時計とブレスレットは、腕を下ろしたときブレスレットが何cm落ちるかで決まる|3cm以上で本体に当たる

時計とブレスレットを同じ手首に着けて当たる音がするのは、本数が多いからではありません。 ブレスレットが手首を滑って、時計まで届いているだけです。
測るのは1つです。腕を下ろしたとき、ブレスレットが何cm落ちるか。
見るのは、腕を下ろしたときの落ちる距離
手首は、ひじ側が太く、手のひら側へ向かって細くなります。この傾きがあるので、内周に余裕のある輪は腕の向きで位置が変わります。
腕を水平にしているときは止まっていても、腕を下ろせば滑ります。滑った先に時計があると、そこで止まります。 止まる場所が時計の本体だから、当たる音が出ます。
判定の軸は1つです。腕の向きを変えたときに動く距離。
落ちる距離の測り方
ブレスレットと時計を、いつもどおりに着けます。
まず腕を水平に前へ出してください。手のひらは下向きです。この状態で、ブレスレットのひじ側の縁が、手首の出っぱった骨からどこにあるかを見ます。定規を手首に沿わせて数字を読みます。
次に、腕を体の横へまっすぐ下ろします。同じ縁がどこまで動いたかを、同じ定規で読みます。
2つの数字の差が、落ちる距離です。1回では読み違えることがあるので、2回やって同じ数字になるかを確かめてください。左右の手首で違うので、実際に着けるほうで測ります。
距離3段階
| 落ちる距離 | 起きること | 手当て |
|---|---|---|
| 0cm | 動かない。位置が決まる | そのままでよい |
| 1〜2cm | 動くが、時計には届かない | そのままでよい |
| 3cm以上 | 腕を下ろすたびに本体へ当たる | 内周を詰めるか位置を移す |
3cmという区切りは、時計とブレスレットのあいだに置く隙間から出ています。輪と輪のあいだに指1本ぶん(およそ1.5cm)の隙間を取っていても、3cm動けばその隙間を越えて本体に届きます。
0cmのとき、何が起きるか
腕の向きを変えても位置が変わらない状態です。内周が手首にほぼ合っています。
この状態では、時計との距離が一日中変わりません。朝に決めた並びが夕方も同じなので、鏡で確かめる回数が減ります。
ただし0cmは、締めつけが強い側に寄っていることもあります。外したあと手首に残る跡が15分以上消えないなら、内周が足りていません。この場合は1cmぶんゆるめて、落ちる距離を1〜2cmの段に入れるほうが扱いやすくなります。
1〜2cmのとき、何が起きるか
腕を下ろすと少し滑り、手首の細いところで止まる状態です。時計までは届きません。
この段が、着け心地と見え方の両方でいちばん扱いやすい範囲です。動くぶん手首に沿って回るので、留め具の位置が上に出てきたときは指で戻せます。時計に当たらないので、音も傷も出ません。
滑ったときに輪が斜めになる場合は、チェーンの太さが手首の傾きに対して細すぎます。この場合は落ちる距離が同じでも見え方が変わるので、留める位置を1つ手前にして内周を5mm詰めてください。
3cm以上のとき、何が起きるか
腕を下ろすたびに、ブレスレットが時計の本体まで届きます。
1日に腕を下ろす回数は数百回になります。そのたびに金属どうしが当たるので、音が出るだけでなく、時計の枠やガラスの縁に細い傷が入っていきます。傷は1本ずつでは見えませんが、数か月で光の当たり方が変わる程度にはなります。
もう1つ起きるのが、位置が決まらないことです。ブレスレットが時計を押すので、時計のほうも少しずつひじ側へ動きます。朝に骨から1cmの位置に留めても、夕方には3cmになっていることがあります。時計が回る・ずれると感じている場合、原因が留め方ではなく隣の輪だったというのはよくあります。
時計をどちら側に置くか|先側とひじ側
同じ手首に2つ着けるなら、順番で結果が変わります。
