ワークブーツの色と合わせ方|赤茶・焦げ茶・黒は裾の明るさとの差を見る

**手持ちのワークブーツを、今日はくつもりのボトムの横に置いてみてください。**ブーツの色と、裾の色。明るさはどれくらい離れていますか。
ワークブーツが「重く見える」と感じるとき、原因はブーツの大きさや丈より、色の差にあることが多いのです。ブーツと、そのすぐ上にある裾の明るさが大きく離れていると、ブーツだけが下に落ちたように見えます。差が小さければ、同じブーツでも足元がまとまって見えます。
だから、ワークブーツの合わせ方は、色の名前より明るさの差で決めます。白から黒までを5段に分けて、ブーツと裾が何段離れているかを数える。**差が2段以内ならつながり、3段以上ならブーツが浮きます。**赤茶でも、焦げ茶でも、黒でも、同じ手順で使えます。
裾をどこで止めるかはワークブーツコーデ|通勤・街歩き・旅行で、裾の止め方を替えるに、靴下の見せ方はワークブーツと靴下に分けてあります。この記事は、色の組み方だけを扱います。
結論:ブーツと裾の明るさの差が2段以内なら、何色でもまとまる
先に答えを置きます。
- ブーツと裾の明るさの差が0〜1段:足元が脚とつながって見える。脚が長く見えるが、ブーツの存在感は弱くなる
- 差が2段:ブーツがきちんと「置いてある」ように見える。足元にほどよい重さが出る
- 差が3段以上:ブーツだけが浮いて見える。重く見えるのはこの範囲
ワークブーツの重さを活かしたいなら2段、脚とつなげて軽く見せたいなら0〜1段を狙います。3段以上開くときは、組み方をひとつ足す必要があります。その手順は後半に書きます。
ここで言う「裾」は、ブーツのすぐ上に見えている色のことです。パンツの裾がブーツにかぶさっていればパンツの色、靴下が見えていれば靴下の色、スカートで脚が見えていればタイツか素足の色が「裾」になります。
「重く見える」の正体は、目がブーツで止まること
ワークブーツが重く見える、と感じるとき、実際にブーツが大きいわけではありません。全身を上から下へ見ていった目が、ブーツのところで止まってしまう。それが「重い」の正体です。
目が止まるのは、すぐ上の色との明るさの差が大きいところです。差が小さければ、目は裾からブーツへ滑らかに降りていき、地面まで流れます。差が大きければ、境目で目が止まり、そこから下に意識が集まります。
だから、重さを減らすためにブーツを小さくしたり、丈の低いものに替えたりする前に、裾の色を見直す方が早いのです。同じブーツのまま、裾を1段濃い色に替えるだけで、目は止まらなくなります。
明るさを5段で数える
色の名前ではなく、明るさだけを見ます。白い紙の上に置いたときに、紙との差がどれくらいあるかで、次の5段のどこに入るかを決めてください。
| 段 | ブーツの色 | 裾の色の例 |
|---|---|---|
| 5(いちばん明るい) | ー | 白、生成り、アイボリー |
| 4 | ー | ベージュ、薄い水色のデニム、ライトグレー |
| 3(真ん中) | 赤茶、明るい茶 | 中間の色のデニム、カーキ、ミディアムグレー、キャメル |
| 2 | 焦げ茶 | 濃紺、濃いデニム、チャコール、深緑 |
| 1(いちばん濃い) | 黒 | 黒 |
ワークブーツは、ほとんどが1段から3段の間にあります。赤茶は3段、焦げ茶は2段、黒は1段です。
裾の色は、迷ったら写真を撮って白黒にしてみてください。色の名前に引っぱられずに、明るさだけが見えます。スマートフォンの写真の編集で彩度をいちばん下まで下げれば、白黒になります。
赤茶のブーツと中間の色のデニムを白黒にすると、ほとんど同じ灰色に見えるはずです。それが「差0段」の状態です。
段に迷う色の置き方|キャメル・オリーブ・ボルドー
5段の表に入れにくい色もあります。迷ったときは、次のように置いてください。
キャメルは3段です。明るい茶色に見えますが、白黒にすると中間の灰色になります。赤茶と同じ段なので、赤茶のブーツとは差0段、焦げ茶とは1段です。
