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香水の選び方|店では決めず、肌にのせて3時間後で選ぶ

メグラシ編集部//読了 20分
低い窓の光が差す木の机に、鉛筆で印をつけた細い白い試香紙が数本と、ラベルのない小さなガラスの香水瓶が2つ、腕時計と一緒に無造作に置かれている

**いま香水を1本持っているなら、手首の内側に1回だけつけて、時計を見てください。**3時間後、その手首を鼻に近づけたときに香っているものが、あなたがその香水と1日のうちでいちばん長く過ごしている香りです。香水を選ぶときに見るべきなのは、この3時間後の香りです。

売り場で最初にかいだ香りで決めると、外れやすくなります。つけてすぐに感じる香りは、明るく軽い部分が先に立ち上がったもので、30分もすると消えていくからです。そのあとに出てくるのは、もっと落ち着いた、甘さや重さのある部分です。家で使ってみて「店で感じた香りと違う」と感じるのは、たいていこのずれです。

だから香水は、売り場では決めずに、肌にのせて3時間後の香りで選ぶ。手順は、試香紙で3本まで絞る、肌に2本までのせる、3時間後に4つのことを確かめる、の3段階です。

つける場所や量の話は、香水をつける場所|4か所の違いと、秋に服が厚くなってからの選び方と香水のつけ方|量は、会う人との距離と部屋の広さで決めるで扱っています。この記事は、その前の「どの1本を選ぶか」だけに絞ります。

結論:最初の1吹きではなく、3時間後の香りで選ぶ

香水の選び方を、先に1つの流れにしておきます。

  1. 使う場面を1つ決める(職場、休日、夜の外出など)
  2. 売り場で試香紙を使い、気になる香りを3本まで絞る
  3. 3本のうち2本を、左右の手首の内側に1本ずつのせる
  4. 売り場を出て、そのまま3時間過ごす
  5. 3時間後、残っているか・どの距離で香るか・服に移った香り・自分の気分の4つを確かめる
  6. 2本とも合格なら、使う場面の距離で決める

この流れでいちばん大事なのは4番目の「売り場を出る」ことです。売り場の空気にはたくさんの香りが混ざっていて、自分の手首の香りを正しく感じ取ることができません。外を歩き、食事をし、いつもの部屋に戻ってからかぐ香りが、実際にその香水を使う日の香りに近いものです。

香水は、時間とともに香りが変わる

香水を選ぶときにまず知っておきたいのは、1本の香水の中に、時間で入れ替わる香りがいくつも入っていることです。

つけてからの時間感じる香り選ぶときの見方
すぐ〜15分明るく軽い。柑橘や青い葉のような香りが出やすい第一印象だけ。これで決めない
30分〜2時間香水の中心になる香り。花や果物、スパイスなど好きかどうかを見る
3時間以降肌に長く残る香り。木、甘さ、やわらかい粉っぽさなど1日を一緒に過ごせるかを見る

売り場で試香紙を鼻に近づけて感じるのは、表のいちばん上の香りです。それが好きでも、2段目と3段目が好きとは限りません。反対に、最初の香りが少し苦手でも、時間がたってから好きになる香水もあります。

この時間の幅は、香水によって違います。3時間後にはほとんど消えている軽いものもあれば、6時間以上残るものもあります。それも選ぶときの判断材料になります。

先に決める、使う場面を1つだけ

香水を探し始める前に、その1本をどこで使うのかを1つだけ決めてください。職場で毎日使うのか、休日の外出だけで使うのか、夜の食事の席で使うのか。場面によって、届いてよい距離が変わるからです。

場面を決めずに売り場へ行くと、試した中でいちばん印象の強い香りを選びがちです。印象の強い香りは、遠くまで届く香りでもあります。休日の1本としてはよくても、毎日の職場では強すぎることがあります。

