白いコートが似合わない|白の温度はPC、丈と厚みは骨格で分ける

**白いコートで顔が黄ばむ・白く飛ぶなら、白の温度をパーソナルカラーで選び直してください。体が一回り大きく見える・寂しく見えるなら、丈と生地の厚みを骨格で選び直してください。**外れはたいていどちらか一方です。
白は、色の中でいちばん顔を明るく照らし、いちばん体を大きく見せる色です。その両方が同時に起きるので、白いコートが似合わなかった人は「白が似合わない」と一言でまとめがちです。けれど顔の外れと体の外れは、直す場所が違います。
2つの診断が逆を言う人は、白の温度を顔に、白の面積と厚みを体に渡してください。この記事の後半で、その組み方を組み合わせごとに書いています。
外れ方を2つに分ける|顔か体か
白いコートを着て鏡の前に立ち、まず顔だけを見て、次に全身を見てください。
| 見えたこと | 外れている側 | 直す場所 |
|---|---|---|
| 顔が黄ばむ、くすむ | パーソナルカラー | 白を青い側へ |
| 顔が白く飛ぶ、浮く、きつい | パーソナルカラー | 白を黄色い側か暗い側へ |
| 体が一回り大きく見える | 骨格 | 丈と厚みを減らす |
| 服に着られて寂しく見える | 骨格 | 厚みと長さを足す |
顔と体の両方に心当たりがある人は、顔から直してください。白は顔のすぐ下に面で来るので、顔が外れていると体を直しても全体が明るく見えません。
白の温度を見分ける|コピー用紙と並べる
売り場の白は「白」とひとまとめに並んでいますが、実際には黄色い白から青い白まで幅があります。見分けるには、コピー用紙を1枚持っていって、コートの襟の横に並べてください。
- 紙より黄色く見える:生成り、アイボリー。温かい白です
- 紙とほぼ同じ:真っ白。どちらにも寄っていない白です
- 紙より青く、冷たく見える:青みの白。冷たい白です
- 紙より少し暗く、灰色が混じって見える:オフホワイト、灰みの白です
この4つのどれが顔に合うかを、次のパーソナルカラー別の章で決めます。
パーソナルカラー別|顔に合う白の温度
イエベ春
紙より少し黄色い、明るいアイボリーが合います。真っ白でも大きく外れにくいですが、顔が白く飛ぶと感じたら一段黄色い側へ。灰みの白は顔がくすみやすいので避けてください。
イエベ秋
紙より黄色く、少し暗い生成りが合います。真っ白は顔だけが浮きやすいので、白を一段落ち着かせるのが近道です。灰みの白も、黄みが残っていれば合わせやすくなります。
ブルベ夏
紙と同じか、少し灰色の混じった柔らかい白が合います。黄色い白は顔が黄ばみやすく、青すぎる白はきつく見えることがあります。迷ったら灰みの白から試してください。
ブルベ冬
紙と同じ真っ白か、紙より少し青い白が合います。白の中でいちばん強い白を着こなせる人です。黄色い白を着ると、顔がくすんで見えます。
骨格ストレート|張りのある生地を、ひざ上で止める
骨格ストレートの人は、上半身に厚みがあり、体の面に張りがあります。白の膨張は上半身に出やすいので、生地の厚みでさらに上乗せしないことが大切です。
生地は表面が平らで張りのあるウールやメルトン。起毛が長いものや、もこもことした素材は避けてください。丈はひざ上からひざ丈で止まるものが、上半身と脚の釣り合いを取りやすくなります。前を閉めてウエスト位置が分かる形だと、白の面に区切りが入ります。
骨格ウェーブ|白の面積を短い丈で減らす
骨格ウェーブの人は、上半身が薄く、腰から下に重心があります。長い白のコートは、白の面積が下半身まで続いて重心を下げます。
丈は腰からヒップの下まで、長くてもひざ上で止めてください。生地は薄手で柔らかく、体に沿って落ちるもの。ふわっとした起毛でも、薄ければ合います。下に濃い色を合わせると、白の面積が上半身にまとまって重心が上がります。
骨格ナチュラル|白の量に負けない長さと厚み
骨格ナチュラルの人は、骨の枠がしっかりしていて、白の面が大きくても負けにくい人です。逆に、薄くて短い白のコートは、骨の大きさに対して小さく見えます。
ひざ下からふくらはぎまでの長い丈で、厚みのある生地が合います。肩の縫い目が少し落ちるゆったりした形でも着られて見えにくく、白の量をそのまま受け止められます。
パーソナルカラーと骨格がぶつかるとき
ここがこの記事の中心です。顔と体の答えが逆を向く組み合わせを、よく相談が来る順に書きます。
ブルベ冬×骨格ウェーブ
顔は「いちばん強い真っ白」を言い、体は「白の面積を減らしたい」と言います。
**白の温度は顔に合わせて真っ白のまま、丈を腰からヒップの下までに短くしてください。**生地は薄手で柔らかいもの。下はチャコールや濃紺の細身にすると、強い白が上半身にだけ残ります。
避けたいのは、体に合わせて白を生成りに変えることです。体は収まっても、顔がくすみます。
イエベ秋×骨格ストレート
顔は「黄色く落ち着いた白」を言い、体は「張りのある平らな生地」を言います。生成りは柔らかい起毛の素材に多いので、ここでぶつかります。
