50代ファッションのカジュアル|手持ちの定番は丈・首元・厚みで選ぶ

クローゼットから、何年も着ているカジュアルの定番を1枚出してみてください。ボーダーのカットソー、デニム、パーカー、カーディガン。そのうち、この秋も迷わず着ていけるのは何枚ありますか。
50代のカジュアルで迷うのは、新しく何を買うかより、手持ちの定番をこのまま着ていいのかどうかです。何年も着てきた1枚は、着心地がよく、手に取りやすい。ただ、鏡の前に立つと、何かが少し違う気がする。その「何か」は、服の名前ではなく、たいてい3か所のどこかにあります。
この記事では、**着丈・首元・生地の厚みの3か所で、手持ちの1枚を確かめます。**50代のカジュアルの組み立て方の原則は50代カジュアルのお手本に、力の抜き方と素材の話は50代のカジュアルの基本の整え方にまとめてあります。
結論:3か所で、そのまま着る・寄せる・家の中に回すに分ける
| 3か所の結果 | 分け方 | その1枚の使い方 |
|---|---|---|
| 3か所とも通る | そのまま着る | 街へ出る日、人と会う日にも |
| 1か所だけずれる | 合わせで今に寄せる | 上に重ねる、裾を整える、靴を替える |
| 2か所ずれる | 近所の日に回す | 近所の買い物、散歩、休日の家事 |
| 3か所ともずれる | 家の中に回す | 家で過ごす日、寝る前のひととき |
**3か所とも通る1枚は、名前が何であっても、この秋も堂々と着られます。**反対に、どんなに定番と呼ばれる服でも、3か所のうち2か所がずれていれば、外に着ていくと落ち着かなく感じやすくなります。
分けたあとの1枚は、捨てる必要はありません。家の中や近所の日に回すことで、着心地のよさはそのまま活かせます。
手持ちの定番を全部出して、この4つの箱に分けてみると、外に着ていける1枚が思ったより少ない、ということもよくあります。その場合も慌てる必要はありません。1か所ずれの箱にある1枚は、合わせ方ひとつで外に出せるからです。まず分けてみて、どの箱がいちばん多いかを見るところから始めてください。
なぜ3か所なのか
カジュアルの服は、ジャケットやスーツのように芯や裏地で形を保っていません。そのぶん、何年か着るうちに少しずつ形が動きます。動きやすいのは、生地の端にあたる裾と首元、そして生地そのものの厚みです。
| 動きやすい場所 | 何年か着ると起きること | 相手から見えること |
|---|---|---|
| 裾 | 洗濯で縦に縮む、または横に伸びる | 着丈が短く、または裾が波打つ |
| 首元 | リブが伸びて開く、波打つ | 首元が広く、形が崩れて見える |
| 生地 | 洗うたびに薄くなる | 光が透け、くたっと落ちる |
| 色 | 表だけ日に焼けて明るくなる | 色がぼんやり見える |
| 表面 | 毛玉、毛羽立ち | 近くで見ると使い込んだ印象 |
色と表面は、見ればすぐに分かります。分かりにくいのは、裾と首元と生地の厚みで、毎日見ている1枚ほど、少しずつの変化に気づきにくい場所です。だから、手で測れる形にして確かめます。
1か所目|着丈は、腰骨のどこで終わるか
上に着る1枚の着丈は、腰骨を目安に測ります。鏡の前にまっすぐ立ち、腰の横の骨のでっぱりに指を当ててください。裾がその骨より上で終わるか、骨のあたりか、骨より下かを見ます。
| 着丈 | 合わせやすい下 | 今の見え方 |
|---|---|---|
| 腰骨より上 | ハイウエストのパンツ・スカート | 下の股上が浅いと、間があいて見える |
| 腰骨のあたり | ほとんどの下 | いちばん合わせやすい |
| 腰骨より下、太ももの上 | 細めのパンツ・デニム | 縦長に見える |
| 太ももの中ほど | 細めのパンツ・レギンス | 下を選ぶ |
