ワイドパンツに似合う靴|裾幅と甲の見え方で決める

ワイドパンツの足元は、靴の形ではなく「裾と甲の隙間」で決まります
先に言い切ります。ワイドパンツに靴が合うかどうかは、スニーカーかパンプスかという種類では決まりません。決めているのは、裾と靴のあいだにできる隙間の量です。
測るのは3つだけです。どれもメジャーと自分の指で確かめられます。
- 裾幅。パンツを平置きにして、裾の片側の端から端までを測ります。折り返しがある場合は広げた状態で
- 床からの浮き。その日履く靴を履いて立ち、裾のいちばん低いところが床から何cm離れているかを測ります
- 甲の見え幅。立ったまま真下を見て、靴の甲(つま先の先端から履き口まで)のうち、裾に隠れていない縦の長さを数えます
このうち、いちばん効くのが3つ目です。指1本の幅がおよそ1.5cmなので、定規がなくても数えられます。素肌が見えているかどうかではなく、靴の甲がどれだけ出ているかを見ます。だからローファーでもブーツでも、同じ物差しで測れます。
| 靴の種類 | 甲の見え幅の作りやすさ | 寄せやすい側 | 裾幅の上限の目安 | 何で返すか |
|---|---|---|---|---|
| 薄底のスニーカー | 中くらい | どちらも | 片側32cm | 色を2色以内に抑える |
| 厚底・ボリュームソール | 小さい(甲が持ち上がる) | 覆う側 | 上限なし | 裾を甲に触れる位置まで下ろす |
| パンプス | 大きい | どちらも | 片側30cm | 迷った日の初期値になる |
| ローファー | 中くらい | どちらも | 上限なし | いちばん裾幅を選ばない |
| バレエシューズ | 大きい | 出す側 | 片側26cm | 丈を上げて足首を出す |
| ブーツ | 筒の高さで決まる | 覆う側 | 上限なし | 裾で筒を2cm覆う |
| サンダル | 大きい | 出す側 | 片側28cm | 足首を一周するストラップを避ける |
この表は答えの一覧ではありません。自分の一本の裾幅が、その靴の上限を超えていないかを見るための表です。超えていなければ、あとは甲の見え幅を合わせるだけで決まります。
判定軸①|甲の見え幅は「2cm以下」か「6cm以上」。3〜5cmだけが崩れる
最初にここを潰します。甲の見え幅には、成立する帯と崩れる帯があります。
| 甲の見え幅 | 見えているもの | どう読まれるか | 判定 |
|---|---|---|---|
| 0cm | 靴がほぼ隠れる | 脚の終わりが読めない。裾も床で傷む | 避けたい |
| 1〜2cm | つま先の先だけ | 裾と靴がつながって、一本の柱として読まれる | 成立する |
| 3〜5cm | 甲の半分から全部 | 裾の下端が甲の山に乗り、横じわが1本入る | 崩れる |
| 6〜9cm | 甲の全部と足首の付け根 | 靴が独立した形として読め、足首で抜けが出る | 成立する |
| 10cm以上 | くるぶしから上 | 裾幅が広いと、足元が三角の形に見える | 裾幅26cm以下なら成立 |
3〜5cmが崩れる理由は形にあります。足の甲はつま先から足首に向かって斜めに上がっていて、いちばん高くなるのが足首の少し手前です。**裾の下端がちょうどその山に乗ると、布が甲の上でわずかにたるみ、そこに横向きの線が1本できます。**縦に落ちてきた布の線が、その横線で止まります。
0〜2cmなら、裾は山を越えて甲の先まで落ちるので、布と靴がひと続きになります。6cm以上なら、裾は山より上で終わるので、甲から足首までがまるごと見えて、靴の形が読めます。どちらも線が止まりません。
覚え方はひとつです。指1本ならそのまま。指2本から3本なら、どちらかへ動かす。指4本以上ならそのまま。