使う場面人との距離3時間後の届き方の目安
職場・電車・病院など隣の席・すれ違い(50センチ前後)手首を鼻に近づけてやっと香る
休日の外出・買い物一緒に歩く人(50センチ〜1メートル)手首を顔から20センチ離して香る
夜の食事・特別な場向かいの席(1メートル前後)手首を顔から30センチ離しても香る

使う場面が2つ以上ある人は、いちばん長い時間を過ごす場面を先に決めてください。毎日の職場が週に5日、休日の外出が週に1日なら、職場で使える1本を先に選びます。

売り場での試し方|試香紙で3本まで絞る

売り場では、香水を直接肌につける前に、細い紙の試香紙を使います。売り場に置いてあるか、店の人に頼めば用意してもらえます。

かぐのは、1回に3本まで

鼻は、同じような香りを続けてかぐと、少しずつ感じ方が鈍くなります。5〜6本目あたりから、どれも似たように感じられてきます。1回に試すのは3本までにして、それ以上試したいときは売り場から離れ、外の空気を数分吸ってから戻ってください。

試香紙は、吹きつけて10秒待ってからかぐ

試香紙に香水を吹きつけたら、すぐに鼻に近づけず、10秒ほど待ちます。吹きつけた直後は、香りを運ぶためのアルコールが強く香って、香りそのものがわかりにくいからです。紙を軽く振ってから、鼻から5センチほど離してかぎます。

試香紙に書いておく

試香紙には、鉛筆やペンで番号か香水の特徴を書いておいてください。3本並べて持ち歩くと、どれがどれだかすぐにわからなくなります。書いた紙は持ち帰り、肌にのせた香りと比べるときにも使えます。紙の香りは肌より長く残ることが多いので、翌日になって「紙で残っていたのはこの香りだった」と確かめることもできます。

肌にのせる|左右の手首に1本ずつ、2本まで

試香紙で3本に絞ったら、その中で特に気になった2本を、肌にのせて持ち帰ります。

のせるのは、手首の内側

肌にのせる場所は、左右の手首の内側にしてください。手首の内側は、自分で鼻に近づけやすく、ほかの香りと混ざりにくい場所です。左に1本、右に1本で、2本までにします。片方の手首に2本を重ねると、混ざってどちらの香りかわからなくなります。

つけたら、こすらない

手首につけたら、こすり合わせず、そのまま自然に乾かします。こすると肌の温度が上がって、最初の軽い香りが一気に飛んでしまいます。時間とともに変わっていく香りを正しく確かめるためにも、そのままにしておきます。

左右どちらに何をつけたか、メモしておく

どちらの手首にどの香水をつけたかは、スマートフォンのメモに残しておいてください。3時間後には、どちらがどちらだったか、自信がなくなっていることがよくあります。試香紙に書いた番号と合わせておくと、あとで買うときに迷いません。

3時間後に確かめる4つのこと

売り場を出てから3時間たったら、左右の手首を順番にかいで、次の4つを確かめます。

1つ目:まだ香りが残っているか

手首を鼻に近づけて、香りが残っているかを見ます。3時間でほとんど消えている香水は、軽く使えるかわりに、1日のうちに何度かつけ直す必要があります。持ち歩いてつけ直すのが手間に感じる人は、もう少し残る香りを選んでください。

2つ目:どの距離で香るか

手首を顔から少しずつ離していき、どこまで香るかを見ます。さきほど決めた使う場面の距離と比べて、強すぎるか、ちょうどいいかを判断します。職場で使う1本なら、20センチ離して香るのはやや強めです。

3つ目:服に移った香り

手首に近い袖口や、手で触れた服に、香りが移っていないかを見ます。服に移った香りは、肌の香りより長く残ることがあり、翌日にその服を着たときにも香ることがあります。秋冬はニットや厚手の生地が多くなり、香りを抱え込みやすくなります。服に移っても気にならない香りかどうかも、選ぶ理由になります。

