スカーフの巻き方をおしゃれに|柄のどこを顔の近くに出すかで選ぶ

**手持ちのスカーフを1枚、テーブルの上に広げてみてください。**四辺の縁に、中と違う色の帯がありますか。四つの角に、別の小さな図柄がありますか。中央に、大きな図柄が1つありますか。
スカーフをおしゃれに見せる巻き方は、巻き方の名前からは決まりません。同じ1枚でも、たたみ方と巻き方で、顔の近くに出てくる柄の場所が入れ替わるからです。縁を出すのか、角を出すのか、中央を出すのか。先に見せる場所を決めて、そこが顔の近くに来る巻き方を逆に選ぶ。この記事はその手順です。
結び目の大きさと位置はスカーフをおしゃれに見せるのは、結び目の直径と正中線からのずれに、顔から何センチ離して巻くかはスカーフの巻き方は、顔から何センチ離れたかで決まるに分けてあります。ここで扱うのは、その手前にある柄の出し方です。
結論|巻き方は、見せたい柄の場所から逆に決める
正方形のスカーフは、縁・角・中央の3つに分かれています。どこを顔の近くに出すかで、組み方が変わります。
| 見せたい場所 | 向いている1枚 | 組み方 |
|---|---|---|
| 縁 | 縁の帯が1cm以上ある | 斜めに細くたたみ、縁を2本の線として出す |
| 角 | 角に中とは別の図柄がある | 三角に折り、角を1つだけ胸の前か肩に出す |
| 中央 | 中央に大きな図柄が1つある | 広げたまま肩にかけるか、ゆるく一結び |
| どこでも同じ | 全体に細かい柄が散っている総柄 | たたみ幅で柄の密度を調整する |
| 縁の始末 | 無地に近く、縁だけ手でかがってある | 縁の丸みが見える向きに結ぶ |
**迷ったら、縁を出すところから試してください。**縁は1色か2色で作られていることが多く、線として出すと、色の数が少ないまま柄のある1枚らしさだけが残ります。
広げて、3つに分ける|縁・角・中央
まず、手持ちの1枚が3つの場所それぞれに何を持っているかを確かめます。テーブルの上で広げて、次の順に見ていきます。
| 場所 | 見るもの | 書き留めること |
|---|---|---|
| 縁 | 四辺に沿った帯の有無 | 帯の幅(cm)と色の数 |
| 角 | 四つの角の模様 | 中と違う図柄があるか、四つとも同じか |
| 中央 | 真ん中の図柄 | 図柄の直径(cm) |
| 地 | 図柄のない部分の色 | 地の色が全体の何割か |
| 裏 | 裏返したときの色 | 表と同じくらい見えるか、白っぽいか |
**裏の色も、ここで確かめておいてください。**薄い布ほど、たたんだときに裏が表に出てきます。裏がはっきり白っぽい1枚は、裏が見えにくい組み方を選ぶ必要があります。
書き留めた数字は、このあと巻き方を選ぶときにそのまま使います。1枚につき1分もかかりません。
この3つに分けて見る理由は、スカーフの柄がもともと広げた状態で見られることを前提に描かれているからです。売り場や写真で見るとき、スカーフは正方形のまま広げてあります。ところが首に巻くと、見えるのは全体のうちの2割から3割ほどです。**どの2割が見えるかは、たたみ方で決まります。**広げたときに気に入った柄が、巻いたとたんに見えなくなるのはこのためです。巻く前に3つに分けておけば、気に入った部分をどこに残すかを先に選べます。
縁の幅を測る|1cm未満・1〜4cm・4cm以上
縁の帯の幅で、縁を線として出せるかどうかが分かれます。
| 縁の幅 | 細くたたんだときの見え方 | 選び方 |
|---|---|---|
| 帯がない | 線は出ない | 縁を見せる組み方は選ばない |
| 1cm未満 | たたむと折り目に入り込んで見えなくなる | 縁より角か中央を出す |
| 1〜2cm | 細い線が2本、首の両側に出る | 首にぴったり沿わせる組み方に向く |
| 2〜4cm | はっきりした線が2本出る | 縁を見せる組み方がいちばん素直に効く |
| 4cm以上 | 線というより帯になる | たたみ幅を広めにして、帯の面として出す |
| 二重の縁(外と内で色が違う) | たたみ方で片方だけ出せる | 顔に近い側にどちらを出すか選ぶ |
