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スカーフの結び方で残るシワ|結ぶ位置を毎回ずらし、外したら素材で戻す

メグラシ編集部//読了 13分
ほどいたばかりの柄のシルクスカーフを机に広げ、結び目の跡が細かいシワとして残っている部分を指でなぞっている様子

**今日使ったスカーフを外して、机の上に広げてみてください。**結び目のあった場所に、細かい波か、線か、光る部分が残っていませんか。

スカーフの結び跡は、どれも同じように見えて、戻り方が違います。跡が一晩で戻るか、線として残るか、艶が変わるかは、素材と結び方と、外したあとの数分で決まります。どの段階かが分かれば、次から何を変えればいいかも決まります。

結び目の大きさや位置で見え方を整える話はスカーフをおしゃれに見せる結び目の直径とずれに分けてあります。この記事は、結んだあとに残る跡の話です。

結論|跡は3段階。段階で直し方が変わる

段階見え方直し方
1|軽く波打つ結び目の場所が少し縮れているが、線はないハンガーに掛けて一晩おく
2|線が残る結び目の輪郭が、折り線のように残っているスチームか、当て布をして低温のアイロン
3|艶が変わる結び目のあった場所だけ光る、または毛羽が寝ている表面は戻りにくい。結ぶ位置を変えて使う

段階1と2は、ほぼ戻せる跡です。段階3は布の表面そのものが変わっているので、戻すより「その場所を使わない」ほうへ考えを切り替えます。

同じ1枚のスカーフに、段階の違う跡が混ざっていることもよくあります。中心は段階2、端に近い場所は段階1、というように。その場合は、いちばん深い跡の段階に合わせて直し方を選んでください。浅い跡は、深い跡を直す手順の中で一緒に戻ります。段階を決めるのは、布を広げてから最初の1分で十分です。時間をかけて見比べるほど、どの跡も深く見えてきます。

跡の段階は、窓の光に斜めにかざして見る

跡の段階は、正面から見るより、斜めから見るほうが正確に分かります。

  1. スカーフの端を両手で持ち、窓に向かって立つ
  2. 布を顔の高さに上げ、窓の光が布の表面を滑るように斜めに傾ける
  3. 結び目のあった場所に、影の線が出るかを見る
  4. 次に、布を少し回して、光が強く返る場所がないかを見る

3で影の線が出なければ段階1、線が出れば段階2です。4で光る場所があれば、段階3のてかりが始まっています。**正面から見て分からない跡も、斜めの光ではっきり出ます。**人の目に入るのは、歩いているときや、首を傾けたときの斜めの角度です。鏡の正面で気にならなくても、斜めで出る跡は、人からは見えていると考えてください。

跡を深くする4つの条件

結び跡は、同じスカーフでも日によって深さが違います。深くなる日には共通する条件があります。

条件跡が深くなる理由変えられること
固く結んだ布が強く押しつぶされる指が1本入る強さで止める
長い時間結んでいた押された形のまま布が落ち着く半日を超える日は途中で結び直す
湿気や汗があった湿った繊維は形を覚えやすい雨の日や暑い室内では結ばない方法を選ぶ
外したあと丸めて置いた跡の上に、さらにシワが重なる外したらすぐに吊るす

この4つのうち、**いちばん効くのは最後の「外したあと」**です。結び方を変えなくても、外したあとの扱いだけで翌朝の跡はかなり浅くなります。

逆に言えば、4つのうち1つでも変えれば、跡は1段階浅くなると考えてください。全部を一度に変える必要はありません。雨の日だけ結ばない、帰宅したらすぐ吊るす、というように、続けやすいものから1つ選ぶほうが長続きします。

素材で、跡の残り方が変わる

洗濯表示の下にある素材の表示を見てください。跡の残り方は、素材でほぼ決まります。

素材跡の残りやすさ特徴
シルク残りやすい細い線が残る。強く押すと艶が変わる
レーヨンとても残りやすい湿気を含むと特に深い線になる
綿残りやすい全体に細かい縮れが出る
麻とても残りやすい太い折り線として残る
ウール戻りやすい一晩吊るすとほぼ消える
ポリエステル戻りやすい軽い波なら自然に戻る。高温には弱い
混紡割合によるポリエステルやウールが多いほど戻りやすい

