白シャツでブラが透けない選び方|生地の織り・胸のゆとり・前立てで見る

**手持ちの白シャツを1枚、ボタンを留めて、中に手のひらを入れてください。**そのまま窓に向けて、外から手のひらを見ます。指の線がくっきり見えるなら、その生地はブラの線も同じように拾います。
白シャツでブラが透けるかどうかは、下に何を着るかだけでは決まりません。シャツの側の、生地の織りと厚さ、胸まわりのゆとり、前立ての作りの3つで、透けやすさは大きく変わります。この3つが整った1枚なら、下に着るものの選択肢も広がります。
下に着る色の選び方はブラジャーが透けない色で、襟ぐりや袖に合わせたインナーの選び方はワイシャツ 透けない インナーで扱っています。この記事は、次に白シャツを選ぶときに、シャツそのもののどこを見ればいいかの話です。
結論|生地・胸のゆとり・前立ての3つで選ぶ
透けにくい白シャツを選ぶときに見る場所は、3つだけです。
| 見る場所 | 透けにくい側 | 透けやすい側 |
|---|---|---|
| 生地 | 綾織り・オックスフォード・起毛。指2本でつまんで厚みがある | ブロード・ローン。薄く平らで光沢がある |
| 胸まわりのゆとり | 身幅×2からトップバストを引いて10cm以上 | 差が8cm未満 |
| 前立て | ボタンが隠れる作り、胸の前の生地が二重 | 前立てが無い、または薄い1枚 |
**3つのうち2つが透けにくい側にあれば、多くの場面で困りません。**3つとも透けやすい側にある1枚は、下に何を着ても、光の強い窓際で線が見えやすくなります。
3つのうち、あとから変えられないのは生地と前立てです。胸まわりのゆとりは、サイズや形を選び直せば変えられます。**迷ったら、先に生地と前立ての2つが透けにくい側にある1枚を選び、そのうえで胸のゆとりが足りるサイズを探してください。**順番を逆にすると、ゆとりの合う1枚を見つけたのに生地が薄い、ということが起きやすくなります。
手持ちの1枚を窓に向けて確かめる
新しく買う前に、いま持っている白シャツがどれくらい透けるかを確かめておくと、次に何を変えればいいかが分かります。
- ボタンを全部留めて、シャツを裏返さずに置く
- 前身頃の胸の高さに、中から手のひらを当てる
- 昼間の窓に向けて、外から手のひらを見る
| 手のひらの見え方 | 生地の透けやすさ | ブラの線の見え方 |
|---|---|---|
| 指の線と爪まではっきり見える | とても透けやすい | 窓際や屋外で、線と色の両方が見える |
| 指の線は見えるが、ぼやける | 透けやすい | 線が見える。色は目立たない |
| 手のひらの形だけ、影のように分かる | 中くらい | 光の強い場所でだけ、線が見える |
| 手のひらがあることしか分からない | 透けにくい | ほとんど見えない |
| 何も見えない | とても透けにくい | 見えない |
「指の線がぼやける」くらいまでなら、胸のゆとりと前立てで補える範囲です。指の線と爪まではっきり見える生地は、ゆとりを足しても窓際では透けます。その1枚は、下に着るもので補うか、羽織りと合わせる日に回してください。
手のひらで確かめるときは、胸の高さのほかに、背中の真ん中と脇の下の3か所でも同じように見てください。前身頃だけ二重になっている1枚や、背中にだけタックのある1枚では、場所によって透け方が違います。**3か所のうち、いちばん透けた場所がその1枚の弱い場所です。**そこが前なら前立てで、背中なら背中の作りで、次の1枚を選び直します。
光の向きで、透け方は変わる
同じ1枚でも、どこで見られるかで透け方が変わります。確かめるときは、自分がいちばん長く過ごす場所の光で見てください。
| 光の向き | 透け方 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 背中側から窓の光が当たる | いちばん透ける。前から見ると、体の輪郭と線が浮く | 窓を背にして立ち、前から撮る |
