ジャケットの丈 選び方 女性|腰骨・ヒップ・太もものどこで止めるか

**手持ちのボトムの中で、この1か月にいちばん多く穿いたものを1本思い浮かべてください。**それがパンツなら、ジャケットの丈はヒップのいちばん高いところで止まる長さが合います。タイトなスカートなら腰骨からヒップの頂点のあいだ、ふんわり広がるスカートやロングスカートなら腰骨で止まる短い丈です。
ジャケットの丈で迷うのは、ジャケットだけを見て選ぼうとするからです。売り場で羽織ってみて、鏡の中の自分がよく見えても、家に帰って手持ちのボトムと合わせると、裾の位置がしっくりこない。そういうことが起こるのは、丈がジャケットではなく、下に穿くものとの関係で決まるからです。
この記事では、まず自分の体の4つの位置を測り、いちばんよく穿くボトムで止める位置を1つに絞ります。そのうえで、パンツもスカートも穿く人、座っている時間が長い人、秋冬にコートを重ねる人が、2つの丈のあいだで迷ったときにどちらを選ぶかを書きます。
仕事の1着としてのスーツの選び方はスーツの選び方 女性|仕事の1着は、着る日数と上下の組み方で決めるに、流行の側から見た着丈の止まる位置はスーツのトレンドは着丈の止まる位置で決まるにまとめています。ここでは、流行ではなく自分の体と手持ちのボトムから丈を決めることだけを扱います。
結論:いちばん穿くボトムで、止める位置を1つ決める
ジャケットの丈は、体のどこで裾が止まるかで、おおよそ4つに分かれます。
| 止まる位置 | 合わせやすいボトム | 合わせにくいボトム |
|---|---|---|
| 腰骨 | 広がるスカート・ロングスカート・ウエストの高いワイドパンツ | 腰で穿く細いパンツ |
| ヒップの頂点 | センタープレスのパンツ・ひざ丈のタイトスカート | ボリュームの大きいロングスカート |
| ヒップの下端 | まっすぐなパンツ・やや長めのタイトスカート | 広がるスカート |
| 太ももの中ほど | 細いパンツ・細身のスカート | 広がるスカート・裾の広いパンツ |
この表は、どの丈が正しいかを決めるためのものではありません。ボトムの形と丈の組み合わせで、どこが分かれ目になるかを見るためのものです。
上から下へ、丈が長くなるほど、合わせやすいボトムは細くなっていきます。丈が長いジャケットは、それだけで体の下半分を覆うので、下に量のあるボトムを合わせると、全体が重く見えます。反対に、丈の短いジャケットは、下に量のあるボトムを合わせても、腰の位置がはっきりするので釣り合いがとれます。
自分の4つの位置を測る
丈を選ぶ前に、自分の体の4つの位置までの長さを測っておきます。測る起点は、首の後ろの付け根です。首を少し前に倒したときに、いちばん出っ張る骨のあたり。ジャケットの襟が付く、後ろの真ん中の位置です。
そこから、背中の真ん中をまっすぐ下に、次の4つの位置までを測ります。
- **腰骨。**体の横に手を当てて、骨盤のいちばん上の、横に張り出した骨の高さ
- **ヒップの頂点。**横から見て、お尻がいちばん後ろに出ている高さ
- **ヒップの下端。**お尻と太ももの境目の、横に入るしわの高さ
- **太ももの中ほど。**ヒップの下端と膝のお皿の上端の、ちょうど真ん中
ひとりで測るのが難しければ、手持ちのジャケットで代わりに測る方法もあります。手持ちのジャケットを着て鏡の前に立ち、裾が体のどこで止まっているかを見ます。そのジャケットを脱いで平らに置き、後ろの襟の付け根から裾までを測る。これで、「この長さなら、自分の体のこの位置で止まる」という1つの組み合わせがわかります。
4つの長さの目安
身長によって長さは変わりますが、目安として、身長158cm前後の人なら、首の後ろの付け根からの長さはおおよそ次のくらいです。
- 腰骨まで:48〜52cm
- ヒップの頂点まで:55〜60cm
- ヒップの下端まで:64〜68cm
- 太ももの中ほどまで:74〜80cm
