メグラシ
自分を知る

アラフィフのファッションは、顔から30センチの明るさで決まる|明度差・艶の面積・布の落ち方で選ぶ

メグラシ編集部//読了 11分
明るい窓辺で、明るさの違う二枚の布を顔の下に当てて見比べている様子

同じ服が急にしっくり来なくなる。丈も系統も変えていないのに、鏡の中の一枚だけが落ち着かない。

このとき動いているのは寸法ではありません。顔のまわりに返ってくる光の量です。

見る範囲は決まっています。あごから下に、およそ30センチ。 そこから下は距離が離れるので、顔の見え方にはほとんど関わりません。

📋 早見表|30センチの中で見る3つ

この表は答えではありません。顔まわりで何を確かめるかを決めるための道具です。

見るもの測り方一方の側もう一方の側
明度差首と布のどちらが明るいか布が明るい布が暗い
艶の面光を返す点の数1つか2つゼロ
布の落ち方体との隙間沿って落ちる離れて落ちる

3つのうち2つが同じ方向にそろっていれば、その一枚は今の組み合わせで使えます。そろわないときは、顔まわりだけを組み替えます。

なぜ30センチなのか

人と向かい合ったとき、相手の視線は顔とその周辺を往復します。往復する範囲が、だいたいあごから30センチです。

その範囲の外にあるものは、同じ時間だけ見られていません。だから、丈やシルエットを直しても手応えが出ないのに、首もとを1つ替えると全体が動くということが起きます。

判定の範囲を狭めると、確かめる回数も減ります。全身を見直すと、条件が多すぎてどれが効いたか分からなくなります。30センチに絞れば、変えた1つと結果が1対1で対応します。

30センチという長さは、自分の手で確かめられます。あごの下に手を当てて、指を伸ばした手のひらを縦に2つ分たどると、だいたいその位置に届きます。多くの人で、鎖骨から胸の上のあたりまでが範囲に入ります。

範囲を決めておくと、買い物のときにも効きます。売り場で服を体に当てるとき、見るのはその範囲だけで足ります。全身が映る鏡の前に立たなくても、上半分の判定はその場で終わります。 全身の確認は、上半分が通ったものだけについて行えば、試着の回数が減ります。

明度差|首と布のどちらが明るいか

自然光の入る窓のそばで、その服を着て手鏡を胸の高さに立てます。首と、その下にある布を同時に映します。

  • 布のほうが明るい … 光が下から顔へ返ります
  • ほぼ同じ … 顔と首の境目が読まれにくくなります
  • 布のほうが暗い … 顔の輪郭がはっきり読まれます

どれが良いということはありません。近い距離で長く話す日は明るい側、人数の多い場に出る日は暗い側が落ち着きます。

色に引っぱられて分からないときは、写真を撮って白黒に変換してください。白黒にすると、明るさだけが残ります。判定は自然光でしてください。室内の照明では、差が飛んで見えることがあります。

差の段数を数える方法もあります。手持ちの白い布と黒い布を1枚ずつ用意して、白を一段目、黒を五段目とします。首の明るさと、判定したい布の明るさが、その五段のどこに当たるかを見ます。差が一段なら小さい差、三段以上なら大きい差です。

この五段は一度作れば、以後ずっと同じ基準として使えます。手持ちの服を並べて、どの段にいるかを書き出しておくと、朝に選ぶときの手間が減ります。多くの場合、手持ちは二段か三段のどこかに集まっているので、足りない段が1つ見つかります。

艶の面|点で置くか、面で置くか

光を返すものは、面積で見え方が変わります。

広い面が光ると、そこだけが白く飛んで、顔より先に目に入ります。点で置けば、光が返るだけで面としては読まれません。

目安は、顔から30センチ以内に置く光る点は1つか2つまでです。3つ以上になると、点が集まって面になります。

増やしたいときは、点の数ではなく、1つの点の大きさを一段上げてください。数が増えると視線が分散し、どこを見ればよいか読めなくなります。

布の落ち方|沿うか、離れるか

同じ明るさでも、布が体に沿って落ちるか、離れて落ちるかで、顔まわりの光の量が変わります。

体に沿う布は、首から胸にかけて光を連続して返します。離れて落ちる布は、体とのあいだに影ができるので、返る光が減ります。

  • 沿って落ちる … 顔まわりが明るくなる
  • 離れて落ちる … 顔まわりに影ができる

判定は、鏡の前で軽く前かがみになれば分かります。かがんだときに布が体から離れるなら、離れて落ちる側です。

どちらにも使い道があります。 明度差が足りないと感じたら沿う布に、光が返りすぎていると感じたら離れる布に替えると、色を変えずに調整できます。

どちらとも取れるとき①|3つが割れた

明度差は明るい側、艶は点がゼロ、布は離れて落ちる。こういうふうに、3つがそろわないことはよくあります。

判定は1つです。2つが同じ方向にそろっていれば、その一枚は使えます。 1つだけ外れている場合は、外れている1つを顔まわりで足すか引くかすれば戻ります。

3つとも別々の方向を向いている場合は、その一枚を単体で完結させようとしないでください。上に一枚重ねると、顔まわりの条件がその一枚に置き換わるので、判定がやり直しになります。

