ブルベ夏が髪色を明るくできる限界|顔に接している帯の幅と、明るい面の割合で決まる

明るくしていいかどうかは、トーンの番号では決まりません。決めているのは、明るい毛が顔の輪郭に接している帯が何cmあるかです。
同じ番号のまま、この帯を2cmから0cmへ動かすことができます。逆に、暗めの番号でも帯が顔の全周に接していれば、明るさは上限を越えます。番号は明るさの強さしか表していないので、上限の話には使えません。
このページで出すのは3つの数字だけです。帯の幅・明るい面の割合・根元の伸び。 どれも鏡と写真で測れます。
📋 早見表|測るのは3つ
| 数字 | 測る場所 | 上限の目安 |
|---|---|---|
| 帯の幅 | 顔の輪郭線に接している明るい毛の幅 | 2cm |
| 明るい面の割合 | 見えている髪のうち明るい面 | 帯2cm以下なら8割/全周に接するなら6割 |
| 根元の帯 | 分け目から見える暗い部分の幅 | 2cm |
帯が上限の内側なら、割合の上限が上がります。順番は帯が先です。
結論:上限を決めているのは、顔に接している幅のほう
人が全身を見るとき、いちばん先に読むのは顔の輪郭とその周囲です。髪の明るさが顔の判断に効いてくるのは、その明るさが輪郭に接している場所だけです。
輪郭から2cm以上離れた場所の明るさは、顔とは別の面として読まれます。だから後頭部や内側がどれだけ明るくても、顔の判定はほとんど動きません。上限は髪全体ではなく、顔に接している2cmの帯にかかっています。
ブルベ夏でこの差が出やすいのは、肌と髪のあいだの明るさの差が小さいためです。差が小さいほど、境目の位置がどこにあるかで見え方が変わります。
測り方①|顔に接している帯を、幅で測る
正面を向いて撮った写真を用意します。自然光の入る窓から1mほど離れ、カメラは目の高さです。
こめかみ・頬骨・あご先の3か所で、顔の輪郭線から髪の内側へ向かって、明るい毛がどこまで続いているかを測ります。採用するのは3か所の平均ではなく、いちばん広い数字です。判定に効くのはいちばん広い場所だからです。
指の幅がおよそ1.5cmなので、写真の上で指1本ぶんに収まっていれば2cm以下と見て構いません。指2本ぶんに届いていたら3cm以上です。
左右で差が出ることがあります。分け目のある側は、毛が顔の上へ被さるぶん帯が細くなり、逆側は太くなります。差が2cm以上あるときは、太いほうを採用してください。細いほうに合わせると、太い側で上限を越えたまま運用することになります。
測る条件も揃えます。前髪を上げた状態と下ろした状態では、こめかみの帯の幅が3cm近く違うことがあります。日常でいちばん長くしている状態で撮ってください。
測り方②|明るい面が、見えている髪の何割か
次に、鏡に映って見えている髪だけを数えます。内側の毛や、襟の下に隠れている毛は数えません。
正面と横の2枚を撮って、それぞれで明るい面が占める割合を目分量で出します。大きいほうを採用してください。半分より少し多い、と感じたら6割、大部分が明るいと感じたら8割です。
割合は帯の幅とセットで効きます。帯が細ければ割合は上げられ、帯が太ければ割合が上限を決めます。
割合を数えるとき、明るい面が1か所にまとまっているか、細かく散っているかは区別しません。散っていても、合計の面積が同じなら同じ割合として読まれます。細く入れたから薄まる、ということは起きないので、本数ではなく面積で数えてください。
測り方③|根元の帯が、何cmで線になるか
分け目を割って、根元の暗い部分が何cm見えているかを測ります。伸びる速さには個人差がありますが、2cmに届いた時点で、そこは1本の横線として読まれます。
線が1本増えると、明るい面と暗い面の境目が顔の上に増えます。増えたぶん、割合の上限は1割ぶん下がります。
つまり同じ髪色でも、染めた直後は上限の内側で、しばらく経つと上限を越えていることがあります。判定は一度で終わりません。
3つを組み合わせる
