温かみのある素材と相性がいいです。透明の下地は、自分の爪の色が透けるぶん、どの服にも主張しすぎません。マーブルの模様は目を引くので、下地のほうは服に寄せておくと、手元だけが浮いて見えることがありません。
色の点の数は、爪の横幅で決める
固めていない下地の上に、模様の色を点で置きます。置く点の数は、爪の横幅で決めます。
| 爪の横幅 | 置く点の数 | 色の数 |
|---|---|---|
| 10mm以上 | 3〜4点 | 2〜3色 |
| 8〜10mm | 2〜3点 | 2色 |
| 8mm未満 | 2点 | 1〜2色 |
爪の横幅は、爪のいちばん広いところを、端から端まで定規で測ります。親指は多くの人が10mm以上、小指は8mm未満です。同じ手の中でも、指によって置く点の数を変えてください。
点の数が多すぎると、引いたときに色同士がぶつかり合って、すぐに濁ります。少なすぎると、引いても模様にならず、1本の線が走るだけになります。
点の大きさは、棒の先にほんの少しだけ取って置く程度です。目安は、置いた直後の点の直径が2〜3mmくらい。置いてから数秒で少し広がるので、最初は小さめに置いて構いません。大きく置きすぎた点は、それだけで爪の面の多くを占めてしまい、引いても模様が粗くなります。
点を置く位置は、爪の中央に集めず、斜めにずらして散らしてください。根元寄りに1点、中央の少し横に1点、先の反対側に1点、という具合です。ずらしておくと、根元から先へ引いたときに、色が重なりすぎずに枝分かれしやすくなります。
点を打つ要領は、同じ時期に書いたネイルドットのやり方と同じです。爪の横幅で大きさと数を決める考え方は、マーブルでもそのまま使えます。
引く回数:1回目で線、2回目で枝、3回目で霞、4回目から濁る
色の点を置いたら、棒で引きます。引く回数ごとに、模様は次のように変わります。
1回目は、点を貫くように棒を通すと、点が引き伸ばされて1本の線になります。点が3つあれば、線が3本です。この段階では、まだ模様というより線の集まりです。
2回目は、1回目と少しずらして、斜めに引きます。すると、1回目の線が途中で枝分かれします。線と線がつながったり、細く分かれたりして、マーブルらしい流れが出てきます。
3回目は、さらに角度を変えて、線をなでるように引きます。細い線の周りに、色がうっすらと広がった霞が出ます。ここで、くっきりした筋とやわらかい霞が両方ある、大理石に近い表情になります。
4回目からは、色同士が混ざり始めます。下地の色と模様の色、模様の色同士が溶け合って、境目がなくなっていきます。2色以上を置いているなら、ここで濁りが出ます。
止めどころは、2回目か3回目です。筋をはっきり残したいなら2回、霞もほしいなら3回。4回目は引かないと決めておいてください。
引いている途中で「まだ足りない」と感じても、3回で止めます。足りないと感じるのは、ほとんどの場合、模様が少ないからではなく、まだ見慣れていないからです。固めてトップを塗ると、筋はもう少しはっきり見えるようになります。
2色と3色で、止める回数を1回変える
置いた色の数によって、止めどころは少し変わります。1色だけなら、3回引いても濁りません。下地の色と模様の色の2つしか混ざらないからです。霞をたっぷり出したいなら、1色のときは3回まで引いて構いません。
2色を置いたときは、3回目で色同士の境目が混ざり始めます。境目をきれいに残したいなら2回、少し混ざってもいいなら3回で止めます。3色を置いたときは、2回で止めるのが安全です。色の数が多いほど、1回引くごとに混ざる場所が増えるからです。
初めて作るなら、1色から始めてください。1色で引く回数ごとの変化を目で覚えてから、2色、3色と増やすと、止めどころの感覚がつかみやすくなります。
引く向きと速さは、根元から先へ一定に
引く向きは、爪の根元から先へ向かって、斜めに引くのが基本です。根元から先へ引くと、指の形に沿った流れになり、爪が長く見えます。真横に引くと、模様が横に流れて、爪の幅が強調されます。
角度は、爪の中心線に対して30〜45度くらいの斜めが、自然な流れになりやすいです。2回目、3回目は、1回目と同じ角度ではなく、反対側に少し倒して引くと、線が交わって枝分かれが生まれます。
