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気温どおりの服装で寒い・暑い|予報と自分のずれを3日で測って直す

メグラシ編集部//読了 13分
朝日の差す住宅街の坂道で、白いTシャツの上に着たベージュのカーディガンの袖口を、手首まで引き下ろしている女性

**今日、予報の気温に合わせて着た服で、寒いと感じた時間と暑いと感じた時間はありましたか。**あったなら、それは服の選び方の失敗ではありません。予報の数字と、あなたの一日のあいだに「ずれ」があるだけです。

9月の末から10月は、このずれがいちばん大きく出る時期です。朝と昼の気温差が開き、日なたと日陰の差も大きくなり、建物の中の冷房や暖房も切り替わっていきます。予報の1つの数字だけでは、一日を通して合う服は選べません。

この記事では、自分のずれを3日間の記録で数字にして、翌日からの服選びに使う方法をまとめます。気温ごとの基本の目安は10月の気温と服装に、朝と昼の差の読み方は明日の気温と服装|最高と最低の差にまとめてあります。

結論:予報に、自分のずれを足し引きして着る

予報の気温どおりに着て外れるのは、予報の数字が「あなたのいる場所の温度」ではないからです。外れ方には、人それぞれの癖があります。

  • 朝の駅までが寒い人
  • 昼に日なたを歩くと暑い人
  • 職場の中が寒い人
  • 夕方の帰り道が寒い人

この癖を、「予報より何度寒く感じるか・暑く感じるか」という数字で持っておく。これを、この記事では「ずれ」と呼びます。ずれが分かれば、翌日からは予報の数字にずれを足し引きして、その数字に合う服を選ぶだけです。

ずれは、3日間の記録で出せます。難しい道具は要りません。

ずれを知らないまま服を選ぶと、外れた日の記憶だけが残ります。「この前寒かったから」と厚く着て、今度は暑くて困る。そのくり返しが、気温に合わせて着るのが苦手だという思い込みにつながります。数字で持っておけば、外れた日があっても、どれくらい外れたのかを冷静に振り返れます。

予報の気温は、どこで測った何度か

予報で見る気温には、決まった測り方があります。まずそれを知っておくと、なぜ外れるのかが分かります。

項目予報の気温あなたの一日
場所風通しのよい芝生の上道路・駅・建物の中
日当たり日陰(直射日光を避ける)日なたと日陰を行き来する
高さ地面から1.5m同じくらい
風風通しはよいが体感は含まない風に当たると冷える
最高気温の時刻多くは午後1〜3時ごろその時刻に外にいるとは限らない
最低気温の時刻多くは明け方家を出る時刻はもう少し後
地点地域の代表の1地点住まいや職場は別の場所
屋内含まない冷房・暖房の中にいる時間が長い

予報の最高気温は、日陰で測った、一日のうちいちばん高い時刻の値です。日なたを歩けばそれより暖かく感じ、朝の7時に家を出るならそれよりずっと寒い。予報どおりに着るということは、午後2時に日陰で立っている人に合わせて着るということです。

体感を動かすもの

予報の数字から、実際の体感を動かす条件を並べました。数字はおおよその目安です。

条件体感の動き起きやすい時間
日なたにいる2〜4度暖かく晴れた日の昼
日陰・ビルの影1〜2度寒く秋の午後、日が傾いてから
風が秒速1m約1度寒く通年
風が秒速5m約5度寒く季節の変わり目の晴れた日
川沿い・海沿い風で2〜3度寒く朝と夕方
ビルの間の道風が強まって寒く高い建物の多い街
小雨で服が湿る2〜3度寒く秋の長雨
早足で10分歩く1〜2度暖かく通勤の朝
自転車に乗る風で2〜4度寒く通勤・送り迎え
電車の中混み具合で暖かく朝の通勤
冷房の効いた屋内外より寒く9月末まで
暖房の入る前の建物外より寒い日もある10月

この表のうち、自分の一日に何が入っているかを数えてください。風・自転車・冷房の3つが毎日あるなら、予報より寒い側にずれやすい一日です。日なたを長く歩く・早足・混んだ電車が毎日あるなら、暑い側にずれやすい一日です。