| 帯の幅 | 割合の上限 | 根元2cm以上のとき |
|---|---|---|
| 0〜2cm | 8割 | 7割 |
| 2〜4cm | 7割 | 6割 |
| 4cm以上・顔の全周 | 6割 | 5割 |
表の読み方は1行だけです。帯の幅で行を決め、そこに書かれた割合を超えていなければ、その明るさは上限の内側です。
帯が2cm以下なら、後ろと内側の上限はほぼ無くなる
顔の輪郭に接する部分だけを地毛に近い明るさで残し、その内側から明るくしていく入れ方があります。この形だと帯が0〜1cmになります。
帯が細いとき、後ろと内側の明るさはかなり自由になります。顔の判定に届いていないからです。動いたときだけ明るい面が見えるので、正面で止まっているときの印象は動きません。
「明るくしたいが、顔が心配」という場合、上げるべきは番号ではなく、この帯の細さです。
帯が細い状態では、割合の上限も緩みます。表の1行目にあたるので8割まで通ります。全体の8割が明るくても、顔に接している2cmが暗ければ、顔の判定は動きません。明るさの総量と、顔の判定は別の話だということが、ここで分かれます。
逆に、帯だけを明るくして残りを暗いままにすると、割合は2割でも上限を越えます。少ない量でも、置いた場所が顔に接していれば効いてしまうためです。割合の小ささは、帯の太さの言い訳になりません。
帯が顔の全周に接しているときは、割合が上限を決める
全体を一律に明るくすると、帯は自動的に顔の全周に接します。この状態では帯の幅で調整できないので、上限は割合のほうへ移ります。
6割が境目です。6割までなら、暗い面が顔の下半分に残るので、輪郭の下側で明るさが止まります。6割を超えると暗い面が首の後ろにしか残らず、正面から見たときに明るさを止める場所がなくなります。
残す暗い面は、後頭部ではなくあごより下の高さに置いてください。同じ4割でも、後頭部に置いた4割は正面から見えないので、割合の計算に入っていても働きません。ここが、数字は合っているのに結果が変わらない日の理由になります。
肩より下まで髪がある場合は、毛先の側を暗く残すと、この条件が自動的に満たされます。短い場合は、内側の層を暗く残して、動いたときにだけ見える形にします。
分け目を1.5cm動かすと、帯の幅が変わる
分け目の位置は、帯の幅を変える最も早い方法です。
分け目を横へ1.5cm動かすと、片側の毛が顔の上へ被さる量が増え、顔に接している帯が1〜2cm変わります。 逆側は帯が広がるので、広がった側だけ耳にかけて相殺します。
切らず、染めずに、その日のうちに上限の内側へ戻せるのはここです。
どちらとも取れるとき①|帯が2〜4cmのあいだ
割合のほうで決めます。割合が7割以下なら通過、7割を超えていたら上限を越えています。
このとき先に動かすのは割合ではなく帯です。分け目と耳かけで帯を2cm以下にできれば、割合は8割まで許容されるので、結果として何も減らさずに済みます。
順番を逆にすると、割合を下げても帯が3cmのまま残るので、明るい部分を減らしたのに顔まわりの印象が変わらない、ということが起きます。減らした量が、効いていない場所から減っているからです。
帯を動かせない事情がある日もあります。分け目を変えると根元が立ち上がらない、耳にかけると片側だけ落ちてくる。そういう日は、割合の上限を1段厳しく取って7割で運用してください。1日だけの措置なので、翌日に帯を測り直せば元の行へ戻せます。
どちらとも取れるとき②|数字は通っているのに、明るく見えすぎる
明るさではなく、色みのほうがずれている場合です。数字が3つとも上限の内側なら、上限の話は終わっています。
そこから先は、明るさとは別の軸になります。黄みが表に出ているかどうかの見方は、ブルベ夏で明るい髪色が浮いて見えるときの記事で扱っています。
どちらとも取れるとき③|写真と鏡で判定が割れる
光の色が違うと、明るい面と暗い面の境目の見え方が変わります。判定は自然光の写真を優先してください。