身長が5cm違うと、それぞれの長さはおおよそ2〜3cmずつ変わります。ただし、同じ身長でも胴の長さや姿勢で数cmは違うので、目安としてだけ使い、できれば自分の体で測ってください。
売り場の着丈の数字と照らし合わせる
売り場の商品の表示にある「着丈」は、多くの場合、首の後ろの付け根から裾までをまっすぐ測った長さです。自分の4つの長さを測っておけば、表示の数字を見るだけで、そのジャケットの裾が自分の体のどこで止まるかがわかります。
たとえば、自分のヒップの頂点までが57cmで、表示の着丈が58cmなら、そのジャケットはヒップの頂点のすぐ下で止まります。着丈が66cmなら、ヒップの下端あたりです。
売り場によっては、肩の付け根(首の横の、肩の線が始まる位置)から測っていることもあります。この場合、首の後ろから測った長さより1〜2cm長い数字になります。表示に測り方の図があれば、確かめてから比べてください。
腰骨で止める短い丈:下に量があるときの丈
腰骨で止まる丈は、ジャケットの中でいちばん短い部類です。ウエストより少し下、骨盤の横の骨の高さで裾が止まります。
この丈が合うのは、下に量のあるボトムを穿く人です。ふんわり広がるスカート、くるぶしまであるロングスカート、ウエストの位置が高いワイドパンツ。こうしたボトムは、それだけで体の下半分に量が出ます。そこに丈の長いジャケットを重ねると、上も下も量が多くなり、全体がひとつの大きな塊に見えます。短い丈で腰の位置をはっきりさせると、上と下の切り替えが見えて、ボトムの量が生きます。
腰骨丈が合わないボトム
腰骨丈が合わないのは、腰の低い位置で穿く細いパンツです。ジャケットの裾とパンツのウエストのあいだに、トップスの裾が横に広く見えてしまいます。腰骨丈のジャケットにパンツを合わせるなら、ウエストの位置が高く、裾が広がる形を選んでください。
腰骨丈を選ぶときの確かめ方
腰骨丈は、腕を上げたときに裾が持ち上がって、下のトップスがのぞきやすい丈です。試着のときは、両腕を肩の高さまで前に上げて、裾がウエストより上に上がらないかを見てください。ウエストより上に上がるなら、身幅が体に対して小さいか、袖の付け根の位置が合っていません。
ヒップの頂点で止める丈:パンツにもスカートにも合わせやすい
ヒップのいちばん高いところで止まる丈は、仕事のジャケットでいちばん多い長さです。パンツにもタイトスカートにも合わせやすく、迷ったときの基準になります。
この丈が合わせやすいのは、裾がヒップの頂点を少しだけ覆うことで、腰からヒップにかけての線がなだらかにつながるからです。裾がちょうど頂点で止まると、ヒップのいちばん出ている位置に横の線ができますが、1〜2cm下で止まれば、その線は目立ちません。
頂点の「少し上」か「少し下」か
ヒップの頂点で止める丈でも、頂点の少し上で止まるか、少し下で止まるかで、合うボトムが変わります。
頂点の2〜3cm上で止まる丈は、ひざ丈のタイトスカートと合わせると、腰の位置が高く見えます。頂点の1〜3cm下で止まる丈は、センタープレスのパンツと合わせると、裾とパンツの縦の線がつながって見えます。
いちばんよく穿くのがスカートなら少し上、パンツなら少し下を選んでください。
ヒップの下端で止める丈:体の線を覆いたいとき
ヒップの下端、お尻と太ももの境目で止まる丈は、ヒップ全体を覆います。腰回りに布が沿う感じが苦手な人や、ボトムにぴったりした形を選びたい人に合います。
この丈が合うのは、まっすぐなパンツと、やや長めのタイトスカートです。ジャケットがヒップを覆うので、その下は細く、まっすぐな形にすると、上から下まで縦の線がつながります。
ヒップの下端丈が合わないボトム
広がるスカートとは合わせにくい丈です。ジャケットの裾がスカートの広がり始めの位置と重なり、裾とスカートの両方が広がって見えます。広がるスカートを合わせたい日は、ジャケットの前を開けて着ると、裾の広がりが縦に割れて、重さがやわらぎます。