2〜4cmの縁を持つ1枚は、縁を出すだけで形が整いやすいです。スカーフを斜めに細くたたむと、たたんだ帯の両側に縁が1本ずつ出て、首の周りを2本の線がめぐる形になります。
縁の線が効くのは、首の周りに輪郭を足すからです。首元に色の線が2本めぐると、襟のない服にも襟があるような区切りが生まれます。中の柄がどれほどにぎやかでも、縁の線が外側を囲んでいると、全体が1つのまとまりとして見えます。反対に縁の帯がない1枚を細くたたむと、柄の切れ端が帯の両側に不規則に出て、線としての輪郭が作れません。縁の有無で、細くたたむ組み方が合うかどうかがほぼ決まります。
角を見る|角だけ別の図柄があるか
角に、中とは別の小さな図柄が入っている1枚があります。この角は、1つだけ出すと目印として効きます。
| 角の状態 | 出し方 | 注意すること |
|---|---|---|
| 四つとも同じ図柄 | どの角を出してもよい | 2つ以上出すと、目印が散る |
| 角ごとに図柄が違う | いちばん気に入った角を前に | 残りの角は内側へ折り込む |
| 角の図柄が大きい(10cm以上) | 胸の前に1つだけ | 顔のすぐ下に置くと重く見える |
| 角の図柄が小さい(5cm未満) | 肩か鎖骨の横に | 胸の前だと小さすぎて見えにくい |
| 角に図柄がなく、地の色だけ | 角を出す組み方は選ばない | 縁か中央を出す |
角は1つだけ出すのが基本です。三角に折ると角が2つ残ることがありますが、目に入る角が2つになると、どちらを見ればいいか迷わせます。残りの角は、結び目の内側に折り込んでおきます。
角の図柄は、もともと広げたときに四隅を締めるために置かれていることが多く、1つだけを取り出すと、ブローチのような小さな目印になります。無地の服の日は、この目印が1つあるだけで首元に焦点が生まれます。服にボタンや飾りがある日は、その飾りと角の図柄が近い高さに並ばないように、角を肩の側へ逃がしてください。目印が2つ同じ高さに並ぶと、どちらも弱く見えます。
中央を見る|大きな図柄か、細かい総柄か
中央の図柄は、大きさで出し方が変わります。
| 中央の図柄 | 出し方 | 向く大きさの1枚 |
|---|---|---|
| 直径30cm以上の大きな図柄 | 広げたまま肩にかける | 大判 |
| 直径15〜30cmの図柄 | ゆるく一結びして、胸の前に広く出す | 中くらい〜大判 |
| 直径15cm未満の図柄 | 結び目の横に出す | 小さい〜中くらい |
| 全体に細かく散った総柄 | どこを出しても同じ | どの大きさでも |
| 図柄がなく、地だけ | 中央を見せる理由がない | 縁か角を出す |
**大きな図柄を細くたたむと、図柄が切れ切れに見えます。**何が描いてあるかが分からなくなり、色だけが細かく散った状態になります。中央に大きな図柄がある1枚は、たたまずに広く使う組み方を選んでください。
色を数える|顔の近くに出る範囲は3色まで
巻いたあと、顔の近くに出ている範囲の色を数えます。数えるのは、巻く前の1枚全体の色ではなく、巻いたあとに見えている範囲の色です。
| 見えている範囲の色の数 | 見え方 | 動かし方 |
|---|---|---|
| 1色 | 無地のスカーフと同じ働き | 結び目の形で見せる |
| 2色 | すっきりと柄が分かる | そのままでよい |
| 3色 | 柄らしさがいちばん伝わる | そのままでよい |
| 4色 | 柄がにぎやかに見える | たたみ幅を細くする |
| 5色以上 | 何色が主役か分からない | 見せる場所を縁に移す |
数えるときは、鏡から2歩離れてください。近くで見ると、細かい色まで全部数えてしまいます。2歩離れて目に入る色が、人から見えている色の数です。
色の数を3色までに抑えると、見る人は柄を「何色と何色の柄」として覚えられます。4色を超えると、色の名前ではなく「にぎやかな柄」として覚えられるようになります。どちらがよいということではありませんが、仕事の日や、服の側に色がある日には、3色までに収まっているほうが全身の中でスカーフが浮きません。数えた結果が4色以上でも、休みの日に無地の服に合わせるなら、そのままで構いません。