4つ目:自分の気分

最後に、その香りをかいだときの気分を見ます。落ち着くか、元気が出るか、なんとなく疲れるか。3時間後の香りは、つけている本人がいちばん長く付き合う香りです。好きか苦手かと同じくらい、「この香りで1日を過ごしたいか」を自分に聞いてください。

かぐときは、左右を交互に、間をあけて

左右の手首を続けてかぐと、2つ目の香りが1つ目の香りと混ざって感じられます。片方をかいだら、10秒ほど顔を離して普通に呼吸し、それからもう片方をかいでください。かぐ順番を変えて2回ずつ確かめると、最初にかいだ方が強く感じられるというずれも防げます。

かぐ距離もそろえます。手首を鼻に押しつけるようにかぐと、どちらも強く感じられて差がわかりません。鼻から5センチほど離した位置で、左右を同じ距離でかいでください。そのあとで、さきほどの「どの距離で香るか」を確かめるために、少しずつ手首を離していきます。

3時間後だけでなく、夜にもう一度

3時間後に確かめたあと、時間があれば寝る前にもう一度かいでみてください。6時間以上たっても香りが残っていれば、その香水は1日1回つけるだけで夜まで持つ1本です。反対に、夜にはすっかり消えている香水は、朝つけて夕方に出かける日には、つけ直しが必要になります。夜まで残る香りが、寝る前に気になるかどうかも、選ぶ理由の1つになります。

メモに残しておくこと

確かめた結果は、香水ごとに短くメモしておきます。3時間後に残っていたか、何センチ離して香ったか、袖口に移っていたか、気分はどうだったか、夜に残っていたか。この5つを書いておけば、日を改めて別の香水を試したときにも、前回の候補と比べられます。香水選びは1日で終わらないことも多いので、比べられる記録があると、迷いが短くなります。

強さの表示は、届く距離の目安として見る

香水の瓶や箱には、香りの濃さを示す呼び名が書かれていることがあります。どの呼び名が良い悪いではなく、届く距離と残る時間の目安として見てください。

濃さの呼び名届き方向いている場面
濃いもの(パルファン、オードパルファン)近くに長くとどまる。少量で足りる夜の外出、休日、自分のための香り
中くらい(オードトワレ)軽めに広がり、数時間で落ち着く休日の外出、職場でも量を控えれば
軽いもの(オーデコロン)ふわっと広がってすぐ消える職場、朝の気分転換、つけ直し前提で

ここで間違えやすいのは、濃いほど強く香るという思い込みです。濃いものは少量でも長く残りますが、つける量を少なくすれば、近くでしか香らないように使えます。反対に軽いものでも、たくさんつければ遠くまで届きます。濃さは選ぶときの目安で、最後は3時間後に自分の手首で確かめた距離を信じてください。

好きな香りの系統の見つけ方

香水にはたくさんの香りがありますが、大きく分けると、いくつかの系統にまとまります。系統の名前を覚える必要はありません。自分がどちらに寄っているかを知るだけで、売り場での絞り込みが早くなります。

4つの方向で自分を確かめる

  • 明るい方向:柑橘、青い葉、水のような、すっきりした香り
  • 花の方向:花びらのような、やわらかく華やかな香り
  • 木の方向:乾いた木、土、紅茶のような、落ち着いた香り
  • 甘い方向:お菓子、果物の甘さ、温かい粉っぽさのある香り

売り場の人に「明るい方向か花の方向で、残り香が軽いもの」のように伝えると、試す数を減らせます。

身の回りの好きな香りから探す

系統がわからない人は、普段の暮らしで好きな香りを思い出してください。洗い立てのシャツ、雨上がりの道、紅茶の湯気、焼き菓子の匂い。そうした香りを店の人に伝えると、近い系統の香水を何本か出してもらえます。最初から香水の言葉で考えなくても大丈夫です。

2つの方向のあいだにいる人

試してみると、明るい方向も花の方向も好き、木の方向も甘い方向も嫌いではない、という人がいます。むしろ、1つの方向だけがはっきり好きという人の方が少ないくらいです。このときは、2つの方向が混ざった香水を探してください。明るさの中に花が混じる、木の落ち着きに少しだけ甘さが重なる、といった香りです。

