小麦色の肌の髪色は、頬と耳の後ろの濃さの差で決まる|段差が見えるなら暗め、溶けているなら明るめまで乗る

日に当たって色づいた肌で髪色を選ぶとき、迷うのは色みではありません。明るさです。
決めているのは、頬の肌と耳の後ろの肌を並べたとき、境目に段差が見えるかです。
段差が見えるなら、肌の色は季節で動きます。動いても関係が崩れない暗めの側に置きます。溶けているなら動かないので、明るめまで乗ります。
判定は明るい窓の近くで2分です。
📋 早見表|段差の見え方と、収まるトーンの帯
この表は答えではありません。判定したあとに、トーンの上限を決めるための道具です。
| 頬と耳の後ろの差 | 肌の色が季節で動くか | 収まるトーン | 上限を超えると |
|---|---|---|---|
| 境目に線が引ける | 1〜2段階動く | 6〜8トーン | 季節ごとに関係が変わる |
| 線は引けないが色が違う | 1段階動く | 8〜10トーン | 夏だけ髪が浮く |
| どこで変わったか指せない | ほぼ動かない | 10〜12トーン | 顔と髪の境目に線が出る |
トーンの帯が決まったら、そのあとに色みを選びます。順番を逆にしないでください。
差を測る。所要2分
用意するものは手鏡1枚です。
- 明るい窓の近くで、窓のほうを向いて立つ
- 髪を耳にかけ、耳の後ろの肌が見える状態にする
- 手鏡を、頬と耳の後ろが同時に見える角度に置く
- 2か所のあいだに指を2本並べ、指の外側と内側で色が変わるかを見る
境目に線が引けるなら、段差が見えている状態です。どこで変わったか指せないなら、溶けている状態です。
照明の下では判定しないでください。室内の光は色が偏っていて、2か所の差が実際より小さく見えます。
耳の後ろが見えにくい場合は、あご先の下の肌を使ってください。あごの下も、頬より日に当たりにくい場所です。
指を2本並べるのは、比べる2か所の距離を一定にするためです。離れた2か所を見比べると、そのあいだにある光の当たり方の違いまで一緒に見てしまいます。指2本ぶん、およそ3cmの範囲に収めると、光の条件がそろいます。
判定した結果は、日付とあわせて書き留めておいてください。3か月後に同じ場所で測り直したとき、段差が動いたかどうかが分かります。動く人は、次に染めるトーンを1段階下げる判断ができます。
段差が見えるとき|8トーン以下に置く
境目に線が引ける人は、肌の色が季節で1〜2段階動きます。
動いたときに髪だけが明るいままだと、肌と髪のどちらが明るいかが季節ごとに入れ替わります。入れ替わると、同じ髪色でも見え方が変わります。
8トーン以下に置いておくと、肌が動いても髪のほうが必ず暗い側に残ります。関係が入れ替わらないので、年間を通して同じ見え方になります。
上限を試すなら9トーンまでです。それを超えるかどうかは、いちばん色づく時期に合わせて決めてください。いちばん薄い時期に合わせると、色づいた時期に髪だけが浮きます。
8トーン以下の帯のなかでどこに置くかは、目の色との関係で決めます。白目と黒目の境目がはっきり分かれて見えるなら8トーン、ぼやけて見えるなら6〜7トーンです。肌で上限を決め、目で帯の中の位置を決めると、2つの判定が食い違いません。
段差が溶けているとき|12トーンまで乗る
どこで色が変わったか指せない人は、年間を通して肌の明るさがほとんど動きません。
動かないぶん、髪をどこに置いても関係が保たれます。12トーンまでなら、髪のほうが肌より暗い側に残ります。
12トーンを超えると、髪のほうが明るくなり、顔と髪の境目に線が出ます。線を出したくないなら11トーンまで。逆に線を1本出したいなら、13トーン以上へ振り切ってください。
12〜13の帯は、どちらとも取れる場所です。線が出るか出ないかが、その日の光で変わります。避けるなら、11以下か14以上を選びます。
溶けている人がよく起こす食い違いが、暗くしすぎることです。10トーンより下へ置くと、肌との差が開きすぎて、髪だけが先に目に入ります。溶けているという判定は、暗くしてはいけないという意味ではありませんが、下限は6トーンだと考えてください。それより下は、髪の面積がそのまま重さとして読まれます。
