細長いスカーフの巻き方|秋の予定で決める、結び目の高さと垂らす長さ

**明日の予定を1つ思い浮かべてください。**長く座っている時間と、立って動いている時間のどちらが多いですか。
座る時間が長い日なら、細長いスカーフは**鎖骨の上で結び、垂らす端はみぞおちより上で止めてください。**座って少し前かがみになっても、端がテーブルや膝に届きません。動く時間が長い日なら、首にもう一周巻いて端を短くするほうが、一日直さずに済みます。
細長いスカーフの巻き方は、結び方の名前から選ぶより、その日の予定から結び目の高さと端の長さを決めるほうが失敗しません。幅の細い一枚を線としてどう見せるかは幅10センチ未満の細長いスカーフは、面ではなく線に、結ぶ手数ごとの崩れやすさはスカーフの簡単な巻き方は、手数で選ぶにまとめてあります。この記事は、秋の予定ごとの巻き方の話です。
結論|予定で変えるのは、結び目の高さと端の長さ
どんな結び方を選んでも、予定に合わせて動かすのは2つだけです。
| その日の予定 | 結び目の高さ | 垂らす端の長さ | 向く形 |
|---|---|---|---|
| 長く座る | 鎖骨の上 | みぞおちより上 | ひと結び |
| 立って動く | 鎖骨の上 | みぞおちの下10cmまで | ひと結び・垂らすだけ |
| 屈む・しゃがむ | のど元 | ほとんど垂らさない | 首に巻きつける |
| 風の強い屋外 | 首の横 | 襟の内側に入れる | 横で結ぶ |
| 羽織りを脱ぎ着する | 襟の外か内に固定 | 襟の縁まで | 交差させて留める |
| 人と正面で向かい合う | 鎖骨の上の中央 | みぞおちより上 | ネクタイのような結び |
**結び目の高さは、動きの大きさで上げ下げします。**動きが大きい日ほど結び目を上に置くと、体を傾けたときにスカーフが首から離れにくくなります。端の長さは、座る時間と屈む回数で短くします。
先に1回だけ測る|全長と、首に一周させた残り
予定に合わせるには、手持ちの一枚でどこまでできるかを先に知っておく必要があります。測るのは1回だけで構いません。
- スカーフを細く畳んで、首に一周させる
- 前で左右の端の長さをそろえる
- 片側の端が、首の前から何センチ垂れているかを測る
| 全長の目安 | 首に一周させた片側の残り | できること |
|---|---|---|
| 80cm前後 | 10〜15cm | 結ばずに交差させて襟で留める |
| 100cm前後 | 20cm前後 | 小さなひと結び |
| 120cm前後 | 30cm前後 | ひと結び・垂らすだけ |
| 140cm前後 | 40cm前後 | 蝶結び・ネクタイのような結び |
| 160cm前後 | 50cm前後 | 二周巻いてからひと結び |
| 180cm以上 | 60cm以上 | 二周巻いても長く垂らせる |
首の太さや畳み方で残りの長さは数センチ変わるので、この表は目安です。自分の一枚の残りを測って、スカーフの端に小さく書いた紙を一緒に仕舞っておくと、朝に巻き直して確かめる手間がなくなります。
結び目の高さは3段で考える
結び目を置く高さは、のど元・鎖骨の上・みぞおちの3段で考えると、予定に合わせやすくなります。
| 結び目の高さ | 首からの距離の目安 | 動いたときの安定 | 見え方 |
|---|---|---|---|
| のど元 | 首の付け根のすぐ下 | いちばん安定する | 詰まった、きちんとした印象 |
| 鎖骨の上 | 首の付け根から5〜8cm | 安定する | 落ち着いた、ふだんの印象 |
| みぞおち | 首の付け根から15〜20cm | 揺れやすい | 縦に長く、軽い印象 |
**みぞおちの高さで結ぶ形は、立っている時間が長い日に向きます。**結び目が低いぶん、座って前かがみになると結び目ごと前に垂れ、テーブルや膝に触れやすくなるからです。反対に、のど元の結び目は動いても崩れにくい代わりに、首元が詰まって見えます。迷ったら鎖骨の上を選んでください。いちばん多くの予定に合います。
結び目の高さは、スカーフを首に一周させたあとで、結ぶ前に左右の端を持って上下に動かせば調整できます。端を下に引けば結び目は下がり、首の後ろの布を少したるませれば結び目は下がる。結んでから高さを変えようとすると、結び目の形が崩れるので、結ぶ前に高さを決めてしまうのがこつです。