何年も着ているカットソーやトレーナーは、洗濯で縦に縮んで、買ったときより短くなっていることがあります。**腰骨より上で終わっているのに、合わせる下の股上が浅いと、上下のあいだが空いて見えます。**この場合は、股上の深い下に替えるか、上に丈の長い羽織りを重ねてください。
反対に、トレーナーやパーカーのように裾にリブのある1枚は、リブが伸びて着丈が長くなっていることがあります。裾のリブが腰骨の下で広がって止まらない場合は、長くなったぶんだけ前の裾を入れると、上下の境目がはっきりします。着丈は、長すぎても短すぎても、合わせる下で調整できる場所です。
2か所目|首元は、鎖骨のくぼみから指何本ぶんか
首元は、鎖骨のあいだのくぼみを基準に測ります。くぼみに人差し指を横にして当て、首元の縁のいちばん低いところまで、指が何本入るかを数えます。
| 首元の開き | 形 | 見え方 |
|---|---|---|
| 指1本以内 | 詰まったクルーネック・ハイネック | 落ち着いて見える |
| 指2本ほど | 一般的なクルーネック・浅いV | どの行き先にも合う |
| 指3〜4本 | 開いたクルーネック・Vネック | 軽く見える。秋は重ねると落ち着く |
| 指5本以上 | 大きく開いたV・スクエア | 1枚で着ると胸元が広く見える |
開きの本数と一緒に、首元のリブの状態も見てください。**リブが波打って縁が平らに戻らないなら、本数が合っていても1か所ずれとして数えます。**リブの伸びは、襟ぐりの形を崩し、全体をくたびれた印象に寄せるからです。
リブの伸びは、洗濯のあとの干し方で進み方が変わります。首元を洗濯ばさみで留めて吊るすと、そこに重さがかかって伸びやすくなります。これから長く着たい1枚は、平らに置いて干すか、裾の側を留めて吊るすと、首元の形が保ちやすくなります。
3か所目|生地を光に透かして、手の影が見えるか
生地の厚みは、窓の光に透かして測ります。服を1枚にして窓に向けて広げ、裏側に手のひらを当ててください。表から見て、手の影がどれくらい見えるかで厚みを分けます。
| 手の影の見え方 | 厚み | 見え方 |
|---|---|---|
| まったく見えない | 厚手 | 形を保ち、1枚でも落ち着く |
| ぼんやり見える | 中厚 | 1枚で着られる |
| 指の形まで見える | 薄手 | 1枚だと、くたっと落ちやすい |
| 手の色まで見える | ごく薄手 | 下着の線が出やすい |
同じカットソーでも、買ったときは中厚だったものが、何年か洗ううちに薄手になっていることがよくあります。指の形まで見えるようになった1枚は、1枚で外に着ていくより、重ね着の中に回すと、生地の薄さが気にならなくなります。
生地の厚みは、色によっても見え方が変わります。白や生成りのような明るい色は、同じ厚みでも光が透けやすく、薄く見えます。紺や黒のような濃い色は、透けにくく、厚く見えます。明るい色の1枚を測るときは、濃い色の1枚より半段厳しく見てください。
定番①|ボーダーのカットソー
ボーダーは、50代のカジュアルでいちばん手持ちの多い定番です。3か所のうち、ずれやすいのは首元と生地の厚みです。
| 見どころ | 通る状態 | ずれている状態 |
|---|---|---|
| 着丈 | 腰骨のあたり | 腰骨より上に縮んでいる |
| 首元 | 指2本ほど、リブが平ら | リブが波打っている |
| 厚み | 手の影がぼんやり | 指の形まで見える |
| 線の幅 | 白と色の線が同じくらい | 白い線が黄ばんでいる |
白い線が黄ばんでいる1枚は、ボーダーの白と色の差がぼやけて、全体がくすんで見えます。首元と白い線のどちらかが気になるなら、上に無地のカーディガンを重ねて、ボーダーの見える面を胸元だけにすると落ち着きます。
