赤茶のワークブーツコーデ|秋冬のタイツは革と裾の色差で選ぶ

**手持ちの赤茶のワークブーツと、それに合わせたいスカートを、いま並べて置いてみてください。**そのあいだに入るタイツは、どちらに近い色ですか。
赤茶のワークブーツは、秋冬に出番の多い靴です。黒より軽く、焦げ茶よりあたたかい色で、カジュアルにもきれいめにも振れる幅があります。ところがスカートと合わせたとたん、なぜかまとまらない、脚が短く見える、ブーツだけが目立つ、という相談がよく届きます。
その原因の多くは、スカートとブーツのあいだに見えているタイツです。タイツは面積こそ小さいものの、脚という縦に長い場所を占めるので、色の差がそのまま線として目に入ります。この記事では、赤茶の革とスカートの色を見比べながら、黒・茶・灰・肌色・色付きのタイツを選び分ける方法をまとめます。
ワークブーツの色ごとの合わせ方の全体はワークブーツの色と合わせ方|赤茶・焦げ茶・黒は裾の明るさとの差を見るに、スカート丈の決め方はワークブーツにスカート|履き口と裾のすき間で、重く見えない丈を選ぶにあります。ここでは、赤茶の革とタイツの色の関係だけを掘り下げます。
結論:タイツは「革に寄せるか、スカートに寄せるか」で選ぶ
最初に答えを置きます。
| 寄せる先 | 選ぶタイツ | 向いている日 |
|---|---|---|
| スカートに寄せる | スカートと同じか近い色 | 赤茶のブーツを主役にしたい日 |
| 革に寄せる | ブーツと同じか少し暗い茶 | 脚を長く、一続きに見せたい日 |
| どちらにも寄せない | 灰色・肌色に近い色 | 秋の初め、明るい色のスカートの日 |
**迷ったら、まず「スカートに寄せる」を試してください。**脚とスカートが一続きの面になり、赤茶のブーツだけが色として残るので、ブーツの良さが素直に出ます。
タイツの色を、ブーツとスカートのどちらにも寄せずに選ぶと、脚の部分が独立した色の帯になります。上から、スカートの色、タイツの色、赤茶の革と、3つの色が縦に積み重なり、全身が3段に分かれて見えます。脚が短く見える、なんとなく落ち着かないという感覚は、この3段から来ています。
寄せる先をどちらにするかは、その日にいちばん見せたいものが何かで決めてください。ブーツの革の色や形を見せたいならスカートに寄せ、脚の長さや全身の縦の線を見せたいなら革に寄せます。スカートの柄や色を見せたい日は、どちらに寄せてもかまいませんが、スカートより暗い色のタイツを選ぶと、スカートが手前に出て引き立ちます。
もう1つの見方として、全身を写真に撮ったとき、上から下まで何段に分かれて見えるかを数える方法があります。上着、スカート、脚、ブーツの4つが別々の段に見えるなら、どこか2つを同じ色にそろえて3段以下に減らします。タイツはこの段を減らすのにいちばん手軽な場所です。服を替えずに、タイツを1本替えるだけで段が1つ減るからです。
ワークブーツは、ほかのブーツより筒が短めで、つま先に丸みと高さがあります。そのぶん足元に重さが集まりやすく、脚の部分の色が全身のつり合いを大きく左右します。ロングブーツなら筒が脚の大半を覆うのでタイツの色はあまり目立ちませんが、ワークブーツでは、くるぶしの少し上から膝まで、タイツが長く見えることが多いはずです。だからこそ、タイツの色を先に決める価値があります。
赤茶の革を、明るさで3段に分ける
同じ赤茶のワークブーツでも、革の明るさは大きく違います。新品の明るいものもあれば、オイルを入れて何年も履き込み、焦げ茶に近づいたものもあります。まず手元の1足がどの段にあるかを見てください。
見分け方は、白いコピー用紙の上にブーツを置いて、昼間の窓辺で見ることです。
明るい赤茶は、紙との差が小さく見え、革の赤みがはっきりわかります。オレンジに近いと感じるくらいの色です。新品か、履き始めて1〜2年くらいのものに多い段です。
中間の赤茶は、赤みはあるものの、紙の上で見ると落ち着いた茶色に見えます。いちばん多くの人が持っている段です。
暗い赤茶は、紙の上で見ると焦げ茶に近く、光の当たる部分だけに赤みが残ります。何年も手入れをしながら履き込んだものや、もともと濃い色に仕上げられたものです。
