50代の秋のファッション|深い秋色は、顔から遠い場所から入れる

**50代の秋のファッションは、深い秋色を顔から遠い場所から入れてください。**靴とバッグ、次にボトム、次に羽織り、最後に顔まわり。季節が進むのに合わせて、深い色を顔へ近づけていきます。
こげ茶、ボルドー、深緑、からし色。秋に着たくなる色の多くは、夏の色より深く、暗い側にあります。深い色は、置く場所によって印象が大きく変わります。**腰から下に置けば全身を落ち着かせ、顔のすぐ下に置けば顔まわりの明るさを決めます。**同じ色でも、どこに置くかで働きが違うのです。
50代になると、髪を明るく染めている人、白いものが混ざってきた人が増えます。髪の明るさが変わると、深い色との差も変わります。以前は首元に置いて気持ちよかった色が、いまは少し重く感じる。それは色の好みが変わったのではなく、髪と服の明るさの関係が変わったことが多いのです。
結論:深い秋色は、顔から遠いところから入れる
深い色を置く場所を、顔からの距離で3つに分けます。
| 顔からの距離 | 場所 | 深い色の置き方 |
|---|---|---|
| 60cmより遠い | 腰から下、足元、手に持つバッグ | どんな深さでも置ける。まずここから |
| 30〜60cm | 胸の下から腰まで、羽織りの前身ごろ | 深い色を置ける。前を開けて中を明るくすると軽くなる |
| 30cm以内 | 首元、肩、胸の上 | 髪の明るさとの差を見てから置く |
秋の入り口では、60cmより遠い場所だけを深い色にしてください。それだけで全身が秋の側に寄ります。季節が進んで羽織りを着るようになったら30〜60cmへ、首元を覆う服を着る時期になったら30cm以内へ、と順に近づけます。**いきなり顔まわりから秋にしない。**この順番だけ守れば、深い色の重さに振り回されません。
早見表|髪の明るさと、顔まわりに置ける深さ
顔から30cm以内に深い色を置くかどうかは、髪の明るさで決まります。髪と色の深さの測り方は、次の節で説明します。
| 髪の明るさ | 顔まわりに置ける深さ | 置くときの条件 |
|---|---|---|
| 暗い(黒に近い) | 中くらいまで | 深い色を置くなら、あいだに明るい帯を1本 |
| 中くらい(茶色に見える) | 深い色も置ける | 面積は首元から胸の上まで |
| 明るい(明るい茶、白いものが多い) | 深い色も置ける | 面積は小さく。スカーフの幅くらいまで |
髪が暗い人が首元に深い色を置くと、髪と服が1つの暗い面につながります。髪が明るい人が首元に深い色を大きく置くと、服の深さのほうが先に目に入ります。どちらも、深い色が悪いのではなく、髪との差が「ない」か「大きすぎる」かの問題です。
秋色の深さを、白い紙の上で3段に分ける
手持ちの秋色の服が、どのくらい深いかを確かめます。白いコピー用紙を1枚用意して、服の上に半分重ねてください。窓際の、直射日光が当たらない場所で見ます。
| 段 | 白い紙との差 | 例 |
|---|---|---|
| 淡い | 紙との差が小さい。紙の白さに近い | 明るいベージュ、薄いからし、淡いテラコッタ |
| 中くらい | 紙との差がはっきりあるが、黒には見えない | キャメル、からし、テラコッタ、明るいボルドー |
| 深い | 紙との差が大きく、離れると黒に近く見える | こげ茶、深いボルドー、深緑、濃紺 |
判断に迷ったら、2m離れて目を細めてください。色の名前が分からなくなって、黒っぽい塊に見えるものが「深い」です。色みが残っているものは「中くらい」です。
同じ色の名前でも、深さは服によって違います。こげ茶と呼ばれていても、中くらいの段に入るものもあります。名前ではなく、紙と並べた差で分けると、手持ちの服を同じ物差しで並べられます。
髪の明るさも、同じ物差しで3段に分ける
次に、髪の明るさを同じ3段で見ます。鏡の前で、白い紙を顔の横、髪に沿わせて持ってください。
| 段 | 紙と並べたとき | 見え方 |
|---|---|---|
| 暗い | 紙との差が大きい。黒か、黒に近い茶 | 髪が顔の輪郭をはっきり縁取る |