判定軸②|裾幅が、どちら側に寄せるかを決める
では2つの帯のどちらを選ぶか。ここは好みではなく、裾幅で決まります。
| 裾幅(片側の平置き) | 寄せる側 | 理由 |
|---|---|---|
| 22cm以下 | 出す側(6cm以上) | 布の量が少ないので、覆うと縦の線が細いまま足元だけ長くなる |
| 23〜25cm | どちらでも。出す側がやや有利 | 靴の分量で決めてよい範囲 |
| 26〜30cm | どちらでも成立する | いちばん自由。甲の見え幅だけ守れば形は問わない |
| 31〜33cm | 覆う側(2cm以下) | 出す側にすると、広い裾の線が足首の細い位置で止まる |
| 34cm以上 | 覆う側の一択 | 布の分量に対して、足首の抜けでは釣り合わない |
分かれ目は片側30cmです。**30cmまでは靴が自由になり、31cm以上では靴より先に丈が決まります。**手持ちの一本を平置きにして、この数字のどちら側かを一度確かめておくと、以後の判断がほとんど自動になります。
裾幅そのものの選び方はワイドスラックスが決まる条件に、幅と落ち感の関係はワイドパンツが似合わないと感じるときに書いています。
判定軸③|靴の高さで、同じ一本の甲の見え幅が動く
ここが見落とされやすい部分です。パンツを変えていなくても、靴の高さが変われば甲の見え幅は動きます。
| 靴の高さ | 甲の見え幅の動き | 起きること |
|---|---|---|
| 0〜1.5cm(フラット) | 基準 | 測った数字がそのまま出る |
| 2〜3cm | +1〜2cm | 覆う側だった一本が、崩れる帯に入りやすい |
| 4〜5cm | +2〜3cm | 覆う側は崩れる帯へ移る。丈を下ろすか靴を替える |
| 6cm以上・厚底 | +2〜3cm、かつ足元の面積が増える | 出す側へ移る。裾幅31cm以上ならここで釣り合う |
たとえばフラットで甲の見え幅が2cmだった一本は、5cmのヒールを履くと4〜5cmになります。数字だけ見ると小さな差ですが、成立していた帯から崩れる帯へ、まるごと移動しています。
だから丈は靴とセットで決めます。よく履くほうに合わせて、もう一方は靴の高さで寄せる。一本でフラットとヒールの両方を兼ねようとすると、どちらかで必ず崩れる帯に入ります。丈の詰め方はお直しでできること・できないことにまとめました。
スニーカーと厚底|ソールの高さは、裾幅が上限を決める
スニーカーは、厚みで甲の位置が持ち上がる靴です。同じ丈でも、ソールが厚いほど甲の見え幅は小さくなります。つまり厚底ほど自動的に「覆う側」へ寄ります。
見るのは2つです。
**ソール全体の厚み。**地面から靴本体の底までの高さです。3cm以下なら薄底として扱えて、出す側にも覆う側にも寄せられます。3cmを超えると覆う側に固定されるので、裾は甲に触れる位置まで下ろしてください。厚底が広い裾幅と相性がよいのはこの仕組みです。裾幅34cm以上の一本で唯一きれいに収まるのが、ボリュームのあるソールです。
**靴の色数。**2色以内に収めます。ワイドパンツは腰から裾までが一枚の面として見えるので、足元だけ色数が多いと、そこで視線が止まります。パンツと近い色にすると裾から靴まで一続きに読まれて縦に伸び、濃い色で締めると重心が下がります。
ハイカットは履き口が足首を覆うので、出す側を作りにくくなります。ハイカットを選ぶ日は覆う側に寄せて、裾で履き口の上端を2cmほど覆ってください。薄底の選び方は薄底スニーカーへの切り替え、色の合わせ方はグレースニーカーのコーデ、靴下との関係はハイカットスニーカーと靴下にあります。
パンプスとバレエシューズ|甲の浅い靴の分かれ目
この2つは甲が大きく見える形なので、甲の見え幅を作りやすい靴です。ただし、落ちる場所が違います。
