髪色診断は、染めたあとの4週間で答え合わせをする|根元の段差・毛先の上がった段数・顔まわりの帯

髪色診断を受けて、出た結果のとおりに染めた。鏡の前では悪くなかったのに、二週間ほどして写真を見たら、思っていたものと違う。そんな経験がある方は少なくありません。
けれど、**診断が外れていたわけではないことのほうが多いのです。**診断が決めているのは色みと明るさで、そのあとに髪に起きることまでは決めていません。染めた色は日が経つにつれて見え方が変わりますし、根元が伸びれば同じ髪の中に二つの明るさが並びます。
染める前にどの明るさを選ぶかはヘアカラーの色選びは白目と黒目の明度差で決まるにまとめています。この記事はその続きで、染めたあとに何を見て、次をどう動かすかだけを扱います。
結論|3回だけ見て、次の指定を一段動かす
答えを先に書きます。見るのは3回です。
染めた当日。2週目。4週目。この3回だけ同じ場所で確かめて、そこで出たことを次の指定に一つだけ反映します。毎日鏡で見る必要はありません。
そして**動かすのは一段だけにしてください。**明るさも色みも同時に変えると、次に違和感が出たときに、どちらが効いたのか分からなくなります。一段ずつ動かせば、二回か三回で自分の帯が出ます。
診断が答えていないこと
染める前の診断で決まることと、決まらないことを分けておきます。
| 項目 | 診断で決まるか |
|---|---|
| 似合う色み(暖色寄りか、寒色寄りか) | 決まる |
| 入れられる明るさのおおよその帯 | 決まる |
| その色が何週目にどう見えるようになるか | 決まらない |
| 根元が伸びたときの段差の見え方 | 決まらない |
| 室内と屋外で、どちらが長いか | 決まらない |
| 顔に接している髪の幅 | 決まらない |
**下の4つは、染めてからでないと分かりません。**だから診断は染める前に一度で終わるものではなく、染めたあとの記録と合わせて初めて自分のものになります。
見る日は3回。同じ条件で見ます
先に条件を固定してください。条件が動くと、髪が変わったのか光が変わったのかが分からなくなります。
| 固定すること | やり方 |
|---|---|
| 場所 | 同じ窓のそば。同じ向きで立つ |
| 時刻 | 日中の同じ時間帯にそろえる |
| 撮り方 | 正面から1枚、斜め後ろから1枚 |
| 髪の状態 | 乾いた状態で。結ばずに下ろす |
この4つをそろえて、当日・2週目・4週目の3回撮ります。3枚を並べたときに初めて、何が動いたかが見えます。
①染めた当日|色みが合っているかだけを見る
当日に見るのは、色みが合っているかどうかだけです。明るさの判断は当日にはできません。染めた直後がいちばん明るく見えるからです。
見るのは2か所です。
| 見る場所 | 合っているときの見え方 | ずれているときの見え方 |
|---|---|---|
| 髪と頬の境目 | 境目が溶けて、線が見えない | 髪の側だけ浮いて、線が出る |
| 首と髪の境目 | 影の中に自然に続く | どちらかが急に明るい |
**境目に線が出ているなら、色みがずれています。**このときは次回、明るさではなく色みを動かします。逆に境目が溶けているなら、色みは合っています。あとは時間の経過だけを見ればよくなります。
肌の色みで判断が分かれるときの考え方は小麦色の肌の髪色にまとめています。
②2週目|根元の段差が何cm出ているか
2週目に見るのは、根元です。
髪は月に1cmほど伸びますので、2週間で5mm前後の新しい部分が出ます。ここに段差が見えるかどうかで、次の指定が変わります。
| 2週目の根元 | 起きていること | 次の指定 |
|---|---|---|
| 段差が見えない | 地毛との差が一段以内に収まっている | そのままでよい |
| 言われれば分かる程度 | 差が二段ほどある | 根元だけ一段暗く入れる |
| 離れても段が見える | 差が三段以上ある | 全体を一段暗い側に寄せる |
**ここで多いのが、明るくしすぎたのではなく、地毛との差を見ていなかった場合です。**同じトーンでも、地毛が暗い人ほど段差が早く目立ちます。染め直す間隔が延ばせないと感じているなら、動かすのは色みではなく、この差のほうです。
暗めに寄せたいときの下限はブルベの暗めの髪色とイエベの暗めの髪色に、色みごとに書き分けています。
③4週目|毛先が何段上がって見えるか
4週目に見るのは毛先です。染めた当日の写真と並べて、毛先だけを比べてください。
| 4週目の毛先 | 見え方 | 次の指定 |
|---|---|---|
| 当日とほとんど同じ | 帯の中に収まっている | 変えなくてよい |
| 一段明るく見える | 想定の範囲。多くの人がここ | 次も同じでよい |
| 二段以上明るく見える | 根元と毛先で差が開いている | 毛先だけ一段暗く入れる |
| 色みが黄や赤に寄った | 色みが抜けて、下の色が出ている | 色みを補う指定を足す |
**4週目に二段上がる人は、染めた当日を基準にすると毎回明るすぎることになります。**この場合、当日は少し暗いと感じるくらいで入れておくと、一か月を通しての見え方が安定します。
3回の結果から、次を一段だけ動かす
3枚の写真がそろったら、次の指定が決まります。