| 中くらい | 茶色だと分かる | 髪と肌のあいだの差が穏やか |
| 明るい | 紙との差が小さい。明るい茶、白いものが多い | 髪と肌の明るさが近い |
髪は、部分によって明るさが違います。見るのは、顔の横に落ちている髪、つまり首元の服と隣り合う部分です。まとめ髪にする日は、襟足と耳の後ろの髪で見てください。
髪と服の深さの差で、顔まわりの見え方が変わる
髪の段と、顔まわりに置く服の段を組み合わせると、見え方は9通りに分かれます。
| 髪 | 服(顔まわり) | 見え方 | 扱い |
|---|---|---|---|
| 暗い | 淡い | 髪と服の差がはっきりして、顔が明るく見える | そのままでよい |
| 暗い | 中くらい | 差がほどよくある | そのままでよい |
| 暗い | 深い | 髪と服がつながって、顔の周りが1つの暗い面になる | 明るい帯を挟む |
| 中くらい | 淡い | 穏やかにつながる | そのままでよい |
| 中くらい | 中くらい | 髪と服が近く、ぼやけることがある | 素材の表面で差をつける |
| 中くらい | 深い | 差がほどよくある | 面積は胸の上まで |
| 明るい | 淡い | 全体が明るく、柔らかい | そのままでよい |
| 明るい | 中くらい | 差がほどよくある | そのままでよい |
| 明るい | 深い | 服の深さが先に目に入る | 面積を小さく |
扱いに手が要るのは、「暗い髪に深い服」「中くらい同士」「明るい髪に深い服」の3つです。どれも、差が「ない」か「大きい」かの両端にあります。**差が中くらいになるように、面積か帯で調整する。**これが顔まわりの深い色の扱い方です。
距離①|顔から30cm以内は、髪との差を見てから
首元、肩、胸の上。ここに置く色は、顔の明るさと並んで読まれます。深い色を置くかどうかは、前の表で髪との差を見てから決めてください。
| 置き方 | 面積 | 向く髪 |
|---|---|---|
| 首元の布(スカーフ・ストール) | 幅10cm前後 | どの髪でも |
| 首の詰まったニット | 首から胸の上まで | 中くらいの髪 |
| 襟のあるシャツ | 襟の面だけ | 暗い髪なら、中を明るく |
| 開きのあるニット | 首元に肌が見える | 暗い髪でも置きやすい |
| 肩に掛ける1枚 | 肩から胸まで | 明るい髪なら、面積を小さく |
首元に開きがあると、肌の明るさが髪と服のあいだの帯になります。深い色のニットを顔の近くで着たい日は、**首元の開きのあるものを選ぶと、帯を足さずに区切りができます。**開きの深さは、鎖骨の上端が見えるくらいで足ります。
距離②|30〜60cmは、羽織りの前を開けて調整する
胸の下から腰までは、羽織りの前身ごろが来る場所です。深い色の羽織りを着ても、前を開ければ、中の服の色が縦に入って、深い面が左右に分かれます。
| 羽織り | 中の服 | 見え方 |
|---|---|---|
| 深い色、前を開ける | 淡い色 | 中の明るい帯が縦に入り、深い色が左右に分かれる |
| 深い色、前を開ける | 深い色 | 全身が深い色でまとまる。顔まわりに明るい面を足す |
| 深い色、前を閉じる | 見えない | 上半身が深い面になる。首元の見え方を確かめる |
| 中くらいの色、前を開ける | 深い色 | 中の深い色が縦に1本入る |
| 淡い色、前を開ける | 深い色 | 深い色が胸の中央に細く見える |
この距離は、深い色をいちばん扱いやすい場所です。前を開けるか閉じるかで、深い面の量をその場で変えられます。朝は閉じ、屋内では開ける、という動きの中で、深さも一緒に調整できます。
距離③|60cmより遠い場所は、どんな深さでも置ける
腰から下、足元、手に持つバッグ。ここは顔から離れているので、髪の明るさとの関係をほとんど気にせずに深い色を置けます。
| 場所 | 深い色の効き方 | 始めやすさ |
|---|---|---|
| 靴 | 全身の足元を締めて、秋に寄せる | いちばん始めやすい |