シルク・レーヨン・麻は、結び方の工夫がいちばん効く素材です。ウールやポリエステルは、外したあと吊るすだけで足りることが多いので、結び方を選ぶ自由があります。

同じシルクでも、厚みで跡の残り方が変わります。薄く透けるようなシルクは、細かい縮れが全体に出やすい一方、アイロンで戻しやすい素材です。厚みのある艶やかなシルクは、跡の数は少ないものの、一度付いた線が深く残ります。手に取って、光が透けるかどうかで見分けてください。

結び方ごとに、跡の出る場所が違う

同じスカーフでも、結び方を変えると跡の出る場所が変わります。どこに跡が出ているかを見ると、自分がよく使っている結び方も分かります。手持ちのスカーフのうち、跡がいちばん深いものの結び方が、自分が無意識にいちばん多く使っている結び方です。

結び方跡の出る場所跡の深さ
ひと結び布の中ほどに1か所浅い
固結び(二度結ぶ)布の中ほどに2か所、重なって深い
リボン結び輪になった部分と中心の2か所中くらい
ネクタイのような結び方結び目の周りに細かく中くらい
端を輪に通すだけ輪の折り返し部分浅い
ねじってから結ぶねじった全長に、斜めの細かい線深い
首に一周させて端を折り込む折り込んだ端だけとても浅い
スカーフリングで留めるリングを通した部分に、筒状の縮れ浅い

**ねじってから結ぶ方法は、見た目に動きが出るぶん、跡も全長に残ります。**シルクやレーヨンでこの結び方をよく使う人は、次の「ずらし方」がとくに効きます。

結ぶ前のたたみ幅で、跡の太さが変わる

結び目の跡は、結ぶ前に何cm幅にたたんだかでも変わります。細くたたむほど布が何層にも重なり、その重なりがそのまま結び目に押し込まれるからです。

たたみ幅重なる層の数跡の出方
3cm以下多い細く深い線が何本も出る
4〜6cm中くらい中くらいの線が数本
7〜10cm少ない浅く広い縮れ
たたまずに三角のままほぼない縮れは出るが線にはなりにくい

シルクやレーヨンのように跡が残りやすい素材は、細くたたむより、幅を持たせてふんわり結ぶほうが跡が浅く済みます。細い帯状にしたいときは、ウールやポリエステルのスカーフを選ぶと、たたみ幅を気にせず結べます。

たたむときに、折り目を指でなでつけないことも大事です。なでつけると、その線がたたみジワとして残り、結び跡と重なって深くなります。

同じ場所で結び続けると、跡は深くなる

スカーフをいつも同じたたみ方で、同じ位置で結んでいると、跡は毎回同じ場所に重なります。1回ごとの跡は浅くても、重なるうちに戻りにくい線になり、やがて段階3の艶の変化に進みます。

これを防ぐには、結ぶ位置を4つ決めて、使うたびに1つずつずらすのが確実です。大判の正方形なら、次のように回します。毎回どの順番だったかを覚えておくのは難しいので、スカーフを巻いてしまうときに、次に使うたたみ方の側を外にしておくと迷いません。

回たたみ方結び目が来る場所
1回目角と角を合わせて三角に折り、帯状にたたむ布の中心
2回目1回目と反対の角どうしで三角に折る布の中心だが、折り線が直角に変わる
3回目たたみ幅を1回目より3cm広くする中心から少し外れる
4回目帯状にたたんだあと、左右の長さを10cmずらして結ぶ中心から10cmほど外れた場所
5回目1回目に戻る布の中心

細長いスカーフなら、左右の長さを変えることで結び目の位置をずらせます。毎回10cmずつ、結ぶ場所を端の側へ動かしていくと、同じ場所に跡が重なりません。

結ぶ強さは、指1本で決める

結び目は、固いほど跡が深くなります。強さの目安は、結び目に指が入るかどうかです。

結び目の固さ指の入り方跡の見込み
固い指が入らない段階2〜3になりやすい
ちょうどいい人差し指が1本、抵抗を感じながら入る段階1〜2で止まりやすい
ゆるい指が2本入る跡は浅いが、ほどけやすい
とてもゆるい結び目が自然に広がる跡はほぼ出ないが、形が保てない