この段によって、タイツの色との差の出方が変わります。明るい赤茶ほど黒タイツとの差が大きく、ブーツが浮いて見えます。暗い赤茶ほど黒タイツとなじみ、ブーツが脚の延長に見えます。同じ黒タイツでも、ブーツの段によって結果が逆になることがある、というのが、ほかの記事の答えが自分に合わないと感じる理由の1つです。
黒タイツ:暗い色のスカートと、暗い赤茶のときに
黒タイツは、いちばん手持ちの多いタイツだと思います。赤茶のワークブーツとの組み合わせでは、スカートの色と革の段によって合うかどうかが分かれます。
スカートが黒・紺・濃い灰のような暗い色なら、黒タイツは合います。スカートから脚までが一続きの暗い面になり、赤茶のブーツだけが色として残ります。ブーツの革の色を見せたい日には、いちばん素直な組み合わせです。
スカートが明るい色、たとえば生成り・ベージュ・明るい灰のときは、黒タイツは脚の部分だけを暗く切り取ります。スカートとタイツの境目、タイツとブーツの境目の2か所に強い線ができて、全身が3段に分かれて見えます。この場合は、茶か灰のタイツに替えてください。
革の段で見ると、暗い赤茶には黒タイツがなじみやすく、明るい赤茶には黒タイツとの差が大きくなります。明るい赤茶のブーツに黒タイツを合わせるなら、スカートも黒にして、ブーツだけを色として見せる組み方に振り切ってください。中途半端に明るいスカートを合わせると、3段の色がはっきり分かれます。
黒タイツの中でも、透け感によって見え方は変わります。肌がまったく透けない厚手の黒は、面としてしっかり暗く見えるので、黒いスカートと一続きの面をつくるのに向いています。肌が少し透ける薄手の黒は、脚の中央が明るく、両端が暗く見えるので、脚の丸みが出ます。薄手の黒を赤茶のブーツに合わせると、透けた肌の色が革の赤みと近づき、厚手の黒より境目がやわらかくなります。明るい赤茶のブーツに黒を合わせたいけれど差が強すぎると感じる日は、まず黒の厚さを薄くしてみてください。それでも浮くなら、焦げ茶のタイツに替えます。
黒タイツの日にもう1つ気にしたいのが、ブーツの靴紐の色です。赤茶のワークブーツの紐は、革と同じ茶色か、少し明るい茶色が多いはずです。黒タイツの上に紐の明るい茶色が乗ると、足首まわりに細い明るい線が何本も入って見えます。気になる場合は、紐を革より暗い茶色に替えると、足首まわりが落ち着きます。紐を替えるだけで、黒タイツとの境目の見え方がかなり変わります。
茶色タイツ:革に寄せて、脚を一続きにする
茶色のタイツは、赤茶のワークブーツといちばん自然につながる色です。タイツとブーツが一続きになり、脚が足先まで1本の線に見えます。
選ぶときの基準は、タイツの茶色を、ブーツの革と同じか、少し暗くすることです。革より明るい茶色を選ぶと、脚の部分がブーツより手前に出て見え、ふくらんだ印象になります。逆に、革と同じか少し暗い茶色なら、脚が奥に引いて見え、ブーツとの境目がやわらぎます。
この色合わせは、売り場では意外に難しいものです。タイツの茶色はパッケージの上では明るく見え、履くと肌の色が透けて少し明るくなります。選ぶときは、ブーツを履いて行くか、ブーツの革を写真に撮っておき、タイツの見本と並べて比べてください。迷ったら、思ったよりも一段暗い色を選ぶとちょうどよくなります。
茶色タイツに合わせるスカートは、茶系・カーキ・からし色のような、同じあたたかい側の色が組みやすいです。全身があたたかい色でまとまり、秋らしい装いになります。黒や紺のスカートと合わせると、スカートとタイツの境目に線が出るので、その場合は黒タイツのほうが向いています。
茶色のタイツで迷いやすいのが、赤みの強さです。赤茶の革は名前のとおり赤みを含んでいますが、売り場の茶色のタイツには、赤みの強いものと、黄みや灰色に寄ったものがあります。革の赤みとタイツの赤みが近いと、脚とブーツがきれいにつながります。タイツが黄みに寄っていると、明るさは同じでも、革とのあいだに色の違いが出て、足首で区切られて見えます。