3日で測る|記録のつけ方

ずれを数字にするには、3日間の記録をつけます。書くのは、一日3回です。

記録する時刻書くこと
家を出たとき予報の最低気温、着ていた服、感じ方
昼ごろ予報の最高気温、日なたか日陰か、感じ方
帰り道風があったか、着ていた服、感じ方
3回とも歩いたか・座っていたか・乗り物か
屋内が長い日屋内で寒かったか暑かったか
余裕があれば風の強さ(予報の風速)
雨の日服が湿ったかどうか
3日目の夜3日分を並べて見比べる

書く場所は、電話のメモで十分です。1回につき1行、20秒もかかりません。「7時 最低14度 長袖シャツ1枚 やや寒い 駅まで歩き 風あり」くらいの短さで構いません。

3日にしているのは、1日だと特別な条件が混ざりやすく、1週間だと続かないからです。晴れの日と曇りの日が混ざるように、続けて3日でなくても、1週間のうちの3日で構いません。

記録する日は、できるだけふだんどおりに過ごす日を選んでください。旅行の日や、特別な予定で長く外にいる日は、その日だけの条件が強く出ます。平日の通勤の日と、休日の買い物の日のように、よくある一日を2種類入れておくと、どちらの日にも使えるずれになります。

感じ方は5段で書く

感じ方は、細かく分けすぎると比べにくくなります。次の5段で書いてください。

段感じ方数字に直すと
寒い腕を組みたくなる、首をすくめる−2
やや寒いもう1枚あればよかった−1
ちょうど何も気にならない0
やや暑い袖をまくりたい、前を開けたい+1
暑い1枚脱ぎたい、汗ばむ+2

数字の列は、あとでずれを出すときに使います。感じたとおりに書くことが大事で、周りの人と比べる必要はありません。

ずれの出し方

3日分の記録がそろったら、時刻ごとに感じ方の数字を並べます。

たとえば、朝の感じ方が3日とも「やや寒い(−1)」「寒い(−2)」「やや寒い(−1)」だったとします。合計は−4、3日で割るとおよそ−1.3です。このとき着ていた服が、予報の最低気温に合わせた服だったなら、あなたの朝は、予報より1段寒い側にずれているということです。

1段は、おおよそ2〜3度にあたります。朝のずれが−1段なら、翌日からは予報の最低気温から2〜3度引いた気温に合わせて、家を出るときの服を選びます。

昼と帰り道も、同じように出してください。朝・昼・帰りでずれ方が違うのが普通です。朝は寒い側、昼は暑い側、という人も多くいます。その場合は、朝に合わせた1枚を、昼には脱げる形にしておきます。

記録の例|3日分を並べるとこうなる

実際に3日分を並べると、どんな形になるかを例で示します。駅まで歩いて電車で通勤し、職場では座っている時間が長い人の記録です。

日時刻予報着ていた服感じ方メモ
1日目朝7時半最低15度長袖シャツ1枚−1駅まで風あり
1日目昼12時最高22度長袖シャツ1枚+1日なたを歩いた
1日目帰り18時―長袖シャツ1枚−1日が落ちていた
2日目朝7時半最低14度長袖シャツ+薄いカーディガン0風なし
2日目昼12時最高21度シャツ(カーディガンは脱いだ)0屋内で昼食
2日目帰り18時―シャツ+カーディガン0―
3日目朝7時半最低16度長袖シャツ1枚−1曇り
3日目昼12時最高20度長袖シャツ1枚0曇り
3日目午後3時―長袖シャツ1枚−1会議室が寒い

この人の場合、シャツ1枚の朝は3日のうち2日が−1で、カーディガンを足した日だけ0でした。朝のずれはおよそ−1段、つまり予報の最低気温から2〜3度引いて服を選べば合う、ということが分かります。昼は日なたを歩いた日だけ+1で、屋内や曇りの日は0でした。昼は予報どおりで、日なたを歩く日だけ1枚脱げればいい、という結論になります。

