ワークブーツが似合わない|浮いて見える原因は、筒のすき間と裾の段差で探す

**ワークブーツを履いて鏡の前に立ち、足首のあたりを見てください。**脚と筒のあいだに指が2本以上入るなら、浮いて見える原因はそこにあります。
ワークブーツが似合わないと感じたとき、多くの人は「この靴は自分には合わない」と考えて、靴箱にしまってしまいます。けれど、相談を受けて一緒に鏡を見ていくと、ブーツそのものが原因のことはあまりありません。原因はブーツのまわりの3か所のどこかにあることがほとんどです。
3か所とは、脚と筒のすき間、パンツやスカートの裾とブーツの段差、上半身とブーツの重さの差です。この記事では、その3か所を自分で測る目安と、手持ちの服でできる直し方を順に書きます。ワークブーツの基本の合わせ方はワークブーツコーデ 大人に、色の選び方はワークブーツの色と合わせ方にまとめています。ここでは、すでに持っている1足が「なんだか浮く」ときの見直し方に絞ります。
結論:浮いて見えるのは、3か所のどこかで「つながり」が切れているから
ワークブーツは、ほかの靴より見た目の重さがある靴です。底が厚く、革に張りがあり、つま先が丸く、筒が足首を覆います。この重さが、上の服とつながって見えれば「似合っている」と感じ、切れて見えれば「足だけ浮いている」と感じます。
つながりが切れる場所は、次の3か所です。
| 見る場所 | 切れているときの見え方 | 境目の目安 |
|---|---|---|
| 脚と筒のすき間 | 足首だけが太く、ブーツが脚から離れて見える | 指2本を超えるか |
| 裾とブーツの段差 | 裾と筒のあいだで線が途切れ、ブーツだけが目立つ | 裾と筒の上端の間隔が指1本〜3本のあいだか |
| 上半身とブーツの重さ | 上が軽すぎて、足元だけに重さが集まって見える | 上に着ている服の生地が透けるか、つまんで薄いか |
この3か所を順に見ていけば、たいていの「浮く」は原因が見つかります。そして直すのは、いちばん目に入る1か所だけで足りることが多いです。
2人の例で見てみる
同じ焦げ茶の編み上げのワークブーツを持っている2人で考えてみます。
1人目は、明るいグレーのテーパードパンツに、白い薄手のブラウスを合わせていました。パンツの裾はくるぶしの少し上で止まり、筒の上端とのあいだに、白い靴下が指2本ぶん見えていました。鏡で見ると、ブーツだけが黒っぽい塊になって浮いていると感じていたそうです。見ていくと、2か所目の段差が中途半端な幅で、しかも白い靴下が明るすぎて、グレーの裾と焦げ茶のブーツのあいだで色の順番が入れ替わっていました。靴下をグレーに替え、裾を1回折り上げて見える幅を広げただけで、ブーツが足元になじみました。
2人目は、濃い色のジーンズを筒にかぶせていて、段差の問題はありませんでした。ただ、上に着ていたのが、とろみのある薄いシャツ1枚でした。全身の写真を撮ると、上半身が軽く、重さが足元にだけ集まって見えていました。同じシャツの上に厚手のカーディガンを羽織るだけで、ブーツの重さが全身に散って、浮いた感じがなくなりました。
2人とも、ブーツを替えずに直せています。原因の場所さえわかれば、手持ちの服で直せることがほとんどです。
まず鏡の前で、3か所を順に見る
見る順番は、下から上です。
- 全身が映る鏡の前に立つ:ふだん履いている靴下と、いちばんよく合わせるパンツかスカートで立ちます。新しく買った服ではなく、実際に着る組み合わせで見てください
- 足首のすき間を見る:筒の上端に指を入れて、何本入るかを確かめます
- 裾と筒の境目を見る:裾が筒にかぶっているか、筒の上で止まっているか、そのあいだに何が見えているかを見ます
