就職スーツ 女性|「着られている」と感じたら、肩・袖・丈の順に直す

**就職スーツを着て、鏡の前で腕を下ろしてみてください。袖口は手首の骨のあたりで止まっていますか。それとも手の甲にかかっていますか。**手の甲にかかっているなら、着られている感じの原因は、ほぼ大きさです。
「スーツに着られている」と感じる原因は、3つに分かれます。**スーツが大きいこと、スーツの強さに顔まわりや小物が追いついていないこと、新品の硬さに慣れていないこと。**どれが原因かで、直す場所がまったく違います。サイズは合っているのに袖を詰めても、着られている感じは消えません。
新しく1着を選ぶ手順はリクルートスーツの選び方【女性】に、手持ちの中から面接の日の1着を決める手順は面接スーツ 女性にまとめてあります。この記事は、着てみてから気づいた違和感の直し方です。
結論:「着られている」は、大きさ・強さ・慣れのどれかで起きる
| 原因 | 鏡で見えるもの | 直す場所 |
|---|---|---|
| 大きさ | 肩が落ちる、袖が長い、着丈が長い、首の後ろが浮く | 着方、そして店での直し |
| 強さ | スーツの黒と白いシャツだけが目立ち、顔が遠く見える | シャツの襟、顔まわり、小物 |
| 慣れ | 立ち姿は合っているのに、歩くと服だけが動く | 家で着て過ごす時間、動き方 |
| 大きさと強さの両方 | 肩が落ちたうえに、黒が重く見える | 先に大きさ、次に強さ |
| 強さと慣れの両方 | 写真では合っているのに、本人だけが落ち着かない | 先に慣れ、次に強さ |
**3つのうち、お金と日数がかかるのは大きさだけです。**強さと慣れは、手持ちのままで今日から直せます。だから、どれが原因かを先に分けてから、直す順番を決めてください。
「着られている」と感じる場面を分ける
同じ「着られている」でも、どの場面で感じたかによって、原因の見当がつきます。
| 感じた場面 | 考えられる原因 | 確かめる場所 |
|---|---|---|
| 鏡の前で正面を見たとき | 大きさ、強さ | 肩の縫い目、袖口、首元 |
| 鏡の前で横を向いたとき | 大きさ | 着丈、首の後ろ、背中のたるみ |
| 写真を見返したとき | 強さ | 黒の濃さとシャツの白の差、顔まわり |
| 歩いているとき | 慣れ、大きさ | 腕の振り、裾の揺れ |
| 座ったとき | 大きさ | 前身頃のたるみ、スカート丈、パンツの膝 |
| 人と並んだとき | 強さ | 周りの人との黒の濃さや小物の差 |
| 着て1時間たったとき | 慣れ | 肩の張り、首の詰まり |
写真で見て感じたなら、強さを先に疑ってください。**写真は、黒と白の差を実物より大きく写します。**鏡では気にならないのに写真で着られて見えるときは、大きさより強さの問題であることが多いです。
大きさ①|肩の縫い目が、肩先から外に出ている
大きさの中でいちばん印象に響くのが肩です。腕を下ろしてまっすぐ立ち、肩の縫い目がどこにあるかを見てください。
| 縫い目の位置 | 見え方 | 判定 |
|---|---|---|
| 肩先の骨の真上 | 肩から袖がまっすぐ落ちる | 合っている |
| 肩先から外に1cm以内 | ほとんど分からない | 合っている範囲 |
| 肩先から外に1〜2cm | 肩のあたりが少し丸く落ちる | 着方で整う範囲 |
| 肩先から外に2cm以上 | 肩が落ち、袖の付け根にくぼみができる | 大きい。着られている感じの原因になる |
| 肩先より内側 | 腕を前に出すと背中がつっぱる | 小さい |
肩先とは、腕を下ろしたときに肩のいちばん外に出ている骨の端です。指で押して確かめてください。**肩は店で直しにくい場所です。**2cm以上外に出ているなら、このあとの直し方を読む前に、買い替えも候補に入れておくと判断が早くなります。
大きさ②|袖口が、手の甲にかかっている
腕を下ろしたまま、袖口の位置を見ます。
| 袖口の位置 | シャツの袖口 | 判定 |
|---|---|---|
| 手首の骨の下1〜1.5cm | 1cmほどのぞく | 合っている |
| 手首の骨にちょうど重なる | 1.5〜2cmのぞく | 合っている範囲 |
