15デニールの黒|透け方は、サイズ表のどこに入るかで変わる

**あなたがいま履いている黒いストッキングの、パッケージの裏を見てください。**身長とヒップの範囲が書かれた表があるはずです。あなたは、その範囲の上の端に近いですか、下の端に近いですか。
上の端に近いなら、あなたの15デニールの黒は、ほかの人より一段薄く透けています。15デニールの黒は、伸びたところほど編み目が開いて肌が見える仕組みだからです。
身長かヒップのどちらかが、範囲の上から2cm以内に入っているなら、ひとつ上のサイズを試してください。透けすぎていた膝やふくらはぎが、ほかの場所と同じ濃さに揃います。
デニールの数字ごとの場の分け方は10デニールの黒ストッキング|膝と足首の透け方で履く場を分けると15デニールストッキング|秋の式典で履く日と、冷える日の足し方にあります。ここでは、同じ15デニールの黒を、自分の脚でどう透けさせるかを書きます。
結論|15デニールの黒は、伸びたところほど薄くなる
15デニールの黒いストッキングは、同じ商品を同じように履いても、人によって透け方が違います。その差を作っているのは、脚の上でどれだけ伸ばされているかです。
サイズ表の範囲の下の端にいる人は、ストッキングをあまり伸ばさずに履いています。編み目が詰まったままなので、黒が濃く、肌はうっすらとしか見えません。
範囲の上の端にいる人は、ストッキングを大きく伸ばして履いています。編み目が開いて、肌が多く見え、黒が灰色や茶色に寄って見えます。
さらに、同じ1本の脚の上でも、伸び方は場所によって違います。膝やふくらはぎのように太いところや、曲げ伸ばしするところは大きく伸び、足首のように細いところはあまり伸びません。そのため、膝とふくらはぎだけが白っぽく透けて、足首は黒い、というムラが出ます。
| サイズ表の中の位置 | 15デニールの黒の見え方 | すること |
|---|---|---|
| 下の端から真ん中 | 黒が濃く、ムラも少ない | そのままでよい |
| 真ん中から上の端の手前 | 膝とふくらはぎがやや薄い | 履き方で伸びを分散させる |
| 上の端から2cm以内 | 全体に薄く、膝が白く浮く | ひとつ上のサイズを試す |
デニールは糸の太さで、布の厚さではない
ここで、デニールという数字が何を表しているかを確かめておきます。
デニールは、糸の太さを表す数字です。9,000mの糸の重さが何グラムかで決まっていて、15デニールなら9,000mで15グラムの糸、ということです。数字が大きいほど太い糸になります。
大事なのは、この数字は糸の太さであって、編み上がった布の厚さや透け方そのものではない、ということです。同じ15デニールの糸で編んでいても、編み目を細かく詰めれば濃く見え、編み目を大きく伸ばせば薄く見えます。
ストッキングは、細い糸を輪の形に編んだ布です。脚に履くと、この輪が横にも縦にも引っぱられて開きます。開いた輪の間から肌が見えるのが、透けの正体です。
ですから、同じ15デニールでも、輪がどれだけ開いているかで透け方が変わります。輪の開き方を決めているのが、脚の太さと長さ、つまりサイズ表の中で自分がどこにいるかなのです。
この仕組みがわかると、「15デニールなのに透けすぎる」と感じたときに、デニールの数字を変える以外の手があることが見えてきます。
サイズ表の読み方|身長とヒップ、どちらが端にあるか
ストッキングのパッケージには、たいてい身長とヒップの2つの範囲でサイズが示されています。
よくある表の一例では、S〜Mが身長145〜160cm・ヒップ79〜90cm、M〜Lが身長150〜165cm・ヒップ85〜98cm、L〜LLが身長155〜170cm・ヒップ90〜103cm、といった具合です。ただし、数字は作り手によって違うので、必ず手元のパッケージで確かめてください。
まず、自分の身長とヒップを、この表に当てはめます。ここで見てほしいのは、どのサイズに入るかだけではなく、その範囲のどこにいるかです。
身長158cm、ヒップ88cmの人なら、M〜Lの範囲の中で、身長は真ん中より少し上、ヒップは下の方にいます。この人は、身長方向にはやや伸ばされ、横方向にはあまり伸ばされません。脚の前後でムラが出にくい、透け方の揃いやすい位置です。
