パンツスーツの着こなし|きつく見える・硬すぎるときの直し方

**パンツスーツを着た日の自分を、鏡で頭から足まで見てください。暗い色が全身の大半を占めていて、首元にシャツの襟、足元にとがった靴先がありますか。**そろっているなら、きつく見えると言われる原因は、スーツの形ではなく組み方にあります。
パンツスーツは、スカートのスーツより縦の直線が多い服です。そこに暗い色と角が重なると、話しかけにくい印象になります。**直すのは、中の1枚と首元と靴先の3か所です。**スーツを買い替えなくても、この3か所で印象の硬さは大きく動きます。
この記事では、きつく見える原因を4つの数で確かめて、手持ちの1着のまま和らげる直し方を書きます。裾丈と靴のかかとの合わせ方はパンツスーツの着こなしに、中に着るものを襟の開きで選ぶ方法はセットアップの中に着るものにまとめてあります。
結論:きつく見えるのは、暗い面と角が重なっているから
| きつく見える原因 | 確かめるもの | 直し方 |
|---|---|---|
| 暗い面が広い | 全身のうち、黒・濃紺・チャコールの割合 | 中の1枚を明るくして、前を開ける |
| 角が多い | 襟先・ラペル・靴先・バッグの角の数 | 角を1つずつ丸いものに替える |
| 首元が詰まっている | 首の付け根から開きの底までの長さ | 開きを指2本ぶん広げる |
| 生地が硬く光る | 張りと艶の強さ | 中の1枚で表面の柔らかさを足す |
| 線がまっすぐすぎる | パンツのプレス線と裾幅 | プレスを弱める、裾幅のある1本にする |
| 小物まで硬い | 靴・バッグ・時計がすべて角ばっている | 1つだけ丸みのあるものにする |
**直す順番は、中の1枚、首元の開き、靴先です。**この3つは顔と足元という、相手の目が最初に行く場所にあるので、少し替えただけで全身の印象が動きます。
パンツスーツがきつく見えやすい理由|縦の直線が多い
同じ色と生地のスーツでも、パンツとスカートでは印象が変わります。違いは、全身に入る線の向きと数です。
| 比べる場所 | パンツスーツ | スカートスーツ |
|---|---|---|
| 脚 | 2本の筒が床まで続き、縦の直線が4本入る | 膝下で布が終わり、脚の線は肌かストッキング |
| 裾 | プレス線が裾まで通る | 裾は横の線1本 |
| 足元 | 裾から靴先まで暗い面が続く | 足首と甲で色が区切られる |
| 歩いたとき | 筒がまっすぐ前後に動く | 裾がわずかに揺れる |
| 座ったとき | 膝で角ができる | 膝で布が丸く落ちる |
パンツスーツは、上から下まで縦の直線がつながっています。**直線が多い服は、それだけできちんと見える一方で、角が足されると硬さが急に増えます。**パンツそのものを替える必要はありません。足されている角を減らせばよいのです。
確かめ方①|全身の暗い面の割合
最初に、全身鏡か、2mほど離れて撮った全身の写真で、暗い色の面がどれだけあるかを見ます。
| 暗い面の割合 | 組み方の例 | 印象 |
|---|---|---|
| 9割以上 | 黒のスーツ、黒の中の1枚、黒の靴 | 喪服や制服に近く、いちばん硬い |
| 7〜9割 | 黒のスーツ、白いシャツ、黒の靴 | きっちりしているが、近寄りがたいと言われやすい |
| 5〜7割 | 黒のスーツ、明るい中の1枚、前を開ける | きちんとしていて、話しかけやすい |
| 5割未満 | 明るいグレーやベージュのスーツ | 柔らかいが、場によっては軽く見える |
**7割を超えると、きつく見えると言われやすくなります。**白いシャツを着ていても、ジャケットの前を留めると、見える白は首元の細い三角だけになり、割合はほとんど下がりません。
確かめ方②|角の数を数える
