14度の服装|コートかニット+羽織りかは、外にいる時間と風で選ぶ

**最高気温14度の日は、その日に外にいる時間を足し上げてください。**合計が1時間を超えるなら薄手のコート、1時間に届かないならニットに羽織りを1枚足せば足ります。風の予報が秒速5mを超える日は、時間が短くてもコートの側に寄せます。
14度は、羽織りで乗り切れるかどうかの最後の帯です。数字だけを見ると「まだコートは早い」とも「もう寒い」とも読めるので、迷う人が多い気温です。ところが、同じ14度でも、外を歩く時間が20分の日と2時間の日では、要る服がまったく違います。迷いを止めるのは、気温ではなく予定のほうです。
1度下の日は13度の服装、1度上の日は15度の服装にまとめてあります。この記事は、14度の日にコートを着るかどうかの選び方だけを扱います。
結論:外にいる時間が1時間を超えるか、風が強いかで選ぶ
| 外にいる時間の合計 | 風の予報 | 選ぶ組み方 |
|---|---|---|
| 1時間を超える | 弱い(秒速5m以下) | A:薄手のコート |
| 1時間を超える | 強い(秒速5m超) | A:薄手のコート+首元を覆う |
| 30分〜1時間 | 弱い | B:中厚手ニット+羽織り |
| 30分〜1時間 | 強い | A:薄手のコート |
| 30分未満 | 弱い | C:長袖1枚+厚手の羽織り |
| 30分未満 | 強い | B:中厚手ニット+羽織り |
**表の左の列は、その日の予定から自分で出す数字です。**駅まで歩く時間、乗り換えで外を歩く時間、昼に外へ出る時間、帰り道。家を出る前に指を折って足すと、1分もかかりません。
風は、天気予報の「風速」の欄を見ます。秒速5mは、木の葉や細い枝が絶えず揺れているくらいの風です。
この表で選ぶと、同じ週の中でも、月曜はA、水曜はB、土曜はCということが普通に起きます。それで構いません。14度の日の服は、気温ではなくその日の過ごし方に合わせるものなので、毎日同じにならないほうが自然です。
早見表|14度の日の3つの組み方
| 組み方 | 外側 | 中 | 下半身 | 足元 |
|---|---|---|---|---|
| A:コートの日 | 裏地つきの薄手コート | 長袖のカットソーか薄手ニット | 中厚手のパンツか、タイツ+スカート | 甲の深い靴かショートブーツ |
| B:ニット+羽織りの日 | 前の開く羽織り | 中厚手のニット | 中厚手のパンツ | 甲の覆われる靴、長めの靴下 |
| C:長袖+厚手羽織りの日 | 厚手のカーディガンかジャケット | 長袖のシャツかカットソー | 季節を問わないパンツ | スニーカーか革靴 |
Aは「外で過ごす日」、Bは「外と中を行き来する日」、Cは「ほとんど屋内の日」です。3つとも、**中の1枚はそれほど変わりません。**変わるのは外側の厚みと、足首がどれだけ覆われているかです。
最高14度と最低14度は、別の日
天気予報で「14度」を見たら、まずそれが最高気温か最低気温かを確かめてください。
| 比べるところ | 最高気温14度の日 | 最低気温14度の日 |
|---|---|---|
| 出やすい時期(東京あたりの平地) | 11月下旬〜12月初め、3月 | 10月中旬〜下旬、5月初め |
| 昼の気温 | 14度前後で止まる | 20度前後まで上がる |
| 朝晩の気温 | 7〜9度まで下がる | 14度前後 |
| 外側の1枚 | 着たまま過ごす | 朝だけ着て、昼は脱ぐ |
| 羽織りの選び方 | 厚みで選ぶ | 脱いで持てる薄さで選ぶ |
この記事が主に扱うのは、左の「最高気温14度の日」です。最低気温14度の日は、朝の羽織りを鞄に入れられるかどうかが本題で、組み方はむしろ気温20度前後の日に近くなります。
14度はいつ来るか|一日の中での動き
最高気温14度の日の、一日の気温の動きを並べるとこうなります。数字は晴れた日の目安です。
| 時刻 | 気温の目安 | その時間に外にいるなら |
|---|---|---|
| 朝7時 | 7〜9度 | コートかニット+羽織りの前を閉じる |
| 朝9時 | 10度前後 | 前を閉じたまま |