- 一歩下がって全身を見る:上半身とブーツのどちらが重く見えるかを、ぱっと見の印象で判断します
鏡の前で止まって見るだけでなく、2〜3歩歩いてからもう一度見てください。歩くと裾が持ち上がったり、筒のすき間が広がったりして、止まっているときには見えなかったずれが見えます。
スマートフォンで全身の写真を撮って見るのも役に立ちます。鏡では自分の顔に目が行きやすく、足元のずれに気づきにくいからです。写真で見て、最初に目が行く場所が足元なら、そこがつながりの切れている場所です。
1か所目|脚と筒のすき間は、指2本が境目
ワークブーツの筒は、革に張りがあって形が崩れにくいので、脚の太さに関係なく、筒の形のまま立っています。そのため、足首の細い人や、筒の口が広いブーツだと、脚と筒のあいだにすき間ができます。
このすき間が広いと、ブーツの筒が脚から離れて見え、足首だけが太くなったように見えます。上から見たときに、筒の中に暗い空間が見えるのも、浮いて見える原因になります。
指で測る
筒の上端に、人さし指と中指をそろえて差しこんでみてください。
- 指1本がちょうど入る:すき間は気にならない。この場所は直さなくてよい
- 指2本がちょうど入る:境目。裾をかぶせて履くなら問題ないが、裾を筒の中に入れたり、スカートで筒を見せたりすると、すき間が目立ちはじめる
- 指2本を入れても余る:すき間が目に入る。直すと、浮いて見える感じが大きく減る
すき間の埋め方
すき間を埋める方法は、3つあります。
靴下で埋めるのがいちばん手軽です。厚手のウールの靴下や、リブ編みの靴下を履くと、筒の中のすき間が埋まり、筒が脚に沿って見えるようになります。靴下の色を筒の色に近づけると、すき間があっても目立ちにくくなります。靴下の見せ方はワークブーツと靴下に詳しく書いています。
裾をかぶせて隠す方法もあります。パンツの裾を筒の上にかぶせれば、すき間は外から見えなくなります。かぶせる長さは、次の段差の章で詳しく見ます。
紐の締め方を変える方法もあります。編み上げのワークブーツなら、上の2〜3段の紐を少し強めに締めると、筒の口が狭まって足首に寄ります。締めすぎると歩きにくいので、足首を曲げて痛くない範囲にとどめてください。
2か所目|裾とブーツの段差は、高さと色の両方で見る
2か所目は、パンツやスカートの裾と、ブーツの筒の上端との関係です。ここがいちばん「浮く」原因になりやすい場所です。
裾とブーツの関係は、大きく3つの形に分かれます。
- 裾をかぶせる形:パンツの裾が筒の上に乗り、筒の上端が隠れる
- 裾を筒の上で止める形:パンツやスカートの裾が筒の上端より上で止まり、そのあいだに靴下やタイツ、肌が見える
- 裾を筒の中に入れる形:細身のパンツの裾を筒の中に入れ、筒の外側が全部見える
浮いて見えやすいのは、2つ目の「上で止める形」で、止まる位置が中途半端なときです。
中途半端になる高さ
裾が筒の上端より上で止まっていて、そのあいだに見えている幅が指1本から3本くらいだと、いちばん中途半端に見えます。裾が短すぎたのか、ブーツの筒が高すぎたのか、見ている人にはどちらにも取れるからです。
この幅が指1本より狭いか、3本より広いと、意図して見せているように見えます。
- 指1本より狭い:裾と筒がほぼつながって見える。裾がかぶる直前の高さで、きちんとした印象になる
- 指3本より広い:靴下やタイツを見せる組み方として読める。見えている部分の色と素材が、裾ともブーツとも違う「もう1つの段」として成り立つ
直すなら、指1〜3本の中途半端な幅を、どちらかに寄せます。パンツの丈を変えられないなら、裾を1回折り上げて幅を広げるか、裾を下ろして筒にかぶせて幅をなくすかのどちらかです。
色の段差
高さが合っていても、色の差が大きいと、裾とブーツのあいだで線が切れて見えます。