差が季節で動く人は、上限を色づいた時期に合わせる
段差が見える人は、年に2回、判定が変わります。
このとき合わせるのは、いちばん色づいた時期です。薄い時期に合わせると、色づいた時期に髪だけが明るく残ります。
逆に、色づいた時期に合わせておけば、薄い時期には髪のほうが少しだけ暗く見えるだけで、関係は保たれたままです。
年に1度しか染めない場合は、色づく時期の直前に染めてください。染めたあとに肌が色づいていく方向なら、時間が経つほど関係が近づきます。
色みは、明るさを決めたあとに選ぶ
トーンの帯が決まってから、色みを選びます。
順番を逆にすると、同じ色みでもトーンによって見え方が変わるので、思っていた色になりません。赤みを足した色でも、7トーンと11トーンでは別の色に見えます。
色みを決めるときに見るのは、耳の後ろの肌が黄色に寄っているか、赤に寄っているかです。手鏡で耳の後ろを見て、白い紙を横に置いてください。紙と比べて黄色寄りなら黄色系、赤寄りなら赤系の色みが肌の色と近い方向になります。
近い方向を選ぶと境目が溶け、反対方向を選ぶと境目に線が出ます。どちらが正解ということはなく、線を出したいかどうかで決めます。
根元が伸びたときの段差
地毛と染めた部分の明るさの差が3トーン以内なら、伸びても境目がぼやけます。4トーン以上あると、境目に横の線が1本できます。
段差が見える肌で8トーン以下に置く人は、地毛との差が小さくなるので、伸びても線が出にくくなります。
明るめに置く人は、根元だけを地毛の2トーン上に留めて、そこから毛先に向かって明るくしてください。根元と毛先で差をつけると、伸びた部分と染めた部分の境目が消えます。
線が出てしまった場合、次に染めるまでの対処は分け目を1.5cmずらすことです。ずらすと、線の位置が頭の面の上ではなく側面に移り、正面から見えなくなります。
屋外と屋内で1〜2トーン違って見える
同じ髪色でも、屋外では1〜2トーン明るく見えます。屋外の光のほうが強く、髪の表面で反射する量が増えるためです。
染める前に色見本を見るときは、屋外の光の下でも見てください。室内だけで決めると、屋外で思っていたより明るくなります。
判定に使う肌の差も、屋外で見たほうが正確です。屋外で段差が見えないなら、それは本当に溶けている状態です。
自分がどこで見られる時間が長いかで、合わせる場所を決めてください。屋内で過ごす時間が長いなら室内基準、外にいる時間が長いなら屋外基準です。
顔まわりだけ明るくするときの幅
全体を暗めに置きながら、顔まわりだけ明るくする場合、明るくする幅は3cmまでです。
3cmを超えると、明るい部分が面になり、全体を明るくしたのと同じ見え方になります。3cm以内なら線として読めます。
明るくする位置は、こめかみから耳の上端までです。この範囲は正面から見えて、かつ顔の輪郭の外にあるので、線が顔と重なりません。
全体との差は4トーンまでにしてください。それ以上開くと、2つの色が別々のものとして見えます。
顔まわりだけ明るくするかどうかを迷うなら、先に髪を耳にかけてみてください。かけた状態で、こめかみから耳の上端までの3cmが正面から見えているなら、その範囲を明るくする値打ちがあります。見えていないなら、明るくしても正面には出ません。
白い服と黒い服で、髪色の見え方が変わる
同じ髪色でも、白い服を着た日は暗く、黒い服を着た日は明るく見えます。目が服の明るさを基準にするためです。
差が大きいのは、8トーン前後の帯です。この帯は肌と髪の明るさが近いので、服の影響を受けやすくなります。
服によって見え方を変えたくないなら、6トーン以下か11トーン以上へ寄せてください。どちらも肌との差がはっきりしているので、服が変わっても関係は動きません。
どちらとも取れるとき①|写真だと差が読めない
肉眼では段差が見えるのに、写真では溶けて見える。この場合は肉眼の判定を採用してください。
写真は明るさを自動で調整するので、明るい場所と暗い場所の差が縮められます。頬と耳の後ろのように、狭い範囲の差ほど消えやすくなります。
写真で確かめたいなら、白黒にしてから見てください。色の情報が消えると、明るさの差だけが残ります。白黒でも境目が指せないなら、溶けている状態です。
