1か月健診のママの服装 冬|脱ぐ場所と抱っこの時間で選ぶ

**冬の1か月健診は、前が開くトップスに、裾の広いスカートか脱ぎやすいボトム、上着は赤ちゃんを抱いたままでも脱げるもの。**この3つがそろっていれば、当日に服で困ることはほとんどありません。
病院の案内に書かれている「脱ぎ着しやすい服」は、具体的には、当日に服を脱ぐ3つの場所で、片手で、座ったまま脱げることを指しています。3つの場所とは、胸元・下半身・上着です。
この記事では、その3か所それぞれに、自分で測れる目安を置いていきます。診察の内容は病院によって違うので、案内の紙に服装の注意があれば、そちらを優先してください。
妊娠中から冬の服をどう回してきたかはマタニティ服はいつから|冬はコートとボトムの閉まり具合で測るに、外出先での授乳の組み方は授乳コーデ 秋の外出にまとめてあります。
結論:脱ぐ場所3つを、片手で座ったまま開けられるか
1か月健診の当日、ママが服を開けたり脱いだりする場面は、だいたい次の3つです。
1つ目は胸元です。授乳のため、あるいは診察で胸の状態を見るために、トップスの前を開けます。
2つ目は下半身です。ママの産後健診で下半身の診察がある場合、下着ごとボトムを脱ぐか、スカートを残して下着だけ脱ぐことになります。
3つ目は上着です。冬は病院の中が暖かいので、待合室に入ったら上着を脱ぐことになります。赤ちゃんを抱いた状態で脱ぐ場面が多くなります。
この3つのどれもが、赤ちゃんを抱いているか、赤ちゃんを片手で支えている状態で起きます。だから「片手で開けられるか」が最初の目安になります。そして、診察室の椅子や更衣室の小さな台の上で脱ぐことが多いので、「座ったまま開けられるか」が2つ目の目安になります。
この2つの目安で手持ちの服を見直すと、何を着ていくかはほとんど決まります。
当日の流れを服の側から見る
1か月健診の流れは病院によって違いますが、赤ちゃんとママの健診を同じ日に行う場合、おおよそ次のような順になることが多くあります。
受付を済ませて待合室に入ります。ここで上着を脱ぎます。
赤ちゃんの計測と診察があります。体重や身長を測るため、赤ちゃんは肌着まで脱がせることが多く、ママはその手伝いをします。ここでは赤ちゃんの服の着脱が中心ですが、ママは前かがみの姿勢が続きます。
ママの診察があります。問診、血圧、尿検査、場合によっては下半身や胸の診察があります。この間、赤ちゃんは付き添いの家族が抱くか、病院のスタッフに預かってもらいます。
待ち時間のあいだに授乳が必要になることがあります。授乳室がある病院も多いですが、混み合っていることもあります。
会計を済ませ、上着を着て、赤ちゃんを抱っこ紐やおくるみで包んで帰ります。
この流れを見ると、ママの服が「開く」「脱ぐ」「着る」を繰り返す場面が何度もあることが分かります。どこか1か所でも手間がかかると、そのたびに赤ちゃんを抱いたまま苦労することになります。
胸元:ボタン2つで開く位置にあるか
トップスは前が開くものを選びます。かぶって着るニットやスウェットは、授乳や診察のたびに裾から大きくまくり上げることになり、冬は背中とお腹が冷えます。
前開きのトップスの中でも、見てほしいのはボタンの位置です。いちばん上のボタンから数えて2つ外したとき、胸元が授乳や診察に必要なところまで開くかを確かめてください。目安としては、2つ外した位置が鎖骨より下、胸の上あたりまで来ていれば十分です。
ボタンの間隔が狭いシャツだと、2つ外しても鎖骨のあたりまでしか開かず、結局4つも5つも外すことになります。片手で外すとなると、この差は大きくなります。