| 昼12時 | 13度前後 | 日なたなら前を開けられる |
| 午後2時 | 14度(最高) | 日なたなら羽織りを脱げる |
| 夕方4時 | 12度前後 | 日陰に入ると急に冷える |
| 夜7時 | 9〜10度 | 朝と同じ服装が要る |
14度に届くのは午後の1〜2時間だけです。**朝と夜は、ひと桁の気温の中を歩くことになります。**通勤や送迎のように朝と夕方に外にいる人ほど、14度という数字より寒い時間を過ごしています。
先に測る①|外にいる時間を、予定から足し上げる
外にいる時間は、思っているより長いものです。ふだんの一日を細かく分けると、こうなります。
| 外にいる場面 | よくある長さ | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 家から駅・バス停まで | 5〜15分 | 往復で倍になる |
| 乗り換えで外を歩く | 3〜10分 | 地上の乗り換えだけ数える |
| 電車やバスを待つホーム | 5〜10分 | 立って待つ時間は体感が下がる |
| 昼に外へ出る | 10〜40分 | 店に並ぶ時間も入れる |
| 子どもの送り迎え | 10〜30分 | 門の前で待つ時間が長い |
| 買い物で店から店へ | 10〜30分 | 駐車場から入口までも数える |
| 夕方の帰り道 | 10〜20分 | 朝より気温が低い |
**往復の通勤だけで30分、昼に外へ出れば1時間に届きます。**送迎や買い物が重なる日は、1時間を軽く超えます。逆に、車で移動して、建物から建物へすぐ入る日は、合計で15分ほどしかないこともあります。
止まって待つ時間は、歩いている時間より冷えます。ホームや門の前で立っている時間が長い日は、合計を1.5倍にして数えてください。
足し上げるのは、その日の予定だけで構いません。毎日同じ通勤なら、一度数えておけば、あとは昼に外へ出るかどうか、帰りに寄るところがあるかどうかを足し引きするだけです。手帳やスマートフォンの予定表に「外 何分」と書き添えておくと、翌週以降の14度の日にもそのまま使えます。
先に測る②|風の予報は秒速5mで線を引く
風が吹くと、体感の温度は下がります。おおまかに、風速が秒速1m増えるごとに体感が1度ほど下がると言われます。14度の日に秒速5mの風があれば、体感は10度を切る計算です。
| 風速の予報 | 外で見える様子 | 14度の日の体感の目安 |
|---|---|---|
| 秒速1〜2m | 煙がなびく、顔に風を感じる | 12〜13度 |
| 秒速3〜4m | 木の葉が揺れる、旗が広がる | 10〜11度 |
| 秒速5〜6m | 細い枝が揺れる、砂ぼこりが立つ | 8〜9度 |
| 秒速7m以上 | 大きな枝が揺れる、傘がさしにくい | 7度以下 |
**秒速5mを超える予報の日は、外にいる時間が短くてもコートの側に寄せてください。**風は、ニットの編み目や羽織りの前の開きから入ってきます。目の詰まった生地で、前を閉じられる外側が要ります。
海沿いや川沿い、ビルの谷間は、予報より風が強くなります。ふだん歩く道がそうなら、予報の数字に2mほど足して読んでください。
先に測る③|日なたを歩くか、日陰で待つか
同じ14度でも、日なたと日陰では体感が違います。気温は日陰で測った数字なので、晴れた日の日なたは数字より暖かく、日陰はほぼ数字どおりです。
| 外にいる場所 | 晴れの日 | 曇りの日 |
|---|---|---|
| 日なたの歩道を歩く | 数字より2〜3度暖かい | ほぼ数字どおり |
| 日陰の歩道を歩く | ほぼ数字どおり | 数字より1度ほど低い |
| ビルの北側で待つ | 数字より1〜2度低い | 数字より2度ほど低い |
| 屋根のあるホームで待つ | 風があれば数字より低い | 風があれば数字より低い |
晴れて日なたを歩く日なら、外にいる時間が1時間を少し超えても、ニット+羽織りで足りることがあります。曇りの日や、日陰で待つ時間が長い日は、30分でもコートの側に寄せる価値があります。
組み方A|薄手のコートを着る日
外にいる時間が1時間を超える日、または風の強い日の組み方です。
| 部分 | 選ぶもの | 選ぶときの目安 |