速さは、一定にしてください。ゆっくり引くと、棒の先にジェルが集まって、線が太くなります。速く引きすぎると、線が途中で切れます。1本の爪を端から端まで、1秒くらいかけて引くのが目安です。
棒を爪に当てる深さも大事です。固めていない下地の層だけをなでるように、表面を軽く通します。下の固めた層まで押し当てると、固めた下地に引っかいた跡がつき、そこだけジェルが溜まって線が太くなります。
1回引くごとに、棒の先についたジェルを拭き取ってください。先に色が残ったまま次を引くと、前の色を運んでしまい、まだ色を置いていない場所に濁った色が広がります。
爪の形で、引く角度を少し変える
爪の先が丸い形なら、30度くらいの浅い斜めで引くと、丸みに沿って流れが曲がって見えます。爪の先が四角い形なら、45度くらいの深めの斜めで引くと、角の直線が和らいで見えます。縦に長い爪なら、根元から先へほぼまっすぐに近い角度でも、流れが長く見えて映えます。横に広い爪は、深めの斜めにして縦の流れを強調すると、幅が目立ちにくくなります。
待つ秒数:5秒以内でくっきり、15秒前後でにじむ
引き終えたら、硬化させるまでの時間で、筋の表情が変わります。固めていないジェルは、置いておく間も少しずつ広がり続けるからです。
| 引き終えてから硬化まで | 筋の見え方 | 向く仕上がり |
|---|---|---|
| 5秒以内 | 細くくっきり残る | 大理石のような細い筋 |
| 10〜20秒 | 輪郭がやわらかくにじむ | 霞の多いやわらかいマーブル |
| 30秒以上 | 筋の形がほとんど消える | にじみ柄に近い仕上がり |
くっきりした筋を残したいなら、引き終えた直後にライトに入れます。手元にライトを置いて、引き終えたらそのまま指を差し込めるようにしておくと、数秒で固められます。
やわらかくにじませたいなら、引き終えてから15秒前後数えてから固めます。数えている間に、筋の輪郭がふわっと広がっていくのが見えるはずです。好みのにじみ具合になったところで、ライトに入れてください。
30秒以上置くと、筋の形はほぼなくなり、色がぼんやり溶け合った柄になります。これは失敗ではなく、別の仕上がりです。にじみの柄として作りたいときは、ニュアンスネイルのやり方のにじませ方も参考になります。
待つ秒数は、部屋の温度でも少し変わります。暖かい部屋ではジェルがやわらかくなり、広がるのが早くなります。寒い部屋では広がりがゆっくりです。秋冬で暖房をつけた部屋なら、表の秒数より少し早めに固めると、思った通りの筋が残りやすくなります。
秒数は、頭の中で数えるとばらつきます。声に出して数えるか、時計の秒針を見ながら数えてください。1本ごとに同じ数え方をすることが、10本の仕上がりをそろえる近道です。
ライトに入れるとき、指を傾けない
待っている間と、ライトに入れる瞬間に、指を傾けないことも大事です。固めていないジェルは、指を傾けた方向へ流れます。引き終えた指を横に倒したままにしておくと、筋がその方向へ寄って、片側だけ模様が詰まります。引き終えたら、爪の面を水平に保ったまま、そっとライトに差し込んでください。机の上に指を置いたまま、ライトのほうを指にかぶせる形にできるなら、そのほうが傾きません。
1本ずつ固めるか、まとめて固めるか
マーブルは、1本ずつ作って、1本ずつ固めてください。
5本まとめて色を置き、まとめて引いて、まとめて固めようとすると、最初の1本を引いてから最後の1本を引き終えるまでに、数十秒から1分がたちます。その間に、最初の1本の筋はにじんで、霞どころか形がなくなります。
1本ずつなら、引き終えてから固めるまでの秒数を、すべての指で同じにできます。そうすると、10本の仕上がりがそろいます。
時間がかかるのが気になるなら、片手の5本のうち、マーブルにする指を2本だけに絞る方法もあります。残りの3本は、マーブルに使った色の1色を単色で塗ります。
1本ずつ作るときは、小指から始めて親指で終える順番がおすすめです。小指は面が小さく、点も少ないので、手を慣らすのに向いています。親指は面が広く、点の数も多いので、手が慣れたところで作ると仕上がりが安定します。反対の手に移るときも、同じ順番で進めてください。
秋冬の色の組み方
秋冬のマーブルは、深い色を1色、明るい色を1色、つなぎの色を1色の組み合わせにすると、濁らずにまとまります。