割れ方には読み取れる形があります。明度差だけが外れている場合は、色そのものを替えるのではなく、首もとに中間の段を1つ足せば戻ります。艶だけが外れている場合は、点を1つ増やすか減らすだけで済みます。布の落ち方だけが外れている場合が、いちばん手が要ります。 落ち方は布そのものの性質なので、同じ一枚では変えられません。

その場合は、その一枚を顔から30センチの外へ移すという手があります。上に重ねる一枚を足して、顔まわりの担当を交代させれば、下の一枚は判定の対象から外れます。手放す前に、この移し方を試してみてください。

どちらとも取れるとき②|明るい側にすると顔が沈んで見える

顔まわりを明るくしたのに、かえって落ち着かない。この場合、明度差が大きくなりすぎています。

明度差は、大きければよいものではありません。差が三段以上あると、布のほうが先に読まれます。 顔より布が先に目に入ると、顔は相対的に沈みます。

対処は、中間の明るさを1つ挟むことです。明るい布と首のあいだに、その中間の明るさのものを1つ置くと、段が2つに分かれて差が縮みます。首もとに布を1つ足すだけで足ります。

逆に、暗い側にしたときに落ち着かない場合も同じ理屈です。差が大きすぎるので、中間を挟むか、光を返す点を1つ足してください。

どちらとも取れるとき③|場所によって見え方が変わる

家では収まっていたのに、外に出ると違って見える。これは判定の失敗ではなく、光の条件が変わっただけです。

自然光の下では、明度差はそのまま出ます。暗い店内や会議室では、明るい面が浮き、暗い面は沈みます。同じ服でも、置かれる光で読まれ方が変わります。

対処は、行き先で選ぶことです。暗い場所で過ごす時間が長い日は、明度差を一段小さくして、光を返す点を1つ足します。明るい場所で過ごす日は、点を減らして差をそのままにします。

服を替える必要はありません。足したり外したりできるものを、顔から30センチの範囲に1つ用意しておけば足ります。

用意しておくものは、鞄に入る大きさで足ります。首もとに掛ける薄い一枚か、光を返す点が1つ付いたもの。どちらか片方を持っていれば、行き先の光が予想と違っても、その場で一段動かせます。

季節でも光の条件は変わります。日の高い時期は上から光が来るので、顔の下に影ができやすく、明るい側の布が効きます。日の低い時期は横から光が来るので、影が減り、明度差をそのまま使えます。同じ服が季節をまたいで違って見えるのは、この差によることが多いです。

判定を、他の診断とどうつなぐか

この判定は、色そのものを決める診断とは別のものです。ここで見ているのは明るさと光の返り方で、どの色みが合うかは見ていません。

順番としては、こちらが先です。明るさの段が決まっていれば、その段の中から色を選べばよいので、選択肢が減ります。逆に色から決めると、同じ色の中で明るさの違うものが並んだときに、また迷うことになります。

骨格の話とも重なりません。骨格が扱うのは体の厚みと質感で、範囲は首から下の全体です。この判定は顔から30センチだけを見ています。範囲が違うので、どちらを先にしても構いませんが、手持ちで解くならこちらが先のほうが手数が少なくて済みます。

手持ちのまま組み替える3つの手

判定が出たら、直すのも30センチの範囲だけです。

  1. 上に一枚重ねる … 顔まわりの明るさがその一枚に置き換わります
  2. 首もとに布を1つ足す … 中間の段を作れます
  3. 開きの形が違うものに替える … 首の見える面積が変わり、差が動きます

全身を替えると、判定がやり直しになります。 順番としても、顔まわりが先です。ここが決まってから下を見ると、下は多くの場合そのままで足ります。

写真で確かめるときの条件

判定を写真で確かめる場合、条件をそろえないと差が読めません。

そろえるのは3つです。撮る距離、光の向き、背景の明るさ。このうち背景がいちばん見落とされます。 白い壁の前と暗い壁の前では、同じ服が別の明るさに見えます。

距離は2メートルにしてください。人と向かい合って話すときの距離に近く、顔まわりが実際に読まれている条件に合います。近づいて撮ると、明度差が実際より大きく見えます。