どちらとも取れるとき②|腕と顔で差が違う
腕では段差がはっきり見えるのに、顔では見えない。この場合は顔で判定してください。
髪色が接するのは顔の肌です。腕の状態は、髪と肌の関係に関わりません。
腕のほうが差が大きい人は多く、それ自体は判定に影響しません。見るのは、頬と耳の後ろの2か所だけです。
どちらとも取れるとき③|明るくしたいが段差が見える
段差が見えるのに、10トーン以上にしたい。この場合は、全体ではなく毛先だけを明るくしてください。
根元から中ほどまでを8トーンに置き、毛先3cmだけを11トーンにします。顔に接するのは根元と中ほどなので、肌との関係はそこで決まります。毛先は顔から離れているので、明るくしても関係に入りません。
明るくする毛先の長さは、あご先から下だけです。あご先より上の毛先が明るいと、顔の横に明るい部分が来ます。
美容室で伝えるのは、段差の有無とトーンの数字
伝えるのは2つです。頬と耳の後ろに段差が見えるかどうか。そして、いま考えているトーンの数字。
この2つで、上限を上げるか下げるかが決まります。
色みの名前だけを伝えると、同じ名前でもトーンによって見え方が変わります。数字を先に、色みをあとにしてください。
まとめ
日に当たって色づいた肌の髪色を決めているのは、頬の肌と耳の後ろの肌に段差が見えるかどうかです。
段差が見えるなら肌の色が季節で動くので8トーン以下、溶けているなら動かないので12トーンまで乗ります。
色みは明るさを決めたあとです。根元が伸びたときの線は、地毛との差を3トーン以内に収めるか、根元だけを地毛の2トーン上に留めることで消えます。
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よくある問い
- Q. 頬と耳の後ろの差は、どうやって見るのですか
- 明るい窓の近くで、手鏡を持って横向きに立ちます。髪を耳にかけ、耳の後ろの肌が見える状態にしてください。次に、頬の肌と耳の後ろの肌が同時に見える角度に鏡を置きます。2か所のあいだに指を2本並べ、指の外側と内側で色が変わって見えるかを見ます。境目に線が引けるなら段差が見えている状態、どこで変わったか指せないなら溶けている状態です。判定は明るい場所でだけ行ってください。
- Q. 段差が見えるとき、どのくらいの明るさに置くのですか
- 8トーン以下です。段差が見える人は、肌の色が季節で1〜2段階動きます。動いたときに髪だけが明るいままだと、肌と髪の関係が季節ごとに変わります。8トーン以下に置いておくと、肌が動いても髪のほうが必ず暗い側に残るので、関係が入れ替わりません。上限を試すなら9トーンまでで、それを超えるかどうかは、いちばん色づく時期に合わせて決めてください。
- Q. 段差が溶けているときは、どこまで明るくできますか
- 12トーンまでです。溶けている人は、年間を通して肌の明るさがほとんど動きません。動かないぶん、髪をどこに置いても関係が保たれます。12トーンを超えると、髪のほうが肌より明るくなり、顔と髪の境目に線が出ます。境目に線を出したくないなら11トーンまで、線を1本出したいなら13トーン以上へ振り切ってください。中間の12〜13は、どちらとも取れる帯です。
- Q. 根元が伸びたときに段差が目立つのはなぜですか
- 地毛と染めた部分の明るさの差が、3トーン以上あるためです。3トーン以内なら、伸びても境目がぼやけて見えます。4トーン以上あると、境目に横の線が1本できます。段差が見える肌の人は暗めに置くので、地毛との差が小さくなり、伸びても線が出にくくなります。明るめに置く人は、根元だけを地毛の2トーン上に留めて、そこから毛先に向かって明るくすると、線が消えます。
- Q. 美容室では何を伝えればいいですか
- 2つ伝えてください。1つ目は、頬と耳の後ろの肌に段差が見えるかどうか。2つ目は、いま考えているトーンの数字です。この2つで、上限を上げるか下げるかが決まります。色みの名前だけを伝えると、同じ名前でもトーンによって見え方が変わるので、思っていた色にならないことがあります。数字を先に、色みをあとにしてください。
— メグラシ編集部




