メグラシ
着こなす

なで肩をかっこよく見せたい|肩が頼りないか服に着られるかで分ける

メグラシ編集部//読了 10分
なで肩の女性がハリのあるチャコールのジャケットを羽織り、駅の通路で振り返る途中の上半身

**背中側で、肩先の骨から肩先の骨までを測ってください。**36cmに届かなければ、あなたのなで肩は「頼りなく見える」側です。肩に芯のあるジャケット、肩の上に横線が入る服で、肩を足して作るとかっこよく見えます。

37cm以上あるなら、あなたは「服に着られる」側です。肩の幅はあるのに、傾きのせいで服の肩が滑り落ち、襟が後ろへ抜けてだらしなく見えています。この場合は肩を作ろうとせず、肩の縫い目を上腕まで落とし切る形を選びます。

36〜37cmのちょうど間の人や、ジャケットでは頼りないのにニットでは着られる人は、どちらかに決めなくて大丈夫です。上着で肩を作り、中のニットで肩を落とす。1日の中で両方を使い分けるのが、いちばん失敗しません。

結論:肩を足して作るか、落とし切るか

なで肩が「かっこいい服」と噛み合わない理由は、ひとつではありません。肩の傾きは同じでも、肩の幅によって起きることが逆になります。

肩幅(背中側)起きていること直す向き
36cm未満上半身が小さく、硬い服の重さに負けて頼りなく見える肩を足して作る
36〜37cm服によって、頼りなさと着られ感が入れ替わる上着で作り、中で落とす
37cm以上肩の幅はあるのに、服が傾きに沿って滑る肩を落とし切る

数字は目安です。大事なのは、いま鏡の前で困っているのが「弱そう」なのか「だらしない」なのかを、先に言葉にすることです。それが分かれば、買う服の肩の形が決まります。

肩幅は背中側で、肩先の骨から骨まで

肩幅は、腕を下ろして背中側で測ります。首の付け根から腕へ向かって指でなぞると、途中で硬く出っ張った骨に当たります。そこが肩先です。左右の肩先の骨を、背骨の上を通る直線で結んだ長さが肩幅です。

1人で測るときは、壁に背中をつけて立ち、肩先の骨の位置に付箋を貼ってから、壁から離れて付箋の間を測ります。手持ちのシャツで代用するなら、標準的な大きさのシャツを平らに置き、肩の縫い目から縫い目までを測ってください。そのシャツを着たとき、縫い目が肩先の骨より外に落ちるなら、あなたの肩幅はその数字より狭いということです。

もうひとつ見ておきたいのが傾きです。首の付け根に定規を水平に当て、肩先の骨までの落差を測ります。7cmを超えるあたりから、多くの服で肩の縫い目が滑りやすくなります。落差が大きいほど、この記事の分け方がはっきり効きます。

肩が頼りなく見える側|36cm未満

肩幅が狭いなで肩は、首から腕まで一続きの細い線に見えます。柔らかい服なら、それが華奢さとして素直に出ます。ところが、かっこいい服は生地が硬く、色も濃いものが多い。その重さを支える肩の面積が足りないので、服に押されて小さく見えてしまいます。

鏡で見たときのサインは3つです。

  • ジャケットを着ると、首の付け根と肩先の間がへこんで、斜めのしわが出る
  • 濃い色のコートを着ると、顔だけが上に浮いて見える
  • 「かわいい」とは言われるが「かっこいい」とは言われない

このどれかに当てはまるなら、足りないのは肩の面積です。服の大きさや色を変える前に、肩の上に面を作ってください。

なで肩の女性がハリのあるチャコールグレーのウールジャケットを着て、肩先まで面が保たれている鎖骨から膝までの姿
肩の付け根から肩先までがへこまずに平らに続いていれば、狭い肩でも硬い服を支えられます。

頼りない側の秋冬|肩の上に面を作る

肩を作る方法は、強い順に3つあります。

  1. 薄い肩パッド:5mm前後のもの。肩の付け根から肩先までのくぼみを埋めるだけで、肩先より外へは出さない
  2. 肩の切り替え:肩の上に横向きの縫い目や布の重なり(ヨーク)がある服。目線が肩で横に止まる
  3. 肩章や肩のタブ:トレンチコートやミリタリー調の上着に付いている、肩の上のベルト。小さくても横線として効く

秋冬のジャケットなら、肩先で縫い目が止まる形を選び、肩パッドは薄いものが入っているかを試着で触って確かめます。コートは、肩章付きのトレンチや、肩の上に切り替えのあるステンカラーが合います。ニットなら、肩の上を横に走る編み地の切り替えや、肩に別布が当ててある形が、パッドの代わりになります。