見分け方は、ブーツの横にタイツを置いて、自然光の下で両方を同時に見ることです。タイツのほうがくすんで見えたら黄みか灰に寄っています。タイツのほうが赤く見えたら、革より赤みが強いタイツです。赤みが強すぎる場合は、赤みのない焦げ茶を選ぶと、革の赤みが際立って、ブーツが少し華やかに見えます。赤みの強さを合わせるか、わざと外して革を引き立てるかは、その日の装いでどちらを見せたいかで選んでください。
なお、茶色のタイツは、手持ちの本数が少ない人が多い色です。1本だけ買い足すなら、手元のブーツより一段暗く、赤みが少しある焦げ茶を選んでおくと、明るい赤茶から暗い赤茶まで、革の色が変わっても長く使えます。
灰色タイツ:明るいスカートと、秋の初めに
灰色のタイツは、黒ほど重くなく、肌色ほど軽くない、中間の色です。明るい色のスカートに合わせたい日に便利です。
灰色は、スカートの明るさとブーツの暗さのあいだをつなぐ役をします。生成りや明るい灰のスカートに、中くらいの灰色のタイツ、そして赤茶のブーツ。明るいほうから暗いほうへ、段階的に色が移っていくので、急な線ができません。
選ぶときは、スカートより暗く、ブーツより明るい灰色を選んでください。スカートと同じくらい明るい灰色だと、脚が明るく広がって見えます。逆にブーツより暗い灰色だと、黒タイツとほとんど変わらなくなります。
灰色タイツは、ツイードやヘリンボーンのような、灰色の糸が混ざったスカートと特に相性がいいです。スカートの中の灰色をタイツが拾い、ブーツの赤茶はスカートの中の茶色の糸とつながります。秋の初めの、まだ真冬の厚着をしない時期に、軽さを出したい日に向いています。
肌色に近いタイツ:脚を見せる日の、秋の初めの色
肌色に近い薄手のタイツやストッキングは、ワークブーツとの組み合わせでは注意がいる色です。革との色の差がいちばん大きくなり、ブーツが重く見えやすいからです。
それでも合わせたい日は、2つのことを守ってください。
1つめは、スカートの裾とブーツの口のすき間を、指4本ぶん以上あけることです。脚が見える部分を長くとると、ブーツの重さが脚の軽さで相殺され、全体のつり合いが取れます。すき間が短いと、肌色の帯が細く挟まって、ブーツだけが重い塊に見えます。
2つめは、上半身にも軽さを入れることです。薄手のニットやシャツなど、首元や手首が少し見える服を合わせると、脚の軽さと上半身の軽さが呼応し、ブーツだけが重く見えません。
冬の厚着の日には、肌色に近いタイツは避けたほうがまとまります。上にコートを着て、下にワークブーツを履くと、重いもの同士のあいだに軽い脚が挟まり、全身のつり合いが崩れます。秋の初めの、上着がまだ軽い時期の色だと考えてください。
色付きタイツ:ボルドー・深緑・からしは、同じあたたかい側で
色付きのタイツは、合わせ方がわかると、ワークブーツの装いに楽しさを加えてくれます。赤茶の革に合わせやすいのは、ボルドー・深緑・からし色・濃い紺のような、少し暗く落ち着いた色です。
赤茶とボルドーは、どちらも赤みのあるあたたかい色なので、自然につながります。タイツが革の色を少し深めたような見え方になり、脚とブーツが一続きに見えます。
深緑は、赤茶と反対側の色ですが、どちらも暗く落ち着いているので、ぶつからずに引き立て合います。秋の森のような組み合わせで、スカートは生成りやベージュの明るい色が合います。
からし色は、赤茶と同じあたたかい側で、少し明るい色です。茶系やカーキのスカートと合わせると、全身が秋の色でまとまります。
色付きタイツを選ぶときに守りたいのは、全身で色の数を3つまでにすることです。スカート、タイツ、ブーツで3色になるので、上半身はそのどれかと同じ色か、白・黒・灰のような色のない色にしてください。上半身に4つめの色を入れると、色が散らばってまとまりにくくなります。
厚さで決まる重さ:秋口と冬で選び分ける
タイツの色と同じくらい、厚さも見え方を変えます。ワークブーツは見た目に重い靴なので、薄すぎるタイツだと足首から上が軽くなりすぎ、ブーツだけが重く見えます。
目安として、秋口の、まだ上着を着ないか軽い上着の日は、60デニール前後が組みやすい厚さです。肌が少し透けて、脚に軽さが残りつつ、ブーツとの重さの差が大きくなりすぎません。