指1本がちょうどいい強さです。結んだあとに指を入れて確かめる癖をつけると、無意識に固く結んでしまうことが減ります。それでほどけやすいと感じる日は、結び目の強さを上げるのではなく、結ぶ前に布を首に一周させて土台を作ってください。土台があると、ゆるい結び目でも位置が保たれます。

結んでいる時間で、結び方を選ぶ

跡の深さは、結んでいた時間にほぼ比例します。その日に何時間スカーフを結んでいるかで、結び方を選び分けると跡を抑えられます。

結んでいる時間向く結び方理由
2時間以内好きな結び方でよい短時間なら、どの結び方でも段階1で止まりやすい
半日ひと結びか、輪に通す結び目が1か所なので、跡も1か所で済む
丸一日リングで留めるか、一周させて折り込む押しつぶされる時間が長いので、結ばないほうが跡が浅い
移動が多い日首に一周させてから、ひと結び動いても位置が保たれ、結び直す回数が減る
座っている時間が長い日結び目を体の横に寄せる前かがみで結び目が押されるのを避ける

丸一日結ぶ日は、昼に一度ほどいて結び直すだけでも、同じ場所にかかる時間が半分になります。化粧室に立ったついでに、結び目をほどき、布を軽く振ってから、たたみ幅を変えて結び直してください。

結ばずに留める方法

シルクやレーヨンで跡が気になる日は、結ばない方法を選ぶ手もあります。

方法やり方跡の出方
スカーフリング両端をリングに通して、首元で止めるリングの幅だけ浅く縮れる
ブローチ重ねた布をブローチで留める針の穴が残らないよう、薄い布では織り目の間に刺す
首に一周させて折り込む一周させた端を、首に回した布の内側に入れるほぼ出ない
襟の中に入れるシャツの襟の内側に通し、前で垂らす出ない
肩に掛けるたたまずに肩に掛けて、羽織りの下に入れる出ない
輪に通す半分に折って首に掛け、輪に反対側の端を通す折り返しに浅い線

ブローチを使うときは、薄いシルクに太い針を刺さないようにしてください。針の穴が開いたまま残ることがあります。糸の間を広げるように、そっと通すのが基本です。刺す場所も、毎回同じにしないでください。同じ場所に何度も通すと、そこだけ織り目が広がって穴のように見えてきます。

秋冬は、コートの襟の中で跡が増える

スカーフを使う機会が増える秋冬は、結び跡とは別の跡が増える季節でもあります。

秋冬の場面起きること変えること
コートの襟の中に入れる襟に押されて、首の後ろに折り線が付く襟の外に出すか、襟の中では結ばない
マフラーを上から重ねる重みで結び目がつぶれるスカーフは首の前だけにして、マフラーと重ならない位置にする
暖房の効いた室内に長くいる乾燥で跡は付きにくいが、静電気で布が肌にまとわりつく室内に入ったら一度結び目をゆるめる
雨や雪の日湿気で跡が深くなる結ばない方法にする
鞄の持ち手が当たる肩のあたりで布がこすれて、毛羽や艶の変化が出る鞄を持つ側と、スカーフを垂らす側を逆にする

**秋冬に増える跡の多くは、上に重ねたものの重みでできます。**コートやマフラーを重ねる日は、スカーフを首の前だけに置き、上から押さえられない位置で結んでください。

外した直後の数分が、分かれ目

結び跡を浅くするには、外したあとの扱いがいちばん効きます。帰宅して外したら、次の順で扱ってください。

順番すること理由
1結び目をほどいて、布を一度広げる結び目のまま置くと、跡が固まる
2両手で布の端を持って、軽く上下に振る縮れた部分に空気が入り、繊維が起き上がる
3ハンガーに半分に掛けて吊るす布自体の重さで、跡が伸びる
4風が通る場所に一晩おく体温や湿気が抜けて、形が戻る
5翌朝、跡の段階を見直す段階1なら終わり。段階2ならスチームへ

