リクルートスーツの選び方【女性】|買う前に3か所測って、直せない場所から決める

これから1着そろえる側の手順です。手持ちの中から選ぶのではなく、まだ持っていないところから決めます。
決め方の芯は1つだけです。直せない場所から先に見る。 袖丈もスカート丈もウエストも後から直せますが、肩と胸は直せません。だから見る順番が、そのまま優先順位になります。
先に決まること|直せる場所と、直せない場所
| 場所 | 直せるか | 見る順番 |
|---|---|---|
| 肩の縫い目の位置 | 直せない | 1番目 |
| 前を留めたときの胸 | 直せない | 2番目 |
| ヒップまわり | 直しにくい | 3番目 |
| スカート丈 | 直せる | 4番目 |
| 袖丈 | 直せる | 5番目 |
| ウエスト | 直せる | 6番目 |
上の2つが通らない1着は、下の4つが全部通っていても候補から外します。 逆に下の4つが外れているだけなら、直して使えます。
この記事は新しく買う側の手順です。すでに何着か持っていて、そのうちどれを着るかを決めたい場合は面接スーツ 女性のほうに、5か所で順位づけする形で分けてあります。入社してからの装いは新社会人のコーデ、就活で着た上下を職場に持ち越す話は新卒のオフィスカジュアルにあります。
買う前に測る3か所
売り場に行く前に、紙に3つ書いておきます。これがあると、試着する候補が2〜3着に絞れます。
① 肩幅
左右の肩先のあいだを、背中側で測ります。肩先は、腕を軽く前後に回したときに動く骨の出っぱりが終わる位置です。指で押さえて、そこから反対側の同じ位置までをたどります。
② 裄丈(ゆきたけ)
首の後ろの出っぱった骨から、肩先を通って、手首の骨までの長さです。腕は軽く曲げた状態で測ります。 まっすぐ伸ばして測ると、着たときに1〜2cm足りなくなります。
③ ヒップ
いちばん張る位置を、床と水平に一周します。メジャーの前と後ろの高さがそろっているかを鏡で確認してください。
この3つを持っていけば、寸法表と突き合わせるだけで候補が絞れます。全部を試着してから決めるより、先に絞ったほうが速く終わります。
号数をどう見るか
号数は、複数の寸法をまとめた呼び名です。7号・9号・11号のように並んでいますが、号数が1つ動いたときに何cm動くかは、寸法ごとに違います。
だから、号数を1つに決めてから探すのではなく、測った3か所のうち直せない場所を先に合わせて、そこから号数を決めます。
- 肩幅で決める|直せない場所なので、ここが最優先
- ヒップが合わないとき|上下を別サイズで選べるかを確認する
- 別サイズで選べないとき|ヒップ側に合わせて、ウエストを直す
⚠️ 上下がセットで売られていても、別々のサイズで組める場合があります。 買う前にこれを確認しておくと、選択肢が倍になります。上と下で必要なサイズが2つ以上離れている場合、確認する価値はさらに大きくなります。
見る1番目|肩の縫い目は、肩先に乗っているか
試着室で最初に見る場所です。
上着を着て、自分の肩先を反対の手の指で押さえます。 その真上に上着の肩の縫い目があるかを見ます。
- ずれ1cm以内|通ります
- ずれ1〜2cm|境目。ほかが全部通れば候補に残します
- 2cm以上|候補から外します
外へ出ていると肩から袖にかけてくぼみができ、内へ入っていると腕の付け根に横線が寄ります。どちらも直しでは動かせません。
買う側には、外すという選択肢があります。 手持ちから選ぶ場合と違って、ここで外しても別の1着に進めばいいだけです。だから基準を緩めないでください。
見る2番目|前を留めたときの胸
前を留めて、鏡の正面に立ちます。
胸のいちばん高い位置から、横や斜めに走る線が出ていないかを見ます。
- 線が出ない|通ります
- 1〜2本|境目
- 3本以上|候補から外します
3本以上出るのは、留めた状態が体に対して張っているからです。張りは、着ているあいだ変わりません。 座ると、さらに1本か2本増えます。
⚠️ ここで「留めなければいい」という判断をしないでください。新しく買う側は、留めても線が出ない1着を選べる立場にあります。 留めない前提で買うと、選べる場面が減ります。
見る3番目|ヒップまわり
下を着て、手を後ろに回して、布が体に触れているかを確認します。
- 触れているが、つまめる余裕がある|通ります
- つまめない|1つ上のサイズへ
