メグラシ
自分を知る

靴下の干し方|履き口とつま先、どちらを上にするかは厚みの偏りで決まる

メグラシ編集部//読了 8分
秋に出した厚手の靴下と薄手の靴下を並べて、つま先とかかとの厚みの違いを確かめているところ

靴下を干すときの上下の向きは、好みでは決まりません。厚みがどこに偏っているかで決まります。

対立している事情が2つあります。厚い場所を下にすると、湿気がそこに集まって乾き終わりが遅れる。 けれど履き口を下にすると、濡れた重さがゴムにかかり続けて伸びる。

この二つは同じ一足の上では両立しません。だから、秋に出す厚手のものと、薄手のもので向きが逆になります。 全部を同じ向きで干す必要はありません。

探す1|つま先とかかとの補強

靴下を明るいほうへかざして、色の濃く見える部分を探します。

編み目が詰まっているところは光を通しにくく、濃く見えます。多くの場合、つま先とかかとです。ここは摩耗が集中するので、別の糸で厚く編まれています。

指で挟んで確かめてください。

  • 平らな部分と厚みが変わらない:補強なし。向きの影響は小さい
  • 明らかに厚く、指で挟むと弾力がある:補強あり。乾くのが1〜2時間遅れます

補強のある靴下は、その部分をどう置くかで乾き終わりが変わります。

探す2|履き口のゴム

次に履き口です。左右に引いて、離したときの戻りを見ます。

  • 1秒以内に元の幅に戻る:ゴムの力が残っています
  • 2秒以上かかる、または広がったままになる:伸びかけています

伸びかけているものは、濡れた重さをかけてはいけません。 履き口を下にして留めると、乾くまでの数時間ずっと、下向きの力がかかり続けます。

幅の狭い履き口、飾りのついた縁、折り返して履くタイプのものも、この項目では慎重側に置いてください。

探す3|足裏の厚み

厚手のものにあります。内側を指でなでて、輪のように立ち上がった糸があるかどうかを見ます。

パイル状になっているものは、平らな編み地の2倍以上の水を抱えます。同じ大きさの靴下でも、乾く時間が倍近く違うのはここです。

秋に出した厚手のものは、この項目にほぼ該当します。

3つを合わせて、向きを決める

見るところつま先を上履き口を上
つま先・かかとの補強明らかに厚い平らな部分と同じ
履き口のゴム1秒で戻る2秒以上かかる
足裏の厚みパイル状平ら

3行のうち2行が同じ列に入ったら、その列です。

補強が厚くて、しかもゴムも伸びかけている。この組み合わせだけは矛盾します。そのときは竿にまたがせて、上下の向きをつくらない方法へ逃げてください。留めなければ、どちらにも重さは集中しません。

履き口を上にする|ゴムを守る干し方

薄手のもの、ゴムが細いもの、伸びかけているものはこちらです。

履き口の折り返しの部分をピンチで留めます。編み目が詰まっているので跡が残りません。

  • 履き口を軽く広げて留めると、内側に空気が入ります
  • 二枚を重ねない。並べて留めるなら、間をこぶし一つ分あける
  • つま先が下を向くので、そこだけ最後に乾きます。仕上がりの確認はつま先で

この向きの利点は、ゴムに一切重さがかからないことです。 薄手なら、つま先が遅れても全体で3時間程度に収まります。

つま先を上にする|厚い場所を先に乾かす

厚手のもの、パイル状のもの、補強のはっきりしたものはこちらです。

つま先の補強部分をピンチで留めます。ここも編み目が詰まっているので跡が出にくい場所です。

  • 履き口が下を向くので、内側の空気が下から抜けます
  • 履き口を軽く広げて、開いた状態にしておくと、さらに抜けが良くなります
  • ゴムに重さがかかるので、ゴムの力が残っているものに限ります