端の長さは、座ったときに届く場所で決める
垂らす端の長さを決めるときは、立っているときの見え方ではなく、座ったときにどこへ届くかで考えます。
座ると、首から膝やテーブルまでの距離は、立っているときより短くなります。さらに前かがみになると、首の前にある端は体から離れて前に垂れます。立った状態でみぞおちより下まで垂れている端は、座って前かがみになると、テーブルの上に届きやすくなります。
| 立ったときの端の先 | 座ったとき | 前かがみになったとき |
|---|---|---|
| 鎖骨の下 | 胸の前に収まる | 胸の前に収まる |
| みぞおちの上 | 胸の前に収まる | テーブルの縁に近づく |
| みぞおちの下10cm | お腹の前まで | テーブルの上に届く |
| おへその高さ | 膝の上に届く | 皿や書類に触れる |
| おへそより下 | 膝の上に乗る | 床や椅子に届くことがある |
鏡の前で一度座ってみると、自分の一枚がどこまで届くかがすぐに分かります。座高や体の厚みによって届く場所は数センチずつ変わるので、この表を目安にしながら、自分の座った姿で確かめるのがいちばん確実です。予定に長く座る時間があるなら、端の先がみぞおちより上に来るまで短くしてください。
通勤の日|鞄の肩ひもと重ならない側に端を置く
通勤の日にいちばん崩れやすいのは、鞄の肩ひもがスカーフの端に重なる場所です。肩ひもがこすれるたびに端が引っぱられて、結び目がずれていきます。
| 鞄の持ち方 | 端を置く側 | 結び目の位置 |
|---|---|---|
| 右肩に掛ける | 左側に長い端 | 中央から少し左 |
| 左肩に掛ける | 右側に長い端 | 中央から少し右 |
| 斜めに掛ける | 肩ひもの反対側 | 肩ひもが通らない側 |
| 背負う | 両端とも短く | 中央 |
| 手に提げる | どちらでもよい | 中央 |
**斜め掛けの鞄を使う日は、肩ひもが胸の前を横切るので、端を長く垂らすと必ず挟まります。**その日は首に巻きつけて端を短くするか、端を肩ひもの反対側にまとめて垂らしてください。
通勤電車で立っている時間が長いなら、端はみぞおちより少し下まであっても構いません。座れたときは、膝の上に鞄を置くと端が鞄の上に乗り、引っぱられずに済みます。ただ、つり革を持つ腕が胸の前を横切るので、端が腕に引っかかりにくい長さにしておくと、降りたときに結び目を直さずに済みます。
会議や来客の日|正面で結び目が動かない形
人と正面で向かい合う予定の日は、結び目が正面の中央から動かないことを優先します。話しているあいだに結び目が横へずれていくと、それだけで落ち着かない印象になるからです。
この日は、ネクタイのように結び目の下に細い端を縦に垂らす形が向きます。結び目を鎖骨の上の中央に置き、垂らす端をみぞおちより上で止めてください。机に向かって座る時間が長い会議なら、端はさらに短く、胸の中ほどで止めて構いません。
来客の対応で、お茶を出すなど前かがみになる動きが入るなら、垂らす端を1本にして、もう片方は結び目の裏に隠しておきます。前かがみになっても揺れる端が1本だけなら、茶器に触れる心配が減ります。ネクタイのような結び方の手順はスカーフのネクタイ巻きにあります。
食事会の日|前かがみで端が皿に入らない長さ
秋は、食事の予定が増える季節です。食事の席では、座る時間が長いうえに、食べるたびに少し前かがみになります。スカーフの端が皿に入りそうになるのは、たいていこの動きのときです。
| 食事の形 | 結び目の高さ | 端の長さ | ひと工夫 |
|---|---|---|---|
| テーブル席の会食 | 鎖骨の上 | 胸の中ほどまで | 端を1本にまとめる |
| 座敷で低い卓 | のど元 | ほとんど垂らさない | 首に巻きつける |