ボーダーの線の幅も見ておきたいところです。細い線のボーダーは、遠くから見ると1色の面に近く見え、落ち着いた印象になります。太い線のボーダーは、線の1本ずつがはっきり見えて、にぎやかな印象になります。人と会う日は細い線、近所の日は太い線と分けると、手持ちのボーダーを行き先で使い分けられます。
定番②|デニム
デニムは、形よりも裾と色の状態で見え方が変わります。上の着丈と同じように、デニムは裾の終わる位置を測ります。
| 見どころ | 通る状態 | ずれている状態 |
|---|---|---|
| 裾の位置 | くるぶしの骨のあたり | 靴の甲に大きくたまる |
| 色 | 表と裏の差が小さい | 膝と太ももの前だけ白っぽい |
| 生地 | 形が戻る、張りがある | 膝が前に出たまま戻らない |
| 形 | まっすぐ、または少し細め | 裾が大きく広がる、または極端に細い |
膝が前に出たまま戻らないデニムは、洗ってすぐの状態でも膝の位置がふくらんで見えます。立った状態で横から鏡を見て、膝の前にふくらみが残っていれば、生地の張りがなくなった合図です。家の中や近所の日に回すと、はき心地のよさを活かせます。
デニムの裾の折り方は50代のデニムロールアップに、冬のデニムの濃さと靴の合わせ方は50代の冬デニムにまとめてあります。
定番③|パーカー
パーカーは、フードの形と生地の厚みで見え方が大きく変わります。フードが首の後ろで立ち上がるものは、首元に形ができて落ち着きます。背中にぺたりと落ちるものは、全体がくたっと見えやすくなります。
| 見どころ | 通る状態 | ずれている状態 |
|---|---|---|
| フード | 首の後ろで立ち上がる | 背中にぺたりと落ちる |
| 生地 | 手の影が見えない厚手 | 指の形まで見える |
| 袖口と裾のリブ | 詰まって、手首で止まる | 伸びて手の甲にかかる |
| 紐 | 左右の長さがそろっている | 片方が抜けている、先がほつれている |
パーカーを街へ着ていく日は、上に形のはっきりしたジャケットかコートを重ねてください。フードをジャケットの襟の外に出すと、首元に厚みが出て、秋らしい重なりになります。
パーカーの色は、グレーや紺のように落ち着いた色のほうが、上に重ねるジャケットやコートとなじみやすくなります。明るい色のパーカーは、近所や休日の外出で、1枚で気軽に着る日に向いています。
定番④|トレーナー(スウェット)
トレーナーは、パーカーからフードを取った形です。首元がクルーネックで詰まっているぶん、首元のずれは起きにくいのですが、裾と袖口のリブが伸びやすい服です。
| 見どころ | 通る状態 | ずれている状態 |
|---|---|---|
| 首元のリブ | 詰まって平ら | 伸びて波打つ |
| 裾のリブ | 腰骨のあたりで締まる | 伸びて、裾が広がる |
| 生地 | 裏が毛羽立っていて厚い | 裏の毛羽がなくなって薄い |
| 表面 | 毛玉が少ない | 脇と袖の内側に毛玉が多い |
裾のリブが伸びて広がったトレーナーは、裾をボトムスに前だけ入れると、広がりが目立たなくなります。首元が詰まっていて生地が厚いトレーナーは、襟付きのシャツを中に着て襟だけ出すと、街へ出る日にも使えます。
トレーナーの裏の毛羽は、着心地のよさそのものです。毛羽がなくなって薄くなったトレーナーは、外へ着ていくには頼りなくても、家で過ごす日には軽くて動きやすい1枚になります。
定番⑤|チノパン
チノパンは、デニムより表面がなめらかで、きれいめに寄せやすい定番です。見るのは、センターの折り目と裾の位置です。
| 見どころ | 通る状態 | ずれている状態 |