たとえば、明るいベージュのパンツに、焦げ茶のワークブーツを合わせると、裾のところで明るさががくんと変わり、ブーツだけが目に入ります。この差を和らげるには、裾とブーツのあいだに中間の色を1段はさみます。靴下を茶色や濃いベージュにすると、明るいパンツから濃いブーツへ、段階を踏んで色が変わるので、つながって見えます。
色の差は、3段階で考えるとわかりやすくなります。裾の色、裾とブーツのあいだに見える色、ブーツの色。この3つが、明るい・中くらい・暗い、と順番に並んでいれば、つながって見えます。明るい・暗い・中くらい、のように順番が入れ替わっていると、真ん中の段だけが浮きます。
折り上げる幅は、筒の高さで決める
パンツの裾を折り上げて、靴下を見せる組み方にするときは、折り上げる幅を筒の高さに合わせます。
筒が低めで、くるぶしが隠れる程度のワークブーツなら、裾を1回、指2本ぶんほど折り上げると、筒の上端より指3本以上上で裾が止まり、靴下を見せる組み方として成り立ちます。筒が高めで、すねの下のほうまであるワークブーツなら、折り上げる幅を少し広くして、指3本ぶんほどにします。
折り上げた裾が、筒の上端にちょうど触れる高さで止まると、また中途半端に見えます。折り上げたあとに鏡で見て、裾と筒のあいだに見える幅が指3本より広いか、ほとんどないかのどちらかになっているかを確かめてください。
折り上げる回数は、1回か2回にとどめます。3回以上折ると、裾に厚みがたまって、足首のまわりが重くなります。ジーンズのように厚い生地なら、1回で十分です。
3か所目|上半身が軽すぎると、重さが足元に集まる
3か所目は、上半身とブーツの重さの差です。
ワークブーツは見た目に重い靴なので、上に着ている服が軽すぎると、全身の重さが足元に集まって見えます。薄手のブラウス1枚、とろみのあるシャツ1枚、レースやシフォンの軽い生地の服などに合わせると、ブーツだけが重く、浮いて見えやすくなります。
重さの測り方
上半身の服の重さは、2つの方法で見ます。
- 透けるかどうか:服を明るい窓にかざして、向こうが透けて見えるなら軽い生地。ワークブーツと釣り合わせるには、上に1枚重ねるか、生地の厚いものに替える
- つまんだ厚み:生地を指でつまんで、指の腹に厚みを感じるか。紙1枚のように薄ければ軽い生地、指が少し離れるくらいの厚みがあれば、ブーツと釣り合いやすい
重さの足し方
上半身に重さを足す方法は、服を替えるだけではありません。
- 上に1枚重ねる:薄手のブラウスの上に、厚手のカーディガンやジャケットを羽織る。前を開けて着るだけでも、上半身に重さが出る
- 生地の質感を変える:同じ色でも、なめらかな生地からざっくりしたニット、コーデュロイ、ツイードのような凹凸のある生地に替えると、見た目の重さが増える
- 小物で重さを置く:革のバッグ、太めのベルト、厚手のマフラーなど、上半身に重さのある小物を1つ置くと、足元との釣り合いがとれる
上半身の重さについてはワークブーツコーデ 大人でも詳しく扱っています。
色でも重さは変わる
生地の厚さだけでなく、色でも見た目の重さは変わります。白や淡いパステル、明るいベージュのような明るい色は軽く見え、黒、紺、焦げ茶、深い緑のような暗い色は重く見えます。
上半身が明るい色だけで、足元に濃い色のワークブーツを合わせると、明るさの差で、ブーツだけが重く見えます。上半身を全部暗い色にする必要はありません。羽織り、バッグ、マフラーなど、どこか1か所にブーツと近い暗さの色を置くと、足元の重さと釣り合います。
逆に、上半身が暗い色で、ブーツが明るい色のときもあります。明るい茶色やベージュのワークブーツに、黒いニットと黒いパンツを合わせると、足元だけが明るく浮いて見えます。この場合は、上半身のどこかに明るい色を足すか、パンツをブーツに近い明るさのものに替えます。
