電波ソーラーの腕時計は、1日に文字盤へ光が当たる分数で決まる|袖の下は0分と数える

光で動く時計が止まるのは、性能の差ではありません。 文字盤に光が当たっている分数が足りていないだけです。
数え方は決まっています。腕に着けている時間ではなく、文字盤が隠れていない分数を数えます。
見るのは、文字盤に光が当たる分数
光で動く時計は、文字盤の面から光を受け取ります。受け取り口は文字盤そのものなので、そこが隠れている間は何も入りません。
袖の下にある時間、机に伏せている時間、手の甲の下に回っている時間は、すべて0分です。 腕に8時間着けていても、袖から出ていたのが20分なら、その日の入力は20分ぶんです。
判定の軸は1つです。1日に文字盤が隠れずに光を向いていた分数。
分数の数え方
1日を4つの場面に割って、それぞれで文字盤が出ていた時間に見当をつけます。
移動中、室内で作業している間、食事や家事の間、外に出ている間。この4つです。長袖なら、移動中と作業中はほぼ0分と考えて構いません。時刻を見るために袖をめくった回数×5秒しか出ていないためです。
半袖なら、腕を下ろしている間も文字盤は斜め上を向いています。この状態は数に入れます。ただし机に手を置いて作業している間は、文字盤が机側を向いていることが多いので、そこは0分です。
3日ぶん見当をつけて平均を取ります。数字の精度より、30分未満か1時間以上かの区別がつけば足ります。
分数3段階
| 1日の分数 | 起きること | 必要な手当て |
|---|---|---|
| 30分未満 | 数か月で止まる方向へ進む | 置き場所を作る |
| 1〜2時間 | 使い続けられるが余裕は少ない | 週1回の置き直し |
| 半日以上 | 追加の手当ては要らない | そのままでよい |
この段は「何日で止まるか」ではありません。入ってくる量が出ていく量を上回っているかどうかの区切りです。
30分未満のとき、何が起きるか
長袖の仕事着で、屋外に出るのが通勤の往復だけ。この条件だと、文字盤が出ている時間は1日20〜30分に収まります。
この状態では、しばらく動いていても少しずつ減っていきます。ある日いきなり止まるのではなく、先に秒針の動き方が変わることがあります。1秒ごとに1回進んでいたものが、2秒ごとに2回まとめて進むようになる形です。これは「入力が足りていない」という合図なので、見つけたら置き場所を作ってください。
置き場所の作り方は次のとおりです。窓から1m以内の机か棚に、文字盤を上へ向けて置きます。帰宅して外したらそこへ置く、という順番を固定します。1日3時間そこにあれば、30分未満の使い方でも足ります。
1〜2時間のとき、何が起きるか
半袖の季節、または外に出る時間が長い使い方です。この分数なら、日常の使い方で減り続けることはほとんどありません。
ただし余裕は少ないので、条件が変わると足りなくなります。長袖に変わる、屋外に出る用事が減る、窓のない場所で過ごす日が続く。こうした変化があると、そのまま30分未満の段へ落ちます。
対策は週1回で足ります。休みの日の午前に、窓際へ文字盤を上に向けて2〜3時間置く。それだけで、平日の不足ぶんを埋められます。
半日以上のとき、何が起きるか
半袖で屋外にいる時間が長い使い方です。この分数なら、置き場所を作らなくても足ります。
この段で気をつけるのは、逆に熱のほうです。真夏の車のダッシュボードの上や、直射が長く当たる窓辺に置いたままにすると、本体が熱を持ちます。腕に着けている間は体温との差でそこまで上がりませんが、置きっぱなしにする場所は選んでください。
室内の光と屋外の光は、同じ分数でも別物
分数だけで判断すると外れることがあります。同じ1時間でも、届く光の量が場所で大きく違うためです。
確かめ方は影です。その場所の机に手をかざして、影の輪郭を見てください。指の形がはっきり出るなら十分に明るい場所、輪郭がぼやけて影が薄いなら足りていない場所です。
| 場所 | 影の出方 | 分数の見積もり |
|---|---|---|
| 屋外の日なた | 輪郭がくっきり出る | 数えたとおり |
| 窓から1m以内 | 指の形が分かる | 数えたとおり |
| 部屋の中央 | 輪郭がぼやける | 半分として数える |
| 窓のない部屋 | 影がほとんど出ない | 0分として数える |
窓のない部屋で1日働いている場合、室内でどれだけ袖から出していても入力はほとんど増えません。この場合は屋外か窓際に置く時間を別に作ることになります。
電波を受け取る条件|夜、窓から1m以内に置く
時刻を合わせる信号は、光とは別の経路で届きます。分数の話とは切り分けて考えてください。
信号は夜のほうが届きやすくなります。多くの時計は、決まった夜の時刻に自分で受け取りに行きます。そのとき手首の上や引き出しの中にあると、届かないまま朝を迎えます。
置き方の条件は3つです。窓から1m以内。文字盤を上か窓のほうへ向ける。金属の箱の中や、電気製品のすぐ横を避ける。この3つを満たす場所を1か所決めて、寝る前にそこへ置く順番を固定してください。
受け取れているかの確かめ方
朝、時計の時刻とスマートフォンの時刻を並べて見ます。秒までそろっていれば、前の晩に受け取れています。
ずれている場合は、置き場所を変えて翌朝もう一度見ます。それでもずれるなら、窓により近い場所へ移すか、手で受け取りに行かせる操作をしてください。操作の手順は時計ごとに違いますが、たいていはボタンを数秒押し続ける形です。
窓際へ移しても合わない日が続く場合は、部屋の側の条件で届いていない可能性があります。この場合は、外出時にかばんの外ポケットへ入れておく、休日に窓を開けた場所で置いておくといった形で、条件のいい時間を作ります。