次に、全身の中で尖っているところを数えます。角は1つなら引き締まって見え、3つを超えると硬さに変わります。
| 角の場所 | 角になる形 | 丸くなる形 |
|---|---|---|
| 中の1枚の襟先 | 襟先のとがったシャツ | 丸首、襟のないブラウス |
| ジャケットの襟 | 下襟の先が上を向いて尖る形 | 襟のない形、へちま襟 |
| 肩 | 肩先が張って四角い | 肩の線がなだらかに落ちる |
| 靴先 | 先が細くとがる | 先が丸い、四角くても角が落ちている |
| バッグ | 底と側面が直角の箱型 | 底が丸い、柔らかく形の変わる素材 |
| 時計やアクセサリー | 四角い文字盤、角ばった金具 | 丸い文字盤、丸い粒 |
**4つ以上あれば、硬さの原因は角の数です。**スーツの襟と肩は替えられないので、残りの4か所から2つを丸くしてください。それだけで角は2つ減ります。
確かめ方③|首元の開きを測る
首元は、相手と向き合ったときにいちばん長く見られる場所です。首の付け根のくぼみから、開きの底までの長さを指で測ります。
| 開きの深さ | 指で測ると | 印象 |
|---|---|---|
| 首に沿って詰まっている | 0本 | 硬く、緊張して見える |
| 首の付け根のすぐ下 | 指1本 | きちんとしているが、まだ硬い |
| 鎖骨のくぼみが少し見える | 指2〜3本 | きちんとしていて、柔らかさもある |
| 鎖骨の下まで開く | 指4本以上 | 柔らかいが、場によっては開きすぎる |
**仕事のパンツスーツで和らげたいなら、指2〜3本の深さが目安です。**シャツのいちばん上のボタンを留めていると0本、外すと1本ほどになります。シャツのままで足りないときは、中の1枚を替えるほうが早いです。
確かめ方④|生地の張りと艶
最後に、スーツの生地を光に向けて傾けます。張りが強く、光をまっすぐ返す生地ほど、硬く見えます。
| 生地の表面 | 見分け方 | 印象 |
|---|---|---|
| 張りが強く、艶がある | 光に傾けると白い筋が走る | いちばん硬い。夜の照明でさらに強まる |
| 張りがあり、艶は控えめ | 筋は出るがぼんやりしている | きちんとしている |
| 起毛していて、艶がない | 表面に薄く毛が立ち、光を吸う | 柔らかく見える |
| とろみがある | 布が下に落ち、ひだが揺れる | 柔らかいが、スーツとしては軽い |
張りと艶の強い生地は、それだけで硬さを持っています。この場合は、中の1枚に艶のない柔らかい表面を選ぶと、上下で表面の差ができて和らぎます。
秋冬に硬さが増す理由
同じスーツでも、春夏より秋冬のほうがきつく見えると感じる人は多いはずです。理由は3つあります。
| 秋冬に起きること | 硬さへの影響 | 和らげる場所 |
|---|---|---|
| 中の1枚が暗い色に寄る | 暗い面の割合が上がる | 中の1枚を明るい側に残す |
| 首元を詰めた服が増える | 首元の開きが0本になる | ハイネックの日は前を開ける |
| ストッキングが黒やタイツになる | 足元まで暗い面が続く | 靴か靴下で色を区切る |
| 上にコートを重ねる | 肩と襟の角が二重になる | コートは襟のない形か、へちま襟にする |
| 日が短く、照明の下で過ごす | 暗い色の差が縮み、面が一体になる | 中の1枚で明るさの段を作る |
**秋冬は、何もしなくても暗い面と首元の詰まりが増える季節です。**春夏と同じ組み方で硬くなかった人でも、秋冬は1か所多めに和らげてください。顔まわりの黒の近さについては秋冬に顔がきつく見えるのは黒い面の近さで、あごからの距離で測っています。
直し方①|中の1枚をシャツから替える