色は濃くても構いません。肩に面ができれば、黒や紺でも顔は浮きません。逆に、肩を作らないまま濃い色を着ると、面積の大きい暗い色に上半身が飲まれます。

頼りない側が避けたい形

肩幅の狭いなで肩が、かっこよく着ようとして選びがちな形のうち、逆効果になるものがあります。

  • 身幅の大きいオーバーサイズ:肩の縫い目が上腕まで落ちると、狭い肩がさらに狭く見える。服の中で体が泳ぐ
  • ラグラン袖のコート:首から袖まで斜めの縫い目が続き、肩の傾きをそのままなぞる
  • 襟の小さいジャケット:襟の幅が狭いと、肩の上に横の線が生まれない

ラグランやオーバーサイズが好きなら、中に着るのではなく、上に肩のある上着を重ねて、脱がない日に着てください。

服に着られる側|37cm以上

肩幅のあるなで肩は、服の肩の幅と自分の肩の幅は合っています。困るのは、傾きのせいで服が肩の上に留まらないことです。肩の縫い目が肩先からずり下がり、そのぶん襟が後ろへ引っ張られて首の前が開き、前の裾が上がります。

鏡で見たときのサインは次の3つです。

  • オーバーサイズの服を着ると、襟が後ろへ抜けて、前が上がる
  • ジャケットの肩先に、外へ向かう斜めのしわが出る
  • 「おしゃれ」より「だらしない」「部屋着っぽい」と言われる

この側の人が肩パッドで肩を作ると、肩先だけが角張って、なで肩の上に別の肩を載せたように見えます。肩幅は足りているので、作る必要はありません。服が滑ることを最初から前提にした形を選びます。

着られる側の秋冬|縫い目を上腕まで落とし切る

肩の縫い目を、肩先より8cm以上外、上腕の途中に置く形(ドロップショルダー)を選んでください。最初から落ちている縫い目は、それ以上滑りません。中途半端に肩先から2〜3cm落ちる形が、いちばん「ずれている」ように見えます。

ラグラン袖もこの側には合います。首から脇へ斜めに縫い目が走るので、肩の傾きが服の線の中に消えます。秋冬のコートなら、ラグラン袖のステンカラーやバルカラー、身幅のある短めのブルゾンが、かっこよく決まりやすい形です。

襟は首の後ろが詰まったものにします。クルーネック、ハイネック、立ち襟。首の後ろで布が止まるので、服全体が後ろへ滑るのを抑えられます。前が深く開いたVネックや、襟ぐりの広いニットは、着られる側にとっては滑りやすい形です。

着られる側がもうひとつ締める場所

肩を落とし切った服は、上半身に量が出ます。そのまま下まで量があると、今度は服全体に着られます。量を止める場所を1か所作ってください。

  • 丈を腰骨の高さで止める。長くても腰骨から手のひら1枚分まで
  • 袖を手首が見えるところまでたくし上げる。手首の骨が出るだけで、腕の線が締まる
  • 下を細くするか、まっすぐ落ちる形にする。上が大きく下も大きいと、輪郭が消える

この3つのうち2つを満たせば、肩を落とした形でもだらしなく見えません。

肩の縫い目が上腕まで落ちたグレーのドロップショルダーニットを腰まわりの丈で着て、細身の黒いパンツを合わせた女性
縫い目が最初から上腕にあると、それ以上滑りません。丈と手首で量を止めると、落とした肩がかっこよく見えます。

どちらとも取れるとき①|肩幅が36〜37cm

ちょうど間の人は、どちらかに決めようとすると、服によって当たり外れが出ます。分けるのは服の役割です。

  • 上に羽織るもの(ジャケット・コート):肩を作る側。肩先で止まる形、薄い肩パッド、肩章
  • 中に着るもの(ニット・スウェット):肩を落とす側。ドロップショルダー、首の後ろが詰まった襟

上着を着ている間は肩があり、脱ぐと楽な形になる。外ではかっこよく、室内では着られない。この組み合わせなら、1着ずつの当たり外れを気にしなくて済みます。

どちらとも取れるとき②|ジャケットは頼りなく、ニットは着られる

肩幅が37cm以上あるのに、ジャケットを着ると頼りなく見える人がいます。この場合は、肩幅ではなく体の厚みが原因のことが多いです。胸の前後が薄いと、肩の幅があってもジャケットの前身頃が浮いて、肩から下が空いて見えます。

試すのは、ジャケットの前を留めた状態と、開けた状態の比較です。開けたほうがかっこよく見えるなら、厚みの問題です。この人は肩を作るより、前を開けて着る形(ノーカラーや、前を留めないロング丈)を選び、ニットは落とす側の選び方をそのまま使ってください。