どちらの方向が強い方が好きかは、3時間後の香りで決めます。つけてすぐは明るさが目立ち、3時間後には花や木が前に出てくる、というように、時間とともに方向が入れ替わる香水も多いからです。3時間後に残っている方向が、あなたが本当に好きな方向です。

苦手な方向から外していく

好きな方向がまったく見当がつかない人は、反対に、苦手な方向を先に外していきます。4つの方向のうち、かいだ瞬間に「これは違う」と感じるものを1つか2つ外せば、残った方向の中から3本を選ぶだけで済みます。苦手がはっきりしている人ほど、選ぶのは早くなります。

秋冬に選ぶときの、乾いた肌と厚い服

秋から冬にかけては、香水の香り方が夏とは変わります。気温が下がると香りは広がりにくくなり、肌が乾くと残る時間が短くなります。そのうえ服が厚くなって、手首や首元が布に覆われる時間が長くなります。

乾いた肌では、香りが早く消えやすい

乾燥した肌は、香りを抱え込む力が弱く、同じ香水でも残り方が短くなります。秋冬に試すときは、肌にのせる前に、無香料のクリームを手首に薄く塗っておくと、実際に使うときの残り方に近い状態で確かめられます。乾いた肌での香りの残し方は香水つけるところ|秋の乾いた肌は、香りが消える時間で場所を選ぶでもくわしく書いています。

秋冬は、木と甘い方向が残りやすい

寒い時期には、木の方向や甘い方向の香りが、肌の上に長く残りやすく、気温が低くても香りの輪郭がはっきり出ます。明るい方向の香りは、寒い時期にはすぐに消えてしまって物足りなく感じることがあります。明るい香りが好きな人は、明るさの中に少しだけ木や甘さが混じった1本を探すと、秋冬でも3時間後まで楽しめます。

厚い服の内側にこもる香り

ニットやコートを着ると、手首や首元につけた香りは服の内側にこもり、脱いだときにふわっと強く香ることがあります。3時間後に確かめるときは、上着を着たまま過ごしてから、脱いだ瞬間に香りがどう出るかも見ておいてください。

2本で迷ったときの決め方

3時間後に確かめても、2本とも好きで決められないことがあります。ここが、香水選びでいちばん迷う場面です。この章では、迷ったときに何を見て決めるかを1つずつ置いていきます。

2本とも残り方が同じくらいなら、使う場面の距離で決める

2本とも3時間後にしっかり残っていて、どちらも好き、という場合は、最初に決めた使う場面に戻ってください。職場で使うなら、より近くでしか香らない方。休日に使うなら、少し遠くまで届く方。1日のうちで長く一緒にいる人との距離に合う方を選びます。

最初の香りは片方が好き、3時間後はもう片方が好き

これはよくある迷いです。このときは、3時間後が好きな方を選んでください。最初の香りが感じられるのは、つけてからせいぜい15分です。そのあと何時間も一緒にいるのは、3時間後の香りの方です。最初の香りが好きだった1本は、その明るさを覚えておいて、次に探すときの手がかりにします。

どちらも好きだけど、どちらも少し強い

2本とも好きで、どちらも使う場面には少し強い、という場合は、強さの表示が軽い方を選ぶか、同じ香りの軽い版がないかを店の人に聞いてください。同じ名前の香水でも、濃さの違うものが用意されていることがあります。それもなければ、つける量を減らして、手首ではなく足首や膝の裏など、鼻から遠い場所につける方法で調整できます。

人には褒められたけれど、自分では普通に感じる

一緒にいた人に「いい香り」と言われた1本が、自分ではそれほど好きでもない、ということがあります。このときは、自分の気分を優先してください。人に褒められる香りは、その人の好みにも左右されます。毎日つけるなら、自分がつけていて気分のよい方が長く続きます。人に褒められた香りは、その人と会う日にだけ使う2本目として持つ方法もあります。