つま先の形と、服の線の形がそろっているか
3か所を直しても、まだ少し浮いて見える、というときに見てほしいのが、つま先の形です。
ワークブーツのつま先は、丸いものが多く、中にはつま先がやや上を向いた形のものもあります。この丸さが、服の線の形とずれていると、足元だけが別の印象に見えることがあります。
- 服の線がまっすぐで、きりっとした形(センタープレスのパンツ、角のある襟のジャケットなど)に、丸く大きなつま先を合わせると、足元だけがやわらかく、ずれて見えやすい
- 服の線がゆるく、丸みのある形(ふくらみのあるニット、ワイドパンツなど)には、丸いつま先がなじみやすい
ずれていると感じたら、服の方に丸みを1つ足します。ジャケットの下にふくらみのあるニットを着る、パンツをセンタープレスのないものに替える、などです。つま先の形を変えるには靴を替えるしかないので、服の側で寄せるほうが手軽です。
靴底の厚さと、歩き方
ワークブーツは底が厚く、硬いものが多い靴です。履き慣れないうちは歩き方がぎこちなくなり、それが「浮いて見える」印象につながることもあります。
底の厚い靴を履くと、かかとから着地してつま先で蹴り出す、という自然な歩き方がしにくくなり、足をすって歩いたり、ひざを曲げずに歩いたりしがちです。鏡の前で立っているときは似合って見えるのに、外を歩いている姿を窓に映すと違和感がある、という人は、歩き方が原因のことがあります。
履きはじめの1〜2週間は、近所の短い道で履いて、足を慣らしてください。紐を締めすぎていると足首が曲がりにくく、歩き方が硬くなるので、歩きにくいときは上の段の紐を少しゆるめます。
歩き方を見直すときは、歩幅を少し小さめにして、かかとから着地することを意識してください。底が硬い靴は、大きな歩幅で歩くとつま先が上がりきらず、足をすって歩くように見えます。歩幅を少し詰めるだけで、足の運びが自然になり、ブーツの重さが歩き方の中になじみます。
足の甲で紐をきつく締め、足首の上の段だけをゆるめる、という締め分けも試してみてください。甲がしっかり固定されると、足がブーツの中で動かず、かかとが浮きにくくなります。足首の上がゆるいと、足首が曲げやすくなり、歩き方が硬くなりません。
原因ごとの直し方の早見
ここまでの3か所と、つま先・歩き方の直し方を、原因ごとに並べます。
| 原因 | 手持ちでできる直し方 | それでも直らないとき |
|---|---|---|
| 筒のすき間が指2本を超える | 厚手の靴下、裾をかぶせる、上段の紐を締める | 筒の口が細いブーツか、筒の低いブーツを選ぶ |
| 裾と筒の間隔が指1〜3本 | 裾を折り上げて広げるか、下ろしてかぶせる | パンツの丈を直す |
| 裾とブーツの色の差が大きい | 中間の色の靴下をはさむ | ブーツに近い色のパンツを足す |
| 上半身が軽い | 厚手の羽織りを重ねる、凹凸のある生地に替える | 上半身に厚みのある服を1枚足す |
| つま先の丸さと服の線が合わない | 服の側に丸みを足す | 服の手持ちに合うつま先の形のブーツを選ぶ |
この表は、どこから手をつけるかを決めるためのものです。全部の行を一度に直す必要はありません。
どちらとも取れるとき① 3か所とも、少しずつずれている
鏡の前で見てみると、すき間も少し広い、裾の段差も少し気になる、上半身も少し軽い、と、3か所とも少しずつずれていることがあります。
この場合に全部を一度に直そうとすると、靴下を替え、パンツの裾を折り、上に1枚重ねて、と変える場所が多すぎて、かえってまとまりがなくなります。