|---|---|---|
| コート | 裏地のある薄手のコート | ウール混か、目の詰まった綿 |
| コートの丈 | 膝が隠れるくらい | 腰までの丈なら中を1段厚く |
| 中 | 長袖のカットソーか薄手のニット | コートを脱いだ屋内で暑くない厚み |
| 首元 | 中の1枚が首に沿う形か、薄手のストール | 風の強い日は首を覆う |
| 下半身 | 中厚手のパンツ | スカートならタイツを合わせる |
コートの日に気をつけるのは、中を厚くしすぎないことです。屋内に入ると、11月下旬からは暖房が入り始めています。コートの下に厚手のニットを着ていると、コートを脱いでも暑い。中は薄めにして、外側のコートで寒さを受け止めます。
14度の日のコートは、真冬の厚いコートでなくて構いません。裏地があって、前をボタンで閉じられれば足ります。
丈は、外にいる時間が長いほど長いほうが楽です。腰までの短い丈のコートは、腰から下が外気にさらされるので、14度の日には中かパンツを1段厚くして釣り合わせます。膝が隠れる丈なら、下は中厚手のパンツのままで足ります。コートを1着しか持っていない場合は、その丈に合わせて下の厚みを決めてください。
組み方B|中厚手のニットに羽織りを足す日
外にいる時間が30分〜1時間で、風が弱い日の組み方です。いちばん出番の多い形です。
| 部分 | 選ぶもの | 選ぶときの目安 |
|---|---|---|
| ニット | 中厚手、目の詰まったもの | 光にかざして向こうが透けない |
| ニットの首 | クルーネックかハイネック | Vネックなら首元に1枚足す |
| 羽織り | 前の開くジャケットかカーディガン | ニットの上から袖が通る |
| 羽織りの丈 | 腰からお尻の途中まで | 短すぎると腰が冷える |
| 下半身 | 中厚手のパンツ | 足首が出ない丈 |
ニット+羽織りの日は、**ニットそのものが外側の役を半分持ちます。**だから、ニットは目の詰まったものを選んでください。目の粗いニットに薄い羽織りでは、風が抜けて、14度の朝晩には足りません。
羽織りは、ニットの上から着て袖がきつくないものを選びます。袖が詰まると腕を動かすたびにニットが引かれて、袖口から冷えます。
羽織りの前は、外では閉じられる形が向いています。前を閉じられないロングカーディガンは、歩くたびに前が開いて、胸から腹にかけて風が入ります。前が閉じられない羽織りしか手元にない日は、ニットをハイネックにするか、首元にストールを1枚足して、開いた前の分を首で受けてください。
組み方C|長袖1枚に、厚手の羽織りの日
外にいる時間が30分に届かない日の組み方です。車での移動や、建物の中で過ごす時間が長い日に向きます。
| 部分 | 選ぶもの | 選ぶときの目安 |
|---|---|---|
| 中 | 長袖のシャツか厚手のカットソー | 屋内で1枚になって過ごせる |
| 羽織り | 厚手のカーディガンかウールのジャケット | 外にいる短い時間を、これ1枚で受ける |
| 下半身 | 季節を問わないパンツ | 屋内の暖房に合わせる |
| 足元 | スニーカーか甲の深い革靴 | 靴下は足首が隠れる長さ |
Cの日は、屋内で過ごす服を基準にして、外にいる短い時間だけ厚手の羽織りで受けます。羽織りは、屋内で脱いで椅子にかけておけるものにしてください。外の14度に合わせて中を厚くすると、屋内の数時間がずっと暑くなります。
Cの日の落とし穴は、予定が変わって外にいる時間が延びることです。昼に急に外へ出ることになった、帰りに寄り道をした。そういう日は、羽織りの前を閉じ、首元を覆えば、30分ほどならCのままで過ごせます。それ以上延びそうな日は、朝の時点でBにしておいてください。
羽織りの厚みは、手のひらで透けるかで見分ける
「薄手」「中厚手」「厚手」という言葉は、人によって幅があります。家にある羽織りを、次の方法で分けておくと迷いません。
| 確かめ方 | 薄手 | 中厚手 | 厚手 |
|---|---|---|---|
| 生地を1枚にして窓にかざす | 手の形が透けて見える | ぼんやり明るい | 光がほとんど通らない |