ボタンの大きさも見てください。小さいボタンは片手では外しにくく、留め直すのにも時間がかかります。直径1.5cm以上のボタンなら、片手の親指と人差し指で外せることが多くあります。スナップボタンなら、さらに楽です。
前開きのカーディガンに、授乳用のインナーを合わせる組み方もあります。カーディガンの前を開けるだけで、インナーの開口部から授乳ができます。インナーが授乳用でない場合は、裾から持ち上げることになりますが、カーディガンが背中と脇を覆っているので、冬でも冷えにくくなります。
下半身:スカートか、脱ぎやすいボトムか
ママの産後健診で下半身の診察がある場合、ボトムの選び方で手間が大きく変わります。
いちばん楽なのは、裾の広いスカートです。スカートを履いたまま下着だけを脱げば、診察台に上がれます。スカートが目隠しになるので、気持ちの面でも楽だという声が多くあります。
ここで見てほしいのは、スカートの裾の幅です。診察台に上がるとき、脚を開いた姿勢になります。裾の幅が狭いタイトスカートだと、この姿勢が取れないか、裾を大きくまくり上げることになります。目安は、スカートを履いて脚を肩幅に開いたとき、裾が突っ張らないことです。前日に一度、鏡の前で脚を開いてみてください。
パンツで行く場合は、ウエストがゴムで、座ったまま脱ぎ履きできるものを選びます。ボタンやファスナーのあるパンツは、脱ぐのも履くのも手間がかかります。帝王切開だった場合は、ウエストの高さが傷の位置にかからないものを選んでください。傷より上で止まるか、傷より下で止まるかは、履いてみて確かめるしかありません。
スカートの丈と生地
スカートの丈は、膝下からふくらはぎの中ほどまでが扱いやすい長さです。短いスカートは、診察台に上がるときや、待合室で赤ちゃんを抱いて座るときに、裾が上がって脚が出すぎることがあります。床につくほど長いスカートは、赤ちゃんを抱いたまま階段を上り下りするときに裾を踏みやすく、危なくなります。足元が見えない状態で裾を踏むと転びやすいので、くるぶしより上で止まる丈にしてください。
生地は、冬なら厚手のニットやウールのスカートが暖かいのですが、厚手すぎる生地は、診察台の上でまくり上げたときに、かさばって邪魔になります。中くらいの厚さで、しわになりにくい生地が向いています。座ったり立ったりを何度も繰り返すので、しわが残りにくいことは意外と大事です。
色は、濃い色のほうが安心です。産後1か月の時期は、まだ出血が続いている方もいます。万が一のときに目立ちにくいのは、濃い色のボトムです。
ワンピースは、前が全部開くものなら着られます。かぶって着るワンピースは、下半身の診察で全部脱ぐか、胸まで裾をまくり上げることになるので、1か月健診には向きません。
上着:抱っこ紐の上から羽織れて、膝に置ける厚さ
冬の1か月健診でいちばん困るのは、上着です。病院までの道は寒く、病院の中は暖かい。上着を着て、脱いで、また着る。そのたびに赤ちゃんを抱いています。
上着を選ぶ目安は2つあります。
1つ目は、抱っこ紐の上から羽織れるかです。抱っこ紐で赤ちゃんを抱いた状態で、上着の前が閉まるか、閉まらなくても前を開けたまま羽織って寒くないかを確かめます。妊娠中に着ていたゆったりしたコートなら、抱っこ紐ごと前を閉められることがあります。閉まらない場合は、前を開けて羽織り、赤ちゃんは抱っこ紐用の防寒カバーやおくるみで覆う形にします。
2つ目は、待合室で脱いで膝に置ける厚さかです。待合室の椅子は狭く、上着を掛ける場所がないことも多くあります。分厚いダウンを膝に置くと、赤ちゃんを抱くスペースがなくなります。上着をたたんだとき、厚みが10cm以内に収まれば、膝の上でも邪魔になりにくくなります。
抱っこ紐を使うか、おくるみで抱くか
