ヘアカラーの色選び診断|秋冬のコートの襟に毛先をのせて決める

**秋冬の髪色は、いちばん着るコートの襟の上に毛先をのせて決めてください。**顔の横で選んだ色が、秋になって急に重く見えたり、浮いて見えたりするのは、髪の下にある布が変わったからです。
夏のあいだ、髪の下にあったのは首の肌か、薄いシャツの色でした。秋の終わりから春先までの5か月ほどは、そこにコートの襟、マフラー、厚手のニットの首元がきます。髪がのる場所の色と明るさが、季節で入れ替わるのです。
この記事は、その「髪がのる布」との並びで、ヘアカラーの明るさと色みを決める手順です。肌とのなじみは今まで通り見たうえで、襟との並びを1つ足す。足すのはそれだけです。
結論:秋冬の髪色は、いちばん着るコートの襟と並べて決める
先に、この記事で決めることを並べておきます。
- 秋冬にいちばん着るコートを1着決める。これが基準の襟になる
- 今の毛先を襟にのせて、白黒写真で境目が残るかを見る(明るさの下見)
- 襟の色に対して、髪の色みを「隣」に置くか「反対」に置くかを決める(色みの方針)
- 美容室で、毛束見本をその襟の上にのせて最終決定する
- 色が抜けた4週間後の色も、同じ襟の上で崩れないか確かめる
明るさと色みは、別々に決めます。2つを一度に決めようとすると、どちらが原因で合わないのかが分からなくなるからです。
明るさの決め方の基本は、目の明るさの差から決めるヘアカラーの色選びは白目と黒目の明度差で決まるに書いてあります。この記事はその外側、髪の下にある布との並びだけを扱います。
秋冬は、髪が布の上にのる季節
肩より長い髪の人なら、秋冬の外出中、毛先はほとんどずっとコートの襟かマフラーの上にあります。人から見られるとき、髪は顔のまわりの肌と並んでいるだけでなく、すぐ下の布とも並んでいます。
この並びで起きることは2つです。
- 溶ける:髪と襟の明るさが近いと、境目が見えなくなります。髪と襟がひとかたまりの面に見えて、首まわりが重く、顔が下に沈んだように見えます
- 反発する:髪と襟の色みが合わないと、2つの色がお互いを濁らせます。灰みのある髪を黄みの強い襟にのせると、髪が緑がかって見えることがあります
夏に気に入っていた髪色が秋に急に重く見えるのは、たいてい1つめの「溶ける」です。黒や濃紺のコートに、暗めのブラウンの髪がのると、首まわりが一つの暗い面になります。
浮いて見えるのは、たいてい2つめの「反発する」です。こちらは明るさよりも色みのほうの問題です。
どちらも、髪色が自分の肌に合っているかどうかとは別の話です。肌に合っている色でも、襟の上で溶けたり反発したりすることはあります。
先に決める1着:襟元にいちばん長くある色
基準にするのは、秋冬にいちばん長く着るコートの1着です。持っているコートを全部並べる必要はありません。
選び方は次の順番です。
- 秋から春先まで、週に何日着るかを数え、いちばん多い1着を選ぶ
- 同じくらいの日数のコートが2着あるなら、首まわりが顔に近いほう(襟が高い、首に沿う形)を選ぶ
- マフラーやストールをほぼ毎日巻くなら、コートではなく、そのマフラーの色を基準にする
3つめは見落とされがちです。マフラーを巻く人は、髪の毛先がのっているのはコートの襟ではなくマフラーの上です。巻いたときに毛先がどこに落ちるか、一度鏡で確かめてください。
基準の1着が決まったら、その襟の色を言葉にしておきます。「黒」「濃い紺」「明るいグレー」「キャメル」「生成り」「深い赤」くらいの粗さで構いません。
ここで、襟の明るさも確かめておきます。スマートフォンのカメラを白黒にして襟を撮り、白から黒までのどのあたりに写るかを見てください。真っ黒に近い、濃い灰色、中くらいの灰色、明るい灰色、白に近い、の5段階くらいで見ておけば足ります。
家でできる下見:今の毛先を襟にのせて3か所を見る
美容室に行く前に、今の髪で下見をします。今の髪色が基準の襟の上でどう見えるかが分かれば、次に明るくするか暗くするか、色みをどちらに寄せるかの見当がつきます。
コートを着て、毛先を襟の上に自然に落とします。鏡は横向きと斜め後ろの2方向から見ます。合わせ鏡がなければ、スマートフォンで自分を撮っても構いません。
見るのは次の3か所です。
- 毛先と襟の境目:境目が見えるか、溶けているか
- 耳の下から首にかけて:髪の内側の影と襟がつながって、首が短く見えていないか