| 手首の骨より上 | 2cm以上のぞく | 短い |
| 手の甲にかかる | まったく見えない | 長い。着られている感じの原因になる |
| 親指の付け根近くまで | まったく見えない | かなり長い |
袖が長いと、手が袖の中に引っこんで見え、服の中に体が入りこんでいる印象になります。**袖丈は、店で直しやすい場所のひとつです。**直すまでの間は、シャツの袖口を1cm出して、手首に白い線を入れると、袖の長さが目立ちにくくなります。
大きさ③|着丈と身幅が余っている
次に、横を向いて着丈を、前を留めて身幅を見ます。
| 見る場所 | 合っている範囲 | 余っている合図 |
|---|---|---|
| 着丈 | お尻のいちばん高い位置が半分ほど隠れる | 手を下ろして指の付け根近くまで下りる |
| 前身頃 | ボタンを留めて、手のひらが1枚入る | こぶしが入る |
| 脇 | 腕を下ろして、脇の下に布のたまりがない | 脇の下に縦のたるみが出る |
| 背中 | 背中の真ん中に縦のしわがない | 背中に縦の太いたるみが出る |
| ウエスト | 留めたボタンの位置で、布が軽く沿う | ボタンの横から布が浮く |
着丈が長いと、上着が主役になって、脚の見える部分が短く見えます。**身幅の余りは、ボタンを留めた状態でしか分かりません。**開けたまま鏡を見ても、余っているかどうかは判断できないので、必ず留めて確かめてください。
大きさ④|首の後ろで、襟が浮いている
最後に、合わせ鏡か写真で首の後ろを見ます。見落としやすいのに、横や後ろから見られたときに着られている感じがいちばん出る場所です。
| 首の後ろの状態 | 見え方 | 判定 |
|---|---|---|
| 上着の襟がシャツの襟に沿っている | 首の後ろが一続きに見える | 合っている |
| 上着の襟とシャツの襟の間に1cm以内の隙間 | 近くで見れば分かる | 合っている範囲 |
| 1cm以上の隙間 | 上着だけが後ろに下がって見える | 浮いている。着られている感じの原因になる |
| シャツの襟が上着の襟より大きく出る | 首の後ろにシャツだけが見える | シャツの襟が大きい |
首の後ろの浮きは、肩と同じく型に組み込まれているため、店で直しにくい場所です。**浮いて見えるときは、先に上着のボタンを留めて、肩を一度すくめてから下ろしてみてください。**上着が肩に乗り直して、浮きが小さくなることがあります。それでも1cm以上離れるなら、大きさの問題です。
大きめを買ってしまったとき|直せる所と直せない所
測った結果、大きかった場所が分かったら、直せるかどうかで分けます。
| 大きかった場所 | 店で直せるか | 直すときの目安 |
|---|---|---|
| 袖丈 | 直せる | 袖口から詰める。飾りボタンの位置で上限が決まる |
| スカート丈 | 直せる | 裾から詰める。裏地も一緒に詰める |
| パンツの裾 | 直せる | 靴を履いた状態で丈を決める |
| ウエスト | 直せる | 後ろの縫い目で詰める |
| 身幅 | 少しなら直せる | 脇で詰める。片側1〜1.5cmが目安 |
| 着丈 | 直しにくい | ポケットの位置との釣り合いが崩れる |
| 肩幅 | 直しにくい | 袖を付け直す大きな直しになる |
| 首の後ろの浮き | 直しにくい | 襟を付け直す必要がある |
**直せない場所が大きいなら、直せる場所をいくら直しても、着られている感じは残ります。**肩か首の後ろが合っていないときは、直しの費用と日数を、買い替えと比べて決めてください。部位ごとの詰められる幅はお直しで直せること・直せないことにまとめてあります。
強さ①|生地の張りと、黒の濃さ
大きさが4か所とも収まっているのに着られて見えるなら、次は強さを疑います。強さとは、スーツが目を引く力のことです。
| スーツの状態 | 強さ | 着られている感じ |
|---|---|---|
| 真っ黒で、生地に張りがある | 強い | 顔まわりが負けやすい |
| 真っ黒で、生地が柔らかい | やや強い | 顔まわりを整えれば釣り合う |
| 濃紺で、生地に張りがある | やや強い | 黒より顔が近く見える |
| 濃紺で、生地が柔らかい | 中くらい | 出にくい |