| 生地をつまむ | 指の腹で薄さを感じる | つまむと少し弾む | つまむと厚みが指を押し返す |
| 前を閉じて息を吹きかける | 向こうに抜ける | 少し抜ける | ほとんど抜けない |
| 14度の日の役 | 屋内の冷房よけ程度 | B・Cの羽織りに | Cの羽織り、Bの風の日に |
**14度の日の羽織りは、中厚手か厚手です。**薄手の羽織りは、9月や5月の羽織りで、14度の朝晩には足りません。家に薄手しかなければ、Bの日でもAのコートを選んでください。
中の1枚は、首の詰まりで2度ぶん変わる
同じ厚みのニットでも、首の開きで体感が変わります。首まわりから入る風は、体全体を冷やします。
| 首の形 | 首まわりの覆い | 14度の日の使い方 |
|---|---|---|
| ハイネック・タートル | 首まで覆う | 風の強い日、コートを着ない日に |
| クルーネック | 鎖骨の上まで | B・Cの基本 |
| ボートネック | 横に開く | 首元に1枚足す |
| Vネック | 胸元が開く | 下に首の詰まった1枚を着る |
| シャツの襟 | 襟を立てれば覆える | 一番上のボタンを留める |
**首を覆う1枚にすると、同じ外側でも2度ほど暖かく感じます。**コートを着るか迷う日に、ハイネックにしてBで出るという選び方もできます。反対に、Vネックしか手元にない日は、Aの側に寄せたほうが楽です。
下半身|パンツの生地とタイツの厚み
14度の日は、上より下で寒さを感じる人も多い気温です。パンツは裾から、スカートは膝まわりから冷えます。
| 下に着るもの | 14度の日の目安 | 外にいる時間が長い日 |
|---|---|---|
| 薄手のパンツ(夏も履く生地) | 屋内中心の日だけ | 避ける |
| 中厚手のパンツ(綿の厚手・ウール混) | 基本 | 足首の出ない丈で |
| 厚手のパンツ(起毛・ウール) | 風の強い日 | Aの日に |
| スカート+薄手のタイツ(30デニール前後) | 屋内中心の日 | 足りない |
| スカート+中厚手のタイツ(60〜80デニール) | 基本 | ロング丈のスカートなら足りる |
| スカート+厚手のタイツ(110デニール以上) | 風の強い日 | Aの日に |
パンツの丈は、足首が出ないかどうかを見てください。足首の出る丈のパンツは、靴下と靴で足首を覆えれば履けます。スカートの日は、タイツの厚みで調整します。
スカートの丈も、体感に関わります。膝が出る丈のスカートは、膝まわりの冷えをタイツだけで受けることになるので、外にいる時間が長い日は厚手のタイツに替えます。ふくらはぎの途中まである丈なら、中厚手のタイツで足ります。上半身の組み方を決めたあとに、下は「外にいる時間が1時間を超えるなら1段厚く」と覚えておけば、上下の釣り合いが取れます。
足元|甲が覆われているかで決める
足元は、甲と足首がどれだけ覆われているかで体感が変わります。
| 足元の組み合わせ | 甲 | 足首 | 14度の日の目安 |
|---|---|---|---|
| ショートブーツ | 覆う | 覆う | Aの日に |
| 甲の深い革靴+長めの靴下 | 覆う | 覆う | A・Bの日に |
| スニーカー+長めの靴下 | 覆う | 覆う | B・Cの日に |
| 甲の浅い靴+くるぶし丈の靴下 | 出る | 出る | 屋内中心の日だけ |
| 甲の浅い靴+タイツ | 出る(薄く覆う) | 覆う | Cの日に |
**甲の浅い靴にくるぶし丈の靴下は、足首と甲の2か所が同時に冷えます。**14度の日に外を歩く時間があるなら、どちらか1か所は覆ってください。靴を替えずに済ませたい日は、靴下を足首の隠れる長さに替えるだけでも変わります。
首・手首・足首、どこを先に覆うか
上着を替えずに体感を上げたいときは、首・手首・足首の3か所を覆います。どこから覆うかは、外での過ごし方で決まります。
| 外での過ごし方 | 先に覆う場所 | 覆うもの |
|---|---|---|
| 立って待つ時間が長い | 足首 | 長めの靴下、ショートブーツ |
| 風の中を歩く | 首 | ハイネック、薄手のストール |
| 自転車に乗る、荷物を持つ | 手首 | 袖口の詰まった中の1枚、手袋 |