| 立食の集まり | 鎖骨の上 | みぞおちまで | 端を肩の後ろに回せる長さに |
| カウンター席 | 鎖骨の上 | 胸の中ほどまで | 結び目を横に少しずらす |
| 鍋や取り分けのある席 | のど元 | ほとんど垂らさない | 端を襟の内側に入れる |
**座敷の低い卓は、椅子の席より前かがみの角度が深くなります。**端を垂らしていると、卓の上まで届いてしまうことが多いので、首に巻きつけて端を見せない形にしておくと安心です。どうしても長い端を見せたい日は、食事のあいだだけ端を肩の後ろへ回しておき、食事が終わってから前に戻してください。
子どもの行事や、屈む動きが多い日
秋は運動会や発表会、遠足の付き添いなど、屈んだりしゃがんだりする予定が増えます。こうした日は、垂らした端がいちばん邪魔になります。
| 動き | 起きること | 巻き方 |
|---|---|---|
| しゃがんで子どもと話す | 端が膝に乗って引っぱられる | 首に巻きつけて端を隠す |
| 地面の荷物を持ち上げる | 端が荷物に挟まる | 結び目をのど元に上げる |
| 子どもを抱き上げる | 結び目が子どもの手に届く | 結び目を首の横か後ろに回す |
| シートに座る | 端が地面に触れる | 端を襟の内側に入れる |
| 写真を撮るために屈む | 端がカメラの前に垂れる | 端を短くまとめる |
**子どもを抱き上げる予定がある日は、結び目を正面に置かないでください。**正面の結び目は子どもの手がちょうど届く位置にあり、引っぱられてほどけたり、生地が引きつれたりします。首の横か後ろに回しておけば、抱き上げても触れにくくなります。
旅行の移動日|長く座って、首元を緩められる形
秋の連休の旅行や出張で、新幹線や車に長く乗る日は、座っている時間がほとんどです。そのうえ、座席で首を背もたれに預けるので、首の後ろに結び目や厚みがあると、それが当たって落ち着きません。
この日は、首の後ろに何も来ない巻き方を選んでください。首に一周させて前で結ぶ形なら、後ろは布が1枚通るだけです。二周巻くと後ろに厚みが出るので、移動のあいだは一周にしておき、到着してから二周に巻き直します。
座席の窓側は、日が当たると暖かく、トンネルや日陰に入ると冷えます。首に一周させておき、冷えたと感じたら端を肩にかけるだけでも、首元の冷え方が変わります。
移動中は、結び目を少し緩めておいても構いません。細長いスカーフは結び目を緩めても端の長さがほとんど変わらないので、降りる前に結び目を締め直すだけで元に戻ります。旅先で1本を着回すなら、首に巻く日と鞄に結ぶ日を分けておくと、同じ一枚でも違う印象になります。鞄に巻くときの長さの割り当ては鞄に巻くスカーフは、巻き始める前に決まるにあります。
風の強い日や、屋外で過ごす日
秋の屋外の行事や、紅葉を見に歩く日は、思っていたより風が強いことがあります。風の日に正面で結んだスカーフは、端が持ち上げられて顔に当たったり、結び目ごとほどけたりします。
| 風の強さ | 結び目の位置 | 端の扱い |
|---|---|---|
| 髪が少し揺れる | 鎖骨の上の中央 | そのまま垂らしてよい |
| 髪が顔にかかる | 首の横にずらす | 片側だけ短く垂らす |
| 羽織りの裾がはためく | 首の横 | 端を襟の内側に入れる |
| 歩くのに体を傾ける | のど元の横 | 首に巻きつけて端を隠す |
**風を受けるのは、正面に垂れている端の面です。**結び目を横にずらすと、正面に垂れる面が小さくなり、風で持ち上げられにくくなります。さらに端を羽織りの襟で押さえれば、屋外で一日過ごしてもほとんど直さずに済みます。
羽織りを着ない日に風が強いときは、端を2本とも結び目の裏に折り返して、結び目だけが見える形にしてください。垂れる端がなくなるので、風で持ち上げられるものがありません。
羽織りを脱ぎ着する日|襟の外か内かを朝に決める
10月は、朝晩は羽織りが要り、昼は脱ぎたくなる日が続きます。羽織りを脱ぎ着するたびにスカーフが引っぱられて、結び目がずれるのがいちばん困るところです。