1か月健診のころは、まだ抱っこ紐に慣れていない方も多くいます。新生児から使える抱っこ紐でも、装着に手間取ると、待合室で着けたり外したりするたびに時間がかかります。
抱っこ紐を使う場合は、上着を脱ぐ前に抱っこ紐を外すのか、抱っこ紐を着けたまま上着だけを脱ぐのかを決めておいてください。上着を抱っこ紐の上から羽織っているなら、抱っこ紐を着けたまま上着だけを脱げます。上着の下に抱っこ紐を着けている場合は、上着を脱ぐために、いったん赤ちゃんを下ろす必要が出てきます。
おくるみで抱いていく場合は、両腕がずっとふさがります。この場合は、上着はボタンを留めずに羽織るだけにしておくと、片手で肩から落とすようにして脱げます。
抱っこ紐ごと覆えるママ用のケープやポンチョは、この2つの目安をどちらも満たしやすい上着です。袖がないので脱ぎ着が速く、たためば薄くなります。手持ちにない場合は、大判のストールを肩から羽織るだけでも代わりになります。
病院の中は暖かい:待合室で汗をかかない重ね方
冬の病院は、赤ちゃんや体の弱った人のために、暖房がしっかり効いていることが多くあります。外の寒さに合わせて厚着をしてくると、待合室で汗ばむことになります。
産後の体は、汗をかきやすい状態にあると感じる方が多くいます。そのうえ赤ちゃんを抱いていると、赤ちゃんの体温でママの胸元やお腹はさらに暖かくなります。抱っこ紐で密着していると、30分も待てば背中まで汗をかくこともあります。
汗をかいたまま外に出ると、体が冷えます。そこで、冬の健診の服は、外では暖かく、屋内では薄くなれる重ね方を考えます。
目安は、上着を脱いだ状態で、屋内の暖かさにちょうどよい薄さにしておくことです。上着の下は、薄手のインナーに前開きのシャツかカーディガンの2枚まで。セーターを重ねて3枚にすると、屋内では暑すぎることが多くなります。
寒がりな方は、上着の下を厚くするのではなく、上着そのものを厚くするか、上着の上からストールを重ねてください。屋内に入ったら、上着とストールをまとめて脱げば、すぐに屋内の薄さになります。
インナーは、汗を吸って乾きやすい素材を選ぶと、待合室で汗をかいても、帰り道で冷えにくくなります。授乳用のインナーを着る場合も、吸湿性のあるものを選ぶと、授乳のたびに汗で張り付く不快感が減ります。
移動手段で上着を変える
上着の選び方は、病院までの移動手段で変わります。
| 移動手段 | 外にいる時間 | 上着の考え方 | 赤ちゃんの防寒 |
|---|---|---|---|
| 車(家族が運転) | 駐車場から入口まで数分 | 薄手の羽織りかケープで足りる | おくるみか防寒カバー |
| 車(自分が運転) | 同上 | 運転中は脱いでおく | チャイルドシートで掛ける毛布 |
| 徒歩 | 道のりの分だけ | 抱っこ紐ごと覆えるもの | 抱っこ紐用の防寒カバー |
| 電車・バス | 駅まで+車内+駅から | 車内で前を開けられるもの | 防寒カバーとおくるみの重ね |
この表で見てほしいのは、外にいる時間の長さです。外にいる時間が短いほど、上着は薄くていい。長いほど、厚くしたくなりますが、そのぶん待合室で脱いだあとの置き場所に困ります。
電車やバスで行く場合は、車内が暖かいことにも気をつけてください。ダウンを着て赤ちゃんを抱いたまま車内に乗ると、ママも赤ちゃんも汗ばみます。前を開けられる上着にしておくと、車内で調整できます。
なお、産後1か月の時期に自分で運転してよいかは、体の回復の程度によります。健診前に運転するかどうかは、家族や出産した病院と相談して決めてください。
足元:脱ぎ履きと、待合室の床
冬は足元が冷えるので、ブーツを選びたくなります。ただ、1か月健診ではスリッパに履き替える病院や、診察室で靴を脱ぐ場面があることもあります。
