時計の革ベルトは、真ん中の穴で留まる長さに切る|端の穴だと余りが暴れる

革ベルトの腕時計で、先端が浮く・輪から抜ける・季節ごとに合わなくなる。 これらは留め方の癖ではなく、何番目の穴で留まっているかで説明がつきます。
穴を数えるだけなので、確認は10秒です。
見るのは、留めている穴の番号
革ベルトには、たいてい5個か7個の穴が開いています。
このうち真ん中の穴で留まる長さになっているかどうかが、余りの振る舞いを決めます。 真ん中なら、余りは輪を2つとも通って、先端が短く収まります。端に寄るほど、余りが長すぎるか短すぎるかのどちらかになります。
判定の軸は1つです。先端側から数えて何番目の穴で留まっているか。
穴の数え方
ベルトの先端側から数えます。先端にいちばん近い穴が1番、そこから根元へ向かって2番、3番と進みます。
穴が5個なら3番目、7個なら4番目、6個なら3番目か4番目が真ん中にあたります。数え始める向きを毎回そろえてください。根元から数えると番号が逆になり、判定が反対に出ます。
穴の間隔は7〜10mmで作られていることが多く、1穴ずれると手首まわりが1cm近く変わります。手首が16cmの人にとって1cmは6%にあたるので、締め心地の差ははっきり出ます。
真ん中で留まっている状態の確かめ方
時計を着けて、いつもの締め具合で留めます。そのまま穴の番号を数えてください。
次に、余りがどこまで来ているかを見ます。革ベルトには小さな輪が2つ付いているものが多く、金具側に固定された輪と、動かせる輪があります。
余りが両方の輪を通り、そこから先端まで2cm以内なら、真ん中で留まっています。 通っていない輪があるか、先端が2cmより長く出ているなら、番号を数え直してください。
番号3段階
| 留めている穴 | 起きること | その日の手 |
|---|---|---|
| 先端寄り(1〜2番) | 余りが長く、輪の先で5cm以上浮く | 根元側を切って穴を開け直す |
| 真ん中(3〜4番) | 輪を2つとも通り、先端が2cm以内 | そのままでよい |
| 根元寄り(最後の1〜2番) | 2つ目の輪に届かず、抜ける | 穴を先端側へ足す |
穴の総数が5個か7個かで、真ん中の番号は変わります。総数を先に数えてください。
先端寄りの穴で留めているとき
余りが長すぎる状態です。輪を2つ通しても、そこから先が5cm以上残ります。
残った部分は固定されないので、腕を動かすたびに立ち上がります。袖を通すときに引っかかり、机に手を置くと先端が机に当たります。
見え方としては、手首に細長い舌が1本出ている状態になります。 ベルトの幅と文字盤の比を整えても、この余りがあると手元の形が読めません。
直すには、根元側を切って穴を開け直します。切る長さは、真ん中の穴で留まるようになるぶんです。現在1番で留めているなら、3番との間隔ぶん、つまり穴2つぶん(1.5〜2cm)を根元側から詰めます。
切る作業は、穴の間隔をそろえるのが難しいところです。1穴ずれると手首まわりが1cm変わるので、自分で開けるなら間隔を先に紙へ写してから当ててください。時計を扱う店に頼めば、ベルトを外した状態で長さを合わせてもらえます。
根元寄りの穴で留めているとき
余りが短すぎる状態です。金具側の輪は通っても、動かせる輪まで届きません。
輪が1つしか働かないと、腕を動かすうちに余りが横へずれ、最後は輪から抜けます。抜けたベルトは手首の上で開いて、金具の位置も回ります。
この場合は、穴を先端側へ1つ足します。手首まわりが年々変わるなら、2つ足しておくと、季節でずれても真ん中の帯に留まります。
穴を足すときは、既存の間隔と同じ距離を測ってから開けてください。既存が8mm間隔なら、先端側へ8mmのところに1つ。間隔が不ぞろいだと、どの穴で留めても余りの長さが読めなくなります。開ける位置は、ベルトの幅の中央です。端に寄ると、留め具の先が斜めに入って穴が早く広がります。
余りの長さの目安
2つ目の輪を通ったあと、先端が2cm以内に収まる長さです。
0cmちょうどで輪の縁と同じ位置に終わると、手首が動いたときに抜けます。1cm残っているのが、抜けにくく、かつ浮かない範囲です。
2cmを超えると、袖口を通すときに先端が引っかかります。秋冬は袖口の内周が小さいので、この引っかかりが毎日起きます。
見た目の側でも、余りの長さは効きます。手首の上には、文字盤という丸い面と、ベルトという帯があります。そこに3つ目として細い舌が加わると、形が読みにくくなります。余りが1cmなら、帯の一部として溶けます。
余りの向きも決めておいてください。多くの革ベルトは、余りが手首の外側(小指側)へ回るように作られています。内側へ回すと、机に手を置いたときに先端が当たって折れ癖が付きます。
秋冬|1穴ぶんずれる時期がある
手首まわりは季節で数mm動きます。多くの人で、冬は夏より細くなります。
夏に3番目で留めていたものが、冬に2番目になることがあります。2番目が端に近い穴なら、余りが長くなって先が浮きます。
対処は2つです。 1つは穴を1つ足して、冬でも真ん中の帯に留まるようにすること。もう1つは、時計を留める位置を骨から1cm手前、つまり少し太いほうへ動かして、細くなったぶんを受けることです。