3日目の午後に会議室で−1が出ているので、屋内が寒い型も少し混ざっています。長い会議のある日は、職場に1枚置いておくと安心です。

ずれの大きさで、足す1枚・引く1枚が決まる

ずれが分かったら、その大きさごとに服を動かします。

ずれ(段)予報への足し引き服の動かし方
−2予報より5〜6度寒い前提羽織りを1枚足し、首も覆う
−1.5予報より4度前後寒い前提羽織りを1枚足す
−1予報より2〜3度寒い前提首元の詰まった服か、薄い羽織り
−0.5予報より1〜2度寒い前提袖を下ろせる長さの服
0予報どおり目安どおりに着る
+0.5予報より1〜2度暑い前提袖をまくれる服
+1予報より2〜3度暑い前提前を開けられる羽織りにする
+1.5予報より4度前後暑い前提1枚少なくして、持ち歩く
+2予報より5〜6度暑い前提夏寄りの1枚+薄い羽織りを持つ
時刻で逆向き朝は寒く、昼は暑い朝の1枚を脱げるものにする

ずれが−1なら、予報が18度の朝は15〜16度の服を着る、ということです。数字を足し引きしてから、いつもの目安表を引けば、目安表がそのまま自分用になります。

ずれ方の型を知る

記録を並べると、ずれ方にはいくつかの型が見えてきます。自分がどれに近いかを見てください。

型記録に出る形服の決め方
朝だけ寒い型朝−1〜−2、昼0朝の1枚を脱いで鞄に入れられる薄さに
昼だけ暑い型朝0、昼+1〜+2下の1枚を半袖か薄手に
帰りが寒い型朝0、帰り−1〜−2帰りに足す1枚を持つ
屋内が寒い型外0、屋内−1以下職場に置いておく1枚を決める
風で寒い型風の日だけ−2風の予報で羽織りを選ぶ
一日中寒い型どの時刻も−1予報から一律に2〜3度引く
一日中暑い型どの時刻も+1予報に一律で2〜3度足す
動くと暑い型歩いた時間だけ+1脱ぎ着しやすい前開きの服

いちばん多いのは、朝だけ寒い型と、屋内が寒い型です。どちらも、予報の最高気温だけを見て服を決めているときに起きます。

型は1つとは限りません。朝だけ寒い型と屋内が寒い型を両方持っている人もいます。その場合は、朝の1枚を脱いだあと、職場でもう一度羽織れる形にしておくと、一枚で二つの型に対応できます。

移動の仕方で、ずれは変わる

同じ気温の日でも、どうやって移動するかで、ずれの向きと大きさが変わります。記録をつける前に、自分の移動がどれに当たるかを見ておくと、結果を読みやすくなります。

移動の仕方ずれやすい向き理由
徒歩(15分以上)暑い側歩くと体が温まる
徒歩(5分以内)寒い側温まる前に着く
自転車寒い側走ると風を受け続ける
電車暑い側混むと車内が暖かい
バス暑い側暖房が早めに入る
車どちらでもない車内の温度を自分で決められる
待ち時間の長い移動寒い側立ち止まって風に当たる
在宅中心屋内の温度しだい外のずれは小さい

自転車で通う人は、予報より寒い側に大きくずれやすく、電車で通う人は、車内だけ暑い側にずれやすい。同じ人でも、自転車の日と電車の日ではずれが違います。移動の仕方が日によって変わる人は、移動ごとに記録を分けてください。

寒かった日の、出先での直し方

記録をつける前でも、出先で寒くなったときの直し方は知っておくと役に立ちます。

直し方動く体感の目安かかる時間
シャツの一番上のボタンを留める約0.5〜1度5秒
袖を下ろして手首を覆う約0.5度5秒
パンツの裾を下ろして足首を隠す約0.5度10秒
ストールやハンカチを首に巻く約1〜2度20秒
羽織りの前を閉じる約1〜2度10秒
シャツの裾をパンツに入れる約0.5度20秒
風の当たらない側の道を歩く約1〜3度その場で
日なたを選んで歩く約2〜3度その場で
建物の中を通って移動する条件による移動の計画しだい
温かい飲み物を手に持つ手元が温まる買える場所しだい

効くのは、首・手首・足首の3か所です。この3か所は皮膚が薄く、肌が出ている面積を減らすだけで体感が変わります。**寒いと感じたら、まずこの3か所で肌が出ていないかを見てください。**上着がなくても、この3つで2度ぶんくらいは動かせます。