| バッグ | 手元に深い色が1点入る | 始めやすい |
| ボトム | 腰から下の面が深くなり、全身が落ち着く | 始めやすい |
| タイツ・靴下 | 靴とボトムのあいだをつなぐ | 冷えてきたら |
| ベルト | 腰の位置に細い線が入る | どの時期でも |
秋の色を着たいけれど、まだ半袖や薄い長袖で過ごしている時期は、ここだけを秋にしてください。**足元とバッグを深い色にするだけで、全身が秋の側に寄ります。**上半身が夏の服のままでも、季節とずれて見えにくくなります。
距離③の深い色は、全身の土台として働きます。土台が深く落ち着いていると、上半身に淡い色や明るい色を置いても、全体が浮いて見えません。秋の装いで上半身に何を着るか迷ったら、先に腰から下を深い色で決めてしまうと、上の選択肢がかえって広がります。
入れる順番|9月末から、4段階で顔へ近づける
深い色を入れる順番を、季節の進みに合わせて並べます。気温は目安です。住んでいる地域の、朝の気温で読み替えてください。
| 段階 | 時期の目安 | 深い色を置く場所 | 上半身 |
|---|---|---|---|
| 1段目 | 9月末、朝晩が少し冷える | 靴、バッグ | 夏の服でよい |
| 2段目 | 10月、長袖1枚の日が増える | ボトム | 淡い色か中くらいの色 |
| 3段目 | 朝晩に羽織りを着る日が増える | 羽織り(前を開ける) | 中は淡い色 |
| 4段目 | 首元を覆う服を着る時期 | 首元、肩 | 髪との差を見て |
この順番には、もう1つの意味があります。1段目から4段目まで、深い色の面積が少しずつ増えていきます。目が深い色に慣れていく速さと、季節の進みがそろうので、ある日突然全身が重くなる、ということが起きにくくなります。
1段目|靴とバッグだけを深い色にする
9月末は、まだ日中に汗ばむ日があります。服は夏のままでかまいません。靴とバッグだけを深い色にしてください。
靴は、つま先の覆われたものにすると、深い色の面が足の甲まで広がって、秋の側に寄ります。サンダルのままだと、色が深くても面積が小さく、夏の側に残ります。
1段目で深い色にするのは、靴とバッグの2つまでにしてください。ここにベルトや帽子まで足すと、夏の服の上に深い点が散らばって、どれが秋の印なのか分からなくなります。靴とバッグの色を同じ深さでそろえると、上半身が夏の服のままでも、深い色が上下で1回ずつ繰り返されて、全身に秋の筋が通ります。
バッグは、手に持つか肩に掛けるかで、顔からの距離が変わります。肩に掛けると、バッグの上端が胸の横、顔から30〜40cmの位置に来ます。**深い色のバッグを肩に掛ける日は、距離②として数える。**手に持つなら、距離③です。
2段目|ボトムを深い色にして、上は淡く
長袖1枚で過ごす日が増えたら、ボトムを深い色にします。上は淡い色か中くらいの色にして、上下の明るさに差をつけてください。
上下の明るさに差があると、全身に段ができて、腰の位置がはっきりします。上下とも深い色にすると、全身が1つの深い面になり、顔まわりだけが明るく浮くことがあります。上下とも深くしたい日は、次の3段目の考え方で、顔まわりに明るい面を足してください。
深い色のボトムは、パンツでもスカートでもかまいません。ただ、スカートの場合は、裾と靴のあいだに脚やタイツの色が入ります。素足や明るいストッキングだと、深いスカートと深い靴のあいだに明るい帯が1本入って、下半身の深い面が2つに分かれます。10月に入って脚を覆う時期になったら、タイツを靴かスカートのどちらかの色に近づけると、腰から下が1つの深い面としてまとまります。
ボトムの裾と靴の関係は、50代の秋冬パンツで裾が靴の甲に乗る量から整理しています。
3段目|羽織りを深い色にして、前は開ける
朝晩に羽織りを着る日が増えたら、羽織りを深い色にします。このとき、前は開けて着て、中は淡い色にしてください。
前を開けると、中の淡い色が胸の中央に縦に入ります。顔のすぐ下に明るい帯ができるので、深い色の羽織りを着ても、顔まわりが暗く沈みません。**深い羽織りの中は、明るく。**これが3段目の基本です。