冬の、厚手のコートを着る日は、80〜110デニールくらいが向いています。肌がほとんど透けず、タイツの色がそのまま出るので、色合わせの効果がはっきり出ます。重いコートと重いブーツのあいだで、脚にもある程度の重さがあるほうが、全身のつり合いが取れます。
スカートの生地でも調整します。薄手の生地のスカートなら少し薄めのタイツ、ウールやコーデュロイの厚手のスカートなら厚めのタイツ。スカートとタイツの厚さが近いと、上から下まで同じ季節感でまとまります。
スカート丈とすき間:見えるタイツの長さで、色の効きが変わる
タイツの色がどれくらい全身の見え方に影響するかは、見えているタイツの長さで変わります。スカートの裾とブーツの口のあいだを、指をそろえて当てて測ってください。
すき間が指4本ぶん、だいたい7cmより短いなら、タイツの色はほとんど気にしなくてかまいません。見える部分が短いので、色の差が線として目立たず、スカートとブーツがほぼ直接つながって見えます。ロングスカートやマキシ丈の日は、手持ちのどのタイツでも大きな失敗はしません。
すき間が7cmから20cmくらいの、膝下丈のスカートの日は、タイツの色がいちばん効く長さです。この記事で書いてきた色の選び分けは、主にこの長さの話です。
すき間が20cmを超える、膝丈やそれより短いスカートの日は、タイツの面積が大きくなるので、タイツそのものが全身の主役の1つになります。この場合は、タイツをスカートかブーツのどちらかと完全に同じ色にそろえ、脚を1つの面としてまとめてください。中間の色を選ぶと、脚が大きな面のまま独立して目立ちます。
どちらとも取れるとき① 茶色のスカートに赤茶のブーツ
スカートもブーツも茶系のとき、タイツをスカートに寄せるのか、革に寄せるのか、どちらでも茶色になって迷うことがあります。
この場合は、スカートとブーツのどちらが暗いかを見てください。スカートのほうが暗いなら、タイツをスカートに寄せます。脚からスカートまでが暗い面になり、明るいブーツが足元の色として残ります。ブーツのほうが暗いなら、タイツをブーツに寄せます。明るいスカートの下から、暗い脚とブーツが一続きに伸びて見えます。
スカートとブーツが同じくらいの明るさで、どちらとも決められないときは、タイツを両方より少し暗い茶にしてください。上下の茶色のあいだに、少しだけ深い茶色が入ることで、全身が茶系のまま段階をつけてまとまります。
茶系同士の組み合わせで避けたいのは、タイツを両方より明るい茶にすることです。脚だけが明るく浮いて、上下の茶色が分断されます。
どちらとも取れるとき② 柄のスカートの日
チェック・小花・ツイードのような柄のスカートのときは、柄の中の色を数えてください。
柄の中に、ブーツの赤茶に近い色が入っていれば、その色をタイツで拾うのがいちばんまとまります。たとえば、赤茶と紺のチェックのスカートなら、紺のタイツを選び、ブーツの赤茶は柄の赤茶とつながります。スカートの柄の2色が、タイツとブーツに分かれて受け継がれる形です。
柄の中に赤茶に近い色がない場合は、柄の中でいちばん暗い色をタイツで拾ってください。柄のスカートは、それだけで見た目の情報が多いので、タイツは暗くまとめたほうが落ち着きます。
柄がはっきりした大きなチェックのときは、タイツを黒か、柄の中のいちばん暗い色にして、脚を目立たせないようにしてください。柄とタイツの色が両方主張すると、ブーツまでたどり着く前に視線が散ります。
どちらとも取れるとき③ 黒いワンピースに明るい赤茶のブーツ
黒いワンピースに明るい赤茶のブーツを合わせると、黒タイツが自然な選択に見えます。ところが実際に履いてみると、ブーツだけが明るく浮いて、足元だけ別の装いのように見えることがあります。
これは、明るい赤茶と黒の差が大きく、ブーツだけが全身の中で唯一の明るい点になるからです。
この場合の選択肢は2つです。
1つめは、黒タイツのまま、上半身か小物に赤茶に近い色を1か所入れることです。バッグ、ベルト、マフラーのどれかに赤茶や茶系を入れると、ブーツの色が全身の中で繰り返され、浮きがやわらぎます。
2つめは、タイツを焦げ茶にすることです。黒いワンピースと明るい赤茶のブーツのあいだに、焦げ茶のタイツが入ると、黒から赤茶へ段階的に色が移り、ブーツが自然につながります。