| 羽織り | スカーフの置き場所 | 脱いだときの見え方 |
|---|---|---|
| 襟のあるジャケット | 襟の外に出す | 結び目がそのまま残る |
| 襟のないカーディガン | 前立ての外に垂らす | 端がそのまま見える |
| トレンチコート | 襟の内側に入れる | 脱ぐと首元だけ見える |
| ざっくりしたニットの羽織り | 羽織りの外に出す | 見え方は変わらない |
| フード付きの羽織り | フードの内側に入れる | 首元だけ見える |
**朝のうちに、スカーフを羽織りの外に出すか内に入れるかを決めておいてください。**外に出しておけば、羽織りを脱いでもスカーフはそのまま残ります。内に入れておくと、羽織りを着ているあいだは首元だけが見え、脱ぐとスカーフ全体が現れます。途中で置き場所を変えようとすると、結び目がずれやすくなります。
朝と夕方の気温差がある日は、周回数で調整する
秋は、朝は涼しく、昼は暖かく、夕方にまた冷える日が多くなります。細長いスカーフは、首に巻く周回数で暖かさを調整できます。
| その日の気温の動き | 朝の周回数 | 昼 | 夕方 |
|---|---|---|---|
| 一日を通して穏やか | 一周 | 一周 | 一周 |
| 朝だけ冷える | 二周 | 一周に戻す | 一周 |
| 夕方から冷える | 一周 | 一周 | 二周に巻き直す |
| 朝も夕方も冷える | 二周 | 一周に戻す | 二周に巻き直す |
| 一日中冷える | 二周 | 二周 | 二周 |
**周回数を変えると、垂らす端の長さも変わります。**二周巻くと端が短くなり、一周に戻すと長くなります。昼に一周へ戻したときに、端がみぞおちより下まで伸びるなら、その日の昼に座る予定があるかどうかで、結び目の高さを上げてください。首元の厚みで季節を分けたいときは、スカーフ・ストール・マフラーの違いで幅と長さの目安をまとめています。
襟の形で、結び目を置く場所を変える
予定のほかに、その日に着る服の襟の形でも、結び目を置く場所が少し変わります。
| 襟の形 | 結び目を置く場所 | 端の扱い |
|---|---|---|
| 丸首のニット | 襟の縁の少し下 | 前に垂らす |
| Vネック | Vの底より上 | Vの中に収める |
| シャツの襟 | 襟の内側、第一ボタンの上 | 襟の外に垂らす |
| タートルネック | 首の横 | 短く垂らす |
| ボートネック | 鎖骨の上の中央 | 片側に寄せる |
| スタンドカラー | 襟の外側、首の横 | 短く垂らす |
**Vネックの日は、結び目をVの底より上に置いてください。**底より下に来ると、結び目がVの中で浮いて見えます。襟の形と結ぶ位置の関係はスカーフの巻き方は、顔から何センチ離れたかで決まるで、顔からの距離を軸に詳しく扱っています。
結び方を、崩れにくさと直しやすさで並べる
予定に合う結び目の高さと端の長さが決まったら、結び方を選びます。細長いスカーフでよく使う形を、崩れにくさと、崩れたときの直しやすさで並べました。
| 結び方 | 崩れにくさ | 直しやすさ | 向く予定 |
|---|---|---|---|
| 垂らすだけ | 低い | 高い | 立って過ごす短い外出 |
| 交差させて襟で留める | 中くらい | 高い | 羽織りを着たままの日 |
| ひと結び | 中くらい | 高い | ほとんどの日 |
| ネクタイのような結び | 高い | 中くらい | 会議・来客 |
| 蝶結び | 中くらい | 低い | 立っている時間の長い集まり |
| 首に巻きつけて端を隠す | 高い | 中くらい | 屈む日・食事会・風の日 |
| 二周巻いてひと結び | 高い | 中くらい | 冷える日・屋外 |
**蝶結びは、崩れると結び直すのに鏡が要ります。**出先で直しにくいので、動く予定の多い日には向きません。ひと結びは、崩れても鏡なしで結び直せるので、予定が読めない日にいちばん使いやすい形です。
結び方をいくつも覚える必要はありません。ひと結びと、首に巻きつける形の2つがあれば、この記事で挙げた予定のほとんどに対応できます。3つ目を足すなら、会議や来客の多い人はネクタイのような結び、屋外の予定が多い人は二周巻いてひと結びを選んでください。