羽織りの深い色と、ボトムの深い色をそろえると、中の淡い色を挟んで、上下が深い色でつながります。全身に縦の流れができて、秋らしい落ち着きが出ます。
4段目|顔まわりに深い色を置く日
首元を覆う服を着る時期になったら、顔まわりにも深い色を置けます。ここで初めて、前の早見表で見た髪との差を使います。
- 髪が暗い……深い色のニットを着るなら、首元の内側に明るい布を2〜3cmのぞかせる
- 髪が中くらい……深い色のニットをそのまま着てよい。首元から胸の上まで
- 髪が明るい……深い色は面積を小さく。深いスカーフを細く巻く、深いニットの上に淡い羽織りを重ねる
4段目に入っても、毎日顔まわりを深くする必要はありません。人と向き合って話す時間が長い日は、相手の目に入るのは主に顔から胸の上までです。そういう日こそ、顔まわりは中くらいの色にして、深い色は羽織りやボトムに回すと、話しているあいだの印象が明るく保てます。反対に、ひとりで長く歩く日や、遠くから見られる時間が長い日は、全身の釣り合いのほうが目に入るので、顔まわりに深い色を置いても重さを感じにくくなります。
顔まわりに深い色を置く日は、腰から下のどこかを中くらいか淡い色にすると、全身の明るさに段ができます。**顔まわりと足元の両方を深くしない。**どちらかを深くしたら、もう一方は一段明るくしてください。
色ごとの扱い|同じ深さでも、色みで置き場所が変わる
秋の深い色を、色みごとに並べます。深さの段が同じでも、色みによって顔まわりでの見え方が少し違います。
| 色 | 深さの目安 | 顔まわりでの見え方 | 置きやすい場所 |
|---|---|---|---|
| こげ茶 | 深い | 髪の茶色とつながりやすい | ボトム、靴、羽織り |
| ボルドー | 中くらい〜深い | 顔に赤みが返る | 首元の小さな面、羽織り |
| 深緑 | 深い | 光の弱い場所で黒に見えやすい | ボトム、羽織り |
| からし | 中くらい | 顔に黄みが返る | 首元、ニット |
| テラコッタ | 中くらい | 顔に温かみが返る | ニット、スカーフ |
| 濃紺 | 深い | 髪の黒とつながりやすい | ボトム、羽織り |
| キャメル | 淡い〜中くらい | 顔まわりに置いても重くなりにくい | どこでも |
こげ茶と濃紺は、髪の色とつながりやすい色です。髪が暗い人は、この2色を顔まわりに置くときに明るい帯を挟んでください。からしとテラコッタは、深さが中くらいのものが多く、4段目より前に顔まわりへ持ってきても重くなりにくい色です。深緑の距離による見え方は深緑が似合う人で詳しく扱っています。
柄の服は、いちばん深い色の面積で数える
チェックや花柄、ペイズリーのような柄の服は、深い色と淡い色が混ざっています。柄の服をどの段として扱うかは、2m離れたときに、どの色がいちばん広く見えるかで決めてください。
| 柄の見え方(2m離れて) | 扱う段 | 顔まわりに置くとき |
|---|---|---|
| 深い色が半分以上に見える | 深い | 髪との差を見て、帯を挟む |
| 深い色と淡い色が同じくらい | 中くらい | そのまま置きやすい |
| 淡い地に深い色が点で散っている | 淡い | どの髪でも置ける |
| 柄が細かく、全体が1色に混ざって見える | 混ざった色の明るさで | 白黒の写真で確かめる |
柄が細かいほど、離れたときに色が混ざって、1つの中間の明るさとして読まれます。深い色の入った細かいチェックは、近くで見ると深く、離れると中くらいに見えることが多いのです。**柄は、離れて見た明るさで段を決める。**近くで見た印象で決めると、実際より重く判断しがちです。
柄の服を顔まわりに置く日は、ほかの場所を無地にしてください。柄と深い色の無地が顔の近くに並ぶと、見るところが2か所に分かれます。
表面の質で、同じ色の深さが変わる
同じ色でも、布の表面によって深さの読まれ方が変わります。
| 表面 | 深さの読まれ方 | 顔まわりでの扱い |
|---|---|---|
| 艶のある面(サテンのような) | 光を返して、一段明るく読まれる | 深い色でも置きやすい |