縁を見せる巻き方|斜めに細くたたんで、2本の線を出す
縁を見せたいときの組み方です。縁の幅が1cm以上ある1枚で使えます。
- スカーフを広げ、向かい合う2つの角を中心に向けて折る
- 折った辺を、さらに中心に向けて2回折り、幅5〜7cmの帯にする
- 帯の両側に、縁の色が1本ずつ出ていることを確かめる
- 首に一周させ、横で小さく一結びする
- 結び目の下に、縁が2本の線としてそろっているかを見る
| 帯の幅 | 縁の見え方 | 向く襟元 |
|---|---|---|
| 3〜4cm | 縁の線がほとんど全部 | シャツの襟の内側、丸首 |
| 5〜7cm | 縁2本と、間に中の柄が少し | 丸首、浅いVネック |
| 8〜10cm | 縁2本の間に中の柄が広く | 深めのVネック、ジャケットの内側 |
たたむときに縁が内側に巻き込まれていないかを、手順3で確かめてください。たたむ回数が多いと、最後の折りで片側の縁が内側に入り、線が1本しか出なくなります。そのときは最後の折りを1回減らします。
角を見せる巻き方|三角に折って、角を1つだけ出す
角の図柄を見せたいときの組み方です。
- スカーフを対角線で折り、三角形にする
- 見せたい角が三角の頂点に来るように、折る向きを選ぶ
- 頂点を胸の前に垂らし、残りの2つの角を首の後ろへ回す
- 首の後ろで交差させて前に戻し、頂点の上か横で小さく結ぶ
- 結び目の端から出た角は、内側に折り込む
| 頂点の置き場所 | 見え方 | 向く日 |
|---|---|---|
| 胸の真ん中 | 角の図柄が正面に1つ | 無地の丸首ニット |
| 片方の鎖骨の下 | 少し崩れた印象 | ジャケットを前開きで着る日 |
| 肩の上 | 横顔に図柄が見える | コートの襟の外側に出す日 |
| 背中側 | 前から図柄は見えない | 前は結び目だけを見せたい日 |
**三角に折ると、裏が見えやすくなります。**頂点の近くは布が一枚のまま垂れるので、風や動きで裏返ります。裏が白っぽい1枚では、頂点を短めにして、結び目の近くに寄せます。
中央を見せる巻き方|たたまずに、広く出す
中央の大きな図柄を見せたいときは、たたまないことがいちばんの近道です。
| 組み方 | 手順 | 向く1枚 |
|---|---|---|
| 肩にかける | 広げたまま片方の肩にかけ、端を胸の前に垂らす | 大判 |
| ゆるい一結び | 三角に折ってから、胸の前で大きく一結び | 中くらい〜大判 |
| 前で交差させる | 三角に折り、胸の前で交差させて留めずに垂らす | 大判 |
| 首に一周してから広げる | 首に一周させ、前に垂らした部分を広げ直す | 中くらい |
中央を出す組み方では、結び目をきつくしないでください。**きつく結ぶと、図柄が結び目に吸い込まれてしわの中に消えます。**布の重みで自然に広がるくらいの結び方で十分です。
中央を出す日は、スカーフが服の中でいちばん大きな面になります。そのため、服の側は無地か、それに近い1枚を選んでください。服の色は、図柄の中にある色のうち、面積の小さい色に合わせると、図柄の中の小さな色が服につながって、スカーフだけが浮くのを防げます。面積の大きい色に合わせると、スカーフと服が1つの面に溶けて、図柄の輪郭が弱くなります。
図柄の向きを確かめる|上下のある柄は、逆さに出さない
図柄の中には、上下が決まっているものがあります。花が上を向いている、建物や動物が描かれている、文字のような模様が並んでいる。こうした1枚は、巻いたあとに図柄が逆さになっていないかを確かめます。
| 図柄 | 上下の有無 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 花や草が1方向に伸びている | ある | 花の頭が上を向いているか |
| 動物や人の形 | ある | 足が下にあるか |
| 幾何学の模様 | ない | 確かめなくてよい |