一日に何回直すかで、結び方を選ぶ
結び方を選ぶもうひとつの物差しは、その日のうちに何回直すことになるかです。
朝に巻いて、夜まで一度も直さない日なら、崩れにくさを優先してください。首に巻きつける形やネクタイのような結びが向きます。化粧室に行くたびに鏡を見られる日なら、直しやすさを優先して、ひと結びや垂らすだけの形を選んで構いません。
目安として、屋外にいる時間が長い日、屈む予定がある日、鏡を見る機会が少ない日は「一度も直さない日」と考えます。オフィスで過ごす日、食事の前後に化粧室へ行ける日は「何度か直せる日」です。直せない日に直しやすさ優先の結び方を選ぶと、崩れたまま一日を過ごすことになります。
素材で、ほどけやすさが変わる
同じ結び方でも、素材によってほどけやすさが違います。つるりとした生地は結び目がすべりやすく、表面に凹凸のある生地は留まりやすくなります。
| 素材 | ほどけやすさ | 向く結び方 | 秋の予定での向き |
|---|---|---|---|
| シルク | すべりやすい | ネクタイのような結び | 会議・食事会 |
| ポリエステルのつるりとした生地 | すべりやすい | ひと結びを固めに | 通勤 |
| 綿 | 留まりやすい | ひと結び・垂らすだけ | 休日・屋外 |
| ウール | 留まりやすい | 二周巻いてひと結び | 冷える日 |
| シフォン | すべりやすく軽い | 首に巻きつける | 立っている集まり |
| 細いニット | 留まりやすく伸びる | 交差させて襟で留める | 屋外・移動日 |
**すべりやすい素材で屋外の予定に出る日は、結び目を一度多く結ぶか、端を襟で押さえてください。**反対に、綿やウールのように留まりやすい素材は、ひと結びでもほとんどほどけません。
秋から冬の入り口までの予定表
細長いスカーフが活躍するのは、半袖が終わり、コートを着る前までの時期です。予定と気温に合わせて、巻き方を移していきます。
| 時期 | 多い予定 | 首元の状態 | 巻き方の中心 |
|---|---|---|---|
| 9月末 | 通勤・食事会 | 襟元が開いている | 垂らすだけ・ひと結び |
| 10月上旬 | 子どもの行事・屋外 | 羽織りを持ち歩く | 首に巻きつける |
| 10月中旬 | 旅行・連休 | 朝夕に羽織る | 一周と二周を切り替える |
| 10月下旬 | 通勤・会議 | 羽織りを着る | 交差させて襟で留める |
| 11月 | 食事会・屋外 | 薄手のコート | 二周巻いてひと結び |
| 12月 | 集まり・年末の予定 | コート | コートの内側に入れる |
**11月に入ってコートを着るようになったら、スカーフはコートの内側に入れる使い方に移ります。**コートの襟の中で首元だけに色を出す形なら、細長い一枚でも首が冷えにくくなります。秋の色合わせは秋スカーフのコーデにあります。
髪や鞄に結ぶ日
首に巻かない日にも、細長いスカーフは使えます。予定によっては、首より髪や鞄に結んだほうが過ごしやすいこともあります。
| 予定 | 結ぶ場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 暖かい日の屋外 | 鞄の持ち手 | 首元を開けておける |
| 髪をまとめたい日 | 髪 | 首に重ねずに色を足せる |
| 首元の詰まった服の日 | 鞄の持ち手 | 首元が重くならない |
| 屈む動きが多い日 | 髪 | 端が垂れて邪魔にならない |
**首元にタートルネックを着る日や、屈む予定の多い日は、髪に結ぶのも一つの手です。**髪に結ぶときの折り幅と巻き付け回数はスカーフのヘアアレンジで扱っています。
買い物や街歩きの日|試着で外すことを前提にする
秋物を見に街へ出る日は、試着のたびにスカーフを外すことになります。外して、試着して、また巻く。これを何度も繰り返すと、朝に整えた結び目はほとんど残りません。