- 顔まわりの髪と頬:コートを着る前と後で、頬の色が変わって見えるか
3つめは意外に効きます。コートの色が頬に返ってきて、髪の色との組み合わせで頬の見え方が変わることがあるのです。コートを着る前と着た後で写真を2枚撮り、並べて見比べてください。
この下見で「境目が溶けている」「首が短く見える」なら、明るさの問題です。「頬がくすむ」「髪だけ色が浮いている」なら、色みの問題です。次の2つの章で、それぞれの決め方を書きます。
明るさは、白黒写真で境目が残るかで決める
明るさは、白黒写真でいちばんはっきり分かります。カラーで見ると色みの差にごまかされて、明るさが近いことに気づきにくいからです。
コートを着て、毛先を襟にのせた横向きの写真を、カメラを白黒にして撮ります。そして、毛先と襟の境目を見ます。
- 境目がはっきり残る:明るさは足りています。このままか、好みで1段動かしても大丈夫です
- 境目は見えるが、目を細めると消える:ぎりぎりです。襟から1段離すと安定します
- 境目がほとんど見えない:溶けています。襟から2段以上離してください
ここでの「段」は、美容室で髪の明るさを数字で言うときの1段ずつのことです。1段の差は、白黒写真で並べたときに「わずかに違う」と分かる程度、2段離すと「明らかに違う」と分かる程度です。
離す方向は、襟より明るくするか、暗くするかの2つです。
- 襟が暗い(黒・濃紺・濃い灰):髪を明るい側に離します。暗い襟の上に暗い髪がのると、首まわりが一つの面になるからです
- 襟が明るい(生成り・明るい灰・明るいキャメル):髪を暗い側に離すか、襟よりさらに明るくするかを選べます。暗い側に離すほうが、輪郭がはっきりして顔が締まって見えます
- 襟が中くらい(キャメル・中間の灰・くすんだ緑):どちらにも離せます。目の明度差から決めた明るさを優先し、そのうえで襟と2段以上離れていれば十分です
髪を明るくすると肌とのなじみが崩れる人もいます。目の明度差から決めた明るさと、襟から離すための明るさがぶつかる場合は、目の明度差のほうを優先してください。そのうえで、襟とのあいだにマフラーやインナーの明るい色をはさむと、溶けるのを防げます。
色みは、襟の色と「隣」か「反対」かで決める
明るさが決まったら、色みです。ここでは、髪の色みを襟の色に対してどこに置くかを考えます。
置き方は2つあります。
- 隣に置く:襟と同じ方向の色みにする。キャメルの襟なら黄み寄りのブラウン、濃紺の襟なら灰み寄りのブラウン。髪と襟がまとまって、落ち着いた印象になります
- 反対に置く:襟とは逆の方向の色みにする。キャメルの襟に灰み寄りの髪、濃紺の襟に赤み寄りの髪。髪と襟がお互いを引き立てて、はっきりした印象になります
どちらが正しいということはありません。決め手は、顔からの距離です。
襟が顔に近い(高い襟、首に沿う襟、タートルネック)なら、隣に置くほうが無難です。顔のすぐ下で反対の色がぶつかると、頬に返ってくる色が混ざって、顔色が読みにくくなります。
襟が顔から離れている(開いた襟、深いVの襟、肩に広がる襟)なら、反対に置いても顔色に響きにくく、引き立て合う効果のほうが出ます。
| 襟の色 | 明るさを離す方向 | 隣に置く色み | 反対に置く色み |
|---|---|---|---|
| 黒・濃い灰 | 髪を明るい側へ | 灰み寄り | 赤み寄り・黄み寄り |
| 濃紺 | 髪を明るい側へ | 灰み寄り・青み寄り | 赤み寄り |
| キャメル・茶 | どちらにも離せる | 黄み寄り | 灰み寄り |
| 生成り・明るい灰 | 髪を暗い側へ | 黄み寄り(生成り)・灰み寄り(灰) | 赤み寄り |
| 深い赤・くすんだ緑 | どちらにも離せる | 襟と同じ方向のブラウン | 灰み寄り |
この表は、答えを出すためではなく、どちらの方向に動かすかを考えるための目安です。最後は必ず、襟の上に色見本をのせて確かめてください。
自分のパーソナルカラーが分かっている人は、その季節の色みの向きを守る範囲で、隣か反対かを選んでください。季節の向きと反対の色みは、襟の上でいくら引き立っても、顔色を崩します。季節がまだ分からない人は、パーソナルカラー診断を先に受けておくと、色みの範囲が絞れます。
美容室では、毛束見本を襟の上にのせてもらう