室内の照明は上から当たるので、頭の上側だけが明るく写ります。上側が明るいと割合を多く見積もりがちです。窓から1mの位置で、正面と横の2枚を同じ日に撮り直してください。
上限を越えていたとき、髪を戻さずにできること
順番があります。①分け目を動かす、②顔まわりの毛を耳にかける、③根元の帯を隠す向きに流す。ここまでで帯が2cm以下に入れば終わりです。
3つとも試して越えているなら、次は根元の帯の扱いです。根元が2cmを超えている状態は、明るい面と暗い面の境目が1本増えている状態なので、そこを分け目の下に隠す向きへ流すだけで、線が1本減ります。線が1本減れば、割合の上限は1割ぶん戻ります。
それでも越えているときは、服の側で受け止める方法があります。襟元の色で明るさの差を埋め戻す手順は、ハイトーンが似合わないと感じるときの記事にまとめてあります。髪を戻す判断は、この順番を全部試したあとで構いません。
美容室で伝えるときの3つの数字
伝えるのは番号ではなく、測った3つです。「顔に接している幅を2cm以内にしたい」「明るい面は全体の6割まで」「根元が2cm伸びるまでは境目を出したくない」。
この3つは施術の設計にそのまま翻訳できます。番号だけを伝えると、帯の幅は相手の判断に委ねられるので、同じ番号でも結果が毎回変わります。
まとめ
上限は番号ではなく、顔に接している帯の幅です。帯が2cm以下なら割合は8割まで、帯が顔の全周に接しているなら6割まで。根元が2cm伸びたら、上限はそこから1割下がります。
3つとも測れる数字なので、迷ったら鏡の前でやり直せます。明るくしたい気持ちを削る必要はありません。削るのは、明るさが顔に接している幅のほうです。
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よくある問い
- Q. 何トーンまでなら明るくしていいですか
- 番号では決まりません。同じ番号でも、明るい毛が顔の輪郭に接している幅が0cmの入れ方と、顔の全周に接している入れ方では結果が変わるからです。判定は幅で行ってください。顔の輪郭線に接している明るい毛の帯が2cm以下なら、その番号は上限の内側です。帯が2cmを超えて、なおかつ顔の全周に接しているなら、明るい面の割合のほうを先に下げます。
- Q. 帯の幅は、どうやって測りますか
- 正面を向いて撮った写真を使います。こめかみ・頬骨・あご先の3か所で、顔の輪郭線から髪の内側へ向かって、明るい毛がどこまで続いているかを測ります。3か所の平均ではなく、いちばん広いところの数字を採用してください。判定に効くのはいちばん広い場所です。指の幅が約1.5cmなので、指1本ぶんに収まっていれば2cm以下と見て構いません。
- Q. 明るい面の割合は、どこまでを数えますか
- 鏡に映って見えている髪だけです。内側や襟の下に隠れている毛は数えません。正面と横の2枚を撮り、それぞれで明るい面が占める割合を目分量で出して、大きいほうを採用します。帯が2cm以下なら割合は8割まで通ります。帯が顔の全周に接しているときは6割が上限で、それを超えると顔の側の明るさが強く出ます。
- Q. 根元が伸びてきたら、上限は変わりますか
- 下がります。根元の暗い帯が2cmを超えると、それ自体が横線として読まれるので、明るい面と暗い面の境目が1本増えます。線が1本増えたぶん、明るい面の割合の上限は1割ぶん下がると考えてください。つまり同じ髪色でも、染めた直後は上限の内側で、6〜8週後には上限を越えていることがあります。判定はやり直す前提のものです。
- Q. 上限を越えていた場合、染め直すしかないですか
- 先に動かせるのは分け目と、顔まわりの毛の流し方です。分け目を1.5cm横へ動かすと、顔の輪郭に接する帯の幅が1〜2cm変わります。前へ流していた毛を耳にかけると、帯そのものが顔から離れます。この2つで帯が2cm以下に収まれば、割合の上限は8割まで戻るので、髪の色を変えずに上限の内側へ入ります。
— メグラシ編集部