暑かった日の、出先での直し方

反対に、昼に暑くなったときの直し方です。

直し方動く体感の目安注意すること
袖を肘までまくる約0.5〜1度袖口が詰まっている服はできない
シャツのボタンを1つ開ける約0.5度下に着ているものが見えないか
羽織りの前を開ける約1度開けたときの見え方
羽織りを脱いで手に持つ約1〜2度荷物になる
羽織りを鞄にしまう約1〜2度鞄に入る薄さか
羽織りを腰に巻く約1〜2度きちんとした場では避ける
ストールを外す約1度置き場所を決めておく
日陰を選んで歩く約2〜3度その場で
裾をパンツから出す約0.5度裾の長さによる
屋内で休んでから動く汗が引く時間に余裕がある日

暑かった日の失敗は、脱いだ1枚の置き場所に困ることが多いです。次の項目で扱います。

脱いだ1枚を、どうするか

朝に合わせて羽織りを着て出ると、昼には脱ぎたくなります。脱いだあと、手に持ち続けると片手がふさがり、腕にかけると皺になり、腰に巻くと形が崩れます。

いちばん困らないのは、鞄に入る薄さの羽織りを選ぶことです。家を出る前に、羽織りを畳んで鞄に入れてみてください。入るなら、その羽織りは脱いでも困りません。入らないなら、脱がずに済むように下の1枚を薄くするか、前を開けて温度を調整できる形の羽織りにします。

羽織りの選び方は最高気温19度のアウターで、中の1枚と足した厚みで選ぶ方法を詳しく書いています。

脱ぐ時間が決まっている人は、脱いだあとの姿で服を選ぶと失敗が減ります。昼休みに外へ出るとき、午後の打ち合わせのときなど、羽織りを脱いで人に会う時間が長いなら、中の1枚が主役になるように選んでください。朝の寒さに合わせることばかり考えると、脱いだあとの姿がちぐはぐになりがちです。

素材で、同じ1枚でも体感が変わる

記録をつけるときに、着ていた服の素材も書いておくと、ずれの原因が服の側にあったのかどうかが分かります。同じ長袖1枚でも、素材によって体感は1〜2度変わります。

素材体感の傾向向く日
薄い綿風を通しやすく、やや寒い暖かい日の昼
厚手の綿風を止め、やや暖かい朝の冷える日
麻・麻混涼しく、秋には寒い25度を超える日だけ
化繊(なめらか)風を止めるが、蒸れやすい風の強い日
ウール(薄手)暖かく、蒸れにくい朝晩の差が大きい日
起毛した素材暖かい最高20度を下回る日
編み目の粗いニット風を通し、見た目より寒い風のない日
編み目の詰んだニット風を止めて暖かい風の強い日

記録の中で、同じ気温なのに感じ方が違った日があれば、素材の違いを見てください。編み目の粗いニットの日だけ寒かったなら、ずれではなく服の選び方の問題です。ずれを出すときは、その日を除いて計算します。

家の中で決めない|外の空気を30秒確かめる

朝の服は、暖かい家の中で決めると、寒い側を見落としやすくなります。窓を開けるか、玄関の外に30秒出て、外の空気を確かめてから決めてください。

30秒で分かるのは、風の有無と、日が当たっているかどうかです。予報の数字が同じでも、風のある朝は、ない朝より寒く感じます。外に出て首元がすっと冷えるなら、その日はずれを1段寒い側に見積もって、首元を覆う服にします。

記録にも、このときの感じ方を書いておくと、朝のずれの原因が風なのかどうかが見えてきます。

9月末から10月に、とくに外しやすい理由

この時期に外しやすいのには、3つの理由があります。

1つめは、朝と昼の差が大きくなることです。晴れた日は、明け方に冷えて昼に上がるので、差が10度を超える日もあります。1枚で一日を通すのが難しくなる時期です。夏のあいだは朝も昼も暑かったので、朝の寒さを見積もる習慣が、まだ戻っていない人も多いはずです。

日の入りが早くなることも、この時期の特徴です。9月の初めには明るかった帰り道が、10月には暗くなっています。日が落ちると気温は一気に下がるので、帰りの時刻が同じでも、先月より寒く感じます。

2つめは、体がまだ夏の暑さに慣れていることです。同じ18度でも、夏のあとに迎える秋の18度は、冬のあとに迎える春の18度より寒く感じやすいと言われます。予報の数字が同じでも、季節によって感じ方が変わります。

3つめは、屋内の温度が落ち着かないことです。冷房が止まり、暖房はまだ入らない。建物によっては、外より中のほうが寒い日があります。屋内に長くいる人ほど、予報だけでは服を決められません。