| 正面から窓の光が当たる | 前から見ると透けにくい | 窓に向かって立ち、前から撮る |
| 天井の照明の真下 | 肩と胸の上に影ができ、線が見えにくい | 室内でそのまま鏡に映す |
| 屋外の晴れた日 | 前後左右から光が入り、線も色も見えやすい | 昼に外で1枚撮る |
| 屋外の曇りの日 | やわらかく、線が見えにくい | 晴れた日より甘く出るので、晴れた日を基準にする |
**窓を背にして座る席で働いている人は、いちばん透ける光の中で1日を過ごしています。**その場合は、生地の透けにくさを1段上げて選んでください。
生地の織りで、透け方が変わる
白シャツの生地は、見た目が似ていても織り方で透け方が違います。タグや商品の説明に生地の名前が書かれていることが多いので、名前で見当をつけられます。
| 生地の名前 | 織りの特徴 | 透けにくさ |
|---|---|---|
| ローン | 細い糸で薄く平らに織る | 透けやすい |
| ブロード | 平らで細かく、光沢がある | やや透けやすい |
| ポプリン | ブロードに近い。少し厚いものもある | 中くらい |
| オックスフォード | 太めの糸を2本ずつ織る。凹凸がある | 透けにくい |
| 綾織り(ツイル) | 斜めの畝がある。目が詰まっている | 透けにくい |
| ヘリンボーン | 綾織りの向きを交互に変える | 透けにくい |
| フランネル | 表面を起毛させている | とても透けにくい |
| リネン | 糸に太さのむらがある | 織りの密度で大きく変わる |
| とろみのある化学繊維 | 薄くやわらかく、肌に沿う | 張りつく場所で透けやすい |
**同じ厚さなら、平らな生地より凹凸のある生地のほうが透けにくくなります。**凹凸があると、光がまっすぐ通らずに散るので、下にあるものの輪郭がぼやけるからです。ブロードの白シャツは、光沢があってきれいに見える代わりに、光を通しやすい生地です。
リネンは、同じ名前でも透け方の幅がいちばん大きい生地です。糸が太く目の詰まったものは透けにくく、糸が細く目の粗いものは向こうが見えるほど透けます。リネンの白シャツは、名前ではなく、窓に向けたときの手のひらの見え方で判断してください。
生地の厚さは、指2本でつまんで確かめる
生地の名前が分からない1枚や、同じ名前でも厚さが違う1枚は、指でつまんで比べます。
| つまんだときの感じ | 厚さの目安 | 透けにくさ |
|---|---|---|
| 指の感触がほとんど残らない、向こうが透ける | 薄い | 透けやすい |
| 薄いが、張りがあって指を押し返す | やや薄い | 中くらい |
| 指2本の間に、紙を1枚挟んだくらいの厚み | 中くらい | 透けにくい |
| 指2本の間に、厚紙を挟んだくらいの厚み | 厚い | とても透けにくい |
| やわらかく、指に沿ってたれる | 厚さは中くらいでも肌に沿う | 張りつく場所で透ける |
**張りのある生地は、肌やブラから離れて立つので、同じ厚さでも透けにくくなります。**やわらかい生地は、胸の上で肌に沿って張りつき、張りついた場所から線が見えます。とろみのある素材の透け方は白ブラウスのインナーが透けるで扱っています。
秋冬は、透けにくい生地の白シャツが増える
10月から先は、白シャツの生地も厚く、目の詰まったものが増えます。夏に透けて困った人ほど、秋冬は選びやすい時期です。
| 秋冬に増える生地 | 透けにくさ | 合わせやすさ |
|---|---|---|
| 厚手のオックスフォード | 透けにくい | ニットの下にも、羽織りの下にも |
| 起毛したフランネル | とても透けにくい | 1枚で着ても休日らしく見える |
| 綾織りの厚手 | 透けにくい | 仕事の場にも向く |
| 薄く起毛した綿 | 透けにくい | 張りが少なく、やわらかい |
| ブロードの厚手 | 中くらい | 光沢があり、きれいめに見える |