| 下地 | 深い色 | つなぎの色 | 仕上がりの印象 |
|---|---|---|---|
| ベージュ | 深い赤 | 白 | やわらかく温かい |
| 白 | くすんだ緑 | 薄い灰色 | 落ち着いて軽い |
| 透明 | 焦げ茶 | 金色の細かい粒入り | 深くて光が入る |
| 薄い灰色 | 紺 | 白 | 冷たく品がある |
つなぎの色は、深い色と下地の色の間に入って、2つの色が直接混ざらないようにする役目です。白や薄い灰色、ベージュのような明るく色みの少ない色が向いています。
濁りやすいのは、反対側の色同士を隣に置いたときです。赤と緑、紫と黄色、青と橙などです。混ざった境目が、くすんだ茶色や灰色になります。こうした組み合わせを使いたいときは、必ず間につなぎの色を1点挟んで、反対側の色同士が触れないように置いてください。
金や銀の細い線を足すなら、最後の1回だけ
秋冬は、マーブルの筋に金や銀の細い線を沿わせると、手元に光が入ります。足すときは、色の点と一緒に置かず、色を引き終えてから最後に1本だけ置いて、1回だけ引いてください。金や銀を最初から置いて何度も引くと、細かい光る粒が全体に散って、筋の中に溶け込んでしまいます。最後に1回だけ引けば、1本のくっきりした光の線として残ります。
秋冬の色選びそのものは、秋冬のネイルの色の選び方で、肌や手持ちの服との合わせ方を書いています。
仕上げ:トップを塗って、凹凸をならす
マーブルを固めたら、表面を指でなでて凹凸を確かめてください。引いた筋のところが、わずかに盛り上がっていることがあります。
凹凸が気にならなければ、トップを1回塗って固めれば完成です。凹凸を感じるなら、トップを2回に分けて塗ります。1回目は薄く塗って固め、2回目で表面を平らにならします。1回で厚く塗ると、トップが爪の脇に流れて、根元に溜まりやすくなります。
トップを塗ると、マーブルの筋はつやの下に沈んで、少し深く見えます。固める前は物足りなく見えた模様が、トップのあとでちょうどよく見えることも多いです。引く回数を3回で止めておくのは、この変化を見込んでいるからでもあります。
つやを消したい場合は、つやのないトップを使います。つやがないと、筋の輪郭がやわらかく見え、秋冬の素材感のある服になじみやすくなります。
はみ出しは、固める前に取る
マーブルは、固めない層の上で色を動かすので、普段のジェルネイルより爪の際にはみ出しやすくなります。引き終えたら、ライトに入れる前に、爪の際を一周見てください。皮膚の上にジェルがはみ出していたら、細い棒か綿棒の先で取ってから固めます。くっきりした筋を狙っているときは、待てる秒数が短いので、はみ出しを取る道具も手元に用意しておきます。
持ちと、落とすとき
マーブルは、固めた層が普段より1層多くなります。厚みが出るぶん、爪の先が欠けにくい一方で、落とすときは少し時間がかかります。表面を削るときは、模様の層まで均一に削ってから、落とす液にひたしてください。模様のところだけ厚く残っていると、そこだけ浮かずに残ります。
持ちを良くしたいなら、爪の先の断面にもトップを塗っておきます。先の断面を塗っておくと、日常の動作で先から欠けたり、層の間に水が入ったりするのを防げます。
10本全部か、数本だけか
マーブルを何本に入れるかは、爪の長さと、普段の服で決めると迷いません。
爪が短めなら、マーブルは片手1〜2本にして、残りを単色にするほうがまとまります。短い爪に模様を入れすぎると、面積が小さいぶん筋が詰まって見えるからです。爪が長めなら、全部の指に入れても、筋に流れる余白があるのでうるさくなりません。
服に柄の多い人は、マーブルを数本にとどめると、手元と服の柄がぶつかりません。無地の服が多い人は、10本全部に入れても、手元が程よいアクセントになります。
仕事で手元が人の目に入ることが多い人は、マーブルの色を下地に近い淡い色にして、筋だけをうっすら見せる方法もあります。下地と模様の色の差が小さいほど、遠目には単色に見え、近くで見たときだけ模様が分かります。色の差を小さくした場合は、引く回数を3回にして霞を多めに出すと、淡い色でも模様の表情がはっきりします。
数本だけにする場合、どの指に入れるかは、薬指と人さし指が定番です。薬指は目に入りやすく、人さし指は物を指したときに目立ちます。片手で2本なら、隣り合わない指に置くと、バランスがよく見えます。