| 毛足のある面(起毛・モヘア) | 面が柔らかく、一段明るく読まれる | 深い色でも置きやすい |
| 平らで目の詰んだ面 | 光を吸って、一段深く読まれる | 深い色は帯を挟む |
| 畝のある面(リブ・コーデュロイ) | 畝の影で、半段深く読まれる | 中くらいの色なら置きやすい |
| 透ける面(薄いシフォン) | 下の色が透けて、一段明るく読まれる | 深い色でも置きやすい |
深いボルドーを顔まわりに置きたいとき、平らなウールより、艶のあるブラウスや毛足のあるニットのほうが軽く見えます。**色を変えずに、表面で一段明るくする。**手持ちの深い色を顔まわりで使いたい日は、この方法が手早く効きます。
顔まわりに深い色を置くなら、あいだに明るい帯を1本
髪と服がつながって見えるときは、あいだに明るい帯を1本入れてください。帯の幅と置き方で、効き方が変わります。
| 帯の作り方 | 幅 | 効き方 |
|---|---|---|
| 中に着た服の襟をのぞかせる | 2〜3cm | 首元に細い区切りが入る |
| 首元の開きで肌を見せる | 鎖骨の上端まで | 肌の明るさが区切りになる |
| 明るいスカーフを首元に | 5〜10cm | 区切りがはっきり入る |
| 明るい色のイヤリング・ネックレス | 小さな点 | 髪と服の境目に光が入る |
| 眼鏡の縁を明るい色に | 顔の中の線 | 顔の中に明るい線が入る |
いちばん手軽なのは、中に着た服の襟を2〜3cmのぞかせる方法です。白や明るいベージュのシャツの襟、薄いカットソーの首元。**帯は細くても効きます。**2m離れても見える幅なら、髪と服のあいだに区切りが入ります。
髪に白いものが混ざっているときの読み替え
髪に白いものが混ざっていると、同じ髪でも明るさが部分によって違います。この場合は、次のように読み替えてください。
| 白いものの割合 | 髪の段の読み方 | 顔まわりの深い色 |
|---|---|---|
| 少し(顔の横にちらほら) | もとの髪の段のまま | もとの段の扱いのまま |
| 半分くらい | 中くらいとして読む | 首元から胸の上まで置ける |
| 多い(顔の横がほぼ白い) | 明るいとして読む | 面積を小さく、スカーフの幅まで |
| 顔の横だけ多い | 顔の横の髪で読む | 顔の横の髪に合わせる |
白いものが多い髪は、深い色との差が大きくなります。深い色を顔まわりに大きく置くと、服の深さと髪の白さが強く対比して、服のほうが先に目に入ります。**深い色は小さく、中くらいの色は大きく。**この組み合わせにすると、髪の明るさと服の深さが穏やかにつながります。
眼鏡・アクセサリー・口紅も、顔から30cm以内に数える
顔まわりの深さは、服だけで決まるわけではありません。眼鏡の縁、耳元のアクセサリー、口紅の色も、顔から30cm以内にある色として数えてください。
| もの | 深い色のとき | 淡い・明るい色のとき |
|---|---|---|
| 眼鏡の縁 | 顔の中に深い線が入る。服の深さと重なる | 顔の中が軽くなる |
| 耳元のアクセサリー | 髪と服のあいだが深くなる | 髪と服のあいだに光が入る |
| 口紅 | 顔の中に深い色が1点入る | 顔の中が明るくまとまる |
| 帽子 | 髪の上に深い面が足される | 顔の上が軽くなる |
深い縁の眼鏡をかける日に、深い色のニットを首元まで着ると、顔の中と顔の下の両方に深い色が並びます。**顔から30cm以内の深い色は、2か所まで。**3か所以上あるときは、どれか1つを淡い色に替えてください。
どちらとも取れるとき①|髪と服の深さが同じ段に見える
髪と服を並べて、同じ段に見えるか、一段違うか判断がつかないことがあります。
この場合は、スマートフォンで顔から胸までを撮って、白黒にしてください。白黒の写真で、髪と服の境目が見えるかどうかを見ます。
| 白黒の写真で | 判定 | 扱い |
|---|---|---|
| 境目がはっきり見える | 段が違う | そのまま着てよい |