身長163cm、ヒップ96cmの人なら、M〜Lの範囲の中で、身長もヒップも上の端から2cm以内にいます。この人は、縦にも横にも大きく伸ばして履いているので、同じM〜Lの15デニールでも、ほかの人より一段薄く透けます。
身長とヒップの位置がばらばらな人もいます。そういう人の選び方は、後の「どちらとも取れるとき」で書きます。
自分の脚で測る2か所|ヒップと、ふくらはぎ
サイズ表にはヒップしか書かれていないことが多いのですが、15デニールの黒の透け方には、ふくらはぎも大きく効きます。
ヒップは、立ったまま、お尻のいちばん出ているところを水平に一周して測ります。巻き尺は締めつけず、指が1本入るくらいのゆとりで読みます。下着の上から測って構いません。
ふくらはぎは、椅子に座って、膝から下の力を抜いた状態で、いちばん太いところを一周して測ります。立って測ると筋肉が張って、1cmほど大きく出ます。座って測った数字の方が、ストッキングが伸ばされる実際の太さに近くなります。
ふくらはぎの数字は、サイズ表には載っていないので、自分の中で比べるための物差しとして使います。ヒップの位置に比べて、ふくらはぎが太めに感じる人は、ヒップの位置から想像するより、ふくらはぎで透けが強く出ます。
つまり、ヒップがサイズ表の真ん中にいても、ふくらはぎがしっかりしている人は、ふくらはぎだけ上の端にいるのと同じ状態になります。15デニールの黒で「ふくらはぎだけ薄い」と感じる人は、このパターンが多いです。
透けムラが出る場所|膝・ふくらはぎ・太ももの付け根
15デニールの黒を履いて、全身を鏡に映してみてください。透け方が違って見える場所が、たいてい3か所あります。
1つ目は、膝です。膝は曲げ伸ばしするたびに大きく伸ばされます。立っているときより、座っているときや階段を上るときに、膝のお皿の上が白っぽく透けます。前から見たときに、膝だけ色が抜けて見えるのがこれです。
2つ目は、ふくらはぎです。ふくらはぎは膝から下でいちばん太いので、横から見たときに、ふくらはぎの膨らみに沿って薄く透けます。歩いているとき、後ろから見られやすい場所でもあります。
3つ目は、太ももの付け根です。ここはスカートやワンピースの中に隠れることが多いのですが、丈の短いものや、座ったときに裾が上がるものを着る日は気をつけてください。パンティ部との境目で、急に濃さが変わる線が見えることがあります。
逆に、足首と、すねの前側は、あまり伸びないので黒く残ります。そのため、足首から膝に向かって、黒から灰色へとだんだん薄くなる、という見え方になります。
このムラは、15デニールの黒だからこそ目立ちます。黒い糸は、編み目が詰まっているところと開いているところの差がはっきり出るからです。
黒が茶色や灰色に寄って見えるとき|肌の色と伸び方
15デニールの黒は、伸びたところで、黒ではなく灰色や茶色に見えることがあります。
これは、開いた編み目から見える肌の色と、黒い糸の色が混ざって見えるからです。肌の色が明るい人ほど、伸びたところが灰色っぽく見えます。肌の色に黄みや赤みが強い人ほど、茶色っぽく見えます。
この色の寄り方は、どちらが良い悪いというものではありません。ただ、膝やふくらはぎだけが灰色や茶色に寄って、足首は黒いままだと、脚の上で色が2色に分かれて見えます。黒い靴と合わせたときに、足首と靴はつながっているのに、その上の膝だけが浮いて見えるのです。
この2色の分かれを小さくするには、伸びを減らすこと、つまりサイズを見直すことがいちばん効きます。サイズが合って編み目の開きが揃えば、脚全体が同じ色に揃います。
服の色でも和らげられます。茶色や灰色の服を合わせる日は、膝の色の寄り方が服の色と近くなるので、浮いて見えにくくなります。黒や紺の服を合わせる日の方が、膝の色の寄りが目立ちます。
履き方で透けが変わる|一か所に伸びを集めない
サイズが合っていても、履き方で透けムラが強く出ることがあります。
よくあるのは、ストッキングを一気に引き上げる履き方です。足を入れて、ウエストのところを持ってぐっと引き上げると、伸びが膝とふくらはぎに集まって、足首側は縮んだまま残ります。