落ちる距離が大きいほうを、ひじ側に置きます。 ひじ側なら、腕を下ろしても腕の太いほうへ動くので、途中で止まります。先側に置くと、腕を下ろしたとき手の甲のほうへ流れ、手首の細い部分で抜けそうになります。
時計は位置を固定して使うものなので、たいていは時計が先側、ブレスレットがひじ側という並びになります。この並びなら、ブレスレットが落ちても時計とのあいだの隙間が広がる方向へ動きます。
逆にしたい場合は、ブレスレットの落ちる距離を1cm以内に詰めてからにしてください。詰めずに先側へ置くと、手の甲に乗り上げます。
落ちる距離を縮める手①|内周を詰める
いちばん確実なのは、輪そのものを短くすることです。
金属のコマでつながっている形は、コマを1つ外すと内周が5〜10mm縮みます。留め具の位置を1段変えられる形は、そこで3〜5mm動きます。チェーンの形は、留める輪を1つ手前にすると、輪1つぶん(5〜8mm)縮みます。
縮めたら、もう一度落ちる距離を測ってください。5mm縮めると、落ちる距離は1cm前後短くなります。 手首の傾きがあるので、縮めた長さより落ちる距離のほうが大きく変わります。
締めすぎの目安は、外したあとの跡が15分以上残ることです。跡が5分以内に消える範囲で、いちばん短いところに合わせます。
落ちる距離を縮める手②|時計の位置を移す
内周を詰められない形もあります。輪が一体になっていて長さを変えられない形、留め具が1か所しかない形です。
この場合は、時計の側を動かします。時計を手首の骨から1〜2cmひじ側に留めているなら、そこからさらに1〜2cm、ひじ側へ移してください。ブレスレットが落ちてくる先が、時計の本体ではなく、その手前の空いた面になります。
移せる範囲は限られます。骨から4cmを超えると、時計そのものが袖に押されて動きやすくなります。移せるのは合計3〜4cmまでと考えてください。それでも当たるなら、その日はブレスレットを反対の手首へ移します。
素材で変わる当たり方
同じ3cmでも、当たったときに起きることは素材で変わります。
| ブレスレットの側 | 時計の側 | 起きること |
|---|---|---|
| 金属 | 金属 | 音が出る。両方に細い傷 |
| 金属 | 革ベルト | 音は出ない。ベルトの縁が毛羽立つ |
| 布・革 | 金属 | 音は出ない。布側が先に傷む |
| 布・革 | 革ベルト | ほとんど何も起きない |
金属どうしの組み合わせだけは、距離を詰める価値が大きくなります。布や革どうしなら、3cm落ちても実害はほとんど出ません。この場合は見え方だけで決めて構いません。
秋冬|袖の中では落ちる距離が変わる
袖の中に入ると、生地がブレスレットを押さえます。落ちる距離は短くなります。
かわりに、別のことが起きます。袖を通すとき、腕を上げたときに、袖の内側でブレスレットが時計へ押しつけられます。落ちて当たるのではなく、押されて当たる形です。
秋冬に袖口の裏だけが傷む、時計の枠に細かい傷が増える、という場合はこれです。距離を詰めても止まりません。
この時期は、袖の下へ入れる輪を1つ減らすほうが確実です。 ブレスレットを袖の外に出す、または反対の手首へ移す。袖口の内周と、手首まわりに時計の厚みを足した長さの差が2cm未満の服では、時計だけでも袖に当たっているので、輪を足す余地がありません。
どちらとも取れるとき|距離がちょうど3cm
3cmちょうどのときは、時計との隙間で決めます。
腕を水平にした状態で、時計とブレスレットのあいだに指が入るかを見てください。指1本が入る隙間(1.5cm前後)があるなら、3cmでも当たる前に手首の細い部分で止まることがあります。指が入らないなら、確実に当たります。
判断がつかない日は、片方を反対の手首へ移してください。1日だけ試して、外したときに時計の枠へ新しい細い傷が入っていないかを、明るいところで見ます。
どちらとも取れるとき|チェーンが細くて音がしない