いちばん効くのは、ジャケットの下に着る1枚を替えることです。シャツの襟は、それだけで角を2つ持っています。
| 中の1枚 | 角 | 首元の開き | 和らぎ方 |
|---|---|---|---|
| 襟のとがったシャツ | 2つ | 0〜1本 | 硬いまま |
| 襟の丸いシャツ | 0 | 0〜1本 | 角は消えるが、詰まりは残る |
| 丸首の薄手ニット | 0 | 1〜2本 | 落ち着いて柔らかい |
| とろみのある襟なしブラウス | 0 | 2〜3本 | いちばん柔らかい |
| ボウタイのブラウス | 0 | 0本だが結び目が丸い | 柔らかいが、華やかに寄る |
| 薄手のタートル | 0 | 0本 | 角は消えるが、首元は詰まる |
**丸首の薄手ニットか、とろみのある襟なしブラウスに替えるのが、いちばん失敗の少ない直し方です。**秋冬は薄手のニットが手に入りやすく、ジャケットの下でもごわつきません。襟のある服を残したいなら、襟付きのニットのように、襟先が柔らかく寝るものを選んでください。襟の高さの見方は襟付きニットコーデにあります。
直し方②|首元の開きを指2本ぶん広げる
中の1枚を替えられない日は、首元の開きだけを広げます。
| 今の首元 | 広げる方法 | 広がる深さ |
|---|---|---|
| シャツのボタンを上まで留めている | 1つ外す | 指1本 |
| シャツのボタンを1つ外している | もう1つ外して、襟を外に開く | 指2〜3本 |
| 丸首のカットソー | 浅いVネックに替える | 指2本 |
| ハイネック | ジャケットの前を開けて、縦に明るさを通す | 首は詰まるが、胸元が開く |
| 首元にスカーフ | 結び目をゆるめ、端を下に落とす | 結び目が丸くなる |
**首元が詰まった日は、その下の胸元を開けて縦の帯を作ると、詰まりの硬さが和らぎます。**ハイネックのまま和らげたいときは、ジャケットの前を開けて着てください。
直し方③|中の色を1段明るくする
中の1枚の色を、ジャケットより明るくすると、暗い面の割合が下がります。白い紙の上に置いて、紙との差で明るさの段を見ます。
| ジャケットの色 | 中の1枚の色 | 暗い面の割合 | 和らぎ方 |
|---|---|---|---|
| 黒 | 黒 | 9割以上 | 硬い |
| 黒 | 白 | 7〜8割 | 白が鋭く光り、まだ硬い |
| 黒 | 生成り・薄いグレー | 7割前後 | 白より柔らかく、明るさは残る |
| 濃紺 | 薄い水色・生成り | 6〜7割 | 柔らかく見える |
| チャコール | 薄いベージュ・くすんだ桃色 | 6割前後 | 柔らかく、温かく見える |
| ベージュ | 白・生成り | 3割以下 | 柔らかいが、締まりが弱い |
**真っ白より生成りや薄いグレーのほうが、黒との差がやわらかくなります。**白は暗い色の隣で鋭く光るので、かえって角が立って見えることがあります。
直し方④|ジャケットの前を開ける
ジャケットのボタンを留めるか開けるかで、暗い面の割合と線の向きが変わります。
| ボタンの状態 | 見える中の1枚 | 線の向き | 印象 |
|---|---|---|---|
| 留める | 首元の細い三角 | 横に締まる | きっちり、硬い |
| 開ける | 胸から裾まで縦の帯 | 縦に通る | きちんとして柔らかい |
| 開けて、袖を少し上げる | 縦の帯と手首 | 縦と横が混ざる | くだけて見える |
開けて着ると、中の1枚が胸から裾まで縦の帯になって見えます。**中の色が明るければ、それだけで暗い面の割合が1割ほど下がります。**面接や式典で留めるのが決まりの日は、留めたうえで首元の開きで和らげてください。