| チャコールで、生地が柔らかい | 中くらい | 出にくい |
| 光沢のある生地 | 強い | 照明の下で服だけが光って見える |
就職活動のスーツは、黒で張りのあるものが多く売られています。**黒は、顔まわりとの差がいちばん大きく出る色です。**これは合っていないという意味ではなく、顔まわりの側でつり合いを取る必要がある、という意味です。黒の強さの受け止め方は、次の3つの節で扱います。
強さ②|シャツの襟が大きい、首元が開きすぎている
スーツの強さに対して、顔のすぐ下にあるシャツの襟がどう見えるかで、印象が大きく変わります。
| シャツの首元 | 見え方 | 向く人 |
|---|---|---|
| 襟が小さく、第1ボタンまで留める | 首元がすっきり収まる | 首元の白を少なくしたい人 |
| 襟が小さく、第1ボタンを外す | 首元に少し余裕が出る | 顔まわりを柔らかくしたい人 |
| 襟が大きく、上着の外に出す | 首元の白が広く、服が主役になる | 着られている感じが出やすい |
| 襟のないブラウス | 首元に丸い線 | スーツの黒が強く見えるときの和らげ役 |
| 首元の詰まったカットソー | 首元に面ができる | 選考の場で許される範囲を確かめてから |
**襟を上着の外に大きく広げると、白い面が顔の下に広がって、服の印象がいちばん強くなります。**着られている感じが強いときは、襟を上着の内側に収めるか、襟の小さいシャツに替えてください。選考の案内に指定がないなら、襟のないブラウスも選べます。
強さ③|顔まわりが、スーツより軽すぎる
スーツの黒と張りに対して、顔まわりがとても軽いと、服だけが前に出て見えます。ここで言う軽さは、顔立ちのことではありません。髪の量の置き方と、顔の横にある線の数のことです。
| 顔まわりの状態 | スーツとのつり合い | 整え方 |
|---|---|---|
| 髪を下ろし、顔の横に毛先が多く落ちる | 顔まわりが柔らかく、スーツと離れる | 耳の後ろにかけるか、低い位置でまとめる |
| 髪を高い位置で結ぶ | 顔まわりが軽く、黒が強く見える | 結ぶ位置を耳の高さまで下げる |
| 髪を低い位置でまとめる | 顔まわりが落ち着き、スーツと近づく | そのまま |
| 前髪が目にかかる | 顔が隠れ、服が前に出る | 眉の高さで横に流す |
| 耳を出してまとめる | 顔の輪郭の線がはっきりする | そのまま |
黒いスーツに対して、顔まわりに線が少ないと、スーツの輪郭だけがはっきり残ります。**髪を耳の後ろにまとめて、顔の横に1本線をつくると、スーツの線とつり合います。**化粧をどう変えるかより先に、髪の置き方を試してください。
強さ④|靴とバッグが、スーツと釣り合っていない
足元と手元は、スーツの強さを受け止める場所です。ここが軽すぎたり重すぎたりすると、全身のどこかだけが浮きます。
| 小物の状態 | 見え方 | 整え方 |
|---|---|---|
| 靴のヒールが1cm以下で、甲が深く開く | 足元が軽く、上着だけが重く見える | ヒール3〜5cm、甲の浅すぎないものに |
| 靴のヒールが7cm以上 | 足元だけが華やかに見える | 3〜5cmに下げる |
| 靴に艶が強い | 足元が光って目を引く | 艶の控えめな黒に |
| バッグが小さく、肩にかける | 手元が軽く、持ち物が見えない | A4が入る自立する形に |
| バッグが大きく、柔らかい | 手元がたるんで見える | 自立して形を保つものに |
| バッグの金具が大きい | 金具だけが光る | 金具の小さいものに |
靴は、パンツなら裾に半分隠れるので影響が小さく、スカートなら足元まで一続きに見えるので影響が大きくなります。スカートの日に着られている感じが強いなら、靴から見直してください。
慣れ①|新品の硬さと、折り目
大きさも強さも収まっているのに、本人だけが落ち着かない、ということがあります。この場合は、新品の生地がまだ体に沿っていないことが多いです。
| 新品の状態 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 肩や背中の生地が硬い | 腕を動かすと上着ごと持ち上がる | 家で1時間着て過ごす |
