同窓会の服装 60代女性 カジュアル|店の格と、靴を脱ぐかで分ける

**案内に「カジュアルで」とあっても、ホテルやレストランの会なら上着を一枚足し、居酒屋や料理屋の会ならふだんのきれいめで足ります。**同じ「カジュアル」でも、店によって読み替えるのが先です。
もう一つの分かれ目は、靴を脱ぐかどうかです。座敷の店なら、立ったときに膝下10cm以上あるスカートかパンツにして、靴は立ったまま10秒で脱ぎ履きできるものにします。足元が決まれば、上はほとんど迷いません。
そのうえで、自分が心配しているのが「老けて見えること」か「張り切って浮くこと」かで、足すものと引くものが変わります。老けて見えるのが心配なら顔の下に明るい色を一つ足し、浮くのが心配なら光るものと柄を一か所まで減らします。
先に確かめるのは2つ:店の種類と、靴を脱ぐか
60代の同窓会は、幹事が「みんなが気楽に来られるように」と思って「カジュアルで」「平服で」と書くことがほとんどです。けれども会場はホテルのこともあれば、駅前の居酒屋のこともあります。同じ言葉でも、会場によって周りの服装の幅が違います。
| 確かめること | こうなら | こうなら |
|---|---|---|
| 店の種類 | ホテル・レストラン(椅子とテーブル) | 居酒屋・料理屋・母校や公民館 |
| 靴を脱ぐか | 脱がない | 座敷・掘りごたつで脱ぐ |
案内に店名が書いてあれば、店の写真を一度見ておくだけで、どちらに当たるかは分かります。分からなければ、幹事に「座敷ですか」と一言聞くのがいちばん確かです。
ホテル・レストランの「カジュアル」:上着を一枚足す
ホテルの宴会場やレストランで「カジュアル」と書かれている場合は、礼服でなくてよい、という意味で使われていることがほとんどです。ふだん着のままだと、周りより一段くだけて見えます。
足す上着は、襟のないジャケットか、厚みのあるカーディガンがちょうどいい高さです。襟のあるテーラードの形は、仕事や式典の印象が強く出るので、「カジュアルで」と書かれた会では少し固くなります。
中は、無地のニットかブラウスに、きれいめのパンツかスカート。色は紺・グレー・ベージュ・深い緑あたりから選ぶと、ホテルの照明の下でも沈まずに落ち着いて見えます。
居酒屋・料理屋の「カジュアル」:ふだんのきれいめで足りる
居酒屋や料理屋の個室で開く同窓会なら、上着を足さなくても浮きません。ニットにパンツ、ブラウスにスカートといった、近所に出かけるときより一段だけ整えた服で足ります。
一段整えるとは、具体的には次のどれか1つです。毛玉や伸びのないニットにする、パンツの折り目がついているものにする、靴を磨いておく。3つ全部でなくてかまいません。
店が気楽なぶん、気をつけたいのは匂いと汚れです。焼き物や鍋が出る店では、袖口が広がる服は料理に触れやすく、毛足の長いニットは匂いを吸いやすくなります。袖口が手首に沿う形で、表面がなめらかな編みのニットを選んでおくと、帰りも気になりません。
座敷で靴を脱ぐなら:足元から決める
座敷や掘りごたつの店は、靴を脱ぐところから会が始まります。入口の段差で、立ったまま靴を脱いで揃えることになるので、足元は先に決めておきます。

靴は、ひもやファスナーの無いものを選びます。目安は、立ったまま片手を壁に添えて10秒で脱げて、10秒で履けることです。ブーツは脱ぎ履きに時間がかかり、入口で列ができやすいので、座敷の会では避けたほうが気楽です。
足先も見られます。ストッキングなら伝線していないもの、靴下なら服と同じ系統の色で、かかとが薄くなっていないものにしてください。冬の座敷は床が冷えるので、ストッキングの下に薄い五本指の靴下を重ねておくと、2〜3時間座っていても冷えません。
座ると裾は何cm上がるか:スカート丈の決め方