振るときは、引っ張らないことが大事です。濡れていない布でも、横に強く引くと、布目がゆがんで縁が波打ちます。上下にふわりと2〜3回振るだけで十分です。

ハンガーは、肩の形をした太いものより、細い棒状のものが向いています。太いハンガーに掛けると、掛けた場所にまた新しい折り線が付くからです。ハンガーに掛ける場所を、結び目のあった場所から離すことも覚えておいてください。結び目の跡を折り返しの位置に重ねると、そこだけ跡が二重になります。

スチームとアイロンは、洗濯表示の温度を守る

段階2の跡は、スチームかアイロンで戻します。温度は、洗濯表示のアイロンの記号の中にある点の数に従ってください。点が1つなら低い温度、2つなら中くらい、3つなら高い温度までかけられます。

素材よく使われる温度の目安当て方
シルク低い当て布をして、スチームは浮かせて当てる
レーヨン低い当て布をして、押さえずに滑らせる
ポリエステル低い〜中くらい当て布をする。高温で表面が溶けることがある
ウール中くらい当て布をして、スチームを浮かせる
綿中くらい〜高い当て布があると安心
麻高い湿らせてからかけると線が消えやすい
アイロン不可の表示かけない吊るして、浴室の湿気を少し借りる

表にある温度は目安で、手持ちのスカーフの洗濯表示が優先です。洗濯表示で水洗いやアイロンができないとされているものは、無理をせず吊るして戻す方法だけにしてください。表示が読めないほど古いものは、いちばん低い温度から試してください。

アイロンのかけ方|縁の巻き縫いには当てない

スカーフの縁は、布の端を細く丸めて縫ってあることが多く、この丸みが上品な縁取りになっています。ここにアイロンを押し当てると、丸みがつぶれて平らな縁になります。

手順すること
1アイロン台にスカーフを裏返して広げる
2跡のある場所の上に、薄い綿の当て布を置く
3当て布の上から、アイロンを押さえずに滑らせる
4縁から2cm内側で止める。縁には当てない
5終わったら、すぐにたたまずに吊るして冷ます
6冷めてから、跡の段階をもう一度見る

**温かいうちにたたむと、そのたたみ線が新しい跡になります。**アイロンのあとは、手で触って冷たくなるまで吊るしておいてください。布は温かいうちは形が動きやすく、冷めるときにその形で落ち着きます。アイロンで跡が消えたように見えても、冷める前に触ると、指の跡や置いた場所の形がそのまま残ります。

スチームだけで戻したい場合は、スカーフを吊るしたまま、スチームアイロンを布から2〜3cm浮かせて蒸気を当てます。当てたあと、布の下の端を軽く引いて重さをかけると、跡が伸びやすくなります。

霧吹きを使うときは、シルクに一点で当てない

跡を戻すために霧吹きを使う人は多いですが、シルクは水が一点に落ちると、乾いたあとに輪じみになることがあります。

霧吹きを使うなら、布から30cmほど離して、細かい霧を広く当ててください。それでも心配なときは、スカーフには直接かけず、当て布のほうを湿らせてからアイロンをかけると、水が一点に集まりません。シルクが家で扱えるかどうかの確かめ方はシルクの洗い方で、一滴の水で試す方法を紹介しています。

てかりが出たときの扱い

段階3のうち、結び目のあった場所だけ光るようになったものを、てかりと呼びます。布の表面が押しつぶされて平らになり、光を強く返すようになった状態です。

てかりの程度見え方扱い方
軽い角度を変えると光る当て布をしてスチームを浮かせて当てる
中くらい正面から見ても光るが、色は変わらないスチームで少し目立たなくなる。結ぶ位置を変える
強い光るうえに、色が少し濃く見える戻らない。その場所を結び目の内側に回す
毛羽が寝たウールの表面が平らになった柔らかいブラシで毛並みを起こす

**戻らないてかりは、隠す位置を決めて使い続けられます。**結び目の中に巻き込む、首の後ろに回す、たたんだときに内側に来るようにする。この3つのどれかで、光る部分は外から見えなくなります。

どちらとも取れるとき①|結び跡か、しまうときの折りジワか

外したときには気づかなかった線が、次に使うときに出ていることがあります。結び跡なのか、しまうときの折りジワなのかで、変えるものが違います。

線の形どちらか変えること
放射状、または細かく縮れている結び跡結ぶ位置と強さ
まっすぐな直線しまうときの折りジワたたみ方としまい方
直線が十字に交わる四つ折りで重ねて置いた跡巻いてしまう
直線と縮れが重なっている両方外したら吊るし、しまうときは巻く