| 袋から出した折り目が残る | 胸や袖に横の線が入る | 当て布をしてアイロンをかける |
| ポケットの口が仮に縫い留めてある | ポケットが平らすぎて、着ていない服に見える | 使わないならそのまま、使うなら糸を外す |
| 背中の切れ目が仮に縫い留めてある | 座ると裾がつっぱる | 糸を外す |
| 裏地が硬い | 動くと表地が引っぱられる | 着ているうちに落ち着く |
仮留めの糸は、売り場で外してもらえることもありますが、そのまま渡されることもあります。**背中の切れ目の×の形の糸は、外してから着るものです。**残したまま着ると、座ったときに裾がつっぱって、服に動きを止められているように見えます。
慣れ②|動くたびに、服を気にしてしまう
着られている感じは、見た目だけでなく、動きにも出ます。上着の裾を引っぱる、袖を何度も直す、前のボタンを触る。こうした動作が続くと、見ている人には、服が体に合っていないように見えます。
| 気になる動作 | 原因 | 慣れる方法 |
|---|---|---|
| 上着の裾を引っぱる | 座ると上着が上がるのが気になる | 座る前にボタンを1つ外す |
| 袖を何度も直す | 腕を上げると袖が上がる | 腕を上げたあとの戻り方を家で確かめる |
| ボタンを触る | 留めていることが気になる | 家で留めたまま1時間過ごす |
| 肩をすくめる | 肩が硬く感じる | 着たまま腕を前に10回回す |
| 歩幅が小さくなる | スカートの裾が気になる | 家の中で、靴を履いて歩いてみる |
**家で1時間、靴まで履いて過ごすだけで、これらの動作の多くは消えます。**面接や説明会の前日に、上着を着て座る・立つ・お辞儀をする・資料を取り出す、の4つを通しでやってみてください。
写真で確かめる|正面・横・座り
鏡の前では、どうしても自分の気になる所だけを見てしまいます。原因を分けるには、写真を3枚撮るのが確かです。
| 写真 | 撮り方 | 見る所 |
|---|---|---|
| 正面 | 2m離れて、腕を下ろして立つ | 肩の縫い目、袖口、首元の白の広さ |
| 横 | 2m離れて、横を向いて立つ | 着丈、首の後ろ、背中のたるみ |
| 座り | 椅子に浅く座り、正面から | 前身頃のたるみ、スカート丈、パンツの膝 |
正面の写真で首元の白ばかりが目に入るなら強さ、横の写真で着丈や首の後ろが気になるなら大きさ、3枚とも整っているのに実物だと落ち着かないなら慣れです。**写真を撮ったら、画面を小さくして見てください。**面接官が座っている距離から見た大きさに近くなります。
直す順番|お金も日数もかからない順
原因が分かったら、次の順で直していきます。上から順に、お金と日数がかかりません。
| 順番 | 直すこと | かかるもの |
|---|---|---|
| 1 | 上着のボタンを必ず留める | なし |
| 2 | 仮留めの糸を外し、折り目をアイロンで消す | 10分 |
| 3 | 家で1時間、靴まで履いて過ごす | 1時間 |
| 4 | 髪を耳の後ろにまとめる | なし |
| 5 | シャツの襟を上着の内側に収める、または襟の小さいシャツに替える | 手持ちか、シャツ1枚 |
| 6 | 靴とバッグを見直す | 手持ちか、1点 |
| 7 | 袖丈・スカート丈・パンツの裾を店で直す | 数日から1週間ほど |
| 8 | 身幅を脇で詰める | 1週間前後 |
| 9 | 肩や首の後ろが合わないなら、買い替えを比べる | 買い替え |
**1から6までで着られている感じが消えるなら、店に出す必要はありません。**7以降は、選考の日程と相談しながら決めてください。
店で直すとき、伝えること
直しに出すときは、どこを何cm詰めたいかを、自分の目で確かめてから伝えると、意図どおりに仕上がりやすくなります。
| 伝えること | 伝え方の例 |
|---|---|
| 直す場所 | 袖丈を、両方同じだけ詰めたい |
| 仕上がりの位置 | 腕を下ろして、手首の骨の下1cmで止めたい |
| 当日に着るもの | 当日のシャツを持参して、袖口の出方を見たい |
| 靴 | パンツの裾は、当日の靴を履いた状態で決めたい |