靴の目安は、赤ちゃんを抱いたまま、かがまずに脱ぎ履きできるかです。紐靴や、ファスナーを下ろさないと脱げないブーツは、かがむ姿勢が必要になります。抱っこ紐で赤ちゃんを抱いていると、かがむのが難しくなります。
かかとを踏まずに足を入れられるスリッポン型や、筒が広くて足を引き抜けるショートブーツなら、かがまずに脱ぎ履きできます。前日に、赤ちゃんの代わりにクッションを抱いて脱ぎ履きしてみると、できるかどうかがすぐ分かります。
タイツは、下半身の診察がある場合、脱ぐことになります。厚手のタイツは脱ぐのも履くのも時間がかかるので、靴下とレッグウォーマーの組み合わせにすると、脱ぐのは下着だけで済みます。冷えが気になる方は、スカートの下にひざ下までのレギンスを履く方法もあります。
赤ちゃんの服も、ママの手間に関わる
この記事はママの服が中心ですが、赤ちゃんの服の選び方も、ママの手間に直結します。
1か月健診では、赤ちゃんは体重や身長の計測のために、肌着まで脱がせることがあります。かぶって着せる服は、首のすわっていない赤ちゃんには着せにくく、時間がかかります。前開きの肌着とカバーオールにしておくと、ボタンを外して寝かせたまま脱がせられます。
赤ちゃんの服の枚数は、病院の中の暖かさを考えて決めてください。外の寒さに合わせて何枚も重ね着させると、待合室で汗をかき、計測のために脱がせたときに体が冷えることがあります。肌着とカバーオールの2枚に、外では防寒のおくるみやカバーを足し、屋内ではそれを外す、という形にしておくと、脱がせる枚数も少なくて済みます。
着替えも1組持っていくと安心です。計測のときにおむつを外した瞬間におしっこをしてしまう、授乳のあとに吐き戻す、ということはこの時期にはよくあります。着替えも前開きのものにしておくと、待合室の椅子の上で寝かせたまま着替えさせられます。
冬の外出では、肌着とカバーオールの上におくるみを巻くか、抱っこ紐用の防寒カバーを使うことが多くなります。待合室に入ったら、おくるみやカバーを外す必要があるので、ママの上着と同時に外せる形にしておくと、手間が1回で済みます。
ママの上着を脱ぐ、赤ちゃんの防寒を外す、という2つの動作を、待合室の椅子に座ったまま、膝の上で済ませられるかどうか。これが冬の健診の手間を大きく左右します。
帝王切開・会陰の傷がある場合
出産のときに帝王切開だった方や、会陰の傷がある方は、服の選び方に少し気をつけることがあります。痛みの程度は人によって違うので、体の状態に合わせて無理のない形を選んでください。
帝王切開の場合は、ボトムのウエストが傷の位置にかからないことが大事です。ハイウエストのゆったりしたスカートで傷の上まで覆うか、ローライズで傷の下に止めるか。どちらが楽かは人によって違います。前日に両方を試して、座ったときと立ったときの両方で、傷に当たらないかを確かめてください。
会陰の傷がある場合は、座る姿勢が長く続くとつらくなることがあります。ボトムは股の部分に縫い目が当たらないものや、ゆとりのあるスカートのほうが楽です。待合室で座る時間が長い場合に備えて、ドーナツ型のクッションを持っていく方もいます。
どちらの場合も、医学的な判断は出産した病院にゆだね、服はあくまで体の状態に合わせるための道具として考えてください。
どちらとも取れるときの決め方
ここからは、判断が分かれる場面の決め方です。
付き添いがいるか、1人で行くか
付き添いがいる場合は、ママの診察のあいだ赤ちゃんを預けられるので、服の着脱は両手でできます。この場合は、前開きのトップスとスカートさえそろっていれば、上着の選び方は自由です。
