服選びに疲れた|朝に迷う分数と、着たあと鏡で見る場所で原因を分ける

**明日の朝、服を選びながら時計を見てください。**ハンガーから外した服、または頭に浮かべた服が何着あったか、決めるまでに何分かかったかを、1回だけ数えます。それから出かけて、最初に窓ガラスか店の鏡に映ったとき、顔を見たか服を見たかを覚えておいてください。
この3つの数字で、服選びの疲れの出どころは3つに分かれます。迷う時間が長くて候補が4着以上なら、服が多すぎる。 時間は長いのに候補が2着以下なら、足りないのは服ではなく決める基準。朝はすぐ決まるのに、出かけたあと鏡で服のほうに目が行くなら、疲れているのは選び方ではなく、人の目を先に考えていることのほうです。
疲れた、と一言で言っても、直す場所はこの3つで全部違います。候補が多すぎる人に「基準を作りましょう」と言っても、基準が5つ増えてもっと疲れます。基準が無い人から服を減らしても、2着のまま迷い続けます。先に、自分がどれなのかを決めてしまいましょう。
疲れの正体を、朝の3つの数字で分ける
| 測るもの | 多すぎる型 | 基準が無い型 | 人の目が先の型 |
|---|---|---|---|
| 朝、決めるまでの分数 | 5分以上 | 5分以上 | 3分以内 |
| 出した候補の数 | 4着以上 | 2着以下 | どちらでも |
| 出かけたあと、鏡で見る場所 | 服・顔どちらでも | 服・顔どちらでも | 服のほう |
| 週に着替え直す回数 | 2回以上 | 2回以上 | 1回以下 |
表は型を分けるためのものです。4つ全部が揃わなくても、上の2つが揃えばその型として進めてください。鏡で見る場所だけが「服」で、ほかは当てはまらないときの扱いは、あとの「どちらとも取れるとき」に書きます。
候補が4着以上出ている人は、服を減らす前に「出す数」を減らす
多すぎる型の疲れは、服の総数ではなく、毎朝比べている数から来ています。30着持っていても毎朝2着しか出さない人は疲れません。15着でも毎朝5着を出して戻す人は疲れます。
いちばん早い直し方は、クローゼットの手前に今週着る7着だけを寄せることです。残りは奥か別の場所へ。朝は手前の7着からしか選ばない、と決めてしまいます。候補が7着になれば、比べる相手が減って決まる時間が縮みます。
1週間やって、手前の7着のうち一度も手が伸びなかったものがあれば、それが次に奥へ下げる候補です。減らすのはそのあとで構いません。先に出す数を絞って、減らすものは手が伸びなかったという事実から決める。順番を逆にすると、何を減らすか決めるところでまた疲れます。
候補が2着以下なのに迷う人は、基準が1つ足りない
基準が無い型は、服の数を増やしても減らしても変わりません。2着を前にして「どっちでもいい、でも決められない」が続いているなら、2着を比べる物差しが無いのです。
物差しは1つで足ります。多いほうが迷います。おすすめは「今日いちばん長くいる場所の明るさ」です。窓の多い場所に長くいる日は明るいほうの1着、照明の下に長くいる日は濃いほうの1着。これだけで2着のどちらかが先に決まります。
明るさで分かれないときは「今日いちばん長く会う人との距離」。向かい合って話す時間が長い日は顔の近くに色があるほう、人と並んで座る日や一人で過ごす日は全身の線がきれいなほう。物差しは1つ選んだら、1か月は変えないでください。変えるたびに、基準を選ぶところで疲れが戻ります。
朝はすぐ決まるのに疲れる人は、見ている相手を決め直す
人の目が先の型は、朝の数字がきれいです。3分で決まる、候補も2着、着替え直しもしない。それでも「服選びに疲れた」と感じるなら、疲れているのは出かけたあとの時間です。
鏡に映ったとき服のほうに目が行くのは、その服を自分がどう見えるかより、人からどう見えるかで選んでいるからです。そして「人」は、たいてい具体的な一人ではありません。職場の誰か、同じ電車の誰か、ぼんやりした全員です。
ここで一度、後悔した日の相手を一人だけ思い浮かべてください。その人が昨日、何を着ていたか思い出せますか。思い出せないなら、その人もあなたの昨日の服を覚えていません。**服を見ている相手は、ほとんどの場合、自分だけです。**ここに気づくと、朝の服選びは何も変えていないのに、日中の疲れだけが先に軽くなります。