どちらとも取れるとき③|コートを着ると首が消える

厚手のコートを着た途端、首が短く見えて、肩も頼りなく見える人がいます。肩幅に関係なく、襟の大きいコートが肩の上に布を重ねすぎて、首と肩の境目が埋もれているためです。

この場合は、襟を立てずに寝かせる、マフラーを外に出さず中に入れる、襟の小さいコートに替える、のいずれかで首を出します。首が出ると、肩幅の判定が元に戻ります。首と肩の関係をもう少し詳しく見たい人は、なで肩を女性らしく見せる|首が長いか短いかで襟と肩線を分けるも参考になります。

ジャケットとブルゾン、どちらでかっこよく見せるか

秋冬の上着で「かっこいい」を作る代表は、仕立てのジャケットと、短い丈のブルゾンです。どちらが合うかも、肩幅で分かれます。

肩幅の狭い人は、テーラードジャケットの肩で上半身の面を作ります。丈は腰骨にかかる程度にして、下を細くすると、肩から腰まで台形の輪郭ができます。肩幅の広い人は、肩の落ちたブルゾンを腰骨丈で着て、下にまっすぐ落ちるパンツを合わせます。肩の傾きが布の中に消え、腰で輪郭が締まります。

コートの肩の選び方を、バッグの紐が落ちない位置まで含めて知りたい人は、なで肩に似合う秋冬のコート|肩線とバッグの掛け紐が落ちない位置で選ぶを見てください。

色と柄で肩を足す・消す

服の形だけでなく、肩まわりの色と柄でも、肩の見え方は動きます。

頼りない側の人は、肩の上に明るい色や横の線を置くと、肩に面が足されます。濃い色のジャケットの中に、明るい色のハイネックを入れる。ボーダーなら、肩の上まで横線が続く柄を選ぶ。肩の上に目線の止まる場所ができるので、狭い肩でも上半身が小さく見えません。

着られる側の人は、肩まわりの色を体の色とそろえ、縦の線を足します。上下を同じ色の濃淡でまとめる、前を開けて中の色を縦に見せる。肩の傾きに目線が向かず、まっすぐ下へ流れるので、落とした肩が布の量として見えにくくなります。

試着室で確かめる3つの動き

肩の形は、立っているだけでは分かりません。試着室で、次の3つを順にやってください。

  1. 両腕を前に伸ばす:頼りない側は、肩の上がへこまないか。着られる側は、襟が後ろへ抜けないか
  2. バッグを肩に掛ける:紐が滑り落ちるまでの時間を見る。すぐ落ちる服は、肩の上の布が滑りやすい
  3. 横を向いて鏡を見る:首の付け根から肩先までの線に、服のしわが斜めに入っていないか

3つとも気にならなければ、その服はあなたのなで肩をかっこよく見せる肩の形です。

手持ちの服で、今日から試す順番

新しく買う前に、手持ちの服で確かめられます。

まず肩幅を測り、自分がどちらの側かを決めます。次に、クローゼットから「かっこいいつもりで買ったのに着ていない服」を2〜3着出してください。それぞれの肩の縫い目が、肩先で止まる形か、上腕まで落ちる形か、中途半端に2〜3cm落ちる形かを見ます。

頼りない側なのに落ちる形を持っていたら、上に肩のある上着を重ねて着直します。着られる側なのに肩先で止まる形を持っていたら、前を開けて、首の後ろが詰まったニットを中に入れます。中途半端に落ちる形は、どちらの側にとっても扱いにくいので、次に買い替えるときに形を変えてください。

肩の形が自分の側に合うだけで、色や柄を変えなくても、同じ服の見え方は変わります。

よくある問い

Q. なで肩に肩パッドは古く見えませんか
古く見えるのは、肩先より外へ張り出す厚い肩パッドです。なで肩の頼りなさを直すのに要るのは、肩の付け根から肩先までのくぼみを埋める5mm前後の薄いものだけで、外からは入っていると分かりません。肩先より外に1cm以上出るなら厚すぎます。
Q. オーバーサイズの服を着ると、どうしても襟が後ろに抜けます
なで肩は肩の傾きに沿って服が背中側へ滑るので、首の後ろが詰まった襟(クルーネックやハイネック)を選ぶと止まります。前が深く開いた襟や、襟ぐりの広いニットは滑りやすいので、かっこよく着たい日には避けてください。
Q. メンズライクな服が好きですが、なで肩でも似合いますか
似合います。ただし男性の服は肩が水平な体を前提に作られているので、肩の縫い目をそのまま肩先に合わせると、肩の下にしわが出ます。肩幅が37cm以上なら、縫い目を上腕まで落とす大きめの形を選ぶと、傾きが服の中に隠れます。36cm未満なら、身幅の大きい服より、肩に芯のあるジャケットのほうがかっこよく見えます。
Q. バッグの紐が落ちるのも、かっこよく見えない原因ですか
原因の一つです。肩に掛けた紐を何度も直す動作は、それだけで頼りない印象になります。かっこよく見せたい日は斜め掛けにするか、手に持つ形のバッグにしてください。肩幅が狭い人は短めの持ち手、広い人は斜め掛けのほうがまとまります。