- 手のひら1枚ぶん以上余る|ウエストを直す前提で候補に残す
ヒップは直しにくい場所です。ウエストは詰められますが、ヒップを出すのは元の布の余りしだいで、余っていなければできません。
だから、ヒップに合わせて買ってウエストを詰めるが基本の順番になります。逆はできません。
見る4番目|スカート丈は、座った状態で決まる
ここは数字がはっきりしています。
座ると、丈は3〜5cm上がります。 だから立った状態での判定を、そのぶん前に倒します。
- 立った状態で膝の上端が隠れている|座っても足ります
- 立った状態で膝の上端が見えている|座ると足りません
試着室に椅子があるなら、座って確かめてください。 無い場合は、立った状態で膝の上端が隠れているかだけを見れば足ります。
長い側に外れた場合は直せます。短い側は、縫い代の余りしだいです。 迷ったら長い側を選んでください。ここは非対称です。
見る5番目|袖丈
腕を自然に下ろして、袖口の位置を見ます。
手首の骨を隠していて、手の甲にかかっていない。 これが目安です。
袖丈は直せる場所なので、ここが理由で候補から外す必要はありません。ただし、直しに出す前提で買うなら、その日数を数に入れてください。 予定が決まっているなら、直しの日数を引いた日が買う期限になります。
上着の襟の形
2つの形が売り場に並びます。
- 上襟と下襟が分かれた形|胸元にV字ができ、中のシャツの襟が見えます
- 襟のない形|首まわりが軽く、中に着るものを選びません
1着目としてはどちらでも構いません。 分かれ目は、中に着るシャツの襟を見せたいかどうかだけです。襟のあるシャツを合わせるなら前者、首元をすっきりさせたいなら後者、という選び方で足ります。
中に着るシャツ|襟の形と枚数
上下が決まったら、シャツを決めます。見るのは襟だけです。
- 上着の襟の内側に収まっているか|外へ出ていると、視線が上着の線から外れます
- 袖が、上着の袖口から出ていないか|出ていると、袖丈の判定がやり直しになります
枚数は、3枚が扱いやすい下限です。予定が続けて入る時期でも、洗濯を1回はさむだけで回ります。
⚠️ 上下を2組そろえるより、シャツを3枚にするほうが同じ費用で日数が延びます。 上下は1組で足ります。
素材の厚みと、家で洗えるか
厚みは、同じ1着を長く使うなら中間を選びます。薄すぎると寒い時期に別のものが要り、厚すぎると暖かい時期に着られません。
家で洗えるかは、表示のほかに生地でも当たりがつきます。生地をつまんで離して、しわがすぐ消えるか。
- 3秒以内に消える|水を通したあとも形が戻りやすい
- 8秒たっても跡が残る|洗ったあとに折り目が残ります
⚠️ 上着と下では条件が違います。中に層が入っている上着のほうが厳しくなります。 上下を同じ扱いにしないでください。手順はスーツの洗い方に分けてあります。
スカートとパンツ、1着目はどちらか
どちらでも構いません。決め方だけ置きます。
| 条件 | 向くほう | 理由 |
|---|---|---|
| 座って過ごす時間が長い | 座位で通ったほう | 座っている時間が本体 |
| 乗り換えや階段が多い | パンツ | 移動中に直す回数が少ない |
| 雨や風の日が続く時期 | パンツ | 裾の乱れが読みにくい |
| 1着目として | どちらでも | 判定を座位で行うことだけ共通 |
2着目を足すときは、1着目と違うほうを選んでください。 天候と移動の条件で使い分けられます。
パンツを選ぶ場合、判定は1つ足されます。座って、足首に布のたまりが何本できるか。 2本までなら通ります。3本以上たまると、立ち上がったときに横線が残ります。
色をどう決めるか
見られているのは明るさで、色の名前ではありません。暗く、彩度の低い側であれば、名前は問いません。
判定は1つあります。窓際か明るい照明の下に持っていって、白く飛んで色が見えなくなる面が手のひらより大きいかどうか。 大きいなら、光を強く返す生地です。1か所だけ光ると、そこに視線が固定されます。
同じ暗さの候補が2着あったら、暗いほうを選んでください。 明るい側は部屋の照明の条件に左右され、暗い側はどの部屋でも同じように見えます。
どちらとも取れるとき
① 肩は通るが、胸に線が2本出る
境目です。中に着るシャツを、厚みの薄いものに替えて測り直してください。 シャツ1枚ぶんで線が1本減ることがあります。それで1本以内になれば通ります。