パンプスは、迷った日の初期値として使えます。ヒールがあるぶん甲の見え幅が自然に出て、覆う側にも出す側にも寄せられるからです。注意点は2つで、甲を広く覆う形(甲の位置にベルトがあるものを含む)は見え幅が小さくなること、そして裾幅31cm以上ではヒールがあっても布に負けることです。広い裾には、細いヒールより太めのヒールのほうが釣り合います。
バレエシューズは、条件がいちばん厳しい靴です。甲が浅く、靴自体の高さもほとんどないので、覆う側に寄せると靴の存在が消え、出す側に寄せると足元が平らに広がります。合わせるなら裾幅は片側26cmまで、甲の見え幅は6cm以上。くるぶしがはっきり出る丈にして、トップスの裾を前中心だけ入れると、上下の境目が上がって釣り合います。
つま先の形は条件ではなく好みです。とがった形は縦の線をつま先まで延ばし、丸い形は足元をやわらかく見せます。どちらでも甲の見え幅は変わりません。形の呼び分けは靴・パンプスの種類16種にあります。
ローファー|いちばん裾幅を選ばない靴
ローファーは、この記事の物差しでいちばん扱いやすい靴です。理由は3つあります。
甲が靴で覆われているので、見え幅を「靴の甲の長さ」でそのまま測れること。甲の面に厚みと面積があるので、広い裾に負けないこと。そして履き口が足首より下で終わるので、出す側の帯も作れることです。
つまり**裾幅の上限がありません。**34cm以上の極端に広い一本でも、裾で甲を覆う側に寄せれば成立します。逆にくるぶしをはっきり出す丈にすれば、6cm以上の出す側にも入ります。
覚えておく数字はひとつだけです。ローファーは甲の面が長いので、3〜5cmの崩れる帯に入りやすいという弱点があります。甲の山が靴の履き口の少し手前にあり、裾がそこに乗りやすいためです。真下を見て指2〜3本だったら、丈を下ろすか上げるかを必ず決めてください。
きちんとした場面で履く日は、甲側の飾りの大きさを見ます。甲に何も付いていない形なら、通勤の場に収まります。似た形の靴の合わせ方はスリッポンの合わせ方にも書いています。
ブーツ|筒があると、数字がひとつ増える
ブーツだけは、甲の見え幅に加えて「筒」を見ます。ショートとロングで分けます。
ショートブーツは、覆う側の一択です。履き口の上端を、裾が2〜3cm覆う位置まで下ろします。履き口の厚みそのものが横線として働くので、中途半端に見せると横線が2本並びます。裾幅26cm以上なら、この覆い方でいちばんきれいに柱になります。裾幅22cm以下の細めのワイドで履き口が出てしまう場合は、濃い色のタイツやソックスで履き口とつなげてください。
ロングブーツは、筒を完全に隠すか、完全に見せるかです。裾が筒の途中で終わると、筒の上端の横線と裾線が並んで、下半身に横線が2本入ります。ワイドパンツで筒を完全に見せるのは難しいので、現実的には裾が筒の上端を覆う丈に寄せます。裾幅31cm以上の一本なら、この組み合わせは相性がよい部類です。
ブーツは足元に高さと面積の両方が出るので、広い裾との釣り合いが取りやすい靴です。細かい選び方はショートブーツのコーディネートとロングブーツの選び方にあります。
サンダル|ストラップが甲の見え幅を切る
サンダルで見るのは、ストラップの位置です。
足首を一周するストラップは、甲の見え幅のちょうど真ん中に横線を足します。6cm以上の出す側を作ったつもりでも、そこで上下に切られると、実質的に3cm前後の崩れる帯が2つできます。足首を一周するタイプを履く日は、甲の見え幅を9cm以上まで上げてください。
甲だけを横切る形や、指のあいだで留まる形は、線を切りません。この2つは丈を選ばないので、ワイドパンツでは扱いやすい形です。
