同じ服ばかり着てしまう|好きで選ぶのか、他が着られないのかで分ける

**同じ服ばかり着てしまうことに、悩む必要があるかどうかは一つの問いで分かれます。**その服を好きで選んでいるのか、他の服が着られないから残っているのか、です。
好きで選んでいる人は、そのまま続けて大丈夫です。整えるのは2つだけで、服の傷みの基準を決めることと、首元や手元の小物で日ごとの印象を少し変えることです。「また同じ服?」と思われるのが怖いかもしれませんが、職場の人が昨日何を着ていたか、多くの人はまったく覚えていません。
他の服が着られないから同じ服に戻っている人は、クローゼットの中に理由があります。着ない服を「合わない」「組めない」「出番がない」の3つに分け、いちばん多い理由から直します。自分がどちらなのかは、この先の2週間の記録で見分けます。
好きで選んでいるのか、消去法なのかを2週間で見分ける
自分がどちらか、頭で考えても決まりません。2週間だけ、毎朝の服を記録してください。スマートフォンのメモに、着た服と、選ぶのにかかった時間を書くだけです。
| 記録を見て | 当てはまる側 |
|---|---|
| 選ぶ時間が毎朝1分以内で、着たあと気分が良い | 好きで選んでいる |
| 選ぶ時間が毎朝5分以上で、他の服を手に取ってから戻している | 消去法で戻っている |
| 着た服の数が2週間で5着以下、でも不満はない | 好きで選んでいる |
| 着た服の数が5着以下で、着たい服が別にある | 消去法で戻っている |
大事なのは、他の服を一度手に取ってから戻しているかどうかです。手に取らずに同じ服を着ているなら、それは選択です。手に取って戻しているなら、着られない理由がその服にあります。
どちらとも取れるときの見分け方
記録を見ても、好きで着ている日と、仕方なく着ている日が混ざっている人がいます。この場合は、同じ服を着た日の朝に「他にも着たい服があったか」を一言だけメモに足してください。
- 着たい服が別にあった日が2週間で3日以下なら、好きで選んでいる側として扱う
- 4日以上あったなら、消去法の側として、着たかった服がなぜ着られなかったかを見る
- 着たい服がそもそも思い浮かばない日が多いなら、服の問題より疲れが先に来ている
最後の場合は、服を増やしても解決しません。選ぶ回数そのものを減らすほうが楽になります。服選びに疲れているときの考え方は服選びに疲れた|朝に迷う分数と、着たあと鏡で見る場所で原因を分けるに詳しく書いています。
記録を見ても決めきれない人は、季節の変わり目かどうかも確かめてください。気温が下がり始めた時期は、薄手の服が寒く、厚手の服がまだ暑いので、ちょうどよい厚みの数枚に集中しやすくなります。この時期に同じ服ばかりになるのは自然なことで、好きか消去法かの判断は、気温が落ち着いてからの2週間でやり直すほうが正確です。
好きで同じ服の人へ|人は他人の服を覚えていない
好きで同じ服を着ている人の悩みは、服そのものより周りの目です。「また同じ服だと思われていないか」が気になって、あまり気に入っていない服まで満遍なく着なければいけない、という気持ちに縛られている人もいます。
ためしに、昨日一緒に過ごした人が何を着ていたか思い出してみてください。上の色くらいは浮かんでも、形や下に何を履いていたかまで言える人は少ないはずです。周りの人も、あなたの服を同じ程度にしか覚えていません。
それでも気になる人は、同じ服を同じ組み合わせで着るのを避けるだけで十分です。上が同じでも、下か首元のどちらかが違えば、見る人の印象は別の日の服になります。
好きで同じ服の人が決めておく、傷みの基準
周りが気づくのは、同じ服であることではなく、傷んでいることです。毛玉、袖口の伸び、襟のよれ、黒い服の色あせ。同じ服を何度も着るほど、これらは早く出ます。

先に基準を決めておくと、迷わず入れ替えられます。
- 袖口を引っぱって、手を離しても戻らなければ替えどき