秋冬の白シャツは、ニットやジャケットを上に重ねる日も多くなります。重ねる日は胸の前が覆われるので、透けを気にするのは1枚で過ごす時間だけです。1枚で過ごす時間が長い職場なら、フランネルや厚手のオックスフォードから選ぶと安心です。
白の種類|真っ白・オフ白・生成り
白と一口に言っても、色の入り方で透けの見え方が変わります。
| 白の種類 | 見え方 | 透けにくさ |
|---|---|---|
| 真っ白(青みのある白) | 明るく、下にある色との差がはっきり出る | 線が浮きやすい |
| 真っ白(黄みのない白) | 明るい。光を返す | やや線が浮きやすい |
| オフ白 | わずかに灰色や黄色が入る | 線が目に入りにくい |
| 生成り | 黄みのある白。糸の色に近い | 線がなじむ |
| 薄い灰色がかった白 | 下の色との差が小さい | とても線がなじむ |
**真っ白は、下にある色や線との明るさの差がいちばん大きく出る白です。**同じ生地で比べると、オフ白や生成りのほうが、下の線が目に入りにくくなります。仕事の決まりや合わせる服の都合で真っ白を選ぶ場合は、生地の厚さと胸のゆとりで補ってください。
胸まわりのゆとりを測る
生地が肌やブラに張りつくほど、線ははっきり見えます。張りつくかどうかを決めるのが、胸まわりのゆとりです。
測り方は2つの数字の引き算です。
- シャツのボタンを留めて平らに置き、脇の下の縫い目から縫い目までの幅(身幅)を測る
- その身幅を2倍する
- 自分のトップバストを引く
| 身幅×2 − トップバスト | 胸の前の生地 | 透けやすさ |
|---|---|---|
| 5cm未満 | 胸の前で横に引っぱられる | ボタンの間が開き、線もはっきり出る |
| 5〜8cm | 腕を前に出すと張りつく | 動いたときに線が見える |
| 8〜12cm | 立っているときは浮いている | 動いても張りつきにくい |
| 12〜18cm | ゆとりが大きい | 張りつかない。線が見えにくい |
| 18cm以上 | 大きなゆとりのある形 | 張りつかない。生地が薄いと、脇から透けることがある |
**差が8cm未満なら、サイズか形を変える意味があります。**8cm以上あるのに透けるなら、変えるべきは生地のほうです。
身幅は、商品の説明に書かれていることが多い数字です。書かれていない場合は、手持ちでいちばん張りつかない白シャツの身幅を測っておき、それを基準にして売り場で比べてください。**手持ちの1枚の身幅を知っていると、試着できない日でも、胸まわりのゆとりの見当がつきます。**トップバストの測り方は胸のサイズ・大きさ・カップとバストの測り方にあります。
ボタンの間が開くかは、腕を前に出して確かめる
白シャツで透けが目立つのは、ボタンとボタンの間が開いて、そこから下の色や線がのぞくときです。立って鏡を見ているときは閉じていても、腕を前に出したときに開くことがあります。
| 確かめる動き | 見る場所 | 開いたら |
|---|---|---|
| 両腕を前に伸ばす(机に向かう姿勢) | 胸の高さのボタンの間 | 胸のゆとりが足りない |
| 両手を前で合わせる | 胸の高さのボタンの間 | 胸のゆとりが足りない |
| 椅子に座って前かがみになる | みぞおちの高さのボタンの間 | 胴まわりのゆとりが足りない |
| 片腕を上げる | 脇と、胸の横 | 袖ぐりが浅い |
**ボタンの間が開く1枚は、生地がどれだけ厚くても、開いたすき間から見えます。**売り場では、ボタンを全部留めて、腕を前に伸ばす動きを1回だけ試してください。机に向かう時間が長い人ほど、この動きの差が大きく出ます。
ボタンの位置が、胸のいちばん高い所と合っているか
ボタンの間が開くかどうかは、ゆとりの大きさだけでなく、ボタンの位置でも変わります。胸のいちばん高い所の近くにボタンがあると、その上下で生地が押さえられて、開きにくくなります。
| ボタンの位置 | 開きやすさ |