直し方⑤|靴先とかかとを替える
足元は、パンツスーツの暗い面が終わる場所です。靴先の形で、全身の硬さの締めくくりが決まります。
| 靴の形 | 角 | 足元の暗い面 | 印象 |
|---|---|---|---|
| 先のとがった黒のパンプス | 1つ | 裾から続く | 鋭い |
| 先の丸い黒のパンプス | 0 | 裾から続く | 落ち着いている |
| 先の丸い茶やグレーのパンプス | 0 | 靴で区切れる | 柔らかい |
| 甲の深いローファー | 0 | 区切れる | きちんとして親しみがある |
| 甲の見える浅いパンプス | 0か1 | 甲の肌で区切れる | 軽く柔らかい |
| ショートブーツ | 0 | 裾に隠れて続く | 秋冬らしいが、硬さは残る |
**先の丸い靴に替えるだけで、角が1つ減ります。**色も替えられるなら、スーツより一段明るい茶かグレーにすると、裾から続く暗い面が足元で区切れます。
直し方⑥|パンツの裾幅とプレス線
パンツそのものを和らげたいときは、プレス線と裾幅を見ます。
| パンツの形 | 線の見え方 | 和らぎ方 |
|---|---|---|
| 細身でプレス線がくっきり | 鋭い縦の線が2本 | いちばん硬い |
| まっすぐでプレス線がくっきり | 縦の線がまっすぐ床まで | 硬い |
| まっすぐでプレス線が弱い | 縦の面になる | 落ち着いている |
| 裾に向けてゆるく広がる | 裾で線がふくらむ | 柔らかい |
| 幅が広く、落ち感がある | 線が消え、布が揺れる | 柔らかいが、スーツとしては軽い |
プレス線は、アイロンで強く付け直さずに、自然に残る程度にしておくと和らぎます。**裾幅のある1本を持っているなら、硬さを抜きたい日はそちらに替えてください。**裾丈の決め方はパンツスーツの着こなしにあります。
直し方⑦|バッグと小物の角を1つ丸くする
最後に、手に持つものと身につけるものです。ここは全部を替える必要はなく、1つだけ丸くすれば足ります。
| 小物 | 角の多い選び方 | 丸みのある選び方 |
|---|---|---|
| バッグ | 底と側面が直角の黒い箱型 | 底の丸い形、柔らかい革 |
| 時計 | 四角い文字盤、金属のベルト | 丸い文字盤、革のベルト |
| 耳元 | 小さな四角い金具 | 小さな丸い粒 |
| 髪どめ | 黒い細い金具 | 布か丸い金具 |
| 名札やストラップ | 黒い硬い素材 | 職場の決まりに合わせる |
**小物は、顔に近いものから丸くするのが効きます。**耳元か首元に丸いものが1つあるだけで、顔まわりの角が和らぎます。
上下を分けて着る日
パンツスーツは、上下を分けて着ることで硬さを抜くこともできます。
| 組み方 | 硬さ | 向く日 |
|---|---|---|
| スーツの上下 | いちばん硬い | 面接・式典・社外の会議 |
| ジャケットだけ、下は色の違うパンツ | 少し和らぐ | 社内の会議 |
| ジャケットだけ、下はスカート | 和らぐ | 社内の日、保護者の集まり |
| パンツだけ、上はニット | 柔らかい | 社内だけの日 |
| パンツだけ、上はカーディガン | 柔らかい | 在宅や移動の多い日 |
上下を分けると、スーツの持っている縦の直線のつながりが途中で切れます。社内だけの日は、ジャケットかパンツのどちらかを外すだけで、きつく見えることはほとんどなくなります。
手持ちのスーツの色別|まず和らげる場所
手持ちの色によって、最初に手を入れる場所が違います。
| スーツの色 | 硬さの出どころ | 最初に替える場所 |
|---|---|---|
| 黒 | 暗い面の広さ | 中の1枚を生成りか薄いグレーに |