厚手のものをこの向きで干すと、履き口を上にした場合より1〜2時間早く乾き終わります。

裏返すかどうか

内側の作りで決まります。

内側がパイル状のものは、裏返すと1時間ほど早くなります。水を多く抱えている面を外に出して、風を直接当てるためです。

内側が平らなものは、裏返しても差はほとんど出ません。

⚠️ 色の濃いものを裏返して日に当てないでください。 外側になった内面が先に色あせて、履いたときに履き口の外との差が見えます。裏返すのは室内か日陰のときです。

留める位置|跡を残さない

ピンチの跡が残るのは、編み目が粗く薄い部分に留めているからです。

留めていいのは3か所。かかとの補強、つま先の補強、履き口のゴム。 どれも編み目が詰まっていて、圧が分散します。

それでも跡が気になるなら、順に試してください。

  • 挟む力の弱いピンチに替える
  • 留める部分を1センチ内側にずらす
  • 竿にまたがせて、留めない

乾いてから跡が残っていた場合は、その部分を湿らせて手で伸ばすと戻ります。乾いた状態で引っ張っても形は動きません。

二枚を重ねて留めない

やってしまいがちですが、乾き終わりが2時間以上遅れます。

重ねた面の間は空気が動きません。片方の内側ともう片方の外側が接している状態は、洗濯機の中に置いてあるのと近い環境です。

ピンチが足りないときは、竿に片方ずつまたがせてください。またがせると、布が二重にならず、上下の向きも生じません。厚手のものには、この方法がいちばん向いています。

秋の厚手と、薄手のもので逆になる

季節の変わり目に、同じ干し方を続けて失敗することがあります。

夏まで履いていた薄手のものは、履き口を上にするのが正解でした。厚みの偏りが小さく、ゴムのほうが弱いからです。

秋に出した厚手のものは、つま先を上にするのが正解になります。パイルが水を抱えていて、そこを先に乾かす必要があるからです。

⚠️ 切り替えの合図は、気温ではなく厚みです。 出した一足を明るいほうへかざして、つま先とかかとが濃く見えるかどうかで判断してください。

乾いたのに、つま先だけ湿っているとき

確かめ方があります。つま先を指で挟んで、頬に当ててください。 ひんやりするなら、まだ水が残っています。

残っていた場合の手当ては2つです。

  • 上下を逆にして、あと1時間。全体を干し直す必要はありません
  • 裏返して30分。内側のパイルに水が残っています

⚠️ この状態でたたんで引き出しに入れないでください。 靴下は面積が小さいぶん、引き出しの中で密着します。濡れた時間の合計がそこから積み上がり、次に出したときのにおいになります。

ゴムが伸びる原因は、干し方だけではない

干し方を直しても伸びるときは、他の原因を見てください。

  • 脱水が長い。遠心力で履き口が広がったまま固定されます。短く切る
  • 熱い湯で洗っている。ゴム状の素材は熱で緩みます。常温か30度まで
  • たたむときに折り返している。履き口を折り返してまとめる方法は、そこに癖が付きます
  • 同じ一足を続けて履いている。ゴムは履いていない時間に元の長さへ戻ります

干し方より効くのは、脱水の秒数と水温です。 そちらを先に見直してください。

片方だけ見つからなくなる問題

干し方の前段階で決まります。

洗濯機に入れる時点で、二枚を軽く結んでおくか、小さな袋にまとめて入れる。 これで途中で紛れることがなくなります。

干すときは一足を隣どうしに留め、乾いたら外す前に、その場で合わせる。 一度どこかに置いてから合わせようとすると、そこで散らばります。合わせる作業を、外す動作の中に組み込んでください。

似た色のものが多いと、合わせる手間そのものが増えます。同じ役割のものを同じ色でそろえると、片方がなくなっても組み合わせが成立します。

どちらとも取れるとき

補強も厚く、ゴムも伸びかけている。この組み合わせが唯一の矛盾です。

まず、竿またぎに逃げてください。 留めなければ、どちらにも重さが集中しません。乾く時間は少し延びますが、失うものがありません。

次に、量を減らします。 一度に干す数を半分にして、間隔をこぶし一つ分あける。厚手のものは、詰めて干すと乾き終わりが倍になります。

最後に、ゴムの状態を優先します。 乾く時間が1時間延びるのは取り戻せますが、伸びたゴムは戻りません。片側だけがやり直せないからです。

まとめ|厚みを探してから、向きを決める

  • 向きは好みではなく、厚みがどこに偏っているかで決まる
  • 探すのは、つま先とかかとの補強・履き口のゴム・足裏の厚みの3つ
  • 厚手のものはつま先を上、薄手のものは履き口を上
  • 矛盾したら、竿にまたがせて上下をつくらない
  • ピンチは、編み目の詰まった3か所のどれかに留める
  • 二枚を重ねて留めない。乾き終わりが2時間遅れる
  • ゴムが伸びる主因は、脱水の長さと水温