② ヒップは通るが、ウエストが手のひら1枚ぶん余る
買ってから直す側です。 ウエストは詰められます。逆にウエストで合わせてヒップがつまめない状態にすると、直せません。
③ 肩幅とヒップで、必要な号数が2つ以上離れている
上下を別サイズで組めるかを、最初に確認してください。 組める場合はそれぞれに合わせます。組めない場合は、上着を肩に合わせ、下をヒップに合わせて、別々に買う判断もあります。上下が揃った売られ方をしていても、そこは分けられます。
3つとも、倒す先は同じです。直せる場所のほうを、あとに回す。
そろえる順番と、直しの日数
買う日から予定日までの日数で、順番が決まります。
- 上着と下を決める(直しに出す前に、肩と胸を確認しておく)
- 直しに出す(袖丈・スカート丈・ウエスト)
- シャツを3枚そろえる
- 足元と鞄を決める
直しには日数がかかります。 予定日が決まっているなら、そこから日数を引いた日が買う期限です。日数が足りない場合は、直しが要らない1着を優先してください。直しが1か所も要らないことは、それ自体が選ぶ理由になります。
まとめ
- 買う前に3か所測る。 肩幅・裄丈・ヒップを紙に書いて持っていく
- 直せない場所から見る。 肩の縫い目、前を留めたときの胸の順
- 肩の縫い目のずれが2cm以上なら、ほかが通っていても外す
- 胸に線が3本以上出るなら外す。 留めない前提で買わない
- ヒップに合わせて買って、ウエストを詰める。 逆はできない
- スカートは立った状態で膝の上端が隠れる丈。 座ると3〜5cm上がる
- 上下は1組でよく、シャツを3枚。 そちらのほうが日数が延びる
- 直しの日数を引いた日が、買う期限
新しく買う側には、外すという選択肢があります。 基準を緩めずに1着ずつ落としていけば、残った1着はそのまま長く使えます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 買う前に測るのはどこですか
- 3か所です。肩幅は、左右の肩先のあいだを背中側で測ります。肩先は、腕を軽く回したときに動く骨の出っぱりが終わる位置です。裄丈は、首の後ろの出っぱった骨から肩先を通って手首の骨までを、腕を軽く曲げた状態でたどります。ヒップは、いちばん張る位置を床と水平に一周します。この3つを紙に書いて売り場に持っていくと、寸法表と突き合わせるだけで候補が2〜3着に絞れます。全部を試着してから決めるより、先に絞ったほうが判断が速くなります。
- Q. 号数はどう選べばいいですか
- 号数は複数の寸法をまとめた呼び名なので、1つの数字では決まりません。7号・9号・11号のように並んでいる場合、間の刻みは寸法によって違います。実務としては、測った3か所のうち直せない場所、つまり肩幅を先に合わせて、そこから号数を決めてください。ヒップが合わない場合は上下を別サイズで選べるかを確認し、選べない場合はヒップ側に合わせて、ウエストを直します。ウエストは直せて、肩は直せないからです。
- Q. スカートとパンツ、どちらを買えばいいですか
- どちらでも構いませんが、決め方はあります。1着目は、座って過ごす時間が長い日を想定して選んでください。スカートなら立った状態で膝の上端が隠れる丈、パンツなら座ったときに足首の布のたまりが2本以内に収まるもの。2着目を足すときに、1着目と違うほうを選ぶと、天候や移動の条件で使い分けられます。形の名前ではなく、座った状態の見え方で決めるところは共通です。
- Q. 何着そろえれば足りますか
- 上下は1組で足ります。足りなくなるのは中に着るシャツのほうです。予定が続けて入る時期は、シャツを3枚持っておくと洗濯を1回はさむだけで回ります。上下を2組にするより、シャツを増やすほうが同じ費用で日数が延びます。上下を2組そろえる判断が要るのは、雨や汗で当日中に乾かない状況が重なったときで、それは2着目を足す理由としては後から出てきます。
- Q. 家で洗えるかは、どこを見れば分かりますか
- 表示のほかに、生地そのもので当たりがつきます。生地をつまんで離したときに、しわがすぐ消える一枚は、水を通したあとも形が戻ります。8秒たっても跡が残る一枚は、洗ったあとに折り目が残ります。ただし上下で構造が違い、中に層が入っている上着は下より条件が厳しくなります。上着と下を同じ扱いにしないところが分かれ目で、詳しい手順は別記事に分けてあります。
— メグラシ編集部