- 脇と腹まわりの毛玉が、指でつまめる大きさになったら替えどき
- 黒や紺を白い紙の横に置いて、灰色っぽく見えたら替えどき
気に入った形の服は、同じ物を2〜3枚持って回すと一枚の消耗が遅くなります。同じ物を何枚も買うのはおかしなことではありません。好きな形が決まっているのは、迷わない強さです。
好きで同じ服の人が日ごとに変える場所
同じ服を毎日着ても、日によって変えたいときはあります。そのときは首元と手元だけを動かします。
首元はスカーフ、ネックレス、シャツの襟を出すか出さないか。手元は時計、指輪、バッグの持ち手。どれも顔に近いか、目に入りやすい位置にあるので、面積は小さくても印象が変わります。

小物を選ぶのが負担になる人は、曜日ごとに決めてしまう方法もあります。月曜と木曜はスカーフ、火曜と金曜は時計を替える、というように先に割り当てておけば、朝に考えるのは服ではなく、曜日だけになります。小物は3つあれば一週間が回ります。色は、いつもの服に入っていない色を一つ、いつもの服と同じ系統の色を二つにすると、変化が出すぎず、毎日が同じにも見えません。
小物を変えるのも面倒な日は、変えなくて構いません。毎日同じ服で、毎日同じ印象の人は、それだけで「あの人らしい」と覚えられます。
消去法で同じ服の人へ|着ない服を3つの理由に分ける
ここからは、他の服が着られずに同じ服へ戻っている人の話です。クローゼットの中で、この2週間に一度も着なかった服を全部出してください。そして一枚ずつ、着なかった理由を3つのうちから選びます。
| 理由 | 中身 | よくある例 |
|---|---|---|
| 合わない | 着ると体や顔に合わない | 肩が落ちる、丈が中途半端、顔色が悪く見える |
| 組めない | 単体は好きだが、合わせる服がない | 柄のスカート、強い色のニット |
| 出番がない | 合うし組めるが、着ていく場がない | きちんとしたワンピース、華やかなブラウス |
いちばん多かった理由から直します。理由ごとに直し方がまったく違うので、混ぜて考えないことが大事です。
「合わない」が多い人は、買う前に一か所だけ測る
合わない服が多い人は、似合う服がわからないのではなく、買う前に確かめる場所が決まっていないだけのことが多いです。
合わない理由を一枚ずつ書き出すと、だいたい同じ場所に集まります。肩、丈、首元、色のどれかです。いちばん多かった場所を、次に服を買うときに必ず確かめる一か所にします。
- 肩なら、肩の縫い目が自分の肩の骨の端から何cmずれているか
- 丈なら、トップスの裾が腰骨から上か下か
- 首元なら、鎖骨が見えるか埋まるか
- 色なら、顔の横に当てて、口元の色が明るく見えるか暗く見えるか
一か所だけ測れば、合わない服が増えるのは止まります。全部を確かめようとすると、売り場で疲れてまた同じ失敗をします。
「組めない」が多い人は、受け皿の1枚を足す
組めない服が多い人は、好きな服を持っているのに、それを受け止める服が足りていません。柄のスカートも強い色のニットも、無地で形の静かな服と合わせれば着られます。
組めない服を並べて、共通して足りない物を一つ探します。たいていは、無地のニット、真っすぐなパンツ、飾りのないシャツのどれかです。その1枚を足すと、眠っていた服が何枚もまとめて着られるようになります。
新しい服を買うのに抵抗がある人もいるはずです。でも、組めない服が3枚以上あるなら、受け皿の1枚を足すのは服を増やすことではなく、手持ちを生き返らせることです。
理由が2つ以上混ざっているとき
着ない服を分けてみたら、理由がほぼ同じ数ずつに割れた人もいるはずです。その場合は、枚数より手間の少ない順に直します。
いちばん手間が少ないのは「出番がない」です。今日からでも普段の服と混ぜて着られます。次が「組めない」で、受け皿の1枚を足すだけで済みます。いちばん手間がかかるのは「合わない」で、直しに出すか、手放すかを一枚ずつ決める必要があります。