| 日陰で座る | 足首と首 | 両方 |
3か所のうち2か所を覆えば、羽織り1段ぶんの差になります。コートを持っていない日、または着たくない日は、この3か所で寄せてください。
3か所は、どれも面積が小さいので、覆っても見た目の重さはほとんど変わりません。外側を1段厚くすると全身の印象が冬に寄りますが、首と足首を覆うだけなら、秋の装いのまま体感だけを上げられます。11月の終わりに「まだ冬の服にしたくない」と感じる日は、外側ではなくこの3か所から動かすのが順番です。
鞄に入れておく1枚|14度の日の予備
14度の日は、朝の判断が外れることがあります。予報より風が強かった、帰りが遅くなった、日陰で待つ時間が思ったより長かった。そういう日に備えて、鞄に1枚入れておくと安心です。
| 予備の1枚 | たたんだ大きさ | 足せる場所 | 向いている日 |
|---|---|---|---|
| 薄手のストール | 文庫本くらい | 首、肩 | 風が強くなりそうな日 |
| 薄手のカーディガン | 鞄の底に平らに入る | 羽織りの下 | 帰りが夜になる日 |
| 手袋 | 手のひらに収まる | 手首から先 | 自転車、荷物の多い日 |
| 長めの靴下 | 手のひらに収まる | 足首 | 甲の浅い靴の日 |
| 腹まわりに巻く薄い1枚 | 手のひらに収まる | 胴 | 屋外で座る時間がある日 |
**予備は、首か足首を覆えるものから選んでください。**羽織りをもう1枚持つより、ストールや靴下のほうが鞄の中で場所をとらず、足したときの差も大きいからです。Bの組み方で出る日に、ストールを1枚入れておけば、帰り道で寒くなってもAに近いところまで寄せられます。
予備を持つかどうかは、帰りの時刻で決めます。日の入りより前に帰るなら要らない日が多く、日の入りを過ぎるなら持っておく。迷う日は、いちばん小さいものを1つだけ入れてください。
色と生地の見た目|14度に寒々しく見せない
14度の日は、11月の終わりか3月です。どちらの時期も、周りの人の服はそれなりに厚く、色も深くなっています。見た目の季節がずれると、寒そうに見えたり、重たく見えたりします。
| 時期 | 合う色の明るさ | 合う生地の表面 |
|---|---|---|
| 11月下旬〜12月初めの14度 | 中くらいから深い色 | 起毛、目の詰まったニット |
| 3月の14度 | 中くらいから明るい色 | なめらか、軽く光る |
同じ14度でも、**11月は「これから寒くなる14度」、3月は「これから暖かくなる14度」**です。11月は深い色と起毛を1点入れ、3月は明るい色となめらかな生地を1点入れると、周りと季節がそろいます。服の厚みは同じでも、色と表面だけで季節は合わせられます。
同じ服を11月と3月の両方で使うなら、外側か中のどちらかを季節ごとに替えるのが手軽です。たとえば中厚手のニットとパンツはそのままにして、11月は深い色の羽織り、3月は明るい色の羽織りにする。外側の色が変わるだけで、全身の季節の読まれ方が変わります。
屋内との往復が多い日
11月下旬になると、屋内では暖房が入り始めます。屋外の14度と、屋内の22度前後を行き来する日は、脱ぎ着のしやすさが先です。
| 屋内での過ごし方 | 中の1枚 | 外側 |
|---|---|---|
| 暖房の効いた部屋に長くいる | 長袖のカットソー、薄手のニット | 前の開くコートか羽織り |
| 店や駅を何度も出入りする | 薄手〜中厚手のニット | 前を開けたまま歩ける形 |
| 暖房のない場所(倉庫、体育館など) | 中厚手のニット | 屋内でも脱がない前提で |
| 窓際の席に座る | 中厚手 | 椅子の背にかけられる形 |
**出入りが多い日は、中を薄く、外側を前の開く形にしてください。**かぶるタイプの厚手ニットを中心にすると、屋内で脱げずに暑くなります。屋内で脱ぐのは外側だけ、と決めておけば、往復が何度あっても調整できます。
店や駅を何度も出入りする日は、外側を毎回脱ぐのも手間です。その場合は、外側の前を開けたまま屋内を歩き、外に出るときだけ閉じるという使い方にします。前を開けたままでも見た目が崩れない、ボタンの少ない形や、合わせの浅い形の外側が向いています。