| 四方に向いた図柄(四隅から中心へ) | 辺ごとに違う | 顔の近くに出る辺の図柄が上向きか |
| 鎖や綱の模様 | ない | 確かめなくてよい |
三角に折って角を出すと、頂点の図柄は逆さになりやすいものです。頂点を下に垂らすので、角の図柄が「上から下へ」描かれている1枚だと、胸の前では逆さに見えます。気になるときは、折る対角線を変えて、別の角を頂点にします。四つの角のうち、垂らしたときに上向きになる角が、たいてい1つか2つあります。
四方に向いた図柄の1枚は、広げたときにどの辺から見ても正しく見えるように描かれています。そのぶん、巻いたときに顔の近くに出る辺だけが上向きで、反対側の辺は逆さになります。首の後ろに回る辺は人から見えにくいので、前に出る辺だけを合わせれば十分です。
総柄は、どこを出しても同じ|たたみ幅で密度を変える
全体に細かい柄が散っている総柄の1枚は、縁・角・中央の違いがありません。代わりに、たたみ幅で柄の密度が変わります。
| たたみ幅 | 柄の見え方 | 向く日 |
|---|---|---|
| 3cm前後 | 柄がほぼ線になる | 服に柄がある日 |
| 5〜7cm | 柄の粒が数えられる程度に見える | 無地の服の日 |
| 10cm以上 | 柄の面が広く出る | 服が1色だけの日 |
| たたまずに広げる | 柄が大きな面になる | コートの上に出す日 |
**総柄を細くたたむと、柄が細かく詰まって、遠目には1色の線に見えます。**服にすでに柄がある日は、これがいちばん扱いやすい形です。逆に、服が無地で柄を見せたい日は、幅を広めに取ります。
総柄の1枚で、遠目に何色の線に見えるかは、地の色で決まります。地が白っぽい総柄は細くたたむと明るい線に、地が濃い総柄は暗い線に見えます。服の襟元の色と比べて、線が明るく浮くほうがよいか、沈んでなじむほうがよいかで、手持ちのどの総柄を使うかを選べます。
顔の近くに置く色の選び方|明るい色か、つながる色か
見せる場所が決まったら、その場所の中で、どの色を顔のいちばん近くに置くかを決めます。
| 決め方 | 顔の近くに置く色 | 向く日 |
|---|---|---|
| 明るさで決める | スカーフの中でいちばん明るい色 | 服が無地の日、服が暗い色の日 |
| つながりで決める | 服・靴・鞄のどこかにある色 | 服に色が2色以上ある日 |
| 季節で決める | 秋なら茶・深い緑・からし色のような色 | 季節の変わり目の最初の数週 |
| 地で決める | 地の色 | 柄の色がどれも強く、選べない日 |
迷ったら、服が無地の日は明るい色、服に色が2色以上ある日はつながる色を選んでください。明るい色を顔の下に置くと、顔まわりに光が集まったように見えます。つながる色を置くと、首元の色が服や足元にもう一度出てきて、全身が1つにまとまります。
顔の近くに置く色を入れ替えるには、たたむ前に1枚の向きを回すだけで足ります。正方形の1枚は、どの辺を上にしてたたむかで、帯の表に出てくる色が変わります。四辺のうちどの辺を上にしたときに、狙った色が顔の近くに来るかを1回試しておけば、次からはその向きでたたむだけです。
つながる色を選ぶときは、同じ色がもう1か所、体の下のほう(靴か鞄)にあると効果がはっきりします。首元と足元に同じ色が出ると、目がその2か所を結んで全身を上下に見渡します。
服の柄と重ねる|大きさの差を作る
柄の服にスカーフを合わせるときは、柄の大きさの差を見ます。
| 服の柄 | スカーフの出し方 | 理由 |
|---|---|---|
| 細かい柄(小花、細いストライプ) | 中央の大きな図柄を出す | 大きさの差がはっきりする |
| 大きな柄 | 縁だけを線として出す | 柄の面を重ねない |
| 中くらいの柄 | 総柄を細くたたむか、縁を出す | 同じ大きさの柄を並べない |
| チェック | 縁を出すか、無地に近い1枚 | 線と線が重なりやすい |
| ボーダー | 縁を出すなら、縁の色をボーダーの色に合わせる | 線の色がそろう |
