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時計がセンスよく見えなくなるのは、1cm以上の傷が3本を超えたとき|白い紙に映して数える

メグラシ編集部//読了 12分
白い紙の上に腕時計を置き、照明の帯を映して表面に入った線の本数を数えている場面

何年も使っている時計が急にくたびれて見えるのは、形が古くなったからではありません。 表面に入った線が、同時に見える本数に達しただけです。

数え方は決まっています。白い紙の上で、照明を1本映して数えます。

見るのは、1cm以上の傷の本数

時計のガラスや金属は、光を面として返します。面がきれいなら、光は1つの帯として映ります。

そこに線が入ると、帯が途切れます。線が1本や2本なら、角度を変えたときに一瞬見えるだけです。 3本を超えると、どの角度でも同時に見えるようになります。ここで、丸い面ではなく細かい線の集まりとして読まれます。

判定の軸は1つです。1cm以上の線が何本あるか。

数え方|白い紙の上で、照明を1本映す

白い紙を机に置きます。コピー用紙で足ります。その上に時計を置いてください。

天井の照明が文字盤のガラスに帯として映る角度まで、時計を少し傾けます。帯がはっきり出る角度が見つかったら、そこで止めます。

目を20cmまで近づけ、映った帯の中だけを見ます。帯を横切っている線を数えてください。数えるのは長さ1cm以上の線だけです。 1cm未満の細かいものは、1m離れると消えるので数に入れません。

傾ける角度を変えて、もう2回数えます。3回のうち2回で同じ数になるほうを採用してください。

白い紙を敷くのは、下からの反射で線の底が明るくなり、影として見えるようになるためです。机の色が濃いと、線が沈んで数え落とします。

本数3段階

1cm以上の線読まれ方手当て
0本面が1つ。光が1本の帯で通るそのままでよい
1〜2本角度によって一瞬見える拭くだけで足りる
3本以上面ではなく線の集まりとして読まれる3つの手から選ぶ

3本という区切りは、線が同時に見えるかどうかの境目です。2本までは視線が帯を追えますが、3本を超えると帯が分断されて追えなくなります。

0本のとき、何が起きるか

光が1本の帯として通る状態です。文字盤の丸い形がそのまま読まれます。

この状態を保ちたいなら、置き場所を決めるのが確実です。外したあと、他の金属と同じ皿へ置くと、そこで線が入ります。時計だけの置き場所を1か所作り、布を1枚敷いてください。

1〜2本のとき、何が起きるか

角度を変えたときだけ線が見える状態です。1m離れた相手には届いていません。

この段でやることは、拭くことだけです。柔らかい布で表面を一方向に拭きます。往復させると、拭くことで新しい線が入ります。

拭いたあとにもう一度数えると、本数が減ることがあります。 汚れが線に見えていた場合です。1〜2本と数えたもののうち、半分は汚れというのは珍しくありません。

3本以上のとき、何が起きるか

どの角度でも複数の線が同時に見える状態です。ここで読まれ方が変わります。

丸い面の中に細かい線が並ぶので、目は面ではなく模様として読みます。模様として読まれると、手首に他の輪を足す余地がなくなります。線がすでに情報として何本もあるためです。

もう1つ起きるのが、色の数が増えて見えることです。線の底には光が回らないので、そこだけ暗く沈みます。面が1色だったところに、2色目ができます。 手元で数えられる色を2色以内に収めていたつもりでも、線の多い時計は3色として読まれることがあります。

傷が集まりやすい3か所

線はどこにでも入るわけではなく、決まった場所に集まります。

1つ目は、文字盤のガラスの外周です。机や壁に当たるとき、最初に触れるのは縁だからです。中央より外周を先に数えてください。

2つ目は、枠の6時側です。手首を机に置くと、この面が机と接します。書きものをする時間が長いほど、ここに横向きの線が並びます。

3つ目は、留め具の外側です。かばんの持ち手や、上着のポケットの縁と当たります。ここは自分では見えない場所なので、数えるときに一度外して裏返してください。

ベルトの側は、角の丸まりで見る

ベルトは線ではなく、形の変化で見ます。

革のベルトなら、留める穴の縁と、折り返しの角です。新しいときは角が立っていますが、使うほど丸くなります。爪の先を角に当てて、引っかかるかを確かめてください。引っかからないほど丸くなっているなら、表面ではなく形が変わっています。

金属のベルトは、コマとコマの隙間で見ます。手で伸ばした状態で隙間を見て、1mm以上開いているコマがあれば、そこは動きが大きくなっています。隙間が開くと、光が通って線のように見えるので、本体の傷と同じ働きをします。

布のベルトは、縁のほつれの本数です。1cm以上飛び出している糸が3本を超えたら、本体の傷3本と同じ扱いになります。

金具の内側のくすみは、白い紙で見分ける

金属の枠や留め具は、傷がなくても曇ります。曇りは線ではないので、数え方が違います。

白い紙を金具のすぐ横に立てて、紙と金具を並べて見てください。紙の白さに対して、金具の映り込みがはっきり出るなら曇っていません。映り込みの輪郭がぼやけているなら、表面に細かい汚れが乗っています。

曇りは拭けば戻ることが多いので、傷として数える前に一度拭いてください。拭いても戻らないなら、それは細かい線が面全体に入っている状態です。この場合は、本数ではなく面として3本以上の段に入ります。

直す手|磨く・替える・場面を分ける

3本を超えたときの手は3つです。上から順に試します。

1つ目は拭くこと。 柔らかい布で一方向に拭きます。これで数が減れば、そこで終わりです。

2つ目はベルトを替えること。 本体の線は残りますが、手元で面積のいちばん大きいのはベルトです。ベルトが新しくなると、全体の読まれ方が変わります。革なら同じ幅で色をそろえる、金属なら布か革へ替える。幅は文字盤の直径の5〜6割の範囲で選びます。