美容室には、色の付いた毛束の見本があります。多くの人は、それを顔の横に当てて色を決めます。秋冬に染めるときは、それを襟の上にものせて見てください。
頼み方は簡単です。
- 基準の1着を着て行く。着て行けないなら、襟の色に近いマフラーかストールを持って行く
- 色を決めるときに「この襟の上にのせたところも見たい」と伝える
- 候補の毛束を2〜3本、襟の上に並べてのせてもらい、鏡で横向きと斜め後ろから見る
- 可能なら、白黒で写真を撮らせてもらい、境目が残るかを確かめる
毛束見本は、実際の髪より面積が小さいので、襟の上での見え方は控えめに出ます。見本の段階で「少し溶けている」と感じたら、実際の髪では「かなり溶けて」見えると考えてください。
逆に、見本の段階で襟とはっきり境目がある色なら、実際の髪ではもう少し強く境目が出ます。強く出すぎると感じる人は、1段だけ襟に近づける方向で相談してください。
美容師さんには、「この襟と一緒に見える時間が長いので、襟と溶けない色にしたい」と目的を伝えると、明るさと色みのどちらを動かすかを一緒に考えてもらいやすくなります。
退色した4週間後の色まで、襟の上で考える
髪の色は、染めた日から少しずつ抜けていきます。秋冬は乾燥で髪の表面が荒れやすく、色の抜け方も見え方も、夏とは違ってきます。
一般に、色が抜けると、髪は少しずつ明るくなり、色みは黄みの方向へ動きやすくなります。赤みのある色は橙に、灰みのある色は灰色が先に抜けて黄みが出てくる、という動き方が多いのです。
これを襟の上で考えると、次のようになります。
- 黒・濃紺の襟:抜けて明るくなるぶん、境目ははっきりしていきます。溶ける心配は減りますが、黄みが出ると濃紺との並びで浮くことがあります
- キャメルの襟:抜けて黄みに寄るぶん、隣に置いた人はさらに襟と溶けやすくなります。最初から1段暗めに入れておくと、4週間後にちょうどよくなります
- 生成りの襟:抜けて明るくなるぶん、暗い側に離していた差が縮まります。こちらも最初は1段暗めに入れておくのが無難です
染めた日の色と、4週間後の色の両方が襟の上で崩れないなら、その色は秋冬を通して使えます。美容室で、色が抜けたあとの見本も一緒に見せてもらえるか聞いてみてください。
染めたあとの答え合わせの手順は、髪色診断は、染めたあとの4週間で答え合わせをするに詳しく書いてあります。この記事の襟の確認を、その4週間の答え合わせに足すと、秋冬のあいだの見え方まで追えます。
コートが2着あって、色が正反対のとき
黒いコートとキャメルのコート、濃紺のコートと生成りのコート。秋冬に2着を同じくらい着る人は多く、しかもその2着が明るさでも色みでも正反対、ということもよくあります。
まず、着る日数を数え直してください。週に何日着るかを書き出してみると、思ったより片方に偏っていることがあります。偏っていれば、多いほうを基準にします。
日数が同じくらいなら、方法は3つあります。
- 間に置く:2着の明るさのちょうど間に髪を置き、色みも中間のブラウンにする。どちらの襟とも2段ずつ離れる位置を探すと、両方で境目が残ります
- 顔に近いほうに合わせる:襟が高いほう、首に沿うほうを基準にする。顔から遠いほうは、多少合わなくても顔色には響きにくい
- つなぎの1枚を決める:合わせなかったほうのコートに、髪と襟の間をつなぐマフラーを1本決めておく
3つめは、髪色を変えずに済む方法です。髪と襟が合わなくても、その間に両方となじむ色の布を1枚はさめば、並びは整います。たとえば灰み寄りの髪にキャメルのコートを着る日だけ、灰みと黄みの両方を含んだ中間の色のマフラーを巻く、という具合です。
どの方法でも決めきれないときは、明るさだけ合わせて、色みは中間にしておきます。明るさの溶けは遠くからでも目立ちますが、色みの反発は近くで見ないと分かりにくいので、優先するなら明るさです。
髪が襟に届かない長さのとき
ショートやボブで、毛先が襟まで届かない人もいます。この場合、髪の下にあるのは襟ではなく、首の後ろと、ニットやタートルネックの首元です。
秋冬は首の詰まった服が増えるので、髪の裾がタートルネックの縁のすぐ上で終わる人が多くなります。見るのは、その縁と髪の裾の境目です。
確かめ方は同じです。いちばん着る首の詰まった服を着て、横向きと斜め後ろから白黒で撮り、髪の裾と服の縁の境目が残るかを見ます。