どちらを選ぶかは、ブーツを主役にしたいかどうかで決めてください。主役にしたいなら1つめ、全身をまとめたいなら2つめです。
この組み合わせで、もう1つ効くのが、ワンピースの丈です。黒いワンピースの裾がブーツの口に近いほど、黒と明るい赤茶が直接ぶつかり、差が強く見えます。裾と口のあいだに指4本ぶん以上のすき間があれば、そのあいだのタイツが緩衝になり、差がやわらぎます。ロング丈の黒いワンピースに明るい赤茶のブーツを合わせる日は、ワンピースの裾を少し持ち上げるか、焦げ茶のタイツで段をつけるかのどちらかを選んでください。
ワンピースの素材でも見え方は変わります。光沢のない黒のウールやニットのワンピースは、明るい赤茶の革と並ぶと、革の艶が際立ちます。少し光沢のある黒のワンピースなら、革の艶と段がそろって、差が小さく見えます。手持ちの黒いワンピースが光沢のない素材なら、ブーツの艶を少し抑える手入れをするか、小物で艶を1か所足してください。
ここまで色ごとに書いてきましたが、朝の支度で毎回すべてを考える必要はありません。迷ったときは、次の順番で見てください。
最初に、スカートの裾とブーツの口のすき間を指で測ります。指4本ぶんより短ければ、手持ちのタイツのどれを選んでも大きな失敗はしないので、寒さで厚さだけ決めれば終わりです。
すき間がそれより長ければ、次にスカートが革より暗いか明るいかを見ます。暗ければスカートと同じ色のタイツ、明るければ革に寄せた茶か、中間の灰を選びます。
最後に、上着を着た全身を見て、段が4つ以上に分かれていないかを確かめます。分かれていたら、タイツを上着かスカートの色に寄せ直します。この3つの順番で見れば、手持ちのタイツの中から1本がほぼ自動で決まります。
タイツの上に靴下を重ねるか
ワークブーツは履き口が広めの靴が多いので、タイツの上に靴下を重ねて、履き口から少し見せる合わせ方もあります。寒さ対策にもなり、秋冬には便利な組み方です。
重ねるときは、靴下の色をタイツかブーツのどちらかに合わせてください。タイツと同じ色なら、脚がそのまま続いて見え、靴下は寒さ対策としてだけ働きます。ブーツと同じ茶系なら、履き口の上に少しだけ茶色が見え、ブーツが少し高く見えます。
靴下をタイツともブーツとも違う色にすると、履き口に4つめの色が入り、足元がにぎやかになります。柄の靴下や白い靴下を見せたい日は、タイツとスカートを同じ色にそろえて、色の数を減らしてから足してください。
靴下の見せ方そのものはワークブーツと靴下|見せる幅と厚みで、秋の足元の重さを決めるで詳しく書いています。
迷ったときにもう1つ使えるのが、手持ちのタイツを全部ブーツの横に並べてみる方法です。黒、茶、灰、肌色、色付きと、持っているタイツを床に並べ、その横に赤茶のブーツと今日のスカートを置きます。少し離れて立って、ブーツとスカートのあいだに入れたときにいちばん目立たない1本を選んでください。目立たない1本が、その日の組み合わせにいちばんなじむ色です。逆に、あえて目立つ1本を選べば、タイツを主役にした装いになります。並べて見るのは最初の数回だけで十分で、何度か繰り返すうちに、ブーツとスカートを見ただけで選べるようになります。
コートを着た全身で、もう一度見る
最後に、上着を着た全身で見直してください。タイツの色は、上着を着ると見え方が変わることがあるからです。
長いコートを着ると、スカートの大部分が隠れ、コートの裾の下から見えるのはタイツとブーツだけになります。この場合、タイツはスカートよりも、コートの色に寄せたほうがまとまります。黒いコートなら黒タイツ、茶系のコートなら茶色のタイツ。コートの裾から足先までが、コートの色、タイツの色、ブーツの赤茶と、2段か3段で収まるように選んでください。
短い上着のときは、スカートが見えるので、ここまでの選び方がそのまま使えます。
上着とブーツの丈の関係はワークブーツに合うアウター|丈と生地の厚みで足元と釣り合わせるで扱っています。
手入れで革の色は変わる:タイツを選び直す時期