座敷の会でスカートをはくなら、丈は立った状態ではなく、座った状態で決めます。
座ると、スカートの裾は膝側へ5cm前後上がります。正座から横座りに変えると、さらに膝が前に出ます。立ったときに膝がちょうど隠れる丈だと、座った瞬間に膝が出ます。
目安は、立ったときに膝下10cm以上ある丈です。この長さがあれば、正座でも横座りでも膝が隠れます。家で一度、床に座って横座りに崩してみて、膝が出ないかを確かめておくと安心です。
ウエストも見ておきます。座敷では、2〜3時間、体を折った姿勢が続きます。ボタンとファスナーで留めるウエストは、食事のあとに苦しくなりやすいので、後ろだけゴムが入った形か、前で結んで調整できる形のほうが楽です。長く座るつもりなら、パンツを選ぶのがいちばん迷いません。
母校や公民館で開く会
母校の教室や体育館、地域の公民館で開く同窓会もあります。こうした会は、長机にパイプ椅子で、床が冷えやすく、暖房の効きにもむらがあります。
服装は、居酒屋の会と同じ高さでかまいません。違うのは、寒さへの備えです。厚手のニットにカーディガンを重ね、脱いだり着たりで調整できるようにしておきます。床からの冷えには、厚手のタイツや、くるぶしが隠れる長さのパンツが効きます。
校舎の中を歩いて回る会なら、上履きに履き替えることもあります。そのときに足元だけが急にくだけて見えないよう、靴下は無地で、服と同じ系統の色にしておきます。
老けて見えるのが心配な人:顔の下に明るい色を一つ
久しぶりに会う相手の前で「老けたと思われたくない」と感じるのは、自然なことです。ただ、若く見せようとして服の形や柄まで若い方向に寄せると、かえって服だけが浮きます。
効くのは、顔のすぐ下に、肌より少し明るい色を一つ置くことです。白、生成り、淡いピンク、明るい水色のニットやブラウスの襟元が、顔に光を返します。全身を明るくする必要はありません。顔から胸までの20cmほどに明るい色があれば、写真でも顔色が明るく残ります。
反対に、黒や濃い茶色を首元まで詰めると、顔の影が深く見えやすくなります。濃い色が好きな人は、首元が少し開いた形にして、襟の内側に白や淡い色のインナーを1〜2cmのぞかせてください。
張り切って浮くのが心配な人:光るものと柄を一か所まで
反対に、「せっかくだからと張り切ったら、周りがみんな普段着で浮いた」という心配もあります。こちらは、足すより引くほうで調整します。
決まりは、光るものと柄を、それぞれ一か所までにすることです。光るものとは、光沢のある生地、大ぶりのアクセサリー、金具の目立つバッグ。柄とは、花柄や大きなチェック、プリント。これらが2か所以上あると、居酒屋の会では華やかすぎて見えます。
柄の服を着たい日は、柄の面積を全身の3割くらいまでにします。柄のブラウスなら下は無地、柄のスカートなら上は無地。アクセサリーは耳か首のどちらか一方にして、指輪や腕時計は手元に一つまでにしておくと、気合いが入りすぎた印象にはなりません。
集合写真で決まること
60代の同窓会では、最後に集合写真を撮ることがほとんどです。前列は椅子に座るか、しゃがむことになります。
前列に座る可能性があるなら、スカートは座敷のときと同じく、膝下10cm以上の丈にしておきます。しゃがむ場合は、パンツのほうがずっと楽です。後列で立つなら、全身が写るので、靴の色と服の色の差が目立ちます。座敷で靴を脱いだまま写るときは、靴下やストッキングの色まで写真に残ります。
写真で顔が暗く写りやすいのは、照明が上から当たる店です。顔の下の明るい色は、ここでも効きます。
冬の会:コートと室内の差
秋の終わりから冬にかけての同窓会では、店の外と中で気温の差が大きくなります。外は冷えても、店の中は暖房と人の熱で暖かく、座敷はとくに暖まりやすい場所です。