ただし、短い髪の人は、襟との並びより、顔まわりの肌との並びのほうが目立ちます。髪の面積の多くが顔のまわりにあるからです。
- 髪の裾と服の縁が5センチ以上離れている → 襟の確認は下見程度でよく、肌との並びを優先する
- 髪の裾と服の縁が5センチ以内 → 襟の確認も明るさだけはしておく。溶けると首が短く見えやすい
短い髪は染め直しの間隔も短くなりやすいので、秋冬のあいだに2回染める人もいます。その場合、1回目は秋のはじめの服に、2回目はいちばん寒い時期の服に合わせる、と分けて考えても構いません。
白髪が混ざってきたとき
白髪が混ざりはじめると、髪全体の明るさが、染めた色より明るく見えるようになります。白髪の割合が増えるほど、根元から明るい筋が増えていくからです。
襟との並びで考えると、白髪の筋は、暗い襟の上ではっきり目立ちます。黒や濃紺のコートの上で、根元の白い筋が光って見える、というのはよくある相談です。
この場合の考え方は2つです。
- 暗い襟が基準なら:髪全体を明るい側に寄せて、白髪の筋との明るさの差を小さくします。暗い襟との境目もはっきりするので、溶けるのも防げます
- 明るい襟が基準なら:白髪の筋は目立ちにくいので、髪全体の明るさは目の明度差から決めた明るさのままで構いません
白髪が混ざってきた人は、染めてから根元が伸びるまでの期間も、襟の上での見え方に入れておいてください。2〜3週間で根元に明るい帯が出てくるなら、その帯が暗い襟の上でどう見えるかも、下見の写真で確かめておくと安心です。
下見と美容室の見本で答えが割れたとき
家での下見では「明るくしたほうがいい」と出たのに、美容室で毛束見本を襟にのせたら「暗いほうが良く見えた」。こういうふうに答えが割れることがあります。
割れる原因として多いのは、光の違いです。家の窓辺の光と、美容室の照明では、髪と襟の見え方が違います。美容室の照明は、色を見やすくするために明るく、白っぽいことが多いのです。
割れたときは、次の順番で考えてください。
- ふだん人に見られる光はどちらに近いか:屋外や窓の多い職場なら、家の窓辺の下見を優先します
- 白黒写真での境目は、どちらでも残るか:明るさの溶けは、光が違っても白黒写真ならかなり安定して見えます。白黒で境目が残る色を優先します
- それでも決まらなければ、間をとる:下見と見本の中間の明るさにして、4週間後にもう一度下見をする
下見と見本のどちらかが間違っているわけではありません。光が違えば見え方が違う、という当たり前のことが起きているだけです。ふだん人に見られる光のほうに寄せる、と決めておけば迷いません。
職場の決まりで明るさに上限があるとき
職場によっては、髪の明るさに上限があることがあります。その上限の中で、暗い襟と溶けないようにしたい、という相談も多く届きます。
明るさを上げられないなら、色みで境目を作ります。
- 黒や濃紺の襟の上で、暗い髪が溶けてしまうなら、髪に赤みか黄みを少し足すと、同じ明るさでも襟との境目が見えやすくなります
- 灰み寄りの暗い髪は、黒い襟の上でいちばん溶けやすい組み合わせです。上限が厳しい職場では、灰みは避けたほうが境目を作りやすくなります
それでも溶けるときは、襟と髪の間に明るい色をはさみます。インナーの首元を明るい色にする、明るいマフラーを巻く。髪色を動かせないなら、布のほうを動かす、という考え方です。
職場で着るコートと、休日に着るコートが違うなら、職場で着るほうを基準の襟にしてください。上限の中での調整がいちばん必要なのは、職場で過ごす時間だからです。
秋のはじめと真冬で、髪がのる布が変わるとき
秋のはじめは、まだ厚いコートを着ません。羽織るのは薄手のトレンチや軽いジャケット、カーディガンです。真冬になると、ウールの厚いコートとマフラーに替わります。髪がのる布は、同じ秋冬のあいだにも一度入れ替わるのです。
この入れ替わりで困るのは、2つの布の色が大きく違う人です。たとえば、秋のはじめはベージュのトレンチ、真冬は黒のウールコート、という組み合わせ。ベージュの上では境目がはっきりしていた髪が、黒の上では溶けてしまう、ということが起きます。
決め方は、染める時期で分けます。
- 秋のはじめに染める人:その染めで真冬まで持たせるなら、真冬のコートを基準にします。秋のはじめの羽織りは、薄くて顔から遠いことが多いので、多少合わなくても目立ちません