|---|---|---|
| 折り目 | アイロンで前に1本通る | 折り目がなく、膝が出ている |
| 裾の位置 | くるぶしのあたり | 靴の甲に大きくたまる |
| 色 | 表と裏の差が小さい | 腿の前だけ色が抜けている |
| 生地 | 張りがある | くたっとして、座りじわが戻らない |
チノパンは、アイロンで前に折り目を1本入れるだけで、印象がきれいめに寄ります。折り目のある日は街へ、折り目のない日は近所へと分けると、同じ1本を2つの行き先で使えます。
チノパンの色は、ベージュのほかに、紺やオリーブ、白などがあります。ベージュは、上に合わせる色を選ばない一方で、全身が同じ明るさにまとまりやすい色です。上にも明るい色を合わせる日は、靴かバッグを濃い色にすると、全体に締まりが出ます。
定番⑥|ダンガリーシャツ・デニムシャツ
ダンガリーやデニムのシャツは、襟があるぶん、カジュアルの中でも首元に形が出る定番です。ずれやすいのは、襟の先と袖口です。
| 見どころ | 通る状態 | ずれている状態 |
|---|---|---|
| 襟の先 | まっすぐ伸びている | 丸まっている、擦り切れている |
| 袖口 | カフスの角がとがっている | 角が白く擦り切れている |
| 着丈 | 腰骨の下あたり | 洗濯で縮んで、前の裾が上がる |
| 色 | 全体が同じ濃さ | 肩と襟だけ色が抜けている |
襟の先が丸まっている1枚は、アイロンで伸ばすだけで印象が戻ることがあります。カフスの角が擦り切れていても、袖を2回まくって着れば、擦り切れた部分は外から見えません。
ダンガリーやデニムのシャツは、秋には羽織りとしても使えます。前を開けて、首元の詰まったカットソーの上に羽織ると、シャツの襟が首元の両側に縦の線を作り、1枚で着るより落ち着いて見えます。着丈が縮んだシャツも、羽織りにすれば裾の位置はそれほど気になりません。
定番⑦|カーディガン
カーディガンは、ボタンの並び方と、前立ての形で見え方が変わります。前立てがまっすぐ縦に通っているものは、形がはっきりしていて、上に重ねる1枚として働きます。
| 見どころ | 通る状態 | ずれている状態 |
|---|---|---|
| 前立て | まっすぐ縦に通る | 波打って、ボタンの間が開く |
| 肩の縫い目 | 肩先のあたり | 肩先より下に落ちている |
| 袖口のリブ | 手首で止まる | 伸びて手の甲にかかる |
| 表面 | 毛玉が少ない | 脇と肘の内側に毛玉が多い |
前立てが波打っているカーディガンは、前を開けて着ると、波が目立ちにくくなります。**肩の縫い目が肩先より下に落ちているものは、もとからゆったりした形なら問題ありません。**買ったときの形を思い出して、それより落ちているかどうかで判断してください。
カーディガンは、手持ちの定番の中でも、上に重ねる役をいちばん多くこなす1枚です。3か所とも通るカーディガンを1枚持っていると、ずれのある下の1枚を外に連れ出せる日が増えます。手持ちのカーディガンの前立てがまっすぐかどうかは、真っ先に確かめておきたい場所です。
定番⑧|スニーカー
スニーカーは、服ではありませんが、カジュアルの足元を決める定番です。見るのは、白い部分の色と、甲の形です。
| 見どころ | 通る状態 | ずれている状態 |
|---|---|---|
| 白い部分 | 白が保たれている | 灰色がかっている、黄ばんでいる |
| 甲の形 | 紐を結ぶと甲に沿う | 甲の革にしわが深く入っている |
| 靴底 | 横から見て平ら | かかとの外側がすり減って傾いている |
| 紐 | 白く、両側の長さがそろう | 灰色がかっている、ほつれている |