直すのは、写真で見たときに最初に目が行った1か所だけにしてください。たいていは、裾と筒の境目です。ここを直すと、すき間も一緒に隠れることが多く、上半身の軽さも気になりにくくなります。
1か所直したら、もう一度写真を撮って見ます。それでも浮いて見えたら、次に目が行く場所を直します。2か所直しても浮いて見えるなら、その日の組み合わせ自体が、そのブーツに向いていないと考えて、パンツかスカートを替えてみてください。
どの1か所から直すか迷うときは、直すのにかかる手間の少ない順に試すのも一つの方法です。靴下を替えるのは数十秒、裾を折るのも数十秒、上に1枚重ねるのは1分ほどで済みます。パンツの丈を直したり、新しい服を買い足したりするのは、手持ちで試せることを全部試してからで十分です。朝の忙しい時間に迷ったら、まず靴下、次に裾、最後に羽織り、の順で試してみてください。たいていは、2つ目までで落ち着きます。
どちらとも取れるとき② 手持ちの服が、細身のものばかり
手持ちのパンツが細身のものばかりで、裾をかぶせられない、という人もいます。細身のパンツの裾は、ワークブーツの筒にかぶせようとしても、筒の太さに負けて途中で止まってしまいます。
こういうときは、かぶせるのをやめて、筒の中に入れる形にします。細身のパンツの裾を筒の中にしまうと、脚からブーツまでがひと続きの線になり、段差がなくなります。
ただし、筒の中に入れると、筒のすき間が外から見えるようになります。すき間が指2本を超える人は、厚手の靴下を先に履いて、すき間を埋めてから裾を入れてください。パンツの裾が筒の中でたるんで、筒の上にしわがたまるときは、裾を1回内側に折ってから入れると、すっきり収まります。
裾の入れ方とかぶせ方の違いは、ブーツとパンツの裾でも詳しく比べています。
どちらとも取れるとき③ スカートやワンピースに合わせたい
スカートやワンピースにワークブーツを合わせると、足元だけが重く見えて浮く、という相談も多くあります。
スカートの日に見るのは、裾と筒のあいだに見えている脚の長さです。ここが長いほど、ブーツが服から切り離されて見えます。
- ひざ上のスカート:脚が多く見えるので、ブーツが独立して見えやすい。濃い色のタイツを履いて、脚の部分をブーツの色に近づけると、つながって見える
- ひざ丈のスカート:裾から筒の上端まで、すねの長さぶん脚が見える。タイツの色をブーツか裾のどちらかに寄せる
- ふくらはぎ丈や足首近くまでのスカート:見える脚の長さが短いので、ブーツと裾がつながりやすい。ワークブーツと合わせやすい丈
スカートの丈とブーツの筒の関係は、ワークブーツにスカートでも詳しく扱っています。
スカートの生地の重さも見てください。シフォンやサテンのように軽く揺れる生地のスカートは、ワークブーツの重さとの差が大きく、足元が浮きやすくなります。ウール、コーデュロイ、厚手のデニム、張りのある綿のように、生地に厚みと張りがあるスカートなら、ブーツの重さを受け止めてくれます。軽い生地のスカートを合わせたい日は、上に厚手のニットやジャケットを重ねて、上半身から重さを足すと、全身の釣り合いがとれます。
ワンピースの場合は、上下がひと続きなので、上半身だけに重さを足すのが難しくなります。厚手のカーディガンを羽織る、ベルトでウエストに革の質感を足す、革のバッグを持つ、といった方法で、ブーツと同じ質感をどこかに置いてください。ワンピースとワークブーツの合わせ方は、ワークブーツにワンピースでも詳しく書いています。
年代や暮らし方で変わること
浮いて見えるかどうかの感じ方は、年代や、ふだんの服の傾向でも変わります。