撮る時刻も、できれば固定します。日中の同じ時間帯にそろえておけば、日をまたいで比べられます。比べる相手があると、判定は一気に速くなります。

撮った写真は、白黒に変換して並べてください。色が残っていると、明るさではなく色の好みで選んでしまいます。判定しているのは明るさなので、色は消してから見るほうが正確です。

2週間、1つだけ記録する

判定を定着させるのに、毎日測る必要はありません。

2週間、その日の顔まわりの明度差を「明るい」「同じ」「暗い」の3つで書き、人と会ったときに気になったかどうかを1行で足します。

14行たまると、自分がどちらに寄せた日に落ち着いているかが見えます。多くの場合、1つの側に偏ります。 そこが、次に買うときの基準になります。

偏りが出なかった場合も、それ自体が答えです。どちらでも成立しているなら、顔まわりで迷う必要がないということになります。その場合は、選ぶ基準をその日の予定のほうに移してください。

まとめ

しっくり来なくなった一枚は、寸法が合わなくなったのではありません。顔のまわりに返る光の量が変わっただけです。

見るのは、あごから30センチの中の3つ。明度差、艶の点の数、布の落ち方。2つがそろえばそのまま使えて、外れた1つは顔まわりの組み替えで戻ります。

関連記事

— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 同じ服が急にしっくり来なくなりました。何を見ればいいですか
服の寸法ではなく、顔のまわりに返ってくる光の量を見てください。見る範囲は、あごから下におよそ30センチまでです。そこに置かれている布が、首の明るさより明るいか暗いか、光を返す面がどれだけあるか、布が体から離れて落ちているか沿って落ちているか。この3つを確かめると、その一枚をそのまま使えるか、顔まわりだけ組み替えるかが決まります。全身を見直す必要はありません。
Q. 明度差は、どうやって測ればいいですか
自然光の入る窓のそばで、その服を着て手鏡を胸の高さに立てます。首と、あごの下30センチの範囲にある布を同時に映して、どちらが明るいかを見ます。ほぼ同じなら差はゼロ、はっきり違うなら二段以上あります。写真を撮って白黒に変換すると、色に引っぱられずに明るさだけを比べられます。判定は自然光でしてください。室内の照明では、明るさの差が飛んで見えることがあります。
Q. 明るいほうがよいのですか
どちらが良いということはありません。顔まわりが明るいと輪郭がやわらかく読まれ、暗いと輪郭がはっきり読まれます。人数の多い場に出る日や、離れた場所から見られる日は暗い側が読み取られやすく、近い距離で長く話す日は明るい側が落ち着きます。その日の予定で選び分けられるように、明るい一枚と暗い一枚を両方持っておくと迷いません。
Q. 艶のあるものを足すと、派手になりませんか
面積で決まります。光を返す面が広いと、そこだけが白く飛んで目立ちます。点で置けば、光が返るだけで面としては読まれません。目安として、顔から30センチ以内に置く光る点は1つか2つまでです。それ以上増やすと、点が集まって面になります。増やしたい場合は、点の数ではなく、1つの点の大きさを一段上げるほうが収まります。
Q. 手持ちを全部買い替える必要がありますか
要りません。判定の範囲が顔から30センチなので、組み替えるのもその範囲だけで足ります。上に一枚重ねる、首もとに布を1つ足す、開きの形の違うものに替える。この3つのどれかで、同じ手持ちのまま明度差を動かせます。全身を替えると判定がやり直しになるので、順番としても顔まわりが先です。

— メグラシ編集部

Next Read·次に読みたい3記事
玄関の鏡の前で、羽織りを合わせて全身の見え方を確かめている様子Pick

自分を知る

45歳の服装は、鏡の前と外に出たあとの差で選ぶ|3つの実測ポイント

家の鏡ではしっくりきたのに、外に出るとなぜか落ち着かない。この差は好みの問題ではなく、鏡の前と実際の光の中とで、服の見え方が変わっているだけです。45歳の服装で迷ったときに測る場所は3つ。緩みの寸法、色の沈み方、生地の光り方。この3つを自分の持ち物で確かめる手順と、くたびれて見える側と頑張りすぎて見える側のどちらに寄っているかを判定する方法、迷ったときの直し方までまとめました。

続きを読む
鏡の前で襟元を整え、顔まわりに何本の線ができているかを確かめている場面

自分を知る

顔まわりの印象が静かな人の服選び|足すのは色ではなく、境目の線の本数

はっきりした色を足しても、色だけが立って自分は後ろへ下がる。そういう結果になるなら、足す対象が違っています。顔まわりの主張が穏やかなタイプで効いているのは、顔から30cm以内に境目の線が何本あるかです。0本だと顔と服が続いて見え、1〜2本で収まり、3本を超えると線どうしが競います。線は襟の縁、インナーの見え幅、巻きものの端、耳もとの小物で作れます。髪を下ろした日、写真に写る日の数え直しまで整理しました。