| 期日 | 何日の選考までに受け取りたい |
| 迷っていること | 身幅を詰めるかどうか、詰めたら肩に響くか聞きたい |
**当日に着るシャツと靴を持って行ってください。**袖丈はシャツの袖口がどれだけのぞくかで、パンツの裾は靴のヒールの高さで、仕上がりの位置が変わります。
パンツスーツの「着られている」
パンツスーツで着られている感じが出るときは、下半身の側に原因があることが多いです。
| 見える所 | 着られている合図 | 合っている範囲 |
|---|---|---|
| 裾 | 靴の上で何回も折れてたまる | 靴を履いて、かかとの上が半分隠れる |
| 股上 | 股の下に布がたまる | 立って、股の下に横じわが出ない |
| お尻の下 | 横に細いしわが何本も出る | しわが出ない、または1本 |
| 太ももの幅 | 歩くと布が大きく揺れる | 布が軽く揺れる程度 |
| センタープレス | 線が消えている | 膝の中心を通って1本立つ |
裾がたまると、足元に布の重なりができて、脚の長さ以上に服が余って見えます。**パンツの裾は、靴を履いた状態でしか判断できません。**股上とお尻のしわの見方はリクルートスーツのパンツ【女性】にあります。
スカートスーツの「着られている」
スカートスーツで着られている感じが出るときは、丈と靴の関係を見ます。
| 見える所 | 着られている合図 | 合っている範囲 |
|---|---|---|
| 立ったときの丈 | 膝下5cm以上に下がる | 膝頭が隠れる〜膝下3cm |
| 座ったときの丈 | 膝上10cm近くまで上がる | 膝上5cm以内 |
| 腰まわり | 横に引っぱられたしわが出る | しわが出ない |
| 後ろの切れ目 | 歩くと大きく開く | 歩いても閉じている |
| 靴 | ヒールが低く、甲が深く開いている | ヒール3〜5cm |
スカート丈が膝から大きく下がると、上着との比率で下半身が重くなり、全体が借り物に見えやすくなります。**スカート丈は、座った状態を先に決めてから立った状態を確かめてください。**面接の間に見られているのは、座った姿のほうだからです。
どちらとも取れるとき①|サイズは合っているのに、着られている感じがする
4か所を測って収まっていたのに、どうしても着られて見える。この場合は、強さと慣れのどちらかです。
見分け方は写真です。**写真で見ても着られて見えるなら強さ、写真では合って見えるのに自分だけ落ち着かないなら慣れ。**強さなら、シャツの襟と髪の置き方から直します。慣れなら、家で着て過ごす時間を増やします。
両方とも当てはまらないのに気になるなら、比べている相手が、雑誌の写真や広告の中のスーツ姿かもしれません。そうした写真は、立ち方と光を決めて撮られています。比べるなら、自分の写真を、同じ距離と同じ光で撮り直して、前の日の写真と並べてください。
どちらとも取れるとき②|肩は合うが、身幅が余る
肩はぴったりなのに、ボタンを留めると前身頃にこぶしが入る。これは、上着の型と自分の寸法が、肩と胴で違う比率になっている状態です。
| 余り方 | 直せるか | 選び方 |
|---|---|---|
| こぶし1つ分 | 脇で詰めて直せることが多い | 直しに出す |
| こぶし1つ以上 | 詰めると脇の縫い目が前に回る | 直しと買い替えを比べる |
| 余りは少ないが、ボタンの横から浮く | ボタンの位置を少し動かして直せることがある | 店で相談する |
上下を別々のサイズで選べる売り場なら、次に買うときは上着を肩で、スカートかパンツを腰で選んでください。**肩が合っている1着は、身幅を直す価値があります。**肩が合っていない1着を身幅だけ直しても、着られている感じは残ります。
どちらとも取れるとき③|選考が近くて、直す時間がない
選考まで数日しかないときは、店に出さずにできることだけで整えます。
- 上着のボタンを必ず留める。座るときだけ外す
- シャツは襟の小さいものを選び、襟を上着の内側に収める
- 袖が長いなら、シャツの袖口を1cm出す
- 髪を耳の後ろにまとめる
- 前日に、靴まで履いて1時間着て過ごす