白い部分が灰色がかったスニーカーは、紐だけ新しい白に替えると、足元の印象がかなり戻ります。靴底がすり減って傾いているものは、見た目より歩きやすさに関わるので、近所の日に回すより、早めに替えるほうが安心です。
スニーカーをきれいめに寄せたい日は、靴下の色にも目を向けてください。デニムやチノパンの裾と靴のあいだに見える靴下を、パンツか靴のどちらかと同じ色にすると、足元が1本の線につながって見えます。
色が抜けた1枚は、3か所とは別に見る
3か所とは別に、色が抜けて明るくなった1枚もあります。紺のカットソーが青っぽく、黒のデニムが灰色っぽくなっているような1枚です。色の抜けは、3か所のどれにも当たらないので、3か所とも通っていても、全体の印象がぼんやりすることがあります。
色が抜けた1枚は、同じ色の新しい1枚と組まないようにすると、抜けが目立ちません。色の抜けた紺のカットソーには、白やグレーの下を合わせると、紺の明るさがそのまま自然な色として見えます。黒のデニムなら、上に濃い色を持ってこないで、白や生成りの明るい上を合わせてください。
1か所だけずれる1枚を、合わせで今に寄せる
1か所だけずれている1枚は、そのずれを合わせで補えば、街へ出る日にも使えます。どこがずれているかで、補い方が変わります。
| ずれている場所 | 補い方 |
|---|---|
| 着丈が短い | 股上の深い下を合わせる、上に丈の長い羽織りを重ねる |
| 着丈が長い | 前だけ裾を入れる、細めの下を合わせる |
| 首元が開いている | 中にタートルやハイネックを重ねる、スカーフを巻く |
| 首元のリブが波打つ | 上にカーディガンやジャケットを重ね、首元の面を小さくする |
| 生地が薄い | 重ね着の中に回す、上に厚手の1枚を重ねる |
補うための1枚は、形のはっきりしたものを選ぶと、下の1枚のずれが外から見えにくくなります。前をボタンで留めるカーディガンや、肩の縫い目が肩先に乗るジャケットが使いやすい形です。
秋の重ね方|ずれた1枚の上に、形のある1枚
秋は、1枚で過ごす日が減り、重ね着をする日が増えます。重ね着は、手持ちの定番を今に寄せるのにいちばん向いている季節です。下に着る1枚のずれを、上の1枚が受け止めてくれるからです。
| 下の1枚 | 上に重ねる1枚 | 見え方 |
|---|---|---|
| 首元の伸びたボーダー | 前を留めるカーディガン | ボーダーは胸元だけ見える |
| 薄くなったカットソー | 厚手のニットベスト | 生地の薄さが見えなくなる |
| 裾の伸びたトレーナー | 丈の長いシャツジャケット | 裾が外から見えない |
| 形の崩れたパーカー | 形のはっきりしたジャケット | フードだけが首元に出る |
10月の日中はまだ暖かく、朝晩が冷える日が続きます。上に重ねる1枚は、脱いで手に持てる薄手のものにしておくと、日中に暑くなったときにも困りません。11月に入って寒くなってきたら、上の1枚を厚手のニットやコートに替えます。
重ね着をするときは、上の1枚の着丈を、下の1枚より長くするのが基本です。下の裾が上の裾から出ると、線が2本になり、ずれている1枚の裾がかえって目に入ります。上の1枚の裾が下の1枚の裾を覆うように、着丈の長い羽織りを選んでください。
行き先で、どの1枚を選ぶか
同じカジュアルでも、行き先によって、選ぶ1枚が変わります。3か所で分けた1枚を、行き先に合わせて振り分けます。
| 行き先 | 選ぶ1枚 | 重ねるもの |
|---|---|---|
| 人と会う食事、街の買い物 | 3か所とも通る1枚 | 形のはっきりした羽織り |
| 近所のカフェ、図書館 | 1か所ずれまでの1枚 | 補うための1枚 |
| 近所の買い物、散歩 | 2か所ずれまでの1枚 | 気温に合わせて |