透けを揃えるには、足首から少しずつたぐり上げることです。まず、ストッキングをつま先まで丸めてたぐり寄せ、つま先とかかとの位置を合わせます。それから、足首、すね、膝、太ももと、5cmずつくらい、両手で少しずつ上に送っていきます。
膝の位置まで来たら、一度、膝を軽く曲げてください。曲げた状態で、膝の上の生地を少しだけ上に送ります。こうすると、膝を曲げたときに伸びる分の生地が、あらかじめ膝の上に用意されます。立ったときの膝の白さが和らぎます。
最後にウエストまで上げたら、太ももの付け根とお尻のあたりで、生地をもう一度少しだけ上に送ります。股のところが下がっていると、脚の上の方で伸びが足りず、膝下で引っぱられることになります。
手はできるだけ、指の腹で扱ってください。爪が当たると、15デニールの細い糸は簡単に引っかかって、伝線の原因になります。
スカートの丈と靴で、見える場所が変わる
透けムラをどこまで気にするかは、その日に何を着るかで変わります。見えている場所のムラだけ揃えれば十分だからです。
膝が隠れるくらいの丈のスカートなら、見えるのはすねとふくらはぎ、足首です。ここでいちばん目立つのは、ふくらはぎのムラです。膝の白さは、座ったときにだけ気にすれば足ります。
膝が見える丈のスカートやワンピースなら、膝とふくらはぎの両方が見えます。透けムラがいちばん目に付く組み合わせなので、サイズの見直しがいちばん効く日です。
くるぶしまでのロングスカートや、裾の広いパンツの下に履く日は、見えるのは足首と甲くらいです。足首はもともと伸びにくい場所なので、サイズ表の上の端にいても、ほとんど気になりません。
ショートブーツを合わせる日は、足首が隠れるぶん、見える場所はすねとふくらはぎに限られます。ブーツの筒の上で、黒から灰色に色が変わる境目ができやすいので、ふくらはぎに生地を集める履き方が役に立ちます。
15デニールと20デニールの境目|伸びで一段薄くなる人は20へ
サイズを見直しても、まだ透けすぎると感じる人がいます。サイズ表のいちばん大きい範囲でも、上の端にいる人などです。
その場合は、デニールの数字を一段上げるのが自然です。15デニールで一段薄く見えている人が20デニールを履くと、ちょうど、サイズ表の真ん中にいる人が15デニールを履いたときに近い透け方になります。
確かめ方は簡単です。15デニールの黒を履いて、膝を軽く曲げた状態で、膝のお皿の上の色を見てください。肌の色がはっきり読み取れるくらい透けているなら、20デニールの方が、あなたの脚では「15デニールらしく」見えます。
逆に、サイズ表の下の端にいて、15デニールでも黒が濃く、透け感が物足りないと感じる人もいます。その場合は、10デニールや12デニールのような、もう一段薄いものを試すと、ちょうどいい透け感になることがあります。
数字は、あくまで糸の太さです。見え方で選ぶなら、自分の脚の上で15デニールがどう見えるかを基準に、数字を上下に動かしてください。20デニールの黒を手元に置いておく考え方は20デニールの黒ストッキング|急な弔事に備える足数と置き場所にまとめています。
買う前と買ったあとの確かめ方|2つのサイズを片脚ずつ履く
店では、ストッキングを開けて試すことはできません。だから、買う前にできることと、買ったあとにできることを分けて考えます。
買う前にできるのは、パッケージの裏のサイズ表で、自分がどこにいるかを確かめることです。身長とヒップを当てはめて、どちらかが範囲の上の端から2cm以内にいるなら、そのサイズと、ひとつ上のサイズの両方を1足ずつ買います。
家で比べる方法
家で、右脚に今までのサイズ、左脚にひとつ上のサイズを、片脚ずつ履いてみてください。ストッキングは脚ごとに分かれていないので、それぞれ片脚だけ通して、もう片方はウエストのあたりで留めておけば十分です。
両脚をそろえて立ち、全身を鏡に映します。次に、椅子に座って、膝を軽く曲げた状態でもう一度見ます。膝のお皿の上と、ふくらはぎのいちばん太いところで、左右の色を比べてください。
左脚の方が黒く揃って見え、足首や膝の裏にしわが寄っていなければ、次からはひとつ上のサイズにします。左脚にしわが出るなら、サイズはそのままで、履き方で伸びを分散させる方が合っています。
スマートフォンで、立った姿と座った姿を同じ明るさの場所で撮っておくと、比べやすくなります。窓の光が片側から当たる場所だと、透けの差がよくわかります。