座ったときに、裾がどうなるか
ヒップの下端で止まる丈は、座ったときに裾が座面に触れ始める長さです。試着のときは、椅子に座って、裾が背中側でたまらないかを見てください。裾が座面に押されて持ち上がるようなら、座る時間が長い日には向きません。
太ももで止める長い丈:細いボトムと1つの縦の線を作る
太ももの中ほどで止まる丈は、ジャケットというより、薄手のコートに近い長さです。腰回りからヒップ、太ももの上までを覆います。
この丈が合うのは、細いパンツと、細身のスカートです。上に長さがあるので、下は細くまっすぐにして、全体を1本の縦長の形にまとめます。
長い丈は、合わせられるボトムが限られる
太もも丈のジャケットは、合わせられるボトムがいちばん少ない丈です。広がるスカート、裾の広いパンツ、ひざ丈のスカートとは合わせにくく、細いパンツか、ジャケットの裾より10cm以上長い細身のスカートに限られます。
仕事の1着目としては選びにくい丈ですが、細いパンツを毎日穿く人には合います。いちばんよく穿くボトムが細いパンツなら、候補に入れてください。
ボトムの形と、止める位置の組み合わせ
ここまでの内容を、ボトムの形の側から整理します。
| いちばんよく穿くボトム | まず選ぶ丈 | 2着目に足すなら |
|---|---|---|
| センタープレスのパンツ | ヒップの頂点の少し下 | 腰骨丈 |
| ワイドパンツ(ウエストが高い) | 腰骨 | ヒップの頂点の少し上 |
| 細いパンツ | ヒップの下端 | 太ももの中ほど |
| ひざ丈のタイトスカート | ヒップの頂点の少し上 | 腰骨丈 |
| 広がるスカート・ロングスカート | 腰骨 | ヒップの頂点の少し上 |
1着目は、いちばんよく穿くボトムに合わせます。2着目は、1着目と違う丈を選ぶと、合わせられるボトムが広がります。同じ丈を2着持つより、丈の違う2着のほうが、手持ちのボトムを生かしやすくなります。
どちらとも取れる①:パンツもスカートも同じくらい穿く
いちばん多い迷いです。パンツの日もスカートの日も同じくらいあって、どちらに合わせればいいかわからない。
まず、それぞれを1週間に何回穿くかを数えてください。仕事の日が5日なら、パンツが3回、スカートが2回、というように。数えてみると、思っていたより片方に寄っていることがよくあります。
本当に半々なら、ヒップの頂点で止める
数えてみても本当に半々なら、ヒップの頂点で止まる丈を1着目にしてください。この丈は、パンツにもタイトスカートにも合わせやすい、いちばん守備範囲の広い長さです。
ただし、スカートが広がる形なら話は変わります。パンツと広がるスカートを半々で穿く人は、ヒップの頂点の丈だと、スカートの日に重く見えます。この場合は、腰骨とヒップの頂点のあいだ、つまり頂点の3〜5cm上で止まる丈を選んでください。パンツの日には少し短く感じますが、ウエストの位置が高いパンツを選べば、釣り合いがとれます。
スカートの丈も確かめる
パンツとスカートを半々で穿く人は、スカートの丈も確かめてください。ひざ丈のスカートなら、ヒップの頂点の丈で合います。ミモレ丈やロング丈のスカートなら、ジャケットの丈は短いほうが合わせやすくなります。スカートの丈とジャケットの丈は、片方が長ければもう片方を短く、という関係にあります。スカートの丈の呼び分けはスカート丈の名前|秋冬の予定で、ひざ丈・ミモレ・ロングを選び分けるで扱っています。
パンツの日とスカートの日で、前の開け方を変える
1着のジャケットを、パンツの日とスカートの日の両方に着るなら、前を閉じるか開けるかで、丈の見え方を調整できます。
前を閉じると、ジャケットの裾の線が体を横に1本通ります。裾の位置がはっきりするので、丈が合っているボトムの日に向いています。前を開けると、裾の線が左右に分かれて、横の線より前立ての縦の線が目に入ります。丈が少し合わないボトムの日には、前を開けて着ると、裾の位置が気になりにくくなります。