|---|---|
| 胸のいちばん高い所から上下2cm以内にボタンがある | 開きにくい |
| 胸のいちばん高い所が、2つのボタンのちょうど真ん中 | 開きやすい |
| ボタンの間隔が狭い(7cm前後) | 開きにくい |
| ボタンの間隔が広い(10cm以上) | 開きやすい |
**ボタンの間隔は、定規で上から2つめと3つめの間を測ると分かります。**間隔の狭いシャツは、どこに胸の高い所が来ても、近くにボタンがあるので開きにくくなります。手持ちの1枚で開く場所が決まっているなら、そこに内側から小さなスナップを1つ付けると、開きを抑えられます。
前立ての作りで、胸の前の透け方が変わる
前立ては、ボタンが並んでいる帯の部分です。作り方によって、胸の前の生地の枚数が変わります。
| 前立ての作り | 胸の前の生地 | 透けにくさ |
|---|---|---|
| ボタンが隠れる作り(比翼) | ボタンの上にもう1枚重なる | とても透けにくい。すき間も見えにくい |
| 表に帯がある前立て | 帯の部分だけ2〜3枚重なる | 帯の部分は透けにくい |
| 裏に折り返しただけの前立て | 帯の部分だけ2枚 | 帯の部分は透けにくい |
| 前立てのない、とろみのある作り | 1枚 | すき間から見えやすい |
| 前身頃の上半分が二重になっている | 胸の前全体が2枚 | とても透けにくい |
**ボタンが隠れる作りは、ボタンの間が少し開いても、上に重なった生地がすき間を覆います。**胸のゆとりが境目にある人ほど、この作りの1枚を選ぶと安心です。
胸ポケットと、胸の前の重なり
胸ポケットが付いている白シャツは、ポケットの部分だけ生地が2枚になります。ポケットがちょうど胸の高さにあると、その部分の透けが和らぎます。
| 胸の前の作り | 透けにくさ | 気をつけること |
|---|---|---|
| 左右両方に胸ポケット | 胸の高さが2枚になる | ポケットの位置が合わないと、線がポケットの下に出る |
| 片方だけ胸ポケット | 片方だけ2枚になる | 左右で透け方が違って見えることがある |
| 胸の前にタックやギャザー | 生地が寄って厚くなる | ゆとりも増える |
| 胸の前に何もない | 1枚 | 生地の厚さとゆとりで決まる |
胸ポケットの位置は、ポケットの口が鎖骨の下から指4本分ほど下にあるかで見てください。それより高いとポケットの下に線が出て、低いとポケットの上に線が出ます。
胸ポケットは、1枚で着る日には透けを和らげてくれますが、ジャケットを羽織る日には、ポケットのふくらみがジャケットの前に響くことがあります。羽織る日が多いなら、ポケットのない1枚と前立てで透けにくさを取るほうが、重ねたときに前がすっきりします。
背中と肩|ブラの背中の線が出る場所
白シャツの透けは、前だけではありません。背中側では、ブラの背中の帯と留め具が、横一本の線として透けます。
| 背中の作り | 背中の帯の見え方 |
|---|---|
| 肩から背中の上に切り替え(ヨーク)がある | ヨークの下の端が帯より上なら、帯は1枚の生地越しに見える |
| 背中の真ん中にタックがある | 生地にゆとりが出て、帯に張りつきにくい |
| 背中が平らで、ゆとりが少ない | 帯と留め具の線が、横一本に見えやすい |
| 背中の生地が二重(ヨークが深い) | 帯が隠れやすい |
**背中は自分では見えないので、スマートフォンのタイマーで背中を撮って確かめてください。**窓を背にせず、窓に背中を向けて撮ると、外から見られるときの透け方に近くなります。
背中の帯の線は、前の線より自分で気づきにくく、座ったときに背中が丸まると、生地が帯に張りついてはっきり出ます。椅子に座って背もたれから少し離れた姿勢でも1枚撮っておくと、会議や食事の場面での見え方が分かります。
袖ぐりと脇|腕を上げたときに見える場所