もうひとつ、ソールの薄いサンダルは足元の高さがほとんど出ません。裾幅31cm以上の一本と合わせると、布の分量に足元が負けます。広い裾に合わせるなら、ソールに厚みのある形か、ヒールのある形に寄せてください。夏の足元の考え方は夏の靴の選び方にまとめています。
裾の長さ別|フルレングス・くるぶし丈・アンクルで何が変わるか
同じ靴でも、丈が違えば甲の見え幅の初期値が変わります。ここを先に把握しておくと、靴を手に取る前に答えが半分決まります。
| 裾の終わり方 | 床からの浮き | 甲の見え幅の初期値 | 寄せやすい側 | 注意する点 |
|---|---|---|---|---|
| フルレングス | 0〜2cm | 0〜2cm | 覆う側 | 0cmは裾が床で傷む。1cm前後に留める |
| くるぶし丈 | 5〜8cm | 4〜7cm | 出す側だが境目 | 崩れる帯に最も入りやすい丈 |
| アンクル丈 | 9〜12cm | くるぶしが全部出る | 出す側 | 裾幅31cm以上だと足元が三角に見える |
いちばん気をつけたいのは、真ん中のくるぶし丈です。**この丈は、甲の見え幅が4〜7cmと、崩れる帯をまたいでいます。**靴によってどちらにも転ぶので、必ず履いてから測ってください。ヒールを足せば出す側へ、フラットにすれば崩れる帯へ寄ります。
フルレングスとアンクル丈は、どちらも初期値が帯の中に収まっています。**迷ったときは、この2つのどちらかに寄せるほうが早く決まります。**丈の測り方そのものは低身長のワイドパンツの攻略に、丈が余りやすいときの詰め方まで書いています。
どちらとも取れる日①|裾が床を引きずる長さのとき
ここからが、検索結果の一覧では出てこない部分です。
裾が床に触れる、あるいは触れそうな長さの一本は、甲の見え幅が0cmになっています。表では「避けたい」に入る位置です。ただし、丈を直すのはその日にはできません。朝のうちに動かせるのは、靴の高さと、履く位置の2つだけです。
- **靴で1〜3cm上げる。**ソールに厚みのある靴か、ヒールのある靴に替えます。甲の見え幅を1〜2cmまで引き上げれば、覆う側の帯に入ります。いちばん確実な手です
- **履く位置を1〜2cm上げる。**ゴムウエストなら一瞬で動きます。ウエストの上端をへその少し上に着地させると、裾が上がると同時に上下の境目も上がります
- **裾を内側に折る。**幅の広いパンツでは折った部分が外から膨らんで見えるので、他の手が使えない日の応急処置と考えてください
3つのうち上の2つで足ります。**裾幅31cm以上の一本なら、引きずる長さはむしろ直しやすい部類です。**もともと覆う側に寄せる一本なので、1cm上げるだけで帯に入ります。
逆に裾幅22cm以下の細めのワイドで裾が床に着いている場合は、靴で1〜2cm上げても足りません。この一本は出す側に寄せる形なので、その日は別のパンツに替えるか、床から6cm以上まで一気に持ち上げられる高さの靴を選ぶことになります。
どちらとも取れる日②|裾が余って、直すかどうか迷うとき
既製の丈が余るのは、身長ではなく股下と丈の関係で起きます。同じ身長でも股下は5cm以上ちがうので、**身長から丈を決めると外れます。**測るのは股下です。
裸足で立ち、本を股に軽く挟んで壁に立って、本の上端の高さを床から測ります。この数字に、その日いちばん多く履く靴の高さを足し、そこから1cm引いたものが、覆う側(甲の見え幅1〜2cm)になる丈です。出す側にしたいなら、同じ数字から7cm引きます。
余りが何cmあるかで、判断が分かれます。
- 余りが3cm以下:直さなくても、靴の高さで吸収できます。3cm前後のヒールを常用にすれば、それだけで帯に入ります
- 余りが4〜7cm:ここがいちばん迷う幅です。直すなら、よく履く靴を履いた状態で決めてください。座って測ると必ず短くなります