オリーブやモスグリーンは、明るさによって2段か3段です。白い紙の上に置いて、濃紺に近い暗さなら2段、カーキに近ければ3段と数えます。どちらでも、赤茶とは色みが反対側にあるので、組みやすい色です。
ボルドーやワインレッドは2段です。色みは赤茶と同じ赤の側にあるので、明るさの差は1段でも、似た色どうしがずれて見えることがあります。ボルドーの裾には焦げ茶か黒のブーツを合わせ、赤茶は避けた方が素直にまとまります。
赤茶のワークブーツ|青と緑には合い、黒の隣では赤みが前に出る
赤茶は、オレンジ寄りの明るい茶色の革です。ワークブーツの色としていちばん名前が挙がる色で、検索されるコーデの多くもこの色を指しています。
赤茶は、明るさでは真ん中の3段にいます。そして、色みとしては赤とオレンジを含んでいます。この2つを分けて考えると、合わせ方が見えてきます。
明るさで見ると、赤茶にいちばん差が小さいのは、中間の色のデニム、カーキ、キャメルです。どれも3段なので、差は0段。足元が脚とつながって見えます。
色みで見ると、赤茶の赤とオレンジは、青と緑の反対側にあります。ジーンズの青、カーキやオリーブの緑と並べると、明るさは同じでも色みだけがはっきり違って見えます。**明るさがつながり、色みだけが違う。**これが、赤茶とジーンズが昔から組まれてきた理由です。
逆に、黒の裾と組むと、明るさの差は2段で収まるのに、赤みが前に出ます。黒の隣では、赤茶の赤がいちばん強く見えるからです。黒いパンツで赤茶をはく日は、裾をブーツの筒に少しかぶせて、見える面積を減らしてください。
白の裾と組むと、差は2段ですが、白と赤茶の組み合わせは赤茶をより赤く見せます。秋らしさを出したい日には効きますが、通勤で目立たせたくない日は、白とブーツの間に生成りの靴下を1段はさむと落ち着きます。
赤茶と組みにくいのは、同じ赤やオレンジの裾
赤茶が青や緑と合うのは、色みが反対側にあるからでした。逆に、赤茶と同じ側の色みを持つ裾は、組みにくくなります。
テラコッタ、レンガ色、くすんだオレンジ、赤みのあるブラウン。これらは赤茶と明るさも色みも近いので、差は0段なのに、ブーツと裾が「似ているけれど少し違う色」に見えます。同じ色にそろえたつもりが、ずれているように見えるのです。
この組み方をするなら、ブーツと裾の間に1段違う色をはさんでください。生成りかグレーの靴下を2〜3cm見せると、似た色どうしが直接触れなくなり、それぞれの色として読めます。
ピンクの裾も、赤茶とは色みが近い側にあります。淡いピンクなら明るさの差が2段開くので組めますが、くすんだピンクだと明るさも近くなって、境目がぼやけます。ピンクの日は、焦げ茶か黒のブーツにする方が簡単です。
焦げ茶のワークブーツ|いちばん失敗が少ないが、濃紺の隣では黒に見える
焦げ茶は、2段にいる濃い茶色です。赤みが少なく、どの色の裾と組んでも、極端に浮くことがありません。5段のうち、1段から4段までの裾と組んで差が2段以内に収まるので、手持ちのボトムのほとんどに合わせられます。
焦げ茶がいちばんきれいに見えるのは、ベージュ、カーキ、キャメルの裾です。差は1〜2段で、色みもどちらも黄みの茶系なので、足元から裾へ色がなめらかにつながります。秋のブラウンやキャメルのコートを着る日には、焦げ茶のブーツを選んでおけば、全身が同じ色の流れの中に収まります。
気を付けたいのは、濃紺やチャコールの裾と組んだときです。差は0段なので明るさとしてはつながるのですが、濃紺の隣に置いた焦げ茶は、室内の照明や曇りの日には黒に見えることがあります。せっかくの茶色が読めなくなるので、焦げ茶らしさを見せたい日は、濃紺より1段明るい中間の色のデニムにするか、裾を折って靴下を1段はさんでください。
焦げ茶は、つなげても置いても使える色です。迷う日は焦げ茶、と決めておくと、朝の判断がひとつ減ります。
黒のワークブーツ|重さがそのまま出る。明るい裾なら上にも黒を1つ
黒は、5段のいちばん濃い1段にいます。黒の裾と組めば差は0段で、脚から足元まで一本の線になります。濃紺やチャコールの裾でも差は1段で、ほとんどつながります。