**迷ったら、線がまっすぐかどうかを見てください。**まっすぐなら、結び方ではなく、しまい方の問題です。

しまい方の問題なら、結び方をどれだけ工夫しても線は減りません。反対に、結び跡なのにしまい方ばかり変えても、同じ場所の縮れは残ります。原因が2つに分かれることを知っておくだけで、手間をかける場所を間違えずに済みます。両方が重なっているスカーフは、まず外したらすぐ吊るす習慣を先に作り、そのうえでしまい方を巻く形に変えてください。

どちらとも取れるとき②|跡を気にせず使いたい

跡が付くのが気になって、スカーフを使う回数が減っている。こういうときは、跡を戻す手間より、跡が気にならない使い方に寄せるほうが続きます。

  • **跡が目立たない柄を選ぶ。**細かい柄や、色数の多い柄は、細い線が柄に紛れる
  • 跡が出にくい素材を普段用にする。ウールやポリエステルのスカーフを毎日用、シルクを特別な日用に分ける
  • **結ばない方法を基本にする。**首に一周させて折り込むだけなら、跡はほぼ出ない

シルクのスカーフを普段にも使いたい場合は、結ぶ日と結ばない日を交互にするだけでも、同じ場所に跡が重なる回数が半分になります。

跡があっても気にせず使う、と決めるのも1つの答えです。スカーフは人との距離が近い場面ほど目に入りますが、立ち話の距離でも、浅い段階1の跡はほとんど読まれません。自分が広げたときにしか見えない跡なら、使う回数を減らすほうがもったいないと考えてください。

どちらとも取れるとき③|何年も同じ場所で結んできた

長く使っているスカーフは、同じ場所に跡が重なって、その部分だけ色が薄くなっていることがあります。摩擦で表面の色が抜けたものです。

この場合、**色が抜けた場所は元に戻りません。**ただ、スカーフは大きな1枚の布なので、たたみ方を変えれば、色の抜けた場所を内側に隠せます。三角にたたんでいたなら、長方形にたたむ。中心で結んでいたなら、端に近い位置で結ぶ。これまでと違うたたみ方を1つ覚えるだけで、同じスカーフの見え方が変わります。

柄の中心に色の抜けが来てしまった場合は、そのスカーフを鞄の持ち手に巻くなど、首元以外の使い方に回すのも1つの道です。持ち手に巻くときは細くたたむので、色の抜けた場所は折り込まれて見えなくなります。首元で使う回数が減れば、それ以上摩擦で色が抜けることもありません。

柄によって、跡の目立ち方が違う

同じ深さの跡でも、スカーフの柄によって目立ち方が違います。跡が気になるスカーフがあれば、柄も見てください。

柄跡の目立ち方理由
無地目立つ線や縮れが、影としてそのまま出る
光沢のある無地とても目立つ光の返り方が変わり、線が光って見える
大きな柄中くらい柄の境目に跡が重なると目立つ
細かい柄目立ちにくい細い線が柄に紛れる
色数の多い柄目立ちにくい色の切り替わりが多く、影が読まれにくい

光沢のある無地のシルクは、跡がいちばん目に入りやすいスカーフです。柄のあるスカーフと同じ扱いで毎日結ぶと、数か月で段階3に進みやすくなります。特別な日に使う1枚として、結ばない方法を基本にすると、長くきれいに使えます。

出先で跡に気づいたとき

化粧室の鏡などで、結び目を直そうとして跡に気づくことがあります。出先では、アイロンもハンガーもありません。

状況すること
結び直したいが、前の跡が見える跡の場所を結び目の内側に巻き込むように結び直す
跡のある部分が顔の近くに来るたたみ幅を変えて、跡の場所を首の後ろへ回す
細かい縮れが気になる両手の手のひらで布を挟み、しばらく温めてから軽く引く
結び目が固くなってほどけない爪を立てずに、結び目の根元を指の腹で押し広げる
跡がどうしても気になる結ばずに首に一周させ、端を折り込む形に変える