ヒップの頂点の丈を1着目にして、スカートが広がる形の日だけ前を開けて着る。そう決めておくと、1着で両方に合わせやすくなります。前を開けて着る日は、中に着るトップスの裾をボトムに入れてください。トップスの裾が外に出ていると、ジャケットの前の開きから横の線がのぞき、縦の線が途切れます。
どちらとも取れる②:試着で、2つの丈のあいだに落ちる
試着してみたら、裾がヒップの頂点と下端のちょうど中間で止まった。どちらの丈とも言えず、決めかねる。これもよくある迷いです。
この場合は、次の3つの順で確かめてください。
- **横から見る。**鏡に対して横向きに立ち、裾がヒップの曲線のどこにかかっているかを見ます。曲線がいちばん後ろに出ている頂点を、裾が少しでも越えていれば、頂点の丈として扱えます。越えていなければ、頂点の少し上の丈です
- **歩く。**試着室の中で3〜4歩、普段の速さで歩いてください。裾がヒップの曲線に当たって左右に揺れるなら、裾の位置が曲線のいちばん急なところにあります。揺れが気になるなら、もう少し短いか長い丈のほうが落ち着きます
- **座る。**椅子に座って、裾が座面に触れるかを見ます。触れるなら、座る時間が長い日には向きません
3つのうち2つで「短い側がよい」と出たら短い側、「長い側がよい」と出たら長い側を選んでください。
中間で止まる丈を、そのまま使う場合
中間で止まる丈が気に入ったなら、そのまま選んでも構いません。その場合は、ボトムを細くまっすぐな形にすると収まりがよくなります。ヒップの曲線の途中で裾が止まるので、ボトムに量があると、裾の位置で横に広がって見えます。細いパンツか、まっすぐなタイトスカートを合わせてください。
どちらとも取れる③:座る時間と立つ時間、どちらが長いか
同じ丈のジャケットでも、座っている時間が長い人と、立っている時間が長い人では、合う丈が違います。
座る時間が長い人には、短めの丈が合います。座ったときにジャケットの裾が座面に当たると、裾が背中側に押し上げられて、立ったときにしわが残ります。さらに、裾が背中にたまると、背もたれに寄りかかったときに腰のあたりが窮屈になります。
立つ時間が長い人には、少し長めの丈が合います。立っているあいだは、ジャケットの裾の位置がずっと人の目に入ります。ヒップの頂点を覆う丈なら、腰回りの線がなだらかに見えて、長い時間立っていても落ち着きます。
1日の座る時間を数える
1日のうち、座っている時間をおおよそで数えてください。
- 5時間を超えるなら、ヒップの頂点より上で止まる丈を選ぶと楽です
- 3〜5時間なら、ヒップの頂点で止まる丈で問題ありません
- 3時間未満なら、ヒップの下端までの丈も選べます
座る時間が長い人がヒップの下端の丈を選ぶなら、後ろの裾に切れ込みのある形を選んでください。切れ込みがあると、座ったときに裾が左右に開いて、背中側にたまりにくくなります。
袖丈と肩:丈と一緒に見る2か所
ジャケットの丈を決めたら、同じ試着のときに、袖丈と肩も確かめてください。丈がちょうどよくても、この2か所が合っていないと、ジャケット全体の長さの印象が変わります。
袖丈は、腕を体の横にまっすぐ下ろしたときに、袖口が手首の骨にかかるくらいが基準です。袖が長すぎると、ジャケット全体が大きく見え、丈も実際より長く感じます。袖が短すぎると、腕を動かしたときに手首が大きく出て、丈まで短く感じます。
肩は、ジャケットの肩の縫い目が、自分の肩のいちばん端の骨のあたりに来るかを見てください。縫い目が肩の端より外に落ちていると、ジャケットが体より大きく見え、裾も下がって見えます。縫い目が内側に入っていると、腕が動かしにくく、裾が持ち上がりやすくなります。
丈と袖丈、どちらを優先するか