黒のワークブーツが重く見えるのは、明るい裾と組んだときです。ベージュの裾なら差は3段、白の裾なら4段。ブーツだけがくっきりと下に残り、全身の重さが足元に集まります。
黒のブーツを明るい裾と組むなら、腰より上に黒をひとつ置いてください。黒いベルト、黒いバッグ、黒いニットの襟元、黒いニット帽。上下に同じ黒があると、足元の黒は「全身に散らした黒のひとつ」として読まれ、ブーツだけが浮かなくなります。
黒は、色みがないぶん、赤茶のように裾の色みと衝突しません。差さえ見ていれば、どんな色の裾とも組めます。逆に言えば、色みで助けてもらえないぶん、明るさの差がそのまま見た目に出る色です。
黒のブーツに白い靴下を見せる日
黒のブーツから白い靴下を見せる組み方は、差が4段ある組み合わせを、狙って足元に置く方法です。黒と白の境目がはっきりした帯になるので、足元に目が集まります。
この帯を活かすなら、上半身にも白を1か所置いてください。白いシャツの襟、白いインナーの裾。足元の白い帯と上の白がつながると、帯は全身の組み方の一部として読まれます。
上半身に白がない日は、白い靴下を生成りかライトグレーに替えると、帯の強さが1段落ちて、足元だけが目立つことがなくなります。
差が3段以上開くとき|同じ色を、腰より上に1か所くり返す
白い裾に黒のブーツ、ベージュの裾に黒のブーツ、白の裾に焦げ茶のブーツ。差が3段以上開く組み方は、何もしないとブーツだけが浮きます。けれど、白いパンツに黒のブーツをはきたい日もあります。
そのときは、ブーツと同じ色を、腰より上に1か所だけくり返してください。
- ベルト:いちばん効く。ウエストの位置で横に1本通るので、上下の釣り合いが取れる
- バッグ:肩掛けなら腰の高さ、手持ちなら太ももの高さに来る。腰より上に来る持ち方にする
- 襟元:ニットやシャツの襟から、同じ色のインナーを2〜3cm見せる
- 帽子:顔のすぐ上に来るので、いちばん離れた場所から足元とつながる
ひとつで足ります。2つも3つも置くと、今度は同じ色が散らばりすぎて、どこを見ればいいか分からなくなります。
くり返す色は、ブーツとまったく同じでなくて構いません。同じ段にいる色であれば、つながりとして読まれます。焦げ茶のブーツなら、焦げ茶のベルトでも、チョコレート色のニットの襟でも同じように効きます。
もうひとつの方法は、ブーツと裾の間に中間の段を1段はさむことです。白の裾と黒のブーツの間に、ライトグレーの靴下を2〜3cm見せる。差4段が2段ずつに分かれて、足元が急に切り替わらなくなります。
靴下とタイツが間に入るとき|数えるのは、ブーツのすぐ上の色
パンツの裾を折ったり、スカートをはいたりすると、ブーツと裾の間に靴下やタイツの色が入ります。このとき、数えるのはブーツのすぐ上に見えている色です。
たとえば、濃紺のデニムを折って、生成りの靴下を3cm見せ、赤茶のブーツをはいたとします。ブーツのすぐ上は生成りの5段なので、ブーツとの差は2段。靴下の上はデニムの2段なので、靴下とデニムの差は3段です。足元に明るい帯が1本入り、そこに目が集まります。
この帯は、狙って入れるなら効きます。秋の足元に軽さを出したい日や、ブーツの存在をはっきり見せたい日です。目立たせたくないなら、靴下の色をブーツかデニムのどちらかに寄せてください。濃紺のデニムに濃紺の靴下なら、帯は消えて、ブーツだけが置いてあるように見えます。
靴下の幅と厚みの決め方はワークブーツと靴下|見せる幅と厚みで、秋の足元の重さを決めるに詳しく書いてあります。
スカートのとき|タイツの色が「裾」になる
スカートにワークブーツを合わせる日は、スカートの裾とブーツの間に脚が見えます。このとき、明るさの差を数える相手は、スカートではなくタイツか素足です。
黒のタイツに黒のブーツなら、差は0段です。脚からブーツまで一本の線になり、スカートの色が何色でも、足元は軽く見えます。秋冬にワークブーツとスカートを組むなら、いちばん失敗の少ない形です。
赤茶のブーツに黒のタイツなら、差は2段。黒の隣で赤茶の赤みが前に出ます。赤茶を活かすなら、茶色かカーキのタイツ、あるいはベージュの厚手のタイツにすると、差が0〜1段になって、赤茶が穏やかに見えます。