1人で行く場合は、赤ちゃんを片手で支えながらの着脱が増えます。この場合は、片手で外せる大きめのボタンやスナップ、袖のないケープ型の上着を優先してください。ママの診察中に赤ちゃんを預かってもらえるかを、事前に病院に確かめておくことも大事です。
上の子を連れて行くかどうか
上の子を連れて行く場合は、上の子の手を引く手がさらに必要になります。両手がふさがる時間が増えるので、上着は前を閉めずに羽織れるもの、バッグは斜め掛けか背負うものにします。上の子が待合室で動き回ることを考えると、ママの服は立ったり座ったりしやすい、裾の広いスカートか、ゆったりしたパンツが向いています。
スカートとパンツ、どちらにするか迷う
下半身の診察があるかどうかで決めます。案内の紙に「スカートで来てください」と書かれていれば、それに従います。書かれていなくて、診察があるか分からない場合は、スカートを選んでおくほうが、どちらに転んでも困りません。スカートの下にレギンスを履いておけば、寒さも防げます。
赤ちゃんの健診とママの健診が別の日
病院によっては、赤ちゃんの1か月健診とママの産後健診を別の日に行うことがあります。この場合、それぞれの日で服を変えられます。
赤ちゃんの健診だけの日は、ママが服を脱ぐ場面は上着と授乳だけです。下半身の診察がないので、ボトムはいつものパンツで構いません。前開きのトップスと、抱っこ紐の上から羽織れる上着に気をつければ十分です。
ママの健診だけの日に赤ちゃんを連れて行く場合は、赤ちゃんを預ける先があるかどうかで変わります。家族に家で見てもらえるなら、ママは身軽に行けるので、上着も靴も普段通りで構いません。赤ちゃんを連れて行く場合は、診察中に病院で預かってもらえるかを事前に確かめ、預けられない場合は付き添いを頼むことも考えてください。
産院が遠く、移動に1時間以上かかる
里帰り出産をした場合など、出産した病院が自宅から遠いこともあります。移動に1時間以上かかる場合は、移動中に授乳やおむつ替えが必要になることを考えて、服を選んでください。
車での移動なら、車内で授乳できるよう、前開きのトップスに授乳ケープを用意しておきます。電車での移動なら、駅の授乳室を事前に調べておき、そこで素早く授乳できる組み方にしておきます。移動が長いほど、ママの体の疲れも大きくなるので、締め付けの少ない、ゆったりしたボトムを選ぶと楽です。
寒波の日か、比較的暖かい日か
寒波の日は、外にいる時間を減らすことを先に考えます。病院の入口近くまで車で送ってもらう、タクシーを使う、といった移動の工夫のほうが、上着を厚くするよりも効果があります。比較的暖かい日は、上着を薄くして、待合室での置き場所の問題を小さくします。
前日に5分で試す手順
当日の朝は、赤ちゃんの授乳と支度で時間がありません。前日に、次の手順で一度試してください。
まず、着ていく服を全部着ます。トップス、ボトム、靴下かタイツ、上着、靴。
次に、赤ちゃんの代わりにクッションか丸めたタオルを抱き、抱っこ紐を着けます。その状態で、上着を脱いで膝に置けるかを試します。椅子に座ってやってみてください。
そして、片手でクッションを支えながら、もう片方の手でトップスのボタンを2つ外します。胸元が十分に開くかを確かめます。
さらに、スカートの場合は脚を肩幅に開いて、裾が突っ張らないかを見ます。パンツの場合は、座ったまま脱ぎ履きできるかを試します。
最後に、靴をかがまずに脱いで、また履きます。
試すときは、できれば当日と同じ時間帯に、同じ部屋の明るさでやってみてください。朝の支度の慌ただしさの中で、同じ動作ができるかどうかを想像しながら試すと、当日に何が手間になりそうかが見えてきます。