| 3回で出たこと | 次に動かすところ |
|---|---|
| 当日の境目に線が出た | 色みを一段。明るさは変えない |
| 2週目の根元に段差が出た | 根元と全体の差を一段縮める |
| 4週目に毛先が二段上がった | 毛先だけ一段暗く入れる |
| 3回とも問題がなかった | 次も同じ指定でよい |
| 3回のうち2つ以上に当てはまった | いちばん気になったものだけを動かす |
**最後の行がいちばん大事です。**二つ以上当てはまっても、動かすのは一つにしてください。二つ同時に動かすと、次の4週間で何が効いたのか分からなくなります。
顔に接している帯の幅で、同じ色が別物になる
同じトーンにしたのに前回と違う、という場合、色ではなく髪の置き方が変わっていることがあります。
顔から30cm以内に入る髪の面積が変われば、明るさの印象も変わります。
| 変わったところ | 顔に接する幅の変化 | 見え方 |
|---|---|---|
| 前髪を作った | 増える | 同じトーンでも明るく感じる |
| 分け目を中央から横に移した | 片側だけ増える | 左右で印象が変わる |
| 耳にかけるようになった | 減る | 同じトーンでも落ち着いて見える |
| 長さを肩より下に伸ばした | ほぼ変わらない | 顔まわりの印象は変わらない |
**色を戻す前に、この4つが当てはまっていないかを確かめてください。**髪の置き方だけが変わっていたなら、色は動かさなくて構いません。
髪型そのものの決め方は髪型を選ぶのヒントと似合う髪型診断にまとめています。
どちらとも取れるとき
3枚の写真で判定が割れた場合。当日は合っていて、2週目で違和感が出て、4週目で戻った。このときは動かさなくて構いません。2週目だけに起きる見え方は、根元が伸びている途中の一時的なものです。
室内では合っていて、屋外だと違って見える場合。どちらの時間が長いかで決めてください。日中に屋外にいる時間が長いなら、屋外で合うほうに寄せます。1日の大半が室内なら、室内を基準にします。両方が同じくらいなら、あいだの一段を選びます。
人から言われた印象と、自分の見え方が食い違う場合。人が見ているのは1.5m以上離れた距離で、自分が見ているのは50cmの距離です。距離が違えば見えるものも違います。判断は、離れて撮った写真のほうでしてください。
よくある行き違い
「診断は一度受ければ終わり」と思われがちですが、決まるのは色みと明るさの帯までです。帯の中のどこに置くかは、染めたあとの記録でしか決まりません。
「明るすぎたら次は暗くすればいい」という直し方もよく聞きますが、暗くしすぎると根元の段差は消える代わりに、顔まわりが重く見えることがあります。動かすのは一段だけ、というのはこのためです。
「人の診断結果を参考にすれば早い」という考え方については、そのまま写せない理由を人の診断結果を自分に写すときにまとめています。写せるのは季節名ではなく、髪と肌の明るさの差のほうです。
装いに活かすなら
髪の明るさが決まると、顔まわりに置ける服の色の幅も決まります。髪が明るい側にあるなら、首元に濃い色を置いても顔が沈みませんし、髪が暗い側にあるなら、首元を一段明るくすると輪郭が出ます。
3回の記録が残っていれば、次に染めるときも、服を選ぶときも、同じ数字を使い回せます。一度だけ手間をかけておく価値のある作業です。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 髪色診断のとおりにしたのに似合わないのは、診断が外れているからですか?
- 多くの場合は外れていません。診断が決めているのは色みと明るさで、そのあとに起きることは決めていないからです。染めた髪は日が経つにつれて明るく見えるようになりますし、根元が伸びると同じ髪の中に二つの明るさが並びます。ですので、当日に合っていたかどうかではなく、当日・2週目・4週目の3回を見比べてください。3回のうち2回で違和感があるなら、次の指定を動かします。
- Q. 染めてから何日目に判断すればいいですか?
- 3回だけ見てください。染めた当日、2週目、4週目です。当日は色みが合っているかを、2週目は根元の段差が出ているかを、4週目は毛先がどれくらい明るく見えるようになったかを見ます。毎日鏡で確かめると、髪そのものの変化なのか、その日の光の違いなのかが分からなくなります。日を決めて、同じ場所、同じ時間に見るのが確実です。
- Q. 同じトーンにしたのに、前回と見え方が違います。なぜですか?
- 顔に接している髪の幅が変わっている可能性があります。前髪の有無、分け目の位置、耳にかけるかどうかで、顔から30cm以内に入る髪の面積が変わるからです。同じトーンでも、顔に接する幅が3cm違えば、明るさの印象は一段分ほど変わります。色を戻す前に、髪の置き方が変わっていないかを先に確かめてください。
- Q. 次に美容室で何と伝えればいいですか?
- 症状と、動かしたい方向を一つだけ伝えてください。たとえば「4週目に毛先が明るくなりすぎたので、次は毛先だけ一段暗く」「2週目の根元の段差が気になったので、根元と全体の差を一段以内に」。色の名前ではなく、いつ、どこで、どう困ったかを伝えると、次の指定がそのまま決まります。動かすのは一つだけにしてください。
— メグラシ編集部