季節が変わったら、向きも変えてください。同じ干し方を一年中続けると、どちらかの季節で必ず損をします。

関連記事

— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 靴下は履き口を上にするのと、つま先を上にするのと、どちらが正しいのですか
厚みの偏りで変わります。つま先とかかとに補強が入っていて明らかに厚いもの、足裏がパイル状になっている厚手のものは、つま先を上にしてください。厚い場所は乾くのが遅く、下にあると湿気が集まってさらに遅れます。逆に、全体が薄くて履き口のゴムが細いものは、履き口を上にします。濡れた重さがゴムにかかり続けると伸びるからです。厚みの差がはっきりしない薄手のものは、履き口を上で構いません。
Q. ピンチの跡が残ってしまいます
留める場所を変えると消えます。跡が残るのは、編み目が粗く薄い部分に留めているからです。靴下の中で編み目が詰まっているのは、かかとの補強、つま先の補強、履き口のゴムの3か所。この3か所のどれかに留めてください。それでも跡が気になるなら、挟む力の弱いピンチに替えるか、竿にまたがせて留めない方法に切り替えます。乾いてから跡が残っていた場合は、その部分を湿らせて手で伸ばすと戻ります。
Q. 二枚を重ねて留めると乾きが遅くなりますか
遅くなります。重ねた面の間は空気が動かないので、そこだけ最後まで湿ったままになります。片方の靴下の内側と、もう片方の外側が接している状態では、乾き終わりが2時間以上遅れることもあります。ピンチが足りないときは、竿に片方ずつまたがせるほうが早い。一足を並べて留めたいなら、間をこぶし一つ分あけてください。
Q. 裏返して干したほうがいいですか
内側がパイル状になっている厚手のものは、裏返すと1時間ほど早くなります。パイルは水を多く抱えるので、外側に出して風を直接当てるほうが効率がよい。一方、外側の見た目が大事なもの、色の濃いものは、裏返して日に当てると外側になった内面が先に色あせます。裏返すのは室内か日陰のときにしてください。薄手で内側が平らなものは、裏返しても差はほとんど出ません。
Q. 洗うたびに片方だけ見つからなくなります
干す前の段階でほぼ決まります。洗濯機に入れる時点で二枚を軽く結んでおくか、小さな袋にまとめて入れると、途中でどこかに紛れることがなくなります。干すときは一足を隣どうしに留め、乾いたら外す前にその場で合わせる。乾いた靴下を一度どこかに置いてから合わせようとすると、そこで散らばります。合わせる作業を、外す動作の中に組み込むのが確実です。

— メグラシ編集部

Next Read·次に読みたい3記事
仕舞う前の服を並べて、襟の内側と袖口を明るい場所で確かめているところPick

自分を知る

クリーニングに出す頻度|着た回数ではなく、素肌が触れた回数を品目ごとに積む

クリーニングに出す間隔を、品目ごとに自分で決められる形にしました。数えるのは着た回数ではなく、素肌が直接触れた回数と、汗ばんだ記憶のある回数の2つです。同じ5回でも、中に一枚あった5回と素肌に着た5回では、繊維に残っているものが違います。スーツの上下・中綿のアウター・喪服・ウールのコート・デニムそれぞれについて、出すまでの上限回数と、回数では数えない品目を分けました。間隔を延ばすために家でできることと、家でやってはいけない場合、混ぜると危険な組み合わせも書いています。

続きを読む
白い服の襟の内側と脇を、明るい場所で裏返して確かめているところ

自分を知る

白い服の黄ばみ|落ちるかどうかは、何回目の洗濯で見えたかで分かれる

白い服の黄ばみは、同じ見た目でも中身が3つに分かれます。分けているのは、その服を着はじめてから何回洗ったあとに見えたかです。洗って乾いた直後に見えたもの、5回以内で見えたもの、20回以上または保管明けで見えたもの。この3つで、家で戻る範囲がまったく違います。見えた場所での切り分け、家で試す前に外すもの、混ぜてはいけない洗剤の組み合わせ、湯温と時間の上限、そして次に黄ばませないための脱いだ日の一手間まで、順番どおりに置きました。