素足やベージュの薄いタイツは、4段にあたります。黒のブーツとの差は3段なので、ブーツが浮いて見えます。この組み方は、スカートの色をブーツと同じ段に寄せると釣り合います。黒のブーツなら、黒か濃紺のスカート。脚の明るい帯を、上下の濃い色ではさむ形になります。
スカートの丈とブーツの履き口のすき間についてはワークブーツにスカートの記事で扱っています。
ワンピースの日は、裾とタイツの両方を数える
ワンピースにワークブーツを合わせる日は、ワンピースの裾、タイツ、ブーツと、3つの色が縦に並びます。数えるのは、隣り合う2つずつです。
たとえば、キャメルのワンピースに黒のタイツと焦げ茶のブーツなら、ワンピースとタイツの差は2段、タイツとブーツの差は1段です。どちらも2段以内に収まっているので、足元まで滑らかにつながります。
キャメルのワンピースに素足と黒のブーツだと、ワンピースと素足は1段、素足とブーツは3段です。この場合、ブーツだけが浮きます。黒のタイツに替えるか、ブーツを焦げ茶に替えると、差がそろいます。
ワンピースは全身の面積が大きいぶん、ブーツとの差がそのまま全身の印象になります。いちばん色を合わせたいのは、ワンピースの色とブーツの色を直接見比べることではなく、間に入るタイツを中間の段に置くことです。
秋冬の色と組むとき|ブラウン・キャメル・グレーの全身
秋冬は、全身の色が茶系やグレーに寄っていきます。コートの色まで含めて考えると、ブーツの色はもう少し選びやすくなります。
キャメルやブラウンのコートの日は、焦げ茶か赤茶のブーツが向いています。コートとブーツが同じ茶系の流れに入り、上と下で同じ色がくり返される形になるからです。黒のブーツでも組めますが、その日は黒を腰より上にもう1か所置いてください。
グレーのコートの日は、黒か焦げ茶です。グレーは色みがないので、赤茶の赤みが少し浮きます。赤茶をはくなら、マフラーかニット帽に茶系を1つ入れると、足元とつながります。
黒のコートの日は、黒のブーツがいちばんまとまります。焦げ茶でも組めますが、暗い場所では黒と区別がつきにくくなります。赤茶は、黒のコートの裾から出ると強く目立つので、秋の明るさを足したい日に選んでください。
ジーンズの日は、コートの色にかかわらず、赤茶がいちばん素直に合います。青と赤茶の組み方は、全身のほかの色をあまり選びません。
帽子とマフラーを、くり返しの1か所に使う
秋冬は、腰より上にブーツと同じ色をくり返すとき、帽子とマフラーが使えます。ベルトやバッグを替えなくても、首か頭に1つ置くだけで足ります。
焦げ茶のブーツの日に、焦げ茶のニット帽。黒のブーツの日に、黒のマフラー。顔のすぐ近くに同じ色があると、足元と顔まわりの2か所で全身がはさまれ、間にある服の色が何色でも、全体が1つにまとまって見えます。
マフラーは面積が大きいので、ブーツと同じ色で全部をそろえる必要はありません。チェックの柄の中にブーツと同じ段の色が入っていれば、それでつながります。
ブーツの革の艶で、段がひとつ動く
同じ焦げ茶のブーツでも、革の表面によって見え方が変わります。
艶のある表革は、光を返すぶん、実際の色より少し明るく見えます。磨いた黒のブーツは、照明の下では1段明るい2段に寄って見えることがあります。艶があると、足元に光の点ができて、色の重さが軽く感じられます。
油分を含んだマットな表革は、光をあまり返さないので、色がそのまま出ます。ワークブーツに多いのはこの革で、5段の数え方がいちばんそのまま当てはまります。
毛羽立った裏革(起毛した面を表にした革)は、表面がやわらかく見えるぶん、同じ色でも1段明るく、軽く見えます。焦げ茶の裏革なら、3段に近い見え方になります。
艶の違いを利用すると、差の調整ができます。差が3段開いて重く見える日は、艶のあるブーツか、起毛の革のブーツを選ぶと、見え方が1段縮みます。手持ちのブーツが1足なら、出かける前に磨くだけでも、足元の重さは少し軽くなります。
ボトムの素材でも、差の見え方が変わる
明るさの差が同じでも、ボトムの素材によって、境目の見え方が変わります。