洗い方で、伸び方は変わっていく
一度合うサイズを見つけても、洗い方によって、ストッキングは少しずつ伸びやすくなっていきます。
乾燥機にかけたり、熱いお湯で洗ったりすると、糸の伸び縮みする力が弱まります。縮む力が弱まったストッキングは、脚の上で伸ばされたまま戻らず、履くたびに少しずつ薄く見えるようになります。
洗うときは、ぬるま湯で手洗いするか、洗濯ネットに入れて弱い水流で洗い、平らに近い形で陰干ししてください。こうしておくと、買ったときの透け方が長く続きます。
光の当たり方で、透けは違って見える
同じ15デニールの黒でも、どんな光の下にいるかで、透け方は違って見えます。
窓から入る昼の光は、横から当たることが多いので、脚の丸みに沿って明るいところと暗いところができます。明るい側では編み目の間の肌がよく見え、透けが強く見えます。
天井の照明の下では、光が上から均一に当たるので、透けムラは目立ちにくくなります。そのかわり、膝のお皿の上のように上を向いている面は、白っぽく光って見えることがあります。
夕方から夜の、黄みのある照明の下では、黒が少し茶色に寄って見えます。
家で透け方を確かめるときは、いちばん長くいる場所の光に近いところで見てください。職場で過ごす時間が長いなら、天井の照明の下で見るのが、実際の見え方にいちばん近くなります。
パンティ部の境目と、ウエストの位置
15デニールの黒は、脚の部分とパンティ部で、編み方や糸の太さが違うものが多く、境目で濃さががらりと変わります。
この境目は、ウエストの位置で上下します。ウエストを低い位置で留めると、境目も下がって、太ももの付け根より下に出てきます。丈の短いスカートや、座ったときに裾が上がる服の日は、ウエストをへその高さまでしっかり上げて、境目を上に逃がしてください。
境目の見えない、脚とパンティ部が同じ編み方で続いているものもあります。短い丈を着ることが多い人は、パッケージの説明でそうした作りかどうかを確かめてみてください。
伝線したときの、その場の止め方
外出先で伝線に気づいたら、まず、走っている線の上下の端を確かめます。
線の端に、透明なマニキュアを少しだけ塗ると、それ以上走るのを止められます。手元になければ、ハンドクリームを指で少しだけ押さえるように付けても、しばらくは止まります。
伝線は、伸ばされている場所ほど速く走ります。サイズ表の上の端で履いている人は、気づいたときにはふくらはぎまで走っていることもあるので、替えを1足持っておくと安心です。
どちらとも取れるとき①|身長はM〜L、ヒップはL〜LLにいる
身長とヒップが、サイズ表の違う範囲に入っている人がいます。身長は真ん中のサイズなのに、ヒップはひとつ上のサイズ、というような場合です。
このときは、ヒップの方に合わせるのが基本です。ストッキングで横方向に伸ばされると、透けが強く出るうえに、ウエストが下がってきて、股の位置がずれます。股がずれると、脚の上の方で生地が足りなくなり、膝やふくらはぎがさらに引っぱられます。
ヒップに合わせて上のサイズを選ぶと、身長方向には生地が少し余ります。この余りは、足首と膝の裏に、細かいしわとして出ることがあります。
しわを防ぐには、さきほどの履き方で、たぐり上げるときに余りを太ももの方へ送り、最後にウエストの位置を普段より1〜2cm上で留めます。余った生地がウエストの方に集まり、脚の上ではたるみが出にくくなります。
それでも足首にしわが出るなら、身長方向の余りが大きすぎます。このときは、もとのサイズに戻して、たぐり上げ方で伸びを分散させる方が、全体としてはきれいに見えます。
どちらとも取れるとき②|ヒップは真ん中、ふくらはぎだけしっかりしている
サイズ表の上では真ん中にいるのに、ふくらはぎだけ透けて見える。これは、ふくらはぎが、ヒップの位置から想像するより太めの人に多いパターンです。
この場合、サイズを上げると、ヒップや太ももの方で生地が余って、しわになりやすくなります。だから、サイズはそのままにして、ふくらはぎに生地を集める履き方を試してください。