職場で使えるか不安なとき

職場用に選んだ1本でも、つけたあとに不安が残ることがあります。この場合は、3時間後の届き方を、さらに慎重に見てください。手首を鼻に近づけて香るくらいなら、隣の席の人には届きません。それでも気になるなら、朝つけるのをやめて、昼休みに足首に1回だけつける方法もあります。足首は体の下の方なので、香りが顔の高さまで上がってくるのに時間がかかり、近くの人にも届きにくくなります。

どちらも決めきれないとき

それでも決めきれないときは、その日は買わずに、試香紙を持ち帰ってください。翌日、2枚の紙をかいで、まだ残っている方、まだ好きだと感じる方を選びます。急いで決める必要はありません。香水は1本で長く使うものなので、1日待って決めても遅くはありません。

3時間後に、2本ともほとんど消えていたとき

2本とも3時間で香りが消えてしまったときは、2つの理由が考えられます。1つは、その2本がもともと軽く消えていく香水だったこと。もう1つは、あなたの肌が乾いていて、香りを抱えておけなかったことです。

どちらなのかは、試香紙で見分けられます。持ち帰った試香紙にまだしっかり香りが残っているなら、香水が軽いのではなく、肌の乾きで早く消えています。この場合は、無香料のクリームを塗った手首で、もう一度試してください。試香紙からも消えているなら、香水そのものが軽い1本です。軽く使ってこまめにつけ直したい人には向いていますが、1日1回で済ませたい人は、もう少し残る香りを探します。

片方は好き、でも周りの反応が気になるとき

自分は好きな香りでも、家族や同僚に香りの好みが合わない人がいると、つけるのをためらうことがあります。このときは、香水を変えるより先に、届く距離を短くする方法を試してください。つける場所を手首から足首や膝の裏に移す、量を1回に減らす、出かける30分前につけておく。この3つで、香りは近くにとどまり、ほかの人には届きにくくなります。それでも気になる場面があるなら、その場面の日だけ、より軽い2本目を使い分けます。

失敗しやすい選び方

香水を選ぶときに、多くの人が通りがちな失敗をまとめておきます。

試香紙だけで決める

紙の上の香りと、肌の上の香りは違います。紙では香りが変わりにくく、肌では体温で香りが動きます。紙で好きでも、肌で苦手になることは珍しくありません。必ず肌にのせて3時間を待ってください。

売り場の中で長く迷う

売り場の空気にはたくさんの香りが混ざっていて、長くいるほど鼻が疲れていきます。迷い始めたら、一度売り場を出てください。外の空気を吸って戻ってきたときに、まだ気になっている香りが、本当に好きな香りです。

人がつけている香りをそのまま選ぶ

友人や家族がつけていて素敵だった香りも、自分の肌にのせると違う香り方をすることがあります。肌の乾き具合や体温で、香りの残り方や甘さの出方が変わるからです。気になる香りがあっても、自分の手首で3時間後を確かめてから決めてください。

大きな瓶から買う

初めての1本は、小さめの瓶か、試し用の小分けがあればそれを選ぶと安心です。気に入ったら大きな瓶に替えればよく、合わなかったときに使い切れずに残ることも防げます。香水は開けてからも香りが変わっていくので、使い切れる大きさを選ぶことも、長く楽しむための選び方の1つです。

季節に合わない時期に試す

真夏に秋冬用の香水を選ぶと、暑さで香りが重く感じられ、良さがわからないことがあります。反対に、寒い時期に春夏用の軽い香りを試すと、すぐに消えて物足りなく感じます。香水は、使う季節に近い気温の日に試すのがいちばん確かです。秋冬に使う1本を探しているなら、朝晩が冷えてくるいまの時期が、試すのにちょうどよい季節です。