| 濃紺 | 暗い面と、白いシャツとの差 | 中を薄い水色か生成りに |
| チャコール | 生地の張りと艶 | 中の1枚を艶のない柔らかい表面に |
| 明るいグレー | 角の多さ | 靴先を丸く |
| ベージュ | 硬さは少ない | 和らげる必要は少ない。締まりを足す |
| ストライプ | 縦の線の多さ | 中を無地にし、前を開けない |
ストライプのスーツは、柄そのものが縦の直線を増やしています。この場合は前を開けると縦の線がさらに増えるので、留めたまま首元と靴で和らげてください。
場面別|どこまで和らげるか
和らげる量は、場面で変えます。全部の場所を柔らかくすると、今度は場に合わない軽さが出ます。
| 場面 | 和らげてよい場所 | 残す場所 |
|---|---|---|
| 面接 | 首元の開き、靴先の丸さ | スーツの上下、ボタン、色 |
| 社外の会議・商談 | 中の1枚の色、首元 | スーツの上下、靴の色 |
| 社内の会議 | 中の1枚、前を開ける、靴 | ジャケット |
| 前に立って話す日 | 首元、中の色 | 肩の線、ボタン |
| 保護者の集まり | 上下を分ける、中の1枚、靴 | 色は落ち着いたまま |
| 式典 | 首元の小物 | 形と色はほぼ全部 |
和らげるのは顔に近い1か所から、場が許すほど足元へ広げると考えてください。面接で何を残すかは面接スーツ 女性で、手持ちの実寸から決められます。
やりがちな直し方の失敗
硬さを抜こうとして、別のずれが出ることがあります。
| やりがちな直し方 | 起きること | 代わりの直し方 |
|---|---|---|
| 中を明るい色の柄物にする | 柄だけが浮いて、スーツと別々に見える | 無地で、明るさだけ上げる |
| とろみの強いブラウスにする | 中だけ崩れて見える | 形を保つ程度の張りが残るものにする |
| 首元を深く開ける | 場によっては開きすぎる | 指2〜3本までにする |
| 大ぶりのアクセサリーを足す | 角が増えることがある | 小さな丸い粒を1つ |
| 全部を一度に柔らかくする | スーツを着ている意味が薄れる | 顔に近い1か所から始める |
| 髪型だけを大きく変える | 服の硬さは残ったまま | 先に首元と中の1枚を替える |
いちばん多いのは、中の1枚を柔らかくしすぎて、ジャケットとの差が大きくなる失敗です。中の1枚は、ジャケットを留めたときにたるまずに収まる程度の張りを残してください。
どちらとも取れるとき①|強く見せたい場面もある
交渉や、自分より年上の人の前で話す日のように、ある程度の強さを見せたい場面もあります。そのときに全部を和らげる必要はありません。
**強さはスーツの形と色に任せて、首元だけを和らげてください。**ジャケットは留め、パンツはプレス線のある1本、靴は黒のまま。中の1枚だけを丸首にして、明るさを1段上げます。きちんとした強さは残しながら、話しかけにくさだけが外れます。
逆に、相手の話を聞く側に回る日は、前を開けて縦の帯を通し、靴先を丸くするところまで進めて構いません。
どちらとも取れるとき②|職場の決まりで、中はシャツ
職場の決まりで、ジャケットの下はシャツと決まっていることもあります。
この場合は、シャツの中で角を減らしてください。襟先の丸いシャツ、襟の小さいシャツ、ボタンが隠れる比翼仕立てのシャツは、同じシャツでも角が少なく見えます。色は真っ白より、生成りか薄い水色にすると、黒や紺のスーツとの差がやわらかくなります。
ボタンは上から1つ外せる職場なら、それだけで首元の開きが指1本ぶん広がります。
どちらとも取れるとき③|言われたのは1人だけ
きつく見えると言われたのが1人だけで、ほかの人からは何も言われていない。直すべきか迷うこともあります。