重ね方は、中を一枚で過ごせる厚さにして、寒さはコートとカーディガンで受けます。厚手のニット一枚で来ると、室内で脱げずに暑くなります。中は薄手のニットかブラウス、その上にカーディガン、さらにコート。室内に入ったらコートを脱ぎ、暑ければカーディガンも脱ぐ、という三段にしておくと調整がききます。
座敷の店では、コートは入口の掛け場所か、座布団の後ろにたたんで置くことになります。厚手で丈の長いコートは置き場に困るので、腰からお尻が隠れるくらいの長さで、たためる薄手のダウンや中綿の上着が扱いやすくなります。
どちらとも取れるとき:店名しかない・一次会と二次会で店が違う・幹事
ここまでの分け方で決めきれない場合が、3つあります。
案内に店名しか書いていなくて、店の種類が分からないときは、ホテルの会に合わせて上着まで用意し、会場に入ってから上着を脱ぐか決めます。足りないより、一枚脱げば合わせられるほうが楽です。
一次会がホテルで、二次会が居酒屋のときは、ホテルに合わせて上着を足し、二次会で上着を脱いでふだんのきれいめに戻れるようにしておきます。上着を取っても成り立つよう、中のニットやブラウスは無地か小さな柄にします。
自分が幹事や受付をするときは、立って動く時間が長くなります。座敷の会でも、受付の間は靴を履いたまま入口に立つことが多いので、足元は脱ぎ履きのしやすさより、立ちやすさを優先してください。スカートよりパンツのほうが、かがんで名簿を見たり荷物を受け取ったりする動きが楽です。
去年まで着ていた服が合わなくなった人
同窓会の前にクローゼットを開けて、去年まで着ていた服がしっくりこないと気づくこともあります。60代に入ると、肩まわりの厚みや、首まわりの印象が少しずつ変わるので、同じ服でも見え方が変わるのは自然なことです。
この場合は、全部を買い替えるより、首元と羽織りの2か所だけを見直すほうが早く済みます。首元は、詰まりすぎていないか、開きすぎていないか。羽織りは、肩の縫い目が自分の肩先に合っているか。この2つが合っていれば、下のパンツやスカートはふだんのものでかまいません。
体と顔のどちらが先に変わったかで直す場所を分ける考え方は50歳からのファッションに、ふだんの装いの組み立ては50代のふだんのファッションに、平服と書かれたときの読み替えは平服で来てくださいと言われたらにまとめています。
まとめ
- 「カジュアル」は店で読み替える。ホテル・レストランなら上着を一枚、居酒屋・料理屋ならふだんのきれいめ
- 座敷なら、スカートは立って膝下10cm以上、靴は立ったまま10秒で脱ぎ履きできるもの
- 老けて見えるのが心配なら、顔の下20cmに明るい色を一つ
- 浮くのが心配なら、光るものと柄をそれぞれ一か所まで
- 冬の会は、中を一枚で過ごせる厚さにして、寒さはコートとカーディガンで受ける
よくある質問
Q. 60代の同窓会で「カジュアルで」と書かれていたら、何を着ればいいですか
A. 店の種類を先に見てください。ホテルやレストランなら、ニットやブラウスにきれいめのパンツかスカート、その上に上着を一枚。居酒屋や料理屋なら、上着は無くてもかまいません。
Q. 座敷の店で、スカートとパンツのどちらがいいですか
A. 長く座るならパンツが楽です。スカートなら、立って膝下10cm以上ある丈にしてください。座ると裾が膝側へ5cm前後上がります。
Q. 久しぶりに会うので、若く見せたい気持ちがあります
A. 若く見せるより、顔が明るく見えることを目指すほうが、写真にもきれいに残ります。顔のすぐ下に、肌より少し明るい色を一つ置いてください。
Q. 一次会がホテルで、二次会が居酒屋の場合はどうしますか
A. ホテルに合わせて上着まで用意し、二次会では上着を脱いでふだんのきれいめに戻せる組み合わせにしてください。
— メグラシ編集部