**同じ大きさの柄を並べると、2つが混ざって1つの大きな柄に見えます。**どちらかを大きく、どちらかを小さくするか、スカーフ側を縁の線だけにして、柄の面を顔の近くに持ってこない形にします。
色は、服の柄に入っている色を1色、スカーフの見える範囲にも入れておくと、2つの柄が別々に浮きません。
柄同士を合わせる日は、スカーフの見える範囲を普段より狭くするのも手です。見える範囲が狭ければ、柄の大きさや色が多少ぶつかっても、首元の小さな面に収まります。まず細い帯で試し、物足りなければ少しずつ幅を広げていくと、ちょうどよい広さが見つかります。
秋の服と合わせる|ニット・ジャケット・コートの襟
秋は、スカーフを重ねる相手の服が厚くなります。相手が変わると、見せやすい場所も変わります。
| 合わせる服 | 見せやすい場所 | 組み方 |
|---|---|---|
| 薄手の丸首ニット | 縁か角 | 細くたたんで首に沿わせる、三角で角を前に |
| 厚手のニット | 中央 | ゆるい一結びで胸の前に広く |
| タートルネック | 縁 | 細い帯にして首の外側に一周 |
| ジャケット | 縁 | 襟の内側に細い帯を沿わせる |
| トレンチのような襟の大きいコート | 中央か角 | 襟の外に広げて出す |
| 襟のないコート | 縁か総柄 | 首に一周させて前で結ぶ |
**厚手のニットに細い帯を合わせると、ニットの面にスカーフが負けて見えます。**ニットの編み目が大きいほど、スカーフの側も広く出すほうが釣り合います。秋の初めの薄手のニットには細く、冬に近づいて厚手になったら広く、と季節に合わせて見せる場所を動かしていきます。
コートを着る日は、スカーフがコートの襟の内側に入るか外側に出るかで、見える場所がさらに絞られます。襟の内側に入れると、見えるのは襟の開きの中の小さな三角形だけです。その三角形の中に縁の線か角の図柄のどちらか1つが入るようにたたむと、狭い面でも柄の1枚だと伝わります。外側に出すときは、襟の上に広く柄の面が乗るので、中央の図柄を出す組み方が向きます。
鏡で確かめる|2歩下がって、目に入る柄を数える
巻き終わったら、鏡の前で次の3つを確かめます。
| 確かめること | 見方 | 動かすところ |
|---|---|---|
| 見せたい場所が見えているか | 2歩下がって、最初に目に入る柄を答える | 見えていなければ、折る向きを変える |
| 色の数 | 目に入る色を数える | 4色以上なら、たたみ幅を細く |
| 裏が見えていないか | 横を向いて、白っぽい面がないか | 頂点を短くするか、折り込む |
| 左右のどちらが重いか | 結び目と図柄が同じ側に寄っていないか | 図柄を結び目の反対側へ |
最初に目に入る柄を、声に出して答えてみてください。「縁の青い線」と答えられれば、縁を見せる巻き方ができています。「いろいろな色」としか答えられないときは、見えている範囲が広すぎます。
どちらとも取れるとき①|縁が細くて、たたむと消える
縁の帯が1cm前後で、たたむと見えたり消えたりする1枚があります。
| 状況 | 決め方 |
|---|---|
| 縁が1cm前後で、色が中とはっきり違う | たたみ回数を1回減らし、帯を広めにして縁を残す |
| 縁が1cm前後で、色が中と近い | 縁を見せるのをやめて、角か中央を出す |
| 縁の片側だけがよく見える | 見える側を顔に近い上側にする |
| 縁が細いが、角に図柄がある | 角を見せる組み方に切り替える |
**迷ったら、縁の色と中の色を並べて、2歩離れて区別がつくかを見てください。**区別がつかないなら、縁を線として出しても人からは見えません。その1枚は、縁以外の場所を見せるほうが効きます。
縁が細い1枚は、たたみ方の最後の1回で結果が分かれます。最後の折りを縁の外側で止めれば縁が残り、縁の上で折れば縁が内側に入ります。折るたびに縁の位置を指で押さえて確かめると、細い縁でも片側だけは残せることがあります。両側に残すのが難しい1枚は、片側の1本だけを顔に近い上側に出す形でも、線としては十分に働きます。
どちらとも取れるとき②|中央の図柄が大きすぎる
中央の図柄が大きく、どう巻いても一部しか見えない1枚もあります。