| 買い物の形 | 巻き方 | 外したときの扱い |
|---|---|---|
| 上半身の服を試着する | ひと結び・垂らすだけ | 畳まずに首にかけたまま |
| 靴や小物だけ見る | どの形でもよい | 外さない |
| 羽織りを何着も試す | 羽織りの内側に入れる | 外さずに試す |
| 荷物が増える予定 | 首に巻きつける | 外さない |
**試着のある日は、外して巻き直すのに鏡が要らない形を選んでください。**ひと結びや垂らすだけの形なら、試着室の鏡の前で10秒あれば元に戻ります。蝶結びやネクタイのような結びは、巻き直すたびに形がそろわず、何度目かで諦めてしまいがちです。
外したスカーフを鞄の中に丸めて入れると、しわがついて巻き直したときに線が乱れます。試着のあいだは首にかけたままにしておくか、鞄の持ち手に一度だけ結んでおくと、しわがつきません。
仕事のあとに予定がある日|夕方に形を変える
昼は職場で過ごし、仕事のあとに食事や集まりがある日は、一日の中で巻き方を一度変えると過ごしやすくなります。昼に合う形と夜に合う形が違うからです。
| 昼の形 | 夕方に変える形 | 変える理由 |
|---|---|---|
| 鎖骨の上でひと結び | 結び目を少し横にずらす | 正面の印象をやわらげる |
| ネクタイのような結び | 端を長めに垂らす | 立って話す時間に合わせる |
| 首に巻きつける | 端を1本だけ前に出す | 首元に動きを足す |
| 羽織りの内側に入れる | 羽織りの外に出す | 羽織りを脱いでも見えるように |
**変えるのは、化粧室で1分でできる範囲にとどめてください。**結び方ごと替えようとすると、ほどいた跡のしわが残り、かえって整って見えません。結び目の位置を少しずらす、端の長さを変える。その程度の変化で、昼と夜の印象は十分に分かれます。
夜の集まりが座って食事をする形なら、夕方に形を変えるときも、端はみぞおちより上で止めておいてください。
どちらとも取れるとき①|座る時間と動く時間が半々
午前は会議で座り、午後は外回りで歩く。座る日とも動く日とも言える予定です。
この場合は、**座る時間に合わせて端を短くしてください。**端が長すぎて困るのは座っているときで、動いているときに端が短すぎて困ることはほとんどありません。結び目を鎖骨の上に置き、端をみぞおちより上で止めておけば、どちらの時間にも合います。
午後に屋外で風が強そうなら、昼休みに結び目を首の横へずらすだけで、動く時間に合わせられます。巻き直す必要はありません。
どちらとも取れるとき②|端の先がちょうどみぞおち
測ってみたら、立った状態で端の先がちょうどみぞおちの高さ。座る日には長いのか、ちょうどいいのか、判断がつきません。
この場合は、**実際に座って、テーブルの代わりに机の縁に向かって少し前かがみになってみてください。**端の先が机の縁より手前で止まれば、そのままで構いません。縁を越えるなら、結び目を2〜3cm上げます。結び目を上げると、端はその分だけ短くなります。
結び目を上げても足りないときは、片側の端だけを結び目の裏に折り返してください。垂れる端が1本になると、前かがみになっても揺れる量が減ります。
どちらとも取れるとき③|羽織りを脱ぐか分からない
朝の天気予報では、昼に暖かくなるかどうか分からない。羽織りを脱ぐかどうかが読めない日です。
この場合は、**スカーフを羽織りの外に出しておいてください。**外に出しておけば、羽織りを脱いでも着たままでも、スカーフの見え方がほとんど変わりません。内に入れておくと、脱いだときに初めて全体が現れ、結び目の位置や端の長さがその場で合っているか分からなくなります。
外に出したスカーフが羽織りの襟と重なって厚く見えるときは、羽織りの前を開けて着てください。前を開けると、スカーフの垂れる端が羽織りの前立てのあいだに収まり、重なりが目立たなくなります。
出かける前に、座って鏡を見る
予定に合わせて巻いたら、出かける前に一度、鏡の前で確かめます。立ったまま見るだけでは、座ったときの様子は分かりません。
- 鏡の前に椅子を置いて座る