| 家で過ごす日 | どの1枚でも | 着心地で選ぶ |
表の上の段ほど、3か所の条件が厳しくなります。人と会う日の1枚から先に決め、残りを下の段に回すと、朝の支度が早く済みます。
人と会う日に、3か所とも通る1枚がなければ、1か所ずれの1枚に、補うための1枚を重ねてください。3か所とも通る1枚を1枚でも持っていると、人と会う日の支度がぐっと楽になります。
行き先がはっきりしない休日は、1か所ずれまでの1枚に、補うための1枚を持って出ると、途中で予定が変わっても対応できます。近所に出るつもりが、そのまま街まで足を延ばすことになった日も、上に1枚重ねるだけで行き先に合わせられます。
買い足すなら、3か所とも通る1枚から
これから定番を1枚買い足すなら、最初に3か所を確かめてから選びます。店の鏡の前でも、手持ちの確かめ方と同じ手順で測れます。
| 確かめること | 店でのやり方 |
|---|---|
| 着丈 | 試着して、腰骨に指を当てて裾の位置を見る |
| 首元 | 鎖骨のくぼみから、首元の縁まで指で数える |
| 生地の厚み | 店の照明に透かして、裏に手を当てる |
| 洗ったあと | 洗濯表示を見て、縮みやすい素材かを確かめる |
店で3か所を測るときは、手持ちの定番の中で「3か所とも通る」と分けた1枚を着ていくと比べやすくなります。着てきた1枚と、試着した1枚の着丈と首元を並べて鏡で見れば、どちらが自分の暮らしに合うかがその場で分かります。
どちらとも取れるとき①|首元は通るが、生地がぎりぎり
首元も着丈も通るのに、生地を透かすと指の形がうっすら見える、という1枚は、行き先で分けます。人と会う日は上に1枚重ね、近所の日は1枚で着る。これで、同じ1枚を2つの行き先で使えます。
秋冬は、重ね着をする日が多いので、こうした1枚はむしろ使いやすくなります。薄手の1枚は、重ね着の中でいちばん働くので、手放さずに中の1枚として回してください。上に重ねる1枚との厚みの差が大きいほど、中の薄さは目立たなくなります。
どちらとも取れるとき②|気に入っているのに、2か所ずれている
着心地がよく、気に入っている1枚が、3か所のうち2か所ずれていることがあります。この場合は、無理に外へ着ていかず、家の中と近所の日に回してください。
気に入っている1枚ほど、手に取る回数が多く、そのぶん形が動くのも早くなります。同じ形の新しい1枚を探して、外に着ていく1枚と、家の中の1枚に分けておくと、どちらの日も気持ちよく着られます。
どちらとも取れるとき③|自分では分からない
3か所を測ってみても、通っているのかずれているのか、自分では判断しにくいことがあります。その場合は、同じ1枚を着た写真を撮って、少し時間をおいてから見てください。鏡の前で見るより、写真のほうが、着丈や首元の形を落ち着いて見られます。
それでも迷うなら、同じ1枚を、買ったばかりの新しい服と並べて写真に撮ってみてください。並べて見たときに、首元や裾の形の違いがすぐ分かるなら、それがずれている場所です。違いが分からないなら、その1枚はまだ通っていると考えて、この秋も着ていって構いません。
家の中に回した1枚の使い方
家の中に回した1枚は、手放す前に、家で過ごす日の服として一季節使ってみてください。家事をする日、近所に出るだけの日、夜にくつろぐ時間に、着心地のよい1枚はそのまま活きます。
| 家の中での使い方 | 向いている1枚 |
|---|---|
| 家事をする日 | 生地の厚いトレーナー、デニム |
| 近所に出るだけの日 | 首元の詰まったカットソー、チノパン |
| 夜にくつろぐ時間 | 生地のやわらかいパーカー、カーディガン |
| 寝る前のひととき | 着心地のよいカットソー |