袖ぐりが浅く体に沿っていると、腕を上げたときに脇の生地が引っぱられ、ブラの脇の部分が透けたり、すき間から見えたりします。
| 袖ぐりの作り | 腕を上げたとき |
|---|---|
| 袖ぐりが深く、ゆとりがある | 脇の生地が引っぱられにくい |
| 袖ぐりが浅く、体に沿う | 脇の生地が張りつき、線が見える |
| 肩が落ちた形 | 脇の下にゆとりが多く、張りつかない |
| 袖ぐりの下にまちがある | 腕を上げても生地が突っぱらない |
つり革を持つ、棚の上に手を伸ばす、といった動きが多い日は、売り場で片腕を上げて、脇の下の生地が張りつかないかを見ておいてください。
脇は、ブラの脇の部分と袖ぐりの縫い目が近くにあるので、生地が張りつくと線が二重に見えることがあります。腕を上げたときに脇の下の生地に斜めのしわが走るなら、袖ぐりが浅い1枚です。
1枚で着る日と、羽織る日で、求める透けにくさを分ける
白シャツは、1枚で着る日と、上にニットやジャケットを重ねる日で、透けにくさの必要な場所が違います。持っている白シャツを役割で分けると、どの1枚をどの日に着るかで迷いません。
| 着方 | 透けが見える場所 | 選ぶ1枚 |
|---|---|---|
| 1枚で1日過ごす | 胸の前・背中・脇の全部 | 3つとも透けにくい側の1枚 |
| ジャケットを羽織って、脱ぐ時間がある | 脱いだときの胸の前と背中 | 生地か前立てのどちらかが透けにくい1枚 |
| カーディガンの前を開けて重ねる | 胸の前の真ん中だけ | 前立てが透けにくい1枚 |
| ニットの下に重ねる(襟だけ出す) | 襟と袖口だけ | 透けにくさは問わない。襟の形で選ぶ |
**秋冬は、白シャツを1枚で着る時間が夏より短くなります。**暖房の効いた室内で上着を脱ぐ時間だけを考えればよい日も増えます。上に重ねる日が多いなら、手持ちの薄い1枚も重ね着用として使い続けられます。新しく選ぶのは、1枚で過ごす日のための1枚だけで足ります。
サイズを上げるか、形を変えるか
胸のゆとりが足りないとき、サイズを1つ上げると、肩幅や袖丈まで大きくなります。サイズを上げるか、ゆとりのある形を選ぶかは、肩の合い方で決めます。
| いまの1枚の状態 | 選び方 |
|---|---|
| 肩は合っていて、胸だけ張る | 胸にタックやゆとりのある形を、同じサイズで |
| 肩も少しきつく、胸も張る | サイズを1つ上げる |
| 肩が合っていて、胸も背中も張る | 肩の落ちたゆとりのある形 |
| 袖丈がすでに長い | サイズを上げず、形でゆとりを出す |
**サイズを上げて肩が落ちすぎると、今度は袖ぐりの位置が下がり、脇が開いて見えやすくなります。**肩の縫い目が肩の骨から2cm以上外に出るなら、サイズではなく形で選び直してください。
手持ちの1枚を、次の1枚の物差しにする
新しい白シャツを選ぶとき、いちばん頼りになるのは、手持ちの中で透けにくかった1枚と、透けて困った1枚です。2枚の違いを書き出しておくと、売り場で何を見ればいいかがはっきりします。
| 書き出すこと | 透けにくかった1枚 | 透けて困った1枚 |
|---|---|---|
| 生地の名前と厚さ | 例:オックスフォード・厚紙くらい | 例:ブロード・紙1枚より薄い |
| 身幅×2 − トップバスト | 例:13cm | 例:6cm |
| 前立て | 例:表に帯がある | 例:前立てなし |
| 白の種類 | 例:オフ白 | 例:真っ白 |
**2枚の違いが1か所だけなら、そこがその人にとっていちばん効く場所です。**違いが3か所あるなら、次の1枚は、透けにくかった1枚と同じ条件をできるだけそろえて選んでください。
売り場で確かめる順番
売り場では、次の順番で確かめると、1枚あたり2分ほどで判断できます。
- 生地の名前と厚さを見る。指2本でつまむ
- 白の種類を見る。真っ白かオフ白か
- 前立ての作りを見る。ボタンが隠れるか
- 試着して、ボタンを全部留める
- 両腕を前に伸ばして、胸の高さのボタンの間を見る
