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50歳からのファッション|体が先か顔が先か、変わった所から直す

メグラシ編集部//読了 9分
窓辺の部屋で、生成りの細い編みのニットとまっすぐな形のグレーのパンツを着た女性の、鎖骨から膝まで

**50歳からのファッションは、全部を一度に買い替えなくて構いません。**去年の秋冬に着ていた服を着てみて、合わなくなったのが形なのか色なのかを確かめてください。それで直す順が決まります。

形が合わなくなった人は、体が先に変わっています。腰まわりや背中の厚み、二の腕の張りが変わり、去年の服のボタンが引っ張られたり、丈が中途半端に見えたりします。この人は着丈とゆとり、ボトムスの股上から直します。色はいまの手持ちのままで大丈夫です。

色が合わなくなった人は、顔が先に変わっています。肌の明るさや髪の色、髪の量が変わり、去年まで似合っていた色を着ると顔が疲れて見えます。この人は首元の色と明るさ、生地の艶から直します。形はそのままで構いません。両方変わったと感じる人は、顔を先に直してください。そうすると、形の直しが少なくて済みます。

あなたはどちら|去年の服5着で確かめる

去年の秋冬によく着ていた服を5着選び、昼の自然光が入る場所で1着ずつ着てください。全身が入る距離から、スマートフォンで写真を撮ります。鏡より写真の方が、変化がはっきり出ます。

写真を見て、次のどちらが多いかを数えます。

写真に出ているもの変わったのは直す場所
服に横向きのしわが走る、ボタンの間が開く、裾が腰の一番広い所で止まる体が先着丈・ゆとり・股上
顔のまわりが暗い、目の下の影が目立つ、服だけが鮮やかに見える顔が先首元の色・明るさ・艶
両方が同じくらい出ている両方顔を先に、そのあと形
どちらもほとんど出ないまだ変わっていないいまの服のままでよい

5着のうち3着以上で同じ側の印が出たら、そちらが先に変わっています。

体が先に変わった人|直すのは形だけ

体が先に変わった人は、色の手持ちはそのまま使ってください。似合う色は変わっていないので、色まで替えると、似合っていたものまで手放すことになります。

直すのは、着丈、ゆとり、ボトムスの股上の3つです。どれも体の厚みが変わった場所に、服の線が引っかからないようにするための直しです。

着丈|腰の一番広い所で止めない

トップスの裾が、腰の一番広い所でちょうど止まっていると、その幅が強調されます。50歳前後で腰まわりの厚みが変わった人は、去年と同じ着丈でも、裾が止まる位置の見え方が変わります。

測り方は、横から写真を撮って、腰の一番広い所の高さを確かめることです。トップスの裾は、そこから上へ5センチ以上離すか、下へ10センチ以上下げると、幅が強調されません。上へ離すなら前だけボトムスに入れ、下へ下げるならお尻が隠れる丈にします。

ゆとり|背中と二の腕に指2本

体の厚みが変わると、背中と二の腕に服が張りつき、動くたびに横のしわが出ます。去年まで余裕のあったニットやブラウスが、肩甲骨のあたりで突っ張るのがこの状態です。

服を着て、背中と二の腕の布を指でつまんでください。指2本ぶん、つまめるゆとりがあれば十分です。つまめないなら、ひとつ大きいサイズにするか、肩の位置が少し落ちた形を選びます。ただし、肩が大きく落ちた形や、全体に大きすぎるものは、布の量が増えて全身が大きく見えるので、指3本ぶんを超えるゆとりは要りません。

股上|ウエストの位置を去年と比べる

ボトムスは、股上の深さで印象が大きく変わります。腰まわりが変わると、去年と同じ股上のパンツでも、ウエストのゴムやボタンが腹に食い込む位置が変わり、上に着たトップスの裾がそこで持ち上がります。

去年のパンツを履いて、ウエストの位置がおへそより上か下かを確かめてください。食い込みが気になるなら、股上を2センチほど深くして、ウエストの位置をおへその高さに合わせると、上のトップスの裾が素直に落ちます。

顔が先に変わった人|直すのは色と艶だけ

顔が先に変わった人は、形の手持ちはそのまま使ってください。体の線に合っている服を、色が合わないという理由で全部替える必要はありません。

直すのは、首元の色、明るさ、艶の3つです。どれも顔のすぐ下に置くものを変えて、顔に光が戻るようにするための直しです。

首元の色|顔のすぐ下を一段明るく

顔が先に変わった人の多くは、肌の明るさが少し落ちたり、髪に白いものが増えたりしています。去年まで似合っていた深い色や、暗い色を首元に置くと、その色が顔に影を落とします。

直し方は、顔のすぐ下に置く色を一段だけ明るくすることです。黒のニットなら濃い灰色か紺に、焦げ茶なら明るい茶色に替えます。服を替えたくないなら、首元に明るい色のスカーフや、白や生成りのインナーを1枚のぞかせるだけでも、顔まわりの影が薄くなります。

暗い色そのものを手放す必要はありません。ボトムスや靴、鞄など、顔から離れた場所に移せば、引き続き使えます。

明るさ|髪の色と服の色の差を見る

髪の色が変わった人は、髪と服の色の差も見直します。黒髪のころは、黒や紺の服と髪の色が揃って、全身がまとまって見えていました。白髪が増えたり、髪を明るく染めたりすると、同じ黒い服でも髪との差が大きくなり、服だけが重く見えます。