— メグラシ編集部

あわせて読みたい

いかり肩 かっこいい女性|張りが骨か筋肉かで、上着の肩を選ぶ

着こなす

いかり肩 かっこいい女性|張りが骨か筋肉かで、上着の肩を選ぶ

いかり肩をかっこよく見せたい女性は、肩の張りが骨から来ているか、首の付け根の筋肉から来ているかで、見せる場所が逆になります。骨で張る人は肩線をまっすぐ見せる上着、筋肉で張る人は首の付け根を空けて襟で傾斜を切る上着。指で触って30秒で分ける方法と、どちらとも取れる人の決め方、秋冬のジャケット・コート・ニットの選び方をまとめました。

メグラシ編集部/読了 9分
なで肩を女性らしく見せる|首が長いか短いかで襟と肩線を分ける

着こなす

なで肩を女性らしく見せる|首が長いか短いかで襟と肩線を分ける

なで肩は隠すものではなく、女性らしさの土台になります。ただし首が長いなで肩は女性らしさが出すぎて寂しく、首が短いなで肩は肩と首が一続きの坂に見えて重くなりがちです。耳たぶの下から肩の線まで指が何本入るかで分けて、秋冬のニットとコートの襟、肩線の位置、布の重さまで決めます。

メグラシ編集部/読了 10分
肩幅が広い人に似合わない服|秋冬の試着で肩が張って見えたときの直し方

着こなす

肩幅が広い人に似合わない服|秋冬の試着で肩が張って見えたときの直し方

肩幅が広い人が秋冬の試着で「肩が張って見える」と感じる服は、どれも肩の高さに横の線か横の面を足している服です。ボートネック、パフスリーブ、肩パッドのジャケット、胸の高さの横縞、厚手のローゲージ、大きく肩の落ちたオーバーサイズ、詰まった丸首、肩に飾りのあるコート、ケープ、短い羽織りの10の失敗を、着方で直せる服と直せない服に分けて、首元の開け方、ストールの垂らし方、下半身の量の足し方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分
バギーパンツコーデ ぽっちゃり|肩が張るか腰が張るかで上を分ける

着こなす

バギーパンツコーデ ぽっちゃり|肩が張るか腰が張るかで上を分ける

ぽっちゃり体型のバギーパンツは、肩と腰のどちらが横に出ているかで、合う上と上着の丈が逆になります。紐1本で肩先の幅とヒップの幅を比べ、肩側が広い人は上を腰骨で短く切る、腰側が広い人はお尻の頂点を隠して裾までまっすぐ落とす、差が3cm未満の人は縦の線を1本通す。わたり幅のゆとり、裾幅の比率、生地の落ち方、冬のコートを重ねたときの測り直しまで書いています。

メグラシ編集部/読了 10分
同窓会の服装 60代女性 カジュアル|店の格と、靴を脱ぐかで分ける

着こなす

同窓会の服装 60代女性 カジュアル|店の格と、靴を脱ぐかで分ける

60代の同窓会で案内に「カジュアルで」とあっても、ホテルの宴会場と座敷の料理屋では答えが変わります。店の種類と靴を脱ぐかの2つを先に確かめ、老けて見えるのが心配か、張り切って浮くのが心配かで、足すものと引くものを決めます。

メグラシ編集部/読了 9分
ペプラム 太って見える 骨格|膨らんで見える場所で起点と裾を変える

着こなす

ペプラム 太って見える 骨格|膨らんで見える場所で起点と裾を変える

ペプラムを着ると太って見えるとき、直す場所は骨格ごとに違います。上半身に厚みが出やすい人は胸の下、下半身に重心がある人は裾の終わり、骨や関節がしっかりした人は布の薄さが原因になりやすいからです。鏡の横向きと正面写真で「どこが膨らんで見えたか」を先に確かめ、切り替えの高さ・裾の長さ・布の張りを1か所ずつ動かす手順を、羽織りと重ねる季節の着方まで含めてまとめました。

メグラシ編集部/読了 11分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込