20代から30代前半は、ワークブーツを外しの1足として、甘い服やきれいめの服に合わせることも多い年代です。この場合、多少浮いていても「わざと」に見えやすいので、3か所のうち1か所がずれていても、気にならないことがあります。ただ、2か所以上ずれると、わざとではなく合っていないように見えるので、1か所までにとどめてください。
30代後半から上の年代では、服の素材が上質になり、全体が落ち着いた色に寄っていくことが多くなります。そのぶん、ブーツの革の状態が目に入りやすくなります。擦り傷や色あせがあると、そこだけが浮いて見えるので、革の手入れを欠かさないことが、似合って見えるための近道になります。
子どもと過ごす時間が長い人や、よく歩く人は、ワークブーツの丈夫さが役に立ちます。動きやすい服に合わせることが多くなるので、上半身が軽くなりすぎないように、厚手のスウェットやパーカー、デニムのジャケットなど、カジュアルでも生地に厚みのある服を選んでください。
どちらとも取れるとき④ 新しくて、革がまだ固い
買ったばかりのワークブーツは、革が固く、筒がまっすぐに立っています。足首に沿っていないので、脚とのあいだにすき間ができやすく、浮いて見えやすい状態です。
この状態は、履きこむうちに変わります。革が足首の形に沿って曲がり、筒の口が少しずつ脚に寄ってきます。それまでのあいだは、次の2つで乗り切ってください。
- 厚めの靴下で筒の中を埋める:すき間を物理的に埋めるのがいちばん早い
- 裾を深めにかぶせる:筒の上端を隠してしまえば、すき間は見えない
新しいブーツが似合わないと感じても、1か月ほど履いてから判断してください。革が沿ってきたあとで、印象が大きく変わることがあります。
秋冬に変わること|タイツと厚手の裾
秋から冬にかけては、ワークブーツを履く機会が増える一方で、合わせる服も変わります。
タイツを履く日は、タイツの色で裾とブーツのつながりが変わります。黒や濃い茶色のタイツは、ブーツの色に近いので、脚からブーツまでがひと続きに見えます。肌の色に近い薄いタイツは、脚の部分が明るくなり、ブーツが切り離されて見えやすくなります。秋冬にスカートで合わせるなら、濃い色のタイツから試してください。
厚手の生地のパンツは、裾が重く、ブーツにかぶせたときにふくらみやすくなります。ウールやコーデュロイのパンツは、裾がブーツの上で大きくたまると、足元が重くなりすぎることがあります。かぶせる長さを、夏物のパンツより短めにして、甲に軽く乗る程度にとどめると、重さが出すぎません。
コートを着る日は、上半身の重さが足りるので、3か所目の心配はほとんどなくなります。その代わり、コートの丈と、裾とブーツのあいだの見え方に気をつけてください。ひざ下のコートなら、コートの裾からブーツまでのあいだの脚が短く見え、全身が重くなりすぎないかを確かめます。コートの丈との合わせ方はワークブーツに合うアウターにまとめています。
冬の靴下は、厚手のウールのものに替える人が多いと思います。厚手の靴下は、筒のすき間を埋めてくれるので、浮いて見える原因を1つ減らしてくれます。その一方で、靴下の口がブーツの筒より上に出ると、そこに新しい段ができます。靴下の口が筒の上端から出るなら、裾をかぶせて隠すか、靴下を見せる幅を指3本以上にして、見せる組み方としてそろえてください。
職場や行事に履いていくとき
ワークブーツを職場や、少しあらたまった場に履いていくときにも、浮いて見えやすくなります。周りの服がきれいめな分、ブーツの重さが目立つからです。
こういう場では、3か所のうち、2か所目の段差を「ない」側に寄せてください。裾をブーツにかぶせて筒の上端を隠すと、ブーツの見える面積が減り、足元の重さが控えめになります。パンツは、センタープレスのない、やや太めのストレートやワイドの形にすると、裾が筒にきれいにかぶります。