場面別|通勤・送迎・週末・夜の食事
| 場面 | 外にいる時間の目安 | 組み方 | 気をつけるところ |
|---|---|---|---|
| 電車通勤(乗り換え1回) | 30〜50分 | B | ホームで待つ時間を足して数える |
| 自転車通勤 | 20〜40分 | A | 風を受けるので時間が短くてもA |
| 車通勤 | 10分前後 | C | 駐車場が遠ければB |
| 子どもの送迎(徒歩) | 30〜60分 | B〜A | 門の前で待つ時間を1.5倍に |
| 週末の買い物 | 30〜90分 | B〜A | 店から店へ歩く距離で決める |
| 公園で過ごす | 2時間以上 | A | 足首を覆う |
| 夜の食事に出る | 20〜40分 | A | 帰りは9度前後まで下がる |
夜の食事は、外にいる時間は短くても、**気温がいちばん低い時間帯に外を歩きます。**行きは夕方でも、帰りは日が落ちて9度前後です。店の中は暖かいので、中は薄く、外側をコートにするのがいちばん楽です。
自転車通勤も、外にいる時間のわりに寒さを強く感じる場面です。自転車は自分で風を起こしながら進むので、無風の日でも秒速4〜5mの風を受け続けているのと同じになります。20分の自転車通勤は、歩いて1時間外にいるのに近いと考えて、Aにしておいてください。手首と首が先に冷えるので、手袋と首元の覆いも合わせて持ちます。
どちらとも取れるとき①|外にいる時間がちょうど1時間前後
足し上げてみたら、50分〜70分で境目に乗った、という日です。
このときは、帰りの時刻で決めてください。帰りが日の入り(11月下旬なら16時半ごろ)より前ならB、後ならA。同じ1時間でも、夕方以降の30分は昼の1時間ぶんくらい冷えます。
それでも決めきれないときは、Bで出て、首元を覆うストールを鞄に入れておきます。ストール1枚で、BとAのあいだの差はかなり埋まります。
どちらとも取れるとき②|朝は8度、昼は14度
朝の気温がひと桁で、昼に14度まで上がる日です。最高14度の日の多くがこの形です。
| 朝の外出 | 昼の外出 | 帰り | 選ぶ組み方 |
|---|---|---|---|
| ある | ない | 夕方以降 | A |
| ある | ある | 夕方より前 | B(朝は前を閉じる) |
| ない | ある | 夕方より前 | C |
| ない | ある | 夕方以降 | B |
**朝と帰りの両方に外を歩くなら、Aにしておくと一日が楽です。**昼は前を開けるか、屋内で脱いでおけば済みます。反対に、朝の外出がなく昼に出かける日は、14度に近い時間だけ外にいるので、Cでも足ります。
どちらとも取れるとき③|コートはまだ早い気がする
11月の終わりにコートを着ることに、ためらいを感じる人は少なくありません。周りがまだ羽織りで歩いていると、自分だけ冬の装いに見えるのではと気になります。
ここで分けて考えたいのは、コートの厚みと、コートの見た目です。14度の日のコートは、裏地のある薄手のもので足ります。色が中くらいの明るさで、丈が膝くらいなら、厚手の羽織りと並んでも違和感は出ません。真冬に着る深い色の厚いコートを出すと季節より先に見えますが、薄手のコートなら11月の装いのうちです。
外にいる時間が1時間を超える日に、見た目のためにBで出て寒い思いをするより、薄手のコートで出て、屋内で脱いでおくほうが一日の負担は小さくなります。
それでもコートに抵抗がある日は、Bに、首と足首の覆いを両方足してください。ハイネックのニット、足首の隠れる靴下か短いブーツ。この2つで、BとAのあいだのかなりの部分が埋まります。そのうえで鞄にストールを1枚入れておけば、帰り道で冷えたときにも寄せられます。
どちらとも取れるとき④|雨の14度
雨の日の14度は、晴れの日より体感が下がります。日差しがないうえに、濡れた服や靴から冷えるからです。
| 雨の日の条件 | 選ぶ組み方 | 足すもの |
|---|---|---|
| 外にいる時間が30分未満 | B | 撥水の羽織り |
| 外にいる時間が30分〜1時間 | A | 足首の覆い |
| 外にいる時間が1時間を超える | A | 首と足首の両方 |