写真で、髪と首元の服の色を並べて見てください。髪より服の方がはっきり暗いなら、首元の服を髪の明るさに近づけると、頭から肩までがひと続きに見えます。

艶|生地で光を足す

肌の艶が変わった人は、服の生地で光を足します。目の詰まった細い編みのニット、少し光沢のあるブラウス、なめらかな起毛の生地は、顔のすぐ下で光を反射して、肌を明るく見せます。

逆に、毛羽立ったざっくりした編みや、表面がかさついた生地を首元に置くと、肌の乾いた質感が強調されます。ざっくりしたニットが好きなら、首元に艶のあるインナーを重ねてください。

両方変わった人|顔を先に直す

体も顔も変わったと感じる人は、顔を先に直してください。首元の色と艶を整えると、視線が顔に集まり、体の線の変化に目が行きにくくなります。そのうえで、まだ気になる形の部分だけを直すと、買い替えの枚数が少なくて済みます。

形から先に直すと、新しい形の服を、合わなくなった色で買ってしまうことがあります。そうすると、半年後に色を直すとき、その服もまた入れ替えることになります。

順番の目安は、最初の2週間で首元の色と艶を直し、そのあと写真を撮り直して、まだ形のしわが目立つ服だけを入れ替えることです。

どちらとも取れるとき|写真を2枚撮り比べる

5着を着ても、形の印と色の印が半々で決めきれない人は、同じ服で2枚の写真を撮ってください。1枚はそのまま、もう1枚は首元に白か生成りの布を1枚当てた状態です。

2枚を並べて、首元に布を当てた方が明らかに顔が明るく見えるなら、顔が先です。ほとんど変わらないなら、体が先です。この比べ方なら、5着全部を着直さなくても判断できます。

それでも決まらないときは、変化がまだ小さい時期です。いまの服のまま秋冬を過ごし、次の季節の入れ替えのときに、もう一度写真を撮ってください。変化は数か月で急に進むものではないので、慌てて買い替える必要はありません。

50歳からの流行の取り入れ方

流行の服は、50歳からも着て構いません。外れやすいのは、流行と変化がぶつかるときです。

体が先に変わった人は、流行の色を取り入れてください。形はいまの体に合わせたものを使い、色だけ今年のものにすると、変化と流行がぶつかりません。顔が先に変わった人は、流行の形を取り入れてください。色は顔に合わせたものを使い、袖の形や丈だけ今年のものにします。

50代からのファッションの全体の決め方では、色、丈、素材、場面までを広く整理しています。この記事で直す場所が決まったら、そちらで細かい寸法を確かめてください。

秋冬に先に直す3着

秋冬に入る前に直すなら、まずは次の3着から始めると、毎日の服装がすぐに整います。

変わったのは先に直す3着
体が先お尻が隠れる丈のニット、股上の深いパンツ、肩が少し落ちたコート
顔が先明るい色の細い編みのニット、白か生成りのインナー、首元に置く明るい色のマフラー
両方明るい色の細い編みのニット、白か生成りのインナー、股上の深いパンツ

どの場合も、3着を直したら、もう一度去年の服5着で写真を撮り直してください。最初に気になった印のほとんどが消えていれば、それで十分です。40代のうちに整えておく服の基本は40代のファッションの基本にまとめています。

50歳から変わらないもの

最後に、50歳から変わらないものも書いておきます。

好きな色の系統、好きな形の傾向、着ていて落ち着く素材は、体や顔が変わっても大きくは変わりません。変わるのは、それを体のどこに、どの明るさで置くかだけです。

好きなものを手放すのではなく、置く場所を変える。50歳からのファッションは、それだけで十分に整います。

よくある問い

Q. 50歳になったら、服を全部買い替えた方がいいですか
全部を替える必要はありません。合わなくなったのが形か色かで直す場所が違い、多くの人はどちらか一方から始まります。去年の秋冬に着ていた服を5着選んで着てみて、合わないと感じた理由を書き出すと、替えるべきものが3着前後に絞れることがほとんどです。
Q. 体も顔も変わった気がします。どこから手を付ければいいですか
顔から直してください。首元の色と艶を整えると、全身の印象が明るくなり、体の変化が目立ちにくくなります。そのうえで、まだ気になる形の部分だけを直すと、買い替える枚数が少なくて済みます。逆に形から直すと、色が合わないまま新しい服が増えることになります。
Q. 流行の服は着ない方がいいですか
着て構いません。ただ、流行の形は体の変化と重なるとき、流行の色は顔の変化と重なるときに外れやすくなります。体が先に変わった人は流行の色を、顔が先に変わった人は流行の形を取り入れると、変化と流行がぶつかりません。
Q. どの服が合わなくなったのか、自分ではわかりません
昼の自然光が入る窓辺で、全身が入る距離から写真を撮ってください。鏡で見るより、写真の方が変化がはっきり出ます。顔のあたりが暗く見えれば色、服のしわが横に走っていれば形の問題です。

— メグラシ編集部

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