生成りの色を守りながら、表面が平らなウールを探してください。見つからないときは、真っ白に近い張りのある生地を選び、首元に茶や深い緑のマフラーを挟んで、白を顔から離します。顔の外れは首元で直せますが、体の外れは首元では直せないからです。
ブルベ夏×骨格ナチュラル
顔は「柔らかい灰みの白」を言い、体は「長く厚い生地」を言います。厚手で長い白は面が大きく、柔らかい白でもぼんやり見えることがあります。
長さと厚みは骨格に合わせたまま、ベルトや前の打ち合わせで縦の線を作ってください。面を縦に割ると、柔らかい白でも全体が締まります。
イエベ春×骨格ナチュラル
顔は「明るいアイボリー」を言い、体は「長く厚い」を言います。明るい色の長いコートは軽く見えにくいので、丈をひざ下で止め、ふくらはぎまでは伸ばさないでください。
どちらとも取れるとき|首元と丈で分けて試す
パーソナルカラーの結果が2つのシーズンにまたがる人や、骨格が混合タイプの人は、どちらに寄せるか決めきれないはずです。そういう人は、1着の中で決める場所を分けて試してください。
- 顔の側で迷う:コートは真っ白か灰みの白にして、首元に挟むマフラーの色で温度を調整します。白そのものを変えるより、首元を替えるほうが試しやすいからです
- 体の側で迷う:ひざ上丈から試してください。ひざ上は、ストレートにもウェーブにも大きく外れにくい丈です
首元の色の選び方はパーソナルカラーと骨格でマフラーが割れるに書いています。
中に着る服と靴で、白の面積を調整する
コートを替えなくても、中と足元で白の見え方は変わります。
- 白の面積を減らしたい人(ウェーブ、白で体が大きく見える人):前を開けて、中に濃い色を着る。縦に濃い色が入るだけで、白の面が半分になります
- 白の量を受け止めたい人(ナチュラル、白で寂しく見える人):中も白か淡い色にして、白をつなげる。靴は重さのあるものを選ぶと、白の量に足元が負けません
- 顔の白が強すぎる人:中のタートルネックを顔に合う色にすると、白と顔の間に一段挟めます
売り場で試すときの順番
試着は、顔を先に、体を後に見てください。
- 鏡に近づき、顔だけを映して、黄ばむか白く飛ぶかを見る(パーソナルカラー)
- 2〜3歩下がって全身を映し、白の面が体のどこまで続いているかを見る(骨格)
- 横を向いて、生地の厚みで胸や背中が一回り大きく見えないかを見る(骨格)
1番目で外れたら、その白は丈や形に関係なく見送ってください。2番目と3番目の外れは、丈違いや生地違いで直せることがあります。
手持ちの白いコートを生かす
白いコートが似合わなかったとき、手放す前に次の2つを確かめてください。
- 首元に顔に合う色を挟んで、顔の外れが消えるか
- 前を開けて中に濃い色を着て、体の外れが消えるか
どちらかで消えれば、そのコートはまだ着られます。両方で消えないときは、白の温度と丈の両方が外れているので、次に買うときは温度から選び直してください。
グレーやベージュでも同じように顔と体が逆を言うことがあります。グレーが似合わない パーソナルカラーと骨格とベージュが似合わない パーソナルカラーと骨格も合わせて読むと、淡い色全体の扱い方が見えてきます。
白を諦める前に
白いコートが似合わないと感じたとき、外れているのは白そのものではなく、白の温度か白の面積のどちらかです。温度は顔で、面積と厚みは体で決める。この2つを分けて考えれば、冬の黒や紺の中で顔を明るくしてくれる白を、手放さずに済みます。
よくある問い
- Q. ブルベ冬で骨格ウェーブです。真っ白なコートを着ると体が大きく見えます
- 白の温度はブルベ冬に合わせて、紙と同じかやや青い白のままで構いません。体が大きく見えるのは白の面積が広いからなので、丈を腰からヒップの下までの短めにして、生地は薄手で柔らかいものにしてください。下を濃い色にすると、白の面積がさらに減ります。
- Q. イエベ秋ですが、白いコートは全部顔が浮きます
- 紙より黄色い生成りや、少し灰色の混じったオフホワイトを試してください。真っ白で浮く人でも、白を一段暗くすると顔になじみます。それでも浮くときは、首元に茶やからし色のマフラーを挟んで、白を顔から離します。
- Q. パーソナルカラーも骨格も分かりません。白いコートは買わないほうがいいですか
- 買う前に、手持ちの白いシャツやニットを顔の下に当てて、顔が黄ばむか、白く飛ぶか、変わらないかを見てください。変わらなければ白の温度は気にしなくてよく、残るのは丈と厚みだけです。丈はひざ上で止まるものから試すと、外れが少なくなります。
- Q. 白いコートは汚れが心配です。それでも買う価値はありますか
- 冬は黒や紺のコートが多く、白は顔まわりを明るく見せる数少ない手段です。汚れが心配なら、袖口と裾が汚れにくい短めの丈を選び、生地は起毛の少ない平らなものにしてください。拭けば落ちる汚れが増えます。
— メグラシ編集部