- 片腕を上げて、脇を見る
- 試着室の明るい照明の下で、胸の前に線が見えないかを見る
**試着室の照明は、外の日差しより弱いことがあります。**試着室で線がうっすら見えるなら、外ではもっと見えます。試着室で何も見えなければ、窓際でもほとんど困りません。
試着するときは、ふだん白シャツの下に着けているブラと、下に着るものをそのまま着ていってください。試着の日だけ違うものを着けていくと、ふだんの日の透け方が分かりません。ふだんどおりの下着の上から試すことで、その1枚を買ったあとの朝の見え方が、試着室で分かります。
通販で選ぶときに見る表記
通販では、生地に触れられません。商品の説明から、同じ3つを読み取ります。
| 表記 | 読み取ること |
|---|---|
| 生地の名前(オックスフォード・ブロードなど) | 織りの透けにくさ |
| 「透け感:あり・なし」 | 売る側の判断。白は「ややあり」でも窓際で見えることがある |
| 身幅の数字 | 2倍してトップバストを引き、ゆとりを出す |
| 前立ての写真・「比翼」の記載 | ボタンが隠れる作りか |
| 素材の割合 | 化学繊維が多くやわらかい生地は、張りつきやすい |
| モデルの着用写真 | 胸の前にしわが横に走っていないか |
**「透け感:ややあり」の白シャツは、窓際や屋外では線が見えると考えてください。**通販で白シャツを選ぶなら、生地の名前と身幅の数字が書かれている1枚を選ぶと、届いてから困ることが減ります。
どちらとも取れるとき①|生地は透けにくいが、胸のゆとりが足りない
厚手のオックスフォードで生地は透けにくいのに、身幅×2とトップバストの差が6cmしかない。この場合、立っているときは透けなくても、腕を前に出したときにボタンの間が開きます。
**このときは、胸のゆとりを優先してください。**透けにくい生地でも、ボタンの間が開けば、すき間から見えます。同じ生地で1つ大きいサイズか、胸にタックのある形を探します。見つからない場合は、ボタンが隠れる作りの1枚を選ぶと、開いたすき間が見えにくくなります。
すでに手元にある1枚なら、胸の高さのボタンの間に、内側から小さなスナップを1つ付けるだけでも、開きは大きく減ります。ボタンを外さなくても付けられるので、服を直すのが苦手でも10分ほどで済みます。生地が透けにくい1枚は、すき間さえ止めれば長く使えます。
どちらとも取れるとき②|ゆとりはあるが、生地が薄い
胸のゆとりは12cmあるのに、生地がローンやブロードで薄い。この1枚は、張りつかないので線ははっきり出ませんが、光の強い場所では下の色がぼんやり透けます。
**この場合は、1枚で過ごす場面を決めてください。**窓際の席や屋外で過ごす時間が長い日は向きません。室内の照明の下で過ごす日や、上に何か羽織る日なら、ゆとりのおかげで困ることは少なくなります。透けを減らしたい日は、下に着るものの色で補えます。色の選び方はブラジャーが透けない色を見てください。
どちらとも取れるとき③|真っ白か、オフ白か
透けにくさだけで選ぶならオフ白ですが、仕事の決まりや、手持ちの服との相性で真っ白が必要な場合もあります。
**迷ったら、いちばん多く合わせる下の服の色で決めてください。**黒や紺のスカートやパンツに合わせることが多いなら、真っ白のほうがはっきりと映えます。ベージュや茶の服に合わせることが多いなら、オフ白や生成りのほうがなじみます。真っ白を選ぶなら、生地は綾織りかオックスフォードにして、透けにくさを生地の側で取り戻してください。
洗ううちに、透けやすくなる
白シャツは、洗うたびに少しずつ生地が薄くなり、糊や張りも抜けていきます。買ったときは透けなかった1枚が、1年ほどで透けやすくなるのはそのためです。
| 洗ったあとの変化 | 透けへの影響 | 扱い |
|---|---|---|
| 張りが抜けて、やわらかくなった | 肌に沿って張りつきやすくなる | アイロンで張りを戻す |