親指にマーブルを入れるなら、点を4つまで増やしてもうるさくなりません。面が広いので、筋が流れる余白が十分にあるからです。反対に、小指に入れるなら点は2つにとどめ、1回少なく引くと、詰まって見えません。同じ手の中で、指の面積に合わせて点と回数を変えると、10本の模様の密度がそろって見えます。
どちらとも取れるとき①:回数は守ったのに濁る
2〜3回で止めたのに、色が濁ってしまった。この場合は、引く回数以外のところに原因があります。考えられるのは3つです。
1つ目は、色の組み合わせです。反対側の色同士を隣に置いていないかを確かめてください。置いているなら、つなぎの色を間に挟みます。
2つ目は、棒の先の拭き取りです。1回引くごとに先を拭いていないと、前の色が次の線に運ばれて、2回しか引いていなくても実質的には何回も混ぜた状態になります。
3つ目は、下地の厚さです。固めていない層が厚いと、色が下地の中で広がって、引く前から混ざり始めます。下地を薄くするか、色を置いてからすぐに引き始めてください。
どれが原因か分からないときは、1色だけで試してみます。下地の上に1色だけ置いて、2回引いて固める。これで濁らなければ、原因は色の組み合わせです。1色でも濁って見えるなら、下地の厚さか拭き取りを見直します。
もうひとつ、色のジェルの中に細かい粒が入っているものは、引いたときに粒が混ざって境目をくすませることがあります。粒入りの色は、引く回数を1回減らすか、最後に置いて1回だけ引くようにすると、粒の光が濁らずに残ります。
どちらとも取れるとき②:筋が太くて、模様にならない
引いた線が太く、マーブルというより太い帯が何本か走っただけに見える。この場合は、棒の先の太さか、点の大きさが合っていません。
棒の先が丸く太いと、線もその太さで引かれます。先の細い筆か、つまようじの先に替えてみてください。それでも太いなら、置く点が大きすぎます。点の直径を2mmくらいまで小さくして、置き直します。
もうひとつ、引く速さがゆっくりすぎると、先にジェルが溜まって線が太くなります。1本の爪を1秒くらいで引けているかを確かめてください。
棒を持つ手の小指を机やもう一方の手に添えて、支点を作ると、引く速さが安定します。手首を浮かせたまま引くと、線の途中でぶれて太さが変わります。支点があると、指先だけを動かして引けるので、1秒の速さを保ちやすくなります。
逆に、細い線を狙ったのに、待つ秒数が長くてにじんで太ったということもあります。くっきりさせたいなら、引き終えてすぐにライトに入れる準備をしておきます。
ここまで直しても太いと感じるなら、引く回数を1回増やして3回にしてみてください。3回目の引きで太い線が枝分かれし、細い筋が生まれることがあります。ただし、4回目は引かないでください。
どちらとも取れるとき③:ジェルが硬くて引けない、やわらかくて流れる
色を置いて引こうとしても、色の点が動かず、棒の跡がそのまま溝のように残る。あるいは、置いた瞬間に点が流れて、引く前に形がなくなる。どちらも、ジェルの硬さと下地の相性の問題です。
点が動かないのは、色のジェルが硬すぎるか、下地の層が薄すぎて、ジェル同士がなじむ余地がないときです。下地をほんの少し厚めにするか、色のジェルを少量の透明のジェルで薄めてから置いてください。薄めるときは、色のジェルと透明のジェルを1対1くらいで混ぜて、容器のふたの裏などで練ってから使います。
点が流れるのは、色のジェルがやわらかすぎるか、下地の層が厚すぎるときです。下地を薄くし直すか、色のジェルを容器から出して、パレットの上で少し置いてから使います。容器から出して空気に触れさせると、表面がわずかに落ち着き、扱いやすくなることがあります。
どちらか分からないときは、下地の厚さを先に疑ってください。色のジェルを替えるより、下地の塗り方を変えるほうが、手持ちのままで直せるからです。
部屋の温度も、硬さに関わります。寒い部屋ではジェルが硬くなり、点が広がりにくくなります。秋冬の朝や、暖房をつける前の部屋で作ると、いつもより点が動かないと感じることがあります。そのときは、容器を手のひらで包んで少し温めてから使うか、部屋が暖まってから始めてください。反対に、暖房の風が直接当たる場所では、ジェルがやわらかくなって流れやすくなるので、風の当たらない場所に移ります。