家族が付き添う場合は、付き添う人にも一度見てもらうと安心です。ママが診察を受けている間、赤ちゃんを抱いて待つのは付き添いの人です。赤ちゃんの防寒をどこで外し、どこでまた掛けるのかを、前日に一緒に確かめておくと、当日の受け渡しが滑らかになります。上着や荷物を誰が持つのかも決めておくと、診察室の前で慌てることがありません。
この5つの動作が、それぞれ30秒以内でできれば十分です。どこかで手間取ったら、その部分だけ別の服に替えてください。全部を替える必要はありません。
待合室での授乳:服の開け方と、まわりの目
1か月健診では、待ち時間が長くなることがあります。赤ちゃんの授乳の間隔は2〜3時間ほどのことが多いので、健診の前後や待ち時間のあいだに、授乳が必要になることは珍しくありません。
授乳室がある病院なら、そこを使えます。ただ、同じ日に健診を受ける親子が多いと、授乳室が混み合って、すぐには使えないこともあります。待合室の隅で授乳することになる場合に備えて、服の開け方を考えておくと安心です。
前開きのトップスなら、授乳ケープを首にかけて、その中でボタンを外せば、まわりから見えずに授乳できます。ボタンは2つ外せば足りる位置にあることが大事で、ケープの中で手探りでボタンを外すことになるので、大きめのボタンやスナップのほうが楽です。
授乳用のインナーを着ている場合は、トップスの前を開けて、インナーの開口部をずらすだけで授乳できます。ケープがなくても、トップスの前を少し開けるだけなので、まわりの目が気になりにくくなります。
授乳のあとは、ボタンを留め直す手間もあります。赤ちゃんを抱いたまま片手で留め直すのは、思った以上に時間がかかります。授乳のあとはすぐに留め直さず、カーディガンの前を合わせておくだけにして、診察の前に落ち着いて留める、という順にすると慌てずに済みます。
持ち物と服の関係
服の選び方は、持ち物の量とも関係します。1か月健診の持ち物は、母子手帳、診察券、保険証、おむつ、おしりふき、着替え、ガーゼ、授乳ケープなど、意外と多くなります。
これを1つのバッグにまとめると、重くなります。抱っこ紐で赤ちゃんを抱いた状態で、片方の肩に重いバッグを掛けると、体が傾き、上着の着脱もしにくくなります。リュックか斜め掛けのバッグにして、両手を空けておくと、服の着脱がずっと楽になります。
バッグの中身は、使う順に分けておくと、服の着脱と同じくらい手間が減ります。受付で出す診察券や保険証、母子手帳は外側のポケットに、おむつや着替えは奥に入れます。赤ちゃんを抱いたまま、片手でバッグの外側だけを開ければ受付が済む形にしておくと、待合室に入ってから上着を脱ぐまでの流れが途切れません。
上着やスカートにポケットがあると、診察券や母子手帳ケースを一時的に入れておけます。受付や会計のたびにバッグを開ける手間が減るので、ポケットのある服を選ぶのも1つの方法です。
授乳ケープを持っていく場合、首にかけるタイプなら、上着を脱いだあとすぐに使えます。大判のストールで代用することもでき、移動中は首に巻いて防寒、授乳のときはケープ代わり、と2役をこなします。
新しく買い足すなら、健診のあとも使えるもの
手持ちの服で足りない場合、1か月健診のために何かを買い足すこともあるかもしれません。その場合は、健診の日だけでなく、そのあとの数か月も使えるものを選んでください。
前開きのシャツやカーディガンは、授乳期間中ずっと使えます。授乳が続く間は、かぶって着るトップスよりも前開きのほうが便利な場面が多いからです。
抱っこ紐ごと覆えるケープやポンチョは、冬の間の外出すべてで使えます。お宮参り、予防接種、買い物など、赤ちゃんを抱いて出かける場面は、この時期に何度もあります。
裾の広いスカートは、産後の体型が戻るまでの間、ウエストの調節がしやすいものを選べば、長く使えます。ゴムのウエストや、紐で調節できるウエストなら、体型が変わっても対応できます。