- 余りが8cm以上:直したほうが早い範囲です。ただし裾の縫い代が4cm以上残っているかを先に確かめてください。浅いと詰めたあとに戻せません
直すか迷ったときの決め方はひとつです。**その一本を、月に3回以上履くかどうか。**3回以上なら直します。それ以下なら、靴の高さで寄せて様子を見るほうが損が少なくなります。
もうひとつ。裾を上げると裾幅も少し狭くなります。ワイドパンツは裾に向かって広がる型が多いので、5cm上げると裾幅が片側1〜2cm狭まることがあります。31cm前後の一本を短くすると、覆う側から自由な範囲へ移ることがある、ということです。丈と幅は連動して動きます。150cm前後でのバランスの取り方は150cm前後のバランスの取り方、丈が足りないときは高身長のときの装いにあります。
どちらとも取れる日③|雨の日の足元
雨の日は、条件がひとつ増えるように見えて、実は減ります。濡れない高さと、甲の見え幅6cm以上は、同じ方向を向いているからです。
跳ね返りが当たるのは、おおむね床から10cmまでの範囲です。裾を上げて床からの浮きを9cm以上にすると、この範囲から裾が外れます。このとき甲の見え幅も自動的に6cm以上になり、出す側の帯に入ります。雨の日は、迷わず出す側に寄せてください。
ただし裾幅31cm以上の一本は例外です。この一本は本来覆う側なので、上げると足元が三角に見えます。雨の日だけ裾幅の狭い一本に持ち替えるほうが、結果として早く決まります。
靴の側で見るのは3つです。
- **甲側のパーツが少ないこと。**紐や金具は水を含むと乾きにくく、跡が残ります
- **色が濃いこと。**跳ね返りの跡が目立ちません
- **ソールに厚みがあること。**足元が1〜2cm持ち上がるだけで、裾の位置が変わります
3つのうち2つ満たしていれば十分です。通勤の日の足元は雨の日の通勤靴の選び方にも書いています。
骨格タイプで変わるのは、形ではなく靴の分量
骨格タイプは、靴の可否ではなく分量の選び分けに使うと役に立ちます。ここは短く触れます。
ストレートの傾向がある方は、足元に厚みが加わると布の量と足し算になりやすいので、覆う側に寄せたうえで、ソールは薄めから中くらいまでに収めると釣り合います。ウェーブの傾向がある方は、足元の分量が大きいと下に引かれやすいので、出す側に寄せて足首を見せるほうが軽くなります。ナチュラルの傾向がある方は、いちばん分量を選びません。厚底もボリュームソールもそのまま成立します。
どのタイプでも、甲の見え幅の帯そのものは変わりません。**変わるのは、どちら側に寄せると楽かという初期値だけです。**タイプ別の靴の選び方は骨格タイプ別の靴の選び方に、パンツ側の選び分けはストレートのパンツ選びとウェーブのパンツ選びにあります。考え方そのものは骨格診断とはをご覧ください。
玄関で20秒|見るのは2か所だけ
出かける前に確かめるのは、次の2か所です。
**1か所目は、真下から見た甲。**靴を履いて立ち、視線を下ろして、靴の甲のうち裾に隠れていない部分に指を当てます。指1本で収まるか、指4本以上入るか。どちらかなら通過です。指2〜3本で止まっていたら、次の手に移ります。
**2か所目は、裾幅の記憶。**手持ちの一本を一度だけ平置きで測って、片側30cmより上か下かを覚えておいてください。30cm以下なら、指2〜3本だった日は靴を替えれば足ります。31cm以上なら、靴ではなく履く位置を上げて、指1本まで下ろします。
2か所で足りるのは、3つ目の「床からの浮き」が、この2つの結果として表れる数字だからです。先に測るのは1度きり。あとは毎朝、指の本数を数えるだけです。
よくある行き止まり