たぐり上げるときに、ふくらはぎのいちばん太いところまで来たら、一度手を止めて、その上下5cmくらいの範囲で、生地を少しだけふくらはぎに寄せます。そのまま膝より上へ進むときは、ふくらはぎに寄せた生地を引っぱり上げないように、太ももの方から生地を送るようにします。
ふくらはぎ用に、編み方が工夫されたストッキングもあります。足首からふくらはぎにかけて、締めつけが段階的に変わる編み方のものは、ふくらはぎのところで編み目が開きすぎないように作られていることがあります。パッケージの説明に、そうした編み方が書かれていないか見てみてください。
どうしても揃わないなら、ふくらはぎの透けを「そういうもの」として受け止め、合わせる服の色を茶色や灰色に寄せて、膝下の色の差を目立たなくする方法もあります。
どちらとも取れるとき③|朝はちょうどよく、夕方になると透ける
朝に履いたときはちょうどいい黒だったのに、夕方、帰り道のガラスに映った脚が、灰色っぽく透けて見える。そういうことがあります。
これは、一日のうちに脚の太さが少し変わるからです。長く座っていたり、立ちっぱなしだったりすると、夕方にはふくらはぎや足首が朝より少しふくらみます。その分、ストッキングが余計に伸ばされて、編み目が開きます。
朝の時点で、サイズ表の上の端にいる人ほど、この夕方の変化が大きく出ます。もともと伸ばされているところに、さらに伸びが加わるからです。
夕方まで同じ濃さを保ちたい日、たとえば夜に人と会う予定がある日や、帰りに改まった場に寄る日は、ひとつ上のサイズを選んでおくと、変化が小さくなります。朝は少しゆとりがあるくらいで、夕方にちょうどよくなります。
もう一つの方法は、替えを1足持っておくことです。15デニールは薄くて軽いので、小さくたたんで鞄に入れておけます。夕方に履き替えると、透け方も伝線の心配もリセットできます。
靴と伝線|足首の黒を生かし、伸びた糸を守る
合わせる靴で、足首の黒を生かす
15デニールの黒は、足首のあたりがいちばん黒く残ります。この足首の黒を、靴とつなげて見せるか、靴と切り離して見せるかで、全体の印象が変わります。
黒い靴を合わせると、足首の黒と靴の黒がつながって、脚の下の方がひと続きに見えます。このとき、膝やふくらはぎが透けすぎていると、足首から上で色が急に薄くなり、境目が目立ちます。サイズを見直して透けを揃えると、つながりがきれいに見えます。
茶色や灰色の靴を合わせると、足首の黒と靴の色が切り離されます。この場合は、膝やふくらはぎが少し透けていても、靴の色と近いので、あまり気になりません。透けムラが揃いきらない日は、靴の色で受け止めるのも一つの方法です。
甲の深い靴とショートブーツは、足首の黒を隠し、甲の浅いパンプスは、足の甲の透けまで見せます。足の甲は伸びにくい場所なので、15デニールでは黒く残り、指の付け根の補強部分が透けて見えることがあります。補強部分が見えにくい作りのものを選ぶと、甲の浅い靴でも足元がすっきりします。
伝線と、選んだサイズの関係
15デニールの黒は、薄いぶん伝線しやすいストッキングです。そして、伝線のしやすさも、サイズと関係しています。
大きく伸ばして履いているストッキングは、糸が常に引っぱられた状態にあります。そこに爪や、鞄の角や、椅子のささくれが少し当たるだけで、糸が切れて、そこから一気に縦に走ります。サイズ表の上の端で履いている人ほど、伝線しやすいのはこのためです。
ひとつ上のサイズを選ぶと、糸にかかる力が少し弱まります。その結果、透け方が揃うだけでなく、伝線もしにくくなります。
逆に、大きすぎるサイズを選んで、足首や膝の裏にしわが寄っていると、しわの折れ目で糸がこすれて、そこから毛羽立ったり、穴が開いたりすることがあります。しわが出ないぎりぎりの大きさが、15デニールにとっていちばん長持ちするサイズです。
履く前に、手と爪の状態を確かめること。かかとの乾燥した角質も、糸を引っかけます。秋から冬にかけては肌が乾きやすいので、履く前にかかとや手を少しだけ保湿しておくと、伝線の予防になります。
秋の始まりと冬の入り口で、選び直す
15デニールの黒を履く日が多いのは、素足では肌寒く、タイツではまだ重い、秋の始まりの時期です。そして、冬の入り口になると、もう少し厚いものへ移っていきます。
この移り変わりの時期に、サイズも一度見直してください。気温が下がると、脚の冷えから、朝と夕方の脚の太さの差が大きくなる人がいます。秋の始めにちょうどよかったサイズが、冬の入り口では夕方に透けやすくなることがあるのです。