細いチェーンは、当たっても音が出ないので気づきにくくなります。
このときは音ではなく、時計の枠を見てください。白い紙の上で枠に照明を映し、光の帯に細い横線が入っているかを見ます。線が同じ向きに何本もそろっているなら、隣の輪が当たっています。
音がしないぶん進みが遅いだけで、起きていることは同じです。距離が3cm以上あるなら、内周を詰めるか位置を移してください。
よくある失敗と、その直し方
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 腕を水平にしたまま位置を決める | 下ろしたときに当たる | 下ろした状態で距離を測る |
| よく滑るほうを先側に着ける | 手の甲へ流れて抜けそうになる | 滑るほうをひじ側に置く |
| 時計が回る原因を留め方だと考える | ゆるめても直らない | 隣の輪が押していないか見る |
| 音がしないから当たっていないと考える | 細い傷だけが増える | 枠に照明を映して線を見る |
| 夏の並びのまま袖の下へ入れる | 袖の裏と枠の両方が傷む | 袖の下へ入れる輪を1つ減らす |
まとめ|下ろして測って、3cm以内に収める
- 測るのは腕を水平にしたときと下ろしたときの、ひじ側の縁の差
- 0cm・1〜2cm・3cm以上の3段階。3cm以上で本体に当たる
- よく滑るほうをひじ側、位置を固定したい時計を先側に置く
- 縮める手は、内周を5mm詰めるか、時計を1〜2cmひじ側へ移す
- 秋冬は袖が押しつけるので、袖の下へ入れる輪を1つ減らす
当たるかどうかは、着けた瞬間の見え方では分かりません。 腕を下ろしてはじめて分かります。
定規を1本当てて2回読むだけなので、判定は1分で終わります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 落ちる距離は、どうやって測るのですか
- 腕を水平に前へ出した状態で、ブレスレットの上端(ひじ側の縁)が手首の骨からどこにあるかを見ます。次に腕を体の横へ下ろし、同じ縁がどこまで動いたかを見ます。2つの位置の差が落ちる距離です。定規を手首に沿わせて、水平のときと下ろしたときの2回読むだけで出ます。左右で違うので、着けるほうの手首で測ってください。
- Q. 何cmまでなら当たりませんか
- 2cmまでです。3cm以上落ちると、腕を下ろすたびにブレスレットが時計の本体まで届きます。1日に腕を下ろす回数は数百回になるので、当たる音が出るだけでなく、ガラスの縁や枠に細い傷が入っていきます。2cm以内なら、時計とのあいだに隙間が残ったまま止まります。
- Q. 時計とブレスレットは、どちらを手首の先側に着けるのですか
- 落ちる距離が3cm以上あるものを、ひじ側に置きます。よく滑るほうを先側(手のひら側)に置くと、腕を下ろしたとき手の甲のほうへ流れて、手首の細い部分から抜けそうになります。滑るほうをひじ側に置けば、腕を下ろしても腕の太いほうへ動くので止まります。時計は位置を固定して使うものなので、たいていは時計が先側、ブレスレットがひじ側になります。
- Q. 落ちる距離を縮めるには、どうすればいいですか
- 2つあります。ひとつは輪の内周を詰めること。金属のコマを1つ外す、チェーンの留める位置を1つ手前にする、留め具の位置を変える。もうひとつは、時計の側をひじ側へ1〜2cm移して、当たる面をずらすことです。内周を詰められない形の場合は、後者だけで当たる回数を減らせます。
- Q. 秋冬は変わりますか
- 変わります。袖の中では、袖の生地がブレスレットを押さえるので落ちる距離は短くなります。かわりに、袖を通すときと腕を上げたときに、袖の内側でブレスレットが時計へ押しつけられます。秋冬に袖口の裏だけが傷む、時計の枠に細かい傷が増える、という場合はこの押しつけです。この時期は、袖の下へ入れる輪を1つ減らすほうが確実です。
— メグラシ編集部