**「ワイドパンツにはヒールが必要」。**必要なのは高さではなく、甲の見え幅が帯に入っていることです。フラットな靴でも、裾が甲に触れる位置まで下りていれば覆う側で成立します。歩く距離が長い日に高さを選ぶと、姿勢のほうが崩れます。
**「スニーカーはカジュアルすぎる」。**ソールが3cm以下で色が2色以内なら、休日の外出には十分に収まります。きちんとした場面では、甲側に見えているパーツの数を数えてください。2つ以下なら通ります。
**「裾は短くすれば解決する」。**短くすると甲の見え幅は増えますが、崩れる帯を通過します。4〜7cmで止まると、直す前より決まりません。上げるなら、崩れる帯を越えて6cm以上まで一気に上げてください。
**「靴が悪いから決まらない」。**靴を替えて直るのは、甲の見え幅が帯の外にあるときだけです。裾幅31cm以上の一本を出す側で履いている日は、靴ではなく丈が原因なので、何足試しても答えが出ません。
足元と全体のバランスが気になる日は、脚を長く見せるバランスに丈と重心の話をまとめています。同じ考え方をタイトスカートで見るとタイトスカートに合わせる靴になります。
選ぶ手間を、預けるという選択
ワイドパンツは、裾幅・丈・靴の高さの3つが噛み合って決まる服です。手持ちの靴の数だけ組み合わせが増えるので、朝に全部を検討するのは現実的ではありません。
airCloset では、身長や骨格に加えて、通勤の有無やよく履く靴の高さを伝えると、プロのスタイリストが手持ちの足元と噛み合う裾幅と丈でアイテムを選定します。寸法の判断は写真では届かない部分が多いので、自分の体で確かめられる意味は大きい部類に入ります。借りるか買うかの考え方は借りるか買うかの使い分けにまとめました。
まとめ
- 前提:合うかどうかは靴の種類では決まらない。靴の甲のうち裾に隠れていない縦の長さで決まる
- 判定軸①:甲の見え幅は2cm以下か6cm以上。3〜5cmは裾が甲の山に乗って横じわが入る
- 判定軸②:どちらに寄せるかは裾幅で決まる。片側30cmまでは自由、31cm以上は覆う側
- 判定軸③:3cmのヒールで甲の見え幅は1〜2cm、5cmなら2〜3cm動く。丈は靴とセットで決める
- スニーカー・厚底:ソール3cm以下なら自由、超えると覆う側。色は2色以内
- パンプス・バレエ:パンプスは初期値。バレエは裾幅26cmまで、甲の見え幅6cm以上
- ローファー:裾幅の上限がない。ただし甲の面が長く、崩れる帯に入りやすい
- ブーツ:ショートは履き口を2〜3cm覆う。ロングは筒の上端を裾で隠す
- サンダル:足首を一周するストラップの日は、甲の見え幅を9cm以上に
- 裾が床に着く日:靴で1〜3cm上げるか、履く位置を1〜2cm上げる。折り込みは応急処置
- 雨の日:床からの浮きを9cm以上にすると、跳ね返りの範囲と帯の条件が同時に片づく
ワイドパンツの足元は、靴を買い足す前に測るだけで大半が決まります。**まず一本、平置きにして裾幅を測ってみてください。**同じ靴が、まったく違って見えることがあります。
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- 靴下・レッグウェアの丈8種
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- 薄底スニーカーへの切り替え
- グレースニーカーのコーデ
- ハイカットスニーカーと靴下
- ショートブーツのコーディネート
- ロングブーツの選び方
- スリッポンの合わせ方
- 夏の靴の選び方
- パンツの種類図鑑
- 脚を長く見せるバランス
- お直しでできること・できないこと
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. ワイドパンツに合う靴は結局どれですか?