出先では、跡を消すより、跡を見えない場所に回すほうが早く済みます。帰宅してから、外した直後の手順で戻せば十分です。出先で無理に伸ばそうとして布を強く引くと、跡は消えないまま布目がゆがみ、かえって直しにくくなります。

しまい方|結び目のまま保管しない

跡の戻し方と同じくらい大事なのが、しまい方です。結び目を作ったまま引き出しに入れると、次に使うころには段階3まで進んでいることがあります。

スカーフの大きさしまい方注意
大判の正方形巻いてしまう。紙の筒やタオルを芯にする四つ折りで重ねると十字の跡が付く
中判の正方形ゆるく二つ折りにして、平らに置く上に重いものを重ねない
細長いもの長さを半分に折り、ハンガーに掛ける同じ折り位置で掛け続けない
薄手のシルク不織布の袋に入れて、平らに置く光の当たる場所に置かない
ウールのもの畳んで引き出しへ。防虫剤と一緒に季節の間は一度出して広げる

巻いてしまうのが、いちばん跡が付かない方法です。芯に使う筒は、使い終わったラップの芯などの手近なものでも構いません。筒に巻くときは、柄のある表を外側にして、きつく巻かずに空気を含ませるように巻いてください。きつく巻くと、今度は筒に沿った細かい線が付きます。帽子やストールと一緒の収納の考え方は帽子・ストール・ベルトのクローゼット収納にまとめてあります。

新しいスカーフは、最初の折り線を先に消す

買ったばかりのスカーフには、売り場でたたまれていた折り線が付いていることがあります。この線を残したまま結ぶと、折り線と結び跡が重なり、最初の1回から深い跡になります。

最初の折り線消し方
軽い線広げて一晩吊るす
はっきりした線当て布をして、洗濯表示の温度でアイロン
十字に交わる線交わる点から先にスチームを当てる
箱に入っていた深い線吊るしてスチームを当て、下の端を軽く引いて重さをかける

最初の1回を、線のない状態から始めるだけで、その後の跡の付き方が変わります。初めて使う前の晩に広げて吊るしておく、というひと手間を習慣にしてください。

よくある行き違い

よくある思い込み実際
固く結べば一日ほどけずに済む固く結ぶほど跡が深くなる。土台を作ればゆるくても止まる
シルクは霧吹きで湿らせてアイロン水が一点に落ちると輪じみになることがある
アイロンは高い温度のほうが早く戻る高温は艶の変化や、表面が溶ける原因になる
縁までしっかりアイロンをかける巻き縫いの丸みがつぶれて平らになる
跡は使うたびに少しずつ戻る同じ場所で結び続けると、跡は重なって深くなる
跡が付いたスカーフはもう首に巻けない跡の場所を結び目の内側に回せば使える

手持ちのスカーフで確かめる順番

手順すること
1手持ちのスカーフを全部広げて、跡の段階を見る
2素材の表示を見て、跡が残りやすい素材を分ける
3跡の場所から、よく使っている結び方を確かめる
4段階2のものに、当て布をしてスチームを当てる
5段階3のものは、跡を隠せるたたみ方を1つ決める
6次に使うときから、結ぶ位置を4つの順で回す
7外したらすぐ吊るし、しまうときは巻く

まとめ

  • スカーフの結び跡は、軽く波打つ・線が残る・艶が変わるの3段階
  • シルク・レーヨン・麻は跡が残りやすく、ウール・ポリエステルは戻りやすい
  • 結ぶ強さは指1本。結ぶ位置は4つ決めて毎回ずらす
  • 外した直後に広げて振り、吊るすだけで翌朝の跡が浅くなる
  • アイロンは洗濯表示の温度で、当て布をして、縁の巻き縫いには当てない
  • 戻らない跡は、結び目の内側や首の後ろに回して使う