雨・風・曇りの日のずれ

天気によっても、ずれは大きく変わります。記録をつけるときに、天気も1語書いておくと、天気ごとのずれが分かります。

曇りの日は、日なたがなくなるぶん、晴れの日より2〜3度寒く感じることが多くなります。雨の日は、服が湿ると冷えが進み、蒸し暑さも同時に来ます。風の強い日は、先の表のとおり、秒速1mで約1度ずつ体感が下がります。

記録の中で天気ごとのずれが分かれてきたら、「晴れの日のずれ」と「曇りや雨の日のずれ」を別に持ってください。曇りの日だけ1段寒い側に振れる人は、曇りの予報の日に首元を詰めるだけで、ずいぶん外れにくくなります。

天気ごとの補正の目安は曇り・雨の日の服装に、風を止める上着の選び方はウインドブレーカーは何度からにまとめてあります。

職場や屋内が寒いとき

屋内が寒い型の人は、外の服とは別に、屋内用の1枚を決めておきます。

職場に置いておけるなら、薄手のカーディガンかひざ掛けを1枚置いてください。毎日持ち歩くより、置いておくほうが忘れません。置いておけない職場なら、鞄に入る薄さのカーディガンか、首に巻けるストールを持ち歩きます。

屋内でとくに冷えやすいのは、空調の吹き出し口の近く、窓際、床に近い足元です。席を選べない職場では、自分の席がどれに当たるかを一度見ておくと、1枚の選び方が決まります。吹き出し口の下なら肩と首、窓際なら背中、足元が冷えるなら膝から下を覆う1枚です。

屋内のずれは、座っている時間が長いほど大きくなります。記録に「座っていた時間」も書いておくと、何時間座ると寒くなるかが分かります。2時間を超えると寒いと分かれば、長い会議のある日だけ1枚足す、という決め方ができます。

どちらとも取れるとき①|記録が毎回ばらつく

3日間記録しても、同じ時刻の感じ方がばらばらで、ずれが出せない。そういうときは、気温以外の条件が日によって違っています。

記録に「風」「日なた」「歩いた・座った」の3つを足してください。そのうえで、条件の同じ日だけを並べます。風のなかった日だけを並べるとずれが揃う、という人は、風の日とそうでない日でずれが違う人です。

条件ごとにずれを分けて持つのは面倒に思えますが、実際に使うのは2つか3つです。「ふだんのずれ」と「風の日のずれ」、この2つがあれば、ほとんどの日の服は決められます。

どちらとも取れるとき②|家族や同僚と感じ方が違う

同じ場所にいても、家族や同僚と感じ方が違うことはよくあります。自分だけ寒い、自分だけ暑い、と感じると、自分の感じ方が間違っているような気がしてきます。

感じ方は、人によって違って当たり前です。着ている服の素材や重ね方、その日の動き方、前の晩の過ごし方でも変わります。他の人に合わせる必要はありません。自分の記録から出したずれだけを使ってください。

子どもの服を選ぶときも、自分のずれをそのまま当てはめないようにします。子どもは大人より動く量が多いことが多く、同じ場所でも暑い側に振れやすいからです。

家族で同じ部屋にいて、温度の感じ方が合わないときは、部屋の温度ではなく服の側で合わせるほうが揉めません。寒い側の人が1枚足し、暑い側の人が袖をまくる。自分のずれが数字で分かっていれば、「自分はこの部屋だと1段寒い側」と説明もしやすくなります。

どちらとも取れるとき③|予報そのものが外れた日

記録をつけていると、予報そのものが外れた日にも当たります。予報では最高20度だったのに、実際は16度までしか上がらなかった、という日です。

その日の記録は、ずれの計算から外してください。予報が外れた日を含めると、ずれが実際より大きく出てしまいます。記録の欄に「予報外れ」と書いておけば、あとで見比べるときに除けます。

予報が外れたかどうかは、夕方のニュースや天気の記録で、実際の最高気温を見れば分かります。予報との差が2度以上あった日は、外れた日として扱ってください。1度程度の差なら、ずれの計算に含めて構いません。

予報が外れやすい日には、傾向があります。前線が近くにある日、台風が離れた場所を通る日、晴れの予報でも朝に霧が出ている日などです。こういう日は、ずれを足し引きしたうえで、さらに脱ぎ着できる1枚を持っておくと安心です。