続きを読む

Try the Diagnosis

文章で読んだら、次は 自分で試してみる。

骨格・パーソナルカラー・セルフイメージを組み合わせた、装い直結の無料診断へ。

無料で診断してみる

無料 / 10分程度 / airClosetサイト

あわせて読みたい

クリーニングに出す頻度|着た回数ではなく、素肌が触れた回数を品目ごとに積む

自分を知る

クリーニングに出す頻度|着た回数ではなく、素肌が触れた回数を品目ごとに積む

クリーニングに出す間隔を、品目ごとに自分で決められる形にしました。数えるのは着た回数ではなく、素肌が直接触れた回数と、汗ばんだ記憶のある回数の2つです。同じ5回でも、中に一枚あった5回と素肌に着た5回では、繊維に残っているものが違います。スーツの上下・中綿のアウター・喪服・ウールのコート・デニムそれぞれについて、出すまでの上限回数と、回数では数えない品目を分けました。間隔を延ばすために家でできることと、家でやってはいけない場合、混ぜると危険な組み合わせも書いています。

メグラシ編集部読了 12分
白い服の黄ばみ|落ちるかどうかは、何回目の洗濯で見えたかで分かれる

自分を知る

白い服の黄ばみ|落ちるかどうかは、何回目の洗濯で見えたかで分かれる

白い服の黄ばみは、同じ見た目でも中身が3つに分かれます。分けているのは、その服を着はじめてから何回洗ったあとに見えたかです。洗って乾いた直後に見えたもの、5回以内で見えたもの、20回以上または保管明けで見えたもの。この3つで、家で戻る範囲がまったく違います。見えた場所での切り分け、家で試す前に外すもの、混ぜてはいけない洗剤の組み合わせ、湯温と時間の上限、そして次に黄ばませないための脱いだ日の一手間まで、順番どおりに置きました。

メグラシ編集部読了 12分
バスタオルの干し方|衣類と同じ場所に並べていいかは、ふさぐ風の量で決まる

自分を知る

バスタオルの干し方|衣類と同じ場所に並べていいかは、ふさぐ風の量で決まる

バスタオルは衣類ではありませんが、同じ洗濯機で洗い、同じ干場に並びます。そこで問題になるのは、タオルが乾くかどうかではなく、隣の衣類が乾く時間を奪っていないかです。広げたときの幅、折ったときに重なる枚数、乾き終わりの時刻差。この3つを測ると、同じ竿に並べていいか、端に寄せるか、干す回を分けるかが決まります。竿が一本しかないときに何を優先して外すか、折り目の内側だけ湿っているときの直し方まで書きました。

メグラシ編集部読了 8分
ズボンの干し方|筒をつくるか、面を伸ばすかで分かれる

自分を知る

ズボンの干し方|筒をつくるか、面を伸ばすかで分かれる

ズボンの干し方を、乾く速さと形の残り方の両方から決める記事です。分岐は二つだけ。空気の通る筒をつくるか、平らな面を伸ばすか。どちらを選ぶかは、ウエストで布が何枚重なっているか、握って離したときにシワが消えるか、膝に前の形が残っているかの3点で決まります。筒をつくると乾きが速く、面を伸ばすと形が残る。両方を同時には取れないので、その一本にとってどちらが大事かを先に決めます。ポケットの底、折り目、乾いたあとの直し方も置きました。

メグラシ編集部読了 9分
けだまを取る日は、洗う前か後か|乾き切っているかで、取れる毛と切れる糸が入れ替わる

自分を知る

けだまを取る日は、洗う前か後か|乾き切っているかで、取れる毛と切れる糸が入れ替わる

毛玉を取る作業がうまくいかない日は、道具でも毛玉でもなく順番が原因のことがあります。見るのは3つ。洗う前か洗ったあとか、生地が芯まで乾き切っているか、平らな面に置いたときに浮きが残っていないか。湿ったまま取ると、抜けるはずの毛が切れて断面が増えます。乾き具合の確かめ方、洗ったあとに何日置くか、着る直前に見つけたときの扱い、干し方で次の出方が変わることまでまとめました。

メグラシ編集部読了 10分
パーカーの干し方|布が何枚重なっているかを数えてから掛ける

自分を知る

パーカーの干し方|布が何枚重なっているかを数えてから掛ける

春先や秋口に出番が増えるパーカーが乾かない理由を、フードのせいにせずに数で切り分ける記事です。数えるのはフード・肩の付け根・ポケットの底・裾のリブの4か所で、布が何枚重なっているか。2枚以上重なっている場所が3か所以上あるなら、普通のハンガー1本では最後まで乾きません。ハンガー2本でフードを立てる、逆さに吊るす、竿にまたがせるの3つの掛け方を、重なりの位置に合わせて選びます。肩の出っぱりを出さない方法と、紐まわりの直し方も置きました。

メグラシ編集部読了 9分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込