| 生地が薄くなった | 光を通しやすくなる | 1枚で着る日を減らす |
| 白が黄ばんだ | 下の線とはなじむが、古く見える | 白さを戻す洗い方を検討する |
| 縮んで胸まわりがきつくなった | 張りついて線が出る | ゆとりを測り直す |
**買って1年たった白シャツは、もう一度窓に向けて手のひらを当ててみてください。**指の線が見えるようになっていたら、その1枚は羽織りと合わせる日に回し、1枚で着る日のための1枚を選び直す時期です。
よくある行き違い
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 白シャツの透けは、インナーで全部解決できる | シャツの生地が薄く胸まわりが張っていると、インナーを変えても線が残る |
| 光沢のある白シャツは上質で透けにくい | 光沢のある平らな生地は、光を通しやすい |
| サイズを上げれば透けない | ゆとりは増えるが、生地が薄ければ窓際で透ける |
| 真っ白がいちばん清潔に見えて透けにくい | 真っ白は下との明るさの差がいちばん大きい |
| 試着室で透けなければ外でも透けない | 試着室は外より暗いことがある。試着室でうっすら見えたら外ではもっと見える |
| ボタンを全部留めれば開かない | 腕を前に出すと、胸の高さのボタンの間が開く |
まとめ
- 白シャツでブラが透けるかは、生地の織りと厚さ、胸まわりのゆとり、前立ての作りの3つで決まる
- 手持ちの1枚は、中に手のひらを入れて窓に向けて確かめる。指の線がくっきり見える生地は、ブラの線も拾う
- 身幅×2からトップバストを引いた差が8cm未満なら、サイズか形を変える。8cm以上あって透けるなら、生地を変える
- ボタンが隠れる前立て、胸の前が二重の作りは、ボタンの間が開いても見えにくい
- 秋冬は、オックスフォードやフランネルなど、透けにくい生地の白シャツが増える
今夜、手持ちの白シャツを1枚だけ窓に向けて、中に手のひらを当ててみてください。指の線の見え方で、次に変えるのが生地なのか、ゆとりなのかが分かります。
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よくある問い
- Q. 白シャツでブラが透けにくい生地はどれですか
- 同じ厚さなら、綾織りやオックスフォードのように糸が太く、織り目に凹凸がある生地のほうが透けにくくなります。薄く平らに織られたブロードやローンは、光をまっすぐ通すので透けやすい生地です。秋冬は、起毛したフランネルや厚手のオックスフォードなど、透けにくい生地のシャツが増えます。手持ちの1枚は、中に手のひらを入れて窓に向け、指の線がどれくらい見えるかで確かめられます。
- Q. サイズを大きくすれば透けにくくなりますか
- 胸まわりにゆとりができると、生地が肌やブラから離れるので、透けにくくなります。ただし、生地そのものが薄ければ、離れていても光の強い場所では透けます。サイズを上げる前に、身幅を2倍してトップバストを引いた差を出してください。差が8cm未満なら、サイズか形を変える意味があります。差が十分あるのに透けるなら、変えるべきは生地のほうです。
- Q. 真っ白とオフ白では、どちらが透けにくいですか
- 同じ生地なら、オフ白や生成りのように少し色の入った白のほうが、下の色や線が目に入りにくくなります。真っ白は、下にあるものとの明るさの差がはっきり出るので、線が浮きやすい色です。仕事の決まりで真っ白を選ぶ場合は、生地の厚さと胸のゆとりで補ってください。
- Q. 下に着るインナーの色はどうすればいいですか
- 下に着る側の色や形は、別の記事で整理しています。この記事で扱うのはシャツの側です。シャツの生地と胸のゆとりが整っていれば、下に着るものの選択肢が広がります。反対に、シャツが薄く胸まわりが張っていると、インナーを選び直しても線が残ることがあります。先にシャツを確かめてから、インナーを選んでください。
— メグラシ編集部