足元と手元は、ずれが別に出る

上半身はちょうどいいのに、足先だけが冷たい。手元だけがかじかむ。こういう感じ方は、上半身の記録とは分けて書いてください。足元と手元は、上半身とは別の条件で温度が決まるからです。

足元のずれを大きくするのは、靴の素材と底の厚みです。布の靴や、甲の開いた靴は、地面の冷えと風を受けやすく、予報より寒く感じます。底の薄い靴で長く立っていると、冷たいアスファルトの温度が伝わりやすくなります。10月の朝に足先が冷たいと感じたら、甲の覆われた靴にするか、靴下を1段厚いものにします。

手元は、自転車に乗る人や、屋外で待つ時間の長い人ほど冷えやすくなります。袖口がリブで締まった服にすると、手首から風が入りにくく、手元の冷たさが和らぎます。上半身の服を変えずに、足元と手元だけを動かして解決する日も多いはずです。

ずれは季節で動く|11月にもう一度測る

一度出したずれは、ずっと同じではありません。夏のあとの秋と、冬の手前では、同じ気温でも感じ方が変わるからです。10月に出したずれをそのまま11月に使うと、今度は暑い側に外れることがあります。

目安として、季節が1段進んだら、もう一度3日間の記録をつけてください。10月の初めに1回、11月の半ばに1回、冬の服に切り替えたあとにもう1回。年に3〜4回、各3日ずつ記録すれば、季節ごとの自分のずれがそろいます。

2年目からは、前の年の記録がそのまま使えます。去年の10月の朝は−1段だった、と分かっていれば、記録をつけなくても最初の1週間は迷いません。

前の晩にやること

ずれが分かってからは、前の晩に次の手順で服を決めます。

  1. 予報の最低気温と最高気温を見る
  2. 朝のずれと昼のずれを、それぞれ足し引きする
  3. 足し引きした2つの数字に合う服を、目安表から選ぶ
  4. 2つの服の差を、脱げる1枚で埋める
  5. 風の予報が強ければ、風を止める1枚にする

慣れれば1分で終わります。予報の数字をそのまま使っていたときより、外れる日がはっきり減るはずです。

それでも外れた日は、その日の記録を1行だけ足してください。外れた日の記録が数回たまると、ずれの数字をどちらに動かせばいいかが見えてきます。ずれは一度決めて終わりではなく、外れた日ごとに少しずつ直していくものです。

10月の気温帯と、基準の服

ずれを足し引きしたあとに引く、10月の基準の服を置いておきます。左の列には、予報の数字ではなく、ずれを足し引きしたあとの気温を当ててください。

足し引きしたあとの気温基準の服足すなら
26度以上半袖1枚なし
24〜25度半袖か薄手の長袖薄い羽織りを持つ
22〜23度薄手の長袖1枚袖をまくれる形に
20〜21度長袖1枚薄いカーディガンを持つ
18〜19度長袖1枚+薄い羽織り首元を詰める
16〜17度長袖+羽織り裏地のない上着
14〜15度薄手のニット+上着ストール
12〜13度ニット+裏地のある上着手首を覆う
10〜11度ニット+厚めの上着首と足首を覆う
8〜9度厚手のニット+コート手袋
6〜7度重ね着+コートマフラー
5度以下冬の装い耳まで覆う小物