- 種類では決まりません。見るのは、靴の甲のうちパンツの裾に隠れていない縦の長さで、ここが2cm以下か6cm以上のどちらかに入っていれば、スニーカーでもパンプスでもローファーでも成立します。3〜5cmだけが崩れます。理由は、その高さだと裾の下端がちょうど甲のいちばん高い位置に乗り、そこに横じわが1本入って、縦に落ちてきた線が止まってしまうからです。玄関で真下を見て、指の本数で数えれば10秒で確かめられます。指1本の幅がおよそ1.5cmです。
- Q. 裾幅は何cmから靴を選ぶようになりますか?
- 片側を平置きで測って30cmまでは、甲の見え幅さえ守れば靴の形は選びません。31cm以上になると、裾で甲を覆う側に寄せたほうが収まります。広い裾のまま足首を全部出すと、いちばん広い裾の線が足首のいちばん細い位置の上で止まり、下半身が三角の形として読まれるためです。逆に22cm以下の細めのワイドは、覆う側に寄せると縦の線が細いまま足元だけ長くなるので、足首を出す側が合います。
- Q. ワイドパンツにスニーカーはおかしいですか?
- おかしくありません。見るのは2つで、ソール全体の厚みと、靴に使われている色数です。厚みのあるソールは甲の位置を持ち上げるので、同じ丈でも甲の見え幅が2〜3cm小さくなります。つまり厚底ほど「裾で覆う側」に自動的に寄ります。色は2色以内に収めると、足元に視線が止まりません。薄底のスニーカーで足首を出したい日は、甲の見え幅を6cm以上まで上げてください。
- Q. 同じパンツなのに、靴を替えると急に決まらなくなります。
- 靴の高さが変わったぶん、甲の見え幅が動いているためです。目安として、3cmのヒールに替えると甲の見え幅は1〜2cm、5cmなら2〜3cm大きくなります。フラットで甲の見え幅が2cmだった一本は、5cmのヒールを履くと4〜5cmになり、ちょうど崩れる帯に入ります。一本でフラットとヒールを兼ねようとせず、よく履くほうに丈を合わせて、もう一方は靴の側で高さを寄せてください。
- Q. 裾が床を引きずってしまう日はどうすればよいですか?
- その日のうちに直せる手は2つです。ひとつは、ソールに厚みのある靴か、ヒールのある靴に替えて、裾の位置を1〜3cm持ち上げること。もうひとつは、パンツを履く位置を1〜2cm上げること。ゴムウエストなら一瞬で動きます。裾を内側に折り込む手もありますが、幅の広いパンツは折り込んだ部分が外から膨らんで見えるので、床にどうしても触れる日の応急処置と考えてください。
- Q. 雨の日はどう決めればよいですか?
- 濡れない高さと甲の見え幅は、両立します。裾を上げて足首を出す側に寄せると、床からの浮きが6cm以上になり、跳ね返りの当たる範囲から裾が外れます。このとき甲の見え幅も自動的に6cm以上になるので、条件のほうも同時に満たせます。合わせる靴は、甲側のパーツが少なく、色が濃いものが扱いやすくなります。雨の日だけ裾幅の狭い一本に替える、という決め方も現実的です。
- Q. ロング丈のワイドパンツにバレエシューズは合いますか?
- 条件がいちばん厳しい組み合わせです。バレエシューズは甲が浅く、靴そのものの高さもほとんどないので、裾で覆う側に寄せると靴の存在が消え、足首を出す側に寄せると足元だけが平らに広がります。合わせるなら、裾幅は片側26cmまで、甲の見え幅は6cm以上にして、くるぶしがはっきり出る丈にしてください。ロング丈で足首が隠れる一本とは、無理に組ませないほうが早く決まります。
— メグラシ編集部