この場合は、言われた場面を思い出してください。**近い距離で向かい合って話していたなら、原因は首元です。**離れたところから見られていたなら、原因は暗い面の広さです。原因の場所が分かれば、そこだけを直せば足ります。全身を変える必要はありません。
それでも気になるなら、2mほど離れた全身の写真と、胸から上の写真を撮り比べてください。どちらの写真で硬く見えるかで、直す場所が決まります。
鏡の前で5分|確かめる手順
- 全身鏡から2m離れて、暗い色の面が全身の何割かを見る
- 首元・ジャケットの襟・肩・靴先・バッグ・時計の角を数える
- 首の付け根から開きの底までを指で測る
- 角が4つ以上なら、中の1枚と靴先から1つずつ丸くする
- 暗い面が7割を超えていたら、中の1枚を明るくするか、前を開ける
4と5の両方に当てはまるなら、**まず中の1枚を替えてください。**角と暗い面の両方を、1か所で同時に減らせるからです。
よくある行き違い
**「パンツスーツはそもそもきつく見える服だ」。**縦の直線が多いのは確かですが、きつく見えるかどうかは組み方で決まります。中の1枚と首元と靴先を和らげれば、パンツのままでも柔らかく見えます。
**「黒をやめないと柔らかくならない」。**黒のままでも、中の1枚を生成りにして前を開け、靴の色を区切れば、暗い面の割合は下がります。
**「白いシャツなら明るく見える」。**ジャケットの前を留めると、見える白は首元の細い三角だけです。しかも襟の角が2つ増えます。明るさを足すなら、丸首の明るい1枚のほうが効きます。
**「柔らかくするほど印象がよくなる」。**場面によっては、柔らかくしすぎると軽く見えます。和らげるのは顔に近い1か所から始めて、場が許す範囲で広げてください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. パンツスーツを着ると、きつく見えると言われます。スカートに替えるべきですか
- 替える前に、中の1枚と首元を見直してください。パンツスーツがきつく見えるのは、縦の直線が多いうえに、中に襟の硬いシャツを合わせて角が増えているときです。中をとろみのあるブラウスか丸首の薄手ニットに替え、首元の開きを指2本ぶん広げるだけで、パンツのままでも印象はかなり和らぎます。スカートにするのは、それでも硬いと感じたときで十分です。
- Q. 黒のパンツスーツしか持っていません。色を替えないと柔らかく見えませんか
- 黒のままでも和らげられます。黒が硬く見えるのは、暗い面が全身の大部分を占めるからです。中の1枚を生成りや薄いグレーにして顔の下に明るい面を作り、ジャケットの前を開けて縦に明るい帯を通すと、暗い面の割合が下がります。靴を黒以外にするか、甲の見える形にすると、足元の暗さも区切れます。
- Q. 面接や大事な会議では、硬く見えるほうがいいのではないですか
- 硬さを残したい日は、ジャケットとパンツはそのままにして、首元だけを和らげてください。きっちりした印象はスーツの形と色が受け持ち、首元の開きと中の1枚の明るさで、話しかけにくさだけを外せます。全部を柔らかくすると、場の格から外れて見えることがあるので、和らげるのは顔に近い1か所までにしておくと迷いません。
- Q. インナーをブラウスに替えたら、今度はだらしなく見えました
- とろみの強すぎるブラウスや、首元の開きが深すぎるものを選ぶと、ジャケットの硬さとの差が大きくなり、中だけ崩れて見えます。開きは鎖骨のくぼみが少し見える深さまで、生地は自分で形を保つ程度の張りが残るものを選んでください。ジャケットの前を留めたときに、中の生地がたるまずに収まるかどうかが目安です。
— メグラシ編集部