失敗の切り分け
固めたあとに「思っていたのと違う」と感じたら、次の表で原因を切り分けてください。
| 仕上がり | 原因になりやすいこと | 次に変えること |
|---|---|---|
| 全体が茶色っぽく濁る | 引く回数が4回以上/反対側の色が隣 | 3回で止める/つなぎの色を挟む |
| 筋がなく、ぼんやりしている | 硬化までの秒数が長い | 引き終えて5秒以内に固める |
| 線が太い帯になる | 棒の先が太い/点が大きい | 細い棒に/点を直径2mmに |
| 色が爪の脇からこぼれる | 下地の固めない層が厚い | 筆をしごいて薄く塗る |
| 10本の仕上がりがそろわない | まとめて引いてまとめて固めた | 1本ずつ引いて固める |
1つ直して、次の1本で試す。この順で進めると、何が効いたのかが分かり、次からは最初から仕上がりをそろえられるようになります。
作るたびに、固めた直後の爪を写真に撮って、引いた回数と待った秒数をメモしておくと便利です。何枚か並べると、自分のジェルと部屋の温度で、どの組み合わせが好みの仕上がりになるのかが分かってきます。次からは、その組み合わせを最初から使えば迷いません。
まとめ
ジェルのマーブルは、固めていない薄い下地の上に、爪の横幅に合わせた数の色の点を置き、細い棒で根元から先へ斜めに引いて作ります。
止めどころは2つ。引く回数は2〜3回で止める。4回目からは濁り始めます。引き終えてから固めるまでの秒数は、くっきりさせたいなら5秒以内、やわらかくにじませたいなら15秒前後です。
濁るときは色の組み合わせと棒の拭き取りを、筋が太いときは棒の先と点の大きさを、点が動かないか流れるときは下地の厚さを見直してください。秋冬の深い色を使うときは、間につなぎの明るい色を挟むと、濁らずにまとまります。
同じ考え方で作れる柄として、ツイードネイルのやり方もあります。秋冬の素材感を手元に出したいときに、組み合わせてみてください。
よくある問い
- Q. ジェルのマーブルが、いつも茶色っぽく濁ってしまいます
- 引く回数が多いか、置いた色同士が混ざると濁る組み合わせかのどちらかです。まず、1本の爪で棒を引く回数を数えてください。4回以上引いているなら、2〜3回で止めます。回数を守っても濁るなら、色の組み合わせを見直します。赤と緑、紫と黄色のように反対側の色を隣に置くと、混ざった境目がくすんだ茶色になります。反対側の色を使いたいときは、間に白かベージュを1点挟んで、色同士が直接触れないように置いてください。
- Q. マニキュアのマーブルと、ジェルのマーブルは何が違いますか
- 大きな違いは、待てる時間です。マニキュアは塗った瞬間から乾き始めるので、数十秒のうちに模様を作り終える必要があります。ジェルはライトに当てるまで固まらないので、時間をかけて引けます。その代わり、置いておく間も少しずつ広がり続けます。ジェルでは、引き終えてから硬化させるまでの秒数が、模様の仕上がりを左右する二つ目の手がかりになります。マニキュアで作る方法は、別の記事でラップと筆の使い分けとして書いています。
- Q. 引く道具は何を使えばいいですか
- 先の細い棒なら、ほとんどのもので作れます。ネイル用の細い筆、点を打つための先が丸い棒、つまようじでも構いません。違いは線の太さです。先が細いほど細い筋が引け、先が丸く太いほど太い筋になります。初めてなら、つまようじの先で始めると、引いた線の太さが分かりやすいです。一度引くごとに、先についたジェルを拭き取ってから次を引いてください。先にジェルが残ったまま次を引くと、前の色を運んでしまい、濁りの原因になります。
- Q. 片手だけうまくできて、利き手側の爪がうまくいきません
- 利き手側の爪は、反対の手で棒を持つので、引く速さが一定になりにくいです。速さがばらつくと、筋の太さがそろいません。利き手側は、引く回数を1回減らして2回で止めてください。また、棒を動かすのではなく、棒を止めておいて指のほうを動かすと、ぶれが小さくなります。それでも難しいときは、利き手側はマーブルにせず、マーブルに使った色の1色を単色で塗ると、両手でまとまって見えます。
— メグラシ編集部