- 少し前かがみになって、端の先がどこまで届くかを見る
- 鞄を掛けて、肩ひもが端に重ならないかを見る
- 羽織りを着て、脱いで、結び目がずれないかを見る
**4つを全部やっても1分ほどで終わります。**この1分で、出先で何度も直す手間がなくなります。とくに初めて巻き方を変えた日は、座って前かがみになる確認だけでも欠かさないでください。
確かめて合わなかったところは、その場で結び目の高さか端の長さのどちらか1つだけを直します。2つを同時に動かすと、どちらが効いたのか分からなくなり、次に同じ予定の日に再現できません。
出先で崩れたときの直し方
どれだけ予定に合わせても、一日のうちに少しは崩れます。鏡のない場所でも直せる方法を、崩れ方ごとにまとめました。
| 崩れ方 | 直し方 | 鏡の要否 |
|---|---|---|
| 結び目が横にずれた | 両端を持って中央へ引き戻す | 要らない |
| 端の長さが左右でずれた | 短い側の端を引いてそろえる | 要らない |
| 結び目が緩んだ | 結び目の下を指で押さえて端を引く | 要らない |
| 首の後ろで布がねじれた | 一度ほどいて一周させ直す | あると早い |
| 蝶結びの形が崩れた | 輪の大きさを左右でそろえ直す | 要る |
**鏡がないときは、両端を持って結び目を中央へ戻すだけで、たいていの崩れは直ります。**首の後ろのねじれや蝶結びの崩れは鏡がないと直しにくいので、化粧室に行ったときにまとめて直してください。
まとめ
- 細長いスカーフは、予定で「結び目の高さ」と「垂らす端の長さ」の2つを変える
- 先に一度、首に一周させた片側の残りを測っておく
- 長く座る日は、鎖骨の上で結び、端をみぞおちより上で止める
- 屈む日・風の日は、首に巻きつけるか結び目を横にずらし、端を短くする
- 羽織りを脱ぎ着する日は、スカーフを外に出すか内に入れるかを朝に決める
- 出かける前に、座って前かがみになり、端の届く場所を確かめる
明日の予定を手帳で見て、座る時間が長いか、動く時間が長いかだけ決めてください。それが決まれば、結び目の高さと端の長さは自然に決まります。
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よくある問い
- Q. 細長いスカーフのいちばん簡単な巻き方は何ですか
- 首に一周させて、前でひと結びにするだけの形がいちばん簡単です。結び目を鎖骨の上に置き、垂らす端を左右で少しずらすと、きちんと見えます。ただ、端の長さはその日の予定で変えてください。長く座る日は端をみぞおちより上で止め、立って動く日は少し長く垂らしても構いません。同じ結び方でも、端の長さを変えるだけで一日の過ごしやすさが変わります。
- Q. 食事のときにスカーフの端がお皿に入りそうになります
- 立った状態で垂らした端が、みぞおちより下まで来ていると、座って前かがみになったときにテーブルに届きやすくなります。食事の予定がある日は、首に一周多く巻いて端を短くするか、結び目を鎖骨の上に上げて、端がみぞおちより上で止まるようにしてください。どうしても長い端を見せたい日は、食事のあいだだけ端を肩の後ろに回しておくと、崩さずに済みます。
- Q. 秋の屋外の行事で、風でスカーフがほどけてしまいます
- 風の日は、結び目を正面ではなく首の横にずらし、端を羽織りの襟の内側に入れてください。正面の結び目は、風が正面から当たると端ごと持ち上げられてほどけやすくなります。横にずらして端を襟で押さえると、風を受ける面が小さくなります。屈む動きが多い行事なら、端を垂らさずに首に巻きつけてしまう形のほうが、一日直さずに済みます。
- Q. スカーフの長さが足りるかどうかは、どう分かりますか
- 首に一周させて、前で左右の端をそろえたときに、片側に何センチ残るかを測ってください。片側に25cm以上残ればひと結びができ、35cm以上あれば蝶結びやネクタイのような結び方もできます。15cmに満たないときは結ばずに、端を交差させて羽織りの襟で押さえる使い方が向いています。
— メグラシ編集部