丈はちょうどよいのに袖が長い。袖はちょうどよいのに丈が長い。こういうときは、丈を優先してください。袖丈は直しで詰められますが、丈を詰めると、ポケットの位置と裾の距離が近くなりすぎて、形が崩れることがあります。丈の直しは、2cmを超えると難しくなると考えておいてください。
秋冬は、コートの下に入るかで最後に絞る
秋冬にジャケットを着る人は、その上に重ねるコートの丈も合わせて考えてください。
ジャケットの裾が、コートの裾からはみ出すと、見た目が落ち着きません。コートを着たときに、ジャケットの裾がコートの中にしっかり収まっているかを確かめます。
コートの丈から、ジャケットの丈を逆算する
手持ちのコートの丈を、首の後ろの付け根から裾まで測ってください。その長さから10cm以上短いジャケットなら、コートの下に収まります。コートの丈が80cmなら、ジャケットは70cm以下です。
コートがヒップを覆う程度の短い丈の場合は、ジャケットの丈の選択肢が狭くなります。短いコートを持っている人が長い丈のジャケットを選ぶと、コートと重ねられません。この場合は、ジャケットを腰骨かヒップの頂点の丈にするか、コートを買い足すときにジャケットより長い丈を選んでください。秋冬のコートの丈の選び方は50代のコート選び|秋冬の1着は、下の丈と脱いで持つ回数で選ぶで、下に着るものの丈から逆算する形でまとめています。
コートの袖にジャケットの袖が収まるか
丈と同じく、袖も確かめてください。コートの袖にジャケットの袖が入ると、袖の中で生地がたまって、腕が曲げにくくなります。ジャケットを着た上からコートを羽織って、腕を前に伸ばしてみてください。ジャケットの袖口がコートの袖口からはみ出さず、肘の内側に生地がたまりすぎないなら、問題ありません。
中にニットを着る季節の丈
秋が深まると、ジャケットの中にブラウスではなく、薄手のニットを着る日が増えます。ニットを中に着ると、ジャケットの身幅に余裕がなくなり、裾が少し持ち上がります。持ち上がる量は、ニットの厚さにもよりますが、1〜2cmほどです。
ヒップの頂点ちょうどで止まる丈のジャケットは、中にニットを着ると、頂点の少し上で止まるようになります。いちばんよく穿くボトムがパンツで、頂点の少し下で止めたい人は、秋冬に着るジャケットを選ぶときに、ニットを着た状態で試着してください。試着のときにブラウス1枚だと、ニットを着た日に丈が短く感じます。
反対に、中にニットを着ると身幅がきつくなるジャケットは、裾が持ち上がるだけでなく、前を閉じたときにボタンのところに横じわが入ります。ニットを着る季節にも着たいなら、ブラウスで試着したときに、身幅に手のひら1枚分の余裕があるものを選んでおくと安心です。
試着室での確かめ方:鏡の前で4つの動作
ジャケットの丈を試着で確かめるときは、鏡の前で立っているだけでは足りません。次の4つの動作を、順に試してください。
- **正面と横を見る。**正面からは裾の位置と、ボトムとの切り替えを。横からは、裾がヒップの曲線のどこで止まっているかを見ます
- **両腕を前に上げる。**腕を肩の高さまで前に上げて、裾がどのくらい持ち上がるかを見ます。ウエストより上まで上がるなら、身幅か袖の付け根が合っていません
- **椅子に座る。**裾が座面に当たるか、背中側にたまるかを見ます
- **かばんを肩に掛ける。**いつも使うかばんを肩に掛けて、裾がかばんに押されて持ち上がらないかを見ます
4つ目の動作は見落とされがちですが、肩掛けのかばんで通勤する人には大事です。短い丈のジャケットは、かばんのベルトが裾を押し上げて、片側だけ持ち上がりやすくなります。
ボトムを持って行く
試着のときは、いちばんよく穿くボトムを穿いて行くか、少なくとも同じ形のものを穿いて行ってください。売り場で合わせたボトムと、手持ちのボトムが違うと、試着でよかった丈が、家で合わなくなります。試着でよかったのに職場で困るジャケットについては、スーツの選び方 女性|試着でよかったのに職場で困る1着の見分け方でも扱っています。
手持ちのジャケットの丈が合わないとき