瓶の見た目や名前で選ぶ

香水の瓶は、置いておくだけで気分が上がるような形のものが多く、見た目で手に取りたくなります。けれど、毎日肌にのせるのは中の香りです。見た目に惹かれた1本も、ほかの候補と同じく、試香紙と手首で3時間後を確かめてから決めてください。名前から想像した香りと、実際の香りが違うこともよくあります。

一度にたくさん試しすぎる

1日で10本以上試すと、どれがどんな香りだったか覚えていられません。試香紙に書いたメモも、多すぎると見返す気が起きなくなります。1回の売り場で試すのは3本、肌にのせるのは2本。今日決まらなければ、日を改めてまた3本試す。この方がずっと早く、自分の1本にたどり着けます。

肌に合わないと感じたら

香水をのせた手首に、赤み、かゆみ、ひりひりする感じが出たら、すぐに水で洗い流してください。香りが好きでも、肌に合わないものを無理に使い続けることはしないでください。肌が敏感な人は、手首ではなく服の裾や、試香紙を小さく切って持ち歩く方法で、まず香りだけを確かめると安心です。

また、肌が荒れている部分や、日焼け止めを塗った直後の肌にのせると、香りの出方が変わることがあります。試すときは、何も塗っていない、肌の調子がよい日の手首を使うと、正しく確かめられます。

持っている香水が合わなくなったと感じたら

以前は好きだった香水が、最近なんとなく合わない、と感じることがあります。季節が変わって肌の乾き具合が変わった、服の素材が変わって香りがこもるようになった、使う場面が変わった、など理由はさまざまです。

その香水をもう一度、手首の内側にのせて3時間後を確かめてください。3時間後の香りが今も好きなら、つける量や場所を変えるだけで、また使えるようになることがあります。3時間後の香りも合わないと感じるなら、新しい1本を探す時期です。そのときは、いまの香水の何が合わなくなったのかを言葉にしておくと、次の1本を選ぶときの手がかりになります。重すぎる、甘すぎる、残りすぎる、すぐ消える。その言葉を売り場で伝えれば、反対側の1本を出してもらえます。

香りと暮らしのつながりについては香りのある暮らしでも書いています。練り香水のように肌に直接塗る香りを試したい人は、練り香水をつける場所|誰に届けたいかと、襟と袖口の位置で選ぶも参考にしてください。

売り場へ行く前に、家でしておく準備

3時間後の香りで選ぶ手順は、売り場へ行く日の過ごし方から決まります。行く前に、次の4つを整えておいてください。

何もつけずに出かける

その日は、いつも使っている香水やヘアミスト、香りの強いハンドクリームを使わずに出かけてください。自分の体から別の香りがしていると、試香紙や手首の香りと混ざって、正しく比べられません。柔軟剤の香りが強い服も、できれば避けます。

半日空いている日を選ぶ

肌にのせてから3時間を待つので、売り場へ行ったあと、少なくとも3時間は外で過ごせる日を選びます。そのあいだに買い物をしたり食事をしたりして、普段に近い過ごし方をしておくと、実際に使う日の香り方に近づきます。3時間後に、いつもの部屋で手首をかげるとさらに確かです。

使う場面と、苦手な香りを書き出す

使う場面を1つと、苦手な香りがあればそれも書き出しておきます。甘すぎる香り、粉っぽい香り、強い花の香りなど、苦手なものがわかっていると、店の人に伝えて最初から外してもらえます。好きな香りより、苦手な香りの方が言葉にしやすい人も多いものです。

肌の調子を整えておく

前日の夜に、手首の内側に無香料のクリームを薄く塗っておくと、乾いた肌で香りが早く消えてしまうのを防げます。秋冬は特に、手を洗う回数が多いと手首まで乾きやすくなります。当日の朝は、手首には何も塗らずに出かけてください。

2本目を持つなら、1本目と離して選ぶ

1本目が決まって使い慣れてくると、場面によって別の香りも欲しくなります。2本目を選ぶときは、1本目と離れた香りを探してください。

1本目が職場用の近くで香る軽いものなら、2本目は休日や夜に使う、少し遠くまで届くものにします。1本目が明るい方向の香りなら、2本目は木や甘い方向にします。似た香りを2本持つと、どちらを使っても同じに感じて、結局1本しか使わなくなります。