赤茶のワークブーツは、履き続けるうちに色が変わっていく靴です。オイルを入れれば革は一段暗くなり、日に当たったり雨に濡れたりを繰り返すと、つま先や甲のしわのところから色が深まっていきます。去年は明るい赤茶だった1足が、今年は中間の赤茶になっている、ということは珍しくありません。
色が変わると、合うタイツも変わります。明るい赤茶のころに茶色のタイツで一続きに見えていた組み合わせが、革が暗くなったあとでは、タイツのほうが明るく浮いて見えることがあります。逆に、明るい赤茶のころには黒タイツとの差が大きすぎて合わせにくかったのが、革が暗くなって自然になじむようになることもあります。
選び直す目安は、オイルを入れたあとと、季節の始まりの2回です。秋に初めてブーツを出したときに、白い紙の上で革の明るさをもう一度確かめてください。去年と段が変わっていたら、手持ちのタイツをブーツの横に並べて、どの色が一続きに見えるかを見直します。
もう1つ気をつけたいのが、革の色のむらです。履き込んだワークブーツは、つま先や甲のしわの部分が暗く、筒のあたりは明るいまま、というように、1足の中で明るさが分かれていることがあります。タイツと隣り合うのは筒の部分なので、タイツの色合わせは、つま先ではなく筒の色を基準にしてください。つま先の暗さに合わせてタイツを選ぶと、筒との境目で色の差が出ます。
手入れの直後は、オイルで革が一時的にいちばん暗く見えます。数日履くと少し戻るので、タイツの見直しはオイルを入れて1週間ほどたってからのほうが、ふだんの色で判断できます。
手持ちで組む4つの型
ここまでの選び方を、手持ちで組みやすい型にまとめます。
1つめは、黒いスカートに黒タイツ、中間の赤茶のブーツ、生成りのニットという型です。赤茶のブーツだけが色として残り、ブーツを主役にしたい日に向いています。
2つめは、からし色のスカートに、ブーツより少し暗い茶色のタイツ、赤茶のブーツ、茶系のニットという型です。全身があたたかい色でまとまり、秋の休日に向いています。
3つめは、明るい灰のツイードスカートに、中くらいの灰色のタイツ、赤茶のブーツ、紺のカーディガンという型です。明るいスカートでも足元が重くなりすぎず、通勤にも使えます。
4つめは、紺のスカートに深緑のタイツ、暗い赤茶のブーツ、白いシャツという型です。色付きタイツを取り入れたいときの、最初の一歩に向いています。
どの型でも、最初に「タイツをスカートと革のどちらに寄せるか」を決めてから組むと、手持ちのタイツの中から2本くらいまで候補が絞れます。
赤茶のワークブーツを、きれいめな服に合わせるときの艶の考え方はワークブーツコーデ きれいめ|服の光沢と革の艶を同じ段にそろえるにあります。
よくある問い
- Q. 赤茶のワークブーツに黒タイツは合いますか
- スカートが黒や紺などの暗い色なら合います。脚とスカートが一続きになり、ブーツだけが色として残るので、赤茶が素直に引き立ちます。スカートが明るい色のときは、黒タイツが脚の部分だけ暗く切り取って見えやすいので、茶色か灰色のタイツに替えてください。
- Q. 茶色のタイツを合わせると、脚が太く見えませんか
- タイツの茶色がブーツの革より明るいと、脚がふくらんで見えることがあります。ブーツの革と同じか、少し暗い茶色を選ぶと、脚とブーツが一続きの線になり、むしろ細く見えます。売り場で選ぶときは、ブーツを履いて行くか、革の色を写真に撮って並べて比べてください。
- Q. 肌色に近いタイツはワークブーツに合いますか
- 秋の初めの、まだ厚着をしない時期なら合います。ただし革との色の差がいちばん大きくなるので、ブーツが重く見えやすい組み合わせです。スカートの裾とブーツの口のすき間を指4本ぶん以上あけ、脚が見える部分を長くとると、重さがやわらぎます。冬の厚着の日には、茶か灰に替えたほうがまとまります。
- Q. タイツの厚さは何デニールを選べばいいですか
- ワークブーツは見た目に重い靴なので、薄すぎるタイツだと足首から上が軽くなりすぎます。秋口は60前後、冬は80〜110くらいが、ブーツの重さとつり合いやすい厚さです。スカートが薄手の生地なら少し薄め、ウールや厚手の生地なら厚めに寄せてください。
— メグラシ編集部