表面に凹凸のある素材は、境目をやわらげます。コーデュロイ、ツイード、厚手のウールのフランネル、ざっくりしたニットのスカート。表面に影ができるので、同じ明るさでも少し濃く見え、ブーツとの差が半段ほど縮んだように見えます。秋冬のワークブーツがこうした素材と合わせやすいのは、この理由もあります。
表面がなめらかな素材は、境目をはっきりさせます。とろみのあるパンツ、サテンのスカート、薄手のスラックス。表面が光を返すので、実際より少し明るく見え、ブーツとの差が広がります。
デニムは、その間にあります。デニムは縦と横の糸の色が違うので、近くで見ると濃淡が混ざっています。この濃淡が、赤茶のブーツと組んだときの境目をやわらげてくれます。
とろみのあるパンツにワークブーツを合わせる日は、差を1段小さく見積もるくらいがちょうどいい、と覚えておいてください。差が2段のつもりでも、3段のように見えることがあります。
どちらとも取れるとき①|差がちょうど2段か3段か、判断がつかない
白黒の写真で見ても、裾が3段なのか4段なのか、判断がつかないことがあります。ライトグレーのパンツ、色の落ちたジーンズ、ベージュとグレーの間のような色です。
このときは、立った姿を2mほど離れた場所から写真に撮って、ブーツと裾の境目に目が止まるかを見てください。境目で目が止まるなら3段、止まらずに上まで流れるなら2段として扱います。数字で迷ったら、目の止まり方で決める方が確実です。
境目で目が止まってしまうけれど、その組み方で出かけたいときは、裾の位置で調整します。裾をブーツの筒に深くかぶせて、見えるブーツの面積を減らす。差が3段あっても、ブーツが甲しか見えていなければ、浮いて見える量は半分以下になります。
反対に、ブーツをしっかり見せたいのに差が2段しかなく物足りないときは、裾を折って筒の上端を見せてください。見える面積が増えると、2段の差でもブーツの存在がはっきり出ます。
どちらとも取れるとき②|1足しか持てない。どの色を買うか
ワークブーツを1足だけ持つなら、何色を選べばいいか。答えは、手持ちのボトムの中にあります。
ボトムを全部出して、5段のどこにあるかを数えてください。パンツもスカートも、はく頻度が高いものから順に並べます。
- 2段(濃紺・濃いデニム・チャコール)がいちばん多い:焦げ茶か黒。焦げ茶なら差0段、黒なら1段
- 3段(中間のデニム・カーキ・グレー)がいちばん多い:赤茶。差0段で、青や緑とは色みの違いが出る
- 4段(ベージュ・明るいデニム)がいちばん多い:焦げ茶。差2段で、ブーツがほどよく置いて見える
- 1段(黒)がいちばん多い:黒
迷ったときは焦げ茶にしてください。2段にいるので、1段から4段までのどの裾とも差が2段以内に収まります。いちばん外しにくい1足です。
赤茶は、ジーンズをはく日が多い人ほど出番が増えます。黒は、全身を黒や濃い色でまとめることが多い人に向きます。
2足目を足すなら、1足目と2段離れた色
ワークブーツを2足持つなら、2足目は1足目と2段離れた色を選ぶと、組める裾の範囲がいちばん広がります。
1足目が赤茶(3段)なら、2足目は黒(1段)。1足目が黒なら、2足目は赤茶。1足目が焦げ茶(2段)なら、2足目は赤茶か黒のどちらでも1段差ですが、ジーンズが多いなら赤茶、黒の服が多いなら黒にします。
同じ段の2足、たとえば焦げ茶を2足持っても、組める裾の範囲は広がりません。形や履き口の高さが違うなら意味はありますが、色の幅は1足と同じです。
どちらとも取れるとき③|チェックやツイードの柄の裾
秋冬は、チェックのスカートやツイードのパンツなど、柄の入ったボトムが増えます。柄のボトムは、どこを「裾の色」として数えればいいか迷います。
柄のボトムは、面積がいちばん大きい地の色で数えてください。グレーの地に黒と白の線が入ったチェックなら、グレーの3段です。茶色の地に赤と緑の線が入ったチェックなら、茶色の段で数えます。
そのうえで、柄の中にブーツと同じ段の色が入っているかを見ます。入っていれば、柄そのものがブーツとのつながりになります。茶色の線が入ったチェックに、焦げ茶のブーツ。柄の中の色がそのまま足元に降りてくるので、差を数えるより先に、まとまって見えます。