どちらとも取れるとき①|迷う時間は長いが、候補の数が3着
4着以上でも2着以下でもない、3着で迷う人がいちばん多いです。3着は、多すぎる型と基準が無い型の境目にあります。
分け方は、3着のうち2着が似ているかどうかです。色か形か素材で、2着を同じ仲間と言えるなら、実際には2択をしているのと同じで、基準が無い型です。物差しを1つ足してください。3着が全部ばらばらなら、多すぎる型として手前の7着に絞る側から始めます。
それでも分からなければ、翌朝だけ候補を2着に強制して、決まる時間を測ってください。2着で迷う時間が変わらなければ基準が無い型、2着にしたら早く決まったなら多すぎる型です。1回の実験で分かれます。
どちらとも取れるとき②|朝は長いし、鏡でも服を見る
朝の数字が多すぎる型か基準が無い型で、鏡でも服のほうに目が行く。両方に当てはまる人は、人の目が先の型を優先してください。
理由は、人の目が先にある限り、候補を減らしても基準を足しても、別の形で迷いが戻るからです。「この7着で本当にいいのか」「この基準で人に変に見えないか」と、絞った先でまた人の目に戻ります。
順番としては、まず1週間、鏡で服に目が行ったたびに「いま誰を想定していたか」を一言メモします。相手が毎回同じ一人なら、その人にだけ合わせる服を1着決めれば済みます。相手が毎回違う、または思い浮かばないなら、見ている相手は自分だと分かります。それが済んでから、朝の数字の側を直してください。
どちらとも取れるとき③|人に見られない日の朝で、答え合わせをする
3つのどれか分からないまま迷っているなら、誰にも会わない日の朝を1回使って比べてください。在宅の日、近所にしか出ない日で構いません。
その朝も迷う時間が長いなら、疲れは人の目ではなく、候補か基準の側にあります。その朝だけすっと決まるなら、普段の迷いは人の目から来ています。人に見られない日と見られる日の差が、そのまま原因の場所を指します。
ここで注意したいのは、見られない日に「どうでもいい服」を選んでいないかです。それだと比較になりません。見られない日でも、玄関を出るつもりで選んでください。差が3分以上あれば、人の目の側と判断して構いません。
持ち数が少ない人の手順
15着前後で回している人は、候補の数ではなく組み合わせの数で疲れます。上5着・下4着なら組み合わせは20通りで、毎朝20通りを前にしているのと同じです。
先に下を固定します。平日の下は2本を交代で、と決めれば、朝考えるのは上の5着だけです。これで多すぎる型の疲れは出なくなります。残った迷いが「5着のどれか」で止まるなら、基準の物差しを1つ足して終わりです。
少ない人ほど、1着の失敗が目立ちます。着て出かけて顔に目が行かなかった服は、少ない中に1着あるだけで毎朝のノイズになります。それは手前から外して、空いた席はしばらく空けたままにしてください。足すのは、残った服で1か月回してからです。
持ち数が多い人の手順
40着を超えている人は、減らす前に「今週の7着」を手前に寄せる方法が向いています。全部を一度に見直すと、見直しで疲れて朝の疲れと合算されるからです。
7着は、先週着た服から選ばなくて構いません。天気予報と予定を見て、来週を回せそうな7着を日曜の夜に寄せます。これを4週続けると、一度も手前に来なかった服が自然に残ります。手放すかどうかは、その残った服だけを対象に考えればよいので、見直しの範囲が狭くなります。
多い人は、7着に絞ったあとで「あの服も着たかった」と戻したくなります。戻すのは翌週の7着に入れる形でやってください。今週の手前に8着目を足すと、絞った意味が無くなります。
迷わなくなったあとに、疲れが戻ってきたとき
一度直しても、季節が変わると疲れは戻ります。衣替えで手前の服が入れ替わり、候補の数も基準も、新しい服で測り直しになるからです。
戻ってきたら、最初の3つの数字をもう一度測ってください。前と同じ型なら、同じ直し方を繰り返すだけです。型が変わっていたら、それは手持ちや暮らしの側が変わった印です。たとえば仕事が変わって人と会う時間が増えた人は、多すぎる型から人の目が先の型へ移ることがあります。