逆に、健診の日のためだけに、きれいめのワンピースや新しいコートを買う必要はありません。健診は病院での診察なので、服の見た目よりも着脱のしやすさが大事です。見た目を気にして脱ぎにくい服を選ぶより、普段着の中から脱ぎやすいものを選ぶほうが、当日はずっと楽になります。
服で手間を減らせば、当日は赤ちゃんに集中できる
1か月健診は、産後はじめての遠出になることが多い日です。体も十分には回復していない中で、赤ちゃんを連れて病院に行くこと自体が、大きな負担です。
そのうえ服で手間取ると、疲れが何倍にもなります。逆に、服の着脱がすべて片手で、座ったまま済むなら、当日の手間はかなり減ります。
1か月健診は、多くの場合、産後はじめて赤ちゃんと2人で、あるいは家族と一緒に、病院という公の場所へ出かける日でもあります。久しぶりの外出に、きちんとした服を着ていきたいと思う気持ちもあるかもしれません。けれどこの日に大事なのは、見た目よりも、自分の体と赤ちゃんの世話を楽にしてくれる服です。きちんとした服で出かけるのは、体が落ち着いてからのお宮参りや、そのあとの行事でも遅くありません。健診の日は、自分にとっていちばん楽な服で、胸を張って出かけてください。
胸元はボタン2つで開くか。下半身は脚を開いて裾が突っ張らないか。上着は抱っこ紐の上から羽織れて、膝に置ける厚さか。この3つを前日に確かめておけば、当日はその分、赤ちゃんのことに集中できます。
よくある問い
- Q. 1か月健診はワンピースで行ってもいいですか
- 前が全部開くワンピースなら着られます。ただ、ママの健診で下半身の診察がある場合、かぶって着るワンピースだと全部脱ぐか、裾を大きくまくり上げることになります。診察の形は病院によって違うので、案内の紙に服装の注意があればそれに従ってください。迷うなら、上下が分かれた服にしておくと、どの診察の形でも困りません。前開きのワンピースを着るなら、裾から上へ何個ボタンを外せば脚が出せるかも、前日に確かめておくと安心です。
- Q. 赤ちゃんの健診と自分の健診が同じ日です。服はどう考えればいいですか
- 同じ日なら、赤ちゃんを抱いたまま自分の服を整える場面が何度も出てきます。両手がふさがった状態で片手だけ使えると考えて、片手で開けられる前開き、片手で引き上げられる裾、片手で脱げる上着を選んでください。赤ちゃんの計測のあいだは手が空くこともありますが、ママの診察のあいだは誰かに赤ちゃんを預ける必要があります。付き添いがいない場合は、病院に預かってもらえるか事前に聞いておくと、服の選び方も決めやすくなります。
- Q. 産後でまだ体型が戻っていません。何を着ればいいか分かりません
- 妊娠中に着ていたゆったりしたトップスやマタニティのボトムで十分です。1か月健診の時期は、体型がまだ戻っていないのが普通です。新しく買い足すより、妊娠後期に着ていた前開きのシャツやカーディガン、ウエストを調節できるスカートやパンツを使うほうが、体に合わせやすく安心です。冬は上着だけがきつくなることがあるので、前を閉めなくても寒くない羽織りや、抱っこ紐ごと覆えるケープがあると助かります。
- Q. 雪の日や、とても寒い日はどうすればいいですか
- 外を歩く時間を減らすことを先に考えてください。車で行けるなら、車内で上着を脱いでおき、病院の入口までは赤ちゃんを抱いたまま羽織りかケープで覆うだけにすると、待合室で脱ぐ手間が減ります。歩きや電車の場合は、靴を滑りにくいものにし、手袋は抱っこを妨げない薄手のものにします。赤ちゃんの防寒はおくるみや抱っこ紐用の防寒カバーで行い、ママの服はそれを着脱しやすい形にしておくと全体が楽になります。
— メグラシ編集部