| 状況 | 決め方 |
|---|---|
| 図柄の一部だけでも、形として分かる | その部分を胸の前に出す |
| 一部だけでは何か分からない | 図柄を見せるのをやめて、縁か地の色を出す |
| 図柄の中に、目立つ1色がある | その1色が顔の近くに来るようにたたむ |
| 大判で、肩にかけられる | たたまずに広げて図柄全体を出す |
大きな図柄の一部だけが見えている状態は、それが何か分からないと、色の塊が散っているように見えます。一部で分からないなら、見せないと決めるほうが整います。
見せないと決めた図柄は、結び目の内側や、コートの襟の下に収めます。図柄のない地の部分や縁を外に出せば、その日は無地に近いスカーフとして使えます。大きな図柄の1枚は、図柄を見せる日と見せない日の2通りに使えると考えると、手に取る回数が増えます。
どちらとも取れるとき③|色が多くて、どれを出せばいいか分からない
5色以上が使われている1枚は、どの色を顔の近くに置くかで迷います。
| 状況 | 決め方 |
|---|---|
| 服が無地 | いちばん明るい色を顔の近くに |
| 服に1色、はっきりした色がある | その色と同じ色を顔の近くに |
| 服が柄 | 服の柄に入っている色を1色選ぶ |
| 何を着るか決まっていない | 地の色を顔の近くに出す |
| それでも決められない | 縁を出して、色の数を減らす |
色の多い1枚ほど、縁の帯は1色か2色で作られていることが多いものです。色の選び方に迷ったときの逃げ場として、縁を覚えておいてください。
どちらとも取れるとき④|無地に近い1枚
柄がほとんどない、無地に近い1枚では、見せる場所の代わりに次のものを見ます。
| 見るもの | 見せ方 |
|---|---|
| 縁の始末(手でかがった丸い縁) | 縁が見える向きに結ぶ |
| 細い別色の縁取り | 縁を見せる組み方と同じ |
| 布の艶 | 艶のある面が光の来る側を向くように結ぶ |
| 地の色の明るさ | 明るい1枚は顔の近くに、暗い1枚は結び目で見せる |
縁も同じ色で艶もない1枚なら、どこを出しても同じです。その1枚は、柄ではなく結び目の大きさと位置で選んでください。結び目の見方は、冒頭で挙げた記事にまとめてあります。
大きさで、出せる場所が変わる
スカーフの大きさによって、そもそも出しやすい場所が違います。
| 大きさの目安 | 出しやすい場所 | 出しにくい場所 |
|---|---|---|
| 50cm角前後 | 縁、角 | 中央の大きな図柄 |
| 65〜70cm角前後 | 縁、角、中くらいの図柄 | 大きな図柄を広く |
| 85〜90cm角前後 | 中央、角 | 細くたたんで縁 |
| 細長い形 | 縁、総柄 | 角、中央 |
**大判を細くたたんで縁を出そうとすると、帯の中で布が何重にも重なり、首元が厚くなります。**縁を線として出したいなら、中くらいか小さい1枚のほうが扱いやすいです。
大きさの目安は、手持ちの1枚の一辺をメジャーで測れば分かります。一辺が60cmに届かない1枚は、首に一周させたあとの余りが短いので、縁か角を小さく見せる組み方に向きます。一辺が80cmを超える1枚は、首に一周させても余りが長く残るので、中央の図柄を広く出す組み方でこそ、その大きさが生きます。細長い形の1枚の使い方は幅10センチ未満の細長いスカーフは、面ではなく線にあります。
よくある行き違い
| よくある思い込み | 実際に起きていること |
|---|---|
| 巻き方の名前を覚えればおしゃれに見える | 同じ巻き方でも、顔の近くに出る柄の場所で印象が変わる |
| 柄は全部見せたほうがきれい | 見える範囲が広すぎると、色の数が増えて散って見える |
| 大判のほうが使い道が広い | 大判は中央を出すのに向き、細く使うと首元が厚くなる |
| 柄の服にはスカーフを合わせられない | 柄の大きさに差を作るか、縁だけを出せば合わせられる |
| 色は服と同じ色を選ぶもの | 服が無地の日は、いちばん明るい色を顔の近くに置く手もある |