疲れが戻ること自体は、失敗ではありません。季節の最初の1週間に1回測る、と決めてしまえば、戻るたびに迷い直さずに済みます。
「服迷子」と「服選びに疲れた」は別の状態
似た言葉で相談されますが、服迷子は何を着たいか分からない状態で、服選びに疲れたは何を着るかを毎朝決めるのがつらい状態です。前者は方向の話、後者は手順の話です。
この記事で扱ったのは後者です。前者で困っているなら、朝の数字を測っても答えは出ません。好きだった服、人に褒められた服、着ていて顔に目が行った服を3着並べて、共通点を言葉にするところから始めてください。いつも同じ服になってしまうやおしゃれが苦手・自信がないは、そちら側の話です。
両方に当てはまる人は、まず疲れの側から直してください。毎朝の手順が軽くなると、何を着たいかを考える余力が戻ってきます。
まとめ
服選びに疲れたと感じたら、明日の朝に3つだけ数えてください。決めるまでの分数、出した候補の数、出かけたあとに鏡で見た場所。
候補が4着以上なら手前を7着に絞る。候補が2着以下なら物差しを1つ足す。朝は早く決まるのに鏡で服を見ているなら、見ている相手を一人思い浮かべて、その人が昨日何を着ていたか思い出す。3つのうち自分の型が決まれば、直す場所は1か所で済みます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 服選びに疲れたのは、服が少ないからでしょうか、多いからでしょうか
- 数ではなく、朝に出す候補の数で分かれます。手元に30着あっても毎朝2着しか出していないなら、多いことは疲れの原因ではありません。逆に15着しか無くても、毎朝5着を出して戻しているなら、その人には多すぎます。朝、ハンガーから外した数か、頭の中で浮かべた数を一度数えてください。4着以上なら減らす側、2着以下で迷っているなら足りないのは服ではなく、2着のどちらを選ぶかを決める基準です。
- Q. 鏡で顔を見るか服を見るかで、何が分かるのですか
- 出かけてから、窓ガラスや店の鏡に映った自分を見たとき、最初に目が行く場所です。顔に目が行く人は、服が自分に馴染んでいて、服は背景になっています。服に目が行く人は、その服が自分より目立っているか、人からどう見えるかを気にしています。毎日服のほうに目が行くなら、朝の迷いは選び方ではなく、人の目を先に考えているところから来ています。この場合、候補を減らしても基準を足しても疲れは取れません。見る相手を決めるのが先です。
- Q. 朝に迷う時間を測ってみたら3分でした。これは長いですか
- 3分は長い側ではありません。疲れの目安は、迷う時間そのものより、迷ったあとに着替え直すかどうかです。3分で決めてそのまま出かけられているなら、疲れの原因は朝ではなく、着て出かけたあとの一日にあります。日中に鏡を見るたびに服のほうへ目が行く、人の服と比べている、帰ってから後悔している。この3つのどれかに当たるなら、朝を直しても変わりません。迷う時間が3分でも、着替え直しが週に3回以上あるなら、それは基準が無い側です。
- Q. 一度決めた服で出かけたのに、昼ごろに後悔します
- 後悔の中身を一度書き出してください。寒かった・動きにくかった・汚れたなら、それは服選びではなく、天気と予定の見落としです。前の晩に翌日の予定を一行だけ見る習慣で消えます。あの人より地味だった・場に合っていなかったなら、人の目を先に考えている側です。後悔している相手を一人思い浮かべて、その人が昨日何を着ていたかを思い出してみてください。思い出せないなら、相手もあなたの服を覚えていません。後悔はそこで止まります。
- Q. 持ち数が少ないのに、服選びに疲れます
- 少ない人の疲れは、候補ではなく組み合わせの数から来ています。上5着・下4着でも組み合わせは20通りあり、毎朝20通りから選んでいるのと同じです。先に下を曜日で固定してください。平日の下は2本を交代にする、と決めるだけで、朝に考えるのは上の5着のうちどれかだけになります。それでも疲れるなら、残った5着のうち着て出かけたあとに顔に目が行くものだけを前に寄せます。それが2〜3着なら、少ないのではなく、合っているものが少ないのです。
— メグラシ編集部