止まったときの戻し方
秒針が止まったら、文字盤を上に向けて明るい窓際に置きます。
半日置いて、秒針が動き出すかを見てください。動き出したら、そのまま数日続けて置きます。少し動いたところで使い始めると、また同じところへ戻ります。いったん満たしてから腕に戻すほうが、その後の分数の条件が楽になります。
直射の強い場所に長く置くと本体が熱を持つので、レースのカーテン越しか、窓から30cmほど内側に置くと扱いやすくなります。
時刻は、動き出したあとに合わせます。動き出す前に合わせても、止まればまた同じです。
秋冬|袖の下にいる時間で、分数が半分になる
夏と同じ使い方をしていても、秋冬は分数が落ちます。長袖が増え、上着が加わり、屋外にいる時間が短くなるためです。
夏に1時間だった人が、冬には15分になることがあります。 冬だけ止まる、冬に時刻がずれる、というのはこの差です。
冬の手当ては、帰宅後の置き場所を作ることです。外したら窓から1m以内の場所へ、文字盤を上に向けて置く。この1手順を毎日入れれば、袖に隠れていた時間を取り戻せます。
置き場所を決めるときは、窓からの距離を実際に測ってください。玄関の靴箱の上や廊下の棚は、窓から3m以上離れていることが多く、条件を満たしません。
どちらとも取れるとき|袖の長い服が多い
袖から文字盤を出す使い方に変えるという手もあります。
袖口の内周と、手首まわりに時計の厚みを足した長さの差が2cm以上あれば、袖の上に時計を出しても袖が引っかかりません。差が足りない服では出せないので、その日は置き場所の側で補います。
袖の上に出す使い方は、分数を増やす手としては効きます。ただし服の袖口が時計の下側に来るので、時計の位置は骨から1〜2cmひじ側のままにしておかないと回ります。
どちらとも取れるとき|窓のない部屋にいる時間が長い
室内で袖から出していても入力が増えないので、時間の作り方を変えます。
昼の休憩に窓際へ出る、外に出る用事を昼にまとめる、帰宅後に窓際へ置く。この3つのうち、続けられるものを1つ選んでください。3つとも難しい条件なら、光で動く形ではなく、電池を入れ替える形のほうが手間は少なくなります。
よくある失敗と、その直し方
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 腕に着けている時間で数える | 実際の8倍の分数を見積もる | 袖の下は0分として数え直す |
| 部屋の中央に置いて足りると考える | 影が出ない場所では増えない | 窓から1m以内へ移す |
| 引き出しや金属の箱にしまう | 夜の信号を受け取れない | 窓際に文字盤を上へ向けて置く |
| 少し動いたところで使い始める | すぐ同じところへ戻る | 数日続けて置いてから使う |
| 夏の使い方のまま冬も過ごす | 冬だけ止まる・時刻がずれる | 帰宅後の置き場所を作る |
まとめ|分数を数えて、置き場所を1か所決める
- 数えるのは文字盤が隠れていない分数。袖の下は0分
- 30分未満・1〜2時間・半日以上の3段階
- 場所の明るさは、手をかざして影の輪郭が出るかで判定する
- 時刻の信号は夜。寝る前に窓から1m以内へ文字盤を上に向けて置く
- 秋冬は分数が半分以下に落ちるので、帰宅後の置き場所で補う
止まるかどうかは、時計の側ではなく置き方で決まります。 窓から1m以内に1か所作れば、条件はそろいます。
分数の見当をつけるのは3日ぶんで足ります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 光が当たる分数は、どうやって数えるのですか
- 文字盤が空か照明のほうを向いていて、袖や机や手の甲に隠れていない時間だけを数えます。腕に着けている時間ではありません。長袖の日は、袖から文字盤が出ているのは手を上げたときと時刻を見たときだけなので、8時間着けていても実際は20分ということがあります。3日ぶん見当をつけて平均を取ってください。
- Q. 室内の照明でも足りますか
- 足りる場合と足りない場合があります。同じ分数でも、屋外の日なた、窓から1m以内、部屋の中央では届く光の量が大きく違います。窓から離れるほど分数を増やす必要が出ます。判断の目安は、机の上で手をかざして影がはっきり出るかどうかです。影の輪郭がぼやける場所では、同じ分数でも足りていないと考えてください。
- Q. 時刻がずれたままなのはなぜですか
- 時刻の信号を受け取れていないためです。信号は夜のほうが届きやすくなります。寝る前に、窓から1m以内の場所へ文字盤を上に向けて置いてください。金属の棚の中、電気製品のすぐ横、鉄筋の壁に囲まれた部屋の中央は届きにくくなります。翌朝ずれていなければ受け取れています。
- Q. 止まってしまったときは、どうすればいいですか
- 文字盤を上に向けて、明るい窓際に置いてください。半日置いて秒針が動き出すかを見ます。動き出したら、そのまま数日続けて置いて、いったん満たしてから使い始めます。直射の強い場所に長く置くと本体が熱を持つので、レースのカーテン越しか、窓から30cmほど内側に置くほうが扱いやすくなります。
- Q. 秋冬は何が変わりますか
- 袖の下にいる時間が増えるので、文字盤に光が当たる分数が半分以下になります。夏と同じ使い方でも冬だけ止まるのは、この差です。冬は帰宅後に外して、文字盤を上に向けて窓際に置く場所を作ってください。玄関の靴箱の上のように窓から遠い場所ではなく、窓から1m以内が条件です。
— メグラシ編集部