位置を動かすほうが穴を開けずに済みますが、太い側は袖口に当たりやすくなります。袖口の内周に余裕がある服の日に限って使ってください。
革の伸びで番号が変わる
革のベルトは、使ううちに長さが伸びます。半年から1年で、5〜8mm伸びることがあります。
伸びると、同じ締め具合でも1穴ぶん根元側へ移ります。買ったときに真ん中だったものが、根元寄りになり、余りが短くなって抜けやすくなります。
年に1回、番号を数え直してください。根元から2番目まで来ていたら、先端側に穴を1つ足す時期です。
伸び方は、留めている穴の前後で違います。金具に引かれている部分がいちばん伸びるので、革の厚みもそこだけ薄くなります。指でなぞって、他より薄いところが1か所あるなら、そこが力の集まっている位置です。穴を1つ移すと、その負担も分散します。
穴の縁が伸びてきたとき
同じ穴を毎日使うと、その穴だけが縦に伸びて楕円になります。
楕円になった穴は、留め具の先が動く余地を作ります。すると締め具合が日によって変わり、位置も定まりません。
穴が楕円になっていたら、隣の穴へ1つ移してください。番号が真ん中から外れるなら、そこが穴を開け直す時期です。
どちらとも取れるとき|穴が6個で真ん中がない
6個なら、3番目と4番目の両方を試します。
締めたときに手首とベルトの間へ指が縦に1本入るほうを取ってください。両方入るなら根元側の4番、両方入らないなら先端側の3番です。この場合は余りの長さも一緒に見て、2cm以内に収まるほうを選びます。
どちらとも取れるとき|朝と夕方で番号が違う
手首まわりは1日の中でも1〜2mm動きます。朝は3番、夕方は2番、ということが起きます。
このときは、長く過ごす時間帯のほうに合わせてください。日中に人と会う時間が長いなら、その時間帯に真ん中へ来るように穴を選びます。
どちらとも取れるとき|ベルトを切りたくない
穴を開け直さず、輪をもう1本足す方法があります。
同じ幅の輪を1つ買い足して、金具側の輪の隣に通します。輪が3つになると、長い余りを2か所で押さえられるので、先端が立ち上がりません。余りが5cm以上ある場合の応急の手として使えます。
よくある失敗と、その直し方
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 根元から穴を数える | 番号が逆に出て判定が反対になる | 先端側から数える |
| 端の穴のまま使い続ける | 先が浮くか、輪から抜ける | 真ん中で留まる長さに直す |
| 余りを1つ目の輪だけに通す | 動くうちに抜けて金具が回る | 2つとも通す |
| 楕円になった穴を使い続ける | 締め具合が日によって変わる | 隣の穴へ移す |
| 夏の番号のまま秋冬も使う | 1穴ぶんずれて余りが長くなる | 穴を足すか位置を1cm動かす |
まとめ|先端から数えて、真ん中に置く
- 穴は先端側から数える。5穴なら3番、7穴なら4番が真ん中
- 余りが輪を2つとも通り、先端が2cm以内なら合っている
- 先端寄りで留めているなら、根元側を切って開け直す
- 根元寄りなら、先端側へ穴を1〜2つ足す
- 秋冬に1穴ずれる人は、穴を足すか留める位置を1cm動かす
余りが暴れるのは、革が柔らかいからでも、留め方が甘いからでもありません。 長さが手首に対して1穴ぶん外れているだけです。
数えるのに10秒、直すのに1回。そのあとは季節が変わるまで触らずに済みます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 革ベルトの穴は、どこから数えるのですか
- ベルトの先端側から数えます。先端にいちばん近い穴が1番、そこから根元へ向かって2番、3番と進みます。穴の数は5個か7個のものが多く、5穴なら3番目、7穴なら4番目が真ん中です。この真ん中の穴で留まる長さになっていれば、余りが暴れません。
- Q. 端の穴で留めていると、何が起きますか
- 余りの長さが極端になります。先端に近い穴で留めると余りが長すぎて、輪を通してもさらに5cm以上余り、先が浮きます。根元に近い穴で留めると余りが短すぎて、2つ目の輪に届かず、腕を動かすうちに1つ目の輪からも抜けます。どちらも留め方ではなく、長さの問題です。
- Q. ベルトが長すぎるときはどうすればいいですか
- 根元側を切って穴を開け直します。この作業は自分でやると穴の間隔がずれやすいので、時計を扱う店で頼むほうが確実です。切らずに済ませたい場合は、輪(ベルトを押さえる小さい帯)をもう1本足して、余りを2か所で押さえる方法もあります。
- Q. 秋冬に穴の位置が合わなくなります
- 手首まわりは季節で数mm動きます。冬は夏より細くなる人が多く、夏に3番目で留めていたものが2番目になります。2番目が端の穴なら、余りが長くなって先が浮きます。この場合は穴を1つ足すか、時計を留める位置を骨から1cm手前へ動かして、太い側で受けてください。
- Q. 余りはどれくらいの長さが目安ですか
- 2つ目の輪を通ったあと、先端が2cm以内に収まる長さです。2cmを超えると先が浮いて袖に引っかかり、0cmだと輪から抜けます。ちょうど輪の縁と同じ位置で終わるより、1cm残っているほうが、手首が動いても抜けません。
— メグラシ編集部