- 秋のはじめと真冬の前に、2回染める人:1回目は秋の羽織りに、2回目は真冬のコートに合わせます。それぞれの時期に、いちばん長く首まわりにある布を基準にすればよいだけです
1回で済ませたい人は、2つの布の明るさの間に髪を置くのがいちばん楽です。ベージュと黒なら、ちょうど中間の明るさのブラウンにすると、どちらの上でも境目が残りやすくなります。
真冬のコートをまだクローゼットから出していない時期に染めるなら、美容室に行く前に一度だけ出して、下見の写真を撮っておくと迷いません。
染める日は、コートを出したあとにする
ここまでの手順は、基準の襟が手元にあることが前提です。夏の終わりに「秋らしい色にしたい」と思って染めると、まだコートが手元にないまま色を決めることになります。
秋冬の髪色を襟と並べて決めたいなら、染める日はコートを出したあとにするのがいちばん確実です。衣替えをして、いちばん着るコートを一度羽織ってみる。その週か翌週に美容室を予約する。この順番にするだけで、襟の上での見え方を、見本の段階で確かめられます。
どうしても衣替えの前に染めたい場合は、去年いちばん着たコートの写真を探してください。去年の写真で、コートを着たときの髪の見え方が残っていれば、それが下見の代わりになります。去年の髪色と今年の候補の色を比べて、明るさを上げるか下げるか、色みをどちらに寄せるかを考えます。
新しくコートを買う予定がある人は、順番が逆になります。先にコートを決めてから髪を染めるか、先に髪を染めてからコートを選ぶか。どちらでも構いませんが、あとから決めるほうを、先に決めたほうに合わせてください。髪と襟の両方を同時に変えると、どちらが原因で合わないのかが分からなくなります。
次に確かめること
- 明るさの基本を目の明度差から決める → ヘアカラーの色選びは白目と黒目の明度差で決まる
- 染めたあとの4週間を見る → 髪色診断は、染めたあとの4週間で答え合わせをする
- 髪と襟の間にはさむマフラーを選ぶ → マフラーを骨格とパーソナルカラーで選ぶ
- 色みの範囲を季節で絞る → パーソナルカラー診断
よくある問い
- Q. コートの色に合わせて髪色を変えるのは、やりすぎではありませんか
- 全部のコートに合わせる必要はありません。秋の終わりから春先まで、首まわりに布があるのは5か月ほどです。そのあいだ、髪がいちばん長く触れている布の色を1つだけ選び、それと並べたときに崩れない範囲で髪色を決める、という考え方です。いちばん着るコートが決まっているなら、その1着の襟だけ見れば足ります。肌の色とのなじみは今まで通り見て、そのうえで襟との並びを確かめる、という順番にすれば、選ぶ手間はほとんど増えません。
- Q. 黒いコートとキャメルのコートを両方着ます。どちらに合わせればいいですか
- まず着る日数を数えてください。週に何日着るかで、多いほうを基準にします。日数が同じくらいなら、黒とキャメルのちょうど間の明るさに髪を置き、色みは赤みにも黄みにも寄せすぎない中間のブラウンにすると、どちらの襟の上でも境目が残りやすくなります。もう1つの方法は、少ないほうのコートに、髪と襟の間をつなぐマフラーを決めておくことです。髪とコートが合わなくても、間にはさむ1枚で並びを整えられます。
- Q. 髪が短くて、コートの襟に届きません
- 襟に届かない長さなら、見るのは襟ではなく首の後ろと、ニットやタートルネックの首元です。秋冬は首の詰まった服が増えるので、髪の裾がタートルネックの縁のすぐ上で終わる人が多くなります。その縁と髪の裾を、同じように白黒写真で撮って境目を見てください。また、短い髪は顔のまわりで面積が小さいぶん、襟との並びより、顔まわりの肌との境目のほうが目立ちます。短い人は、襟の確認は下見程度にとどめ、肌との並びを優先して構いません。
- Q. 退色すると色が変わるのに、染めた日の色で決めていいのですか
- 染めた日の色だけで決めると、4週間後に襟の上で見え方が変わります。赤みや黄みのある色は、色が抜けるにつれて明るく、黄色っぽい方向へ動きやすく、灰みのある色は、灰色が先に抜けて下の黄みが出てくることが多いのです。このため、染める日に、色が抜けたあとの見本も美容室で一緒に見せてもらうのがおすすめです。染めた日の色と、少し明るく黄みに寄った色の、両方が襟の上で崩れないなら、その色は秋冬を通して使えます。
— メグラシ編集部