手間の少ない理由から片づけると、着られる服が先に増えるので、毎朝同じ服に戻る回数がすぐに減ります。合わない服の判断は、その後でゆっくりやれば十分です。同じ服ばかりの状態から抜けるのに、クローゼットを一日で全部入れ替える必要はありません。
同じ服ばかりで気になる場面|写真に残る日
好きで同じ服を着ている人でも、気になる場面が一つだけあります。写真に残る日です。旅行、行事、集まり。写真は後から並べて見られるので、毎回同じ服だと、本人がいちばん気になります。
写真に残る日だけは、上か下のどちらかを違う服にします。全部を替える必要はなく、いつもの形の服の色違いでも十分です。同じ形を2〜3枚持って回している人は、そのうち一枚を明るめの色にしておくと、写真の日に迷わず手に取れます。
周りの目より、自分が後で写真を見たときにどう感じるかを基準にすると、無理なく決められます。写真の日の一枚が決まっていれば、それ以外の日は安心していつもの服を選べます。
「出番がない」が多い人は、普段の日に下ろす
出番がない服が多い人は、その服を特別な日のために取っておいています。でも、特別な日はそう何度も来ません。
出番がない服は、普段の服と半分だけ混ぜて着ます。華やかなブラウスならデニムと、きちんとしたワンピースならカーディガンとスニーカーで。服の格を下げるのではなく、普段の日の格を少し上げると考えると、気持ちよく着られます。
それでも着る気にならない服は、手放す候補です。その服が好きだったのは、買ったときの自分です。いまの暮らしに合わない服を持ち続けるより、いまの自分が毎日手に取る服を大事にするほうが、朝の迷いが減ります。
同じ服ばかりの自分を責めなくていい
同じ服ばかり着てしまうことに罪悪感を持っている人は少なくありません。おしゃれな人は毎日違う服を着ている、という思い込みがあるからです。
でも実際には、服の数より、一枚一枚がきちんと手入れされているかのほうが見る人の印象に残ります。好きで同じ服を着ている人は、それが自分らしさです。消去法で同じ服に戻っている人は、クローゼットの理由を一つ直せば、自然と手に取る服が増えます。どちらの側でも、自分を責める理由はありません。
頑張っているのに垢抜けないと感じる人は、服を足すより一つを動かすほうが効くこともあります。頑張ってるのに垢抜けないと感じるときも参考にしてください。
まとめ
- 同じ服ばかり着るのが問題になるのは、他の服が着られずに消去法で戻っている場合だけ
- 2週間の記録で、選ぶ時間と、他の服を手に取って戻しているかを見て見分ける
- 好きで同じ服の人は、傷みの基準を決め、首元と手元で日ごとの印象を変える
- 消去法の人は、着ない服を「合わない」「組めない」「出番がない」に分け、多い理由から直す
- どちらの側でも、同じ服を着る自分を責める必要はない
よくある問い
- Q. 同じ服ばかり着ていると、周りにどう思われますか
- 思われているほど覚えられていません。職場で前日の服を聞かれても答えられない人がほとんどです。気にされるのは同じ服であることより、毛玉やよれなどの傷みです。傷みの基準を決めておけば、同じ服でも清潔に見えます。
- Q. 同じ服ばかり着るのをやめたほうがいいですか
- 好きで選んでいるならやめなくて構いません。困っているのは、他の服が着られずに消去法で同じ服に戻っている場合です。2週間の記録で、着なかった服に理由があるかを見てから決めてください。
- Q. 持っている服を満遍なく着なきゃいけない気がします
- 満遍なく着る必要はありません。気に入っていない服を義務で着る日は、一日の気分が下がります。着ない服は理由ごとに分けて、直せる物だけ手を入れ、直せない物は手放す候補にしてください。
- Q. 同じ服を何着も買うのはおかしいですか
- おかしくありません。好きな形が決まっているなら、同じ物を2〜3枚持って回すほうが一枚あたりの傷みが遅くなります。色を一枚だけ変えると、同じ形でも気分を変えられます。
— メグラシ編集部