一季節のあいだ、家の中でも一度も手に取らなかった1枚だけを、手放す候補にします。着ない理由がはっきりしてから手放すと、あとで同じ形をまた買ってしまうことが減ります。
手放すと決めた1枚も、どの3か所がずれていたのかをメモしておくと、次に同じ種類の服を買うときの目安になります。首元が伸びやすかったなら、次は首元のリブが詰まったものを。生地が薄くなりやすかったなら、次は手の影が見えない厚手のものを選べます。
鏡の前で確かめる3分の手順
| 順番 | 確かめること | 見るところ |
|---|---|---|
| 1 | 着丈 | 腰骨に指を当てて、裾の位置を見る |
| 2 | 首元 | 鎖骨のくぼみから、指の本数を数える |
| 3 | 首元のリブ | 縁が平らに戻っているか |
| 4 | 生地の厚み | 窓に透かして、手の影を見る |
| 5 | 結果 | 通る・寄せる・近所・家の中に分ける |
よくある行き違い
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 定番の服は、何年着ても定番のまま | 形は年数で動く。名前ではなく、3か所の状態で決まる |
| 50代になったら、カジュアルは控えたほうがいい | 3か所とも通る1枚なら、どこへでも着ていける |
| ずれた服は、すぐ手放したほうがいい | 家の中や近所の日に回せば、着心地のよさを活かせる |
| 新しい服を買えば、今に寄せられる | 手持ちの1枚でも、上に重ねる1枚があれば寄せられる |
| パーカーやトレーナーは、街に着ていけない | 生地が厚く、形のある羽織りを重ねれば、街へ出る日にも使える |
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 50代のカジュアルで、何年も着ているボーダーはまだ着られますか
- 3か所を確かめてください。着丈が腰骨のあたりで終わっているか、首元が鎖骨のくぼみから指2本ぶんほどで止まっているか、生地を窓に透かして手のひらの影がぼんやりとしか見えないか。3か所とも通れば、この秋もそのまま着られます。首元のリブが伸びて波打っている、洗いすぎて生地が薄くなっている、のどちらかがあるなら、上に無地のカーディガンやジャケットを重ねて、ボーダーの面を小さくすると落ち着きます。
- Q. 50代でパーカーを着るのは、カジュアルすぎますか
- 近所や休日の買い物なら、パーカーはそのまま着られます。街へ出る日や、人と会う日に着るなら、生地に厚みがあって、フードが首の後ろで立ち上がるものを選び、上に形のはっきりしたジャケットかコートを重ねてください。フードの生地が薄く、背中にぺたりと落ちるものは、着たときにくたっと見えやすいので、家の中や近所の日に回すのが気楽です。
- Q. 手持ちの服を今に寄せるには、何を買い足せばいいですか
- 最初の1枚は、形のはっきりした羽織りものが使いやすいです。ジャケットや、前をボタンで留めるカーディガン、肩の縫い目が肩先に乗るシャツジャケットのように、自分で形を保つ1枚があると、手持ちの定番の上に重ねるだけで、着丈や首元のずれが外から見えにくくなります。靴を1足足すなら、甲の高さが低く、つま先がすっきりした革の靴にすると、デニムやチノパンの足元が締まります。
- Q. カジュアルの定番を手放すかどうか、どう決めればいいですか
- 手放す前に、家の中と近所の日に回してみてください。3か所のうち2か所以上ずれていても、家で過ごす日や近所への買い物には十分に使えます。一季節のあいだ、家の中でも一度も手に取らなかったものだけを手放す候補にすると、あとで後悔しにくくなります。着心地が良くて、よく手に取る1枚は、外に着ていかなくても手元に残す価値があります。
— メグラシ編集部