今日外したスカーフが机の上に丸まっているなら、まず一度広げて、ハンガーに掛けてください。明日の朝、跡の段階がひとつ下がっているはずです。

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よくある問い

Q. スカーフの結び跡は、放っておけば取れますか
素材と跡の深さによります。ウールやポリエステルの軽い波打ちなら、ハンガーに掛けて一晩おくだけで戻ることが多いです。シルクやレーヨンで、結び目の輪郭が線として残っている場合は、吊るしておくだけでは戻りにくいので、スチームを当てるか、当て布をして低い温度のアイロンをかけます。どちらにしても、外した直後に丸めて置かないことが、跡を浅くするいちばんの近道です。
Q. シルクのスカーフに霧吹きをしてもいいですか
シルクは水が一点に落ちると、乾いたあとに輪じみになることがあります。霧吹きを使うなら、布から離して細かい霧を広く当てるか、当て布のほうを湿らせてください。心配なときは、スカーフの角など目立たない場所に水を一滴落とし、乾いた跡を確かめてから進めると安全です。スチームアイロンの蒸気を、布から浮かせて当てる方法も使えます。
Q. 結び跡が付かない結び方はありますか
まったく付かない結び方はありませんが、跡を浅くする方法はあります。固く結ぶより、ひと結びで止める。結ぶ代わりにスカーフリングやブローチで留める。首に一周させて、端を内側に折り込むだけにする。結ぶ場合も、指が1本入るくらいの強さにしておくと、布が押しつぶされにくくなります。結ぶ位置を毎回ずらすことも、同じ場所に深い跡を作らないために効きます。
Q. アイロンをかけたら、結び目のあった場所だけ光るようになりました
てかりと呼ばれる状態で、布の表面が押しつぶされて平らになり、光を強く返すようになったものです。当て布をせずに高い温度で押さえたときや、同じ場所で長く結び続けたときに出ます。軽いものなら、当て布をしてスチームを浮かせて当てると目立たなくなることがあります。戻らない場合は、その部分が結び目の内側や首の後ろに来るように、たたみ方と結ぶ位置を変えて使ってください。

— メグラシ編集部

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夏にスカーフを巻くと、二時間で外したくなる。原因は結び方ではなく、布が肌に触れている長さと、結び目で布が何枚重なっているかです。この記事は結び方の種類を並べるのではなく、今日そのスカーフを首に置けるかどうかを先に判定する形にしました。肌に触れる長さが何センチか、結び目の層が何枚か、外にいる時間が何分か。三点のうち二点が通らない日は、首から外して肩・鞄・腰のどこへ移すかを決めます。素材の透ける枚数での判定、冷房の効いた室内と屋外を往復する日の扱い、汗が付いた日の始末まで、夏の条件だけで書いています。

メグラシ編集部/読了 10分
バッグにスカーフを巻くときは、持ち手の太さが何倍になるかで判定する

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バッグにスカーフを巻くときは、持ち手の太さが何倍になるかで判定する

巻き方の種類ではなく、巻き終わったバッグを見て成立しているかを決める記事です。基準は3つ。巻いたあとの持ち手が元の太さの1.5倍を超えていないこと、結び目が持ち手の付け根から3センチから8センチ上にあること、垂れた布がバッグ本体の高さの3分の1以内で終わっていること。太さが2倍を超えると握れなくなり、結び目が付け根に寄りすぎると本体と一体化します。手が触れる範囲の空け方、本体の面積に対する布の占有率、持ち方が変わったときの組み替えまで分解しました。

メグラシ編集部/読了 13分
スカーフをおしゃれに見せるのは、結び目の直径と正中線からのずれ|2つの寸法で判定する

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スカーフをおしゃれに見せるのは、結び目の直径と正中線からのずれ|2つの寸法で判定する

結び方の名前ではなく、結び終わったあとの結び目そのものを測って判定する記事です。条件は2つ。結び目の直径が親指の第一関節ほど、およそ2.5センチから3.5センチに収まっていること。そして結び目の中心が、体の正中線から左右どちらかへ3センチ以上ずれていること。中央のまま結ぶと制服のように読まれ、直径が4センチを超えると結び目が主役になります。布の厚みと大きさで直径がどう変わるか、ずらす方向の決め方、ほどけずにずれを保つ方法まで分解しました。

メグラシ編集部/読了 13分

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