3つ目は使う場面を分けること。 屋外に出る日や荷物を持つ日は線の多い1本、人と向かい合う日は線の少ない1本。分けると、線の増える速さも変わります。

本体の表面を自分で削るのは、面の平らさが崩れて映り込みが歪むので勧めません。どうしても直したいときは、時計を扱う店の窓口で相談してください。

何本持っているかと、使う場面の数

買い足すかどうかは、持っている本数ではなく、使う場面の数で決めます。

紙に、この1か月で時計を着けた場面を書き出してください。仕事、送り迎え、外食、屋外の用事、人と向かい合う予定。書き出した場面が3つ以下なら、1本で足ります。4つ以上あって、そのうち屋外や荷物を持つ場面が2つ以上あるなら、線の増える速さが違う場面が混ざっています。

このとき2本目を足すなら、条件は1つです。線が増えても構わない1本を作ること。 屋外と荷物の場面はそちらへ寄せて、線の少ない1本を人と向かい合う場面に残します。

秋冬|袖の生地が傷を増やす向き

秋冬は線の増え方が変わります。袖の生地が文字盤の上を往復するためです。

腕を上げ下げするたび、袖口の縫い目が同じ向きに滑ります。秋冬に増える線は向きがそろうので、白い紙に映すと平行に並びます。数えたときに線の向きがそろっていたら、原因は袖です。

増やしたくない1本は、袖口の内周と手首まわりの差が2cm以上ある服の日に限って使ってください。差が足りない服では、袖を通すたびに縫い目が本体をこすります。

厚手の袖の日は、袖の上へ時計を出す使い方もあります。この場合は本体が外に出るので、机や壁に当たる線のほうが増えます。どちらが増えるかを選ぶ話になります。

どちらとも取れるとき|傷がちょうど3本

3本ちょうどのときは、線の長さで決めます。

3本のうち2本以上が2cmを超えているなら、3本以上の段として扱ってください。長い線は帯を大きく分断するので、短い3本より目立ちます。3本とも1cmすれすれなら、1〜2本の段として扱って構いません。

線の場所でも変わります。3本が外周に寄っているなら、中央の面は残っているので1〜2本の段に近くなります。中央を横切っているなら、1本でも3本ぶんの働きをします。

よくある失敗と、その直し方

よくある失敗起きること直し方
濃い色の机の上で数える線が沈んで数え落とす白い紙を敷いて数える
拭く前に数える汚れを傷として数えてしまう一方向に拭いてから数え直す
布を往復させて拭く拭くこと自体で線が増える一方向にだけ動かす
留め具の外側を見ないいちばん線の多い面を見落とす外して裏返して数える
他の金属と同じ皿に置く置くたびに線が入る布を敷いた置き場所を作る

まとめ|白い紙に映して、3本を境に分ける

  1. 白い紙の上に置き、照明の帯を映して横切る線を数える
  2. 数えるのは1cm以上の線だけ。3回数えて多数のほうを取る
  3. 0本・1〜2本・3本以上の3段階。3本を超えると線の集まりとして読まれる
  4. 直す手は、拭く/ベルトを替える/使う場面を分けるの順で試す
  5. 秋冬は袖の縫い目で線がそろうので、袖口の差が2cm以上の服に限る

古びて見えるかどうかは、使った年数では決まりません。 線が何本あるかです。

白い紙を1枚敷いて数えるだけなので、判定は2分で終わります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 傷は、どうやって数えるのですか
白い紙を机に置き、その上に時計を伏せずに置きます。天井の照明が文字盤のガラスに帯として映る角度に傾け、その光の帯を横切る線を数えてください。数えるのは長さ1cm以上の線だけです。1cm未満の細かいものは1m離れると消えるので数えません。目を20cmまで近づけて、映った帯の中だけを見ます。
Q. 何本までなら気にしなくていいですか
2本までです。1〜2本なら、光の帯が動いたときに一瞬見えるだけで、面としての読まれ方は変わりません。3本を超えると、光が当たるたびに線が同時に見えるので、丸い面ではなく細かい線の集まりとして読まれます。ここで急にくたびれた印象が出ます。本数が段になっているのは、線が同時に見えるかどうかの境目だからです。
Q. ベルトはどこを見ればいいですか
角の丸まりです。革のベルトなら、留める穴の縁と、折り返しの角。新しいときは角が立っていますが、使うほど丸くなります。爪の先を角に当てて、引っかかるかを見てください。引っかからないほど丸くなっているなら、そのベルトは表面ではなく形が変わっています。金属のベルトは、コマとコマの隙間が1mm以上開いているかで見ます。
Q. 傷が3本を超えたら、買い替えるしかないのですか
3つの手があります。まず柔らかい布で拭くこと。汚れが線に見えていた場合は、これで数が減ります。次にベルトを替えること。本体の傷は残っても、面積の大きいベルトが新しくなると全体の読まれ方が変わります。3つ目は使う場面を分けることで、屋外や荷物を持つ日は傷のある1本、人と向かい合う日は傷の少ない1本、という分け方です。
Q. 秋冬に傷が増えるのはなぜですか
袖の生地が文字盤の上を往復するためです。腕を上げ下げするたび、袖口の縫い目が同じ向きに滑ります。秋冬に増える傷は向きがそろっているので、白い紙に映すと平行な線として並びます。増やしたくない1本は、袖口の内周と手首まわりの差が2cm以上ある服の日に限って使ってください。

— メグラシ編集部

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