表はあくまで基準です。記録を続けていると、自分に合わない行が見つかります。そのときは、表のほうを自分の記録に合わせて書き換えてください。書き換えた表が、あなたの一日に合った、いちばん外れにくい目安になります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 天気予報の気温どおりに着たのに寒いのは、なぜですか
予報の気温は、風通しのよい日陰で、地面から1.5mの高さで測った値です。実際の一日は、日なたを歩き、風の通る道を渡り、冷房や暖房の入った建物に入ります。そのたびに体が感じる温度は予報から数度動きます。とくに風は、秒速1mごとに体感を1度ほど下げると言われています。予報どおりに着て寒いのは、あなたの一日が予報の測り方と違う場所で過ぎているからです。
Q. 自分が暑がりか寒がりか、どうやって判断すればいいですか
感覚ではなく記録で決めてください。3日間、朝・昼・夕方の3回、そのとき着ていた服と「寒い・やや寒い・ちょうど・やや暑い・暑い」の5段のどれだったかを書きます。同じ服で同じくらいの気温の日に、周りの人より寒い側に振れることが多ければ寒がりの側、暑い側に振れることが多ければ暑がりの側です。どちらの側かより、何度ぶん振れているかを数字で持つほうが、翌日の服を決めるときに役立ちます。
Q. 出先で寒くなったとき、買い足さずにできることはありますか
首・手首・足首の3か所で、肌が出ている面積を減らしてください。シャツの一番上のボタンを留める、袖を下ろして手首を覆う、パンツの裾を下ろして足首を隠す。この3つで、体感はおよそ1〜2度動きます。持っているストールやハンカチを首に巻くのも効きます。上着を持っていない日は、屋内にいる時間を長めにとって、風の当たる場所を避けて移動するのも一つの方法です。
Q. 記録をつけても、毎回結果がばらつきます
ばらつくのは、気温以外の条件が日によって違うからです。記録に「風があったか」「日なたにいたか」「歩いたか座っていたか」を1語ずつ足してください。同じ条件の日だけを並べると、ずれが揃ってきます。風のある日だけ寒い側に大きく振れるなら、それはあなたが風に弱いということで、翌日からは風の予報を見て1枚を選ぶ、という決め方に変えられます。

— メグラシ編集部

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秋の着回しが詰まるのは、服の枚数ではなく、組める上下の数が少ないからです。組めるかどうかは、上下の明るさの段差と、生地の厚みの差の2つでほぼ決まります。手持ちの上と下に明るさ5段・厚み3段の番号を振り、表にして組める数を数える手順、足すならどの1枚が数をいちばん増やすか、10月の前半と後半で使う厚みが入れ替わる理由、どちらとも取れる服の数え方まで。

メグラシ編集部/読了 14分
雨の日の旅行の服装|秋の旅は、宿で乾かせるかで持っていく枚数を決める

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雨の日の旅行の服装|秋の旅は、宿で乾かせるかで持っていく枚数を決める

雨の予報が出ている秋の旅行は、泊まる宿で服を乾かせるかどうかで、持っていく枚数が変わります。乾かせる宿なら替えは1組で足り、乾かせない宿なら泊数ぶんの替えが要ります。1時間の雨の量と外を歩く時間の見方、旅の形ごとの上着と靴、1足で通すか2足に分けるか、宿での乾かし方と乾くまでの時間、泊数ごとの枚数、秋の雨の冷え、降水確率が半々の日や荷物を小さくしたい日の決め方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 20分
アラフォーの服 秋冬|行事と集まりの数から買い足す1枚を決める

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アラフォーの服 秋冬|行事と集まりの数から買い足す1枚を決める

アラフォーの秋冬は、仕事と家のほかに、子どもの行事、同窓会、忘年会、親戚の集まりと、服を考える予定の種類が一気に増えます。買い足す1枚は、店で見た服の好みではなく、秋冬の予定を書き出して、きちんとの段・屋外か屋内か・会う人の3つで分けたときに、手持ちで埋まらない段から決まります。予定の書き出し方、手持ちの服の並べ方、羽織り・ワンピース・中の1枚のどれを足すか、色の決め方、行事と集まりが同じ週に重なるとき、ほとんど通勤だけの人まで、秋冬の予定から答えが出る形でまとめました。

メグラシ編集部/読了 20分
気温20度の旅行 服装 50代|旅先で寒い・暑いと気づいたら直す順番

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気温20度の旅行 服装 50代|旅先で寒い・暑いと気づいたら直す順番

予報を見て20度の旅に合わせたつもりでも、着いてから寒い、歩いたら暑いと気づくことがあります。旅先では買い足すより、手持ちの中で入れ替えるほうが早く、荷物も増えません。寒さが風から来ているのか、汗から来ているのか、足元から来ているのか。暑さが日差しか、服の中のこもりか、歩く速さか。出どころを手の甲で30秒確かめてから、前を閉じる、肌に触れる一枚を替える、肩に掛けるといった順番で直す手順をまとめました。朝の出発、日陰と館内、日没後の道、乗り物の中など8つの場面の直し方と、宿に戻ってから翌日の組み替え、次の旅のために残しておく1行までを、50代の旅の組み方に合わせて置いています。

メグラシ編集部/読了 15分

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