| 境目がうっすら見える | 半段違う | 表面か帯のどちらかで差を足す |
| 境目が見えない | 同じ段 | 明るい帯を挟む |
| 服のほうが明らかに暗い | 服が深い | 髪の段に合わせて面積を決める |
白黒にすると、色みの差が消えて、明るさの差だけが残ります。髪が茶色で服がボルドーのように、色みが違うせいで差があるように見えていた組み合わせも、明るさが同じなら境目が消えます。明るさの差があるかどうかは、白黒で確かめる。
どちらとも取れるとき②|照明の暗い場所へ行く日
秋は、夕方から夜に出かける日が増えます。照明の暗い店や、夕方の屋外では、深い色がさらに一段深く見えます。
| 行く場所 | 深い色の見え方 | 顔まわりの扱い |
|---|---|---|
| 昼の屋外 | 色みが残る | 早見表のまま |
| 窓の多い屋内 | 色みがやや残る | 早見表のまま |
| 照明の暗い店 | 黒に近く見える | 顔まわりは中くらいの色まで |
| 夕方以降の屋外 | 黒に近く見える | 明るい帯を足す |
照明の暗い場所へ行く日は、顔まわりの深い色を一段明るい色に替えるか、艶のある表面のものにしてください。**暗い場所では、艶が明るさの代わりになります。**深い色のブラウスを着るなら、平らな布より、少し光を返す布のほうが、照明の下で色が残ります。
どちらとも取れるとき③|深い色のワンピースを1枚で着たい
深い色のワンピースは、顔の下から膝下までが1色になります。距離①から距離③までが全部深い色になるので、置き場所で調整することができません。
この場合は、次のどれか1つで顔まわりに明るさを足してください。
| 足し方 | やり方 | 向く髪 |
|---|---|---|
| 首元に明るい布 | スカーフを巻く、明るい襟の服を中に着る | 暗い髪 |
| 首元の開きで | 開きのあるワンピースを選ぶ | どの髪でも |
| 淡い羽織り | 淡い色の羽織りを重ねて前を開ける | 明るい髪 |
| 足元を明るく | 靴とタイツを中くらいの色にする | 中くらいの髪 |
淡い羽織りを重ねると、ワンピースの深い面が羽織りの前の開きに縦に細く見えるようになり、深い色の面積が一気に減ります。**1色のワンピースは、羽織りで面積を切る。**羽織りを脱ぐ屋内では、首元の布で明るさを足してください。
どちらとも取れるとき④|手持ちの羽織りが深い色ばかり
秋冬の羽織りは、深い色に偏りがちです。手持ちがこげ茶、濃紺、黒ばかりで、4段目より前に顔まわりが深くなってしまう、ということがあります。
この場合は、羽織りの中を淡い色で固定してください。中を淡くして前を開ければ、羽織りが深くても顔の下は明るく保てます。
| 手持ちの羽織り | 中の服 | 前の開け方 |
|---|---|---|
| こげ茶 | アイボリー、明るいベージュ | 開けて、中を縦に見せる |
| 濃紺 | 白、明るいグレー | 開けて、中を縦に見せる |
| 黒 | 白、アイボリー、明るいキャメル | 開けて、首元に明るい布も |
| 深緑 | アイボリー、明るいベージュ | 開けて、中を縦に見せる |
前を閉じて着たい寒い日は、首元に明るいスカーフを足してください。羽織りの深い面を顔の下で区切れば、3段目の扱いと同じになります。**羽織りを買い替えずに、中と首元で明るさを作る。**手持ちの深い羽織りは、そのまま秋の終わりまで使えます。
手持ちの秋色を、距離ごとに仕分ける手順
ここまでの物差しを使って、手持ちの秋の服を一度仕分けておくと、朝の支度で迷う時間が減ります。休みの日に20分ほどあれば終わります。
- 秋に着たい色の服を、ボトム・羽織り・トップス・小物に分けて床に並べる
- それぞれに白い紙を半分重ねて、淡い・中くらい・深いの3段に分ける
- 鏡の前で、自分の髪を同じ3段のどれかに決める
- トップスのうち、前の早見表で「帯を挟む」「面積を小さく」に当たるものに印をつける
- 印のついたトップスに合わせる、明るい帯になる服(襟のある白い服、明るいスカーフ)を1つずつ決める
- 深い色のボトムと羽織りを、季節の段階の早い順に並べ替える