すでに持っているジャケットの丈が、いちばんよく穿くボトムと合わない。買い替えるほどではないけれど、着るたびに落ち着かない。そういうときは、ボトムの側を変えて合わせる方法があります。
ジャケットが長すぎると感じるなら、ボトムを細くまっすぐな形にしてください。上に長さがあるときは、下を細くすると縦の線がつながって、長さが気にならなくなります。前を開けて着るのも効果があります。前を開けると、ジャケットの縦の線が2本に割れて、丈の長さより縦の線のほうが目に入ります。
ジャケットが短すぎると感じるなら、ボトムのウエストの位置を高くしてください。ウエストの高いパンツやスカートを選ぶと、ジャケットの裾とボトムのウエストのあいだの距離が縮まって、短さが気にならなくなります。トップスの裾をボトムの中に入れると、さらに収まりがよくなります。
丈の直しはどこまでできるか
ジャケットの丈を詰める直しはできますが、2cmを超えると形が崩れやすくなります。裾に近いポケットの位置が変わらないので、詰めすぎるとポケットと裾の距離が狭くなり、バランスが悪く見えます。後ろの裾に切れ込みがある形では、切れ込みの長さも短くなります。
丈を伸ばす直しは、ほとんどの場合できません。短すぎるジャケットは、ボトムの側で合わせるか、合わせやすい日のための1着として持っておくと考えてください。
2着目を足すときは、1着目と違う丈を選ぶ
最後に、2着目のジャケットを選ぶときの考え方です。
1着目と同じ丈の2着目を選ぶと、合わせられるボトムが増えません。色や素材が違っても、丈が同じなら、合わせにくいボトムは同じままです。
2着目は、1着目と違う丈を選んでください。1着目がヒップの頂点の丈なら、2着目は腰骨の丈にすると、広がるスカートやウエストの高いワイドパンツとも合わせられるようになります。1着目が腰骨の丈なら、2着目はヒップの頂点かその少し下にすると、センタープレスのパンツと合わせやすくなります。
ジャケットの丈は、1着ずつではなく、手持ちのボトムとの組み合わせで決めるものです。いちばんよく穿くボトムを1本決めて、自分の体の4つの位置を測る。そこから始めれば、売り場の着丈の数字だけで、自分に合う丈を選べるようになります。パンツスーツで合わせたときに硬く見える場合の直し方はパンツスーツの着こなし|きつく見える・硬すぎるときの直し方で、スカートの形と丈から選ぶ方法はスカートスーツの選び方 女性で扱っています。
よくある問い
- Q. ジャケットの丈は、どこで止めるのがいちばん無難ですか
- ヒップのいちばん高いところ(横から見て、お尻がいちばん後ろに出ている位置)で止まる丈が、パンツにもタイトスカートにも合わせやすく、迷ったときの基準になります。ただし、いちばんよく穿くボトムがふんわり広がるスカートなら、腰骨で止まる短い丈のほうが合います。
- Q. 売り場の着丈の数字は、どこから測っていますか
- 多くの売り場では、首の後ろの付け根(襟が付いている真ん中)から裾までをまっすぐ測った長さを着丈としています。売り場によっては肩の付け根から測っていることもあるので、表示に測り方の図があれば確かめてください。自分の体を同じ起点から測っておくと、数字だけで丈を選べます。
- Q. パンツもスカートも同じくらい穿きます。どちらに合わせればいいですか
- まずは、それぞれのボトムを1週間に何回穿くかを数えてください。同じくらいなら、ヒップの頂点で止まる丈を1着目にします。2着目を持つときに、スカートに寄せた短い丈を足すと、両方に合わせやすくなります。
- Q. 座っている時間が長い仕事です。丈で気をつけることはありますか
- 座ったときに、ジャケットの裾が座面に当たって押し上げられないかを見てください。ヒップの下端より長い丈は、座ると裾が背中側でたまり、立ったときにしわが残ります。座る時間が1日5時間を超えるなら、ヒップの頂点より短い丈を選ぶと楽です。
— メグラシ編集部