| 三角に折れば角が見える | 見せたい角が頂点に来るように、折る向きを選ぶ必要がある |
| 裏は見えないもの | 薄い布ほど、動きや風で裏が表に出る |
手持ちの1枚で試す順番
今日から試すなら、次の順で進めてください。
| 順番 | やること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 1 | 広げて、縁・角・中央を書き留める | 1分 |
| 2 | 見せる場所を1つ決める | 数秒 |
| 3 | その場所に合った組み方で巻く | 1〜2分 |
| 4 | 鏡から2歩離れて、最初に目に入る柄を答える | 数秒 |
| 5 | 色を数え、4色以上ならたたみ幅を細くする | 30秒 |
| 6 | 顔の近くの色を、明るい色かつながる色に入れ替える | 30秒 |
1枚で3つの場所を全部試してみると、その1枚がどこを出すのに向いているかがはっきりします。縁・角・中央のうち、2歩離れて答えやすかった場所が、その1枚の出し方です。
まとめ|見せたい場所を先に決める
- 正方形のスカーフは、縁・角・中央の3つに分かれている
- 縁の帯が1cm以上あれば、斜めに細くたたむと2本の線として出せる
- 角に別の図柄があれば、三角に折って角を1つだけ出す
- 中央に大きな図柄があれば、たたまずに広く出す
- 顔の近くに出す範囲の色は3色まで。多いときはたたみ幅を細くするか、縁に移す
- 服が無地なら明るい色、服に色があるならつながる色を顔の近くに
- 柄の服には、柄の大きさの差を作る
明日巻く1枚を、今夜テーブルの上に広げてみてください。縁・角・中央のどこを顔の近くに出すかを決めてから巻くと、同じ1枚が別の1枚のように見えます。
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よくある問い
- Q. スカーフの柄がごちゃごちゃして見えます。どうすればいいですか
- 顔の近くに出ている範囲の色を数えてください。首に巻いた状態で鏡から2歩離れ、目に入る色が4色以上あれば、柄が多く見えている状態です。たたみ幅を細くすると、見える範囲が狭まって色の数が減ります。それでも多いときは、見せる場所を中央から縁に移します。縁は1色か2色で作られていることが多いので、縁を線として出すと、同じ1枚でも色の数が一気に減ります。
- Q. どの色を顔の近くに持ってくればいいですか
- 2つの決め方があります。1つは、スカーフの中でいちばん明るい色を顔のすぐ下に置く方法で、顔まわりが明るく見えます。もう1つは、その日の服や靴、鞄のどこかにある色と同じ色を顔の近くに置く方法で、全身がつながって見えます。どちらにするか迷ったら、服が無地の日は明るい色、服に色が2色以上ある日はつながる色を選んでください。
- Q. 柄のブラウスにスカーフを合わせてもいいですか
- 合わせられます。見るのは柄の大きさの差です。ブラウスの柄とスカーフの柄の大きさが近いと、2つが混ざって1つの大きな柄に見えます。どちらかを大きく、どちらかを小さくするか、スカーフの縁だけを線として出して、柄の面を顔の近くに持ってこない形にします。色は、ブラウスの柄に入っている色を1色、スカーフの見える範囲にも入れておくと、2つの柄が別々に浮きません。
- Q. 大判のスカーフは、どこを出せばいいですか
- 大判は、中央の図柄を出すのに向いている大きさです。広げたまま肩にかけるか、ゆるく一結びして胸の前に図柄を広く出します。大判を細くたたんで首に巻くと、たたみ幅の中に何重にも柄が重なり、色の数が増えて見えます。細く使いたいときは、大判ではなく中くらいの大きさの1枚を使うほうが、柄が整って見えます。
- Q. ほとんど無地のスカーフでも、この考え方は使えますか
- 無地に近い1枚では、柄の代わりに縁の始末と、布の艶が見える向きを見ます。縁が手でかがってある、細い別の色で縁取りがある、といった違いがあれば、それが線として出る巻き方を選びます。縁も同じ色なら、どこを出しても同じなので、結び目の大きさと位置で選んでください。
— メグラシ編集部