| 風を伴う雨 | A | 傘で守れない膝下を覆う |
雨の日は、外にいる時間の合計を1.5倍にして数えてください。濡れるかもしれない日は、コートの表地が水をはじくかどうかも確かめておきます。雨の日の上着の選び方は撥水加工コートの選び方にまとめてあります。
よくある行き違い
14度の日に外したと感じるとき、原因はたいてい次のどれかです。
| よくある思い込み | 実際に起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 14度なら羽織りで足りる | 朝晩はひと桁まで下がっている | 朝と帰りに外を歩くならA |
| 厚いニットを着れば羽織りは要らない | 目の粗いニットは風が抜ける | 目の詰まったニットに替える |
| コートを着れば中は何でもいい | 屋内の暖房で暑くなる | 中を薄くして外側で受ける |
| 足元は気温に関係ない | 甲と足首から冷える | どちらか1か所を覆う |
| 晴れていれば寒くない | 日陰と夕方は数字どおりかそれ以下 | 日陰で待つ時間を数える |
| 去年の同じ時期と同じでいい | 同じ日付でも気温は年で違う | 日付ではなく予報の数字で選ぶ |
いちばん多いのは、昼の14度に合わせて服を選び、朝と帰りに寒いという行き違いです。最高気温は午後の1〜2時間の数字なので、朝と夕方に外にいる人は、その数字より5度前後低い中を歩いています。
もう一つ多いのが、コートを着た日に屋内で暑くなる行き違いです。コートを着る日は、中を「屋内で1枚になって過ごせる厚み」にしておけば、外でも中でも困りません。外の寒さを中の1枚で受けようとすると、屋内に入ったときに逃げ場がなくなります。
前の晩に確かめる3つ
14度の予報を見た夜に、次の3つを確かめます。
- 予報の14度は、最高気温か最低気温か
- 明日、外にいる時間を足すと何分になるか
- 風の予報は秒速5mを超えるか
**1で最高気温なら、2と3で組み方が決まります。**1時間を超えるか、風が強ければA。どちらも下回ればB。外にいる時間が30分に届かなければC。最低気温14度なら、昼に脱いで持てる羽織りを選ぶ日です。
決めたら、外側と足元だけ玄関の近くに出しておいてください。朝は窓を開けて外の空気を確かめ、予報より冷たく感じたら1段厚い側へ寄せます。前の晩に決めてあれば、朝の迷いはその1段だけで済みます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 最高気温14度の日にコートは要りますか
- その日に外にいる時間の合計で決めてください。駅まで歩く時間、乗り換えで外を歩く時間、昼休みに外へ出る時間、帰り道。これを足して1時間を超えるなら、薄手のコートを着ていく日です。1時間に届かないなら、中厚手のニットに羽織りを1枚足せば足ります。風の予報が秒速5mを超える日は、外にいる時間が短くてもコートの側に寄せてください。
- Q. 最低気温14度の日は、どんな服装にすればいいですか
- 最低気温が14度の日は、昼の最高気温が20度前後まで上がることが多く、最高14度の日とは別の日です。朝は羽織りが要りますが、昼は長袖1枚で過ごせます。羽織りは、脱いだあとに腕にかけたり鞄に入れたりできる薄さのものを選んでください。コートを着ていくと昼に持て余します。
- Q. 14度の日に、ニットだけで出かけても大丈夫ですか
- 日なたを歩く時間が中心で、風が弱く、夕方より前に帰るなら、目の詰まった中厚手のニット1枚で過ごせる人もいます。ただし最高気温14度の日は、朝晩は8度前後まで下がることが多いので、帰りが日の入りを過ぎるなら羽織りを1枚持ってください。首の詰まったニットを選ぶと、同じ厚みでも風が入りにくくなります。
- Q. 14度の日の足元は、ブーツにしたほうがいいですか
- ブーツでなくても、甲が覆われる靴で足首が出なければ足ります。くるぶし丈の靴下に甲の浅い靴を合わせると、足首と甲の2か所から冷えます。ショートブーツ、甲の深い革靴、スニーカーに長めの靴下のどれかにすれば、14度の日の足元としては十分です。外にいる時間が1時間を超える日は、筒のあるブーツのほうが楽です。
— メグラシ編集部