柄の中に同じ段の色がなければ、地の色との差で決めて、差が3段以上なら腰より上に1か所くり返します。柄のボトムの日は、上半身を無地にしておくと、くり返した色がはっきり読めます。
朝の確認の手順
最後に、ワークブーツの色を朝に決める手順を、4つにまとめます。
- 今日の裾の色を5段のどこかに置く(迷ったら写真を白黒にする)
- ブーツとの差を数える。0〜2段ならそのまま出かける
- 3段以上なら、腰より上にブーツと同じ段の色を1か所置くか、間に中間の段の靴下をはさむ
- 赤茶を黒の隣に置く日は、裾をかぶせて見える面積を減らす
ブーツの色は1足ごとに変えられませんが、裾と上半身の色は毎朝変えられます。手持ちのブーツが何色でも、差の数え方は同じです。
写真で確かめるときの撮り方
差を確かめるために全身の写真を撮るときは、撮り方をそろえておくと、日によって判断がぶれません。
窓の光が横から入る場所で、2mほど離れて、腰の高さから撮ってください。上から撮ると足元が小さく写り、ブーツの面積が実際より少なく見えます。下から撮ると、今度はブーツが大きく写ります。腰の高さなら、人が向かいに立って見たときとほぼ同じ比率になります。
照明の下で撮るなら、電球色より昼白色の方が、色の段がそのまま写ります。電球色の下では、赤茶と焦げ茶の差が縮み、黒と焦げ茶が見分けにくくなります。
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よくある問い
- Q. 赤茶のワークブーツに黒いパンツは合いませんか
- 合わないわけではありませんが、赤みが前に出ます。黒は5段のいちばん濃い段、赤茶は真ん中の段なので、差は2段です。明るさの差としてはつながる範囲ですが、黒の隣に置くと赤茶の赤みがはっきり見え、足元だけ色が切り替わったように見えます。この組み方をするなら、黒いパンツの裾をブーツの筒にかぶせて、ブーツの見える面積を減らしてください。もうひとつは、赤茶に近い茶色を腰より上に1か所置く方法です。ベルトか、バッグの持ち手か、茶色のニットの襟元。上下に同じ色があると、足元の赤みが組み方の一部として読めます。
- Q. 白いパンツやスカートにワークブーツは重く見えますか
- 白は5段のいちばん明るい段なので、黒のブーツなら差は4段、赤茶でも2段から3段開きます。何もしないと、ブーツだけが下に落ちたように見えやすい組み合わせです。重く見せないためには、白とブーツの間に中間の色を1段はさむのが早い方法です。生成りの厚手の靴下を2〜3cm見せる、ベージュのタイツをはく。白の裾とブーツの間に1段入ると、差は2段ずつに分かれて、足元が急に切り替わりません。上半身に、ブーツと同じ濃さの羽織りを1枚足すのも効きます。
- Q. ワークブーツを1足だけ買うなら何色がいいですか
- 手持ちのボトムを全部出して、5段のどこにあるかを数えてください。いちばん多い段から2段以内に入る色が、その人にとって合わせやすい1足です。ジーンズと濃紺が多いなら、赤茶か焦げ茶。黒とチャコールが多いなら黒。ベージュやカーキが多いなら焦げ茶です。迷うときは焦げ茶にしておくと、5段の真ん中から1段濃い位置にあるので、明るい裾にも暗い裾にも差が3段以上開きにくくなります。赤茶は青との相性がいいぶん、ジーンズをはく日が多い人ほど出番が増えます。
- Q. 履き込んで色が変わったブーツはどう数えればいいですか
- いちばん面積の大きいところ、つまり甲から筒の外側の色で数えてください。油分を含んだ革は、履き込むと全体が少し濃くなり、つま先や履きじわの山だけが擦れて明るくなります。赤茶は、新しいうちは真ん中の段でも、何年か履くと焦げ茶寄りの1段濃い位置に移ることがあります。その場合は、焦げ茶の組み方をそのまま当てはめて構いません。つま先の擦れが目立って全体がまだらに見えるなら、ブーツの色に近いクリームで手入れをすると、段がひとつにまとまります。
— メグラシ編集部