続きを読む

Try the Diagnosis

文章で読んだら、次は 自分で試してみる。

骨格・パーソナルカラー・セルフイメージを組み合わせた、装い直結の無料診断へ。

無料で診断してみる

無料 / 10分程度 / airClosetサイト

あわせて読みたい

45歳の服装は、鏡の前と外に出たあとの差で選ぶ|3つの実測ポイント

自分を知る

45歳の服装は、鏡の前と外に出たあとの差で選ぶ|3つの実測ポイント

家の鏡ではしっくりきたのに、外に出るとなぜか落ち着かない。この差は好みの問題ではなく、鏡の前と実際の光の中とで、服の見え方が変わっているだけです。45歳の服装で迷ったときに測る場所は3つ。緩みの寸法、色の沈み方、生地の光り方。この3つを自分の持ち物で確かめる手順と、くたびれて見える側と頑張りすぎて見える側のどちらに寄っているかを判定する方法、迷ったときの直し方までまとめました。

メグラシ編集部読了 10分
顔まわりの印象が静かな人の服選び|足すのは色ではなく、境目の線の本数

自分を知る

顔まわりの印象が静かな人の服選び|足すのは色ではなく、境目の線の本数

はっきりした色を足しても、色だけが立って自分は後ろへ下がる。そういう結果になるなら、足す対象が違っています。顔まわりの主張が穏やかなタイプで効いているのは、顔から30cm以内に境目の線が何本あるかです。0本だと顔と服が続いて見え、1〜2本で収まり、3本を超えると線どうしが競います。線は襟の縁、インナーの見え幅、巻きものの端、耳もとの小物で作れます。髪を下ろした日、写真に写る日の数え直しまで整理しました。

メグラシ編集部読了 12分
ファッション迷子から抜け出す判定|似合う・好き・使えるの3つがずれている場所を探す

自分を知る

ファッション迷子から抜け出す判定|似合う・好き・使えるの3つがずれている場所を探す

何を着ても違う気がして、買っても結局着ない。ファッション迷子は好みが定まらないのではなく、似合う・好き・使えるという3つの物差しのうち、どれか1つが欠けたまま服を選んでいる状態です。3つに分けて自分の手持ちを採点する方法、どの組み合わせが欠けると何が起きるか、迷子から抜けるための優先順位まで、判定できる形でまとめました。

メグラシ編集部読了 10分
着たい服がわからないとき|「手に取った率」で本当に着たい服が分かる

自分を知る

着たい服がわからないとき|「手に取った率」で本当に着たい服が分かる

「着たい服がわからない」という感覚は、好みを失ったからではありません。決めているのは、クローゼットの中で実際に手が伸びている服と、そうでない服の比率です。2週間、手に取った回数を記録するだけで、本当に着たい服がどれかが数字として見えてきます。買った理由を思い出せるかどうかも合わせて見ると、手放す判断とは違う軸で整理できます。季節外だから0回なのか、本当に着ないのかのどちらとも取れる判断まで。

メグラシ編集部読了 13分
アラサーのファッション|合わなくなった服は、肩・胴・裾の3つの余白で仕分ける

自分を知る

アラサーのファッション|合わなくなった服は、肩・胴・裾の3つの余白で仕分ける

20代に買った服が急にしっくり来なくなるとき、変わっているのは服の系統ではなく、服と体のあいだにできる余白の位置です。肩先の骨と縫い目のずれ、胴でつまめる生地の量、裾と骨の距離。この3か所を測ると、その一枚を残すか、直すか、役割を変えるかが決まります。2か所が同じ方向に寄ったときの読み方、1か所だけずれているときの直し方、日によって数字が変わるときの扱いまでまとめました。

メグラシ編集部読了 9分
大人可愛い服・50代の冬コーデ|丸み・ふくらみ・明るさは、1つだけ顔から40cm以内に置く

自分を知る

大人可愛い服・50代の冬コーデ|丸み・ふくらみ・明るさは、1つだけ顔から40cm以内に置く

可愛いと感じさせている要素は3つに分解できます。カーブの半径、布が体から離れる量、白い紙との明るさの差。冬は布そのものが厚くなるので、この3つを同時に入れると量が二重になります。だから入れるのは1つだけ、置く場所は顔から40cm以内に1か所。3つの測り方、どれを選ぶかの決め方、上着を着ると要素が1つ増える日の数え直し、2つ入ってしまったときの戻し方までまとめました。

メグラシ編集部読了 11分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込