**この5つで、大きさ以外の原因による着られている感じは、ほぼ整います。**袖が手の甲にかかるほど長い場合は、3だけでは足りないこともあります。その場合は、選考の翌日に直しに出す前提で、当日は袖口を1cm出して乗り切ってください。
入社後に着るときの「着られている」
就職活動で着たスーツを、入社式や入社後の研修で着ることもあります。数か月たって着ると、就職活動のときには気にならなかった着られている感じが出ることがあります。
| 数か月後に起きること | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 周りの人と比べて黒が強く見える | 職場の人は紺やグレーが多い | シャツを柔らかいブラウスに替える |
| 就職活動のときの髪型のままだと硬い | 顔まわりとスーツが同じ硬さ | 髪のまとめ方を少しゆるめる |
| 靴が就職活動のまま | 足元が硬く、職場では浮く | 職場の人の足元に合わせる |
| 上下で着る日が多いと疲れて見える | 同じ1着を毎日着る | 上下を別々に使う日をつくる |
入社後に上下を別々に使う話はリクルートスーツの手入れ【女性】にもあります。**入社後の着られている感じは、スーツの大きさではなく、周りとの差で起きることが多いです。**職場の人の服を1週間見てから、直す場所を決めてください。
よくある行き違い
**「着られているのは、スーツに慣れていないから仕方ない」。**慣れが原因のこともありますが、肩や袖の大きさが原因なら、慣れても消えません。先に4か所を測って、原因を分けてください。
**「大きめを買っておけば、あとで直せる」。**袖丈と丈は直せますが、肩と首の後ろは直しにくい場所です。大きめを選ぶなら、肩だけは合っているものを選んでください。
**「黒のスーツが似合わないから着られて見える」。**黒は顔まわりとの差がいちばん大きく出る色で、似合う似合わないとは別の話です。シャツの襟と髪の置き方で、つり合いは取れます。
**「袖を詰めれば、着られている感じはなくなる」。**袖が長いことが原因なら効きますが、原因が強さや慣れなら、袖を詰めても変わりません。直しに出す前に、写真で原因を確かめてください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 就職スーツを着ると、どうしても着られている感じがします。サイズが合っていないのでしょうか
- サイズの問題かどうかは、4か所を測れば分かります。肩の縫い目が肩先から2cm以上外に出ていないか、腕を下ろしたときに袖口が手の甲にかかっていないか、着丈が指の付け根近くまで下りていないか、首の後ろで上着の襟がシャツの襟から1cm以上離れていないか。4か所とも収まっているなら、原因は大きさではなく、スーツの強さと顔まわりのつり合いか、新品の硬さに慣れていないことのほうです。
- Q. 大きめのサイズを買ってしまいました。直せますか
- 袖丈とスカート丈、パンツの裾は、ほとんどの場合直せます。胴まわりも、脇で少しなら詰められます。直しにくいのは肩幅と首の後ろの浮きで、ここは型そのものに組み込まれているため、詰めると全体の形が崩れやすくなります。肩が2cm以上外に出ているなら、直す費用と日数を、買い替えと比べてから決めてください。
- Q. 選考まで数日しかなく、お直しに出す時間がありません
- 店に出さずにできることから整えてください。上着のボタンを必ず留める、シャツを襟の小さいものか首元の開きが浅いものに替える、髪を耳の後ろにまとめて顔まわりを整理する、新品の上着を家で1時間着て過ごす。この4つで、大きさ以外の原因による着られている感じはかなり和らぎます。袖が手の甲にかかる場合は、シャツの袖口を1cm出すと、袖の長さが目立ちにくくなります。
- Q. スカートとパンツでは、どちらが着られている感じが出にくいですか
- どちらが出にくいかは、合っているかどうかで決まります。パンツは裾が靴に何回も折れてたまると、下半身だけ借り物のように見えやすくなります。スカートは丈が膝から大きく下がると、全体が重く見えます。パンツなら靴を履いてかかとの上が半分隠れる丈、スカートなら立って膝頭が隠れ、座って膝上5cm以内に収まる丈にそろえると、どちらでも着られている感じは出にくくなります。
— メグラシ編集部