また、寒くなると、ストッキングの下に薄い保温用の下着を重ねる人もいます。重ねたぶん脚が太くなるので、ストッキングはその上で伸ばされます。重ねる日は、ひとつ上のサイズにするか、重ねる下着を膝より上で止まる短いものにすると、膝下の透けが揃います。
季節の変わり目に、もう一度パッケージの裏のサイズ表を見て、今の自分がどこにいるかを確かめる。それだけで、ひと冬の透け方がずいぶん落ち着きます。
よくある失敗と、その場での直し方
15デニールの黒で、よくある失敗と、その場でできる直し方をまとめます。
膝だけ白く抜けて見える。伸びが膝に集まっています。一度ウエストまで下ろして、膝の上の生地を少し上に送り直してください。直らなければ、次からひとつ上のサイズを試します。
足首にしわが寄る。サイズが大きすぎるか、身長方向に生地が余っています。足首の生地を太ももの方へ送り上げ、ウエストを少し高い位置で留めます。
ウエストがずり下がってくる。ヒップに対してサイズが小さすぎます。ずり下がると股の位置がずれて、脚全体がさらに引っぱられます。ヒップに合わせたサイズに変えてください。
ふくらはぎだけ灰色に見える。ふくらはぎがヒップの位置より太めで、そこだけ伸ばされています。ふくらはぎに生地を集める履き方を試すか、服の色を茶色や灰色に寄せます。
夕方になると全体に薄くなる。脚の太さが一日のうちに変わっています。夕方に予定がある日は、ひとつ上のサイズを選ぶか、替えを持って出かけます。
黒い靴と脚の色が合わない。足首は黒いのに、膝から上だけ色が寄っています。靴と脚のつながりを優先したい日は、20デニールに上げると、脚全体の色が靴に近づきます。
まとめ|数字を変える前に、サイズ表の中の自分を見る
15デニールの黒は、伸びたところほど編み目が開いて薄く見えます。同じ商品でも透け方が人によって違うのは、サイズ表の中のどこにいるかが違うからです。
身長かヒップのどちらかが、範囲の上の端から2cm以内に入っているなら、ひとつ上のサイズを試してください。ヒップとふくらはぎを測って、ふくらはぎが太めなら、履き方で生地をそこに集めます。
それでも膝のお皿の上で肌の色がはっきり読み取れるなら、20デニールに上げると、あなたの脚では15デニールらしい透け方になります。
デニールの数字を変えるのは、サイズと履き方を見直してからで遅くありません。
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よくある問い
- Q. 同じ15デニールの黒なのに、人によって透け方が違うのはなぜですか
- デニールは糸の太さを表す数字で、編み上がった布の厚さではありません。同じ太さの糸で編んでいても、脚に合わせて大きく伸ばされた人ほど編み目が開き、肌が多く見えます。サイズ表の範囲の上の端にいる人は、下の端にいる人より大きく伸ばして履いているので、同じ15デニールでも一段薄く見えます。
- Q. サイズを大きくすると、たるみませんか
- 身長とヒップの両方が上のサイズの範囲に入っているなら、たるみはほとんど出ません。たるむのは、身長だけが上のサイズに入っていて、ヒップは下の範囲の真ん中にいるような場合です。このときは、足首と膝の裏にしわが寄りやすいので、下のサイズのまま、たぐり上げ方で伸びを分散させる方が合います。
- Q. 15デニールの黒と20デニールの黒、どちらを選べばいいですか
- 15デニールを履いて、膝やふくらはぎが肌の色に近く見えるほど透けるなら、20デニールにすると透け方がほかの人の15デニールに近づきます。逆に、15デニールでもすでに均一に黒く見えるなら、15デニールのままで十分です。どちらにするかは、実際に履いたときの膝の色で決めてください。
- Q. 夕方になると透け方が変わる気がします
- 一日のうちに脚の太さが少し変わると、ストッキングの伸び方も変わります。夕方に脚がふくらむと、ふくらはぎの編み目がさらに開いて薄く見えます。朝の時点でサイズ表の上の端にいる人ほど、この変化が目立ちます。ひとつ上のサイズにすると、夕方の変化が小さくなります。
— メグラシ編集部