仕分けてみると、深い色のトップスばかりで淡い色の上が足りない、というように、偏りが見えてきます。足りないのは深い色ではなく、明るい帯になる1枚ということもよくあります。買い足すなら、その1枚からにしてください。首元に明るい区切りを入れられる服が1枚あれば、手持ちの深いトップスがどれも4段目の前から使えるようになります。
仕分けたあとは、深い色の服を顔から遠い順に、クローゼットの手前から並べておくと便利です。季節が進むにつれて、手前から順に手に取る服が変わっていきます。
夏の服を秋に残すときの組み方
9月末から10月にかけては、夏の服と秋の服が混ざる時期です。夏に着ていた淡い色や明るい色の服は、深い色と組み合わせると秋の装いの一部になります。
| 夏の服 | 合わせる深い色 | 置き方 |
|---|---|---|
| 白いブラウス | こげ茶のボトム、深い色の靴 | 上は夏のまま、下を秋に |
| 淡い色の薄手ニット | 深緑の羽織り | 前を開けて、中を見せる |
| 明るいベージュのパンツ | ボルドーのニット | 顔まわりに深い色、下は明るく |
| 生成りのスカート | 濃紺の羽織り、深い色の靴 | 上下を深い色で挟む |
夏の淡い服は、深い色と組むと、それ自体が明るい帯の役目を果たします。**顔まわりに夏の淡い服を置いて、腰から下を秋の深い色にする。**この組み方なら、手持ちの夏の服を10月も使えます。気温から見た夏服の残し方は最高気温25度の服装 秋にまとめています。
まとめ
- 深い秋色は、顔から遠い場所から入れる。靴とバッグ、ボトム、羽織り、顔まわりの順
- 色の深さと髪の明るさは、白い紙と並べて3段に分ける。迷ったら2m離れて目を細める
- 顔から30cm以内の深い色は、髪との差を見てから。差がなければ明るい帯を1本挟む
- 羽織りは前を開けて、中を淡くする。深い羽織りでも顔の下は明るく保てる
- 艶や毛足のある表面は一段明るく、平らで目の詰んだ布は一段深く読まれる
- 顔まわりと足元の両方を深くしない。どちらかを深くしたら、もう一方は一段明るく
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よくある問い
- Q. 50代の秋に、黒っぽい深い色ばかり着ていても大丈夫ですか
- 大丈夫です。ただ、深い色がどこにあるかを一度見てください。顔から30cm以内の首元と、腰から下の両方が深い色だと、全身の明るさが一様になって、顔まわりだけが明るく浮いて見えることがあります。深い色を着る日は、顔から30cm以内のどこかに明るい面を1つ入れるか、深い色を腰から下にまとめると、全身の明るさに段ができます。
- Q. ボルドーのニットを首元まで着たいのですが、重く見えます
- 髪の明るさとニットの深さが近い可能性があります。髪とニットを並べて2m離れて見たとき、境目がぼやけるなら同じ段です。この場合は、ニットの首元の内側に、白や明るいベージュの布を2〜3cmのぞかせてください。首元に明るい帯が1本入るだけで、髪とニットのあいだに区切りができます。首の詰まったニットでなく、少し開きのあるものにして、肌の明るさで区切る方法もあります。
- Q. 髪を明るく染めています。深い色は似合いませんか
- 似合わないということはありません。髪が明るいと、深い色との差が大きくなるので、深い色を顔の近くに置くと服のほうが先に目に入りやすくなります。顔から30cm以内に置くなら面積を小さく、たとえばスカーフの幅くらいにして、大きな面は腰から下に回してください。深い色を羽織りで着る日は、前を開けて、中を髪の明るさに近い色にすると、顔の下が明るくつながります。
- Q. 秋の色は、いつから着始めればいいですか
- 季節の進みに合わせて、顔から遠い場所から入れていくと始めやすくなります。9月末は靴とバッグだけ、10月に入ったらボトム、朝晩が冷えてきたら羽織り、首元を覆う服を着る時期になったら顔まわり、という順です。まだ半袖を着ている日でも、足元とバッグを深い色にするだけで、全身が秋の側に寄って見えます。
— メグラシ編集部