上半身は、ジャケットやニットなど、生地に厚みのあるものにします。薄いブラウスだけだと、どうしても足元の重さが目立ちます。ブーツの革を手入れして、表面の擦り傷を目立たなくしておくのも、職場で浮かないための大事な準備です。
あらたまった行事、たとえば式典や会食では、ワークブーツが場に合うかどうかを先に考えてください。カジュアルな集まりならなじみますが、服装に決まりのある場では、別の靴を選ぶほうが安心です。
買う前に、試着で見る順番
これからワークブーツを買う人や、2足目を考えている人は、試着のときに次の順番で見てください。
- ふだん合わせるパンツかスカートを履いていく:試着用のパンツではなく、自分の服で合わせる
- 筒の上端に指を入れる:2本を超えて余るなら、筒の口が広すぎる。紐で締めても寄らないなら、別の形を選ぶ
- 裾をかぶせた状態と、上で止めた状態の両方を見る:自分がふだんどちらで履くかに合わせて判断する
- 数歩歩いて、鏡から離れて見る:止まっているときではなく、歩いているときの印象で決める
試着で「なんだか浮く」と感じたら、3か所のどこが原因かを、その場で確かめてください。原因がすき間なら筒の細いものに、段差なら筒の高さの違うものに、重さなら底の薄いものに替えると、似合う1足が見つかりやすくなります。
それでも浮くと感じたら|別の靴に替える境目
3か所を直し、靴下を替え、裾の位置を変えても、まだ浮いて見えると感じることもあります。そういうときは、無理にワークブーツを履き続けず、近い役割の別の靴に替えるのも一つの方法です。
替える目安は、手持ちの服の半分以上と、3か所のどれかが合わないときです。手持ちの服がほとんど軽い生地で、上に重ねるものも少ないなら、底が薄く筒の低いショートブーツの方が合わせやすいことがあります。手持ちのパンツがほとんど細身なら、筒の細いブーツの方が、裾を中に入れたときにすっきりします。
ブーツの種類ごとの違いは、ショートブーツの合わせ方なども参考にしてください。ワークブーツが似合わないのではなく、いまの手持ちの服と、そのブーツの重さが釣り合っていないだけ、ということも多いのです。
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よくある問い
- Q. ワークブーツが似合わないのは、脚の形のせいですか
- 脚の形よりも、脚と筒のすき間、裾との段差、上半身の重さの3か所の方が影響します。同じ脚でも、裾をかぶせる長さや上に着る服の厚みを変えるだけで、足元だけが浮いて見える感じはかなり減ります。まず3か所を順に見てください。
- Q. ワークブーツに合わせるパンツの丈は、どのくらいがいいですか
- 裾をブーツにかぶせるなら、立った状態で裾が甲に軽く乗り、歩いたときに筒の上が少し見える長さが合わせやすいです。裾を筒の上で止めるなら、筒の上端から指1本ぶん上で止まる丈か、筒の中に入れてしまうかのどちらかにすると、段差が中途半端になりません。
- Q. スカートにワークブーツを合わせると、足元だけ重く見えます
- スカートの裾と筒の上端のあいだにあいている肌やタイツの幅を見てください。そのすき間が広すぎると、ブーツだけが切り離されて見えます。タイツを濃い色にして筒の色に近づけるか、裾の長いスカートにしてすき間を狭めると、つながって見えます。
- Q. 新しいワークブーツが固くて、筒が立ったまま浮いて見えます
- 新しい革は筒が硬く、足首のまわりにすき間ができやすいです。履きはじめの数週間は、厚めの靴下で筒の中を埋め、裾を深めにかぶせて筒の上端を隠してください。履きこむうちに革が足首に沿ってくると、すき間は自然に狭まります。
— メグラシ編集部