2本目も、3時間後で選ぶ

2本目の選び方も、手順は同じです。試香紙で3本まで絞り、肌にのせて3時間後を確かめます。違うのは、比べる相手に1本目を入れることです。片方の手首に1本目、もう片方に2本目の候補をのせて3時間を過ごすと、2つの香りがどれくらい離れているかがよくわかります。

季節で持ち替える

春夏に軽い1本、秋冬に少し残る1本、と季節で持ち替える方法もあります。寒い時期は香りが広がりにくいので、秋冬用には3時間後にしっかり残るものを、暖かい時期用には軽く消えていくものを選ぶと、どちらの季節も同じくらいの強さで香らせることができます。季節で持ち替える場合も、持ち替える季節に試すのがいちばん確かです。秋冬用の1本は、気温が下がってから試してください。

まとめ|1日のうちで長く一緒にいる香りで選ぶ

香水の選び方は、香りの好き嫌いだけでは決まりません。つけてすぐの香り、中心になる香り、3時間後に残る香りがあり、その中であなたが1日のうちで長く一緒に過ごすのは、3時間後の香りです。

売り場では試香紙で3本まで絞り、肌には左右の手首に2本まで。売り場を出て3時間を過ごしてから、残っているか、どの距離で香るか、服に移った香り、自分の気分の4つを確かめる。2本で迷ったら、使う場面の距離で決める。

この手順は、時間がかかるように見えます。けれど、売り場で最初の1吹きだけで決めて、家で何度も「何か違う」と感じながら使うよりも、ずっと確かに、自分に合った1本にたどり着けます。次に売り場へ行く日は、半日空いている日を選んでください。その日の夕方には、手首に残った香りが答えを教えてくれます。

よくある問い

Q. 香水を売り場でかいでいると、途中から何もわからなくなります
鼻は同じ種類の香りを続けてかぐと、5〜6本目あたりで感じ方が鈍くなります。試香紙でかぐのは1回に3本までにして、それ以上試したいときは一度売り場を離れ、外の空気を数分吸ってから戻ってください。その日のうちに決めず、肌にのせた2本を持ち帰って3時間後に比べるほうが、ずっと確かです。
Q. 最初はいい香りだったのに、時間がたつと苦手になりました
香水は、つけてすぐの香り、30分〜1時間後の香り、3時間後に残る香りが少しずつ違います。最初に軽く明るく香る部分は早く消え、あとに重く甘い部分や木のような部分が残ります。苦手になったのが3時間後の香りなら、その香水は選ばないほうがいい1本です。最初の香りが好きだったなら、同じ明るさで、残り香が軽い系統を探してください。
Q. 職場でつけても大丈夫な香水はどう選べばいいですか
肌にのせて3時間後に、自分の手首を顔から30センチ離してもまだ香るなら、職場には強すぎます。手首を鼻に近づけてやっと香るくらいが、隣の席の人に届かない強さです。濃さの表示では、軽いものほど香りが近くにとどまります。選んだあとは、つける量と場所で強さを調整できます。
Q. 肌によって香り方が違うと聞きました。人にすすめられた香水は合いますか
同じ香水でも、肌の乾き具合や体温で、香りの立ち方と残り方が変わります。人にすすめられた1本も、自分の手首にのせて3時間後を確かめるまでは決めないでください。乾きやすい肌は香りが早く消えやすいので、秋冬は特に、残り方の違いが出やすくなります。

— メグラシ編集部

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ジェルでフレンチを塗るとき、先端の色を最後に乗せるか、先に塗って上から透ける色を重ねるかで、仕上がりの長さと持ちが変わります。爪の白い部分の幅を定規で測って、3つの順番から自分に合うものを選ぶ手順をまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

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